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騎士竜戦隊リュウソウジャー

騎士竜戦隊リュウソウジャー事典
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 2019'3'17~2020'3'1

 スーパー戦隊43作目。「王道」をコンセプトとしたオーソドックスな作品を目指した作品だった。最初は3人から始まり、二人、一人と順番にメンバーが増えていく。またリュウソウジャーにはそれぞれパートナーとなる騎士竜という意思を持つ存在があり、そのパートナーシップもあって、大変豪華なメンバーとなった。
 敵は具体的なラスボスはおらず、宇宙から次々に幹部クラスの存在がやってくるというユニークなもの。

主な登場人物
コウ
リュウソウレッド
(役)一ノ瀬颯。
 リュウソウレッドに変身する青年。リュウソウ族の里で200年以上も生きていたが、リュウソウレッドの継承の儀式の最中にドルイドンの襲撃を受けてしまう。性格は好奇心旺盛で活発。考えが足りない事も多い。
メルト
リュウソウブルー
(役)綱啓永。
 リュウソウブルーに変身する青年。何事も冷静に分析するが、時として慎重すぎて消極的とみられることも多い。
アスナ
リュウソウピンク
(役)尾碕真花。
 リュウソウピンクに変身する女性。パワーファイターだが、それを恥ずかしく思っている節がある。大変な大食いキャラ。
バンバ
リュウソウブラック
(役)岸田タツヤ。
 リュウソウブラックに変身する青年。トワの実兄で、ドルイドンの侵略以前から村を出ていた。何かをなすためには犠牲は必要という考えで、最初はマイナソーを生み出した人間を殺すのが一番手っ取り早いと考えていたが、徐々にその考えを改めていく。何かに付けトワをかばうが、それをトワに気取られないようにしてるという一面もある。
トワ
リュウソウグリーン
(役)小原唯和。
 リュウソウグリーンに変身する青年。バンバの弟で、物語開始時にはバンバと共に村から出ている。とても軽い性格ながら、マイナソーを倒すためには多少の犠牲は構わないという思考の持ち主だった。
カナロ
リュウソウゴールド
(役)兵頭功海。
 リュウソウゴールドに変身するリュソウ族の青年。外の世界にやってきたのは結婚相手を見つけるためだそうで、妙齢の女性を見ると口説かずにはいられないが、常識がないためにほとんど相手にされない。
龍井うい (役)金城茉奈。本作が代表作となるが、撮影後病気となり、2020'12に死去。
 動画サイトに「ういちゃんねる」を開設し、自撮りしている女性。動画の評判は良くないが、めげずに配信を続けている。動画撮影中にリュウソウジャーの最初の戦いに出くわし、そのまま実家にリュウソウジャーの面々を招き、父の尚久と共にサポーターとなる。
龍井尚久 (役)吹越満。ヴェテラン俳優。特撮のメイン出演はこれが最初。
 ういの父。市井の考古学者で騎士竜を最初に発見した人物でもある。後にセトーによって憑依され、リュウソウブラウンにも変身した。
長老 (役)団二朗。「帰ってきたウルトラマン」の主人公ウルトラマンジャック。その後数々の特撮にバイプレイヤーとして参加。一般ドラマにも出演作多数。
 リュソウ族の長。名前は明らかにされてないが、自分の事を「長老」と呼んでいる事もあった。思った以上に軽い性格で、郷が破壊された後で地上での生活を満喫しているようでもある。
オト (役)田牧そら。特撮は他に「ウルトラマンX」の橘ミチル役。
 カナロの妹。活発な性格で、カナロを追って地上にやってきた。年齢は123歳でまだ若く、ことあるごとにそれを強調する。
ナダ
ガイソーグ
(役)長田成哉。
 何故か関西弁を使うリュウソウ族の一員。かつてリュウソウレッドになるべくマスターレッドの元で修行していたが、リュウソウジャーにはなれなかったという。実はガイソーグの装着者だった。
話数 タイトル コメント DVD
第1話 ケボーン!!竜装者

  脚本:山岡潤平
  監督:上堀内佳寿也
 古代から騎士竜の神殿を守り続けてきたリュウソウ族の末裔、コウ、メルト、アスナの三人は、マスターから“リュウソウジャー”を継承した。そんな矢先、6500万年前に宇宙に脱出したドルイドンが地球征服のために襲来した。先代リュウソウジャーのマスターレッドと共に戦いに出るコウだが…
 敵はタンクジョウ。ドルイドンの幹部で真っ先に地球に来てリュウソウ族の神殿を襲った。
 新戦隊の第一話。古来から地球を守ってきた一族が継承の儀式を始めた途端、敵がやってきて聖域を汚すという物語展開はまんま「星獣戦隊ギンガマン」だし、人類と龍族の戦いって、設定が「ゲッターロボ」でもある…正直、設定の使い回しで第1話からかなり心配になってきた感がある。
 とはいえ、演出に関しては申し分なし。等身大の戦いも巨大戦もよくここまでやってくれたと言うレベル。ちゃんと爆薬も使い、派手な演出で大満足。
 極めてストレートな作品になりそうな感じだ。それで充分個性が出てる。
 味方の本拠地が山梨県にあることが分かったが、場所が特定されるのは珍しい。
 リュウソウ族の長老は団時朗だった。戦隊では「忍風戦隊ハリケンジャー」以来か。
<この作品の設定では6500万年前には人類とドルイドン族が既に存在したらしい。それがそのまま受け入れられるのが面白い。>
VOL.1
<A> <楽>
第2話 ソウルをひとつに

  脚本:山岡潤平
  監督:上堀内佳寿也
 リュウソウジャーを助けた騎士竜が姿を消してしまった。騎士竜を探す三人のリュウソウジャーはういと再会する。父の尚久が騎士竜のことを研究していると聞いた三人はういの実家にお邪魔する。そこで騎士竜の痕跡について聞かされるのだが…
 敵はユニコーンマイナソー。フェンシング選手の三島隆則から生まれたマイナソー。三島のライバルである神永哲也という男を狙う。
 リュウソウジャーの本拠地が見つかった。東京の個人のお家になる。このパターンは「天装戦隊ゴセイジャー」か「星獣戦隊ギンガマン」あたりと同じ?
 マイナソーの作り方も分かった。思い詰めた人間のマイナス感情を餌にして成長するらしい。エネルギーを吸っていくとエネルギー元の人間はどんどん衰弱していき、やがて死に至るとのこと。「仮面ライダー電王」か?
 騎士竜には名前が無く、リュウソウジャーによって名前が付けられる。コウのパートナーはティラミーゴになった。ティラノサウルスとアミーゴの合成かな?日本の村にこもっていたくせにスペイン語まで分かるとはたいしたものだ。テレビとかはあるのかもしれない。
第3話 呪いの視線

