特撮館Top

事典目次

仮面ライダーギーツ

仮面ライダーギーツ事典
<amazon> <楽天>
書籍

 

主な登場人物
浮世英寿
桜井景和
仮面ライダータイクーン
(役)佐藤瑠雅。
 仮面ライダータイクーンに変身するもう一人の主人公。誰にでも優しく、人のために働く気満々で、デザイアグランプリでも敵を倒すよりも人を守る方に集中するきらいがある。デザイアグランプリに関わる前は就活生で会社に落ちまくっていた。
話数 タイトル コメント DVD
第1話 黎明F:ライダーへの招待状

  脚本:高橋悠也
  監督:中澤祥次郎
  アクション監督:藤田 慧
  特撮監督:佛田 洋
 終活中の桜井景和はどこの会社も落ちてしまって落ち込んでいたところを、姉の沙羅と食事をしていたところを謎の怪人に襲われてしまう。姉は何故か全く怪人の影響を受けないため、一人逃げていったところを怪人に囲まれてしまう。その時複数の動物の顔をした何者かが現れ景和と、たまたまそこにいた動画配信者の鞍馬祢音を助け出す。しかし彼らが現れてからますます怪人の数が増えていく一方だった。

 敵はポーンジャマト。多数現れた戦闘員。突如多数現れ東京を襲う。
 第一話。最初から複数の仮面ライダーが登場する話で、しかもその一人はあっけなく倒され消滅してしまった。
 仮面ライダー達によれば、これはゲームであり、怪人を倒して人を救うとポイントになるとのこと。一定の時間が過ぎると街は再生され、今までの戦いは記憶から失われ、倒された人も記憶を失って復活する。そしてそのゲームに半ば強制的に参加させられる主人公の桜井景和。
 最初に仮面ライダーギーツに変身するのは主人公ではない別人だった。
<ツッコミとは言わんが、主人公の名字は桜井か。桜井という名字で仮面ライダーになった人物が過去にいたが、なんか関係あるんだろうか?
 浮世英寿の自己紹介は、「ギーツだ。仮面ライダーギーツ」だった。007意識しすぎ。>
VOL.1
<A> <楽>
第2話 邂逅Ⅰ:宝さがしと盗賊

  脚本:高橋悠也
  監督:中澤祥次郎
  アクション監督:藤田 慧
  特撮監督:佛田 洋
 突然仮面ライダーに選ばれたと言われドライバーとコアを渡された桜井景和。何が何だか分からないままドライバーにコアを接続したところ、神殿のような場所に飛ばされてしまう。そこには景和と同じく仮面ライダーに選ばれて呼ばれた人たちが多数集まっていた。そこでナビゲーターのツムリという女性が現れ、地球を狙うジャマトと戦い、勝ち残れば自分の理想の世界を作る事が出来ると言われる。そして一回目のミッションはジャマトに奪われた宝箱を探すミッションだった。

 敵はルークジャマト。戦闘員であるポーンジャマトの上位存在らしい。
 前回いきなり試合が始まったと思ったら、すぐに終わっていた。このゲームは人知れず定期的に行われていて、ゲームが終わるとその都度リセットされるという事。前回のゲームは仮面ライダーギーツに変身した世英寿が優勝したが、そこで自分が有名になる世界を望み、飽きたので再びゲームに参入している。しかもギーツに変身したのは今回も英寿。主人公であるはずの景和が変身したのはタヌキ型の仮面ライダータイクーンだった。タイクーンのカラーは緑。主人公ライダーでは初めての色だが、その内ギーツに乗り換えることになるんだろうか?
 デザイアグランプリに参加してする人たちはゲームに強制参加させられ、そこで倒されると命を失うとのこと。バトルロイヤルっぽいが、「龍騎」とは違った形だ。どっちかというと「GANTZ」の世界観に近い。
 ギーツに変身する英寿は何か目的を持ってこの戦いに参加しているようだ。前回優勝したがそれでは満足できなかったらしく、再度参戦している。口が上手く景和を騙して必要なアイテムをちゃっかり手に入れていた。景和を騙したことをはっきり口にしたが、一方ではグランプリに脱落した平孝人の息子のために大金を寄付していたりもする。不思議なキャラだ。
<タヌキ型ライダーの名前はタイクーン。こっちの方がはるかに主人公っぽい、あるいはボス敵っぽい名前だ。>
第3話 邂逅Ⅱ:ゾンビ狩り

  脚本:高橋悠也
  監督:杉原輝昭
  アクション監督:藤田 慧
  特撮監督:佛田 洋
 デザイアグランプリから二回戦の通知が来て、集められる6人の仮面ライダーたち。今回のゲームは町に接近するゾンビジャマトを撃破し、市民に被害を出さないこと。スコアが最低だと強制離脱と言われ、慌てて戦う景和たち。

 敵はゾンビジャマト。ゲームの敵役として多量に現れ、これに噛まれるとゾンビ化する。造形としてはちょっと汚いポーンジャマト。
 一回戦がバトルロイヤルだったが、二回戦の戦いはタワーディフェンス。あきらかにスマホゲームがベースになってるな。単なるタワーディフェンスと違うのは、ゾンビに噛まれると徐々にゾンビ化するというもの。
 未だ戦いに慣れない景和は戦いよりも市民を守ることの方を優先しているが、相変わらずギーツの英寿とバッファの道長は優先的に
 三回に分けたミッションで、二回戦まで終了。スコア最低は祢音で、ゾンビに噛まれたのも二人ほど。
 祢音は本当の大金持ちだと分かったが、それでも配信者をやってるのも、複雑な心境からだと分かる。そして何故かそんな祢音を守るように戦う英寿の姿もある。
 ところで主人公が全くの空気状態なんですけど?
<最下位で焦った祢音は「ガチャとか課金とかないの?」と聞いていたが、あんまりネット用語使うのは感心しない。
 ゾンビフォームの武器はチェーンソーだった。ゾンビに対しての武器の定番か。『死霊のはらわた』かよ?>
第4話 邂逅Ⅲ:勝利条件

  脚本:高橋悠也
  監督:杉原輝昭
  アクション監督:藤田 慧
  特撮監督:佛田 洋
 二回目のデザイアグランプリの三回戦が始まろうとしていた。だが先の戦いでゾンビジャマトに噛まれてしまい、徐々にゾンビ化している祢音は、最後に家に帰って母親と別離する。そして三回戦が始まる。

 敵はゾンビジャマト。そしてゾンビ化した仮面ライダーダパーン
 鞍馬祢音を中心にした話。前回の戦いでゾンビジャマトに噛まれ、このままだと自身もゾンビ化する状態で、その中で生き残りを賭けて戦うという話となる。オチとしては、完全にゾンビ化する前にデザイアグランプリを終了させれば良いと言うだけで、それがクリアできたため、祢音は生き残った。
 大金持ちの家に生まれ、両親から溺愛されている祢音だが、親の支配から逃げたがっていて、そんな自分が生きる実感を持てるのは戦いの中だけだという。これはかつて幼少時に誘拐されたことがちなみに彼女がデザイアグランプリで望んだのは、本当の愛とのこと。
 今回で祢音の仮面ライダーナーゴが覚醒してブーストを装着するが、ギーツのと較べるとかなりシンプル。性能に差があるんじゃないか?
 そんな祢音に寄り添う存在感の無い主人公だが、もう一人英寿も彼女を見守っていた。憎まれ口ばかり叩いているのに妙に優しいというのが面白い。なんか「仮面ライダーカブト」の天道みたいな位置づけだな。
第5話 邂逅Ⅳ:デュオ神経衰弱

  脚本:高橋悠也
  監督:柴﨑貴行
  アクション監督:藤田 慧
  特撮監督:佛田 洋
 デザイアグランプリ三回戦の通知が来て、メンバーが呼び寄せられた。競技は2人1組のデュオでトランプジャマトを倒し、もっともスコアが低い2名が脱落になるというものだった。くじ引きによって景和はバッファの道長と、英寿は祢音と組むことになる。次々に現れるトランプジャマトを倒すメンバー達だが、何故かトランプジャマトはすぐに復活してしまう。

 敵はトランプジャマト。二人一組のペアのジャマトで、同じ柄を同時に倒さないと復活してしまう。
 今回の戦いは二人一組で、三チームで戦って、最下位のチームが脱落する。残ったのは五人なので、一つのチームはスタッフがペアになってる。
 景和が組んだのは仮面ライダーバッファの道長だが、道長は協力するする気は皆無。それぞれ単独で戦っている。しかしこのゲームはパートナーの協力なしにクリアは出来ず、いち早くそれに気づいた栄寿と祢音に出し抜かれっぱなしで終わる。
 一話からギーツの英寿にライバル心むき出しだった道長が話の中心になっている。何故そんなに英寿につっかかるのかというと、成功者を潰すのが目的だからと言ってるが、過去にギーツとの間に何かあったらしい。
 相変わらずだが、主人公である景和が一番弱い立場で、全く活躍出来てないほぼ空気状態。
<話はともかく道長役が役に慣れてないようで、発言の一々が浮いて聞こえるのが問題だな。ヒーロー顔してるのに、やってることが一々駄々っ子じみてる役なので、とても合わないというか…>
VOL.2
<A> <楽>
第6話 邂逅Ⅴ:逆転のブースト

  脚本:高橋悠也
  監督:柴﨑貴行
  アクション監督:藤田 慧
  特撮監督:佛田 洋
 小金屋がデュオ交代のカードを使い、くじを引き直した結果、小金屋と吾妻道長がデュオとなり、景和はパンクジャックと組むこととなった。コンビネーションで敵を倒さねばならないはずなのに、パンクジャックは勝手に敵を攻撃してしまう。

 敵はトランプジャマト
 前回に続きデュオで戦う話。こんな時に、他のメンバーを蹴り落としてズルして勝ち上がろうとするようとする仮面ライダーメリーの小金屋森魚が落伍することとなった。卑怯な手を使うキャラは嫌われるという分かりやすい話になった。ただし森魚は単なる落伍のため、命は落とすことなく記憶を消されて生活に戻った。
 英寿はああ見えて実はしっかり事前にデザイアグランプリの出場者のことをよく調べていて、ちゃんとみんなをフォローしていることが分かった。オレサマキャラでみんなを守ろうとするとは、実にキムタクヒーローらしいキャラに仕上がっている。あまりにも出来すぎたヒーローっぽいが。
 道長は親友をデザイアグランプリで他のライダーに殺されてしまったことで仮面ライダーに恨みを持つようになったという。仮面ライダーに嫌悪感を持つ人間が仮面ライダーに選ばれるというのも皮肉な話ではある。
 基本的に話は英寿と道長の二人が話を引っ張ってるため、単なる善人の景和が全く目立てないまんま。主人公がこれで良いのか?
<その頃まだ一般人だった道長に「忘れるんだな」と声を掛ける英寿。言わなくても忘れるんだけどね。
 道長のやってることが全部ガキじみてるのが難点だな。まるごと子どもの理論で戦ってるし、一々台詞も子どもっぽい。
 それに輪を掛けて英寿の言ってる台詞が全部キザっぽいので、概ね台詞が恥ずかしい。>
第7話 邂逅Ⅵ:ラスボスと缶けり

