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押山清高

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経歴
5+
4+
ルックバック
3+
赤のキヲク
2+
個人的感想
2025 赤のキヲク 監督・脚本・コンテ・デザイン・作画
チェンソーマン レゼ篇 悪魔デザイン
2024 ルックバック 監督・脚本・キャラクターデザイン
2023 君たちはどう生きるか 原画
TRIGUN STAMPEDE
<A> <楽> エフェクトデザイン
2022
チェンソーマン
<A> <楽> 悪魔デザイン
2021
ぶらどらぶ
<A> <楽> 作画監督
MAKE MY DAY
<A> <楽> メカデザイン
2020 ドラえもん のび太の新恐竜 演出
デカダンス
<A> <楽> サイボーグデザイン
2019
2018 フリクリ プログレ メカデザイン
フリクリ オルタナ メカデザイン
DEVILMAN crybaby
<A> <楽> 演出・コンテ・作画監督・キャラクターデザイン
2017
2016
フリップフラッパーズ
<A> <楽> 監督・演出・コンテ・脚本
2015
2014
スペース☆ダンディ(1st,2nd)
<A> <楽> 演出・脚本・コンテ・作画監督
2013
2012
2011 鋼の錬金術師 嘆きの丘(ミロス)の聖なる星 作画監督
2010
2009 ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 原画
2008 亡念のザムド 作画監督
2007
電脳コイル
<A> <楽> 作画監督
2006
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レビュー
赤のキヲク
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IMDb
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井上淳
春日大輝
永野優希(製)
本泉莉奈
★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 福島で生まれ育った一人の少女が大学入学と共に上京し、そこで就職を経て故郷に思いを馳せる。その生活の片隅には常に赤べこの姿があった。

 2024年にルックバックで一気に知名度を上げた若手の押山清高監督は、意外に作家性の強い作風を持っている。これを続けていってくれたら、新時代の日本アニメを牽引してくれる監督となるのではないかと、新世代のアニメ監督では最も期待できる人だと思っている。
 そんな監督がルックバックの後で作った短編映画。ほぼ一人で意地で作ったものだそうだ。
 そこまでして作らねばならなかった理由は、これが2011年の東日本大震災に関わるもの。監督の出身地は福島で、ここでは東日本大震災の直截な被害のみならず、原発災害によって多くの風評被害を受けていた。
 福島出身の監督にとって、それはとても苦しい時代だったはずである。そこで受けた屈辱というか、鬱屈した思いが画面からあふれていたようにも思える。
 ルックバックもその通りだが、監督の描く作品は人の持つ内面的なコンプレックスを描くのが上手い。それを最大限の強みとして自覚できているからこそ、監督ならではの作品が作られているのだろう。短い時間かも知れないが、本作にはそれが凝縮されているかのようだ。
 画面の端々に登場する赤べこが主人公の心を表すアイテムとして良い感じで出ている。
 こう言う癖の強い作品は好きだぞ。
製作年 2025
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ルックバック
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押山清高(脚)

藤野
河合優実
京本
吉田美月喜
★★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 山県に住む小学4年生の藤野(河合優実)は学年新聞で4コマ漫画を毎週連載し、学校のみんなからの賞賛を受けていた。ある日、先生から、不登校児の京本(吉田美月喜)の漫画を同時に学年新聞に載せても良いかと聞かれ、嫌々ながらそれを了承する。ところが新聞に載った京本の絵の画力の高さにショックを受けてしまう。クラスのみんなの賞賛が京本に向かったことから激しい屈辱を覚えた藤野はひたすら漫画の勉強を始めるのだった。約一年間頑張ったが、画力の差がますます開くばかりの京本の絵に、ついに筆を折ってしまう。そして卒業の日。先生から京本に卒業証書を持っていってくれと頼まれた藤野は、そこで初めて京本と顔を合わせるのだが、その時京本から大ファンだと伝えられる。そこから二人は、コンビを組んで漫画を書き始めるのだった。

 「チェンソーマン」の著者藤本タツキが連載中に突然ネット上に発表した中編漫画があった。「ルックバック」という名のその作品は期間限定ながら無料で読めるということもあったが、グロテスク描写を多用する「チェンソーマン」とは全く異なる青春ものとして、意外性を持って受け入れられたし、それ以上に完成度の高さで多くの人たちの賞賛を受けて当時話題となった。
 私も無料期間中に読ませてもらった。確かに良い作品だと思ったが、単独で映画になるというのは驚き。
 ただ50分弱という短い時間と、割引の効かない一律料金と知って、配信待ちにしようかとも思ったのだが、ネットの評判が大変高く、こう言う場合は観ておくべきだろうと言うことで、視聴決定。
 それで観終わっての感想を言えば、本作を舐めていたとしか。確かに50分ちょっとの作品だけに短い。それは確かなのだが、その分凝縮された物語は全く飽きさせることなく、気持ち的には盛り上がりが途切れないまま全部見せてくれたという感じ。飽きるとかなんとかのレベルじゃなくて、こんなことが出来るのか!という素直な賞賛の気持ちしか残らない。これは凄い作品だ。

