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2018 | |||||||||||
2017 | |||||||||||
2016 | |||||||||||
2015 | ビリギャル 監督 | ||||||||||
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2014 | 遠い約束 星になったこどもたち 演出 | ||||||||||
眠りの森 演出 | |||||||||||
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S-最後の警官-<TV> 演出 | |||||||||||
2013 | 空飛ぶ広報室<TV> 演出・製作 | ||||||||||
2012 | 運命の人<TV> 演出 | ||||||||||
2011 | 麒麟の翼 ~劇場版・新参者~ 監督 | ||||||||||
2010 | 赤い指 演出 | ||||||||||
ハナミズキ 監督 | |||||||||||
うぬぼれ刑事<TV> 演出 | |||||||||||
2009 | 天国で君に逢えたら 演出 | ||||||||||
ラブシャッフル<TV> 演出 | |||||||||||
2008 | そうか、もう君はいないのか 演出 | ||||||||||
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2007 | ![]() |
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2006 | 涙そうそう 監督 | ||||||||||
2005 | 里見八犬伝 演出 | ||||||||||
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2004 | いま、会いにゆきます 監督 | ||||||||||
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2003 | ![]() |
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2002 | ![]() |
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2001 | friends フレンズ 演出 | ||||||||||
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2000 | 百年の物語 第三部~オンリー・ラブ~ 監督 | ||||||||||
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1999 | ![]() |
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1998 | ![]() |
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1997 |
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1996 | ![]() |
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1995 |
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1994 | |||||||||||
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1964 | 4'11 広島で誕生 |
ビリギャル | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2015日本アカデミー新人俳優賞(有村架純)、主演女優賞(有村架純)、助演男優賞(伊藤淳史)、助演女優賞(吉田羊) 2015ブルーリボン主演女優賞(有村架純)、助演女優賞(吉田羊) |
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涙そうそう 2006 | |||||||||||||||||||||||
2006日本アカデミー主演男優賞(妻夫木聡)、主演女優賞(長澤まさみ) 2006文春きいちご女優賞(長澤まさみ)、第3位 |