  脚本:高橋悠也
  監督:上堀内佳寿也
  アクション監督:藤田 慧
  特撮監督:佛田 洋
 祢音が動画配信中にジャマトが現れ、なし崩しにゲームが始まってしまう。早速ゲームに参加したギーツ、ナーゴ、バッファ、タイクーンの四人の仮面ライダー。これが最終戦で、これで勝利すれば理想の世界が作れる。一人一人がラスボスであるナイトジャマトに挑む。

 敵はナイトジャマト。通常の大きさは50センチくらいの大きさのボスジャマト。人の命を吸う毎に大きくなっていく。命を吸う前に、命を封じた缶を蹴ると弱点が生じる。
 ラストゲームの開始。なんと勝利条件は缶蹴りだった。ゲームは突然始まったが、それは確かに第1話と同じ展開になっているので、ラスボスは常にこういう戦いになるのかもしれない。現れては消えるを繰り返すため、一度消えたら次に出るまでは少し時間が生じる。
 その間に交流を深めるメンバー達だが、景和のことを知った英寿は共感を覚えたらしく景和をかばいながら戦うことになる。しかしそれによってアイテムを得た上に憎まれ口を利いたため、景和は裏切られたと感じてしまう。
 英寿曰く「俺たちは世界を守るために命を賭けている。その分の報酬を受け取って当然だ」だそうだ。嘯いているのかもしれないが、これくらいの性格の方が分かりやすくて良い。
 今回初めてタイクーンのブーストモードが登場。主人公にしては遅いパワーアップだったが、ギーツが更にパワーアップした姿を見せていて、見せ場を取られてしまった。
<自室での景和の慌てっぷりを見て何かを察した姉の沙羅。これを見た子どもが親にそのことを聞いたらどうするつもりだ?…なんか恥ずかしい過去を隠そうとしていたと説明されていたようだが。>
第8話 邂逅Ⅶ:切り札ニンジャ

  脚本:高橋悠也
  監督:上堀内佳寿也
  アクション監督:藤田 慧
  特撮監督:佛田 洋
 ナイトジャマトを倒しきることが出来ず、デザイアグランプリは継続となった。英寿に裏切られた形となり満身創痍の景和だったが、タイクーンに変身してナイトジャマトに襲われている姉の沙羅を助けに向かう。

 敵はナイトジャマト
 前回英寿が忍者バックルを手に入れるために重傷を負ってしまった景和はほとんど戦えない状態で、ナイトジャマトを倒すよりも人々を助けることに集中している。そんな中、偶然から姉沙羅の記憶が戻り、10年前に死んだ両親はジャマトによって殺されたことを知らされる。
 このままでナイトジャマトによって最大の被害を受けることになりそうだが、そんな中でも一々ギーツにつっかかるバッファの姿があった。一人景和のタイクーンだけが自ら囮になることを選んでナイトジャマトを翻弄するが、そんな景和に呼応してニンジャバックルがタイクーンの元へとやってくる。
 結果としてタイクーンは囮の役を見事に果たし、ナーゴとギーツの連携で缶を蹴ることは出来た。ただしこれで景和は退場。実はラスボスは倒れてないために更にゲームは続く。一応主人公は景和だが、最後の戦いに参加できないという不思議な展開になっている。
 10年前にジャマトの攻撃で景和と沙羅の両親は死んでしまったそうだが、ゲームがクリアされれば死んだ人間も元に戻るはず。つまりこれまでゲームに失敗したことがあるということになる。未だ地球は滅んでいないので、被害の度合いにもよるのかも。
第9話 邂逅F:Wake up!モンスター

  脚本:高橋悠也
  監督:中澤祥次郎
  アクション監督:藤田 慧
  特撮監督:佛田 洋
 ナイトジャマトとの缶蹴り勝負に勝利し、デザイアグランプリは終わるはずだったが、何故かゲームはまだ続いていた。ゲームマスターによると、缶蹴りではなく缶の破壊が勝利条件となったらしい。そこで残された三人はゲームマスターからそれぞれ卵を渡され、戦いの中でこれを育てろと言われる。

 敵はナイトジャマト
 決勝戦の延長戦。英寿、道長、祢音にはそれぞれ卵が渡され、戦いの中で孵化するのだが、その中からそれぞれ新しいバックルが現れた。それらを駆使して戦うのだが、結局最後に卵から孵ったモンスターバックルを用いた英寿のギーツが再度優勝となり、英寿が望む世界へと作り替えられるのだが、その世界が何かは明かされなかった。他の人にとっては元の世界が戻ったという事になる。
 これまで顔を隠していたゲームマスターが登場した。その仮面を脱いだらコンシェルジュのギロリだった。
 そして次のデザイアグランプリも又始まりそうで、5話と6話に登場したパンクジャックが素顔を見せて、デザ神となった英寿を面白そうに見つめている。ゲームに参加して無くてもその空間に存在できるということで、彼も特別な仮面ライダーなのだろう。
 戦いの中で「たとえ死んでも俺は生きる」という台詞をバッファの道長が言っていた。ゾンビバックルを持っていたからの台詞だったかもしれないけど、伏線っぽい台詞でもある。
 一応この作品の主人公は景和のはずだが、今回は全く登場もしてない。
<一撃でナイトジャマトを倒すほどの威力を持つモンスターバックルだったが、効果音が子どもの叫び声みたいな可愛さだった。アンバランスな声だな。>
VOL.3
<A> <楽>
第10話 謀略Ⅰ:新世界のビート

  脚本:高橋悠也
  監督:中澤祥次郎
  アクション監督:藤田 慧
  特撮監督:佛田 洋
 デザ神となった英寿が望んだ世界。それはデザイアグランプリの運営者と家族になっている世界だった。ギロリが父に、ツムリが姉となった世界で矢継ぎ早にデザイアグランプリの質問をする英寿にツムリは戸惑いを隠せない。そんな中、新たなデザイアグランプリが開催されることとなった。

 敵はポーンジャマト。今回登場するのは普通の人と同じだが、随分乱れた服装をしている。
 新章の開始。英寿が望んだ世界で話が始まる。ツムリによれば既に英寿は少なくとも3回以上の優勝をしていることが分かった。
 そして新しいデザイアグランプリが始まった。最初のゲームには26人が参加している。英寿、道長は参加しているが、景和と祢音は不参加。しかし途中から突然乱入するような形で祢音が参加している。
 今回のゲームは町のあちこちに設置された旗をジャマトから守る海賊ゲーム。栄寿とコンビを組むのは春家ウィンというパンクロッカー。変身したのは6話に登場した仮面ライダーパンクジャックだった。一方の道長は丹波一徹という高齢者とまだ若い女性八木沼雪絵だった。それぞれ仮面ライダーケイロウと仮面ライダーレターに変身している。
 今回のデザイアグランプリは道長が話の中心になってるようだが、謎の人物春家ウィンという不気味な人物も存在感を醸している。英寿と組んでチームで戦っているが、運営から言い含められてギーツを落とそうと画策していることが分かった。
 途中参加して生き残った祢音に対して英寿は、自分の目的は母を探すことだと打ち明けるが、それが本当かどうかは分からないとも言っていた。
 あと現実世界に残されている景和だが、微妙に性格が変わっていた。これまではひたすら真っ直ぐな善人だった景和が、だいぶし自分勝手なものになってる。
<仮面ライダーケイロウは高齢者用の仮面ライダーで、レターは山羊型の仮面ライダー。なんか冗談でネーミングしたように見える。>
第11話 謀略Ⅱ:ジャマトの迷宮

  脚本:高橋悠也
  監督:杉原輝昭
  アクション監督:藤田 慧
  特撮監督:佛田 洋
 英寿の狙いがデザイアグランプリの全てを知ることだと分かったギロリはこのまま英寿がデザイアグランプリに参加し続けることは危険だと判断し、パンクジャックの春家ウィンに英寿の排除を命じる。そんな中で五人に絞り込まれたデザイアグランプリの二回戦が開始される。

 敵はジャマトライダー。ポーンジャマトがデザイアドライバーとバックルを用いて変身した一種の仮面ライダー。
 デザイアグランプリ二回戦はジャマトが作った迷宮からの脱出ゲーム。迷い込んだ一般人を守りながらゴールを目指すというもので、なんとその一般人の中に景和が紛れ込んでいた。折角命の危険から逃れたと思ったら、こんな形でゲームに強制参加させられてしまった。デザイアグランプリの記憶は失われているため、英寿たちのことは知らないという立場だが。
 デザイアグランプリは脱出ゲームだが、洋館を縦横無尽に駆け回るのはまるでホラーゲームだ。パズルのような謎解きまである。
 ジャマトまで仮面ライダーに変身したことで、もう何が何だかと言った感じになってしまった。それらはゲームマスターがコントロールしてるようなのだが、コントロールし切れてないようにも見える。
 英寿はこれまで四回のデザイアグランプリに優勝しており、無敵のデザ神と呼ばれていた。その目的はデザイアグランプリの真実を探ることだとわかる。そしてデザイアグランプリの脱落は、その時願いを持ったものが消えてしまうという事だった。景和は前に「世界に平和を」と書いたが、それが感情から消えてしまったということになる。
 そして祢音の実家である鞍馬家はデザイアグランプリに何らかの関わりを持つことも暗示された。
<ジャマトを殴ったらアイテムボックスが出てきたが、体に収められるサイズでは無かった。これもゲーム的演出かな?>
第12話 謀略Ⅲ:スロット★フィーバー

  脚本:高橋悠也
  監督:杉原輝昭
  アクション監督:藤田 慧
  特撮監督:佛田 洋
 迷宮からの脱出には合い言葉が必要である事が分かり、そのキーワードを探す面々。ゲームに巻き込まれた景和は、仮面ライダーケイロウの丹波一徹を助けようと心から願う。そんな景和を見た英寿はデザイアドライバーに景和の振れさせ、仮面ライダーとしての記憶を呼び覚まさせる。

 敵はジャマトライダー
 戦いに巻き込まれてしまったものの、ゲームプレイヤーではなかった景和がギーツのドライバーに触れ、更にケイロウのプレイヤー権譲渡によって再び仮面ライダータイクーンとして戦うことが出来るようになった。曲がりなりにも主人公なので、仮面ライダーにならないという選択肢は無いだろう。なんかすっかりベテランプレイヤーのような余裕を感じるが、一度デザイアグランプリで死線をくぐっているからだろう。この辺ちゃんと成長が描けているのが上手い。
 一方晴家ウィンが運営側の情報を得ていることを確信した景和は張られた罠をことごとく解除していく。こちらはこちらで常勝のベテランプレイヤーなので、まだ言動には余裕があった。逆にウィンに対しても手の内を明かしてゲームを楽しむ提案までしてる。
 今回新たにフィーバースロットバックルという特殊なバックルを手に入れた。これを発動させるとランダムにアイテムを手に入れることが出来る。一番はまったのが、ギーツがマグナム、タイクーンがニンジャ、バッファがゾンビ、ナーゴがビートだった。
<まさか仮面ライダーでリセマラを見せられるとは思わなかったよ。>
第13話 謀略Ⅳ:ドライバーを奪還せよ!

