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アンジェイ・ワイダ
Andrzej Wajda

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鑑賞本数 合計点 平均点
allcinema Walker ぴあ IMDb CinemaScape
wiki キネ旬 eiga.com wiki(E) みんシネ
書籍
_(書籍)
2008
2007 カティンの森 監督・脚本
2006
2005
2004
2003
2002 仕返し 監督・脚本
2001
2000
1999 パン・タデウシュ物語 監督・脚本
1998
1997
1996
1995 聖週間 監督・脚本
1994 ナスターシャ ~ドストエフスキー「白痴」より 監督・脚本
1993
1992 鷲の指輪 監督・脚本
1991
1990 コルチャック先生 監督・脚本
1989
1988 パリ・ストーリー 監督
1987 悪霊 監督・脚本
1986 愛の記録 監督・脚本
1985
1984
1983 ドイツの恋 監督・脚本
1982 ダントン 監督・脚本
尋問 製作総指揮
1981 鉄の男 監督
1980 ザ・コンダクター 監督
1979 ヴィルコの娘たち 監督
1978 麻酔なし 監督・脚本
1977 大理石の男 監督
1976 THE DEAD CLASS/死の教室 監督
1975
1974 約束の土地 監督・脚本
1973 婚礼 監督
1972
1971
1970 戦いのあとの風景 監督・脚本
白樺の林 監督
1969 蝿取り紙 監督
1968 すべて売り物 監督
1967
1966
1965 灰 監督
1964
1963
1962 二十歳の恋 監督
1961 夜の終りに 監督
1960
1959
1958
1957 灰とダイヤモンド 監督・原作・脚本
1956 地下水道 監督
1955
1954 世代 監督
1953
1952
1951
1950
1949
1948
1947
1946
1945
1944
1943
1942
1941
1940
1939
1938
1937
1936
1935
1934
1933
1932
1931
1930
1929
1928
1927
1926 3'6 スヴァウキで誕生

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タイトル

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物語 人物 演出 設定 思い入れ

 

カティンの森 2007
2007米アカデミー外国語映画賞
2008ヨーロッパ映画エクセレント賞

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ミハウ・クフィェチンスキ(製)
アンジェイ・ワイダ
ヴワディスワフ・パシコフスキ
プジェミスワフ・ノヴァコフスキ(脚)
マヤ・オスタシェフスカ
アルトゥル・ジミイェフスキ
マヤ・コモロフスカ
ヴワディスワフ・コヴァルスキ
アンジェイ・ヒラ
ダヌタ・ステンカ
ヤン・エングレルト
アグニェシュカ・グリンスカ
マグダレナ・チェレツカ
パヴェウ・マワシンスキ
アグニェシュカ・カヴョルスカ
アントニ・パヴリツキ
クリスティナ・ザフファトヴィチ
★★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
カティンの森(書籍)アンジェイ・ムラルチク
ナスターシャ ~ドストエフスキー「白痴」より 1994

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アンジェイ・ワイダ
マチェイ・カルピンスキー(脚)
坂東玉三郎
永島敏行
★★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
大理石の男 1977
1978カンヌ国際映画祭国際批評家連盟賞(ワイダ)