  脚本:山岡潤平
  監督:中澤祥次郎
 ティラミーゴの案内で騎士竜が眠る洞窟にたどり着いたリュウソウジャーの三人。そこにはメルトとアスナのパートナーとなる騎士竜がおり、アスナはパートナーとすぐに仲良くなり、アンキローゼと名付けたが、上から目線で語るメルトに青い騎士竜は心を開いてくれなかった。そんな時、メドゥーサマイナソーが現れる。
 敵はメドゥーサマイナソー。ういの“誰かに見てほしい”という思いから生まれたマイナソー。胴体に顔があり、その目を見ると石になってしまう。
 騎士竜が三体揃った話。ただし、いつも上から目線のメルトはパートナーとなるトリケーンから拒否されてしまった。。それと残りのトワとバンバという二人のリュウソウジャーが現れた。ただし、二人は仲間ではないと言っている。
 一人の命と大勢の命のどちらを助けるかという問いがかけられている。特撮では語られることは多いが、答えは「どっちも大事」となるのが決まってるので、なんの感慨もない。
 早くもういからマイナソーが生まれてしまった。もっともったいぶるかと思ったが、かなり早い段階だった。
<新しく出てきたトワの台詞がくさい上に棒読みなのが残念。気障な役は特に上手い人を当てないときつい。やっぱりあんまり上手くないメルトのキャラもかぶってるので、二重にきつい。
 マイナソーを生み出した責任を取って自殺しようとするうい。前回ちゃんとマイナソーにされた人間が助かってるのを見てるくせになんでそんな行為をするんだろう?最初から自殺希望があったの?>
第4話 竜虎!!最速バトル

  脚本:山岡潤平
  監督:中澤祥次郎
 相棒の騎士竜を探すトワとバンバだが、そんな二人の力になると申し出るコウ。仲間は不必要というトワと騎士竜の地図を巡って決闘することになるのだが…
 敵はクラーケンマイナソー。病気でうなされている子の父城田から生み出されたマイナソーで、催眠液弾をまき散らして当たった者は誰で荒れ眠らせてしまう。
 元のリュウソウジャー3人と追加となる2人の関係について描いた話で、コウとトワの勝負が主となる。効率よく人間ごとマイナソーを消そうとしていたトワがちょっと変化している。
 今回でリュウソウグリーンのパートナーとなる騎士竜タイガランスが登場。
 ノリを大切にしてるのは良いのだが、やってることが幼すぎるため、ちょっと観ていて引く部分もある。それが本作の売りなのかな?
<コウは「勝負」と言って普通の子供の遊びを次々に提案している。神殿の中で成長した割には随分事情通なんだな。
 トワの声の固さは相変わらずで、今時「ご、ごめん」とか吃音にもなってない台詞が出てくる。いい加減寒いぞ。
 クラーケンマイナソーを封印の地まで連れて行くのだが、都市部から山奥なので、相当距離があるようだ。時間が無いと言ってる割には余裕があるな。>
第5話 地獄の番犬

  脚本:山岡潤平
  監督:渡辺勝也
 ういからマイナソーはどうやって生み出されるのかを聞き出したリュウソウジャーは、キーパーソンはクレオンであることを知る。クレオン探しの中、トワは捨て犬保護司の柊早苗と知り合う。
 敵はケルベロスマイナソー。捨て犬の保護司柊早苗から生み出されたマイナソー。腹部に大きな狼のような顔があり、その牙から猛毒を発する。そしてタンクジョー。地震エネルギーを吸収して巨大化も出来るようになった。一度キシリュウオーミルニードルに倒されたが、すぐに復活する。
 前話のトワに続き、バンバの騎士竜が現れる話。キシリュウオーも新しい形態になったが、未だ五人全員の合体は見られてない。結構時間がかかってる。
 トワの方は既にリュウソウジャーの仲間になることを決めているが、バンバの方は自分の考えに固執しており、まだ全然デレてない。
 ケルベロスマイナソーに噛まれてしまったトワは重傷を負ってしまった。戦隊ものでは敵が倒れれば毒も消えることが多いが、今回は毒も残ってる。
<ミルニードルはアンキロサウルスがベース?のんびり歩いてるけど、随分スムーズに合流出来たな。>
VOL.2
<A> <楽>
第6話 逆襲!!タンクジョウ

  脚本:山岡潤平
  監督:渡辺勝也
 ケルベロスマイナソーを倒したものの、トワの毒は消えておらず、しかもその毒は感染することが分かる。だが実はケルベロスマイナソーは双子だったことが分かり…
 敵はケルベロスマイナソー。実は双子で、こちらは弟の方。そしてタンクジョー。地球の地震エネルギーを使って地球を支配下に置こうとしたが、キシリュウオーファイブナイツによって倒された。
 通常特撮ものの伝統として、毒を持った敵を倒せば感染した人間の毒は消えるのだが、今回は全くそんな事がなく、しかも感染すると言うことで八方ふさがりかと思ったら、実は敵は双子で、毒を食らわした方が生き残っていたというオチ。
 結局リュウソウジャーが全員感染してしまい、死にそうになりながら解毒剤を求めるという話になってる。解毒剤はケルベロスダイナソーの牙を煎じたらあっという間に治るところが戦隊ものっぽい。
 危機を越えることでリュウソウジャーの心は一つとなって、ついに5人一組のリュウソウジャーとなった。
 村の長老は生きていたが、青木ヶ原樹海でケバブ屋に転職してた。危機感のないキャラだな。
<早々に退場することになったタンクジョーだが、なんであんな簡単に自爆しようとするんだ?ヒイロ・ユイか?>
第7話 ケペウス星の王女

  脚本:山岡潤平
  監督:坂本浩一
 タンクジョーがいなくなり、平和を謳歌するリュウソウジャーの面々。そんな時何者かの歌声を聞いたコウはういを連れて遊園地にやってくる。そこに現れたのは奇声で人を気絶させるコカトリスマイナソーが現れる。一方、ケペウス星の王女を名乗るカルデナをドルン兵から守ったトワとバンバだが…
 敵はコカトリスマイナソー。奇声を上げ、その声を聞いた人を気絶させるマイナソー。
 新たな幹部ワイズルーの登場で、再び戦いに身を投じるリュウソウジャーたち。現時点では前と同じく赤青桃の三人と緑黒の二人に分かれているが、事件が起こると共闘するという関係にある。一緒に戦っていく内に本物の仲間になるというパターンかな?今回の敵は仕留めきれずにもう一話延長。
 今回登場したケペウス星の王女カルデナは身勝手なキャラだが、その歌はワイズルーの洗脳を解くことが出来る。共にドルイドンと戦うと言うことでみんなで助けて戦っていた。なんか裏があるっぽいが、それは次の話に持ち越し。
 コウがちょっと漏らしたところでは、コウは300歳なのだとか。ずっと結界の中にいるため常識はないけど。
 ワイズルーの声は緑川光だった。戦隊ものでは悪役が多い。
<空からの攻撃に弱りキシリュウオーはメルトの助言でフォートレスモードになった。なんでわざわざ鈍重な形態になる必要あるの?>
第8話 奇跡の歌声

