20'12'28 |
デキる猫は今日も憂鬱4
クリスマスが近づき、幸来と巨大猫の諭吉はお互いのためにクリスマスプレゼントの準備を始めた。諭吉のために大人気アイドルグループUMYU-Seaのサインをもらうべく奮闘する幸来。
ぐうたら飼い主と甲斐甲斐しい巨大猫の同居生活が今回も展開する。しかし読んでいて全く飽きないのが不思議。特に諭吉に憧れる元捨て猫ダイちゃんがついに二本脚で歩くようになったり、あと、諭吉がUMYU-Seaのファンになった理由などもあり。 |
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20'12'25 |
七十二文字
カバラを用いて物体を動かす命名学士のロバートは、あるきっかけからもう少ししたらこの世界には子どもが生まれなくなってしまうことを知ってしまう。遺伝レベルで命名を用いることでその運命を回避できないかと研究を開始する。
なんだかよく分からない世界観の話で、物語自体も理解出来ないまま終わってしまった感がある。難解なSFを読んだという記憶だけが残った。アロノフスキー監督のπ(1997)を思い出した。 |
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20'12'21 |
マズ飯エルフと遊牧暮らし1
高校野球のマネージャーをしていたサブローはある日突如異世界に飛ばされてしまった。草原に住み牧畜生活を営むエルフのポポによって助けられたが、そこで出された飯があまりにも不味く、ある日料理を作ろうかと提案することから始まった異世界料理生活。
異世界転生と料理の組み合わせって実は結構多いようで、本作もその系譜の一つらしい。この作品の場合、現代日本の知識を持ってファンタジー世界の食材を用いて料理を作るというもの。アク抜きの基本から始まるので、とっつきやすい料理教本っぽくもあるが、根本的にエルフが美味い飯を作ろうとか、工夫しようとしていないのが不思議と言えば不思議。 |
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20'12'18 |
あなたの人生の物語
突如地球各地の上空に現れた宇宙船。その目的は分からないが、地球人とのコンタクトを求めていると考えた各国はそれぞれの宇宙船に多数の学者を送って調査を行っていた。アメリカでは言語学者の“わたし”ルイーズ・バンクスと物理学者のゲイリー・ドネリーが呼ばれて調査を行うこととなった。そんな中、“わたし”は思い出のような記憶が頭をよぎるようになる。
映画メッセージ(2016)の原作。映画の方は評価そこそこだったが、原作読んでだいぶ評価高まった。これをよくあんなにわかりやすく映画に出来たもんだ。正直先行して映画を観ていたからこそ、原作も理解出来たので、逆に映画の良さを再認識することになった。 |
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20'12'15 |
うちの会社の小さい先輩の話1
大学を卒業してある企業に就職した篠崎拓馬は、そこにいた低身長の先輩片瀬詩織里にとても喜ばれ、後輩君としてなにかと世話をされる。何事も無防備に関わってくる可愛い先輩の言動にいつも混乱させられっぱなしの拓馬と、それを温かい目で見守る同僚達に囲まれて仕事が始まる。
Twitterで見かけた漫画の紙媒体単行本化作品で、実はこれをかなり待っていた。
理想的なホワイト企業でロリ巨乳先輩とのラブコメ…なんというか、これだけ盛りだくさんの話に食指を伸ばすことはこれまでなかったのだが、なんだかこれにはまり込んでしまい、適当に開いてはニヤニヤしてる日々を送っている。
しかしこんな甘々の話なんぞに… |
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20'12'12 |
乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった3
無事破滅フラグを回避し、魔法学園の二年生に進級できたカタリナたち。学園で行われる学園祭に生徒会メンバーは大忙しだったが、何も役がないカタリナは食べ歩きしながらそれぞれの陣中見舞いをしていた。そして後夜祭が行われようとしたその時、何者かによってカタリナは連れ去られてしまう。
