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2004 | |||||||||||
2003 | |||||||||||
2002 | |||||||||||
2001 | |||||||||||
2000 | BROOD THE LAST VAMPIRE 監督・絵コンテ | ||||||||||
1999 | |||||||||||
1998 | |||||||||||
1997 | |||||||||||
1996 | |||||||||||
1995 | GOLDEN BOY ゴールデンボーイ さすらいのお勉強野郎 監督 | ||||||||||
1994 | |||||||||||
1993 | ジョジョの奇妙な冒険 監督 | ||||||||||
紅狼(ホンラン) 原画 | |||||||||||
1992 | |||||||||||
1991 | 老人Z 監督 | ||||||||||
1990 | |||||||||||
1989 | Angel Cop エンジェル・コップ<OVA> ストーリーボード | ||||||||||
1988 | |||||||||||
1987 | ロボットカーニバル 監督 | ||||||||||
ブラックマジック M-66 共同監督 | |||||||||||
真魔神伝 バトルロイヤルハイスクール 原画 | |||||||||||
1986 | 憶病なヴィーナス アニメヒロイン桐田裕美子デビュー キャラクターデザイン | ||||||||||
1985 | |||||||||||
1984 | |||||||||||
1983 | |||||||||||
1982 | |||||||||||
1981 |
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1980 | |||||||||||
1979 |
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1978 | |||||||||||
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1976 | |||||||||||
1975 | |||||||||||
1974 | |||||||||||
1973 | |||||||||||
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1971 | |||||||||||
1970 | |||||||||||
1969 | |||||||||||
1968 | |||||||||||
1967 | |||||||||||
1966 | |||||||||||
1965 | |||||||||||
1964 | |||||||||||
1963 | 11'15 東京で誕生 |
タイトル | |||||||||||||||||||||||
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BROOD THE LAST VAMPIRE 2000 | |||||||||||||||||||||||||||
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1966年。横田基地のアメリカン・ハイスクールにひとりの日本人少女、小夜が転入してきた。誰ともうち解けること無い小夜だったが、実は彼女には一つの大きな目的があった。闇にうごめく翼手という吸血鬼を倒すという。そして彼女の目的通り、このハイスクールに起こる陰惨な事件… ProductionI.G.による、いわば実験アニメ作品。社長肝いりでI.G.社内に設立された映像研究部“押井塾”による作品である。 近年作家性を持つアニメーション監督がよくトピックに上ることが多い。そこで語られることでは、ジブリでは宮崎駿。そしてI.G.では押井守。と言うことが言われるようになったが、会社に対する両者のスタンスは全く違う。実は押井守はフリーの監督で、I.G.とはそもそもパートナーとして選んだ会社に過ぎない。だから押井は社員でも役員でもなく、作品毎に雇われて映画を作っている。 これはそもそもI.G.の石川社長が前に在籍していたタツノコプロから独立し、I.G.タツノコという子会社を作ったことから両者の関係が始まる。新しい会社を作る際、石川社長は自分のコネを総動員し、当時一流のアニメーターや演出家をアルバイトの形で“手伝い”に入れた。この方法で経費をギリギリまで落としたと言う経緯があり、その際当時アニメ界から干されていた押井にも声をかけたという訳だ。I.G.の最初の作品「赤い光弾ジリオン」では、押井は丸輪零という変名でよく関わっているが、これも全部アルバイト感覚。