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大戦隊ゴーグルファイブ

大戦隊ゴーグルファイブ事典
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1982'2'6〜1983'1'29

 人間の文明ある限り決して無くならないと言う暗黒科学。その暗黒科学は総統にタブーを迎え、暗黒科学帝国デスダークを結成し、地球侵略に乗り出した。それに対抗するように未来科学研究所を主宰する本郷博士がコンピュータボーイズ・アンド・ガールズ(コンボイ)を用いて選び出した5人の若者達赤間健一、黒田官平、青山三郎、黄島太、桃園ミキが大戦隊ゴーグルファイブとしてデスダークに戦いを挑む。
 スーパー戦隊第4弾(戦隊第6弾)。新体操を取り入れた技で戦うのが本作の大きな特徴で、全員が今は無き後楽園遊園地で働く職員と言うのも、当時の世相を知る事が出来る。ゴーグルシーザーが現れるたび、後楽園球場の演出が入る。
 戦隊ものの特徴として巨大ロボが登場するが、ここではまだ5体合体のギミックが無く、あぶれた二人(ブラックとピンク)はサポートに徹していたが、逆に考えれば、戦いの幅を広げていたとも言える。
 又本作はスーパー戦隊シリーズでは最高の作品とも称され、本作の最終回はシリーズ最高視聴率を記録したことでもそれを証明している。又、ゴーグルピンクこと桃園ミキ役の大川めぐみは、スーパーヒロインブームの先駆けとなったなど、戦隊シリーズの特徴を見事に表した作品となった。
 ただ、この時代の戦隊ものの常で、個々のキャラクターの掘り下げが今ひとつで、印象はやや薄いのだが(笑) 

主な登場人物
ゴーグルレッド
赤間健一
(役)赤木良次。本作が代表作。
 世界的な探検家で登山家。常にチャレンジ精神を持ち続ける青年。登山中に本郷博士を助けたことがゴーグルファイブとなるきっかけとなる。ロープを武器とし、ルビーのレリーフはアトランティス文明を象徴する
ゴーグルブラック
黒田官平
(役)春日純一。他に「科学戦隊ダイナマン」のダイナブラック、「巨獣特捜ジャスピオン」では敵役のマッドギャランを演じている。
 東都大学将棋部の部長。冷徹さと緻密さ、頭の良さを演出するためだろうけど、将棋というのが結構渋い。時折将棋の駒を敵にぶつけて攻撃したりする。五人の頭脳役で、棍棒を武器とする。ゴーグルファイブとなってからは後楽園球場の清掃員をやっている。エメラルドのレリーフはアジア文明を象徴する。
ゴーグルブルー
青山三郎
(役)石井茂樹。いくつかのバイオレンス映画に時々出演している。
 アイスホッケーの花形選手。極めて運動神経が良く、身が軽い。ただ性格の方も相当に軽く出来ているようで、任務そっちのけで女性を口説くようなところがある。サファイアのレリーフはエジプト文明を象徴する
ゴーグルイエロー
黄島太
(役)伍代参平。そのなごみ系の容貌からか、「怪獣ブースカ」を始めとして子役時代からよく特撮作品に登場している。藤江喜幸の名前で「忍者キャプター」の金忍役もしている。
 動物園の飼育係として働いていた青年で、ゴーグルファイブになってからも、仕事は続けているようだ。幼少時は山師の父親に連れられて金を求めて数多くの山に登っており、五感も冴えている。特に耳が良く、大地に耳を当てることで異変を関知することが出来る。怪力を持ち、ボールを武器とする。オパールのレリーフはムー文明を象徴する。
ゴーグルピンク
桃園ミキ
(役)大川めぐみ。他に「カンフーチェン」という作品に登場しているが、この人の存在こそ、本作を戦隊ものの中でも特筆すべきものとしているのは事実。今でこそ当たり前になってる戦隊ヒロインのアイドル化はこの人から始まった。確かに今見ても可愛い。
 新体操日本チームのエースだったが、スカウトを受け、すぐにメンバーに加わる。普段は後楽園遊園地の場内アナウンス係をしている。変装を得意とし、武器はリボン。ダイヤのレリーフはマヤ・インカ文明を象徴する
本郷博士 (役)仲谷昇。後に「巨獣特捜ジャスピオン」ではエジン役を演じる。
 暗黒科学の台頭を知り、ゴーグルファイブを結成した張本人。しかし本人はゴーグルファイブの結成直後に地下活動に入ったため、後は登場せず。
総統タブー (声)依田英助。俳優兼声優。俳優としても数々の特撮作品でちょい役で登場。声の出演では怪人役が多かった。
 初めて暗黒科学を統一した存在。自ら最高の暗黒科学者と自負しているが、その正体は、遺伝子工学の副産物である究極の超遺伝子。いつもカーテンの向こう側から暗黒科学者たちを見守っているが、大体何を言っても「素晴らしい」としか言わないが、よくこんなので暗黒科学を統一できたものだ。最終話にその正体を現し、ゴーグルファイブを圧倒するが、最後は地球剣電子銀河ミサイルで葬られる。
イガアナ博士 (役)きくち英一。「帰ってきたウルトラマン」のウルトラマン役で有名だが、「バトルホーク」の白虎道士など他にも数多くの特撮作品で特技指導や悪役で登場している。
 デスダークの博士の一人。常にライバルのザゾリアを意識しており、二人で巨大コング作りを競っている。15話でデスマルク大元帥が復活した際、粛正されてしまう。
ザゾリア博士  デスダークの博士の一人。常にライバルのイガアナを意識しており、二人で巨大コング作りを競っている。15話でデスマルク大元帥が復活した際、粛正されてしまう。
デスマルク大元帥  デスダークの最高幹部。南極に二千年もの間眠っていたが、デスダークにより甦らされ、デスダーク幹部として着任する。以降作戦の立案を行うようになっていく。ベラとベスという二体の僕を常に侍らしている。
デスギラー将軍  デスダーク幹部。その顔は「ろぼっ子ビートン」の登場キャラガキオヤジに酷似している。当初は後方で指令を与えていただけだったが、デスマルク大元帥の復活に伴い、前線に出るようになる。49話でクマモズーに搭乗し、ゴーグルロボと戦って果てた。
マズルカ  デスダークの行動隊長で、忍者のような身のこなしでモズーと共に行動することが多い。48話でデスマルク大元帥により自爆装置を埋め込まれ、未来科学研究所を爆破して果てる。
話数 タイトル コメント DVD
第1話 暗黒科学の来襲

  監督:東條昭平
  脚本:曽田博久
 世界中の邪悪な科学者を集めて形成された暗黒科学帝国デスダークと呼ばれる暗黒組織の秘密を探る本郷博士は未来科学研究所を設立。コンピューターボーイズ・アンド・ガールズが選び出した5人の若者を正義の戦士「ゴーグルファイブ」として戦うことを依頼する。そしてここに「大戦隊ゴーグルファイブ」が登場する。
 敵はカイモズー。1回目だけあってか、あんまり個性は無かった。ゴーグルリボンを食らった上にゴーグルビクトリーフラッシュを食らって死亡。死んだらそいつが巨大化するのではなく、専用の巨大ロボット(コング)を用いるのがこの作品の特徴で、ここではファンコング。やっぱりあっけなく壊される。
 栄えある第1回目で、通常だったら戦隊の誕生をゆっくり描くものだが、ここではほとんどあっという間に結成され、戦いも一回目から手慣れたものになってる。何せ一回目から巨大ロボットまで登場するくらい。多少ゆっくりとは見せてるが、これから長いシリーズなのに、こんなにあっという間に手の内を明かして良かったのだろうか?
VOL.1
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第2話 起て!未来の戦士

