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2004 | スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモロー 監督・脚本 | |
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1964 | 11'6 ミシガンで誕生 |
スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモロー | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2005MTVムービー・アワード キス・シーン賞(ロウ&パルトロウ) 2005サターン衣装デザイン賞、SF作品賞、助演男優賞(リビシ)、助演女優賞(ジョリー)、音楽賞 |
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1939年、ニューヨークでは万国博覧会が始まっていた。そんな中、世界中の大都市に奇妙な巨大ロボット軍団が飛来し、人間を襲い始めた。NYの新聞記者ポリー=パーキンス(パルトロウ)は命がけでロボット軍団の写真を撮っていたが、危機一髪で元恋人“スカイキャプテン”ジョー=サリヴァン(ロウ)に救われる。独自に調査を開始した二人は、これが一人の科学者によってなされたこと、そして地球の危機が迫っている事実を突きつけられる… 古き良き冒険活劇を最新デジタル技術で再現した(現時点では最も多くのディジタル・アーティストが参加した作品で、320人が動員されたという)野心作。 本作は“SF”と言うよりは、まさに“冒険活劇”と評したい作品で、こういう馬鹿馬鹿しい雰囲気、私はとっても好きだ。 では、“冒険活劇”とはどういうものを言うのだろうか?ちょっと考えてみると、先ず主人公が最新の兵器を駆使し、警察や軍の手に負えない凶悪犯罪人をばったばったとなぎ倒す。そして敵の駆使する兵器は絶対に黒か白のモノトーンで、可能な限りシンプルにする。敵は誇大妄想気味な支配者やマッドサイエンティスト。アクセントとしてグラマラスな美女が登場し、主人公とつかず離れずで軽いラブコメを展開。そして一番重要なのは、いかにもこれは“荒唐無稽なおとぎ話です”とばかりに主張する安っぽさ!そう。冒険活劇に必要なのは、何より安っぽさなんだ。そして数々の映画で出てきたギミックを惜しげもなく出してくれること。観ている人間が「ああ、これは!」と思わせるケレン味だろう(実際私自身最初の大怪獣のシーンでいきなり心わしづかみにされてしまった訳だし) 本作はその辺のところ実によく分かった作品で、上に挙げた要素を全て満たしてくれている。何よりあれだけの巨費を投じていながら、まるでパルプのモノクロ漫画のように、安っぽい感じで仕上げてくれてる。 この雰囲気だけでもうOK!って感じ。 それがあるからこそ、ストーリーのつなぎの悪さも、必然性の全然無い設定もぬるいアクションシーンも間の悪さも全て許せる感じ(つーか、この画面なかったら、単なる駄目映画じゃん)。とにかく冒頭5分で「誰がなんと言おうとも、俺だけは応援するぞ!」と思わせた時点で本作の勝ちだろう。 それに、大まかなストーリーが破綻してる(!)割には小技がとにかく光っており、一つ一つのこだわりを見ているだけでも楽しめる。多くの映画からの引用やリスペクト、巨大なネジや歯車の質感、くっきり役付けされたヒーロー、ヒロインの存在感。全てが妙にツボにはまってくれる。 キャラに関しても、やや現実離れした二枚目って感じのヒーローを演じるなら、この人を置いて他にはあるまい!と思わせるジュード=ロウの役付けと言い、お転婆なヒロインに徹したパルトロウと言い、謎の美女の姿勢を決して崩さずに最後まで抑えた演技をしてくれたジョリーと良い、はまりすぎるほどはまりすぎ。見事すぎるはまり役ばかりだ。 これを観ていると、自分自身の好みってのも考えさせられる。私はSF作品が大好きだけど、隙のない緻密な設定や「あっ」と思わせる巧妙な物語で展開するのが好み。と言う方向性と、「馬鹿馬鹿しくて良いじゃない。格好良ければ」という方向性のどっちも好きなんだ。と改めて思わされた。物語の方向性は『アベンジャーズ』(1998)や『リーグ・オブ・レジェンド 時空を超えた戦い』(2003)とたいして変わらないけど、中途半端なまま話が展開する前2作と較べたら、極端さを失わずに突っ走った本作は非常に好ましく思える。結局冒険活劇とは、冒頭の部分で観ている側の心をがっしり掴んでいられるかどうかでその価値のほとんどは決まると言うことだ。 ま、本音言えば、冒頭の新聞のシーンで「大怪獣国民を救う」という見出しが見られた時点でゾクゾクしてしまったからなんだけど(あの姿はどう見ても…しかし、まだこの時代では原爆も開発されてないんだよな)。 |
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