  脚本:山岡潤平
  監督:坂本浩一
 ケペウス星の王女カルデナとフィータ姉妹を保護するリュウソウジャー。カルデナによれば、ドルイドンから奪ったエネルギー体を地上に隠しており、これを使えば騎士竜をパワーアップさせられるという。だがエネルギー体を隠した場所にはワイズルーが待ち構えていた。
 敵はコカトリスマイナソー。フィータから生み出されたマイナソーであることが分かった。
 助けを求める異星人の姉妹を助けるという話なのだが、前回ラストでメルトが睨んだとおり、この姉妹は脅迫を受けてリュウソウジャーを倒すために派遣された刺客だった。前回の幹部タンクジョーと違い、ワイズルーは搦め手が得意と言うことが分かる。ただ、あまり深くは考えてないようで、底が浅いのが難点。
 メルトの察しの良さだけでなく、あらゆる人を救いたいコウのまっすぐな思いが描かれている。だけど2話続けた割に底の浅い脚本でちょっと残念。
 アスナがとてつもない音痴と言うことが発覚。下手な歌アレルギーのフィータフィータに歌を聴かせることで解決。音痴を揶揄するのもあんまり褒められないな。
 嫌味な悪役の典型みたいなワイズルーの描写だけは面白いな。
<ワイズルーの爆弾をフエソウルで分裂したティラミーゴに食べさせてティラミーゴを助けることになるが、爆弾そのものは地上で爆発させてる。威力が高かったら大惨事なんだが。どこで爆弾の威力を知った?
 フィータが下手な歌アレルギーなのは良いけど、ワイズルーが化けたフィータまでアレルギーを発症してる。意味あるのか?>
第9話 怪しい宝箱

  脚本:下亜友美
  監督:柏木宏紀
 尚久の薦めでリアル宝探しのイベントに来たコウ、メルト、アスナの三人と、たまたま同じくやってきたトワは宝探しに挑戦するが、見つけた宝箱に全員食べられてしまい、気がつくと見たこともない世界に飛ばされてしまっていた。そこにある宝箱を開けると、みんなが欲しいものが次々現れるのだが…
 敵はミミックマイナソー。宝箱の形をしたマイナソーで、人ではなく古い箱庭から生み出された。自分を開けた者を特殊空間に閉じ込め、そこで望むものを永遠に与え続け、マイナスエネルギーを取り込む。
 メルトを中心にした話。基本的に元気で突入するキャラが正義となりやすい戦隊ものにあって慎重なメルトはこれまでずっと浮きまくっていた。それはみんなに傷ついてもらいたくないという優しい思いから来ていたが、逆にそれは上から目線で仕切ろうとすることで、仲間を本当には信用してないという事実を告げられる。仲間を信用してじっくり考えるならば、リュウソウジャーは更に強くなれることが分かる。
 リアル宝探しに来た四人が見つけた宝箱からはみんなが欲しいものが出てくるが、アスナは焼き肉食べ放題。トワはもっと強くなりたいという願いからレベルアップキャラ。コウは翼だった。アスナの望みがえらく即物的だ。本当の幸せって何だろう?という面白い問いがかけられた物語でもあり、これまでとは少々雰囲気が異なる。(はっきり言ってしまえば、ようやくまともな話が見られた)
 マイナソーは人間だけでなくマイナス感情を持つ物質からでも生み出される。少しこれからの方向性が変わるかもしれない。脚本の質の差かもしれないけど、ぐっと良くなった感じ。
<ミミックマイナソーの中から鍵穴を見つけたメルト。なんで箱の内側に鍵穴があるんだろう?
 ミミックマイナソーを生み出したのは箱庭だったが、メルトがいた林は広すぎて枠外だったような気もする。途中から幻影なのかな?>
VOL.3
<A> <楽>
第10話 無敵のカウンター

  脚本:金子香緒里
  監督:柏木宏紀
 二人組にナンパされてしまったアスナは、そこに現れたボクサーの森健太に助けられる。そんな時にトロールマイナソーが現れ、そのボクシングスタイルの戦い方を見たアスナは、それが健太のものではないかと推測するが…
 敵はトロールマイナソー。攻撃を受けると全く同じダメージを相手に返すマイナソー。ただし自分から攻撃を仕掛けることはない。ボクサーの夢を諦めた森健太という男から生み出された。
 アスナを中心に、夢を諦めたボクサーとの交流を描く。アスナ自身は天真爛漫で時に周囲(主にメルト)を苛つかせることもあるが、基本的に善人なので、それで解決を見ると言う話。解決とは言え、最終的には本人の心がけ次第というところに落としてるのも良い。
 個性をピックアップして解決させるのは最近の戦隊ものでは定番で、上手く仕上がってる。
 狭い場所での戦いで手持ちカメラを上手く使ってゲームのFPSっぽさを演出。更にトロールマイナソーとの戦いではピタゴラスイッチっぽい演出もあり。これも面白い。
 ワイズルーに従うクレオンだが、ワイズルーがいなくなった途端に毒づいてる。敵側の人間関係がよく分かる話でもある。クレオンの作戦が上手く行きかけたところをワイズルーの余計な介入で作戦失敗してしまうあたり、サラリーマンの悲哀っぽさがある。
 正直、本作はかなり脚本の悪さが目立っていたが、メインライターからバトンタッチした途端に面白くなるのもちょっと寂しい。
<ワイズルーもなんで作戦上手く行きかけてるのに正体ばらすかな?
 ワイズルーと戦うリュウソウピンクは「その澄ました顔を泣きっ面に変えてやる」と言っているが、表情なんてあったかな?
 最後にアスナに対するドッキリパーティが仕掛けられるが、肉のパックが看板に貼り付けられていた。これでは肉が偏ると思うんだが、そんなこともなかった。>
第11話 炎のクイズ王

  脚本:山岡潤平
  監督:加藤弘之
 新たな騎士竜の反応を知り、調査をするバンバとトワ。だがその場所には既にワイズルーがおり、地中から騎士竜ディメボルケーノを出現させてしまった。出題するクイズに正解しないと炎を吐いて消えてしまう。
 敵はシンマイナソー。幻覚を見せる能力を持つマイナソーで、リュウソウジャーに仲間割れを引き起こさせる。
 コウとメルトの二人を中心に、新しい騎士竜が仲間になる話。仲間になるにはクイズに答えなければならないため、知恵者のメルトが最初に挑戦。しかし騎士竜ディメボルケーノは、口先の答えではなく本質を見抜く力を持つ人間を選ぶと言うことで、メルトは失敗。その後に素直に答えたコウが成功するという話。キャラの特性を生かした話となっている。
 ディノボルケーノの力を手に入れることによってリュウソウレッドはパワーアップ。ディノボルケーノの姿をかたどったメラメラソウルの鎧を纏うことが出来た。
<ディメボルケーノが出現するのは普通の雑木林だが、何度登場しても雑木林は変わってない。木が倒れたり地面がほじくられたりとか全く演出無しで良いんだろうか?そもそも重量感が全くないので、いくら口で言っても迫力がない。>
第12話 灼熱の幻影