  脚本:高橋悠也
  監督:坂本浩一
  アクション監督:藤田 慧
  特撮監督:佛田 洋
 英寿の狙いがデザイアグランプリ運営を探ることだと気づいたゲームマスターのギロリは三回戦でなんとしても英寿を落とすように晴家ウィンに命じる。そんな中、景和や英寿の前に不思議な赤い帽子の少女が現れ、その女の子が現れる度にみんなのドライバーが消えてしまう。実はこれこそが三回戦の始まりの宣言だった。

 敵はかくれんぼジャマト。三回戦のボスジャマトで、とりあえず逃げ回っているだけ。そしてジャマトライダー。この世界にある五つのドライバーの内の一つを使って変身したジャマト。
 三回戦の開始。今回のゲームは椅子取り合戦で四つのデザイアドライバーを巡って五人のライダーが争うというもの。ボス敵であるかくれんぼジャマトを倒した時点で奪われたデザイアドライバーを取り戻しせた者が勝ち抜ける。運営とウィンは英寿を邪魔してドライバーを渡そうとしないが、一方では英寿のために特殊なバックルを与える謎の人物も現れた。
 相変わらず何もかも一人でやろうとして損しながら奮戦する道長と、飄々と他者を利用して勝ち上がる英寿。どっちがヒーローっぽいかというと道長の方なのだが、この作品の正解は英寿で、そこが面白いところだな。それとひたすらお人好しの景和が混じることで多様なヒーローの姿もあるし、面白い人間関係になってる。
 謎の人物が転送したバックルと、景和から借りたドライバーで英寿はギーツコマンドフォームへとチェンジした。随分メカニカルなフォームだった。
VOL.4
<A> <楽>
第14話 謀略Ⅴ:怒りのグレア

  脚本:高橋悠也
  監督:坂本浩一
  アクション監督:藤田 慧
  特撮監督:佛田 洋
 デザイアグランプリ二回戦で、未だクリアできていない英寿とウィン。運営側であるウィンの方は英寿を落とすために動いており、道長はクリアを急いでいたが、景和と祢音の二人は英寿を受からせるためにジャマトライダーからバックルを奪おうとしていた。

 敵はかくれんぼジャマト。紅い服の少女の正体だった。そして仮面ライダーグレア。ギロリが変身した仮面ライダーで、圧倒的な力でギーツとパンクジャックを一蹴する。
 一度も敗北をしたことがない英寿が最大のピンチを迎えるという話。英寿を落とそうとするウィンは元々記憶消去を免れる契約で運営を手伝っていたのだが、ゲームマスターのギロリに突き放されてしまって必死にドライバーを奪おうとしている。そんな二人は景和と祢音のサポートによってドライバーをなんとか手に入れることは出来たものの、ギロリが変身した仮面ライダーグレアによって一蹴されてしまい、ドライバーを解除された時点でゲームは終了してしまう。
 これまでスルーされていた祢音が途中参戦した理由は、実は祢音の実家鞍馬財閥がデザイアグランプリ運営とつながっていたため、父の横槍が入ったせいだったという。更に祢音のボディガードのベンとジョンは昔仮面ライダーだったこともあったそうだ。
 英寿に心を赦したウィンによれば、英寿の母ミツメはかつてデザイアグランプリ運営だったとのこと。英寿の目的はその母を探すことだとのこと。しかしそれもどこまで本当なのか英寿の底は未だ知られない。今回デザイアグランプリ失格となってしまったが、落とされることも英寿の計算の内という可能性も高い。
<ギロリがウィンを裏切るのだが、裏切って何も得がない。なんで本当のことを本人に言う必要あるんだ?
 ツッコミではないが、ガタイの良い外国人が変身すると「ドラゴンナイト」を思い出すな。>
第15話 謀略Ⅵ:仮面ライダーの資格

  脚本:高橋悠也
  監督:坂本浩一
  アクション監督:藤田 慧
  特撮監督:佛田 洋
 思わぬ英寿の離脱があったものの、デザイアグランプリは継続され、景和、祢音、道長の三人は最終戦へと臨む。一方デザイアグランプリの記憶を失った英寿は、この世界での栄華を満喫していた。

 敵はラフレシアフォートレスジャマト。植物型のジャマトで、今回のデザイアグランプリのラスボス。巨大な城型のジャマトと共に現れた。そしてルークジャマトがパワーアップして現れた。
 今回のデザイアグランプリの最終戦は第1話の時と同じ攻城戦。しかしギーツ抜きでは全く敵わず、最終的にギーツの復活がキーとなった。
 英寿は自らが消えることをあらかじめ見越していて、復活するための方法をメモにして残していたという用意周到さ。第一回目のデザイアグランプリの望みが生きている限りデザイアグランプリに参加し続けるというもので、それに従って再挑戦が可能となった。
 自分自身のために残しておいたメモにしたがって戦いの渦中に現れ、道長のバックルが託される形でギーツ復活となった。結果、たった一人でラスボスまで攻略してしまった。
 バッファは全く敵わない強大な敵に単独で突っ込んで返り討ちにされてしまった。消滅しているけど、これで道長は死んでしまったのだろうか?
 景和が戦っている中、ルークジャマトがこれまで死んだプレイヤー達の言葉を言うようになったことに気づいている。離脱した仮面ライダー達の意識が何らかの形でジャマトにフィードバックされているようだが、今のところこれがどう話につながるかは分かってない。
 ギーツの活躍でラスボスは倒したものの、ゲームクリア画面は出ず。ゲームマスターである事を明かしたギロリは新たなゲームを宣言している。どうやら三人のライダーによるサドンデスゲームらしいが、考えてみると、全員失格者ばかりだ。
第16話 謀略IR:キツネ狩り

  脚本:高橋悠也
  監督:中澤祥次郎
  アクション監督:藤田 慧
  特撮監督:佛田 洋
 ゲームマスターであることを明かしたギロリは勝ち残った景和と祢音に、英寿のギーツを倒すことがデザ神となる条件であると言う。二人とも戦いたくはないが、自分の理想を叶えるため、そして戦わねばゲームが終わらないと言われて戦いに身を投じる。

 敵は仮面ライダーグレア。ギロリではない他の人物が変身した仮面ライダーで複数体でギーツを追い詰める。その上でギロリ自身が変身したグレアが現れた。
 デザイアグランプリ延長の最終戦は仮面ライダー同士のバトルロイヤルだが、正確にはギーツだけが標的で、残ったタイクーンとナーゴが挑むという話。躊躇する二人に隠れてギロリ自身がギーツを倒そうとしている。
 圧倒的優位に立つギロリの手のひらの上で踊るだけ…と思ったら、意外な展開を見せる。祢音がデザイアグランプリのスポンサーである実家の鞍馬家の父親に告げ口したことで、逆に運営からギロリが粛正されてしまった。
 最後に明らかになったのは、デザイアグランプリは世界を守るためではなく、リアリティショーであり、大勢の観客によって観られていたということ。これまでの設定が崩れてしまった。ちなみに今回のデザイアグランプリは勝者なしだったことから、これからも英寿、景和、祢音の三人はこれからもプレイヤーとしてゲームに参加し続けることになるらしい。
 戦いの中で景和も成長しており、理想を下敷きに立派なことを言うようになった。ビルドゥングスロマンとしてもしっかり作られているのは好感度高い。
 前回退場した道長は死んでいなかった。どうやらゾンビバックルの多用によって死に耐性がついてしまったらしい。意識がないままジャマーガーデンに出現して、そこの農夫によって引き取られる。
 そしてラストシーンで謎の人物として鈴木福が登場してる。劇場版『セイバー+ゼンカイジャー スーパーヒーロー戦記』では石ノ森章太郎やってただけに、かなり特別な役割を果たす感はある。
第17話 乖離Ⅰ:ようこそ!新シーズンへ!

  脚本:高橋悠也
  監督:中澤祥次郎
  アクション監督:藤田 慧
  特撮監督:佛田 洋
 デザイアグランプリがショーである事が分かっても、ゲームは継続していた。まるで開き直ったかのように、最初から決勝戦のように選ばれた五名によって新しいゲームが開始された。1回戦は不良ジャマトから学園を守るというゲームだったが、新しいゲームマスターから、メンバーに他ライダーを妨害するミッションを与えられたライダーがいると告げられる。

 敵は校長ジャマト。スーツ姿のポーンジャマトで、今回は不良ジャマトに守られていた学校の中で、最初は姿を見せなかったが、ギーツが勝手に校長室を作ったところで出現した。
 前回ラストでデザイアグランプリが単なるショーだという衝撃の展開に驚かされたが、何事もないようにゲームが続いている。
 今回は最初から五人のゲームで、英寿、景和、祢音に加え、五十鈴大智、我那覇冴の二人が加わった五名で始まる。新しい二人もかつてデザイアグランプリのプレイヤーだったそうで、ゲーム開始と共に慣れた感じで全力で戦ってる。
 第一回戦は学校を舞台に不良の格好をしたジャマトと戦うというもので、学ランとリーゼントスタイルのジャマトと戦う光景はシュールで冗談のように見える。ちなみに獲物は鉄パイプか金属バットで、実にそれっぽい。今回はギーツがゲームクリアして誰も脱落はなかったが、今回のグランプリは最終ゲーム完了時にオーディエンスの支持率が最も高い人物がデザ神となるとのこと。現在の所、冴がトップ。最低は景和だった。
 そして休憩時間も共同生活を送ることになり、まるでテラスハウスか、大規模な人狼ゲームみたいな展開となる。そういえばメンバーに狼がいるよな。
 特殊な空間に呼び込まれた英寿の前にはジーンという一人の青年が現れ、謎めいた言葉をかけている。この人物が何者なのか。
 一方、死んだはずの道長はジャマトの森で目を覚まし、その管理人からゲームの裏について語られている。
<ゲームマスターからもほぼ無視状態の景和。主人公としては情けなさ過ぎる存在だ。
 我那覇冴は霊長類ナンバーワンのアスリートだという。同じ二つ名を持つ女性が現実にいるんだが。>
VOL.5
<A> <楽>
第18話 乖離Ⅱ:ブラボー!ジャマーボール対決!

  脚本:高橋悠也
  監督:杉原輝昭
  アクション監督:藤田 慧
  特撮監督:佛田 洋
 デザイアグランプリに加わった新ルールである裏切り者ディザスターのいぶり出しで精神を消耗する景和は、これまで参加していたように子ども食堂のボランティアに参加していた。そこにジャマトライダーが現れ、二回戦が開始された。

 敵はルークジャマト。かつて仮面ライダーシローに変身していたプレイヤーの豪徳寺の姿を取る。
 新ゲームの二回戦。今回はサッカーとバスケットを合わせたようなチーム戦「ジャマーボール」となる。ジャマトとゲームを行い、負けるとジャマーエリア内の街は滅んでしまうと言う状況の中、メンバーの中に裏切り者ディザスターがいるという状況。五十鈴大智は景和こそがディザスターだと決めつけ、景和を追い詰めていく。
 その理由は、ルークジャマトがかつてのライダーとなった人間ではないかという疑問でどうしても攻撃が出来ないこと。そんな景和に対してフォローすることもなく、大智の言うことを薄ら笑いで見つめているだけの英寿だが、何か考えていそうだ。
 英寿の前にはまたオーディエンスであるジーンが現れ、母親のことなどをちょっと口にして混乱させる一方、自分たちのことを「時空を旅する観光客」と言っている。なるほどこれは多層世界の話か。人間の姿をしてない存在もオーディエンスにはいるらしく、蛙のような姿をしたのが出てきた。
 一方、ジャマトの森で目覚めた道長はそこから脱出しようとして、そこにあったジャマトバックルを用いて変身している。ルークジャマトと同じ技を使えるようになるが、激しい苦痛を伴うらしい。
第19話 乖離Ⅲ:投票!デザスターは誰だ!