  監督:東條昭平
  脚本:曽田博久
 明らかになる科学帝国デスダークの目的。デスダークは暗黒科学の科学者達を結集し、恐るべき武器を次々と作り出しているのだ。それを阻止するためにゴーグルファイブは敢然と立ち向かう。
 敵はトリモズー。半分機械のコンドルのような風貌で、重力を操る。意味は不明。ゴーグルリングを食らった上でゴーグルビクトリーで爆死。巨大ロボはヒカリコング
 今回は紹介編と言った感じで、ここで暗黒科学とデスダークの目的、未来科学研究所に働く少年達、そしてゴーグルファイブの面々が遊園地で働いていることが紹介される。地下に2000人の職人が働き、コンピューターボーイズ・アンド・ガールズは上田達也、竹中誠、島田春男、大山大介、相沢あかねが。そして職員として若木みどり、山本さゆりが本郷博士の下、働いていることが分かる。
 又、それぞれの決めポーズおよび必殺技がここで紹介。それぞれレッドロープはレッドルビー打ち、ブラッククラブはブラックエメラルドヌンチャク、ブルーリングはブルーサファイアチェストリング、イエローボールはイエローオパールメガトンボール、ピンクリボンはピンクダイヤバトンといった具合。1話目からして定番ノリだったので、順次紹介していこうという意図だろう。
 最後に本郷博士は全てをゴーグルファイブに任せ、基地を去っていく。いいのか?
 又、惜しげ無くゴーグルロボの武装も余すことなく紹介される。
第3話 デストピアを撃て

  監督:東條昭平
  脚本:曽田博久
 ゴーグルレッド・赤間健一は友人と登山の途中にデストピアの出現に居合わせてしまい、友人の妹を人質に取られ、ついに捕らわれてしまう。レッドを救うべく行動を開始した四人が発見したのは、今にも処刑されようとしていたレッドの姿だった…
 敵はタコモズー。文字通りタコの怪人で、火を吐ける。火という割には炎は見えず、地面が爆発するだけ。ゴーグルクラブのダイナマイトクラブを当てられ、更にゴーグルロープの爆発を受けて死亡。巨大ロボはゴリラコング。球状となり体当たりをかましてくるのと、スパイク付きの巨大鉄球を用いて攻撃する。ただあらゆる武器はゴーグルロボに跳ね返された上にち地球剣により一刀両断にされる。
 新しい武器が次々に登場。レッドのゴーグルサーベルとレッドパンチ。ブラックのブラックシャドウ(陰に姿を隠す)、ブラック闇走り(印を結び姿を見えなくする)。ブルーのブルージェットダッシュ。ピンクのハートタイム(敵を幸せにしてしまい戦意を喪失させた上に、運命のテーマを聞かせ、絶望に陥れる)
第4話 ムクムク暗黒地雷

  監督:服部和史
  脚本:曽田博久
 植物地雷メロンボンバーを育てるクモモズー。阻止にやってきたゴーグルファイブはコンピューター・ボーイズ・アンド・ガールズのサポートが不慣れなため、みすみすクモモズーを取り逃がし、ゴーグルピンクが怪我を受けてしまう。
 敵はクモモズー。植物地雷メロンボンバーを育てる名人らしい。しかし、確かモズーは遺伝子情報を用いて誕生したばかりのはずだが…そう言う遺伝子が組み込まれているんだろうか?クモだけに紐を使ってぶら下がったり、それで攻撃したり。ゴーグルリボンを食らった上にゴーグルビクトリーフラッシュを食らって死亡。巨大ロボはマンモスコング。文字通りマンモスの顔をしたコング。
 ゴーグルファイブの面々とコンボイの面々との確執が描かれる。雨降って地固まるの
第5話 悪魔がひそむ昔話

  監督:服部和史
  脚本:曽田博久
 ダイダラボッチの紙芝居をしていたおじいさんがデスダークに誘拐された。調査に向かったゴーグルファイブの面々はお爺さんの家ででカマキリモズーとマダラマン達と鉢合わせしてしまう。デスダークがネラものとは…
 敵はカマキリモズー。自分自身より配下のマダラマンを用いたカマキリ戦法を得意とする。ゴーグルボールの電光ボールを食らった後ゴーグルビクトリーを食らって死亡。そして巨大ロボはカマキリコング。毒霧を吐いたりビームを用いたりするが、あっけなく地球剣で破壊されてしまう。登場する巨大ロボはカマキリコングとなったので、どうやら今回から怪人と巨大ロボは基本的に同じものを用いることに決めたらしい。
 昔話の中に隠された真実が隠されていると言う話で、単純ながらこう言うのは実は結構良いんじゃないかな?
 オープニングでイガアナ博士とザゾリア博士の拷問が行われる。「金ばかり遣って全然役に立たない」というのはなかなか切実度が高いもんだ。戦隊シリーズで金の話をしたのは珍しい。
第6話 悪役レスラーの愛

  監督:辻 理
  脚本:曽田博久
 デスダークの放つヤモリモズーにより、高価な宝石が次々と盗まれていった。それらの宝石が全て自分たちのシンボルであることを知ったゴーグルファイブの面々は、これがデスダークの陰謀であることを察知する。ヤモリモズーが宝石を盗んだ現場に偶然居合わせた悪役レスラーのヘルマスクが犯人の一味と見られてしまう。
 ブラックが主役の回で、それ以外にヘルマスクという悪役レスラーが登場する。
 敵はヤモリモズー。泥棒するくらいが能で、ゴーグルブラックとヘルマスクの連係攻撃で散々翻弄された上に殺されてしまうだけ。巨大ロボはヤモリコング。これもあっけなく。
 本当は善人の悪役レスラーのために働くという、物語自体は結構いい話なのだが、狙ったのか?それとも大まじめか?判断に苦しむ笑える要素が満載。
 ゴーグルファイブ5人の額に埋め込まれた宝石を打ち砕くため、デスレーザーガンなるものが開発されるが、その開発工場が港の普通の倉庫。これが又かなり笑える。「どこだアジトは。よし、ゴーグル・アイ…おお、アジトだ」…脱力。しかも、「どこかに入り口があるはずだ」「あ、こんなところにスイッチが」…マジでやってるのか?しかも敵幹部が全員ジープに乗ってゴーグルファイブとの決着の場に赴くなんて、凄い描写。別段なんの義理も強迫もないので、わざわざエメラルドを渡す必要ないじゃん。
第7話 幽霊になったパパ 

  監督:辻 理
  脚本:曽田博久
 電子工学の権威でコンピュータに心を通わせる研究をしていた成田博士が誘拐された。デスダークは、博士を使い幽霊コントロールマシーンを完成させようというのだ。そして現れる幽霊と化したネコモズー。
 敵はネコモズー。漫画チックなデフォルメの効いたデザインで、語頭に「にゃんとも」とか語尾に「だにゃあ」とかと言う言葉を用いるのが特徴。
 イエローが主役の話。「こらあ、にゃんとも怖い攻撃だにゃあ」とか脱力系の予告だったが、本作も怪談と笑い話を合わせたような変な話になってる。大体コンピュータに感情を持たせるって研究は良いにせよ(機械の反乱とか起きないか?)、研究と全く関連がないようだがその博士を幽体離脱させる必要が一体どこにあったんだろう?
第8話 狙われた美人博士

  監督:山田 稔
  脚本:筒井ともみ
 大津波を防ぐ超真空発生器の設計図を持って、来日したサリー博士を護衛する任務を受けたゴーグルファイブ。飛行機から降りた若い女性の姿を見て青山は率先してガードを申し出るが、新兵器の開発を狙うデスダークにより二人は捉えられてしまう。がやって来た。
 敵はドクガモズー。超真空発生器の地図を狙い、ゴーグルブルー青山とサリー博士を誘拐する。結構造型はしっかりしてる。ゴーグルリングを食らった上にゴーグルビクトリーフラッシュを食らって爆発。巨大ロボットのドクガコングに乗って戦う。相変わらずコングはあっけなく殺されてしまう。
 OPで大津波のシーンが登場するが、明らかにバンク。でも意気込みは買おう。替え玉の博士をそれと知らずに護衛するとか、ストーリーも多少はひねりを加えているようだ。又、メンバー男性陣中最年少でお調子者という青山の性格がよく現れた作品だった。
第9話 地獄のキノコ村