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バルバラ・ペツ・シレシツカ(製)
アレクサンドル・シチボル・リルスキ(脚)
イエジー・ラジヴィオヴィッチ
ミハウ・タルコフスキ
クリスティナ・ヤンダ
タデウシュ・ウォムニッキ
★★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 政治的にタブーとされていたスターリン時代の暗黒面に挑み、大きな反響を呼ぶ。
 共産主義が英雄を作る過程と、その英雄を切り捨てていく無慈悲さが上手く作られている。
 社会主義の弱点を、この時期に考えられるギリギリのところで表現した作品。
 劇中劇のフィルムの助監督にアンジェイ・ワイダという一行が入っているが、これはジョークであると共に、このような時代にプロパガンダ映画を作ったのは我々の世代であると告白している。
 政府はここに出ている治安警察の場面をカットしようとしたが、ワイダは直接ギエレク首相と面会して完全上映を勝ち取る。
 1980年にそのものの事件がグダニスクで起こり、その時期に上映していたのは日本だけだった。
灰とダイヤモンド
Popiól i diament
1959ヴェネツィア国際映画祭国際映画評論家連盟賞(ワイダ)
<A> <楽>
イエジー・アンジェウスキー
アンジェイ・ワイダ(脚)
ズビグニエフ・チブルスキー
エヴァ・クジジェフスカ
バクラフ・ザストルジンスキー
★★★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 1945年5月8日。ソ連から派遣された共産地区委員長のシチュカ暗殺を指令されたマチェック(チブルスキー)とアンジェイ。だが射殺したのは工場で勤務する市民だった。彼らの仲間でシチュカの秘書を務めるグラスから今晩シチュカはホテルの宴会に出席することを聞き込んだマチェックは単身、彼を暗殺すべくホテルで待ち伏せをする。そこでマチェックはバー・ラウンジで働く女、クリスティナ(クジジェフスカ)と出会った。一目惚れをしたマチェックは彼女に誘いをかけるのだが…
 ポーランド作家イエジー・アンジェイエフスキーが1948年に発表した小説が元。それまで何度か映画化の話はあったそうだが、全て失敗に終わっていたのを、若きワイダ監督自らが出来事を一昼夜に絞り、場所もホテルに限定した脚本を書き上げて作り上げた作品。
 のっけの映像を観ただけで
震えが来た。あのマシンガンの音と共に、ガチャガチャと音が私の中から響いてきた。何か、とんでもないものを今、私は目にしているのではないだろうか?そんな思いがした。
 そして事実、
本当にとんでもないものを観てしまった。
 映画を観るには人それぞれの基準というものがあるだろう。ストーリーや、登場人物、設定、緩急の付け方、カメラ・ワーク、哲学性、監督の持つパトスを感じること。本当に様々だ。そして私はそれらの自分の中にある基準の内いくつかが完全に私の理解を超えていると感じた時、その作品を“衝撃”を感じた作品としている。そう言う意味ではいくつもの映画で“衝撃”を感じている。
 ところが、本当にとんでもない作品を前にすると、理解しようという気持ちそのものがぶっ飛び、もう、何を言ったら良いやら全然分からなくなるものだが、これはまさにそんな貴重な作品の一つ。私にとっては
ベスト5作品の一本だ。
 冒頭から飛ばす。構図及びカメラ・ワークの巧さ、知識でしか知らなかったポーランドという国の歴史認識、登場人物それぞれの微妙な表情、殊にチブルスキーの魅力。時折挿入される意外な描写。それら全てが圧倒的な重量を以て私を押しつぶしてしまった、と言う感じ。もう何を書こうとも、この作品の魅力を書ききることは絶対出来ないと思えてしまう。
 それでも敢えて書かせてもらうと、やはり歴史という事になるか。
ポーランドは元々ヨーロッパにあってもロシアの影響を極端に強く受けていた国で、ロシアからも、他のヨーロッパの各国からも二流と見られていた(二流と見られた国はポーランドだけではないけど、西欧の民族に関するジョークではユダヤ人に次いでポーランド人を揶揄するものが多い)。そんなポーランドが歴史に登場するのは、やはり征服された国として。1939年9月、ドイツの電撃作戦によってあっという間に占領されてしまったポーランドは、本来守ってくれるはずのソ連からも見捨てられてしまった。街からロシア人達はすっかり姿を消し、ドイツ人が我が物顔で闊歩する時代。その時代を経、ドイツの敗戦が濃厚になった時、それまで何の支援もしてこなかったソ連がポーランドを“解放”する。だが、実際ポーランドにとってはドイツからソ連に再占領されただけの話。しかもかつて自分たちを見捨てたソ連が我が物顔に国に入ってくるのだ。彼らにとって、これは屈辱以外の何物でもなかったはず。かつて地下活動でドイツと戦った闘士の面々は次はソ連に対し、戦いを挑まざるを得なくなる。確かにドイツは負け、ヨーロッパにおける第2次世界大戦は終わった。だが、地下活動家にとっては、戦いを終えるわけにはいかなかったのだ。
 