  脚本:高橋悠也
  監督:杉原輝昭
  アクション監督:藤田 慧
  特撮監督:佛田 洋
 ジャマーボールのゲームは続くが、五十鈴大智に名指しでディザスター呼ばわりされた景和はゲームから外されてしまう。それでもギーツの活躍でなんとか同点となり、翌日に延長線を行うこととなった。

 敵はルークジャマト
 ディザスター指名というマイナス要素の中で圧倒的不利の中でもゲームは続くが、大智によってディザスターに指名された景和がどうその誤解を解くかが問題となる。大智に言わせると、景和がディザスターであってもなくてもどうでも良くて優勝のためにプレイヤーを減らすためだけに景和を貶めているのだという。それがばれてしまったことで大智の方が脱落させられた。ディザスターは彼ではなかった可能性も高い。
 前回登場した蛙のような姿をしたケケラだが、蛙はスピーカー内蔵の置物で、本人は別の場所からメッセージだけ送ってるらしい。これまで景和の前に強力なバックルが出現したのは全部ケケラがやったことだが、ケケラに言わせると、それも大金が必要だったとか。
 ジャマトの森から逃げ出せた道長は現実世界に帰ってきて、英寿に重大なヒントを与える。それはやはりゲームに脱落したプレイヤーは命を落としているという事実だった。それで折角現実世界に出たのは良いが、行き倒れになってしまい、まだジャマーの森に引き戻されてしまった。ヒント与えるためだけに来たのか。
 そして新しいゲームマスターのチラミは世界を守るだけでは物足りないオーディエンスもいると言っていた。やはりこれはマルチバースの世界観なのか?
<前回の話でジャマーの森からは決して出られないと言われていたが、道長は普通に出ていた。まあ最後には戻されてるから半分間違ってはいないけど。
 タイクーンのニンジャフォームはあまりに強力すぎて仮面が割れてしまった。いわゆる「マスク割れ」の状況だが、マスクが割れるほどの衝撃だったら、中にある頭蓋骨は粉砕されていると思うんだが?>
第20話 乖離Ⅳ:ジャマトからの宅配便!

  脚本:高橋悠也
  監督:山口恭平
  アクション監督:藤田 慧
  特撮監督:佛田 洋
 デザイアグランプリから外れた五十鈴大智はデザスターではなかった。残った四人は新しいゲームに挑みつつ、デザスターを探ることとなるが、そのゲームは一般人の家庭にジャマトが果物を配り、その果物が爆発する前に解除しなければならないという時限爆弾ゲームだった。なんと景和の姉沙羅の元にも果物が届けられたと知る。

 敵はバッファジャマト。ジャマト側の運営と手を組んだ道長が変身したジャマトライダー。長時間の変身は出来ないが、まだまだ強くなるらしい。
 新しいゲームはジャマトが設置した時限爆弾を解除するというものだが、それは果物の形をして一般人の家庭に送られるというのがなかなかに凶悪。
 爆弾の解除には赤のコードと青のコードのどちらかを切らねばならないという、古典的なものだった。景和の姉沙羅を救うために、そのどちらを切るかを探すのが今回の目的となった。
 祢音の両親もオーディエンスで、祢音がデザイアグランプリに参加していたことを知らなかった母親は父親をなじるが、祢音には強力なサポーターがついていると親父さんは言っていた。今まで出てこなかったようだが、実はどこかに出ていたのかな?
 これまでオーディエンスと仮面ライダー側の運営が登場していたが、ここからジャマト側の運営が登場してきた。一つの次元を舞台に、そこを破壊するか守るかでのゲームと言うことかな?当然ながらオーディエンスの中にはジャマトに賭ける人もいるのだろう。
<描写的には仕方ないのだが、爆発の衝撃波が全くなく、爆発が起こった後で無傷で倒れている仮面ライダーたち。
 沙羅は救われ、どこからも爆発は起こってなかった。他に果物送られた人って誰もいないのだろうか?>
第21話 乖離Ⅴ:ゲイザーの鉄槌!

  脚本:高橋悠也
  監督:山口恭平
  アクション監督:藤田 慧
  特撮監督:佛田 洋
 時限爆弾ゲームで今度は我那覇冴の家族が標的となった。仕掛けられたメロン型爆弾の解除方法を探す仮面ライダー達。一方ジャマト側の運営は今回のゲームでデザイアグランプリを脱落した大智を参謀に迎え、仮面ライダーに対抗する組織を作っていた。

 敵はバッファジャマト。ゾンビバックルを使ってゾンビフォームへ変身している。
 デザイアグランプリ三回戦が終了。前回の続きで爆弾ゲームで、今度は我那覇冴の家族が狙われた。冴は自らを犠牲に家族を救ったが、その際自分がデザスターであると宣言したために脱落してしまう。しかし実はデザスターは彼女ではなく祢音だったというオチが付いた。何かと力になってくれた祢音に恩義を感じたため、祢音に優勝して欲しいために敢えてそのような方法を使ったらしい。
 ジャマト側の運営も大智を参謀に迎えてパワーアップしているが、デザイアグランプリ側の運営は非常に強力な仮面ライダーゲイザーを繰り出した。圧倒的な力でバッファジャマトを倒したが、ゾンビバックルの力で復活したのを見て、それ以上の攻撃をやめた。
 ゲームマスターのニラムに呼び出された英寿は、オーディエンス達が次元を旅するだけでなく、未来からやってきたことを見抜いたが、それが正しいかどうかはニラムは何も言っていない。
<道長はベロバに向かって、仮面ライダーを倒せば理想の世界が来ると言っていたが、道長にとっては仮面ライダーのいない世界こそが理想の世界だったはずなので、目的と手段は一致してる。ではその後は?>
VOL.6
<A> <楽>
第22話 乖離Ⅵ:追跡!チラミ鬼をつかまえろ!

  脚本:高橋悠也
  監督:中澤祥次郎
  アクション監督:藤田 慧
  特撮監督:佛田 洋
 今回のデザイアグランプリも残り三人。デザスターである祢音は次を勝ち残れば優勝となるが、ジャマトが現れずにゲームは始まらないままだった。業を煮やしたゲームマスターのチラミは自らが鬼となっての鬼ごっこゲームを強引に開始する。

 敵は仮面ライダーグレア2。これを捕まえればゲームクリアとなるが、クリア前に倒されてしまった。そして仮面ライダーナッジスパロウバッファジャマト
 残り三人状態で、デザスターである祢音が勝ち残ればその時点で勝負は決まる。ただし祢音には枷がついており、ゲーム途中で正体がばれればその時点で失格。そのためになりふり構わずに景和を罠にはめようとしたりするが、逆にその不自然さから正体がばれてしまう。
 ジャマトが現れなかったのはジャマトガーデンの大智の悪知恵で、チラミからヴィジョンドライバーを奪うためだった。首尾良くドライバーを奪えたものの、そこに現れたジーンが仮面ライダーに変身する。
 ジーン役の鈴木福は幼少時から仮面ライダーになりたいと言い続けてきたが、本作でその念願は叶った。主役ではなかったけど。
<大智は素のナッジスパロウに変身していたが、これはジャマトガーデンのIDコアで変身したものと思われるが、デザイアドライバーの方はどこから持ってきたんだろう?>
第23話 乖離T:いざ!推しのためなら

  脚本:高橋悠也
  監督:中澤祥次郎
  アクション監督:藤田 慧
  特撮監督:佛田 洋
 ベロバにビジョンドライバーを奪われてしまったため、今回のデザイアグランプリは続行不可能になってしまう。サポーターのニラムはゲーム続行のためにビジョンドライバーを奪回するよう三人のプレイヤーに命じる。

 敵はバッファジャマト。そしてナッジスパロウ。そして仮面ライダーベロバ。
 ベロバによってビジョンドライバーが奪われた結果、新しいゲームが続行不可能となり、ゲームを続けるためにビジョンドライバーを取り戻そうとする話。タイクーンとナーゴは共同して、ギーツは新しく現れたジーンと組んで、それぞれジャマトガーデンを目指す。
 この混乱を利用して英寿はゲーム自体の真実を探ろうと試みた。彼らの会話の中から得た真実とは、運営とオーディエンスは遥か未来の地球人であり、既に滅んでしまった過去を舞台にゲームを楽しんでいたことが分かる。
 ベロバはこの世界を変えてしまうことを願っており、そのために必要なのが創世の女神という存在である事が明かされる。資格を持った人物が女神像に願うことによって世界は変わるらしい。一度滅んでしまった世界を再生させたのがこの女神だったようだが、それがこれからのキーワードになるっぽい。
 英寿が真実を掴んだことを知ってしまった運営はこの時間軸でのゲームに見切りを付けようとしているが、それに先んじてベロバがジャマトガーデンを破壊する。仮面ライダーは全員その爆風に巻き込まれてしまった。
 小ネタではあるが、ナッジスパロウのIDコアは何者かによって
<英寿の前に現れたジーンは一言。「プレゼントは俺自身だ」うん。格好良い一言だよ。普通に受け取れば。>
第24話 乖離SP:緊急特番!デザグラのすべて!

  脚本:高橋悠也
  監督:中澤祥次郎
  アクション監督:藤田 慧
  特撮監督:佛田 洋
 ベロバによってデザイアグランプリが無効にされてしまったため、運営はオーディエンスに向けデザイアグランプリの説明を行う緊急特番を行う。オーディエンスの中にはベロバの攻撃で大怪我を負ってしまったものの、生き残った仮面ライダーの面々もいた。

 敵はジャマトの群れ。
 一通りデザイアグランプリの真実が分かってきたところで、大まかな説明が入る。これによってこれまで推測だけだったデザイアグランプリについて確認できるようになった。
 これによって分かったのは、デザイアグランプリは未来の地球で行われているゲームで、過去のいくつかの時代を舞台に、その時代の人間を仮面ライダーにしてバトルロイヤル方式で戦わせ、優勝者には望みを叶えさせる。この時代では無敵の英寿だが、実は英寿の生まれも未来だったらしいことが分かる。設定が複雑なため、なかなか親切な設計だ。
 ただ物語はそこで終わらない。充分ジャマトが強くなり、仮面ライダーにも勝てるようになったことで、これからジャマト対仮面ライダーの本当の戦いが始まると宣言された。
 ジーンに続き、新たにケケラとキューンも仮面ライダーになっている。オーディエンズは全員仮面ライダーなのか?
<初めてギーツに変身した英寿は「狐か」と呟いていた。鏡もないのによく分かったな。
 オーディエンスは遥か未来から来ているのだが、そこで「推し」という言葉を使うのはなんか変な感じだ。>
第25話 慟哭Ⅰ:ジャマトグランプリ♡

  脚本:高橋悠也
  監督:柴﨑貴行
  アクション監督:藤田 慧
  特撮監督:佛田 洋
 ジャマト側のゲームマスターとなったベロバはジャマトグランプリの開始を宣言する。道長もそれに参加していた。一方仮面ライダー側はジャマトグランプリを邪魔するために英寿、景和、祢音の三人が出動する。その戦いの中で一人の少年と出会う英寿。

 敵はバッファジャマトとジャマトの群れ。
 完全にデザイアグランプリは無視され、ジャマトグランプリに組み込まれてしまう仮面ライダー達。立場が全く逆になってしまう。ジャマトの方もパワーアップしてレイズバックルを使いこなし、むしろ仮面ライダーよりも強い。一回り回って普通の仮面ライダーっぽくなってきた。
 ジャマトが普通に喋るようになってる。それが進化というものらしい。
 ジーンが英寿に語ったことによると、未来の人間にとってデザイアグランプリは最高の娯楽だが、それは人間は全てデザインされたもので、人生が全く面白くないからこそ、自分の欲望に向かって一生懸命な姿を見るのが何より楽しいのだとか。
 そして祢音の父親が運営と言い合ってるが、祢音の家の富は未来から来ているものだとの言及あり。
<相変わらず道長は棒読みだな。だいぶ経つんだけど、なんでこんなに台詞がこなれてないんだろう?>
VOL.7
<A> <楽>
第26話 慟哭Ⅱ:真紅のブースト!