  監督:山田 稔
  脚本:曽田博久
 バクガスを用い町を狂気の渦に巻き込んだバクモズーを追ったゴーグルレッド赤間は、江戸時代のような不思議な町に入り込んでしまった。変装し、潜入した赤間がそこで見たものは、毒ガスを放つ恐ろしいキノコを栽培する村人の姿だった。
 敵はバクモズー。バクダケというキノコを食べ、それを体の中で人の破壊衝動を増すバクガスに変えて鼻から吐きだす。秘境の村でオヤカタ様に化け、村人にバクダケを作らせている。ゴーグルファイブの面々それぞれのイメージ戦いを行った後、ゴーグルロープを食らってゴーグルビクトリーフラッシュを食って死亡。リフレッシュしてバクコングを操る。
 バクモズーをを追いかけていった赤間が江戸時代に逆戻りしたような町に入り込んでしまうと言う、荒唐無稽な話で、ゴーグルファイブの面々が時代劇風に変装したり、マズルカまでが女忍者に紛争したりする。多分これは東映太秦に出張して撮影したのだろう。後半はバクガスを吸ったゴーグルファイブの面々とバクモズーとの戦いはイメージ映像っぽくなり、それぞれがおかしな格好に扮装(レッドが時代劇、ブラックがカンフー、ブルーがアメフト、イエローが西部劇、ピンクが警官)して戦う。
第10話 珍種ポマトの秘密

  監督:服部和史
  脚本:曽田博久
 黒田官平の知り合いで東都大学の学生小沼が、上がトマトで、根にジャガイモがなる合成植物「ポマト」を発明した。だがそれは、デスダークの秘密兵器である細胞融合マシーン・ミニサイザーを使って出来たものだった。
 敵はネズミモズー。造型はドブネズミっぽいが、普通サイズのマウスに変身することが出来、どんな隙間からでも入り込むことが出来る。ミニサイザーを用いて人喰いヅタを作ろうとする。「チューチュー」という口癖や、ゴーグルブラックの作り出した猫の幻影に怯えるあたり、なかなか可愛いところがある。珍しく単発のゴーグルビクトリーフラッシュによって倒される。
 ブラックが主人公の話で、話自体はかなり単純。
 ポマトは既に出来てるが、当時は夢の植物だったんだな。あんなに完成度の高いのは今でもないけどね。
第11話 恐怖のマグマ作戦

  監督:服部和史
  脚本:筒井ともみ
 デスダークによる富士山噴火作戦が発動された。火炎を吐き、マグマボールを操るシシモズーにより、次々と狙われる登山客達。調査に現れたゴーグルファイブの前に、山のことなら何でも知っているという老人吾作が現れ、山の異常を語り始めるのだった。
 敵はシシモズー。火を吐き、マグマボールを操る敵で、このマグマボールによって休火山を爆発させることが出来る。高熱を発するマグマボールをゴーグルレッドにはじかれ、受け取ってしまい「あちちちち」とか、今度は巨大マグマボールをゴーグルファイブに投げたところ、はじかれて玉乗りしたり、なかなか楽しい奴だ。ゴーグルフープやゴーグルボールが通用しないと言う強さも併せ持つ。
 ピンクの主役の回。大人気のピンクなんだが、意外にこの人物は個性が低い。今回も何をしたと言うのではなく、あくまで傍観者である姿勢を崩さなかった。
VOL.2
<A> <楽>
第12話 嘘から出た砂地獄

  監督:東條昭平
  脚本:松本 功
 いつも嘘ばかり付き、嘘つきマー坊と馬鹿にされていたマサヒコ少年がデスダークのアリジゴクモズーを偶然見かけてしまい、それを訴えるが、いつもの言動のため、誰にも信用されない。ただ一人黄島のみが少年の事を案じて探しに行くのだが…
 敵はアリジゴクモズー。文字通り蟻地獄の姿をしている合成怪獣。今までの合成怪獣と比べると、機械の占める割合が少ないのが特徴か。ゴーグルロープによるクライムキックを次々に受け、ゴーグルビクトリーフラッシュを受けて死亡。
 イエローが主人公の話で、コメディリリーフ的な存在故に色々楽しませてくれる。マダラマンがイエローのブレスレットを奪って、変身しようとして苦しむ姿とか。
 コメディリリーフとは言え、イエローはメンバーの中ではかなり個性が強いことを改めて感じさせる回であった。
第13話 大暴れ地底ナマズ

  監督:東條昭平
  脚本:曽田博久
 頻発する地震を調査するゴーグルファイブ。中でもかつて金探しの山師だった黄島は率先して調査を行うが、山の中で不思議な男と出会う。黄島が持つネックレスと同じネックレスを持つその男を幼少の時に生き別れた父親かも知れないと彼を追いかける黄島だったが…
 敵はナマズモズー。暴れると地震を起こすことが出来る。数々の必殺技を持つが、全然ゴーグルファイブには通用しなかった。イエローのスーパーボールをくらってゴーグルビクトリーフラッシュにより死亡。地震を起こすために暴れるシーンは、寝転がって手足をばたばたさせるので、駄々っ子みたいでなんか微笑ましい。
 前回に続き、イエローが主人公の話で、生き別れになった父親を見つけた話となっている。過去の話だけにいつものコメディリリーフ的な部分は影を潜めているが、やはりこいつはかなり個性がある。
 黄島の父親はかつて本郷博士がデスダークの恐ろしさを世界に訴えた時、彼だけがそのことを信じ、未だにデスダークの調査を続けているのだそうだ。お互いに親子であることを知っていながら、戦いが終わるまで親子の名乗りをしない黄島親子の意地がラストで見られて、なかなか余韻は良い。
 今回マダラマンとの戦いが大変長く取られており、その分ゴーグルファイブの面々の新体操技が遺憾なく発揮されている。
第14話 大変だ!地球沈没

  監督:山田 稔
  脚本:曽田博久
 イガアナ博士とザゾリア博士は共同作戦で南極の氷をすべて溶かし地球を水没させてしまう作戦を立案する。そのために造られた合成怪獣アンコウモズーのパワーを増幅させるため、レンズ磨きの名人神谷京太郎に巨大レンズを造らせる。一方、アンコウモズーのヒートビームに対抗するため、ピンクミラーを強化してもらうため、ピンクも神谷京太郎の元を訪れるのだった。
 敵はアンコウモズー。あらゆる対象物の温度を一気に上げるヒートビームを用いる。最初に訓練と称し、零下50度の冷凍倉庫で包帯ぐるぐる真紀で凍らせられてる姿が哀れ。ただ、頭に付いてぶらぶらしてるちょうちんをいつもいじってるのは止めた方が良い。妙に卑猥だ。ゴーグルリボン、ゴーグルボンバー、ゴーグルビクトリーフラッシュという連続攻撃を受けて爆死。リフレッシュしてアンコウコングに搭乗する。
 ピンクが主役の話。この人、非情に人気があったそうなのだが、今見てみると、あんまり個性が感じられないな。
 巨大レンズを用いてヒートビームを強化。それで南極の氷を溶かそうという作戦なのだが、原理そのものが間違ってる。よくこれで科学者を名乗ってられるよ。
 物語そのものも妙に色々詰め込もうとした結果、練れてない感じ。
第15話 甦る悪魔の大元帥

  監督:山田 稔
  脚本:曽田博久
 デスマルク大元帥が二千年の眠りから覚め、デスダークに新しい幹部として着任する。デスマルク大元帥を完全に復活させるため、ザゾリア博士とイガアナ博士は人間のエキスを求めてハチモズーと共に町へと出る。そしてコンボイの一人タツヤを標的に定め、タツヤは老人にされてしまった。老化が進み、命が危ないタツヤを救うため、デスダークへと立ち向かっていく。
 敵はハチモズー。尻尾の針を使って人間の命のエキスを集めるが、今回は中心がデスマルク大元帥の方にあったため、今ひとつ個性が出せなかった。それと新しい幹部デスマルク大元帥が登場する。デスマルク大元帥は二千年の間眠り続けていたと言うが、復活した途端、色々事情に通じてる辺り、ご都合主義だって言うか…(一応睡眠学習をしていたと説明は入る)。そして入れ替わりのように、これまで活躍してきたイガアナ博士とザゾリア博士が粛正されて退場する。
 タツヤの命のエキスを巡り、レッドとデスギラー将軍との一騎打ちが描かれるが、横槍が入って痛み分け。
 話の展開を受け、ここからゴーグルシーザーの発進シーンが変わる。
第16話 レッド!危機一髪