 基本的に本作は藤野の主観視点のみで構成される。
 最初は小学校での出来事。みんなから一目置かれる存在であり、漫画を描くことが何より楽しい藤野は毎週漫画を書き続けていて、学年のみんなもそれを楽しみにしている。しかし自分よりも遙かに絵が上手い京本の存在が分かると、自分勝手にライバル視し、自分で勝手に絵を上手くなろうと努力し、自分勝手に敗北を自覚して、漫画なんてもう描く意味がないと勝手に判断して辞めてしまう。これらは全部藤野の考えのみで、周囲の人間のことなどほぼ考えてもいない。
 それで自分勝手にライバル視していた京本が本当は自分自身を尊敬していたということを知って、再び漫画を描く活力を得ていく。
 この時点で人間関係は変わる。京本は自覚してないが、藤野を救った関係となった。そして藤野はそれを分かっていながら京本には一切それを語らず全て自分自身の判断で行ったことを強調する。
 そして中学から高校時代に入ると、藤本にとって京本は自分の付属物で、親友ではあっても、あくまで自分を引き立てる存在と思っている。
 それは一面の真理でもある。京本は驚異的な絵画の技術を持っているがストーリーテリングが全く出来ず、彼女だけでは漫画として成立させられない。藤野が主体となって物語を作り、動きもつけ、背景のみを京本が描く。非常に時間がかかる裏方作業を自ら進んでやってくれる京本は、藤野にとっては便利な人間に過ぎない。勿論二人は親友なのだが、藤本の中では明確に人間関係の上下が出来ているし、それはおそらく京本にとっても同じだった。
 だが、ここで京本は本当に自分がやりたいことを見つけた。それは漫画家ではなく画家になりたいという夢が出来たという事。京本にとっての絵とは、自分を表現するための大切なツールで、だから自分の絵に人生を賭けてみたくなった。だがここで二度目の人間関係の転換が起こる。それまで自分の付属物だと思っていた京本の裏切りに遭い、喧嘩別れをした上で藤野は自分一人で漫画を書き続ける選択をする。
 そして社会人としての時間。藤野はついに週刊少年ジャンプで人気作家となり、一人でもなんとかやっていけることを証明した。しかし、彼女は本当は自分を支えてくれる人物をいつも探し続けている。それはそれまで藤野がどんな勝手を言っても、それをしっかり受け止めてちゃんと藤野を盛り上げてくれる京本という存在あってのことだったから。彼女でなければならなかったのだ。アシスタントを雇っても長続きせず、結局一人で書き続けていることからもそれが分かる。
 ここで終わるか、それとも京本が本当に必要なのだと気づいて迎えに行くという物語だったらすっきり終わって、「ああ良かったね」で終わるのだが、ここで唐突に京本の死という意外な展開となった。

 京本の死を知り、藤野は葬儀に出席するが、そこで妄想をする。
 それは「もしも小学校の時、藤野と京本が出会ってなかったら」というIFの物語が始まる。その物語だと、二人は無関係のままで、藤野は漫画家にもなっていない。ただし、その代わりとして京本の命を救う事が出来たという道だった。
 ちょっとしたSF的要素だが、これこそが本作の本当の肝。この妄想によって藤野は自らをリセットさせる。これは藤野の頭の中だけの出来事かもしれないが、これを経ることで、藤野は再び歩き出せるようになった。
 自分には他に道があったかもしれないし、それも幸せだったかもしれない。しかし自分は自分の選択でここにいる。ならばその選択した自分を肯定しようという領域に達している。
 きっちりここまで描いてこの物語ははっきり完成した。

 よくぞこのような物語を考えついたと素直に賞賛を与えるべきだろう。唯一無二とも言える物語が完成した。

 ここまで賞賛ばかりだし、完成度の高さも充分分かっているのだが、どうしても点数をあと少し上げられない。それはこの物語が全てが一人の人間の心の中だけで完結してしまっていたから。それで終わるのが本作のユニークさだが、一方では最後にそれを逆転させる一瞬が欲しかったという思いもあった。物語構成の違和感があったため、ちょっとだけ点数は落とす。
製作年 2024
製作会社
ジャンル
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原作
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藤本タツキ (検索) <A> <楽>
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