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| 2019 | 長いお別れ 監督・脚本 | |
| 2018 | ||
| 2017 | ||
| 2016 | 湯を沸かすほどの熱い愛 監督･脚本 | |
| 2015 | ||
| 2014 | ||
| 2013 | 沈まない三つの家 監督・脚本・編集 | |
| お兄チャンは戦場に行った！？ 監督･脚本・編集 | ||
| 2012 | チチを撮りに 監督･脚本 | |
| 2011 | ||
| 2010 | ||
| 2009 | ||
| 2008 | スイッチ！ ～短篇.jpルーキーズ第２弾～ 監督 | |
| 琥珀色のキラキラ 監督･脚本 | ||
| 2007 | ||
| 2006 | ||
| 2005 | ||
| 2004 | ||
| 2003 | ||
| 2002 | ||
| 2001 | ||
| 2000 | ||
| 1999 | ||
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| 1993 | ||
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| 1976 | ||
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| 1974 | ||
| 1973 | 7'27 誕生 | |
| 長いお別れ 2019 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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| 昔学校の先生で校長先生まで勤めた東昇平(山﨑努)が70歳を境に認知症が進んでいった。そんな昇平を支える曜子(松原智恵子)は、アメリカで結婚生活を送る長女の麻里(竹内結子)と、結婚も仕事も何故か上手くいかない次女の芙美（蒼井優）の助けを度々借りるのだが、二人の娘も自分自身の生活でいろいろあって… 邦画にも様々なジャンルがある。中でも人気があるというか、常に作られているのが難病ものというやつ。絶対に治らない病気に罹ってしまったキャラと、その周りの人物のつながりを重視するものとなる。 そしてその難病ものにもいくつかの種類があって、その中に認知症を扱うものがある。特にこれは極めて特殊であり、これで認知症を患った役者はその年の映画賞で主演賞総取りになることから、これを演じた人は本物の超一流俳優として認められた証拠となる。なんせこれまで認知症を演じた人と言えば、『恍惚の人』(1973)の森繁久弥、『人間の約束』(1986)の三國連太郎、『明日の記憶』(2005)の渡辺謙。蒼々たる役者達である。そこに入ったと言うことで、ついに山崎努も超一流と認められたという事になるだろう。 …ちなみに以上の言葉は私の妄想であって、決して事実に即している訳ではないことを明言しておく。 だから本作は難病作品と言って良いのだが、難病を扱った作品の多くは本人も家族も深刻になることが多い。実際現実的に深刻な題材なので、素直に作ると深刻になるのが普通である。 しかし本作のユニークなところは、そう言った深刻なことはあるという前提で、敢えて日常の繰り返しを描こうとしたところにある。時が流れて病そのものは進行していくが、他の家族にもそれぞれに問題がある生活があって、そっちに引きずられながら、父親を助けていこうとする。 そのさじ加減が良く、三つの家族の家庭生活が緩やかに連携しながら進んでいく。その中にはいくつもの乗り越えていく課題があるが、すべて日常レベルのなので、あまり深刻にならずに観ていられるし、心に重圧も感じない。ちょっと重みのある日常ドラマを見てる感じ。認知症は奥にある重みとして用いられるが、それがスパイス的になってて物語に深みを与えてくれてる。 それを支えてくれるのがキャラクターの良さなのは言うまでもあるまい。実力派を集めただけのことはあって、四人の主人公達は見事にはまってる。ドラマの少ない日常をきちんと演じるのは難しいが、それが出来る人たちを集めた感じだ。 結果的には本作は、人を見るための映画なんだろう。そしてそれがうまくはまった映画だと言うことだ。 |
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