  監督:服部和史
  脚本:曽田博久
 ヒトデモズー操るヒトデの大群が街を襲った。あらゆるエネルギーを吸い取るヒトデに、交通機関は全て麻痺し、特殊血液を輸送中の車もヒトデモズーに襲われた。小さな子供の命を救うため、ゴーグルファイブは駆ける!
 敵はヒトデモズー。あらゆるエネルギーを吸い取る能力を持ち、ゴーグルファイブの攻撃はことごとくエネルギーとして吸い取られてしまう。又分身である小さなヒトデを町中にばらまき、交通手段を全て麻痺させてしまう。ヒトデ型のその姿はまるで『宇宙人東京に現る』のバイラ星人のよう。
 子供に血液を届けるため、ひたすら走るゴーグルファイブ、特にレッドの姿が描かれる話。ゴーグルスーツの持つエネルギーに反応してヒトデがやってくるため、生身で走り抜ける。更に珍しく巨大ロボが出てこない話で、余計な時間を取られない分、ひたすら走り回る姿ばかりで見ていて疲れるが、パターンから外れた展開は、結構これが面白い。必ず巨大ロボを出さねばならないと言う呪縛から逃れた方が話としては面白いのでは無かろうか?(逆に時々全編に渡って巨大ロボだけの話にするとか)
 より強いエネルギー源に向かってヒトデは移動することが分かったため、エネルギー発信装置をヒトデモズーに取り付け、ヒトデをそこに向かわせると言った頭脳プレイも見せる。
第17話 カッパ少年の涙

  監督:服部和史
  脚本:筒井ともみ
 デスダークは合成怪獣カッパモズーを作り、人間を次々にカッパに変えていく。代々カッパ左右衛門の皿を守る屋敷に住み、カッパ大好きなサトル少年は、そのことに心を痛めるが、デスダークに家宝の皿を奪われてしまい、カッパモズーをパワーアップさせてしまう。
 敵はカッパモズー。カッパ部隊を率い、人間を次々にカッパに変えていく。最初のゴーグルファイブとの戦いで頭の皿を割られてしまうが、カッパ左右衛門の皿を移植することでパワーアップ。身体を球体に丸め、攻撃を防いだりする。ゴーグルファイアーを受けた後、ゴーグルビクトリーフラッシュを食らって爆死。カッパコングに搭乗する。それにしても、デスダークにはカッパの遺伝子なんかが保存してあったのだろうか?
 カッパ好きの子供が主人公の話で、子供の願いが悪の心を打ち砕くと言う、大変ベタな話。ベタ結構。そう言えばカッパ好きな人間が出てくるのは「ウルトラセブン」でもあったっけ?
 ところで、最初の戦いでカッパモズーがあっけなく倒されてしまった時、デスマルク大元帥はその理由を「呪いの魂が足りないからだ!」とか言っていたが、科学者としてこの言動は恥ずかしくないか?
 全編戦いの話となっており、カッパモズーの攻撃の多彩さとか、時間をかけてゴーグルロボが合体するとか、演出は結構しっかりしてる(バンクの使い回しだが)。
第18話 大人が消える日

  監督:東條昭平
  脚本:酒井あきよし
 高田博士が発明した世界的発明の若返りの薬がデスダークに奪われてしまった。サルモズーによって濃縮された薬によって、大人達が次々に子供にされてしまう。
 敵はサルモズー。薬を体内で濃縮させる能力を持つ。非常に身が軽く、頭につけた鉄球で攻撃する。技も多彩。配下のマダラマンもまるでサルのような動きを見せる。
 今回はマダラマンが大活躍で、無茶苦茶素早い動きでゴーグルファイブを翻弄するが、ゴーグルファイブも次々に必殺技を展開するため、戦闘シーンが大変見栄えする。
 ストーリーは単純ながら、戦いのシーンが面白い回となった。
第19話 お化け屋敷の秘密

  監督:東條昭平
  脚本:松本 功
 町の有名なお化け屋敷に入った魚屋のオヤジさんが襲われてしまった。その息子のオサムとタツヤたちはこども達だけでお化け屋敷に乗り込むが、そこは実はデスダークの秘密基地で、ここでデスダークはバットウィルスの培養に着手していたのだ。
 敵はコウモリモズー。幽霊騒ぎを起こし、人が近寄らない廃屋でバットウィルスを培養している。バットウィルスを仕込んだ多数のコウモリを飛ばしたり、自らもコウモリに変身することも出来る。配下のマダラマンは身体に骸骨のペイントを施し、暗闇の中、神出鬼没でゴーグルファイブの面々を襲う。
 夏らしくお化け屋敷が舞台なのだが、どう見てもこれは廃校舎。良い場所見つけたじゃないか。
 バットウィルスをまき散らそうと意気揚々と行進するデスギラー将軍の前に現れ、レッドはポーズを決めながら、「命を賭けて邪魔してやる!」…もうちょっとマシな台詞は用意出来なかったか?
第20話 死の花 毒サボテン

  監督:山田稔
  脚本:鷺山京子
 東京の町中に生えてきた毒サボテン。このサボテンの花粉を浴びた人間は溶けてしまい、その地面から新たな毒サボテンが生えてくる…切ることも枯らすことも出来ない毒サボテンを退治するためにゴーグルファイブはメキシコからサボテン研究家 ミス・テレサを呼ぶのだが…
 敵はサボテンモズー。ソンブレロをかぶってメキシコっぽい描写を強調する。サボテンの形をしたギターをかき鳴らし、それを聞いたゴーグルファイブの面々は苦しみ、マダラマンはフラメンコを踊りながら攻撃してくる。デストピアの中でもテキーラを飲んで酔っぱらってる描写あり。
 テレサはなんかハーフっぽいけど、日本人は日本人か。
 絶対破壊出来ないはずの毒サボテンなのだが、ゴーグルサーベルを投げつけただけで壊れるのはどういう訳だろう?
 戦いの最中ゴーグルピンクがフラメンコダンサーの格好をして踊り始め、それに合わせてサボテンモズーまで踊り始めるのは、なんかとてもシュールだ。
第21話 恐怖!魚が化石に

  監督:山田 稔
  脚本:曽田博久
 デスダークの次なる作戦は世界中の魚を化石にしてしまおうというもの。そのために魚の養殖の名人をさらい、化石液の開発に当たらせるのだった。魚の飼育ルートを探るゴーグルファイブの前に、シーラカンスモズーが立ちはだかる。
 敵はシーラカンスモズー。デスダークの開発した化石液を飲み込み、それを川や海で吐き出すことで魚を化石に変えてしまう。そのウロコはゴーグルサーベルをも跳ね返すが、何もしないのにぽろぽろ落ちてしまうのがなんとも…
 化石液というのは魚を化石に変えてしまうものだが、魚が化石に変わってしまう海に入ったゴーグルファイブの面々は何ともなかった。ここで人間まで化石にしてしまうってのなら面白かったのに(ちなみに化石液を浴びたマダラマンは化石化してる)
 デスギラーとゴーグルレッドの直接対決がここでも描かれるが、危なくなると高笑いしながら去っていくその姿は、まさに悪役の鏡だ(?)
VOL.3
<A> <楽>
第22話 呪い人形の攻撃!

