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2016 | 10 クローバーフィールド・レーン 監督 | |
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1981 | 5'11 ペンシルヴェニア州で誕生 |
10 クローバーフィールド・レーン 2016 | |||||||||||||||||||||||||||||||
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浮気者の恋人から逃げるようにルイジアナで車を走らせていたミシェル(ウィンステッド)は、背後から走トラックに激突されてしまう。そして目覚めた彼女は、自分が地下室のようなシェルターに閉じ込められてしまったことを知る。そこに現れた男ハワード(グッドマン)から、今世界は酷いことになっていて、彼女を助けたのだと言う。そして同居人のエメット(ギャラガー・Jr.)との三人で奇妙な同居生活が始まるのだが… 何かと話題になった『クローバーフィールド HAKAISHA』(2008)。低予算作品ではあったものの、そのスマッシュヒットによってり、仕掛け人のJ・J・エイブラムスの知名度を一気に上げることとなった。 その後何度か続編の話も持ち上がったそうだが、全て立ち消えとなり、いつしか話題にも上らなくなってしまったのだが、そんな時に不意に『クローバーフィールド』の名前を冠した作品が現れた。あんまり話題にはなってないが、製作者も同じJ・J・エイブラムスなので、期待は出来ると踏んで観に出かけた。 一応本作で褒める部分は二つある。 まずは久々に観たジョン・グッドマンが良かったこと。この人、見た目以上に器用な役者で、人の良い好々爺のような役から、サイコパスの演技まで、実に幅広く演じられる人なので、ファンなのだが、最近顔を観る機会がめっきり減って寂しい思いをしていた。今回は善人なのか悪人なのかなかなか正体を現さない複雑な役回りをちゃんと演じてくれていて、これは嬉しい。特に今回は密室劇のため、様々な表情を見せてくれるので、それは結構嬉しかった。 もう一つは、『クローバーフィールド』という作品の幅を広げることに役だったと言う事だろう。なかなか続編が出来なかった作品だが、こうやってファーストコンタクト作品に次々「クローバーフィールド」印を付けていけば、いろんな矛盾を含めて大きな世界観の作品になっていく。以降「クローバーフィールド」印の作品が増えていくことを期待したいところだ。 と、いくつか褒めるところはある。 しかし、単体のSF作品として見る限りは、あまりにお粗末と言わざるを得まい。 何より本作に「クローバーフィールド」のタイトルを付けたことが致命的。 本作の本来の醍醐味は密室劇である。そして密室劇の面白さとは、外の世界と隔絶された状況で、互いに疑心暗鬼になるという過程が必要となる。 本作の場合、ハワードの言う、外界の危機とは本当なのか。よしんば本当に危険なことが起こっていたとしても、本当にハワードは信じられるのか?と言う物語展開で、少ない状況判断から真実を探っていくという過程が必要になる。そして本作でもそれなりにちゃんとやってはいる。 だが問題として、タイトルに「クローバーフィールド」を付けてしまった時点で、もう怪物が出てくるのは分かっている。その結果として、密室劇の駆け引きなんかどうでも良くなってしまうのだ。 どれだけ演出を良くして緊迫感を与えたとしても、それが全く役に立たないというのは致命的である。観てる側としては、物語の2/3以上は無駄な時間を過ごすことになってしまうのだから。 で、待ちに待った怪物が出てきても、それがあっさり終わってしまうので、凄く消化不良に陥る。 作品単体として褒められない部分が大半であり、かなり残念な作品だったというのが総評だろう。 |