本編の主人公マチェックも言葉の端々で、かつてドイツと戦ったことを語っている。平和を目指して戦い、その勝利を得たはずなのに、事態は全然好転しない。町並みは廃墟のまま、更にドイツへの戦時協力の罪により次々と有能な人間は殺されていく。平和は訪れなかったのだ。しかも、連合国の一翼を担ったソ連による国際的には“解放”とされる併合である。ドイツを悪と断じ、連合国の応援を期待していた時代とはまるで違うのである。
 だからこそ、かつて戦闘マシーンと化し、平和のために戦ったマチェックは自分の行動の意味のなさを痛感している。彼がしている抵抗運動は、かつては確かに自由への欲求によるものと認められていたのに、今や世界的にソ連が“正義”とされているのだ。そんなものに対する抵抗は、結局押しつぶされるしかない事を、今までの経験から彼ははっきりと分かっていた。かつて、“自由を手に入れるためには死をも辞さない”はずのテロリズムが、今や“死ねなかった自分を殺すため”の手段となっていた時代だった。20歳前半の彼が
(偽名の身分証明書には1921年生まれとあった。歳そのものは変わらないと見るならば、彼はこの年24歳)、「若い頃は良かった」等という発言をしている。戦場の中にあり続けた彼の精神は既に老境にあった。
 マチェックは未来を見たくなかったのだろう。だからこそ、危険な任務に自ら名乗りを挙げ、半ば自殺の思いを以てシチュカを撃とうとする…このニヒリズムが画面の端々からにじみ出てくるため、彼の魅力はいやが上でも増す。
 ところが、まさに自分の死を覚悟したその夜に、彼はクリスティナ、つまり“未来”に出会ってしまうのだ。精神的に老成していると言っても、それはあくまで一面だけに過ぎず、肉体年齢と精神の多くの部分は未だ少年からやっと青年にかかったばかりのマチェックの心に、彼女は希望を生み出す。
 後半部分の彼の苦悩のシーンは、最早
涙が出るほど。たった一日の差で“本来の青年”に戻れるチャンスをフイにしてしまったことを悔やみ、それでも未来を暗示するクリスティナを愛することを止めることが出来ない。
 まだ逃げられる可能性が残っているのではないか?その考えに引き裂かれつつ、見事なタイミングで彼が出会った二つの死体。まさに彼が朝に殺したばかりの工場員の死体だ。ここで彼にはもう道が残されていないことが示されていた。
 そしてシチュカを殺した後に、本気で逃亡を考えるようになる。もう取り返しは付かなくても、せめて生きようと言う思いがそこに生まれた。
 その生きようと言う思いが、芥溜めでの死のシーンを色鮮やかに彩っている。

 更にこの作品、ストーリーだけではない。演出も見事。冒頭のマシンガンで撃たれ、背中を燃やしつつ、聖堂に
(ポーランドの道祖神みたいなものか?)の、常人には開けることの許されない扉を押し開きつつ倒れ込む男の姿。権力志向のグラスが、未だ手に入れない権力に酔いしれ、道化を演じる姿。老ホテルマンとマチェックとの対話。シチュカを殺した瞬間に上がる花火。明け方になってホテルの中で踊り回る人々の虚ろな目。シーツにべっとりと付く血のシーン。そしてはいずり回り、誰もいない芥溜めで身体をけいれんさせつつ死を迎えるマチェック…それら一つ一つがディープ・フォーカスを通して撮影され、最後のマチェクが死の瞬間に見られる鮮やかな色の対比。画面一つ一つが見事なほどにはまっていて、まるで動く芸術作品を見ているかのような思いにさせられる。