  脚本:山岡潤平
  監督:加藤弘之
 新しくディノボルケーノが仲間に入ったが、ディノボルケーノの話ばかりしているリュウソウジャーに嫉妬を燃やしてしまう。そんな中、シンマイナソーについて調べるバンバとトワは、シンマイナソーを生み出した人間を見つけ出すのだが…
 敵はシンマイナソー。煙をスクリーンにして映像を映す。
 ディノボルケーノはリュウソウジャーの仲間になったが、ワイズルーはディノボルケーノを諦めておらず、いろいろ手を尽くして誘惑してる。
 シンマイナソーを生み出して弱った椎名をバンバとトワに任せるメルト。この二人に任せたら殺してしまう可能性が…なかった。
 ディノボルケーノが仲間になったことでキシリュウオーディメボルケーノが登場。燃える剣を使うが、本当に火を使ってるところが懐かしい。「忍者戦隊カクレンジャー」以来だろうか?
 ところでディノボルケーノの封印を解いたのが一体誰かという話となり、そこで現れたのは、「スーパー戦隊最強バトル」に登場したガイソーグだった。現時点ではドルイドン側に付いているが、今にしてその姿を見ると、いかにもリュウソウジャーとそっくりなことが分かる。紫で色もかぶってない。
<キシリュウオーディメボルケーノの変身ではディノボルケーノが全身バラバラとなって合体するが、生首が飛んでくるのはちょっと怖い。>
第13話 総理大臣はリュウソウ族!?

  脚本:山岡潤平
  監督:渡辺勝也
 日本初の女性総理の狩野澪子が緊急入院したというニュースが流れる中、ネットを見ていたういは、彼女がいろんな時代に生きていた写真を発見する。実は澪子はリュウソウ族の一員で、バンバの知り合いだったことが分かるのだが…
 敵はミイラマイナソー。総理大臣で占い師の狩野澪子から生み出されたマイナソー。占い師から生まれたため、人の心が読め、更に本音を引き出す光線を出す。
 社会に出ていたリュウソウ族の一人が分かった。なんと総理大臣だそうだが、別段リュウソウ族のために働いている訳ではなく、たまたまなってしまっただけとか。
 その総理大臣狩野澪子はバンバの知り合いと言うことで、今回はバンバとトワが中心になった話。二人はドルイドンを倒すことだけでなく、自分たちのマスターを探すのが目的だったことが分かった。
 ミイラマイナソーの力は人の本音を引き出すこと。それで思ったことを何でも言ってしまうために仲間から嫌われる。リュウソウジャーの三人も本音を引き出されてしまうが、喧嘩も一瞬だけで、逆に仲良くなってしまった。そんなのでいいの?
 澪子はバンバだけでなくガイソーグとも知り合いらしい。ガイソーグはやはりリュウソウ族の一員だった可能性が高い。澪子自身は失踪してしまったが、また現れそうな感じでもある。
VOL.4
<A> <楽>
第14話 黄金の騎士

  脚本:山岡潤平
  監督:渡辺勝也
 取材に出たういは惚れっぽい男カナロを目撃するのだが、なんとその男は金色のリュウソウジャーに変身した。その事を聞かされたリュウソウジャーはカナロに仲間になってくれるよう頼むのだが、即座に断られてしまった。
 敵はケルピーマイナソー。久田カズマという男から生み出されたマイナソーで、水を操る。体内の水を用いて衝撃波も仕える。唯一の弱点は雷のみ。
 新しい仲間の登場だが、伏線もなく唐突に登場してるし、その前に突然マイナソーが現れるという都合良すぎる展開。もうちょっと劇的な演出はできないもんかな?その新キャラもフワフワした性格でヒーローっぽくもない。
 リュウソウジャーが到底敵わない敵が現れ、たたきのめされているところに颯爽とニューヒーロー登場!これは定番なのだが、この話の場合は単なる相性の問題だけ。たまたま五人が相性悪く、新しいキャラの相性が良かっただけなので、それだけ?って感じ。
 一方、ドルイドンにも新しいリーダーのガチレウスが登場。ワイズルーは退場してないけど、馬が合わないというだけの理由でワイズルーが去って行った。ここも全く伏線無し。ガチレウスの無茶ぶりにクレオンがブラック会社の社員みたいなしゃべり方をしてるが、これはギャグのつもりなのか?笑えないけど。
 結局あかねという女性がカナロに何故声を掛けて逆ナンパまでしたのか理由が明かされなかった。深い理由があって前後編にするのかと思ってたけど、これで終わり?
 カナロは海の底からやってきたそうだが、そこにもリュウソウ族が住んでいるらしい。山梨県だけじゃないんだ。
 やっぱり山岡潤平の脚本は私には合わんわ。全く面白くない。
<嫁を探しているというカナロの言葉に「婚活?」と反応するアスナ。随分世慣れた台詞言うようになった。
 ケルピーマイナソーに敗北したリュソウジャーは良いけど、なんで全員揃ってポーズまでとって落ち込んでるんだ?ここは舞台か?
 採石場でなんの意味もなく山を壊してるケルピーマイナソー。そこにリュウソウジャー五人が現れ「見つけたぞ」とか言ってる。なんでこんなわざとらしい演出するんだか理解出来ない。子供だましでも構わないって姿勢なのかな?
 クレオンの体液を浴びた人間はマイナソーを生み出すらしいが、それはその人の欲望に従うはず。全部ケルピーマイナソーにする方法はどうするのか。それにほとんどの人はマイナソー生み出せるほどの感情を持ってないはずなんだが、それで500体も作れるものなのか。その辺の説明が全くなく設定のアラが多すぎる。>
第15話 深海の王

  脚本:荒川稔久
  監督:坂本浩一
 カナロは海のリュウソウ族であることが分かったが、彼らは陸のリュウソウ族に対して悪い印象を持っていた。その誤解を解こうとカナロの元へと向かうコウだが、その前にパーンマイナソーが現れた。
 敵はパーンマイナソー。あらゆるものに磁気を帯びさせることができるマイナソー。人気動画投稿者のDONじろうが失恋してしまったことでマイナソーを生み出させた。特に絆の強い人間同士を離れさせる。
 カナロの話の続き。リュウソウ族はかつて陸に残った一族と海に逃れた一族に分裂したが、海の一族は陸に戻ることなく、陸のリュウソウ族に対して恨みを抱き続けていたという。その理由は分からないが、海のリュウソウ族であるカナロもその偏見を持っている。
 そんなカナロに対してあくまで信じる姿勢を崩さないコウの思いがカナロの心を溶かすという話になってる。追加戦士の定番話だ。
 カナロの登場によってバンバとトワはほぼ完全にリュウソウジャーの一員になったようだ。完全にキャラがかぶってる気がするが。
<新キャラのカナロはすさまじいレベルでの棒読み。怒ってるはずなのに顔に表情が出てこない。ポーカーフェイスのレベルが高すぎる。
 吹っ飛ばされたオトはゆっくりと落ちていく。重力はどうなってるんだ?
 裏切ったと見せたカナロはティラミーゴの帯びた磁力を逆転させていたため、合体が出来たのだが、他のキャラがみんなS極なので、反発しないのだろうか?>
第16話 海に沈んだ希望

