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マイケル・チミノ
Michael Cimino


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ビッグ・ジェーン(書籍)

_(書籍)
2016 7'2 死去
2011
2010
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2008
2007 それぞれのシネマ 〜カンヌ国際映画祭60回記念製作映画〜 監督
2006
2005
2004
2003
2002
2001
2000
1999
1998
1997
1996 心の指紋 監督・製作
1995
1994
1993 ザ・ドキュメント・オブ・イーストウッド 出演
1992
1991
1990 逃亡者 監督・製作
1989
1988
1987 シシリアン 監督・製作
1986
1985 イヤー・オブ・ザ・ドラゴン 監督・脚本
1984
1983
1982
1981 天国の門 監督・製作・原案
1980
1979
1978 ディア・ハンター 監督・製作・原案
1977
1976
1975
1974 サンダーボルト 監督・脚本
1973 ダーティハリー2 脚本
1972 サイレント・ランニング 脚本
1971
1970
1969
1968
1967
1966
1965
1964
1963
1962
1961
1960
1959
1958
1957
1956
1955
1954
1953
1952
1951
1950
1949
1948
1947
1946
1945
1944
1943
1942
1941
1940
1939 2'3 ニューヨークで誕生

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タイトル

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逃亡者 1990
1990ゴールデン・ラズベリー最低主演男優賞(ローク)

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ディノ・デ・ラウレンティス
マイケル・チミノ
マーサ・シューマカー(製)
ジョゼフ・ヘイズ
ローレンス・コナー
マーク・ローゼンタール(脚)
ミッキー・ローク
アンソニー・ホプキンス
ミミ・ロジャース
リンゼイ・クローズ
ケリー・リンチ
イライアス・コティーズ
デヴィッド・モース
ショウニー・スミス
ダニー・ジェラード
マット・マクグラス
★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
イヤー・オブ・ザ・ドラゴン 1984
1985ゴールデン・グローブ助演男優賞(ローン)、音楽賞
1985ゴールデン・ラズベリー最低作品賞、最低主演女優賞(アリアーヌ)、最低監督賞(チミノ)、最低脚本賞、最低新人賞(アリアーヌ)

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ディノ・デ・ラウレンティス(製)
オリヴァー・ストーン
マイケル・チミノ(脚)
ミッキー・ローク
ジョン・ローン
アリアーヌ
ヴィクター・ウォン
レナード・テルモ
レイ・バリー
キャロライン・カヴァ
エディ・ジョーンズ
トニー・リップ
デニス・ダン
★★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 NYチャイナタウン。レストランでチャイニーズ・マフィアのボスが暗殺された。隣接するリトル・イタリーのマフィアの縄張りさえも脅かすチャイニーズ・マフィアの政権交代にNYの裏社会と警察は注目していたが、中でも若き幹部ジョン=タイ(ローン)の動向に注目が集中していた。NYPD部長刑事スタンレー=ホワイト(ローク)はタイがこの事件を引き起こしたと断定して捜査を開始する。東洋人嫌いのホワイトの捜査方法は強引且つ非情で、チャイナタウン全体の反発を誘い、ホワイト自身も命を狙われていく。そんな中、同じく死線をくぐった中国系アメリカ人TVレポーターのトレーシー(アリアンヌ)と知り合うのだが…
 『天国の門』でラジー賞を得、
歴史あるユナイテッド・アーティストを倒産に追い込んだ実績を持つチミノ監督は、流石に怖がって製作会社の方も手を出さなかったようだが。4年後の本作で復帰を果たした。
 改めて思うけど、チミノ監督って純粋なアクション作品を作った方がはまるんじゃないだろうか?監督デビューとなる『サンダーボルト』も出来自体は良かったし、本作もかなり見栄えがする。
 多分チミノ監督は考えが複雑すぎるのだろう。一つの物語を考えても、純粋に正義と悪の戦いには持っていきたくなく、お互いの主張では、どちらも正義であり、信念を持って行動している同士がぶつかり合っていく。これは脚本で参加した『ダーティハリー2』(1973)でも表されていたが、本作はそれを更に突き詰め、二人の正義漢同士の戦いに持っていった。ローン演じるタイも、ローク演じるホワイトも、どちらもNYに一種の秩序を求めて行動する。ただし、それは中国人主導なのか、中国人を排除して行うのか。という違いがあり、しかもその秩序のためには、邪魔なものはお互いに排除しようとする…これじゃ到底お互いに理解し合う事はないし、周り中にも酷い被害を与えていく。実際本作では二人の主人公がどちらも正義であり、どちらも悪人であるとしているのが特徴。
 ただ、それをアクション作品に留めている内は、その複雑さが良いスパイスになるのだが、
物語自体を複雑にしようとすると、何が何だか訳が分からなくなってしまう。本作は監督の凝り性もほどほどであれば良い具合に働くという好例であろう。
 物語を敷衍して観ると決してそんな事はないのだが、公開当時監督は中国人差別のレッテルを貼られてしまったそうだ。ロークのみを主人公にして中心にしてだけ観るとそう見えてしまうのも無理はないか。
天国の門 1981
1981米アカデミー美術監督・装置賞
1982ゴールデン・ラズベリー最低監督賞(チミノ)、最低作品賞、最低主演男優賞(クリストファーソン)、最低脚本賞、最低音楽賞