両者の関係はそこから始まったのだが、石川社長のユニークな所は作家性を存分に活かす環境を整えてくれることで、その居心地が良いからこそ、押井は以降の作品をI.G.で制作するようになっていった。 それで石川社長に頼まれ、軽い気持ちで引き受けたのが押井塾で、雇われ塾講師のようなものをやっていた訳だが、そこで押井自身が自分の企画として挙げた吸血鬼ものを作ってみよう。と言う話へと変わっていき、いわば本作はその卒業制作のような作品とも言える。勿論世紀の学校とは異なりプロが作るものだから、どうせ作るんだったら。と言うことで、フルデジタルアニメという新しい試みもちゃんと取り入れられている。 それまでにも部分的にデジタルを入れるアニメーションは作られてきたが、本作はその全てをデジタルで作ってやろう。と言うことで、デジタルでしか作れない演出が、これでもか!と言うほどよく入っている。一番顕著なのは配色。セルアニメと違い、デジタルアニメの強味はちょっとした演出で風景の色を任意に変えることができる。本作で夜のシーンがやたらに多いのは、セルでは埋もれてしまう色をどこまで暗さの中できちんと見せるか。という挑戦でもあったのだ。その挑戦は確かに上手くいったようで、本作は後のアニメーション技術のボトムアップのためには大変な役割を果たす事になった。 ただ、押井自身は最初の設定を出しただけで本作の製作そのものには関わっておらず、自身が同じ設定の元、全く視点の違う小説「獣たちの夜」を描いただけで終わっている…小説の方は読んでいただけると分かるが、極めて私小説に近いもので、主人公の名前も三輪零という、いかにもな名前を使っている。 そのためかどうか知らないが、映像的には大変素晴らしい作品であるにもかかわらず、物語性は極めてシンプル…というか、全くひねりがないものに終わってしまっている。それが残念なところなのだが、アニメーションの技術を学ぶには、本作は格好の教材とも言えるだろう。 ちなみに現在(2005年末)には本作の設定を取り入れたTVアニメ『BLOOD+』が放映中。 |
老人Z 1991 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
1991日本映画プロフェッショナル大賞ベスト7 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
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厚生省(現実の今は厚生労働省)は高齢化社会に向け、“Zプロジェクト”を打ち出す。これは最新の第6世代コンピュータを搭載した完全自動看護ベッドを用いることによって、人間の手のいらない完全看護を目指すというものだった。だがその1号機“Z-001”は被験者の寝たきり老人の深層意思に感応してしまい、街に出てしまった。街にある様々な機械類を取り込み、ほぼモンスターと化した看護ベッドを止めようと、ボランティア看護学生の春子は老人ハッカー集団を仲間に立ち上がる… 漫画家としての大友克洋は『AKIRA』(1988)を代表するハードSFばかりがもてはやされる傾向にあるが、この人のデビュー当時はむしろぬるめのコミカルギャグの方が多かった位で、息抜きっぽいそちらの作品の方が面白いと思える事も多い(と言うか、ハードSFの方は、一話での展開がなかなか進まないので連載時は消化不良を起こしてしまっていた)。本作はそんな短編の一編を、『AKIRA』的技法を用いて作ってやろうとした作品であり、物語自体の単純さと相まって、小気味よいアクションが楽しめる。 実際私としても、『AKIRA』のクォリティの高さは認めるものの、あの膨大な原作の情報量に負けてしまって中途半端に終わってしまったと言う思いが強く、その溜飲が本作によって晴らされた気分が大きい。 確かに劇場で観るにはボリューム不足という感じだが、ビデオで観る分にはこちらの方がリラックスして観られるし、キャラクタデザインもいかにも大友大友(?)してるよりは、江口寿史に任せることによって、良い具合に普通っぽく観られるのも良し…考えてみると、『PERFECT BLUE パーフェクト ブルー』(1997)と言い、江口寿史とアニメの相性は良いみたいだ。可愛い女の子よりもむしろ元気溌剌ぶりを見せてくれるお爺ちゃんパワーが何より良かったし、ラストも人を食ってて良し。 それに何より、私はスラップスティックアニメが大好き。息をもつかせぬ展開を笑いとアクションで怒濤のように見せてくれる作品を常に頭のどこかで求めているものだが、本作はそれを充分に満たしてくれた。 だから実際、『AKIRA』と本作のどっちが好きか?と仮に訊ねられたら、確実に本作の方が好きと答えるだろう。 |
ブラックマジック M-66 1987 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
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