1巻と2巻で一応物語は完結していて、その後の話になっていくのだが、新しい展開を模索しているかのよう。話自体はするっと終わってしまってるが、以降の展開に関わってくる強烈な新キャラが何人か登場してる。 |
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20'12'10 |
サスケ2
父と共に山奥で忍術の訓練に励むサスケ。目的も無く、ただ静かに暮らしたいだけの父子だったが、忍者として優秀な二人は常に何者かに狙われてしまう。火の粉を振り払うために戦い続けなければならない二人。
純粋に忍術合戦を描こうとした作品だけに、アクションの連続で、読んでいて痛快。著者のもう一つの側面だな。今巻では柳生一族との戦いと、前巻で滅ぼされたはずの九鬼一族の残党が次々やってくる。
作品としては良いのだが、サスケと仲良くなった犬に火薬詰めて爆発させる技は読んでいてきついわ。後の人間爆弾の元ネタかもしれん。 |
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20'12'07 |
ゼロで割る
数学者のレネーはこれまでの常識を覆す新しい数式を発見する。しかしその数式を見つけて以来、彼女はこお世の常識も物理法則さえも実は不確かなものに過ぎないことに気づいてしまう。妻が妄想に取り憑かれてしまったと感じた夫のカールはなんとか彼女に研究を止めさせようとする。
常識人には分からない真理に到達してしまった人間の話。タイトル通り「ゼロで割る」とはなんであるのかということを突き詰めたワンアイディア作品だが、ソリッドな短編にまとめられてる。アロノフスキー監督のπ(1997)に近いかな? |
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20'12'03 |
JJM 女子柔道部物語4
北海道大会に出場したカムイ南高校。強豪校相手にそれぞれ良い勝負をしていたが、中でも61キロ級に出場したえもは、一回戦、二回戦を順調に勝ち進めついにベストフォーまで勝ち上がる。
猛特訓があったとしても、半年かそこらで道大会の準決勝まで勝ち上がる。流石にこの時点ではここまでで止まってしまったが、その結果大怪我を負ってしまう。スポーツに負傷は付き物。しかしそれで選手生命を絶たれる人もいる訳で、そのレベルの負傷にどう立ち向かうかという話になるのだろうか。 |
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20'11'30 |
理解
“わたし”レオンは溺死しかけたところを新薬投与によって奇跡的に回復した。それから記憶力が一気に上がって以降、様々な能力が格段に上昇していく。それによって自分が政府によって監視されていることが分かってしまい、痕跡を残さずに姿を消すが、その間にもレオンの能力は更に向上していく。世界を変えることさえ出来ることが分かってしまう。
ネット社会の中での「アルジャーノンに花束を」的作品。ネットを駆使する描写がなかなかビジュアル的にも良い感じ。オチも含め、このまま映画にしても構わないような出来(B級的だが)。 |
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20'11'26 |
パタリロ!7
パタリロのいとこマッタリロがマリネラにやってきた。まだ赤ん坊のマッタリロがゴキブリを食べてしまうのを見たパタリロはゴキブリ退治の薬を作るのだが、それを飲んでしまったマッタリロが透明になってしまう。
今巻は一話完結の短編のみで構築されている。一本一本が内容が濃く、どれも中編くらいにはなりそうな分量がある。唐突に東京にやってきて混乱を引き起こす話とか、一日の日課を淡々と描くとか、それぞれに個性あって面白い話。シャアのコスプレするシーンもあって、丁度「ガンダム」の世代だったんだな。 |
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20'11'23 |
バビロンの塔
天に届く塔を建てる大プロジェクト、バビロンの塔の建築に関わることになったシュメール人のヒラルムはついに天蓋に一番乗りで触れることに成功した。ところが彼が触れた瞬間、天蓋が崩れ多量の水に押し流されてしまう。流された先でヒラルムが見たものとは?