  脚本:荒川稔久
  監督:坂本浩一
 リュウソウジャーの元にやってきたカナロと妹のオトは、これまでモサレックスから陸のリュウソウジャーについて悪いことばかりしか聞かされていなかったため、本当のことを教えて欲しいと言ってきた。そんな時、ガチレウスが現れ町を破壊し始めた。カナロを加えて戦う事にしたリュウソウジャーだが…
 敵はガチレウス
 騎士竜ネプチューンの登場で敵幹部ガチレウスが倒れる話。素直な追加戦士の物語。こんなので良いんだよ。やれば出来るじゃないか(脚本が荒川稔久で、手慣れているんだが)。
 ガチレウスは結果としてカナロがリュウソウジャーに心を開くための強敵として、とりあえず出したみたいな存在だ。また復活するような気がする。
 陸と海のリュウソウ族が何故別れたのかが明らかになる。かつてドルイドンを撃破したリュウソウ族は、今度は仲間同士で争うようになってしまった。その争いを嫌った一族が海に逃れ、海のリュウソウ族となったのだとか。
 そしてカナロの思いを受け、モサレックスは騎士竜に変化。ほんの少しだけ歩み寄ったようだ。
 クレオンはスライムのため、たとえバラバラにされてもすぐに復活する。ただ本人曰く「すっげー痛い」そうだが。
<一度は一緒に戦ったカナロが二度目の戦いには全く出ようとしてないのだが、その理由が語られなかった。
 まだ陸のリュウソウジャーとは仲良く出来ないが、とりあえず様子を見るという猛者レックスの言葉は「お試し期間」だった。随分世慣れた台詞使うもんだ。>
第17話 囚われの猛者

  脚本:下亜友美
  監督:中澤祥次郎
 カナロは虹を作りたいという少年賢太郎と出会う。たまたまそこを通りかかった美しい女性のアドバイスに従って虹を作るために海に向かう。だがそれはワイズルーの罠で、突然現れたゴーストシップマイナソーによってモサレックスが捕らえられてしまう。催眠術によって操られてしまうモサレックスだが…
 敵はゴーストシップマイナソー。幽霊船のマイナソー。江美子という女性の「虹が見たい」という願いから生まれたマイナソーで、地面に潜って砂を撒き散らして近くの人間を呼吸困難にしてしまう。
 新しい騎士竜があっけなく敵に寝返るという話。コインを振るだけで催眠術にかかってしまうとは情けない…と思ったら、ちゃんとオチがついた。
 あっけなく退場したガチレウスに代わって再びワイズルーが復帰。早かった。相変わらず姑息な方法で心理を突こうとするのだが、どこか抜けてるところに味がある。
 陸のリュウソウジャーに対して恨みを持っていたモサレックスは実はディメボルケーノと兄弟だったことがわかって、嬉々として合体してスピノサンダーになった。モサレックスもこれで一気に陸のリュウソウ族に対して態度が軟化した。
 今回はカナロとバンバの二人が中心。バンバにとっては50年前に恋仲だった女性との再会となったが、彼女曰く「昔のあの人はもっと孤独な目をしていた」そうだ。
 コミカルさとペーソスがうまくはまった脚本で、戦隊の脚本はこうあってほしいもんだ。尺がない分隙も多いけど、それを持ち味にするのが戦隊脚本の醍醐味。
<催眠術に使うコインは何故か5円玉が定番だが、ワイズルーもそれに準じている。それで半径20センチくらいあるんだが、ちゃんと模様は5円玉。そこまで忠実に再現しなくてもよさそう。>
VOL.5
<A> <楽>
第18話 大ピンチ!変身不能!

  脚本:たかひろや
  監督:中澤祥次郎
 現れたゴーレムマイナソーと戦うリュウソウジャーだが、戦ってる最中に突然変身が解けてしまう。その際「お願い」と言う言葉を使っていたことから、メルトはこのマイナソーが神社に置かれている願い石から生み出されたものと推測する。だがその石をバンバが叩き斬ってしまう。
 敵はゴーレムマイナソー。霊験あらたかな願い石から生み出されたマイナソーで「お願い」と叫ぶことで自分の願いを叶えることが出来る。戦っている人が倒そうと願えばそれを吸収してパワーアップする。力を増せば増すだけ叶えられる願いが増える。
 今回もカナロが中心となるが、バンバとの絡みが大きい。
 リュウソウジャーが願えば願うほど強くなるゴーレムマイナソーとの戦いを経て、リュウソウジャーの本当の力とは、敵を倒そうという願いではなく、人々を守ろうという強い意志であることを理解した。
 そしてリュウソウレッドとリュウソウゴールドの心が合わさったことでギガントキシリュウオーが誕生した。
<ゴーレムマイナソーはリュウソウジャーが何かを願うと力を増すが、願わなければ良いだけだった。しかし人を守るというのは、いくら「意志」だと言ってもやっぱり「願い」なんだけどね。>
第19話 進撃のティラミーゴ

  脚本:山岡潤平
  監督:上堀内佳寿也
 すっかり町のみんなに受け入れられたティラミーゴはリュウソウジャーとは別に人間関係を作っていった。そんなティラミーゴがいつも行っている小学校で子ども達が消えるという事件が起こってしまう。助けに向かうリュウソウジャーだが、次々とリュウソウジャーまで消えてしまう。
 敵はアラクネーマイナソー。規則に厳しい小学校の先生飯村から生み出された蜘蛛型のマイナソーで、ルールを破った人間を異次元に作った教室に閉じ込めてしまう。
 なんとティラミーゴを中心にした話で、ティラミーゴが苦手とするメルトとの関係が強化される話になる。他のリュウソウジャーはみんな異世界に閉じ込められてしまうが、パターン的には9話とたいして変わらないが、中に入ったキャラではなく、外にいるキャラの方が頑張るという話。
 ティラミーゴは基本的には直情的で、アラクネーマイナソーを外に連れ出すためにどうするかと思ったら、噛み付いて引っ張っていくという物理的な手段だった。分かり易いキャラだ。メルトに対しては敵愾心を持っていたらしく、わざわざ名前を間違って呼んでるが、肝心なときにはちゃんと名前を呼んでる。
 今回クレオンが一人で頑張ってる。ワイズルーもいたはずだがどこに行ったかと思ったら、ルールを破ってしまったため、アラクネーマイナソーによって閉じ込められてしまってた。なるほど。
<古代からのエコ生活を送っていたはずのリュウソウジャーがみんなグダグダな生活を送ってた。俗世間に飲まれたか?
 古き良き時代の小学校を描きたいのはわかるが、今時それなりの都会で小学校に大人が平気では入れるようなところは無いぞ。
 アラクネーマイナソーの「ルールルル」という声を聞いて「ここにキタキツネはいないぞ」と言ってるトワ。見た目と違って大分年上という設定だが、そもそも子ども達にこのネタわからないと思う。なんせ1981年のネタだし。
 吊り天井の罠にやわらかソウルで天井を柔らかくして脱出するシーンがあるが、柔らかくしても重量は変わらないし、潰された時点で窒息して死ぬと思う。>
第20話 至高の芸術家

