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ピアノ・レッスン(書籍) _(書籍) |
2013 | ||
2012 | ||
2011 | ||
2010 | ||
2009 | ||
2008 | 8 -Eight- 監督 | |
2007 | それぞれのシネマ 〜カンヌ国際映画祭60回記念製作映画〜 監督 | |
2006 | めぐみ-引き裂かれた家族の30年 製作総指揮 | |
2005 | ||
2004 | ||
2003 | イン・ザ・カット 監督・脚本 | |
2002 | ||
2001 | ||
2000 | ||
1999 | ホーリー・スモーク 監督・脚本 | |
1998 | ||
1997 | ||
1996 | ある貴婦人の肖像 監督 | |
1995 | ||
1994 | ||
1993 | ピアノ・レッスン 監督・脚本 | |
1992 | ||
1991 | ||
1990 | エンジェル・アット・マイ・テーブル 監督 | |
1989 | スウィーティー 監督・脚本 | |
1988 | ||
1987 | ||
1986 | ルイーズとケリー 監督 | |
1985 | ||
1984 | 彼女の時間割 監督・脚本 | |
1983 | キツツキはいない 監督・脚本 | |
1982 | ピール 監督・脚本 | |
1981 | ||
1980 | ||
1979 | ||
1978 | ||
1977 | ||
1976 | ||
1975 | ||
1974 | ||
1973 | ||
1972 | ||
1971 | ||
1970 | ||
1969 | ||
1968 | ||
1967 | ||
1966 | ||
1965 | ||
1964 | ||
1963 | ||
1962 | ||
1961 | ||
1960 | ||
1959 | ||
1958 | ||
1957 | ||
1956 | ||
1955 | ||
1954 | 4'30 誕生 |
タイトル | |||||||||||||||||||||||
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ピアノ・レッスン 1993 | |||||||||||||||||||||||
1993米アカデミー主演女優賞(ハンター)、助演女優賞(パキン)、脚本賞、作品賞、監督賞(カンピオン)、撮影賞、衣装デザイン賞、編集賞 1993英アカデミー主演女優賞(ハンター)、プロダクションデザイン賞、衣装デザイン賞、作品賞、監督賞(カンピオン)、オリジナル脚本賞、作曲賞、撮影賞 1993カンヌ国際映画祭パルム・ドール(カンピオン)、女優賞(ハンター) 1993全米批評家協会主演女優賞(ハンター)、脚本賞 1993NY批評家協会女優賞(ハンター)、監督賞(カンピオン)、脚本賞 1993LA批評家協会女優賞(ハンター)、助演女優賞(パキン)、監督賞(カンピオン)、脚本賞、撮影賞 1993ゴールデン・グローブ主演女優賞(ハンター)、作品賞、助演女優賞(パキン)、監督賞(カンピオン)、脚本賞、音楽賞 1993シカゴ映画批評家協会主演女優賞(ハンター)、外国語映画賞、ベスト、監督賞、助演女優賞(パキン) 1993インディペンデント・スピリット外国映画賞 1993セザール外国映画賞 1994日本アカデミー外国作品賞 1994キネマ旬報外国映画第1位 |
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スコットランドからスチュワートという男性に嫁ぐためにニュージーランドへとやってきたエイダ(ハンター)と娘のフローラ(パキン)。エイダは口がきけなかったが、人並み外れた耳を持っており、ピアノを弾く事が何よりも好きだった。だが船に積んで持ってきたピアノが重すぎるという理由でスチュワートは家に持っていく事を拒否。エイダはベインズという夫の仕事仲間にピアノを引き取ってくれるよう願うのだが… “愛とは何か?”というストレートな物語を前衛的に作り上げたニュージーランド映画。本作の成功によってニュージーランド映画は大きく変わったと言われている。 物語は、簡単に言ってしまえば単なる不倫をテーマにしたものだが、非常に動きが少なく、台詞も抑え気味。その中で女性の心の動きに特化した物語は、確かにこれまでにはなかったタイプ。海外作品というよりも日本のATGっぽくもありのだが、とてもスマートに仕上がっている。 又、本作は、二人の女性の心の動きを追った物語として観る事ができよう。もちろんその一人はエイダだが、もう一人重要な役割を果たす女性として、その娘のフローラがいる。この二人の心の対比が面白い。 エイダの方は、実に単純。彼女にとって心の支えはピアノだったのだから、ピアノを与えてくれる者こそが自分の頼るべき人物となる。だから、ピアノに対して理解の無い夫ではなく、ピアノを与えるベインズに走るだけ。それに対して娘のフローラは、母だけが心の頼りだったが、その母が不倫に走ったとき、彼女について行こうとはしていない。自ら頼るべきものを切ってしまうのだ。だが子どもである身である自分は誰かに頼らねば生きていく事は出来ない。結果として彼女は頼れる存在を求め、揺れ動く事になる。この物語の一番の見所は、実はフローラの心の動きとも言える。 …だからこそ、物語は極めて重いし、観ていてとてもきつい(家族が崩壊する物語は私には観ていてきつい)。正直、この部分は、分かれば分かるほど、好みからは離れていくのだが、そのきつさに目が離せなくなる。 好みでは無い。だけどとんでもなく質が高い。 残念ながらオスカーを取る事は出来なかったが、アカデミーで女性監督が監督賞にノミネートされたのは二人目。ホリー・ハンターは本作で主演女優賞、『ザ・ファーム』で助演女優賞にノミネート。この年の助演女優賞はヴェテラン揃いだったが、11歳のパキンがオスカー。 |