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デニス・オデル
チャールズ・オークン
ウィリアム・レイノルズ(製)
マイケル・チミノ(脚)
クリス・クリストファーソン
クリストファー・ウォーケン
ジョン・ハート
イザベル・ユペール
ジェフ・ブリッジス
サム・ウォーターストン
ブラッド・ドゥーリフ
ジョセフ・コットン
ジェフリー・ルイス
リチャード・メイサー
テリー・オクィン
ミッキー・ローク
ウィレム・デフォー
ジョン・コンレイ
ポール・コスロ
トム・ヌーナン
ロニー・ホーキンス
キャロライン・カヴァ
マディ・カプラン
アンナ・レヴィン
ロビン・バートレット
ロージー・ヴェラ
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 ハーバード大学を同期に卒業したジェームズ・アベリル(クリストファーソン)とビル・アーバイン(ハート)は同じくワイオミング州で全く異なるそれぞれの道に入っていた。それから20年が経過し、ワイオミング州には新天地を求めて移住してきた東欧やロシアの移民が急増していた。彼らの作った“ヘヴンズ・ドア”という村を巡り二人の立場は対立する。折しも先住のアングロ・サクソン系移民から牛泥棒の話が出たことから、ヘヴンズ・ドアに対する警戒心が高まっていく。新任の保安官としてやってきたアヴリルは暴動を止めさせようと躍起になるが…
 先に定住していたアングロ系アメリカ人がロシア、東欧系移民を迫害して虐殺した西部開拓史上最悪のジョンソン郡戦争を描く。これによって
アメリカの恥部を描いたとマスコミにもたたかれてしまい、アメリカでの売上は散々回収率最低の映画(3600万ドルの巨費をかけ、一週間でうち切られて回収できたのは150万ドル。負債を抱えたユナイテッド・アーティスツはMGMに吸収合併されてしまい、「ユナイテッドは自分で作った天国の門に入っていった」と陰口をたたかれたとか)。1995年に『カットスロートアイランド』が出るまではトップを独走していた。
 かつて『ディア・ハンター』に私は
特に何も感じなかったと言うことを書いたが、そのチミノ監督の次回作が本作。映画人によって作られ、長い歴史を持つが、1970年代の風潮に乗り切れずに屋台骨が傾きかけていたUAも『ディア・ハンター』の夢、再び。とばかりにチミノ監督を起用に至った。だが、多大な期待と資金をもらったチミノ監督は、絶対に売れないような企画を徹底的に金をかけて作ってしまった。これはこれで大変貴重な人物だと思うのだが、正味本当に退屈な作品だった。特に冒頭部分の卒業式風景は延々と続き、しかも中身が無いため、これだけでほとんどもう駄目(とはいえ、あれでも半分くらいに短くしたのだとか)。以降の話も、ほとんどが会話で成り立っているため全然盛り上がらず。何人かアジってる奴がいて、ちょっとだけ濡れ場があって、最後に押しくらまんじゅうして終わり…はっきり言ってそうとしか見えず、全然感情移入出来ず
 過剰な演出を避け、リアリティを出そうとしたのかも知れないけど、殊本作についてはそれは逆効果としか思えず。3時間弱がこんなに長いと思った映画は珍しいほど。
 画面は確かに綺麗。でも、それが本当に上手く機能していたのかどうかは別物。無駄な凝り方としか思えず。大変勿体ない作品とは言えよう。
 3時間でも長すぎるけど、実はオリジナルでは5時間を超えていたそうで、それでも
カットにカットを重ねて225分に、そこからUA社は148分に短縮する(そのカット問題で裁判沙汰にまでなったそうだ)。それでも日本では比較的好評を持って受け入れらため、監督は日本びいきになったとか。