  脚本:高橋悠也
  監督:柴﨑貴行
  アクション監督:藤田 慧
  特撮監督:佛田 洋
 二つ目の櫓が完成し、かみなりジャマト祭りの2ターン目が終わった。タイクーンとナーゴが負傷して残ったのはギーツだけになった。残り三つ櫓を作られるとこの町は雷で滅ぼされる状況にあってギーツが取った方法は…

 敵はバッファジャマトナイトジャマト
 タイクーンとナーゴが負傷して後退したため、ジャマトグランプリに単独で挑む英寿のギーツ。三人でも敵わないのを一人ではどうしようもないわけだが、最後にパワーアップを果たすという、ある意味お約束展開。
 ギーツが仮面ライダーギーツブーストマークIIに進化する。どうやらあらかじめ英寿がこの形態になれることを知っていたようだが、この姿は未来から来たデザイアグランプリ運営にも知らないものだった。一人運営のニラムだけがこれについて推測をしていたが、それはかつてデザイアグランプリでデザ神になれなかった人々の願いを英寿が呼び出したというもの。本来のゲームでは不可能な方法だった。
 一方、道長は死んでナイトジャマトとなった親友の透と仲良くやってる。仮面ライダーを潰すのが目的だったはずだが、いつの間にか仮面ライダーを含めた人間を潰すことが目的に変わってるが、本人的には矛盾がないのかどうか。
<怪我で戦えないという割に景和と祢音は祭りで跳びはねてた。元気じゃん。
 ブーストマークIIバックルを手にした英寿は「これが俺の求めていた力」と呟く。台詞自体は格好良いが、手にしてるのが安っぽいプラスチックなのがなんとも。
 ギーツブーストマークIIは高速で動けるが、自由落下までスピードアップしてる。物理法則が歪んでる…が、既に「仮面ライダーカブト」で同じツッコミをしてる。>
第27話 慟哭Ⅲ:たのしい戦国ゲーム♡

  脚本:高橋悠也
  監督:坂本浩一
  アクション監督:藤田 慧
  特撮監督:佛田 洋
 ジャマトグランプリ第2回戦が勝手に始まった。敵キャラに設定された景和、祢音、そしてゲームマスターのニラムに襲いかかる。パワーアップしたジャマトの群れに劣勢を強いられるライダー勢だが、そこにギーツブーストマークIIを装着した英寿が現れると、全てのジャマトを殲滅させる。

 敵はバッファジャマトをはじめとする上級ジャマト達。そして仮面ライダーグレア。奪ったヴィジョンドライバーでベロバが変身した。
 前回から唐突に現れたギーツのパワーアップ形態だが、これを使うと肉体に負担を掛けるらしく、変身すると英寿は眠ってしまう。勿論連続装着は不可で、戦いの最中でも眠ってしまうという弱点を持つ。
 ジーンの調べで、英寿は実は2000年前に生きていた人物で、そこで生き別れた母ミツメを探すために何度も生まれ変わっているという事が分かった。妙に仮面ライダーに対する知識があるのはそのためだった。今回のパワーアップもその知識の中にあったようだ。
 今回の中心はジーンだった。英寿の追っかけやってるのは、感動したいからでそのための生死は問わないとか言ってた。相当特殊な性癖を持っている事も分かるが、彼に限らずオーディエンスの多くは、ライダー達を娯楽の対象として愛していることがはっきりした。だから「推し」という言葉を使うんだろう。
 一方、奪ったヴィジョンドライバーを使ってベロバが仮面ライダーグレアに変身していた。ジーンの使うレイズライザーベルトよりもヴィジョンドライバーの方が高性能らしく、仮面ライダージーンを圧倒していた。
<英寿の追っかけやってるジーンがだんだんクソデカ感情を持ち始めた。大分病んできたな。狂気がなかなか良い感じだぞ。>
第28話 慟哭Ⅳ:絆のレーザーブースト!

  脚本:高橋悠也
  監督:坂本浩一
  アクション監督:藤田 慧
  特撮監督:佛田 洋
 ベロバの変身した仮面ライダーグレアの攻撃で殺されそうになった英寿だが、そこに割って入った景和と祢音によって助けられた。だが戦国ゲームはまだ続いており、三人の仮面ライダーは戦いにかり出される。

 敵は忍者ジャマト仮面ライダーグレア
 死にかけてしまった上、オーディエンスのジーンに大怪我を負わせてしまったことを反省してか、英寿はジーンに自分のことを話し始めた。2000年の間、何度も生きており、その中で最初に生き別れた母を探し続けているとのこと。何故か生まれ変わっても「えいす」と名付けられており、前世の記憶も持っていた。そのため英寿が母を探しているのは自分の正体を探るためでもある。
 ギーツはブーストマークIIを装着すると激しく消耗するため、新たなパワーアップとしてブーストマークIIバックルと一緒にジーンの持つレイズライザーを装着することで新たなレーザーブーストフォームに変身した。仮面ライダーグレアをも圧倒した。
 ジーンは自分のレイズライザーを渡して、それをギーツのものにすると宣言して表舞台から去った。自分自身の生き方を考え直したのだとか。
 道長は敗北してしまったベロバを助けるが、その代わりにヴィジョンドライバーをもらってしまった。これでライバル関係ははっきりしたが、景和と祢音は置いてけぼりか。
<英寿の最初の母親はローマにいたそうだが、背後に松の木が見えてたな。
 英寿を心配する福君の顔が恋する男っぽいのがなんとも。「君を俺色に染めた」って、なんだその台詞。>
第29話 慟哭Ⅴ:サプライズ!闘牛ゲーム♡

  脚本:高橋悠也
  監督:杉原輝昭
  アクション監督:藤田 慧
  特撮監督:佛田 洋
 ジャマトグランプリも三回戦。今回は道長が主催する、仮面ライダー対ジャマトの三対三の一本勝負という一見正々堂々なものだったが、先鋒で出た景和のタイクーンはルークジャマトの罠にはまって敗北してしまう。そして二回戦は祢音のナーゴだが、今日誕生日を迎えた祢音は気もそぞろだった。

 敵はビショップジャマト。そしてダンクルオステウスジャマト
 三回戦は一対一で三人が戦う試合形式だった。道長はそれを正々堂々行おうとするが、ベロバが勝手にルールを変えたお陰で明らかにジャマト側が有利な試合になっている。そのお陰で一回戦では景和のタイクーンはあっけなく敗北。
 二回戦目は祢音の番だったが、ここで祢音の真実が語られる。実は幼少時に誘拐された彼女は既に死んでいたという事実が語られた。その時父の光聖がデザイアグランプリのスポンサーとなることを条件に、祢音が生きている世界を作り上げたのだとか。本人もそれを知らなかったのだが、ベロバによってそれを明かされてしまう。
 本来ナーゴの試合の中でそれが暴露されるはずだったが、祢音を押しのけた英寿が試合に臨んで勝利を得た。これで仮面ライダーとジャマトの対戦も一勝一敗。
 そんな祢音を応援するサポーターのキューンと祢音の関係も少しだけ進展している。手紙だと好き放題言っているが、面と向かうと憎まれ口しかきけないキューンは自己嫌悪に陥っていた。
VOL.8
<A> <楽>
第30話 慟哭Ⅵ:手紙の中の王子様

  脚本:高橋悠也
  監督:杉原輝昭
  アクション監督:藤田 慧
  特撮監督:佛田 洋
 自分が女神によって作られた存在である事を知らされ、ショックを受ける祢音。そんな祢音にかける言葉を失ったキューンの前に現れたのは英寿だった。一方ベロバに愛想をつかした道長はゲームを降りてしまう。三回戦は刻々と迫る中、祢音とキューンの取った行動は。

 敵はダンクルオステウスジャマト
 自分が作られた存在である事を知ってしまった祢音が、それでも戦いを選択するという話で、かなり重めな話となった。
 今回の中心となったのは祢音とキューン。この二人の関係は恋愛漫画みたいだったが、ちゃんと見せ場を抑えており、キューンが祢音に対して自分も又作られた存在である事を告白しつつ、自らの生の声で祢音を支えることを宣言し、その言葉に押されて祢音も生きる勇気を取り戻す。陰ながら英寿もサポートしてジャマトグランプリを勝利に導くまでをしっかり描いた。
 一方、ベロバのやり方に反発する道長は、今回のゲームからは身を引いて勝手にやらせていたが、卑怯な方法に嫌気がさしてベロバから離れようとした。しかしそのベロバは道長に、ヴィジョンドライバーのビジョンを見せ、英寿の母親こそが実は創世の女神であることを明かしたことで、英寿に対して優位に立てた確信を得ている。
 キューンの持ってきたブーストバックルによってナーゴがビートブーストフォームに変身した。
<結局存在感を全く出せなかった景和。変身さえしなかった。
 道長はデザイアグランプリを潰すことを目的としているのだが、それってこの世界そのものを壊すってことなんだけど、それには目を瞑ってるのか?>
第31話 慟哭Ⅶ:天国と地獄ゲーム♡

  脚本:高橋悠也
  監督:田﨑竜太
  アクション監督:藤田 慧
  特撮監督:佛田 洋
 ジャマトグランプリの決勝戦は桜井景和のいる町が舞台で、そこで現れた巨大な女神の命じるままに色の付いた円に足を踏み入れ、そこで外れを引くと上空から落下してしまうと言うもの。英寿と景和は落下する人を助けることだけで手一杯だったが、そこに道長のバッファも現れ邪魔をする。