物理法則が現実とは違う世界の中での旧約聖書のバビロンの塔の物語。展開が意外で、アイディアの秀逸さに驚く。これぞSFだな。 |
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20'11'19 |
新仮面ライダーSpirits18
人類を代表する仮面ライダーとバダンの交渉は決裂。だがZXと同じ姿をしたアマテラスとツクヨミの誘いに乗り、ZXはバダンに戻ることを選択する。一方大首領に従うバダンの生き残りは仮面ライダー達が守る東京への侵攻を開始するのだった。
一応ZXが表面上仮面ライダー軍団から身を引くというトピックはあるものの、基本的にはデルザーの幹部と仮面ライダーが戦う構図は全然変わってない。今回はZXとドクロ少佐の戦いになるが、ドクロ少佐の過去とか言われても、引き延ばしにしか見えないところが問題だな。 |
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20'11'16 |
黒雪姫の告白 アクセル・ワールド23
白のレギオンの策略にはまり赤のスカーレット・レイカー以外のギルドマスター全員が無限エネミー・キル状態に陥ってしまう。現実世界に戻ったハルユキに対して、今日は一緒にいて欲しいという黒雪姫。大慌てになりながら、二人で今後の対策を練り始める。
前巻の引きでマスター全員が無限エネミー・キル状態となり、その対策を練る話。具体的には無限エネミー・キルを引き起こす神獣をどう引き離すかと、ブレインバースト空間に閉じ込められて現実世界での意識を失ってしまった黒雪姫のクラスメイト若宮恵の救出劇。ちょっと話の後半は都合良すぎたか。 |
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20'11'12 |
俺物語!!4
砂川のお姉さんが帰省してくるが、それを追いかけるように織田という男が現れる。何かと調子の良いことばかり言う織田だが、猛男は気持ちよく彼を受け止める。織田の提案でみんなでMMランドに行くことになった。
砂川のお姉さんが猛男に告白?という話と、体育祭で猛男がクラスメイトに走り方を教えると言う話の中編二編と猛男と砂川の子どもの頃の話。あくまで大和一途の猛男だが、意外にもててしまい、本人が知らない間にファンが増えている。 |
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20'11'11 |
オーバーロード12 聖王国の聖騎士 上
王国史上初の女王が治める聖王国に魔皇ヤルデバオトを名乗る悪魔が現れた。配下の悪魔の群れを用いてあっという間に首都を蹂躙し、戦いに出た女王カルカも戦いの末生死不明となってしまう。ただ一人残った将軍レメディオスは他国に助けを求めに行くが、どこに行っても、悪魔と戦えるのは新興国ナザリックにいる騎士モモンしかないと言われてしまう。
初登場となる聖王国の人々を中心に据えた話。前半は王国の防衛、後半は生き残りが国を取り戻そうとする話だが、実質はアインズの部下デミウルゴスが起こしたマッチポンプで、どう転んでもナザリックの侵略が進むだけになってる。何も知らずにそれに巻き込まれてしまう人々の方がだいぶ可哀想になる物語だが、描いてる著者も相当ストレスがかかってるんじゃないだろうか? |
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20'11'08 |
オヤジが美少女になってた話2
父親と母親両方からVチューバーの活動の手伝いをさせられる羽目に陥った息子たかし。本人は本当に嫌々手伝ってるはずだが、技術的に経験を積んでいき、いつの間にか憧れのクラスメイトがVチューバーになりたいという相談に乗って、その指導までするようになっていく。そんな泣き笑いの日常を描く。
ニコニコのコメント付きで読むのが慣れてしまったため、単行本が今ひとつ物足りないところはあるが、その分大幅加筆で楽しめる。
主人公のリアルの知り合いの大部分がVチューバーか、その技術者ばっかりって、この世界どれだけ狭いんだ? |
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20'11'07 |
銭形平次捕物控17 富籤政談
突然平次の家にやってきたお品は、知り合いのお勢という女性が盗みに入られてしまい、平次に泥棒を捕まえて欲しいと言われたと言う。首をかしげながらお勢に会ってみたところ、盗まれたのは当たるかどうかも分からない富籤が一枚だという。