  脚本:たかひろや
  監督:上堀内佳寿也
 メルトから、速さばかりでなく頭を使うように言われたトワ。これまでこうしていたと反発し、聞く耳を持たないメルトだが、クレオンの体液が付いたスケッチブックを持った小学生を見かけ、不審に思って後をつけるのだが…
 敵はグリモワールマイナソー。クレオンによって生太郎という青年が生み出したスケッチブックのようなマイナソー。スケッチブックに書かれたものが実体化する。そしてグリモワールマイナソーの力を使って現れた巨大ワイズルー。
 トワを中心にした話。リュウソウジャー一のスピードを持つトワは誰にも付いてこられない速度で敵を翻弄するが、スピードだけでは足りない事を思い知らされる話となる。リュウソウジャーの誰よりスピードあることを誇りに思っているが、追いつめられるとあっという間にテンパってしまう。
 初めてガイソーグがリュウソウジャーの前に現れた。トワに襲いかかるのだが、結局一言アドバイスしただけで去って行った。
<グリモワールマイナソーに書いたものはなんでも実体化するそうだが、ワイズルーが書いたものの大部分は檻だった。一応効率的に使われてるけど、もうちょっと使い勝手が良いものを生み出せそうなものだ。
 ワイズルーが巨大化したのに兄を探している恭太郎。緊張感のない子だ。
 トワはグリモワールマイナソーのスケッチブックに鍵を書き込むことでみんなを助けたが、なんで鍵穴にぴったり合う鍵が作れたのかわからないし、鍵を一つ書いただけで六つも鍵が出てるのも変。>
第21話 光と闇の騎士竜

  脚本:山岡潤平
  監督:加藤弘之
 東京湾から魚が消えたり、死んだはずの人が生き返るという不可思議な現象が起こっていた。あすなの前には死んだはずのマスターピンクが現れる。一方、カナロとモサレックスは特殊な騎士竜の波動を感じていた。
 敵はタンクジョウ。6話で倒されたドルイドン幹部。火花を付けたら大爆発する火山ガスをばらまく。クレオンに対しても妙に下手に出てる。
 生きている生物の命を用いて死者が生き返るという話で、前後編らしくてこの一話だけではなんとも言えない。セトーという新キャラが出てくるが、何故かういの父尚久とそっくりだった。
 ガイソーグは元々宇宙からの敵に対してリュウソウ族が作り出した鎧だったが、長い時を経て意思を持つようになったのだとか。
<タンクジョウの破壊跡を見て後悔の言葉を言うコウの姿があるが、これまで散々破壊しまくっていたので、今更な台詞だ。>
VOL.6
<A> <楽>
第22話 死者の生命!?

  脚本:山岡潤平
  監督:加藤弘之
 マスターピンクにより紹介された狭間の住民セトーにより、生者が消え、死者が蘇る今の事態はネクロマンサーマイナソーの仕業であると告げられたリュウソウジャーは現れたネクロマンサーマイナソーと戦うが、町の人を助けようとしたコウは狭間の世界に取り込まれてしまう。そこにはこれまでリュウソウジャーが倒したマイナソーやタンクジョウがいる世界だった。
 敵はネクロマンサーマイナソー。生者のエネルギーを死者に与える事が出来るマイナソーで、実は死んだはずのマスターピンクから生まれてしまった。そしてタンクジョウ。ネクロマンサーマイナソーがいる限り何度でも蘇る。
 死者と生者を入れ替える敵との戦いを通し、命のあり方を示す話。二話続けてやる話ではなく、叙情的にすればするほど話が上滑りしてしまったのが残念な話だった。
 新しい力となるシャインラプターとシャドーラプターと合体することで、キシリュウオーコスモラプターが現れた。
 前回ラストで登場したセトーが龍井尚久そっくりだったが、セトーが尚久に憑依したからだと説明された。あっけなさすぎる。シャインラプターとシャドーラプターの説明するために現れたはずだが、マスターピンクがほとんど喋ってるし、物語の展開で全部分かるため、出てくる必要はなかった気がする。多分今回は顔見せで、これから関わってくるのだろう。
 あとタンクジョウの復活を一番喜んでたクレオンだが、ワイズルーと良いコンビッぷりを見せてもいた。主人公のリュウソウジャーが今ひとつ個性ないため、こっちの方が面白い。
<ネクロマンサーマイナソーは死者であるマスターピンクから生まれたそうだが、それはつまりクレオンが死者の国に行くことが出来るということ?そんな描写はこれまで無かったが、クレオン以外にもマイナソーを作れるキャラがいるのか、それともクレオンには秘められた力があるのかは不明。何も考えてない可能性が高いけど。>
第23話 幻のリュウソウル

  脚本:下亜友美
  監督:渡辺勝也
 リュウソウルを整備していたコウはツヨソウルが力を失っていることを知り、そのパワーの源ツヨソウリュウの化石の採掘に向かう。
 珍しいチュートリアルというか、リュウソウルの説明の話。バンクシーンも多用されて、これまでリュウソウルがどのように使われてきたかが説明されている。
 これまで登場したリュウソウジャーたちが次々現れてそれぞれが持つリュウソウルを説明していく。リュウソウルは共通ではなく、持ってないリュウソウルもあるし、特殊なリュウソウルは持ち主を選ぶとのこと。例えばディメボルケーノの力を込めたメラメラソウルは、現時点ではディメボルケーノに認められたコウしか使えない。
 コウはリュウソウルと会話が出来ることも分かった。あとメルトとオトがつきあい始めたようでもある。
 なんでも望みが叶うというカナエソウルが登場したが、現時点では封印された。
<カナエソウルは争いを呼ぶために封印することになったが、出来る出来ないはともかく平和を願うくらいはしても良かったのでは?それともこれは何かの伏線か?>
第24話 恋の空手道場