 敵はバッファジャマト
 ジャマトグランプリの決勝戦。今回のゲームは一般人を巻き込んだものとなり、その命を救うためにギーツとタイクーンが戦うという内容。
 創世の女神の真実の一端が明かされた。デザイアグランプリの優勝者が何でも願いが叶うのは、創世の女神が倒れた犠牲者の運を取り込んで、一人のためにその運を使うから。つまり一人の願いを叶えるために多くの命を使用する。更に英寿が創世の女神が自分の母が変化した姿であることを知ってしまった。話が一気に重くなった感がある。
 かつてデザイアグランプリに巻き込まれて景和の両親も亡くなったが、それはその時の優勝者の糧となってしまったという事。これまで何度も優勝経験のある英寿に向かって景和は怒りを向けていた。
 そんな怒りに捕らわれていたことと、目の前で助けた人物が他の人を蹴落とす姿を見せられた景和のタイクーンも道長のバッファに穴に落とされて消滅してしまった。主人公が情けなさ過ぎる。
 一方、ダンクルオステウスジャマトに執着するアルキメデルは自分自身を食わせてパワーアップを図った。その結果、アルキメデルの姿を取ったジャマトが誕生し、自分が理想の世界を作ると宣言していた。
<穴に落ちた女の子は片肘ついて踏ん張ってるが、角度的にそれでは踏ん張れない。>
第32話 慟哭F:最後の審判

  脚本:高橋悠也
  監督:田﨑竜太
  アクション監督:藤田 慧
  特撮監督:佛田 洋
 ジャマトグランプリ決勝で戦えと迫る道長だが、創世の女神が自分の母親であることを知らされ、戦う気力を失ってしまった英寿。そんな英寿を見かねて再びやってきたジーンから創世の女神に会いに行けと助言を受ける。そのために必要なヴィジョンドライバーを手に入れるため、再び戦いに身を投じる。

 敵はバッファジャマト仮面ライダーゲイザー
 ジャマトグランプリのラストバトルとなる。
 英寿はこれまで探していた母親が創世の女神であることを知らされてしまった。元々が母親に会うためにデザイアグランプリをやっていたので、もうゲームは関係なく、創世の女神に会おうとして道長の持つヴィジョンドライバーを奪って創世の女神の前に向かった。
 しかしそんな英寿の前に現れたのはニラムで、ギーツからヴィジョンドライバーを奪ってこの世界から撤退しようとした。そんな二人の戦いの背後から近づいた道長は、英寿とニラムを蹴落として消滅させてしまう。
 こうして前回の景和に続き、英寿までもが消滅してしまった。生き残ったのは道長だけで、「全ての仮面ライダーをぶっ潰す力」を創世の女神に願った。当然それでは話は終わらないはず。終わってしまったら、それはそれで面白いが。
<前回誕生した新生ダンクルオステウスジャマトはジャマトグランプリに参加すると言ってたけど、全く参加することなくゲームは終わってしまった。>
第33話 慕情Ⅰ:バッファ無双!

  脚本:高橋悠也
  監督:中澤祥次郎
  アクション監督:藤田 慧
  特撮監督:佛田 洋
 ジャマ神となった道長によって世界は書き換えられ、生き残った祢音は記憶を失いお嬢様としての生活を取り戻していた。そんな中、デザイアグランプリの運営チラミはジャマトに奪われたヴィジョンドライバーを取り戻すための新たなデザイアグランプリを開催しようとする。

 敵は仮面ライダーバッファフィーバーゾンビフォーム。ジャマ神となったバッファの形態で、現時点でほぼ無敵に近い存在。
 既にゲーム自体は破綻しているのだが、ジャマトに奪われたヴィジョンドライバーを取り戻すために運営は無理矢理デザイアグランプリを開いた。勿論最終目的はバッファの撃破とヴィジョンドライバーの奪回だが、ジャマ神となったバッファはゲーム開始と同時に仮面ライダー達の前に現れて、一人一人のレイズバックルを破壊してしまったため、全くゲームにならなかった。
 一応道長自身もプレイヤーになるが、今回の望みはデザイアグランプリそのものを消し去る事だと言っていた。
 かつて一度仮面ライダーになったベンとジョンも再び仮面ライダーになったが、結局変身後の姿を見せることなくあっけなくバッファに倒されてしまう。
 ゲームプレイヤー全員が消えてしまい、ゲームマスターのチラミはジーンとケケラに助力を仰いでヴィジョンドライバーを取り戻そうとするが、直接バッファが運営の元にやってきてヴィジョンドライバーを返す。その代わり変身したチラミとジーンを叩き潰した。
 そしてバッファにより、望みが叶えられそうになった瞬間、突然復活した栄寿が現れ、仮面ライダーギーツに変身するが、バッファではなくツムリの変身した仮面ライダーベロアに銃を向けている。
 何故英寿が復活したのか説明はあまり無いが、ナビゲーターのツムリに何らかの関わりがある事、そして謎の人物が新たにデザイアロワイヤルについて話していることなど。謎はいくつも抱えたままとなる。
第34話 慕情Ⅱ:ギーツの矛先

  脚本:高橋悠也
  監督:中澤祥次郎
  アクション監督:藤田 慧
  特撮監督:佛田 洋
 復活したギーツは、母親を利用された怒りでツムリを攻撃し、バッファがとどめを刺す。そんな二人の前にデザイアグランプリの創始者を名乗る仮面の男スエルが現れた。彼は世界を決める権利をかけた一人だけ生き残るゲームの開始を告げる。そこで招集されたのは英寿、道長、祢音、大智。更にケケラの願いでヴィジョンドライバーで復活させられた景和が参加する。

 デザイアグランプリは前回一話で終了。突然謎の男が現れ、デザイアグランプリの代わりとして今度は生き残りを賭けてデザイアロワイヤルの開始を宣言する。
 デザイアロワイヤルは、出場する仮面ライダーはたった一人の勝者を賭けて互いに戦い合うというもの。ここで敗北した者は二度と仮面ライダーには変身出来なくなるが、優勝者には世界そのものを変革させる力が与えられるとのこと。
 なんと英寿に続いて景和まで復活させられた。ケケラによれば、ヴィジョンドライバーを使えば可能だとか。簡単すぎないか?
 しかしデザイアグランプリの記憶を持たない景和にこれ以上危険なことをさせたくないと、ケケラの助言で姉の沙羅は自ら仮面ライダーになる事を決め、仮面ライダーハクビとなるが、百戦錬磨のプレイヤーを前に全く通用しない。ケケラの狙いはわざわざ素人の沙羅をエントリーさせ、景和のやる気を引き出すというもの。随分回りくどい方法を使う。
 現時点でのデザイアロワイヤル参加者は六名。参加メンバーで、デザイアグランプリ継続の賛否を問うと、英寿と道長は否定。景和と祢音は、死んだ人間を生き返らせるために賛成。沙羅と大智は不明。個人戦とはいえ、不協和音が鳴り響いてる。
 ケケラの人間体が登場。役は俊藤光利…って、ダークメフィストかよ。絶対碌な事考えてない。
<景和のやる気を引き出すために姉の沙羅を命の危機に陥らせるケケラ。そこまでやる必要性はないが、多分暇だからやっただけだろう。
 デザイアロワイヤルの「ロワイヤル」は「バトルロワイヤル」からだろうが、これは「バトルロワイアル」の作者高見広春の造語。今では当たり前に使われてるから目くじら立てる必要は無いだろうけど一応。>
第35話 慕情Ⅲ:姉の願い 弟の願い

  脚本:高橋悠也
  監督:福沢博文
  アクション監督:藤田 慧
  特撮監督:佛田 洋
 デザイアロワイヤルの二回戦が始まった。取材者のスエルによると、ジャマトに奪われたIDコアの回収で、最も多くコアを回収できた者には、一人を脱落させる権利を与えるという。祢音と沙羅はコンビを組んでコア探しを始めるが…

 敵はダンクルオステウスジャマト。アルキメデルの精神を宿した個体で、自らがデザイアロワイヤルの勝者となるべくIDコアを集めてる。
 デザイアロワイヤルはずっと戦い続けるのかと思ったら、いくつかのパートに分かれ、いくつかのゲームがあるらしい。今回はジャマトに奪われたIDコアを回収するという話。ただ邪魔はし放題なので、バッファは手当たり次第に仮面ライダーを倒そうとしている。標的に選ばれた沙羅のハクビと祢音のナーゴ。
 そしてこの二人の前には今度は大智が現れ共闘を申し出ている。結局これも裏切りで、道長に二人を排除させるためだった。ただ姑息な手段が嫌われ、バッファによって大智の方が消滅させられてしまう。
 沙羅は弟の景和がライダーであることを知らないため、景和はごまかしながら二人をサポートする。
 話は一見単純だが、ダンクルオステウスジャマトが乱入することで一筋縄では行かない感じになってきた。
<普通に「チート」という言葉を使うようになってるな。
 道長にコンビニ飯を差し入れる英寿だが、差し入れたおにぎりは牛肉入り。相手がバッファローだからの嫌味だろうが、こういう所が良い。>
第36話 慕情Ⅳ:かりそめの共闘

  脚本:高橋悠也
  監督:福沢博文
  アクション監督:藤田 慧
  特撮監督:佛田 洋
 創世の女神によって復活させられたニラムとウィンによってこの次元のデザイアグランプリは閉じられようとしていた。現在のデザイアロワイヤルでは勝手に参戦したアルキメデルによってゲームも変化していく。

 敵はダンクルオステウスジャマト。バッファとギーツの両面攻撃を受けても少しの間は生きていたが、幻影のジャマト達に囲まれて死亡した。
 デザイアロワイヤルも進んでいるが、アルキメデルの参戦は意外な変化をもたらした。仮面ライダーに対して圧倒的な力を持つようになったバッファだが、実は仮面ライダー以外にはそれは適用されず、普通のゾンビフォームだけだと分かる。これは以降の戦いの伏線だろうか?
 運営の方針に反発した英寿は道長を説得し、まずダンクルオステウスジャマトを消すためだけに共闘する。更に前にデザイアグランプリを退場した晴家ウィンが復活させられたが、運営の駒になることを嫌がっており、彼も英寿と何かを取引している。
 そして景和を推しているケケラは、景和の本物の力を引き出すために姉の沙羅を殺すようにアルキメデルに頼んでいた。嫌なファンだ。
 運営のニラムがこの次元を撤収すると言っており、それを聞いたジーンがぽつっと言っていたが、デザイアグランプリが撤収すると言うことは、この次元そのものが消滅することを意味するらしい。これは又大きな話だ。まだ話は大分残っているんだが…
<道長が描いた絵を見て一目でハクビシンだと分かった景和。よく分かったな。>
第37話 慕情Ⅴ:純白の破壊

  脚本:高橋悠也
  監督:杉原輝昭
  アクション監督:藤田 慧
  特撮監督:佛田 洋
 デザイアロワイヤルの首位は沙羅のハクビと道長のバッファが同率首位で、二人による決着が付けられることとなった。これまで失われた人々を全て救うために全力で沙羅をバックアップすることを誓う景和と祢音。そして速やかに全員をデザイアグランプリから排除することを目的とする道長。その頃英寿はジーンが取り戻してくれたヴィジョンドライバーを用いて創世の女神の元へと向かっていた。

 敵は仮面ライダーゲイザー
 今回のデザイアロワイヤルが終わったが、決着は付かないまま。道長としては、仮面ライダーの業は全部自分が引き受けるので、他のライダーはみんな消えて欲しいということだが、景和は全てを元に戻したいという願いを捨てられない。お互いに人を思いやってのことだが、目的が異なるために戦わざるを得ない状況。
 創世の女神となった母の真実を追う英寿は、実は母ミツメがデザ神との間で子どもが出来たことで、創世の女神になったという。つまり英寿の存在そのものが創世の女神を作り上げたという事になる。そもそもミツメは人々の幸せを求めていたことを知らされた英寿は改めて母のために戦う事を心に決める。
 運営のスエルは力が弱った創世の女神を廃棄しようとしているが、勿論それを許さない英寿は戦うが、その際、新たな変身能力を得、純白のギーツへと変身した。
<景和の台詞「幸せを願って何が悪い」は普通悪人が言うもの。善意の固まりの景和が言うと、とても違和感がある。
 ケケラの人間体は懐から次々に棒キャンディを取り出している。なんか「特捜ロボジャンパーソン」の帯刀を思い出させる。>
第38話 慕情F:九尾の白狐!