平次を狙って騙そうとする女が登場。捕まえられずに逃げられてしまったので、又出てくることになりそうだ。長期シリーズではこう言うライバルキャラが必要なんだろう。 |
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20'11'03 |
パタリロ!6
事故に巻き込まれてしまったパタリロは突然タイムワープの能力に目覚めてしまう。そこで行った先は過去のマリネラで、パタリロ七世のいる時代だった。折しもマリネラは大英帝国からの侵略を受けており、七世は頭を悩ましていた。
パタリロにタイムワープの能力が発動した。この設定は後に多用されるものだが、随分早い巻で発動したもんだな。あとこれからちょくちょく出ることになる美少年占い師のザカーリも登場してる。 |
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20'11'02 |
キノの旅21
3組プラスアルファの旅人達の物語。「有名になれる国」(キノ)「美男美女の国」(シズ)「Nの国」(キノ)「読書が許されない国」(キノ)「満員電車の走っている国」(キノ)「消えた国」(キノ)「完璧な国」(キノ)「鍵の国」(キノ)「女の国」(師匠)「毎日死ぬ国」(キノ)を収録する。
相変わらずワンアイディアの話が大半。この作品だとあまりひねりがなく、強烈なオチもほとんどない。落ち着いてしまったかな。 |
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20'10'30 |
サイボーグ009 5
世界的な冷戦構造が成立しつつある時代。兵器商人達がビジネスを継続させるためにサイボーグの開発に乗り出す。そこで世界中から科学者と、手術のための被験者を集めていた。孤児で犯罪を繰り返していた島村ジョーは何者かに拉致されてしまい、目が覚めると自分の体が改造されてしまったことを知らされる。
5巻になってやっと最初の話に戻った。これがサイボーグたちの始まりの物語となる。昔の私の記憶とちょっと違ってるのだが、どうやらアニメ版とかの記憶がごっちゃになってたらしい。003もフランソワではなく名字のアルヌールで呼ばれているのもなんか新鮮。 |
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20'10'27 |
シャフト・ナンバー247
トンネルの管理会社のドリスコルは、少し前に同僚が行方不明になって以来精神が参ってしまった。それでも淡々と仕事をこなしていくのだが、その同僚が消えたトンネルのことが気になって仕方なくなり、その場所にどうしても行ってみたくなる。
かなり観念的な話で、様々な解釈が出来る話で、この舞台自体が本当に地球なのかどうかというところから考えていかないといけなくなる。ある意味現代的に翻案された神話大系と言ったところ。 |
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20'10'24 |
仮面ライダークウガ13
赤ん坊を守りながら400人の人間を殺すというゲゲルを行うゴ・ジイノ・ダ。次々に惨殺死体の山を築き上げるジイノの前に立ち塞がるのは駿河だった。人間の力では到底敵わないはずのグロンギに対し、様々な手段を駆使して迫る。そしてそんな駿河を師と仰ぐ翔一=アギトは、地下アイドルのさやかと交流を深めていく。二重人格を持つさやかに手を焼きながら、逆に彼女に惹かれていく。
五代が戦いを放棄して放浪生活に入ってしまった時点でもはや「クウガ」らしさが全くなくなってしまうのだが、それはアギトを描くための措置だったらしい。前巻後半辺りから翔一の方にウェイトが移った。祥一自身の戦いだけでなく翔一以外のアギト達の暗躍にやっと焦点が移った感じ。
とは言ってもたいして面白くないというのが根本的な問題だけど。 |
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20'10'21 |
暗黒の復活
海に遊びに来た“わたし”は二人の子連れの魅惑的な女性と出会う。彼女の気を引くつもりもあって子ども達と遊んでいる内、浜に打ち上げられた難破船に子どもが入ってしまう。追いかけた“わたし”はそこで子どもを見つけるが、様子がおかしいことに気づく。
