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村上龍

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 村上 龍(むらかみ りゅう、1952年2月19日 - )は、日本の小説家、映画監督。長崎県佐世保市出身。血液型はO型。武蔵野美術大学在学中の1976年、麻薬とセックスに溺れる自堕落な若者たちを描いた『限りなく透明に近いブルー』で群像新人文学賞、及び芥川龍之介賞を受賞。ヒッピー文化の影響を強く受けた作家として、村上春樹と共に時代を代表する作家と目される。代表作に、『コインロッカー・ベイビーズ』『愛と幻想のファシズム』『五分後の世界』『希望の国のエクソダス』『半島を出よ』など。…Wikipediaより。
 1990年代。W村上と呼ばれていた時代。友人からの薦めで(正確に言うと押しつけで)二人の村上作品を読み始めたのがきっかけ。確か最初は「海の向こうで戦争が始まる」だったかと記憶している。別段感銘を受けたというわけでもなく、それでも数冊読み進めていたが、「愛と幻想のファシズム」<amazon><amazon>で一気に引き込まれた。その後の「希望の国のエクソダス」も素晴らしい出来。
 マイ・ベストノベルの内の2作品が著者によるもの。
 映像にもかなり力を入れていて、映画源作も多々。かつて映画監督も務めたことがある。
ソフト関係 映画・OVA
限りなく透明に近いブルー(1979) 監督
だいじょうぶマイ・フレンド(1983) 監督
ラッフルズホテル(1989) 監督
トパーズ(1992) 監督
KYOKO(1996)
ラブ&ポップ(1998)
オーディション(2000)
走れ!イチロー(2001)
昭和歌謡大全集(2002)
69 sixty nine(2004)
ポプラル!(2005) 製作
映画監督って何だ!(2006)  出演
ピアッシング(2018) 原作
TV
13歳のハローワーク
<A> <楽> 2012
55歳からのハローライフ
<A> <楽> 2014
シリーズ
その他

その他

02'08'27 希望の国のエクソダス
 CNNがパキスタンで遭遇した少年。日本から来たというその少年は「日本には希望がない」と言い、驚くほど現地にとけ込んでいた。“ナマムギ”と呼ばれるようになった彼の存在が日本の中学生に大きな影響を与える。これからの日本の希望とは何か、そしてその為に、何が必要なのか、著者のメッセージを込めて描く。

 この14年間、読んだ本には全て点数を付けてきた。なるだけ辛目に点数を付けるようにしてきたが、その内満点を取った作品が14冊だけある。その内の一冊が「愛と幻想のファシズム」だったのだが、本作品は、それと同様、あるいはそれ以上に衝撃を与えた。それで丸一年ぶりに、そして15冊目の100点を付けさせてもらった。
 こんな革命の方法があるか。と言う思いと、そして、何より未だに私の中に残っていた日本という国の幻想を粉々に打ち砕いてくれた。もう古い価値観で日本を見ることは出来ないと言う当たり前の事実に、敢えて背を向けていた事に気付かされ、非常に気恥ずかしい思いと、そしてこれから新しい希望をどう作っていくのか。それを考えさせられる。当たり前のことを当たり前に、そしてその中で希望を見つけていく必要があるのだろう。
 問題提起として、捉えておきたい。
<A> <楽>
09'10'02 ラッフルズ・ホテル
 ヴェトナム帰りのカメラマン狩谷俊彦は帰国後実業界で成功していたが、心に満たされないものを感じ続けていた。そんな彼に「自分の写真を撮ってくれ」とモデルの本間萌子という女性が尋ねてきた。生きること全てが演技だという彼女に振り回される狩谷だが…

 同名映画のノヴェライズ化だそうだが、これを映画にすると作品自体が陳腐化してしまうのでは?という危惧さえ持たせる実験的な作品に仕上がっている。薄いくせに複数視点の導入でとにかく読みにくい。これを読み応えと見るか、単なる物語上の難点と見るかは読み手側に委ねられるだろう。
<A> <楽>