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山口和彦

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鑑賞本数 合計点 平均点
allcinema Walker ぴあ IMDb CinemaScape
wiki キネ旬 eiga.com wiki(E) みんシネ
書籍
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1994
1993
1992
1991
1990
1989
1988
1987
特捜最前線(11Y)<TV> 監督
1986
特捜最前線(10Y)<TV> 監督
1985
乳姉妹<TV> 監督
特捜最前線(9Y)<TV> 監督
1984 スクール★ウォーズ 泣き虫先生の7年戦争<TV> 監督
特捜最前線(8Y)<TV> 監督
1983 特捜最前線(7Y)<TV> 監督
1982 特捜最前線(6Y)<TV> 監督
1981 特捜最前線(5Y)<TV> 監督
1980 特捜最前線(4Y)<TV> 監督
1979 特捜最前線(3Y)<TV> 監督
1978 多羅尾伴内 鬼面村の惨劇 監督
特捜最前線(2Y)<TV> 監督
1977 こちら葛飾区亀有公園前派出所 監督
サーキットの狼 監督・脚本
空手バカ一代 監督
特捜最前線(1Y)<TV> 監督
1976 世界最強の格闘技 殺人空手 監督・構成
1975 けんか空手 極真無頼拳 監督
けんか空手 極真拳 監督
帰ってきた女必殺拳 監督
怪猫トルコ風呂 監督
ウルフガイ 燃えろ狼男 監督
Gメン'75(1~8Y)
<A> <楽> 監督
wiki
1974 色情トルコ日記 監督
女必殺拳 危機一発 監督
女必殺拳 監督
1973 ネオンくらげ 新宿花電車 監督・脚本
夜の歌謡シリーズ 女のみち 監督
1972 銀蝶流れ者 牝猫博奕 監督・脚本
銀蝶渡り鳥 監督・脚本
1971 ずべ公番長 ざんげの値打ちもない 監督・脚本
ずべ公番長 はまぐれ数え唄 監督・脚本
1970 ずべ公番長 東京流れ者 監督・脚本
ずべ公番長 夢は夜ひらく 監督・脚本
1969 昭和残侠伝 人斬り唐獅子 助監督
1968
1967 忍者ハットリくん+忍者怪獣ジッポウ<TV> 助監督
1966 昭和残侠伝 一匹狼 助監督
1937 2'5 長崎で誕生

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タイトル

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物語 人物 演出 設定 思い入れ

 

空手バカ一代 1977

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掛札昌祐(脚)
千葉真一
夏樹陽子
室田日出男
本郷功次郎
志賀勝
★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
けんか空手 極真無頼拳 1975