神話大系の一角を担う著者だけにしっかりしたゴシックホラー的作品に仕上がってる。実際には何かが起こる訳でなくて予兆だけで終わるのだが、それが良い雰囲気になってる。 |
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20'10'17 |
銀河鉄道999 7
鉄郎とメーテルの旅は続いていく。「亡霊トンネル」「透明海のアルテミス」「鏡の星の鉄郎」「終わりなき夏の物語」「冷血帝国」「足音村の足音」「夜のない街」を収録する。
999の航路に予定外のことが起こり続け、トラブルに巻き込まれていく。これまでと違うのは、メーテルの想定を超えた事態に対して鉄郎の判断が全員を救うパターンが増えてきたこと。確かに旅の間に成長しているという事だろう。どれも基本的に身を捨てる可能性を飲み込むというところなので、危うい判断には違いないけど。 |
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20'10'16 |
木乃伊の手
ハンガリー旅行中の男女が訪れた異教の礼拝堂。そこには年老いた男がおり、二人に地下にあるミイラを見せてあげようと持ちかける。興味を持った男の方が乗り気で地下に降りてみることにする。
古典的なホラー描写の話だが、アダルトな描写もあって、不思議なバランスをもった話になってる。ゴシックホラーとモダンホラーの中間あたりの話だろうか? |
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20'10'13 |
下のほうの兄さん
普通の高校生根持はしけは、ある日親友の百年橋千景の股間に男のものが生えていることに気づいてしまった。千景はあっけらかんとこれは死んだ兄のものを移植したのだと言う。親友のためになんとかそれがばれないよう周りに気を配るはしけだったが…
一体何年ぶりの単行本だ?というくらいの久々の著者の単行本。
内容は相変わらずの酷さ。まるごと全部下品な話ばかりで、昔より更に下品さが増した気がする。下品な事を描くためにストーリーまで犠牲にする姿勢はたいしたもんだ。万人受けはしないというより、誰にもお薦めできない下品作品なんだが、それが著者らしさだ。 |
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20'10'10 |
不知火
ギャングから麻薬を盗み出したヘンリーだが、逃走中に事故を起こして沼地に転落してしまう。そこでおかしな石を拾ってしまったことから不思議な世界へと足を踏み入れてしまう。一方そんなヘンリーを追うラプフというギャングも追いかける内に周囲に異変を感じていく。
二人の視点で物語が展開していく。文体自体が新しいので、相当近年(と言っても80年代以降)の作品だろう。これもゴシックホラーではなくモダンホラーにカテゴライズされるはず。 |
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20'10'06 |
亜人ちゃんは語りたい6
座敷童のいる部屋に引っ越してしまった高橋陽子の家に叔父の高橋鉄男がやってきた。何人もの亜人と交流を進めている鉄男は、自分では“ざしこ”と名付けられた座敷童は見えないまま、陽子の話を聞く。
これまで登場した亜人は妖怪の類いばかりだったが、実は亜人とは、ちょっとだけ一般の人間と違う感覚器を持った存在というのもいるということで、なるほど納得。ここに登場する陽子が人には見えないものが見えるのは、別次元を重ねて見ていると言うことで、これも又亜人の一種と分かる。
この巻ではサキュバスの佐藤先生の話が結構多く、これがなかなか面白い。なかなか進まぬ恋話もラブコメっぽくて良し。 |
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20'10'03 |
クラウチ・エンドの怪
ロンドンの外れにあるクラウチ・エンドの交番に配置されたばかりのファーナムは、アメリカ人旅行者から、通りの向こう側で夫が消えたという話を延々と聞かされうんざりしていた。先輩の巡査によると、この通りでは時折このようなことが起こるという。それを一笑に付すファーナムだが…
著者が挑んだ神話大系作品。いつものモダンホラーの作風を捨ててゴシックホラーにこだわって描いたが、当然質は高い。もうちょっと長ければ良かった。 |
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