 歴史を通し、現代のアメリカに対する痛切な批判になっているのは確かなのだが。

 ここでのチミノ監督の凝りようは尋常ではなく、衣装に化学繊維を使用することを拒否し、全て手縫いで作らせ、小道具は本物を集める。しかもロケ地に鉄道を敷き、当時の本物の機関車を運ばせる。映画の中で登場人物が吸う葉巻や煙草の銘柄まで指定し、食事のシーンでは料理の素材から調理法まで再現しようとしたとか。凝りに凝った作品ではあったのだな。
ディア・ハンター 1978
1978米アカデミー作品賞、助演男優賞(ウォーケン)、監督賞(チミノ)、音響賞、編集賞、主演男優賞(デ・ニーロ)、助演女優賞(ストリープ)、脚本賞、撮影賞
1978全米批評家協会助演女優賞(ストリープ)
1978NY批評家協会作品賞、助演男優賞(ウォーケン)
1978LA批評家協会監督賞(チミノ)
1978ゴールデン・グローブ監督賞(チミノ)
1979英アカデミー撮影賞、編集賞、作品賞、主演男優賞(デ・ニーロ)、主演女優賞(ストリープ)、助演男優賞(ウォーケン)、監督賞(チミノ)、脚本賞
1979日本アカデミー外国映画賞
1979ブルーリボン外国作品賞
1979
キネマ旬報外国映画第3位
1979報知映画海外作品賞