  脚本:高橋悠也
  監督:杉原輝昭
  アクション監督:藤田 慧
  特撮監督:佛田 洋
 創世の女神のカケラを手にした英寿は創世の力を手に入れ、新たなフォームへと変身した。だがそのパワーを扱いかね、母親を救えず倒れ伏した。そして夢の中で狐面の男から、本当に求めていたものとは何かを問いかけられる。一方、この世界から撤退しようとしている運営は、全てのライダーの記憶を消して創世の女神を破壊しようとするのだが…

 敵は仮面ライダーゲイザー。スエルが変身したもので、全身が金色となっている。ギーツIXの力の前では全く敵わなかった。
 デザイアグランプリ運営によってこの次元のゲームは終了とされ、撤収が決まる。その際力の弱った創世の女神は廃棄されることが決まる。その過程でデザイアドライバーは強制回収されたため、デザイアグランプリの出場者はみんな記憶を消されてしまった。このまま世界が消え去るところだったが、そこに英寿が現れた事で事態が急変する。
 ギーツが最終的なパワーアップを果たす。その姿は九尾の狐をモティーフにした純白な姿だった。最初の変身シーンはすごい力が入っている。
 運営の指令者であったスエルがギーツによって倒されたことで、グランドエンド後にギーツによって世界は再び復活した。この世界がどんな世界になるかは次回のお楽しみ。
 尚、創世の女神は、ツムリがその後継者に指名されているが、ツムリ自身は初めてそれを聞かされたようで激しく動揺している。彼女もこれからの物語に深く関わってくる可能性が高い。
<前回ラストで新しいフォームであるブーストフォームマークIIIに変身しているのだが、冒頭であっけなく終わってしまった。変身してる時間にして五分もない。最も短いパワーアップフォームになってしまった。
 ギーツIXのバックルは九尾の狐の顔の後ろに尻尾が放射線状についている。これってつまり、狐の尻の穴が英寿のお腹に密着してるって事。>
第39話 創世Ⅰ:俺のデザグラ

  脚本:高橋悠也
  監督:柴﨑貴行
  アクション監督:藤田 慧
  特撮監督:佛田 洋
 グランドエンドが発動されて滅ぶはずだった世界を新たな創世の力を用いて救った英寿は、自分のためにデザイアグランプリを開くと宣言し、ジャマトと戦い始める。そして仮面ライダーだった記憶を取り戻したデザイアグランプリ参加者達が英寿の元に戻ってくる。

 敵はポーンジャマト。大智が育てた小さなジャマトが人に寄生して等身大のジャマトとなる。
 前回終了したデザイアグランプリの優勝者である英寿はこの世界を存続させた上で新たにデザイアグランプリを開くと宣言する。英寿自身がもう一つ叶えたい夢があるらしいが、それについては今のところ不明だが、英寿本人に言わせれば「誰でも幸せになる世界」を作ると言っており、ウィンに運営を探らせている。
 そして英寿主催でデザイアグランプリが始まるが、今度は一般市民が突然ジャマトに変化し人間を襲うというもの。ギーツはそれを狩り始めるが、これまでのジャマトとは何か違う。
 戦っても自分の欲望が叶うわけではないが、目の前で人が襲われるのを見過ごすわけにはいかないと、記憶を取り戻した景和は戦いを選択する。何故かこの世界に残っているベロバにそそのかされて道長も参戦。他にもケケラやサマスがいるし、結構な数の運営とオーディエンスが残っているらしいことが分かった。
 一方新しいジャマトを育てる存在として大智も登場している。小さなジャマトを育てて、それを人に寄生させてポーンジャマトに変えている。どうやらアルキメデルの後継者となったようだ。
<就職活動してる景和は職歴に「仮面ライダー」と書いている。あれって職だったのか?一応職歴としてそれを書ける人って、「仮面ライダー剣」の剣崎と橘くらい?
 この作品食べるシーンが多いが、今回英寿はツムリに手伝ってもらってわんこそばを食べてる。良いんだけど、なんか見ようによっては女性差別に取られかねない気もする。
 生身でポーンジャマトと戦う祢音はジャマトの股間にパンチ入れてる。確かにこれは効果的な攻撃手段ではあるが…
 ジャマトに襲われ、仮面ライダーに救われて普通にお礼を言う人たち。随分馴れたもんだな。>
第40話 創世Ⅱ:タイクーン覚醒

  脚本:高橋悠也
  監督:柴﨑貴行
  アクション監督:藤田 慧
  特撮監督:佛田 洋
 人間に寄生するジャマトが増殖していた。景和は人々を救うため、道長はこの世界からジャマトを消して仮面ライダーの無い世界にするために新しいデザイアグランプリに参戦することを宣言する。一方ゲームマスターのジッドとサマスはケケラとベロバに接近し、打倒ギーツを持ちかけていた。

 敵はマーレラジャマト。大智がジャマトの種を食ったことでジャマト化した姿で、三葉虫型のジャマト。
 続々と新しいデザイアグランプリのエントリーが始まった。景和と道長の二人は決定したが、運営はギーツの対抗馬として景和にターゲットを定め、景和を追い詰めようとする。
 大智を使ってジャマトを量産させ、人々をジャマト化させるのだが、沙羅までジャマトにしてしまい、そのジャマトを道長のバッファに倒させることで景和の怒りを誘う。
 デザイアグランプリの記憶を持つ沙羅は生身でジャマトと戦うが、それを利用されてジャマトにされてしまった。
<景和は人を助けるために戦うと言ってるが、どんどん声が暗いトーンを帯びるようになってる。言ってることとやってることに相違がある。
 キレちらかす景和の姿を見て、「これで本当の仮面ライダーになれる」と興奮気味のケケラ。前にも同じ事をやってたねこの人。>
第41話 創世Ⅲ:漆黒の将軍

  脚本:高橋悠也
  監督:坂本浩一
  アクション監督:藤田 慧
  特撮監督:佛田 洋
 大智によるパラサイトゲームは進み、人間に戻れないステージ2となってしまったジャマトも増加していた。それを救う手立てを見つけるまで攻撃が出来ないと逃げることしか出来ない英寿たち。一方沙羅を殺され絶望の淵に沈む景和の前に現れたケケラは、更なる力を約束する。

 敵はポーンジャマト
 主人公の一人景和が悪落ちする話。細菌の仮面ライダーでは必ずやることなので、実は最初から景和がどこかで闇落ちするのは予想していた。
 ケケラはほとんどダークメフィストみたいなことやってる…というか、絶対意識してるだろ。そして堕ちた中でタイクーンは最強のフォームを手に入れる。
 一方、沙羅を殺してしまった罪悪感を胸に、より多くを救うためにジャマトを倒し続ける道長。しかし倒せば倒すほど虚しさが増していき、そんな道長をせせら笑うベロバという構図。いつまで経っても変わらない構図だな。
 最後は景和の変身したタイクーンブジンソードとバッファがぶつかっている。
 尚、ジャマトを倒すのに躊躇しているため、今回は英寿のギーツが何にもできていない。何でも出来る英寿が全くの無力というのは初めてのことだ。
<前に仮面ライダーを殺した時はなんの罪悪感もなかった道長だが、一般人を殺すと罪悪感に苛まれている。仮面ライダーは人間でないと認識してるんだろうか?>
第42話 創世Ⅳ:女神完成 闇の刃

  脚本:高橋悠也
  監督:坂本浩一
  アクション監督:藤田 慧
  特撮監督:佛田 洋
 景和の怒りは姉を殺した道長に向かい、完膚なきまでに叩き伏せる。そしてケケラの助言を受け、ツムリを創世の女神にして自らの願いを叶えてもらおうとする。そして姉を殺す直接原因となった大智を殺しに向かうのだった。

 敵はマーレラジャマト。そしてベロバプレミアムケケラプレミアム
 完全に闇落ちし、世界をひっくり返してでも姉を復活させようと考える景和と、そんな景和に最強の装備を与えるケケラ。力を手に入れた景和は憎悪の感情を露わにして次のデザイアグランプリでその願いを叶えようとする。
 そんな景和を追い込んだのは大智だが、彼としてはベロバとケケラが後押ししてくれると思っているために余裕を持っていた。結局裏切られるだけの存在だが、タイクーンブジンソードの力も知らずに挑発する大智の小物っぷりが強調されていた。
 そんな景和を説得するしかない英寿と祢音は、何も出来ないままだった。
<何度でも言うが、最強の仮面ライダーを生み出して恍惚とした顔をしてるケケラの姿はまんまダークメフィストなんだって。特に今回、景和に大智を襲わせてる姿はダークファウストを生み出してネクサスを取り込もうとしてる姿そのものだった。
 ブジンソードの必殺技は月をバックに剣を円を描くように回転させてる。眠狂四郎か?>
第43話 創世Ⅴ:その名はギャーゴ!

  脚本:高橋悠也
  監督:杉原輝昭
  アクション監督:藤田 慧
  特撮監督:佛田 洋
 デザイアグランプリの勝者となった景和は全てのデザイアグランプリで死んだ人間を生き返らせた世界を創造し、新たなデザイアグランプリを開幕させるが、新しくなった世界はこの世界を滅ぼそうとする運営によって汚染されており、ベロバの宣言によりライダーも人間もひっくるめたサバイバルゲーム“世紀末ゲーム”が開幕する。ゲームマスターのジットによって、ギーツを倒せばリセットされると聞かされた景和は、ギーツを倒す事を心に決める。

 敵は仮面ライダーターボン仮面ライダーブラーリ。かつてデザイアグランプリで退場した人間が変身した仮面ライダー。
 前回のゲームで優勝した景和は平和な世界を作るつもりだったが、結果はまるで異なり、全ての人間が殺し合う世界を作ってしまった。この世界では強く願うと、誰でも仮面ライダーになれる世界とのこと。「仮面ライダーエグゼイド」の仮面ライダークロニクルに近い世界かも。これはゲームマスターのジットがこの世界を滅ぼすためにゲームを行うからだとか。結局グランドエンドは今も続いている。
 この世界はデザイアグランプリで退場した人間が全員登場するが、その多くは犯罪者であり、ライダーとなって好き放題しようとしていた。仮面ライダー達は彼らと戦うが、次々と新しいライダーが生まれていく状況。
 自分の望んだ世界とは違うという景和に対し、ギーツを倒せば世界はリセットされると語られ、この世界を糺すために景和は英寿を倒そうと心に決めるが、ベロバとケケラにそそのかされてギャングライダーズのリーダーにされてしまう。
 景和が悪落ちしてしまったため、結果として道長が人を助けようとしていて、立場は完全に逆転している。
 一方変身する能力を失った祢音は過去鞍馬あかりを誘拐した男に誘拐されてしまう。その祢音を救うため父の鞍馬光聖は力を願い、仮面ライダーギャーゴに変身する。
<ベロバによると、今回のゲームは世紀末ゲームと言うらしい。世紀末=滅びと考えるのは70年代の人だな。>
第44話 創世Ⅵ:ネオン、かがやく