  監督:服部和史
  脚本:曽田博久
 クジャクモズーに呪いをかけられた人形達が突如人間達を襲う。大混乱に陥った町を救うためゴーグルファイブは出動するが、神出鬼没の人形達に、翻弄されっぱなしだった。桃園ミキは人形に変装し、て敵地へ乗り込もうとするのだが…
 敵はクジャクモズー。捨てられた人形に矢をいかけると、デストピアに置かれた人形が命を持つようになる。フランス人形、日本人形、野球人形、熊のぬいぐるみがある。しかし矢を射られた人形はそのまま掘っておかれっぱなしなので、人形の矢を抜いてしまうと、呪いの人形は消え去ってしまう…穴だらけの話じゃないか。又、マダラマンを変身させた必殺部隊を配下とする。
 ゴーグルピンクが主役の話で、桃園ミキ役の大川めぐみの七変化が楽しめる。この人、後の特撮の流れを変えた女性と言われていて、確かに可愛いけど、演技は決して上手くはない。ようやく全編主役の話が回ってきたのはこの回だってことからもそれは分かるだろう。
 人形が呪いを持つというのは結構よく使われる話だが、正義の手によって、人形に刺さった矢が抜かれる時、苦しみもがきながら死んでいく描写はちょっと怖いかも。
 ここでコンボイのお姉さん役みどりが引退。
第23話 シャボン玉大作戦

  監督:服部和史
  脚本:酒井あきよし
 デスダークのカニモズーにより、水が有毒泡に毒されてしまう。水が使えなくなった町は大混乱を起こすが、
 敵はカニモズー。腹にも顔が付いており、そこから毒液泡を放出する。のみならず、毒液泡を出すメカガニを操り、浄水場を襲い、水を全て汚染しようとする。妙に浮ついたキャラクターで、なかなか個性が強い。こういうのって結構良いね。
 ブルーが主役の回だが、むしろ中心は公害問題に絡めた親子の情を描く作品だった。特撮作品の面白さは人間の情に絡めたものだと再認識。カニモズーのキャラクター性と合わせ、面白い話だった。
第24話 見えない敵を倒せ

  監督:東條昭平
  脚本:松本 功
 純金ばかりを狙った強盗が頻発していた。偶然強盗に入られた美術館を撮影した少年は、写真の中に怪人の姿を見つけてしまう。
 敵はカメレオンモズー。保護色を用い強盗を繰り返す。又カメレオンエキスなる物質を体内から抽出し、それを人間に飲ませることにより、その人間の体色を自在に変えることが出来る。このエキスはマダラマンにも用いられたらしく、保護色でやはり姿を消し、ゴーグルファイブの面々を翻弄する。
 色々と受ける要素を詰め込んでるが、逆に言えば個性のない話。
 ところで、ゴーグルクラブを食らって五色に色づけされてしまったマダラマン。そのポーズがゴーグルファイブに酷似してるのは狙ってのこと?
第25話 恐竜は悪魔の使者

  監督:東條昭平
  脚本:松本 功
 動物好きの少年が富士山麓で発見された恐竜の卵。それは遙か昔に絶滅したテラノドンの卵だった。しかしそれは既にデスダークにより発見されており、テラノドンを孵化させ、東京を襲わせようとしていたのだ。
 敵はテラノモズー。テラノドンの卵から入手した遺伝子により作られた合成怪獣で、空を飛ぶのみならず、火を吐いたり、爆弾を投げつけたりする。
 かなり特撮に力の入った話で、テラノドン(プテラノドンのことか?)とかブラキオサウルス(今はアパトサウルスになってるけど)とかビル破壊がえらく力入ってるとか、空中から攻撃してくるテラノモズーとか(マズルカが片手で空飛ぶテラノモズーにぶら下がる描写があったりする)。偉く力が入ってるけど、どういう訳だろう?
 ただ、話そのものはかなりスピーディに、定式に沿ったものだったが。それより恐竜の復活という貴重な研究材料を前に、問答無用で焼き殺す描写はいかがなものか?
 空を飛ぶテラノモズーに対し、ゴーグルファイブはそれぞれゴーグルフライという空を飛ぶ技を使う。飛べるって設定があったの?
 テラノコングに対するゴーグルロボの攻撃で、初めて分離攻撃が行われた。
第26話 ブラック大逆転

  監督:山田稔
  脚本:曽田博久
 デスダークによる爆弾通り魔事件が発生した。イノシシモズーが投げつけるショック爆弾を受けた市民は記憶喪失に陥ってしまう。勘を働かせ、イノシシモズーと対峙したゴーグルブラック黒田官平も爆弾を浴びてしまい、記憶喪失となってしまった。何も覚えていない官平に迫るデスダークの追跡。ゴーグルファイブの記憶は取り戻せるのか…
 敵はイノシシモズー。ショック爆弾を用いて人々を記憶喪失にしてしまう。猪だけにその突進力があり、ゴーグルクーガーを受け止めてしまうほど。ところで初登場時の名乗りが「衝撃のデビュー」って言ってたけど、一体何が衝撃なんだ?
 なかなかの策士ぶりを見せるゴーグルブラック。記憶を失っているはずの黒田官平が生身のままマダラマンを粉砕する。このキャラクター、実は変身しない方が強いのではないだろうか?
 ここで登場した恐るべき兵器ショック爆弾。これを受けると記憶喪失になってしまう。しかし効果範囲は大変狭く、しかも効果は一週間だけ。いっそ普通の爆弾を使った方が効率が良いような気がするんだが?
第27話 人間ジャングル!

  監督:山田稔
  脚本:酒井あきよし
 人間をどんな植物にも変えることが出来るスイカモズーにより、町中の人々が次々に植物にされてしまった。最初に木にされてしまった子供達を引率していた、コンボイのタツヤ少年の先生が責任を取って学校を辞めることになるのだが…
 敵はスイカモズー。人間をどんな植物にも変えられる種を体内に持つ。又自分自身もスイカに身を変えることが出来るが、そのスイカが買われ、包丁を当てられて「痛てててて」って…なんじゃこいつは。リンゴ爆弾やら果物嵐やらバナナスリップやらスイカ分銅やら、攻撃が全部果物用いたもので、しかもただ転がすだけという無茶苦茶弱そうなキャラだ…その割に妙に強いけど。
 スイカモズーとマズルカを罠にはめ、爆弾の部屋に誘導するゴーグルファイブ。爆弾が爆発した後、ぴたっとポーズを決めた面々が登場するが、あの格好でずっと待っていたんだろうと考えると、馬鹿丸出しに思えてしまう。
第28話 甦った亡霊モズー

  監督:小西通雄
  脚本:曽田博久
 デスダークの作り出したサメモズーは大の泣き虫であり、悲しみの余り泣き出すと、その涙が爆弾となり、更にその涙は殺された合成怪獣達を呼び戻すのだった。
 敵はサメモズー。すごい泣き虫で、涙が爆弾になっている。更に泣けば泣くほど爆弾は強力になっていく。なんで泣き虫?と言えば、そらサメだけにさめざめ…って、ばらしてるじゃん。
 大体戦隊もののシリーズには一回くらい出てくる復活怪人の話で、復活した怪人が弱いのもお約束。
 なんでもデスダークにはお盆があるらしい。だから死んだ合成怪獣達が帰ってくるのか?
 涙まで流したやつが何で悪いやつなんだろう?と言う少年の疑問に対する答えは「暗黒科学が悪いんだ」…それって答えになってるのか?
第29話 眠りの街の恐怖

  監督:東條昭平
  脚本:松本功
 ハエモズーによるネムリクロン噴射により、次々に待ちの人が眠らされてしまう。更に強力なネムリクロンを開発し、東京中を眠りの街にしてしまおうとするデスダークの計画を察知したゴーグルブラック黒田官平だったが、ハエモズーに変身ブレスレットを奪われてしまい…
 敵はハエモズー。眠り薬であるネムリクロンを噴射し、一つの町の住民を全員眠らせてしまい、その後更に強力なネムリクロンを用いて東京都民全員を眠らせようと計画する。
 ゴーグルブラックが主役の回だが、ここでスーツを装着でき無くされてしまう。確か前にも同じような話があったが、黒田役の春日純一はそもそもスーツアクターとしてデビューしてる(ブラックのアクターもやってるらしい)ので、他のキャラと較べて、一番アクションできるキャラクタだからこそだろう。
第30話 猪苗代の黄金魔剣

