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トレイ・パーカー
Trey Parker

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鑑賞本数 2 合計点 5 平均点 2.50
書籍
2010 サウスパーク(14th)<TV> 監督・原作・脚本・声優
2009 サウスパーク(13th)<TV> 監督・原作・脚本・声優
2008 サウスパーク(12th)<TV> 監督・原作・脚本・声優
2007 サウスパーク(11th)<TV> 監督・原作・脚本・声優
2006 サウスパーク(10th)<TV> 監督・原作・脚本・声優
2005 サウスパーク(9th)<TV> 監督・原作・脚本・声優
2004 チーム★アメリカ ワールドポリス 監督・製作・脚本・声優
サウスパーク(8th)<TV> 監督・原作・脚本・声優
2003 サウスパーク(7th)<TV> 監督・原作・脚本・声優
2002 サウスパーク(6th)<TV> 監督・原作・脚本・声優
2001 サウスパーク(5th)<TV> 監督・原作・脚本・声優
2000 サウスパーク(4th)<TV> 監督・原作・脚本・声優
1999 サウスパーク 無修正映画版 マット・ストーンと共同監督・音楽・声優
サウスパーク(3rd)<TV> 監督・原作・脚本・声優
1998 ベースケットボール/裸の球を持つ男 出演
サウスパーク(2nd)<TV> 監督・原作・脚本・声優
1997 オーガズモ 監督・脚本・編集・出演
サウスパーク(1st)<TV> 監督・原作・脚本・声優
1996
1995
1994
1993 カンニバル!THE MUSICAL 監督・脚本・音楽・出演
1992
1991
1990
1989
1988
1987
1986
1985
1984
1983
1982
1981
1980
1979
1978
1977
1976
1975
1974
1973
1972
1971
1970
1969 10'19 コロラド州コニファーで誕生

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チーム★アメリカ ワールドポリス 2005
2005MTVムービー・アワード アクション・シーン賞(テロリストの襲撃)

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トレイ・パーカー
マット・ストーン
パム・ブラディ(脚)
トレイ・パーカー
マット・ストーン
クリステン・ミラー
マササ
ダラン・ノリス
フィル・ヘンドリー
モーリス・ラマルシュ
★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
特撮事典
 テロに溢れる世界の平和を守るために国際警備組織“チーム・アメリカ”が結成された。とある国の独裁者がテロリストに大量破壊兵器を売りさばこうとしている、との情報を掴んだチーム・アメリカのリーダーのスポッツウッドは、ブロードウェイ俳優ゲイリーをリクルートし、おとり捜査をさせようと発案。強引にゲイリーを仲間に引き込むのだが…
 TVアニメ
「サウス・パーク」を作り上げたトレイ=パーカーが監督となって作り上げた悪趣味を前面に押し出した人形劇(注:アニメではない)。

 人間の笑いというのは、根元的にどこか差別的なものが多いと思う。それは時に共通認識を高めるためであり、どうしようもない自分の今の状況を笑い飛ばすためであったりする。しかし、同時に人間には理性や常識というのもあり、人を差別することはいけない事という認識もあるため、その笑いというのは、どこか秘密めいた、そして後味の悪さを残すもの。
 ただし、これが仮に身近なものではなく、国家的なものになると、話は少々変わってくる。特に戦争状態にある国だと、愛国心を鼓舞するために国家レベルで敵国を侮蔑的に語るようになっていく。それが正義になっていくわけだから。
 ところで本作だが、敢えて肯定的に捉えてみると、そのような狂騒状態にあるアメリカという国を皮肉ってみた。と言うことも出来るのだが、単純に考えると、本作は単にガキが作った挑戦作。とにかく何でも良い。
良識ぶったオトナが嫌がることをやって、「どうだ。面白いだろう」と叩きつけてやろう。と言う感じが一番強い。
 映画の可能性として、それはありだと思う。観てる側としては、大笑いして、なんか後味の悪さを噛みしめるってのは映画の一つのあり方。私自身かなり笑ってしまい、それで自分自身、ちょっとこれはいけないな?と思うこともあったのも事実だった。実際
「パール・ハーバーは糞だ」には、そんな理屈ぶっ飛ばして、思いっきり頷いたし
 ただ、この後味の悪さは、何か違っている気がしてならない。一体何が悪かったのか。色々と考えてみた。
 一つには、この作品、正義を行うチーム・アメリカの無茶苦茶さを笑うべき作品のはずなのに、本当に最後の方になるとヒーローになってしまったと言う点。最初はチーム・アメリカは、悪を根絶するためと称してパリに現れ、そこら辺にいる通行人も、凱旋門もエッフェル塔までお構いなくぶち倒してしまう。この辺は皮肉が効いているのだが、最後は物語的にまとめるため、一種のヒーローに祭り上げられてしまう。チーム・アメリカは自分たちで“正義”を標榜する単なるカウンター・テロ組織で終わって欲しかった。そもそもこの笑いは全てを相対的に観るからこそ笑える作品へと変わっていくはず。それが一方的な価値観の押しつけのように見えてしまったことが一番の悪さだった。世界遺産を片っ端からぶちこわし、テロは許さないけど、それに巻き込まれる一般市民をも顧みないチーム・アメリカの活躍をもっと主軸にし、最後の最後に、それこそ
“神の手”が降りてきてチーム・アメリカ全員が殺されてしまうとか、あるいは北朝鮮にやってきた各国首脳を惨殺した上で、世界中のテロ組織どころか国そのまでも滅ぼし尽くすとか、そこまでやってこそ、本当に物語として成り立つんじゃ無かろうか?最後にチーム・アメリカを単純なヒーローにしてしまってはいけなかったはずなのだ。後味の悪さを作り上げるには、そういった無茶苦茶さが必要のはず(トレイ=パーカーが大成功したTVアニメの『サウス・パーク』は、無茶苦茶やっても、最後は常識をちゃんと出していたから安心できたのでは?)。バランス感覚が振れすぎてしまった感じ。
 更にハリウッド・セレブを惨殺する事に血道を上げすぎて、それだけしか印象に残らないのも問題。彼らだって単に受け狙いで戦争反対を語っていた訳ではないはずだ。それなりに自分のキャリアの中で、思うことがあってそれらの主張をしている。その部分をすっぱり抜けさせて、単なる悪役に堕し、殺されるだけと言うのも問題だな。ガキの論理を押し通すにしても、一方的すぎては面白くも何ともないのだ。仮にこの作品が全米公開された『華氏911』(2004)に対抗し、それを笑おうとしたのだったとしたら、単にムーアをぶっ殺すだけじゃなくて、映画そのものに対するアンチテーゼを出すべきだったんじゃないかな?そこが限界だったのか?
 本来風刺的に作るべき作品が風刺にならなくなったところで、気持ち悪さを感じてしまったのだろう。これを観て純粋なヒーローものと思いこんで歓声を上げる人もいないとも限らないし。
 そもそも本作はムーア監督が『ボウリング・フォー・コロンバイン』(2002)でサウス・パークそっくりなアニメーションを作ったため、それを観たパーカー監督が対抗してムーアを小馬鹿にするために作られた作品という。それで公開を『ボウリング・フォー・コロンバイン』のTV公開に合わせたところ、局側の“都合”でTV放映は駄目になってしまった。そのため単独公開となったのだが、アメリカでも今ひとつウケは悪かったとのこと(「冷めたピザ」という映画評もあり)。
 面白くなかった訳じゃないし、笑った自分自身に妙な後ろめたさを感じさせてくれた点はとりあえず評価しよう。
サウスパーク 無修正映画版 1999
1999米アカデミー主題歌唱
1999NY批評家協会アニメーション賞
1999LA批評家協会音楽賞
2000MTVムービー・アワード音楽シーン賞

