| 24'09'29 |
蜘蛛ですが、なにか?10
少しずつ力を取り戻しつつある“私”は、リハビリを続けつつ、魔王がこの世界を救うためにどれだけ努力しているのかを知って全面的な協力を約束する。一方、宿敵のエルフにクラスメイトが捕らわれているということを聞き込み、彼らを救うためにはどうするかも考え始めていた。
作品前半の物語が二つの物語で16年みの開きがあったため、これからその間を埋める作業に入っている。具体的には主人公が力を取り戻すまでにそれだけの時間が掛かるということで基本的には動かないまま時が過ぎる。それで周囲の状況を咀嚼するための回といった感じ。無理矢理アクションも一つ取って見所は付けているが、概ねは動きはない。 |
|
| 24'09'25 |
パタリロ!47
マライヒが産んだ子どもフィガロは、僅か一月で一歳児以上に大きくなってしまう。そのため育児で疲れ切っているマライヒをからかいにやってきたパタリロだが、逆に育児に付き合わされてしまう。ところがそのフィガロこそ、超人類の誕生だと分かった秘密結社がフィガロの命を狙っていた。
突然古参のタマネギ9号が出てきて事件の中心になっていた。子を思う親の描写がこれまでにない説得力があるのだが、多分著者の実感と言うことだろう。 |
|
| 24'09'21 |
命日
かつて父の転勤に伴って仙台市にある住宅に引っ越した“私”の家族。それから時を経たある日の新聞で、その町で事件が起こったことを知った。その瞬間に蘇る恐ろしい記憶とは。
呪われた家の話で、そのまんま「呪怨」。因果とは全く異なり、家がそこに入った人を取り殺すというパターン。小説でもこういうのがあったんだな。 |
|
| 24'09'17 |
町を求む
とある街を牛耳るマフィアのナンバー・ツーだった“俺”はボスへの裏切りを部下の密告で防がれてしまい、町を追い出されてしまった。そこで“俺”は今度は新しい町で自分がボスとなるためにどうすれば良いのかを考え始める。
こうすれば簡単に町一つを壊せるというアイディアを、一人の人間の思考実験として提示した話で、こう言うのが自分の町に現れたらと思うと恐怖ではある。それを含めてブラックユーモアとなってる。 |
|
| 24'09'13 |
BEASTARS6
命を賭けた殴り込みの結果、ハルを無事救出できたレゴシは初めての二人だけの夜を迎えた。その後、なんとか無事学園に戻ることが出来た二人だったが、そこにはルイの姿がなかった。ルイ不在のまま、演劇部を引っ張っていくのは意外にもハイイロオオカミの後輩ジュノだった。
あれだけのアクションの後であっけなく学園生活に戻るのだが、危機を乗り越え、自分自身を受け入れたレゴシは確実に大人になっている。そんなレゴシを眩しく見ている級友達と、そんなレゴシに認めてもらおうと努力するジュノ。精神的にはとても面白い話の展開になった。一方、食われるために獅子組に出向いたはずのレゴシが意外な立場で再登場。 |
|
| 24'09'09 |
篦棒な人々
著者の雑誌連載で、とにかくインパクトのある人たちと会いたいという企画に従って出会った人々のインタビュー記事。興行師の康芳夫、画家石原豪人、文筆家川内康範、前衛芸術家糸井貫二のインタビュー。
著者が書いていたように、確かに有名でインパクトのある人たちのインタビューで、実に貴重。彼らがこれまでなしてきたとんでもないことも本人の口から語られると味わいがある。 |
|
| 24'09'05 |
JJM 女子柔道部物語10
柔道北海道大会でもカムイ南高校は圧倒的な力を見せ付け、ほぼ全階級優勝という偉業を成し遂げる。その中でも同じカムイ南高校の後輩才木と決勝戦を戦うことになったもえ。
大会のため、ほぼ全編柔道の試合の描写ばかりだが、著者の格闘技描写は今巻も冴え渡っている。全編見所と言っても良いくらい。笑わせようとする周囲の状況描写もピンポイント。著者はますます漫画上手くなってないか? |
|
| 24'09'01 |
お供え
“私”の家の角に、ある日から突然花が供えられるようになった。しばらく家族はそれをゴミとして捨てていたのだが、徐々に供えられている花は豪華になっていき、しかも家を拝む人まで現れるようになる。
不条理系のコメディのような話。短編だからオチがなくても笑えるが、これが長編で作られていたらかなり不気味なものになっていただろう。それを前提に描いた作品だと思われる。 |