  監督:東條昭平
  脚本:曽田博久
 古代より会津に伝わる黄金魔剣を狙うデスダーク。会津一徹老人が持つ黄金魔剣を守るべく、ゴーグルファイブは福島県猪苗代湖にやってきた。会津一徹は娘とメンバーの誰かを結婚させて黄金魔剣を守ろうとするのだが…
 敵はテングモズー。天狗の合成怪獣と言うことになるのだが、天狗の遺伝子までデスダークは持っていたのだろうか?モズーと言っても機械部分はほとんど無く、純粋に天狗っぽいデザインだ。
 テングモズー配下のマダラマンも天狗の扮装をしており、ゴーグルファイブまで天狗の格好をしてるため、今回は天狗づくし。そう言えばゴーグルサーベルが日本刀になってる。
 舞台は猪苗代湖。タイアップ企画らしく、ホテルの名前を連呼するのが特徴か?いきなりお見合いの話が出たり、ゴーグルファイブメンバーとは全く違うところでドラマが展開するのが特徴か。いつの間にやら磐梯山が活火山になってるよ。
 そして登場する黄金魔剣…古来から伝わる剣が青竜刀?
第31話 ブルー!大突撃!

  監督:小西通雄
  脚本:酒井あきよし
 デスダークは暗黒科学者の卵を発掘するため、次々とこども達をさらいはじめた。暗黒科学者になれない子供はすべて処刑してしまうという。ゴーグルブルー青山三郎の知り合いの少年も捕まえられてしまった。処刑寸前の少年を青山は助けられるのか?
 敵はガラガラヘビモズー。ガラガラヘビがモデルだけに尻尾も頭の上に来ているのが特徴で、首を振るとガラガラと音が出るのも結構芸が細かい。。最初の戦いでゴーグルファイブの面々を圧倒。近年でこそそう言うキャラクタも増えてきたが、ここまで強いのは当時では珍しかったんじゃないか?
 ブルーが最初から最後まで中心となった話。確かブルーは子供っぽさを残すという設定があったはずだが、すっかり大人として行動しているので、特長が生かし切れてなかった。
VOL.4
<A> <楽>
第32話 ドキッ 骨ぬき人間

  監督:服部和史
  脚本:筒井ともみ
 街に現れたヤドカリモズーの吐く毒液は浴びた人間を骨抜きにしてしまう。
 敵はヤドカリモズー。ヤドカリだけに堅い貝を背負い、攻撃を受ける際は身体を貝の中に入れ、ゴーグルボールも防ぎきった。又貝に隠れ、転がって攻撃もする。一方、貝を失ってしまうと途端に弱くなるのは定番か。マダラマンに貝を磨かせていたり、それをマズルカにとがめられ、しゅんとするとか、昔懐かしい怪人を思い出す。
 父と子の交流が主な話で、話自体に新味はないが、その分怪人が個性を見せてるので良し。
 ところでヤドカリモズーが街の人を骨抜きにしている現場に現れたゴーグルファイブ。「正体を現したな!」って、最初から姿隠してないですが…
第33話 シーザー大爆破?!

  監督:服部和史
  脚本:酒井あきよし
 インド奥地のタルジャ国に伝わる天と地の腕輪を奪ったデスダークは、トラモズーを不死身の身体とし、ゴーグルシーザーに爆弾を持って特攻を駆けさせるのだった。
 敵はトラモズー。天と地の腕輪を両手に着け、不死身の身体となり、超破壊爆弾を持ってゴーグルシーザーに特攻をかけようとする。不死身と言うだけ蟻、ゴーグルファイブのあらゆる攻撃を防ぎきる。
 ゴーグルピンクが主役の回で不死身のトラモズーを倒すアイディアを出したのも彼女となっている。敵に不死身という性格を与えたため、話はほとんど戦いで終わっていたが。
 その腕輪は「命あるものに力を与える」ため、腕の機械部分に腕輪をずらしたところその効力を失ってしまうと言うオチが付いた。なんかとってもいい加減に思えるんだけど。
 ところで、わざわざモズーを不死身にした上で特攻かけるなんてまどろっこしい真似しないで、ゴーグルファイブとモズーを戦わせておいて、マダラマンあたりに特攻かけさせたら良かったんじゃないか?
第34話 出た!黄金必殺技

  監督:山田稔
  脚本:曽田博久
 デスダークにだまされてネオメタル製の最強合成怪獣ワニモズーを造り出してしまった川田博士。しかも博士の娘ちえみはデスマルク大元帥の花嫁にされそうになる。そして全ての武器が通用しない話にモズーに驚愕するゴーグルファイブは、早急にその対策を強いられることになる。
 敵はワニモズー。ネオメタル製の最強合成怪獣というふれこみで、実際ゴーグルファイブのあらゆる攻撃をはじき返し、ゴーグルビクトリーフラッシュさえ全く通用せず。しかしデザインはこれまでとほとんど変わらない上に、ワニコングはいつもとまるで変わらず。
 シリーズで大抵行われる武器の強化話だが、えらく駆け足で、更に武器の強化があっという間だったため、今ひとつ印象に残らない話。こういうのは定番ながら2話続けて欲しかった気がする。
 新必殺技のゴーグルゴールデンスピアが登場するが、前の必殺技ゴーグルビクトリーフラッシュと較べ、ますます時間がかかる必殺技になってしまった。
 ツタンカーメンみたいな顔のデスマルク大元帥が花嫁の話をされ、にやける姿が見られる。かわいげがあると言うより、無茶苦茶不気味なんだが。
第35話 鉄喰い人間の襲撃

  監督:山田稔
  脚本:曽田博久
 デスマルク大元帥自ら集めたハイエナの遺伝子を持つハイエナモズーが現れた。ハイエナモズーに噛まれた人間は鉄を食べるようになってしまう。アフリカ展を行っていた親子がその犯人に祭り上げられてしまうが…
 敵はハイエナモズー。久々に合成装置からの誕生シーンがあり。餓死したハイエナの遺伝子を使ったため、腐臭を放ち、デスギラー将軍やマズルカから「腐ってるじゃない」と言わしめる。こいつに噛まれた人間は何故か鉄を食べるようになる。又、今回はマダラマンの代わりにハイエナ軍団なる戦闘員が登場。メガトンボールも受け止め、更に喰ってしまうとかなり強い。ただし、ハイエナモズーの超音波によって操られているため、その音波を狂わせると無力化する。
 飢餓により、人間が鉄を食べる描写があるが、車やらガードレールとかをむさぼり食うのはかなり鬼気迫る描写。飽食のこの世界にあって世界には飢餓に苦しむ人間がいるというストレートなメッセージとなっている(描写においては「レインボーマン」や「コンドールマン」とかの川内作品にはどうしても負けるが)。
第36話 決闘!0.3秒

  監督:東條昭平
  脚本:曽田博久
 デスダークはゴーグルファイブに的を絞り、ニードルガンを使う殺し屋ヤマアラシモズーを誕生させる。最初の標的をゴーグルレッドに定めたヤマアラシモズーは赤間を徹底調査し、その命を狙う。
 敵はヤマアラシモズー。ニードルガンを使う殺し屋で、殺しに失敗は許されないと、赤間を徹底調査するが、ニードルガンの針を置き忘れ、狙われていることを最初からばらすという馬鹿な真似をする。しかも徹底的に調査したと言う能書きを語りつつ、しっかり外してるのもなんだ。ニードルガンが外れてしまい「こんなのは初めてだ!」と愕然とするが、そもそもお前は生まれたばかりじゃないのか?
 ゴーグルファイブの誰にも避けられないニードルガン。他のメンバーが肩とかに当たってるのにイエローだけお尻に刺さって「痛え〜」と騒いだり、マダラマンの狙撃でズボンを落とされたりするのが笑える。そう言えば珍しくブラックも真っ黒焦げになると言うギャグをかましてた。
 マダラマンとの戦いも全員西部劇の格好しての銃撃戦となっていた。
 かなりのハイテンポで物語が展開する(題名にもそれが現れてるが)。しかし、設定的な無茶苦茶さがどうにも落ち着かない気分にさせる回だった。
第37話 謎の爆撃機を撃て