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バリー・スパイキングス
マイケル・ディーリー
マイケル・チミノ
ジョン・リヴェラル(製)
デリック・ウォッシュバーン(脚)
ロバート・デ・ニーロ
クリストファー・ウォーケン
ジョン・サヴェージ
ジョン・カザール
メリル・ストリープ
ジョージ・ズンザ
チャック・アスペグレン
シャーリー・ストーラー
ルターニャ・アルダ
★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 ペンシルベニア州クレアトンからヴェトナム戦争に徴兵された幼なじみのマイケル(デ・ニーロ)、ニック(ウォーケン)、スティーブン(サベページ)。戦争中ヴェトコンの捕虜になった三人は偶然にも再会。しかしヴェトコンによって三人はロシアンルーレットを強要されるのだった。隙をついて脱出に成功する三人だったが、そこで離ればなれになってしまい、さらにそこでの極限体験は三人を変えてしまった。故郷クレアトンに戻っても、マイケルは前のように鹿狩りを心から楽しむことが出来なくなり、スティーヴンは半身不随となり病院の別途に縛り付けられ、そしてニックは完全に心を病み、サイゴンで自分の命を賭けたロシアン・ルーレットに興じるようになってしまう。その事を聞いたマイケルはニックの恋人リンダ(ストリープ)の制止も聞かず、再びヴェトナムへと向かう。
 ハリウッド映画にあって初めて国威高揚の為ではなく、
本物のドラマとしてヴェトナム戦争を描いた作品で、ドラマとしても絶賛を浴び、見事1978年のオスカーに輝く。更に男優賞を初めとし、この年の話題をさらった。
 私にとっても実は本作が初めてチミノ監督作品に触れた作品。高校時代に友人が絶賛しており、その友人が購入したという当時貴重なビデオ
(当時だから一本2万近くしたんじゃないかな?)を貸してもらって観た(そいつからは『ブレードランナー』(1982)も貸してもらってたのだが)
 だが、
はっきり言ってつまらなかった。特に冒頭の冗長さは眠気を誘うし、物語もなんだかのんびりのんびりと進むばかり。主人公のデ・ニーロはある時は極端に行動的であるのに、ある時は怯えて何も出来ないでいるような役回りで行動に一貫性が無く、何を考えて何をしようとしてるのか分からない。ヴェトナム戦争の描写も爆発ばかりでやってることは民家の掃討作戦ばかり。盛り上がらないことおびただしい。ヴェトコンは、何で自分たちを撃つかもしれないのにロシアン・ルーレットなんぞ捕虜にやらせるのか?(事実それで撃たれてるし)。画面の綺麗さなど全く目に入らない時期だったし、アクション大作を期待していたのに完全に期待はずれだった。
 以降チミノ監督作品は私にとっては鬼門のようなもので、どうにも好きになれなくなってしまった。相性の悪い監督というのがいるとすれば、間違いなくその筆頭はこの監督だろう。
 だけど、折角貸してくれた知り合い、しかもこの作品が大ファンだという彼になんか感謝の言葉を言わねばならない…これはちょっと考えさせられる所だった。まさか「詰まらなかった」とは言えないし、だからといって嘘八百並べるのも気が引ける
(怒らせたら他のビデオとか貸してくれなくなるだろうし)
 だが、褒めるところが無いわけではない。確かに絶賛できる部分が本作にはあったのだ。
 他ならぬクリストファー=ウォーケンという俳優その人。デ・ニーロもストリープも関係ない。たとえどれほど出番が少なくてもあの目、あの表情だけは見た瞬間ぞくっと来るものを秘めていた。何と危うい。そして何と魅力的な顔なのだ。あれには惹かれた。はっきり言ってアクションスター以外で初めてファンになった男優こそがこのウォーケンだったのだが、そんな俳優に合わせてくれたと言うだけで本作は
私にとっては充分な意味があった作品だとも言える…というか、それ以外に褒めるのは難しいんだよな。デ・ニーロでさえラストシーン以外はあんまり映えなかったし。
 でもウォーケンのお陰でその友人からはこの後も何本か貴重なビデオを貸してもらえたが(笑)

 チミノ監督自身はこの作品を反戦映画として作ったそうだが、そうは全然思えない所も痛い
(事実アカデミーのライバル『帰郷』のジェーン=フォンダは本作が人種差別の映画というキャンペーンまで張っていたし、ヴェトナムの帰還兵さえこの作品には不快感を持ち、アカデミー賞会場は本作を非難する抗議運動で暴動寸前となり、帰還兵13人が逮捕されてしまう)。描写が中途半端すぎるのだ。
 それに色々言われるけど、やっぱりロシアン・ルーレットのシーンは無理があったとしか思えず
(これはチミノ監督がベトコンが自分の頭を銃で吹き飛ばしている写真を見てアイディアを得たというが、それはつまり、事実的にそれは無かったという証拠にしかならず)