|
| 24'08'28 |
シリウス・ゼロ
惑星に娯楽を提供する商売人ウェリーとその一家はある星系で未知の惑星を発見する。居住可能のこの星には何故か地球で見たことがあるものばかりいくつも発見され、更にウェリーの旧友までもが現れる。
なんとも人を食った作品で、まさしく星新一的物語と言って良い。実際似たような作品は星新一のショートショートで読んだことがあった。 |
|
| 24'08'24 |
パタリロ!46
マリネラにやってきたマライヒは、またしてもバンコランとの子どもが出来たと言ってくる。最新の医療技術でマリネラで産むことになったのだが、次々に起こるトラブル。なんとか出産までは出来たものの、生まれた子どもは強力な電磁波を発してマリネラ中の全てのコンピュータを狂わしてしまう。
バンコランとマライヒの間には前にも一度出産騒ぎがあったが、今度は本当に子どもが生まれてきた。ただ、どうやら一筋縄には行かない様子。 |
|
| 24'08'20 |
三体III 死神永生 下
迫り来る三体艦隊に対し、ついに最終手段が執られ、地球の滅亡は確定された。その日が来るまで太陽系を離れようとするもの、地球と運命を友にしようというもの、太陽系の中であれば安全と考え、宇宙移住をするものなど、様々な人々の中、自分の行動を決めかねる程心はかつて三体に送り出した雲天明のメッセージを読み解こうとしていた。
壮大な宇宙叙事詩もこれで最終巻。次元そのものが兵器になるという考えがSF的で面白いが、色々と取り残した設定もあるし、何よりラストシーンが納得いかないためにちょっとすっきりしない。SFの名作「タウ・ゼロ」っぽい終わり方ではあるのだが、なんかもやっとする。 |
|
| 24'08'16 |
悪役令嬢転生おじさん5
学園の授業の一環で学園地下の迷宮探索に挑む頓田林憲三郎ことグレイスとアンナ。浅い階層での訓練のはずだったのだが、いつの間にか深層へと飛ばされてしまう。戸惑うまま、他のパーティと豪州誌、迷宮攻略に挑む二人。何故か現実世界のアイテムが取れるという不思議な状況で、他のメンバーを探す。
唐突に迷宮巡りの話になった。ちょっと脈絡はないが、コメディだからそれで良し。出来は相変わらずだが、現実世界との関わりが少しずつ出てきはじめてる。 |
|
| 24'08'12 |
角の家
“私”の家の近くにある空き地に小さな家が建った。その家に住む夫婦は近所づきあいも最低限にしてほとんど家の中で過ごしていた。そんなある日“私”は家の中にもう一人住んでいることを知ってしまう。そして好奇心から家をのぞき込んでいたところ、その人物から声を掛けられるのだが…
もの言う動物が日常に住んでいる光景。ホラー的な要素もあるが、あくまで普通の生活が続いていくためちょっと変わった日常と言った感じ。それが良い具合だ。 |
|
| 24'08'08 |
ユーディの原理
“私”ハンクは友人の科学者チャーリーが画期的な発明をしたと連絡を受け、早速その機会を試してみる。それはユーディの原理なる特別な機構で動くヘッドバンドで、それを装着すると、頭で考えたことが実現するというのだが…
ショートショートとしての出来はなかなか。オチも面白い。もうちょっと練れば名作となりえた作品だろう。 |
|
| 24'08'04 |
新仮面ライダーSpirits25
地上では岩石大首領とJUDOの両面攻撃に先輩仮面ライダー達は苦戦していた。しかし異空間でのゼクロスとの戦いに意識が奪われ、真の力を出すことが出来ないという分析と、旧バダン怪人が独自に大首領を攻撃することで少しずつ拮抗も崩れていく。
戦いが続いているが、話は全く進んでいない。御影を慕う少年ヒデがタイガーロイドを操るようになったくらいか? |
|
| 24'07'31 |
ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン9 フォース・スクワッド・ジャム 下
第4回SJも佳境へ入り、連合を組むファイアに対しレンたちのLPFMは一時的にライバルのSHINCと手を組み対処していく。そしていくつもの死線を越えた先にあったのは拳銃のみのバトルフィールド。そこでピトフーイがレンのために用意したものとは。