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太田浩児(製)
掛札昌裕
中島信昭(脚)
千葉真一
藤巻潤
多岐川裕美
中島ゆたか
石橋雅史
大山倍達
★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 戦後初の全日本空手道選手権大会で見事優勝を果たした大山倍達(千葉真一)だが、他の流派からは「けんか空手」と揶揄され、更には陰謀によって刑事事件を引き起こしてしまい、ついには食うものにも困る困窮生活を強いられることに。そんな中、同じく強さを求める裏社会の男たちや、恋人の藤巻智八子(多岐川裕美)との交流の中、強くなるための特訓を続けていく。北海道へとやってきた倍達はそこで父親を看病する倫太郎という少年と知り合い、彼のために大金を得るため、ヒグマと戦う事を約束する。大々的な報道の中、ついに対決の時が迫る。
 大山倍達の半生を描いた『けんか空手 極真拳』の続編で、前作のヒットを受け、急遽作られた続編。一作目も
大概ではあったが、続編となるともうやりたい放題。ここに描かれる大山倍達はほとんどアニメの主人公のような強さで、ファンタジーの領域。
 そもそも大山倍達は牛と戦って勝ったという実話があって(その映像は『猛牛と戦う空手』(1954)ともなっている)、それを拡大解釈して、熊とも戦わせてみたら面白かろうということで作られたような部分がある。
 だから全般的に観ても、熊と戦うというクライマックスシーンに向け、後はなんとなく細かいエピソードを付け加えただけって感じで、非常に散漫な物語が展開。前作のラストであれだけの立ち回りをやらかしてるのに、それは不問にさせられ、ちょっとした脅迫とかで警察に追われるようになるのも、変な話。全般的にもの凄くちぐはぐな展開となる。
 更にクライマックスの熊との対決シーンとなると、もうなんというか、「これはなんの冗談だ?」というレベル。基本吠える熊のアップと虚空に向かって正拳突きを繰り返す千葉真一。そして
飛び散る赤い墨汁。特撮というレベルすら相当に下回るこの演出に、なんとも言えない気分にさせられる。
 とは言え、これが悪いのか?と言うと決してそんな事は決してない。作品全体がネタの宝庫なので、ゲラゲラ笑いながら画面にツッコミ入れまくれるし、一作目以上に表情豊かな千葉真一の濃い顔の百面相がなんとも時代性を感じさせて良い。
何よりあふれ出る70年代臭!ひたすら映画作りの熱さを感じられるって意味では本作は本当にいい具合の作品である。映画観ててこれだけ感情揺り動かされるなんてのはそうそうあるものではないので、非常に貴重な邦画の一本には違いない。

 これを観た後、きっと思う
「とんでもないもん観っちまった」と。
けんか空手 極真拳 1975

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鈴木則文
中島信昭(脚)
千葉真一
多岐川裕美
成田三樹夫
室田日出男
石橋雅史
千葉治郎
大山倍達
★★★☆
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 戦後初めての全日本空手選手権大会が京都で開かれた。その選手の中にどの流派にも属さない一人の男が紛れ込んでいた。その男の名は大山倍達(千葉真一)。彼は伝統の寸止め空手に異を唱え、ルールを無視して拳を相手に当ててしまう。そんな彼は“邪道空手”“けんか空手”と決めつけ、彼を抹殺しようとする。そんなことを意に介さず、彼を慕う有明正吾(千葉治郎)と共に稽古に打ち込んでいた。だが嫌がらせに我慢できなくなった正吾は洗武館に殴り込みをかけ、警察によって射殺され、さらに倍達もやくざものとの小競り合いが元で仁科(室田日出男)という男を殺してしまう…
 70年代東映映画。これだけで反応してしまう人は大概だが、この当時の東映映画、特にアクションものは荒唐無稽で早撮り。明らかに消費されるだけを目的とした作品なのだが、逆にだからこそ愛おしい作品群でもある。そしてその中枢を担ってきたのが千葉真一率いるJACだった。この当時のJAC出演作品はとにかく酷く、そしてとにかく愛おしい。例えばそれは『直撃!地獄拳』(1974)であったり、『激突!殺人拳』(1974)であったりするのだが、全く同じ作りで、実在の、しかも存命の人物を描くという恐ろしいことをやってのけたのが本作である
(さらに驚くべきことに大山倍達本人も出演してる)
 演出面ではとにかく暴力描写のすごさがまず挙げられるだろうが、「ほんとにこれ空手なのか?」というレベルでの描写であり(当時流行ってるからということで空手家が中国拳法まで使ってくる)、相当に無茶苦茶。
 それに輪をかけてすごいのが物語。確かにこれ40年代を舞台にしているものの、一般人を平気で射殺する警察や、相手がやくざだとたとえそれが殺人でも正当防衛になってしまい、一切裁判なしに釈放されてたり、一人の人間を殺したからと言って一年間喪に服したら、その次の瞬間には何十人も相手にして重傷を負わせてみせたり
(というか明らかに何人か死んでる)、空手の大会に出るはずが、不必要な殺し合いの方が忙しくて大会は完全に無視されたりと、なかなかもって素晴らしい無茶苦茶ぶりだったりする。
 それがまた70年代東映作品を見事に表していたりする。かなり貴重な作品なのは確かだが、これは大人数でわいわい言いながら笑って観るには最適な作品ともいえるだろう。