 本作は色々な意味で映画史に残る作品だったのは確かで、予算を1500万ドルも超過し、更に3時間を超える上映にこだわったため、会社側チミノをは解雇しようとしたのだが、チミノはオリジナル・プリントを持ち出してしまい、会社も折れざるを得なくなる。更に3年後経営不振に陥ったUAは「夢よ再び!」で、『天国の門』(1981)をチミノ監督に任せた結果、
とうとう潰れてしまった。そして製作側にとってもヴェトナム戦争物は鬼門となり、実質的にヴェトナム戦争が映画で語られるのは『プラトーン』(1986)を待たざるを得なかった。ある意味ハリウッドに停滞をもたらした事こそが本作の存在意義だったという…

 フォンダが本作をけなしきっていたのは前述したが、
この年のアカデミー賞はとんでもなく荒れ、逮捕者まで出てしまった。しかもこの年の作品賞のプレゼンテーターはジョン=ウェインだったというのは、それだけでも皮肉。

 ジョン・カザールは直後に死亡。出演した5本がすべてアカデミー作品賞にノミネートされている。

 

サンダーボルト 1974
1974米アカデミー助演男優賞(ブリッジス)
<A> <楽>
マイケル・チミノ(脚)
クリント・イーストウッド
ジェフ・ブリッジス
ジョージ・ケネディ
ジェフリー・ルイス
キャサリン・バック
ゲイリー・ビューシイ
ジャック・ドッドソン
ジーン・エルマン
バートン・ギリアム
ロイ・ジェンソン
ビル・マッキーニー
ヴィク・タイバック
ダブ・テイラー
グレゴリー・ウォルコット
カレン・ラム
★★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 “サンダーボルト”という二つ名を持つ銀行強盗のプロ、ジョン=ドーアティ(イーストウッド)は、かつての仲間で彼が50万ドルを奪われたと思いこんでいるレッド=レアリ(ケネディ)から逃れるためにインチキ牧師に扮し、アメリカ国内を逃げ回っていた。逃げる過程でジョンはライトフット(ブリッジス)という威勢のよい若者と道連れになり、今度は二人で大金をせしめる計画を立て始めるのだが、ついにレッドに捕まってしまう。事情を知ったレッドもその儲け話に一枚噛み、銀行を襲う事になったのだが…
 古き良きバディ・ムービーの一つで、これまで脚本家として知られたチミノ監督のデビュー作。以降『ディア・ハンター』(1978)を皮切りに、歴史に切り込んだ真面目な大作を作っていく事になるが、デビュー作はそう言った部分は全く出さず、純粋な娯楽作へと仕上げられているのが特徴。
 実はチミノ監督は結構苦手な監督なのだが、これを観る限り、演出面においてはかなり上手い監督なのではないか?という印象。
 意外性のあるバディ・ムービーとしてもきちんと仕上げられているし、特に銀行強盗のシーンの大胆且つ緻密な仕事の仕方の描写が良い。まあ、物語としてはやや行き当たりばったりな所があったり、言葉で説明すればいいものを、それをしないもんだから誤解されまくってたりするとか、勢いだけで押し切ってしまった感があるとか、いくつか問題もあるけど、ニューシネマっぽさをちゃんと残しつつも、しっかりアクション作品としては充分観られる。
 孤高のヒーロー、イーストウッドにとっては珍しいバディ・ムービーだが、本作では元々のイーストウッドらしさを全く崩さないイーストウッドに対し、それをサポートするブリッジスが良い役演ってる。器用な役者である事は知ってたけど、こんな飄々とした役も上手くこなしている。こんな役どころだから勝手なイーストウッドも映えるってもんだ(この牧師の格好は気に入ったらしく、後に『ペイルライダー』(1985)でセルフパロディ(?)のように使っている。。
 『ディア・ハンター』『天国の門』(1981)と観てきて、
この人は駄目だな。と思っていた所、本作を観て意外な思いを受けた。やっぱりなんだかんだ言っても名監督と言われるだけの事はあるわ。

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