混戦もいいところで、仲間達が一人一人消えていく中、最後まで残ったのは誰かという展開になる。それでリアルでの求婚に関しては、なかなか壮絶な結果を迎えたことと、レンの愛銃がもう一つ増すなど、これからの展開の伏線もいくつか用意されている。 |
|
| 24'07'27 |
パタリロ!45
マリネラに次々起こる不可解な事件の数々。それは時に世界の危機へと発展していくこともあった。それらを前にパタリロが活躍する。
今巻は全部話の方向性がバラバラ。話によっては人類のためにパタリロが命を捧げるようなのまであって、普通あり得ないようなパターンもあり。 |
|
| 24'07'22 |
光堂
久しぶりに上京した五藤凉介は、新宿で偶然自分が少し関わった映画の上映を知る。その映画の監督三千社文彦と関わっていた時のことを思い出す。
怪奇話のオープニングの小咄を思わせるような作りで、実際には全く怪奇的なものはない。強いて言えば映画に妖怪が出てくることくらいだが、作品自体は面白いのでそれでよし。 |
|
| 24'07'18 |
ノック
ザンという宇宙人によって地球はあっという間に滅ぼされてしまった。生物サンプルとして他の数種類の生物とともに生かされたウォルターは、ザンから生物を生かし続ける方法について聞かれる。ウォルターの答えは…
人を食ったオチのSFで掌編としてはぴったりの作品。星新一のショートショートを思わせる出来だった。 |
|
| 24'07'15 |
僕のヒーローアカデミア14
危険を避けるため、雄英高校ではヒーロー科の1年を全寮制にして学校に囲い込むこととして、その分徹底的にヒーローとして鍛え上げることを決めた。その指導のため、三年生からの俊英メンバーが指導に当たることとなるのだが、そこに現れたのは、ナンバー1に最も近いとされるミリオだった。自らの能力の使い方を存分に知っているミリオに、1年の誰もが全く敵わなかった。
爆豪と緑屋の対決から始まり、三年生の登場、そして緑屋のインターン生活の始まりと、話はだいぶ早い。一方ヴィラン連合の他に能力者の暴力団も登場と、よくこれだけ入れたものだと感心出来る分量。 |
|
| 24'07'11 |
墓碑銘<新宿>
いつも家にいて外に出たがらない妻を無理に新宿に連れてきたその日、妻は運命的な出会いを果たしていた。その日以来積極的に外に出るようになった妻はある男と会っていたことが分かり…
昔の著者を知っている身としては、なんともリリカルで静かな話を作れるようになったものだとしみじみと感じてしまう。今はこう言う作風なのだろうか?だと結構読んでみたいかも。 |
|
| 24'07'07 |
電獣ヴァヴェリ
宇宙からやってきた生物によって地球は一切の電気が使えなくなってしまった。ラジオのCMを作っていた広告代理店のジョージ・ベイリイはそれによって自分の仕事が出来なくなってしまいパニックに陥るが…
人が人らしく生きるとはどういうことなのかをSFを通して語った作品。強制的に文明を戻したことによって、一種の憧れの生活を手に入れるというのはSFならではの語り口だ。 |
|
| 24'07'06 |
ある体験
かつて同じ男を同時に愛し、憎み合った“私”と春。その後時が流れ、“私”は新しい恋に生き始めていた。そんな折、時折春の気配を感じるようになっていく。気になって調べたところ、やはり春は死んでいたことが分かる。
著者特有の、人と人との境界線がとても曖昧な話。性的なものだけでなく生死に関わるものを平気で乗り越えるところが面白い。 |
|
| 24'07'02 |
定額制夫のこづかい万歳5
著者が募集した小遣いのやりくり上手な人たちを紹介するのを中心に、様々な人たちの生活を垣間見る。
連載初期の、著者の近隣の人のネタはもう枯渇したため、今は主にネットで募集した人たちの紹介と、その小遣いの工夫がメイン。ただなんか小遣いと言うより人生そのものを語るような形になって来つつあり。あとは中古品を上手く組み立てて出品して自分で小遣いを作り出すとか、少々コンセプトが異なる人の話もある。 |
|
| 24'06'28 |
おそるべき坊や
オハイオ州の田舎に住むウェスターマン一家は息子のバービーを伴ってサーカスの奇術ショーへとやってきた。しかし実はそれはテントに集まった人間を生け贄とする悪魔召喚の儀式だったのだ…