 一応原作として梶原一騎の「空手バカ一代」があるのだが、本作はその原作さえかなり無視し、作りたいように作ってしまってる。
 さらに全般を通して考えると、本作は原作梶原一騎ではなく、吉川英治なんじゃないか?と思える演出が多々。明らかに大山倍達を宮本武蔵と同一視しようとしている姿勢が見えたりもする。それは例えば既存の剣術(空手)に異を唱え、どんなにバカにされようとも自分自身を磨こうとしている描写だったり、これまでの人殺しを悔いて悟りを開くまでだったり、そんな彼と結ばれることなくひたすら見続ける女性だったりする。極めつけは最後の洗武館との戦いは一乗寺下がり松の戦いと全く同じ。あらかじめ『宮本武蔵 一乗寺の決斗』(1964)あたりを観てから本作を観たら楽しさは倍増するだろう。
帰って来た女必殺拳 1975

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岡田裕(製)
金子武郎
掛札昌裕(脚)
志穂美悦子
倉田保昭
川崎あかね
張美和
山本麟一
ミッチーラブ
★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
シリーズ第3作
ウルフガイ 燃えろ狼男 1975
<A> <楽>
神波史男(脚)
千葉真一
曽根晴美
滝波錦司
安岡力也
城春樹
伊吹二郎
伊達三郎
花田達
近藤宏
はやみ竜次
名和宏
室田日出男
待田京介
苅谷俊介
奈美悦子
カニー小林
渡辺やよい
藤山浩二
河合弦司
相馬剛三
佐藤晟也
金田治
高橋利道
★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
虎よ!虎よ!(書籍)平井和正
女必殺拳 危機一発 1974
<A> <楽>
鈴木則文
掛札昌裕(脚)
志穂美悦子
光川環世
室田日出男
坂東三千代
倉田保昭
石橋雅史
★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
シリーズ第2作
 香港の富豪・王渕明(永井秀明)の娘美麗(田中久子)が誘拐された。美麗が日本にいることが分かり、捜査にうってつけの李紅竜(志穂美悦子)がこの事件に関わることとなった。日本にいる姉の白蘭(光川環世)の元に身を寄せる紅竜だが、実は白蘭は既に密輸組織のボス大曽根(室田日出男)に籠絡されており、知らず紅竜を罠にかけてしまう。
 70年代の東映作品は、当時最も輝いていた時期で、魅力にあふれている。当時の映画界は斜陽化が進んでいたが、その中で、低予算で過激さを売り物にした作品群を次々に作り出してきた。なんせ作りが作りなので、ほとんどの作品が変なのばかりだが、その変な作品の中にも観るべきものは多々存在する(Vシネマはまさにその直系だ)。
 その路線の中核を担っていたのがJAC(ジャパン・アクション・クラブ)であり、就中JACを率いていた千葉真一こそがこの当時の東映を見事に引っ張っていたと言って良い。彼のアクションに対する真摯な取り組みは時として度を超すほどで、よくこれだけの撮影をこなして死ななかった。と思えるほど。今だったら絶対に許されないよ。
 ただ、いくら超人的とは言え、千葉一人で全てをこなすのは無理なので、JACからも何人かの新しいヒーローを育てようともしていた。その中での出世頭は、千葉に次いで見事な国際スターに成長した真田広之だろうけど、女性ながら本当によくやったと思わせるのが志穂美悦子だろう。
 そんな彼女が主演した一作目『女必殺拳』は、物語自体は相当馬鹿馬鹿しいものだが、彼女の魅力を見せるにはぴったりの素材であり、合計5作も作られたのだから、かなりのヒット作と言っても良いのだろう。
 そして本作はその二本目。一作目に増して馬鹿馬鹿しく、そしてアクションは過激になっている。物語はあって無きが如し。とにかく志穂美が何でも首突っ込んで、そこで大立ち回りをやらかし、次の目標に向かうと言うテンプレートを延々繰り返すだけの物語になってるだけ。この辺り、いかにも東映らしくて微笑ましい。