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沖縄の離れ島から本島へとやってきて、いつか自分の店を持とうと飲食店で働く稲垣洋太郎(妻夫木聡)の元に、高校に入学した妹のカオル(長澤まさみ)がやってくる。小さな部屋で二人暮らしを始めた洋太郎は、妹のために更にがんばって働こうとするが… 当時ヒットした「涙そうそう」にインスパイアされて作られた映画。昔はまず歌ありきで作られた作品は山ほどあったが、最近では珍しい。 ただ、歌ありきで考えた場合、歌に「涙」と付いている以上、終わりが悲劇になると分かってしまったという問題があった。 映画前半は兄妹愛の描写が淡々と描かれていく。妻夫木聡と長澤まさみが兄妹ってのは美男美女のコンビって感じだが、これはそう悪くない。沖縄弁で会話する二人が結構味がある。 ただ、この物語、そんな淡々とした兄妹愛を描いていながら、それがだんだんとそれが気恥ずかしくなってしまう。こんなのを延々と見せられると、飽きてくる。最早中盤を過ぎる頃になると、「さて、どっちが死ぬのか?」ということくらいしか興味が無くなってくる。ここまでだらけさせちゃ駄目だろ。 で、オチに至って、「あ、そう。お兄さんの方か」程度の感想で終わる。 少なくとも人が死ぬと言う重い設定のはずなんだから、こんなあっさり「あ、そう」で終わらせてしまってはいけないんじゃないか? 何が悪い?と言われてしまうと、具体的に「これ」と言えるだけのものは無いんだが、全般的に薄味で、あっさりしすぎなのが悪いのかも知れない。 |
いま、会いにゆきます 2004 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2004日本アカデミー主演女優賞(竹内結子) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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八年前、純愛の末に結ばれながら、一年前に妻の澪(竹内結子)に先立たれ、息子の佑司(武井証)と2人で暮らしを送っていた秋穂巧(中村獅童)。澪が描いた絵本に描いてあるとおり、雨の日に澪が帰ってくると信じていたが、本当に梅雨になって、澪が森の中に姿を現わした。澪は生前の記憶を一切失ってしまっていたが、巧と佑司は澪を温かく迎え、3人での生活を再び始めることに。改めて自分との関係を澪に伝える巧。そして澪もやがてこの生活を受け入れていくのだが… 口コミで広がったベストセラーの映画化作品。原作は未読の上、主演が竹内結子。なんだよ。『黄泉がえり』(2002)か?あれははまれなかったからなあ。嫌な予感を感じつつ、劇場へ。 しかし、これは全く違った。私的に大当たり。なるほど。こりゃ全然違うわ。だってオカルトでもホラーでもないんだもん。これはむしろSFあるいはファンタジーと言って良い。主題が全然違っているんだ。 本作の味は、『黄泉がえり』と異なり、決してこれが社会現象のようになっていないこと。その分、主人公達の心の交流がメインとなっており、閉じられた輪の中で、ほとんど3人だけの物語となっている。その分、心理的な掘り下げがしっかり演出されていたし、しかも後半の展開は意外で、すっかりはまりこんで観てしまった。 正直、最初の印象は「安上がりな作品だな」だった。だって登場するのは最小限度の人数だけ。ロケ地も基本的に田舎だけ。SFXだってほとんど使われていない。あくまで閉じられた輪の中のヒューマン・ドラマだった。 ところが、映画としていろんな意味で、私自身に無茶苦茶しっくりくる物語だった。 本作は本当に感心するところが多い。 先ずオープニングから数々の伏線が登場していたこと。しかもこれが伏線だとはっきり分かるように演出がされていた。例えば絵本の中で、アーカイブ星に戻ろうとしている女性が入ろうとしている扉に書かれていた#5のマーク。その次、不自然ではないように瞬間的に澪が現れた廃墟の扉が映し出されたり、オープニングでケーキ屋が「これで最後」と言っているようなこと。これらはその時点では意味がまるで分からないのだが、全てちゃんと印象づけられるように演出されているため、後になってちゃんと分かるようになっている。これらすべての伏線が収斂していく設定の妙!見事の一言に尽きる。下手に話を多くすることが無かったため、それら一つ一つが印象深く頭に残っている。後になってこれらが伏線だったことがよく分かるんだよな。この演出の巧さは一種の感動もので、物語の途中で出てきたちくちくと小骨が喉に刺さったような気分が解消されていく気持ちの良さ。 それと、本作の構成は一旦物語を完結させて、そこからリセットして過去の物語を再構築しているところも大変面白い。これが前述の設定ばらしとなっているのだが、これが本作のユニークなところで、伏線を収束させる方法がとても巧みなため、ここで二度目に改めて感動できる。そして最後にこれまで全てを出すことがなかった絵本が全部登場することで、ラストシーンで又感動できる。この辺が大変見事な構成だ。 それとキャラが良いよ。中村獅童を持ってきたのは一種の冒険だと思うのだが、下手なイケメンじゃなく、こんなごついキャラに純愛をやらせようなんて普通考えもつかない。不器用で、依存心が高く、それでも我が子祐司のために生きていこうとする姿が大変良かったし、そして巧が澪と出会ってしまって、彼女との関係で本来それは「あなたが欲しい」であるはずなのに、それを抑えて、祐司のためにも「あなたにいて欲しい」と主張する。その抑制具合が巧いため、夫婦のくせに改めて澪と結ばれた時がとても新鮮な感じを演出されていた。なんかいつもびっくりしたような表情してる竹内結子も、場面場面で新鮮な雰囲気を出してくれていた。 それに何より、家族を作る物語って、実は私にとっては無茶苦茶ツボなんだよな。 結局、一言で言ってしまえば、無茶苦茶好み。 |