  脚本:高橋悠也
  監督:杉原輝昭
  アクション監督:藤田 慧
  特撮監督:佛田 洋
 仮面ライダーギャーゴに変身した光聖によって助けられた祢音は再び戦いに身を投じる覚悟を持つ。一方、姉の沙羅を取り戻したい景和は他の仮面ライダーを抹殺しようと道長のバッファに詰め寄っていた。

 敵はベロバプレミアム
 ギーツ、タイクーンに続きナーゴもパワーアップする。自分が作られた人間だと劣等感を抱いていた祢音だが、父の光聖から感謝の言葉と、愛しているという言葉を聞いて吹っ切れた。そしてナーゴファンタジーフォームへと変身したことで、ベロバも撃破した。
 一方、自分が運営によって利用されていることを薄々感じながらそれでも戦い続ける景和。やっぱこのキャラは常に騙されやすいキャラなんだな。
 ナーゴのファンタジーフォームはベロバプレミアムを圧倒するほどに強かった。ナーゴのパワーアップはギーツとタイクーンのようなベルトそのものが変化したわけではなく、強力なレイズバックルによるもの。つまり他のキャラもファンタジーフォームに変身出来るっぽい。
 今回もギーツは全く戦ってなかったが、祢音によると、ID変化の奇跡はギーツによってなされたものだとか。ギーツの創世の力はまだ消えたわけではないらしい。
<前回ラストで登場した仮面ライダーギャーゴはあっという間に退場。時間にして10分ほどしか出てこなかった。
 ファンタジーフォームは動きとかエフェクトよりも音がハープのようで、なんか魔法少女っぽい。バッファが使うと面白そうだが。>
第45話 創世Ⅶ:願いのゆくえ

  脚本:高橋悠也
  監督:柴﨑貴行
  アクション監督:藤田 慧
  特撮監督:佛田 洋
 ナーゴが千戦線復帰し、強い願いを持つ者は仮面ライダーになれることを確認した英寿は、多くの正しい願いを持つ人をライダーに出来れば、その願いの力で世界を変えられるのではないかと考える。だが一方では逆にこの世界に恨みを持つ人間を仮面ライダーに変えようとベロバが暗躍していた。

 敵は仮面ライダーダパーン
 世紀末ゲームが継続中。もはや滅びが決まったこの世界で、オーディエンス達は破壊を楽しみ始め、破壊的な仮面ライダーを作り出して混乱を進める。一方でこの世界を救うために正しい願いを結集しようとするギーツも仲間達を集めて対抗しようとしている。
 そのキーとなるのがこの世界を作った景和で、その正気を取り戻すために英寿は景和の直接対決で雌雄を決しようとする。
 そしてギーツIXとタイクーンブジンソードの直接対決となるのだが、事ここに至って、まだ隠し球を持つ英寿。自らが創世の女神の力を用いて世界を作り替えると宣言。頑なな景和を説得しようとする。
 謎の黒いギーツがちょっとだけ現れた。これがラスボスになるのかな?えらく軽薄な喋り方をしてるけど。
<英寿が景和を説得して言った台詞は「信じることに根拠はいらない」だった。言葉に何の裏付けもない。ただこの言葉は主人公にだけは許される。
 タイクーンが変身したときに手にできる刀だが、変身を解いても刀が残っていた。都合良い話だ。>
第46話 創世Ⅷ:さよなら、ミッチー

  脚本:高橋悠也
  監督:柴﨑貴行
  アクション監督:藤田 慧
  特撮監督:佛田 洋
 ツムリから創世の女神の力を吸収し、創世の神として世界を作り替えた英寿。その結果囚われの身となり動けなくなってしまう。そこに呼び出された景和に世界を託すと語る。しかし復讐心が未だ言えていない景和は…

 敵は仮面ライダーベロバ
 英寿の覚醒によって世界は元に戻されたが、その英寿が運命の女神の宿命によって運営の空間から動けなくなってしまった。更に運営はこの世界を完全に破壊するため、バッドエンドゲームを開始した。
 その運営に同調したベロバはかつて大智が育てていた知恵の樹に人間の欲望を過剰に与えて世界を滅ぼす手助けをしようとするが、それを阻止しようと現れた道長と戦う事になる。実質的にこれがベロバと道長の最終決戦。巨大化した仮面ライダーベロバに対して戦う仮面ライダーバッファは、最後の力を使ってベロバを消し去った。
 予定を壊されて怒るケケラに殺されそうになった道長を救ったのは景和だった。これでケケラとは完全に袂を別った。ベロバと道長、ケケラと景和、そのどちらもオーディエンスの期待を推しが裏切った形になる。面白い構図だが、元の敬和に戻るのは観てる側は分かっていたので今ひとつ乗り切れないところもある。
 知恵の樹を正しく使うことで、そこに捕らわれていた沙羅を救い出すことに成功したが、一方では英寿が徐々に石化していく。
<道長はベロバに300歳を超えてると煽りまくる。実際最年少キャラにたいしてこれ言わせるのってスタッフの趣味か?
 ベロバはベロバプレミアムに変身していればバッファを倒す事は出来たのだが、「ライダーに対して最強」というバッファによって倒された。ちゃんと考えれば分かりそうだが。
 ケケラは結局景和に振られることになるが、マジでこれダークメフィストそのものでは?>
第47話 創世Ⅸ:ホンモノの仮面ライダー

  脚本:高橋悠也
  監督:柴﨑貴行
  アクション監督:藤田 慧
  特撮監督:佛田 洋
 沙羅が戻ったことで正気を取り戻した景和を中心に、今度は創世の神となりつつある英寿を救うべく行動を開始しようとしていた。しかしその中で自暴自棄になったケケラはタイクーンしかいない世界を願い、それが認められてしまう。自らの言う事を聞かせるためにプレミアムケケラとなって景和に襲いかかる。

 敵はプレミアムケケラ。そしてジットが変身した仮面ライダーリガド
 前回ベロバの終わりが描かれたが、今回はケケラが退場することになった。
 景和は正気を取り戻したものの、ケケラの願いで自分以外の仮面ライダーと、その装着者が消されてしまって、彼らを救うためにはケケラと戦わねばならなくなった。当初自分の精神が暴走することを恐れてブジンソードには変身しなかったが、ケケラの力を、ケケラに「本物の仮面ライダーにしてくれたことを感謝」しつつ勝利を収める。
 ケケラ本人はどうやら景和に倒されたがっていたような言動をしていた。ケケラにとって、これはゲームであり、推しである桜井景和を強くするのが目的だった。退屈しきっていた未来人にとって、命を賭けるものがあったと言うだけで生きる証を立てたとも言える。
 一方、創世の神となりつつあった英寿は、意思のない神になることを拒否し、自らの力でこの世界を救うことを宣言して復活したが、それを認めないジットが変身した仮面ライダーリガドと戦う事になった。結局リガドは倒されて消えてしまった。
<ケケラの願いが発動したら道長と祢音とウィンが消えたが、その代わりに牛のぬいぐるみと猫のぬいぐるみとカボチャが置かれていた。パンクジャックは熊だと思ってたんだが、やっぱりカボチャで良かったのか。
 ケケラがたいした力も持たないタイクーンを推した理由は、単にパーソナルカラーが自分と同じ緑色だったからなんじゃなかろうか?>
第48話 創世Ⅹ:ツムリの鎮魂歌

  脚本:高橋悠也
  監督:中澤祥次郎
  アクション監督:藤田 慧
  特撮監督:佛田 洋
 ギーツによってゲームマスターのツムリが倒された。しかしこの世界の終幕をもたらすべく、真なるツムリによって一般人が次々に黒い仮面ライダーに強制的に変身させられ、無理矢理殺し合いを始めさせられてしまう。たった一人になるまで戦わねばならない過酷なゲーム“終幕のデザイアグランプリ”が開始された。

 敵は仮面ライダーリガドΩ。前回登場したリガドの色違いだが、マスクが展開して一つ目のようなデザインになった。時を操る事が出来る。
 本当の最後のデザイアグランプリが開始される。今回は一般人が強制的に仮面ライダーになるというもので、最後の一人になるまで殺し合うことになる。敗北および戦いの放棄は死となる。
 それを防ぐためにこれまでの仮面ライダー達が戦いを止めさせるために戦うのだが、止めさせたら強制退場という悪循環。それに対して、運営を裏切ったゲームマスターと大智が育てたポーンジャマトが抵抗している。
 今回ギーツはこれまでのいくつもの形態を使い分けて戦っていた。最終回近くでサービスかな?
 ラスト。スエルの呼び出しで現れたツムリが英寿に銃を突きつけており、英寿もそれを受け入れるような仕草をしていた。
<仮面ライダー同士の戦いが公園の舞台で武器を投げ合うというもの。昔のバラエティ番組のゲームっぽいな。
 リガドΩの戦いはレイズバックルを用いて多数の武器を出現させて一気に攻撃させるというもの。アニメで見た光景だ。
 景和は正気に戻ったら全く目立たなくなってしまった。>
第49話 黎明I:ここからがハイライトだ!

  脚本:高橋悠也
  監督:中澤祥次郎
  アクション監督:藤田 慧
  特撮監督:佛田 洋
 ツムリは英寿を銃で撃ち抜き命を奪った。そして英寿のいない世界を滅ぼしに掛かったリガドは仮面ライダー達の時を巻き戻して変身能力を奪ってしまう。しかし願いがある限り人は強くなれると彼らが強く願った時…

 敵は仮面ライダーリガドΩ
 最終回。英寿が死んで最後の戦いとなるのだが、死んだはずの英寿は生きていた。というか、既に英寿は肉体が不要な存在になっていたというオチ。先に創世の神になりかけたとき、すでにその運命を受け入れており、いつかは肉体を捨ててこの世界を見守る存在になることは規定だったらしい。
 他のライダーにも見せ場はちゃんとあるが、時を操るリガドΩの前には全く無力で、結局ギーツIXだけが対抗できる存在だった。それぞれパワーアップしてるのに見せ場がちょっと足りない感はある。
 時を操る能力と創世の能力とのぶつかり合い。もはや話は物理ではなく観念の話となる。ただ創世の力の前にはいかなる力も無力というオチだったが。
 新しくなった世界は理性を持ったジャマトと人々が暮らす世界になっていた。世界そのものはあんまり変わってなかった。オーディエンスも少し関わってるようで、ジーンやキューンも訪れていた。
<スエルの滅んだ肉体を用いて肉体を再生した英寿。これで英寿は任意に肉体を再生できるようになったことが分かる。これは続編ビデオおよび次回作の映画の伏線。
 最後に「誰もが幸せになる世界」を作り出した英寿。ただ創世の神の能力はこの世の幸せの総量を変えることは出来ないので、どこかにひずみが出来てるはず。>
第50話
第51話
第52話

 

書籍