  脚本:荒川稔久
  監督:渡辺勝也
 祭りの夜。カナロはドルン兵に襲われている女性八尾増麻央を助けた。彼女から家に誘われたカナロは舞い上がってしまうが、そんなカナロの様子を心配したリュウソウジャーの面々は二人を尾行するが、彼女は
 敵はドワーフマイナソー。八尾増麻央という空手家の娘から生まれたマイナソーで、空手技を得意とする。体の周りにバリアを張り、ジャンプした敵に向かって炎を吐く。
 カナロの中心回。女好きという属性があるため、悲惨な目に遭いやすいキャラとして結構キャラが立ってる。その意味でオトはツッコミ役として良い立場にある。オチは分かっていたが、やっぱり勘違いだった。
 カナロのためにみんなで特訓するシーンが結構懐かしくて良い。
 コウからコスモソウルを渡されたカナロはコスモラプターを呼び出せるようになった。コスモラプターがカナロを認めたと言うことなんだろうが、その描写は無かった。
 今回は太秦での撮影っぽいが、別段時代劇というわけでない。
<麻央に言い寄られて舞い上がったカナロ。その背後で花火が上がってるけど、花火ってアダルトな意味では決して碌な意味が無い。妙にすっきりした顔してるし。
 リュウソウ族は伝統ある一族だが、結婚式は人間のものを踏襲するらしい。これが流行ったのはここ半世紀くらいなんだけど。>
第25話 踊るクレオン

  脚本:金子香緒里
  監督:渡辺勝也
 ネットでクレオンが踊る動画が大流行していた。だがその怪しい動きに魅入られた人々は魂を奪われてしまう。バンバとトワは動かなくなった人々を襲おうとしているマイナソーを発見して撃退するが、人々は回復しなかった。
 敵はグリム・リーパーマイナソー。クレオンの動画を観て動けなくなった人から生み出されるマイナソーで、本体はネットの中に潜み、分身が多量に出現する。全ての分身と再合体しないと実体化しない。
 ういとメルトの二人を中心にした話。全く売れない動画投稿を続けるういに、協力することは無意味だと考えてたメルトが少し考えを変えるという話。最後はリュウソウジャー全員で踊るEDソングへと繋ぐ。巧い使い方だ。
 相変わらずワイズールの命令に嫌々従うクレオン。頑張って動画を拡散させたが、それを悪用されたと言って怒っていた。それでついにクレオンはワイズルーに反抗。動画を削除することで抵抗してた。尤も裏切ったわけではなく、子どもの駄々みたいなもんだが。
 今回のゲストはひょっこりはん。動画投稿者として登場したが、その名前がアニキン。なんという捻りのない名前だ。クレオンも意識してマイナソーの苗床に選んだわけでないため、マイナスエネルギーを吸収せず、その代わり不特定多数の人間の魂を吸い込んでエネルギーを溜めることにした。
VOL.7
<A> <楽>
第26話 七人目の騎士

  脚本:山岡潤平
  監督:柏木宏紀
 泣いている女性を見つけたカナロは彼女を慰めようとするのだが、謎の男が先に女性に話しかけ、彼女を笑わせることに成功する。実はその男はナダと言い、リュウソウ族の一員で、コウの師匠マスターレッドに教えを受けていたという人物だった。
 敵はドドメキマイナソー。たくさんの目がついたマイナソーでどんな攻撃も見切ってしまう。優しさを求める女性から生まれたため、その放つ光線は人間から優しさを奪う。
 新たな戦士?が登場。元々リュウソウレッドになるべく修行をしていたそうだが、リュウソウジャーにはなれなかった人物という。彼が本物のリュウソウジャーになるのか、それとも別な目的を持っているのかは現時点では不明。
 そのナダをかばったお陰でコウは優しさを奪われてしまったが、実は目的のためには他の全てを破壊するような元々の性格が眠っていたという。それで優しさを失ったために自分はリュウソウジャー失格だと思い込んでしまったが、自分の力で優しさを取り戻す。
 ガイソーグが再登場。リュウソウジャー全員を一瞬でたたき伏せるほどの力を持つが、止めは刺さずに去って行った。さてその中身は?
 だんだんワイズルーの台詞が小者感溢れるものになってきた。そろそろ退場が近いのかな?
<優しさを失ったらリュウソウジャー失格だと言うコウだが、そもそも優しさを失ったらそんなことは考えないだろう。
 ワイズルーが言ったのは「お前ら全員座れなくしてやる」だったが、これは本来「立てなくしてやる」の失言。一瞬アダルティな事かと思った。
 ナダは最後に犬のぬいぐるみを「チャウチャウちゃう?」と言っていた。随分世慣れた台詞だけど、それはトイプードルだ。>
第27話 天下無双の拳

  脚本:山岡潤平
  監督:柏木宏紀
 尚久が持ってきた地図には最強と噂される騎士竜パキガルーが眠っている場所が記されていた。その場所に向かったリュウソウジャーはパキガルーを発見したが、息子のチビガルーがいないと封印が解けないと言われる。今度はチビガルーを探すコウだが…
 敵はドドメキマイナソー。たくさんの目がついたマイナソーでどんな攻撃も見切ってしまう。優しさを求める女性から生まれたため、その放つ光線は人間から優しさを奪う。
 新しくパキガルーが仲間になる話。苦労したのはコウだけど、封印を解いたのがメルトなので、メルトがパワーアップする話になった。割と唐突な登場な上に簡単すぎる救出劇でとてもあっさりした話になった。
 ガチレウスが再登場。倒されたと思ったが、ギリギリで宇宙に逃げたのだとか。先にタンクジョウも復活してたから全然意外性のない再登場だ。
<チビガルーを連れて険しい崖を登るコウ。なんで変身しないで生身のまま登るんだ?
 キシリュウオーパキガルーは巨大化したパキガルーとミニガルーが変形合体するが、その際にミニガルーがお尻をパキガルーの顔に押し当ててる。親父にケツを舐めさせるとはとんでもない息子だ。>
第28話 ミクロの攻防

  脚本:荒川稔久
  監督:柏木宏紀
 突然現れたクレオンによってクラッカーの紙吹雪を浴びてしまったコウとアスナ。その時は何でもなかったのだが、その夜にアスナが突然苦しみだしてしまう。実は紙吹雪の中にはベルゼブブマイナソーが紛れ込んでおり、それをアスナは吸い込んでしまっていたのだ。コウとメルトはチーサソウルを使って小さくなってアスナの中で戦う事にする。
 敵はベルゼブブマイナソー。ミクロサイズのマイナソーでアスナの中に入り込んで苦しめる。
 主人公がミクロ化して怪物と戦う話。映画では『ミクロの決死圏』があるが、特撮では「ウルトラセブン」31話のダリー話だろう(「ミクロ決死隊」というのもある)。コウの責任感の強さが表れているが、仲間を守ろうという気持ちが強すぎて思い切った攻撃が出来ないと言う。そんなコウにアスナが命を預けて見事作戦成功する話になる。
 コウは歴代レッドの中では最も慎重派かもしれないが、ワイルドな性格が出たり、元々は自分勝手な性格だったりしてなんか性格に一貫性が無い気もする。
 そんなコウを指導するナダだが、何か含むところがあるようでもある。
 ブルー、レッドに続いてピンクもドッシンソウルを装着できた。ディメボルケーノとは
<今回も女性の願いで戦うカナロ。いつも通りだが、いつもなら罠にはまってるのに、今回は本当だったらしい。なんでわざわざその女性がカナロに助けを求めたのか不明。
 チビガルーが最後に言ったのは「燃えたぜ。真っ白に」だった。ネタにしかならない。>
第29話 カナロの結婚

