| ラブ・アクチュアリー |
2003英アカデミー助演男優賞(ナイ)、助演女優賞(トンプソン)、イギリス作品賞
2003LA批評家協会助演男優賞(ナイ)
2003ロンドン映画批評家英国助演男優賞(ナイ)、英国助演女優賞(トンプソン)
2003ゴールデン・グローブ作品賞、脚本賞(カーティス)
2003放送映画批評家協会アンサンブル演技賞 |
|
|
ティム・ビーヴァン
エリック・フェルナー
ダンカン・ケンワーシー
モハメド・アル=ファイド
リチャード・カーティス(製)
リチャード・カーティス(脚)
ヒュー・グラント
リーアム・ニーソン
エマ・トンプソン
アラン・リックマン
コリン・ファース
ローラ・リニー
キーラ・ナイトレイ
ローワン・アトキンソン
ビリー・ボブ・ソーントン
ビル・ナイ
アンドリュー・リンカーン
マルティン・マカッチョン
ジョアンナ・ペイジ
クリス・マーシャル
ルシア・モニス
マーティン・フリーマン
トーマス・サングスター
ロドリゴ・サントロ
ハイケ・マカッシュ
キウェテル・イジョフォー
アブダル・サリス
グレゴール・フィッシャー
オリヴィア・オルソン
シエンナ・ギロリー
エリシャ・カスバート
デニース・リチャーズ
リチャード・ホーレイ
デクラン・ドネリー
アント・マクパートリン
ニーナ・ソサーニャ |
|
| ★★★★ |
| 物語 |
人物 |
演出 |
設定 |
思い入れ |
| 3 |
4 |
4 |
3 |
4 |
|
クリスマスを控えたロンドンで、愛を求め、愛を形にしようと奮闘する男女模様を描くオムニバス作品。一目惚れした秘書のナタリーの事が頭から離れない新首相のデヴィッド(グラント)、最愛の妻を亡くした男が義理の息子の恋愛話に気を揉み、傷心の作家は言葉の通じないポルトガル人家政婦に恋をしてしまい、夫の浮気を疑う妻がおり、内気なOLの恋物語があり、自分がもてないのはイギリスが悪いとアメリカ旅行へと向かう男あり…様々な恋愛模様をオムニバス形式で描く。
何度か書いているが、ラブロマンスものやラブコメものは私は何故かとても苦手。特に恋愛の駆け引きで騙し騙されとか、赤裸々に性を扱う、ハリウッド若しくは邦画の典型的な奴がどうにも受け入れられず(とは言え、結構観てるのは確かなんだが)。
ただ、そう言う私でも、不思議とヨーロッパ製の恋愛映画はするっと入ってくるものが多く、特にイギリスの恋愛映画は結構好きなものが多い…と言うより、これ書き始めて初めて気が付いたが、何でなのか今のところ不明。男の情けなさがよく現れているからかもしれないけど。
それで本作は全然期待せずに観たら、凄く面白かった。オムニバスなので、一つ一つの物語は短く、極めて単純なのだが、それぞれの物語で見せ場と笑えるところ、そして最後はハッピーなオチへと転換させていく。目まぐるしく物語が移っていくため、一つ一つの物語には割と空白時間があるが、その中でもきちんと時間が経過していると思わせる構造はとても面白いところ。全く関わりを持たないいくつもの物語が、それぞれ上手くまとまっていくことが出来るのを観ることが出来るだけでもなんか心地良い。
やや話としては複雑なメインストーリーのヒュー・グラントの首相の物語も良いけど、他の小さな物語が良い小技を見せてる。それぞれが“愛”に悩みながら、自分なりの答えをクリスマスまでに見つけていく過程が幸せな気持ちにさせてくれる。
小ネタが多いけど、結構気に入ったのは現役のロッカーで古いスターのビリー(ナイ)が、久々の成功をした時、自分を本当に支えてくれた人が誰だったか。と言う所に気付くシーンなんかは良いね。「エルトン・ジョンの所に行っただけでそんなになっちゃったのか?」という切り返しも素晴らしい。後、「俺がもてないのはイギリスだからだ!」と言ってアメリカに行ってしまったもの凄く単純な話ってのも、あまりのとんとん拍子ぶりに「あり得ないだろ」というツッコミを入れつつ、なんか脱力した笑いが出てくる。オムニバスだからこれも許される物語だな。
一方、イギリスらしいシニカルなコメディもかなり内包しているのも事実。特に本作はアメリカに対する辛辣なジョークが結構スパイス的に効いていて、「勘違いしちゃいけない。これはイギリス映画だ!」と全身で主張しているようだ。オープニングでわざわざ911の事について語っていることもそうだが、大統領が秘書に手を出しているのを苦々しい目で見ているグラントが「イギリスには数多くの誇れるものがある」と演説をぶっているシーンとかも、現実世界に対するかなり痛烈な皮肉になっている。
本作はストレートに観ても充分面白いけど、斜になって観ると、ますます面白さが増す。だからイギリスの恋愛作品って面白い…なんだ、これが理由か。
|
|
|