 …この作品の魅力を語るにはまだまだ書き足りない。そもそも
私如き非才にこの作品を説明できようはずもない。情けないが、ここで取り敢えず筆を置かせてもらう…いつかシーン毎に事細かに解説してみたいなあ。
製作年 1957
製作会社 カドル
ジャンル 戦争(第二次大戦後)
売り上げ $
原作 灰とダイヤモンド 上(書籍) 下(書籍)ジョルジー・アンジェイェフスキ
歴史地域 ポーランド解放(1945)
関連
allcinema Walker ぴあ IMDb CinemaScape
wiki キネ旬 eiga.com wiki(E) みんシネ
地下水道
Kanal
THEY LOVED LIFE
1957カンヌ国際映画祭審査員特別賞(ワイダ)
<A> <楽>
イエジー・ステファン・スタヴィンスキー(脚)
タデウシュ・ヤンツァー
テレサ・イジェフスカ
エミール・カレヴィッチ
ヴラデク・シェイバル
★★★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 1944'9既にドイツ領となって久しいポーランドのワルシャワは爆撃と戦火により廃墟と化していた。頑強にドイツ軍に対して抵抗を続けていたパルチザンも、とうとうドイツ軍に包囲され、後は死を待つばかりとなってしまった。そこでザドラの率いるパルチザン中隊は地下水道を通り市の中央部に出て再び活動をつづけることにした。その中には負傷した兵士コラブ(ヤンチャル)と、道案内のデイジー(イゼウスカ)がいた。しかし、暗闇の中の進軍は困難を極め、一人、又一人と脱落していく…行き詰まるような地下水道でのドラマを描く。
 ワイダ監督の出世作となった本作。かつて「灰とダイヤモンド」(1957)を観て衝撃を受けた私としては期待しまくりの作品だった。そしてまさに期待通り。の素晴らしい作品を魅せてくれた。
 
1939年のドイツによる電撃作戦によって、それこそあっと言う間に占領されてしまったポーランドは、逆に抵抗する意志が燃え上がる前に勝手に占領されてしまったこともあってか、パルチザンとして、長い地下活動の期間を置くことになった(フランスも同様でかなり複雑な地下組織が存在するが、その辺は『パリは燃えているか』(1966)でよく描かれているので、これもお薦め)。特にアー・カーと呼ばれる保守キリスト教系組織の抵抗は激しく、本作の元ネタとなっている部隊も、このアー・カーが元になっている。ポーランド人を下級民族と見るドイツ人の態度も市民の反感を強く煽ったことだろう。結果的にドイツはポーランドに軍隊を常駐させることを余儀なくされるが、その弾圧は過酷を極め、パルチザンも激しい弾圧に遭って徐々にその力を失っていった。特にドイツの敗戦直前は、ポーランド自身がソ連による攻撃を受けたため、パルチザンも激しく弱められていた。そんな時代の話。
 主題は表題にあるとおり、地下水道での徘徊なのだが、長い冒頭部分でそこに持っていくまでのドラマが丁寧に描かれる。この辺は少々冗長な気もしたが
(意地悪い見方をするなら地下水道では間が持たなかったから強引に挿入したと言う可能性もある)、その分後半の暗闇の中のキャラクター描写が際だっていた。
 暗闇の中、時折聞こえる人の息づかいや水音、これを鬱陶しいものと思いつつも、これが無くなったら更なる恐怖が待っている。急がねばならぬと言う焦燥と、自分の他誰もいなくなってしまうのではないかという緊張。暗闇に閉ざされた世界の中の、極限状態。その演出が見事であった。
 結局地下水道の中でバラバラになってしまい、それぞれに待っていた絶望に彩られるラストも凄い。やっと暗闇から出られる!と思った瞬間、そこに鉄柵があったり、銃口が待っていたり、あるいは手榴弾があったり…最悪のは、唯一安全な場所に出られた部隊長のザドラが、再び地下水道に潜ってしまうところ…
これは確かに凄い

 …しかし、この救いようのないラストシーン、見ようによってはとんでもなくブラックではあるが、
ジョークに見えてしまうから困ったものだ。
 だって、やっと救われた!と思って喜んでいたのが、突然絶望に落とされてしまうなんて、ジョークの常套手段じゃないか(実はこれ、TV版
『うる星やつら』の「大金庫!決死のサバイバル!!」という作品でネタがパクラれていて、そっちの方を遥か前に観てしまっていたのが悪かった)。
製作年 1956
製作会社 カドル
ジャンル 戦争(第二次世界大戦)
売り上げ $
原作
歴史地域 ワルシャワ(ポーランド)
関連
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世代
Pokolenie
<A> <楽>
ボフダン・チェシコ(脚)
タデウシュ・ウォムニッキ
ウルスラ・モジンスカ
ズビグニエフ・チブルスキー
ロマン・ポランスキー
タデウシュ・ヤンツァー
★★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 監督降板により、助監督のワイダが監督に抜擢される。
製作年 1954
製作会社 カドル
ジャンル
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原作 ボフダン・チェシコ
歴史・地域
関連
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