人知れず人知を超えた戦い展開するという話。実際本物の危機ってのはこう言う偶然で回避されたからこそ今の地球があると考えると奥の深い話でもある。ただし作りはナンセスコメディだが。 |
|
| 24'06'23 |
ばくうどの悪夢
兵庫の片田舎にある東川町で凄惨な殺人事件が起きた。そんな町に敢えて引っ越してきた片桐一家。その息子である“僕”はこの町に居心地の悪さを感じながら、必死にこの町に馴染もうとしてきた。そんな“僕”はある日を境に悪夢を見るようになっていく。しかもそれは“僕”ばかりではなかったらしく…
比嘉姉妹作品の長編で第一作である「ぼぎわんが、来る」と同様二部構成の作品になっている。前半のラストがとても意外な展開だったが、そこはタイトルにある「悪夢」に関わってくる。 |
|
| 24'06'19 |
うちの会社の小さい先輩の話8
いくつものトラブルなどもあったが、双方ようやく自分の気持ちに気づき、お互いに好き合っている事を自覚した篠崎拓馬と片瀬詩織里。二人とも夏祭りに告白を考えていた。だがいつもの如く夏祭りには知り合いばかりで…
こうなるのは分かっていたのだが、ようやく告白に成功した。もどかしいまでの話なので、あっという間に読み終えてしまった。 |
|
| 24'06'17 |
白痴
戦争の影響が強くなり、東京も空襲を受けるようになった中、映画演出家の伊沢は、自分が今作っている映画に虚しさしか感じられなくなってしまう。そんな時、爆撃に怯えた隣家の女房が伊沢の家に転がり込んできた。ほとんどものも言えぬ彼女を前に伊沢は命の危機から襲いかかってしまう。
著者の思想が詰まった作品と言われるのだが、男の身勝手な本音というのをストレートに語る文体は今読むとかなりきつい。しかし、だからこそ文学として意味があるのだろう。ここまで本音を言える作家だからこそ今も評価されているのだろうな。 |
|
| 24'06'14 |
とんでもスキルで異世界放浪メシ1
異世界における勇者召喚の儀式に巻き込まれた普通のサラリーマン向田剛志。その能力は現実世界のネットスーパーからお取り寄せが出来るという「ネットスーパー」だった。戦士として全く使い物にならない能力に全く期待されず、向田はこの能力を生かしてこの世界で商売人として生きる事を決意する。しかしその矢先、伝説の魔獣フェンリルと遭遇してしまい、更に美味い飯を食わせたところ気に入られてしまい、契約を結ぶ事になってしまう。
テレビアニメの方が結構楽しかったので原作を読んでみたが、文章はこなれてないし、物語も都合良すぎる。しかし一方でたいへん読みやすい上に楽しいのでつい読み進んでしまう。続けて読むのは決定。 |
|
| 24'06'12 |
パタリロ!44
ロンドンで銃撃戦の末バンコランが瀕死の重傷を負ったと聞かされたパタリロ。しかしその直後から不可解な現象が起こり、パタリロ限定で何度も事故が起こってしまう。霊感隊員の力を借りて理由を確かめたところ…
バンコランが生き霊になってパタリロに祟るというところから始まって、霊界とつながりが出来てしまうと言う話がメインだが、無理矢理バンコランの事件に付き合わされたり、タマネギの新入隊員と精神が入れ替わるとかの話が展開。今巻はパタリロは基本的に被害者で不可解な事件に巻き込まれるのが多い。 |
|
| 24'06'08 |
まほうやしき
少年探偵団の井上一郎少年の妹が突然姿を消した。相棒のノロちゃんと共に妹を探す一郎の前にチンドン屋が現れ、妹をあずかっていて、二人に面白いものを見せてあげようと言ってくる。妹を助けるためにあえてその誘いに乗る二人。
少年用に作られた少年探偵団の物語。大人げない大人がトリックを使って子ども達をびっくりさせるという、著者お得意の作風。今となっては他愛ない物語だが、子ども心としては怖がったかと思う。 |
|
| 24'06'04 |
袈裟の良人
平安の時代。遠藤盛遠が懸想したのは同僚の武士渡辺渡の妻袈裟御前だった。彼女に何度も言い寄り、脅迫まがいのことまでしてようやく彼女から夫の渡を殺したらと言う言葉を聞くことができた。そこで渡を殺すべく寝所へと向かうのだが…
「平家物語」の中の一エピソードで、映画『地獄門』の元ネタ。なんだかんだで文覚の名前は出てくるので、このエピソード読めて良かった。 |
|
|
|
|