  監督:東條昭平
  脚本:松本功
 デスダークの送り込む次なる合成怪獣はムササビモズー。空からの攻撃に翻弄されるゴーグルファイブの面々。風の計算を強いられたお天気博士の井上博士は自分のしていることに思い悩むのだった。
 敵はムササビモズー。空を飛べる合成怪獣だが、実際のムササビ同様風に乗っているらしく、風向きの計算が出来なければまともに飛ぶことが出来ないらしい。しかし、暗黒科学帝国という割にそう言う計算が出来ず、民間に任せているのが情けない。この作戦がうまくいったら、やがてムササビモズーの大編隊を作ると豪語しているデスマルク大元帥も、もしそれが出来たとしても、風向計算が民間だったらやばいんじゃないか?暗黒科学の実力とはこの程度か?
 話自体は戦隊ものの最もオーソドックスなパターンを踏襲。正義の味方は人のために戦うのだからこれで良し。今回はマダラマンもムササビ軍団となり、風呂敷(?)をかぶって攻撃。
第38話 友情のアタック!

  監督:山田稔
  脚本:曽田博久
 ゴーグルブルー青山は携帯用ロケットを開発するが、その実験台となったイエロー黄島は失敗続きですっかりおかんむり。しかし、そのロケットがデスダークによって奪われ悪用されてしまう…
 敵はサイモズー。その強力な突進で、ゴーグルファイブも近づけなくなり、更に青山の開発したロケットをサイミサイルとして発射する。弱点はツノで、空から襲いかかったブルーに角が折られてしまう。
 青山と黄島の友情が語られる話で、喧嘩しながら結構仲が良い二人が描かれる。青山が発明狂だって設定は初めてじゃなかったか?大体発明は黒田の専門だったし。そう言えばゴーグルファイブの面々のみで話が展開するのは珍しい。ちょっとこなれてなかった感じはするけど。
 青山の発明品でゴーグルファイブが空を飛ぶ…って、ゴーグルスカイという空を飛ぶ技があるが?
第39話 悪魔の人食い絵本

  監督:山田稔
  脚本:鷺山京子
 デスダークが町中の子供に配った絵本に次々とこどもが吸い込まれていく。調査を始めたゴーグルピンクまでもが絵本に閉じこめられてしまった!そしてデスマルク大元帥はその絵本を燃やしてしまえと命令する…
 敵はミミズクモズー。絵本を無料配布し、そこに描かれたミミズクの力で子供を絵本に閉じこめてしまう。又、胸に同じ絵本が装着され、ゴーグルファイブを一挙に吸い込もうとする。
 ゴーグルピンクが主役の話で、絵本に閉じこめられたピンクが絵本ごと燃やされようとする。絶体絶命の危機と言う奴だが、燃やす前に生け贄の儀式なんぞやらかすもんだから、残りのゴーグルファイブの面々に邪魔されてしまう。危機感は相当に煽られたけど、ツメが甘いぞ。
 今回はピンクの台詞が多いが、いつもの発音の悪さはどこへやら。しっかりヒロインしていたよ。ところで「ゴーグルファイブは永遠に不滅よ」って、半年後には消えてるけどね(笑)
 久々に見る武器も多く、かなりバランスのいい話に仕上がってる。
第40話 秘密基地が危ない!

  監督:東條昭平
  脚本:曽田博久
 コンピュータの世界的権威である大泉博士とコンボイの一人タツヤがセイウチモズー襲われ、凍らせられてしまった。記憶抽出装置をかけ、タツヤからゴーグルファイブの秘密を喋らせようとするデスダークだったが…
 敵はセイウチモズー。零下270度の冷凍ガスを吐く事が出来、大泉博士とコンボイの一人タツヤ、それにゴーグルイエローとゴーグルブルーを凍らせてしまう。それ以外にも氷とかつららとかを用いた攻撃を得意とする。
 コンボイの一人が凍らせられてしまい、秘密基地の場所を話させられそうになるなるのだが、その際に出てきた記憶がおもちゃ屋とか遊園地とか…確かこいつコンボイのリーダーだったんじゃ?
 ところで今回登場した大泉博士はコンピュータの権威とか言われてるけど、全編通して凍らせられっぱなしで全然出番がなかった。
第41話 変身パパの大冒険

  監督:東條昭平
  脚本:曽田博久
 カイコモズーが吐き出すスーパーシルクからストロングスーツを作り出す実験を行っていたデスダーク。それを偶然見てしまったガードマンは事故で飛んできたスーツを手に入れ、それを着ることでスーパーマンになってしまう。
 敵はカイコモズー。ニューカーボン82を食べることで、スーパーシルクを口からはき出せるようになる。それがストロングスーツになるのだが、工場の爆発でニューカーボン82は失われてしまったため、一着しか作られることがなかった。
 人間を百倍の強さにするストロングスーツ(ストロングスーツとも言われる)。ところで、そのスーツを着た人間の筋肉まで極端にアップしてるのだが、どういう原理なんだろう?更に、ここまでの科学力があるんだったら、もうとうの昔に地球を征服しても不思議じゃないんだけど。
 ガードマンのくせに弱っちいので、息子から「お父さんの馬鹿」と言われてしまう男高山。スーツを着てスーパーマンになるわけだが、全身銀色のボディスーツなんて着たら、よっぽど「馬鹿」じゃないかと思うのだが?「格好良いな」って…子供の美意識は分からん。
VOL.5
<A> <楽>
第42話 暗殺!サソリの罠

  監督:服部和史
  脚本:酒井あきよし
 デスダークはゴールファイブをサソリ人間にしてやろうと計画。黒田の幼馴染みさやかが先生をしている幼稚園バスをサソリモズーが襲い、ブラックをおびき寄せようとするがのだった。
 敵はサソリモズー。毒針を人間に撃ち込むことでサソリ人間を作ることが出来る。しかしそのサソリ人間というのは、サソリのお面と棘のついたグローブをはめてるだけ。安っぽくて良いぞ。そして罠にはめたブラックもサソリ人間にしようとするが、毒を吸い出されて失敗…毒ってその程度なの?
 昔から特撮ではダムと園児バスは攻撃対象として、実に良く使われているが、今回はその二つが同時に楽しめる(笑)。更に黒田の幼馴染み(女性)が「私はどうなっても構いません」…何というか、知ってる人間にはこれほど楽しめるパロディ作品はなかろう。地雷の中、ブラックが子供と一緒に駆け抜けるシーンがあるが、子供を集団でこれやらせるとはなかなかたいしたもんだ。
第43話 死闘!小判争奪戦

  監督:山田稔
  脚本:由起佳
 昔の風習が色濃く残る村で村長の家から江戸時代に村の山に埋められたという小判の地図が発見された。早速小判探しに乗り出すが、その噂はデスダークにも伝わり、地球征服の軍資金としてミミズモズーとデスギラー将軍が乗り出す。
 敵はミミズモズー。ミミズってそんなに強いもんなのか?小判を見つけ出させてそれを横取りする計画を立てるが、勇み足で勝手に箱を掘り出してしまって、それが柩だと分かり、デスギラー将軍より「バカモズー」と言われてしまう。なんとゴーグルファイブの武器をコピーした武器を持ち、ミミズロープ、ミミズクラブ、ミミズボール、ミミズリング、ミミズリボンと、一通り使ってくる。更にその後、地中に潜ってイエローと穴掘り合戦をやってみたり、モグラ叩きよろしくゴーグルファイブの面々にハンマーでぶっ叩かれたり(同時に頭を出したイエローまで殴られてる)
 今回はデスギラー将軍が異様にハイテンション。「宝を見つけ出させるまでは手を出すな」とミミズモズーに言っておきながら、命令無視でミミズモズーが箱を掘り出すと、期待満面に浮かべ、「早く開けろ早く開けろ」と命令し、それが柩だと分かった途端、ミミズモズーを「バカモズー!バカモズー!」とぶん殴りまくる。
 物語自体はともかくとして、大変楽しい作品に仕上がった。
第44話 あ!食べ物が砂に