 さて、そんな本作だが、他の作品にはない魅力と言うのもちゃんと存在する
(と言うかそれを書きたいためだけにここに書いてるんだが)。立った一シーンだが、これは絶対におもしろい!と自信を持って言える。
 それは主人公が病院を舞台に大暴れするシーンなのだが、そこにいた悪徳医師の腕をぶった斬るシーンがある。そこで腕を切られて崩れ落ちる医師をよく観てみると、斬られたはずの腕が白衣の中にまるまる残っていたりする。この場合、この人は最初から腕が三本あったという解釈も可能なのかもしれないが
(あるか!)、明らかな撮影ミスだ。それをそのまま放映してしまういい加減さ。ここだ。ここにこそ当時の東映の魅力が見事に体現されているんだ。そう思えるシーンである。
 可能なら一作目と二作目の本作、どちらも観てほしい。当時の東映のおもしろさが見えてくるはずだ。
女必殺拳 1974
<A> <楽>
鈴木則文
掛札昌裕(脚)
志穂美悦子
早川絵美
千葉真一
内田朝雄
近藤宏
天津敏
宮内洋
山本昌平
石橋雅史
南城竜也
★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
シリーズ第1作
 香港に住む日系人李紅竜(志穂美悦子)は、日本で失踪した兄の万青(宮内洋)の行方を捜して東京へとやってきた。麻薬Gメンであった万青は日本の暴力組織を牛耳る角崎(天津敏)によって連れ去られたとの情報を得た紅竜は、恩師藤田徹道(内田朝雄)の元で何人かの仲間を募り、角崎の屋敷へと殴り込みをかける。だが角崎の方も、迎え撃つために各種拳法の達人を揃え、紅竜を待ち構えていた…
 志穂美悦子という名前を聞いただけで反応してしまうのは、それなりに年輩の人になってしまうと思うが、私なんかはまさしくストレートにその世代に入ってしまう。幼少期に観た彼女の姿が頭に焼き付いて、今でも好きな女優を挙げろと言われると、確実に彼女がランキングには入ってしまう。
 三つ子の魂百まで。とはよく言ったもので、特撮好きな私にとって、女優というのもやはり特撮がらみで好きになってしまった。言うなれば「キカイダー01」に出てきたビジンダーがそれ。あの当時、“強くて綺麗なお姉さん”としてそのイメージがたたき込まれてしまった。
 それ以降、自分で意識していたわけではないが、彼女が出てくるいくつかのテレビシリーズ、さらに『男はつらいよ 幸福の青い鳥』(1986)で長渕剛との競演の後の結婚と、割とリアルタイムで彼女を眺めてはきたものだ。
 そんなこんなでいつの間にか30年余。今になって彼女の主演作があることを知って、レンタルして観てみた。
 内容については。千葉真一率いるJACによるアクション作品と言う以外にあまり言うべき事はなかろう。実際それ以上でもそれ以下でもない作品なのだから。
 それでも敢えて言うなら、この当時のJAC作品全般の特徴同様、とてつもなく重い設定の上に、受ける要素をなんでもかんでもぶち込んで作ったと言うもの。
 千葉真一自身や、若手スターとして売り出し中の真田広之の代わりに志穂美悦子を主人公としただけなのだが、彼女が主人公になったと言うだけでオールOK!
 B級感あふれる特殊撮影の数々、早撮りで無理があるアクションシーン、場面の端々に現れる笑いの要素。全部ひっくるめて観客を楽しませようと言う意気にあふれ、そのサービス精神が良い。何より志穂美悦子の溌剌としたその肢体を存分に画面に見せつけているので、それだけで十分過ぎるほど十分だ。

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