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トレイ・パーカー
マット・ストーン
アイザック・ヘイズ
ジョージ・クルーニー
ミニー・ドライヴァー
★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ

 

オーガズモ 1997

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トレイ・パーカー(脚)
トレイ・パーカー
ディーアン・バッハー
ロビン・ライン
マイケル・ディーン・ジェイコブス
マット・ストーン
★★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 モルモン教の宣教師ジョー(パーカー)は不意なことからポルノ・ヒーロー映画「キャプテン・オーガズモ」の主演を引き受けてしまう。婚約者との結婚資金のため、仕方なく出演した映画なのだが、なんとそれが大ヒット。監督のマックスはジョーを続けて主役とする続編を企画する。そして出演のことが婚約者にばれてしまい固辞するジョーの婚約者をさらってしまう。ジョーは相棒のチョーダ・ボーイ役で実は天才科学者でもあったベンと共にマックスと対決する。
 アメリカを席巻したお下劣アニメ
「サウス・パーク」の監督であるパーカーが監督、共同脚本、主役まで務めたエロチックブラックコメディ。低予算とは言え、非常に面白い作品に仕上がっている。
 コメディ映画では避けられるネタがいくつかある。人種と宗教、性的嗜好。これらはジョークでは良く用いられるが、それだけコンプレックスを刺激しかねないため、基本的に公的なテレビや映画ではお笑いに出来ないと言う暗黙の了解がある。クレームとして出て、企業のイメージダウンにも繋がるため、スポンサーにも好まれない。
 映画やビデオの場合、それらの作品が作られることもあるが、こんどは監督自身のイメージダウンを引き起こすため、余程物好きな監督か、逆に凄い有名な監督でないとこう言うのを正面切って笑いに作ることは出来ない(逆にシリアスではよく作られるんだけどね)。
 ただ、それらの不文律に正面から挑戦したのがパーカーが作り上げたアニメ
「サウス・パーク」であり、本作品だった。
 まあ、
良識ある人は眉を顰める向きもあるだろうが、だからこそ、面白いと言うことも忘れてはならない。
 本作は無茶苦茶な設定と低予算で作られた作品なのだが、意外に作りはしっかりしていることに気付かされる。主人公のジョー(パーカー監督本人)はモルモン教と言う設定だが、その教えを馬鹿にした発言は抑えられているし、ゲイや人種問題についてもさらりと流している。文句が出るギリギリの境界で遊ぶパーカーには拍手を送りたい。ストーリーも結構上手くメリハリを付けていて、笑いあり、アクションあり、ハッピーで飽きさせない(ハムスター拳とか、理由も何もなく、「俺はサンチョだ」としか言わない奴とか、相手に向かって握りっ屁をかますとか)。それがチープなセットに良く合っている。わざと誤解したふりをしつつ、きっと香港映画の良さを上手く取り入れたお陰だろう。パーカーはかなりの香港映画のファンと見た。

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