  監督:山田稔
  脚本:鷺山京子
 街に現れたコンドルモズーは砂嵐を引き起こし、その砂嵐に巻き込まれた人間が食べ物に触れると全てそれは砂になってしまう。ゴーグルイエロー黄島までもが砂嵐に巻き込まれてしまい、ものが食べられなくなってしまう。
 敵はコンドルモズー。砂嵐を引き起こし、それに触れた人間は食べ物に触れた途端、全て砂になってしまうと言う。
 ゴーグルイエローが主役の話で、砂嵐に巻き込まれてしまったため、食べ物を食べられず、敵の手中に落ちそうになる姿が描かれる。こういう生理的欲求に対する攻撃が実は一番効果的なんだろう。こう見えて意外に頭脳的な黄島の姿が見えたりもする。キレンジャー以来、戦隊ものでは太ったキャラが好きなので、結構私にとっては嬉しかったりする。
 ただ、これだけ効果的な攻撃をこれだけで終わらせてしまうのはもったいない。「レインボーマン」「コンドールマン」を見ろ。この話だけで1クール分演出できたぞ。
第45話 二人のブラック!

  監督:東條昭平
  脚本:曽田博久
 デスダークが送り込んだ変装の得意なタヌキモズーはゴーグルブラックに化け、基地に侵入しようとする。
 敵はタヌキモズー。変装の天才…というよりそのものに化けることが出来る。忍者を自認し、配下のマダラマンも忍者の扮装をしており、彼らもゴーグルファイブに化ける。
 大体特撮作品には一話くらいこういう偽物が出る話がある。伝統に沿った話だと言えるだろう。しかし、いくら自信があると言っても、ブラック本人がいる前に出てくることはなかろうに。何のための変装だ?しかも割合あっさりと見破られてしまってるではないか…凄く関係ないけど、ゴーグルピンクに化けたら、胸がちょっと大きい!。ばれるよ(笑)
 タヌキモズーが化けたゴーグルピンクがモンキッキのポーズを取るシーンもあり。結構貴重な話かも。
第46話 超エネルギー出現

  監督:東條昭平
  脚本:曽田博久
 未来都市開発のため未来科学研究所から派遣された調査隊が突然失踪した。助けに向かうゴーグルファイブだったが、現れたスカンクモズーによりレッドが幻覚を見せられる。しかも超エネルギー体ハイトロンが出現。磁気嵐の中、ピンチを迎えるレッドだったが…
 敵はスカンクモズー。お尻から出るスカンクガスを用いて相手に幻覚を見させる事が出来、幻覚とハイトロンのエネルギー波によってゴーグルレッドを捉えることに成功する。が、なんでそれで殺さないんだ?しかもブレスレットをそのままにしていたため、しっかり変身させてしまう。馬鹿じゃん…と言ってはいけないんだろうな
 デスダークが発掘しようとしていた超エネルギー体ハイトロンを巡る攻防が描かれる話で、いよいよ話も終盤戦に入ってきたことを思わされる。
第47話 これが最終兵器だ

  監督:東條昭平
  脚本:曽田博久
 超エネルギー体ハイトロンを手に入れたデスダークはハイトロンをエネルギー源とする様々な超兵器を作り上げる。物質転送装置を用い、東京の真ん中に最終兵器ダーク砲を設置する。
 敵はゾウガメモズー。ダーク砲のエネルギー源であるハイトロンカプセルを都心に運ぶため、デストピアから物質転送装置に乗り込むが、途中で落下して、公園に落ちてしまう。ダーク砲の場所が分からず、慌てふためいている割にマダラマンを自在に呼び出すことは出来るらしい。ハイトロンエネルギーで強化され、ダーク砲の存在を隠すためにこどもを人質に陽動作戦をとるのだが、結局べらべら喋ってしまうために防がれてしまう。
 最終兵器ダーク砲とは、あらゆる生命体を消してしまうことが出来るというもの。さすが最終兵器と言えるが、これって基本的に脅しにしか使えないような…それに無理して都内でダーク砲を作る必要も無いと思う。デストピアに搭載して飛び回りつつダーク砲を照射した方が遙かに効率的。大体固定砲にするから見つかるんだ。
 …その辺は言わぬが花
第48話 秘密基地最後の日

  監督:山田稔
  脚本:曽田博久
 ダーク砲の行方を追うゴーグルファイブとコンボイの面々の疲労は頂点に達していた。その隙を狙い、デスマルク大元帥はマズルカを人間爆弾に仕立て、未来科学研究所に潜入させようとするのだった。
 敵はチーターモズー。通常攻撃に加え、腹這いになって高速移動も可能。ちょっと間抜けっぽいけど、イエローを轢いたりする描写が笑える。マズルカの未来科学研究所への潜入をサポートするため、陽動作戦を行う。尤も、今回はメインがモズーではなくマズルカの方にあったため、戦いはかなり端折られていた。前回と言い今回と言い、モズーが囮になるパターンが続いてる。
 マズルカの自爆により、未来科学研究所が爆破されてしまう。いよいよ最終回に向けての盛り上がりを見せてきた。
 ところで未来科学研究所は後楽園球場の地下にあるのだが、あれだけ大爆発を起こしておいて、最後に無傷の後楽園球場を映してるぞ。
第49話 将軍!最後の挑戦

  監督:山田稔
  脚本:曽田博久
 マズルカの自爆により未来科学研究所が破壊された。だが帰ってきた本郷博士は第二の基地を作り上げていたのだった。新たな基地に集結し、最後の戦いに備えるゴーグルファイブの面々だったが、その基地の存在もデスダークに知られることとなり、クマモズーの襲撃を受けてしまう。
 敵はクマモズー。最後のモズーとなり、ハイトロンエネルギーで強化された最強のモズーという触れ込みで登場。事実デスギラー将軍の言うことも聞かず、かえって攻撃を加えるほど。ただ、かなりあっけなく倒されてしまい、本当に強いのかどうかは判断付かない。しかもクマコングはデスギラーによって操縦されるため、リフレッシュされることなく死んだまま(しかもクマコングが暴れてる姿の前で寝ころんでる)。ちょっと情けないぞ。
 前回のマズルカに続き、デスギラー将軍の最後が描かれる。マズルカの自爆により深手を受け、ゴーグルファイブによって息を吹き返す。それで一度ゴーグルファイブのためにクマモズーの攻撃を防いでみせるが、結局は奪い取ったクマコングに搭乗してゴーグルファイブに襲いかかってくる。
 ところであらゆる生物を消し去ると言う触れ込みだったダーク砲を散々喰らってるゴーグルファイブが無事なのは何故だろう?
第50話 進め!輝く未来へ

  監督:山田稔
  脚本:曽田博久
 ダーク砲を擁するデストピアが空中を席巻する。そして全世界を救うため、ゴーグルファイブは最後の戦いへと赴くのだった。
 最終決戦で、デスマルク大元帥および総統タブーとの戦闘が描かれる。デスマルクは暗黒剣を用い、一旦はゴーグルファイブを退けるものの、デストピアに乗り込んだゴーグルレッドとの戦いに敗れる。そしてとうとう悪魔のごとき本性を現した総統タブーはゴーグルロボの電子銀河斬りを喰らって体が真っ二つになり、そこに地球剣・電子銀河ミサイルを受け、ついに爆死。
 さすがに最終回だけあって気合いの入り方が凄く、戦いの演出もかなり凄い。ゴーグルファイブの面々が一人一人戦いの渦中に身を投じ、最後にレッドだけが中心部に行くと言う演出も燃える。ただ、せっかくのデストピアで戦ってるのに、その後普通の戦闘になってしまったのはちょっと問題あり。
 これまで得体の知れなかったデスマルクの従者、ベラとベスも人間の姿になって参戦している。
 最後はゴーグルファイブそれぞれの紹介の後、全員が去っていく描写で終了。