  脚本:たかひろや
  監督:坂本浩一
 廃品回収で知り合った優衣という女性と真剣に結婚を考えるカナロ。だが優衣の結婚の条件は危険な事をしないこと。結婚のためにはリュウソウジャーとして戦えなくなることに悩むカナロだが、そこに現れたナダはリュウソウジャーを止めれば良いとアドバイスする。
 敵はポルターガイストマイナソー。攻撃されると毒ガスを出すマイナソーで、ゴミを吸収することで成長する。人間全部を滅ぼすほどの毒ガスを溜めようとする。
 これで何度目か分からないカナロの結婚話。これまでで一番良い感じまでいったが、平和が訪れるまでリュウソウジャーを止められないことから今回の結婚話もお流れとなる。
 バキガルーのドッシンソウルは三人のリュウソウジャー共通装備となったが、現在リュウソウブラックはディメボルケーノのメラメラソウルの装着訓練中。これも共通装備になるかな?
 最後にガイソーグの正体が明らかになった。これまでの経緯でなんとなく推測は付いたが、やはりその中身はナダだった。
VOL.8
<A> <楽>
第30話 打倒!高スペック

  脚本:下亜友美
  監督:坂本浩一
 ガイゾーグの正体がナダであると発覚した。だがナダを信じるというコウの思いを受け、トワはナダに話を聞くことにする。そんな時に現れたデュラハンマイナソーはこれまでのマイナソーより遙かに高スペックで、リュウソウジャーでは全く歯が立たなかった。
 敵はデュラハンマイナソー。外科医のプリンスと呼ばれる三浦敦史から生まれたマイナソー。女性の目を開かなくさせてしまう光線を放つ。両腕に装着された刃で衝撃波を起こす。
 前回ガイゾーグの正体が発覚したが、果たしてリュウソウジャーにとって仲間なのか敵なのか不明のまま。そんな中でも敵は襲ってくるので、それに対処しながらなので、結構長引いてる。ガイソーグの鎧はリュウソウジャーの一族が装着できるが、それを装着すると精神が冒されてしまう。具体的には強い敵と戦うことだけをひたすら求めるようになってしまう。
 前作となる「スーパー戦隊最強バトル」のラストシーンでガイソーグの兜を手にしたのがナダだったことも分かった。
 カナロが結婚についてのアドバイスをしてるシーンもある。自身が結婚できない理由を的確に指摘してた。
 新しい騎士竜が登場しているが、現時点では出てきただけ。実質的には次回以降に変形するのだろう。
 結婚アドバイザーとして「忍風戦隊ハリケンジャー」野乃七海役の長澤奈央が登場してる。
<ナダが宇宙に行けたという事は、リュウソウ族は宇宙にも行く能力を持っていたという事。別段地上で隠れ住む必要なかったんじゃね?>
第31話 空からのメロディ

  脚本:山岡潤平
  監督:坂本浩一
 ガイソーグに精神を支配され、コウを襲ったナダ。それでも襲われた当人であるコウはナダを信じたいと言う。そんな時、奏でる音楽で人を踊らせるフェアリーマイナソーが現れた。
 敵はフェアリーマイナソー。空中に浮遊し、人に幸福感を与えて死ぬまで踊らせる曲を流し続ける。
 メインの話としてはガイソーグに取り込まれたナダをどう助けるかを考えるだけの話。解決編は次かな?今回はコウとカナロ以外は使い物にならず、ほぼ二人だけで戦っていたが、最後だけ他のメンバーが出てくるといった風情。出てくるマイナソーがとても捻ったモンスターなので、そっちに力入れてほしかったかな?
 空を飛ぶ敵を倒すために新たな力である騎士竜プテラードンが覚醒して新たな巨大ロボヨクリュウオーが登場する。その封印を解くために命の危機を与えるのだが、やってることは全部拷問みたいだった。ビルから落ちたオトを助けるために自ら封印を打ち破った。
<ピーたんはプテラードンになると声が渋くなるが、冗談好きは変わらない。「空を見ろ。鳥だ、飛行機だ」は中年以上の人のサービスか?
 新型ロボの色はスカイブルー。何故レッドが操縦するんだ?
 ヨクリュウオーの必殺技は周囲を氷結させる。街の人々はどうなってるんだか?>
第32話 憎悪の雨が止む時

  脚本:山岡潤平
  監督:上堀内佳寿也
 今もガイソーグの中で戦っているナダを救おうとするリュウソウジャーだが、ガイソーグごとナダを倒して精神を救おうとするか、手は分からないまま考え続けるかで真っ二つに分かれてしまう。そんな中、ガイソーグの鎧をひたすら殴り続けるトワだが…
 敵はジャックオーランタンマイナソー。クレオン自身の憎しみの感情から生まれたマイナソーで、人間の負の感情を増大させ、七色の雨を降らせてその水を付けられた人間は憎しみが増幅する。
 ガイソーグとナダの話の決着編。やはり憎しみを乗り越えて助けられた。パターンとしてはこれが正しい。完全にガイソーグの鎧をコントロール出来るようにはなったが、このまま七人目の戦士になるのかどうかは次回に持ち越し。
 ガイソーグは強い肉体に取り憑いては、その肉体が弱ると他の肉体を求めるようになる。それを利用してナダの肉体を弱らせることで別の肉体に引き寄せてナダと鎧を引き離した。そこで今回のマイナソーがたまたま人の憎しみを吸い取るマイナソーだったため、その力を利用すると言うこと。結構捻ったな。
 トワの思いつきとコウの覚悟、バンバの熱さと、キャラの良さがよく出た話でもある。ただ、やはりコウのキャラと容姿が合ってないように思えるのが残念なところだ。
 ティラミーゴとプテラードンが合体することでプティラミーゴとなり空を飛べるようになった。更にパキガルー、ミニガルーと合体することでキシリュウオージェットに変形。
第33話 新たなる刺客

  脚本:山岡潤平
  監督:上堀内佳寿也
 騎士のソウルを取り戻したナダがリュウソウジャーの仲間に加わった。一方ドルイドンでは新たな幹部ウデンが現れる。戦いの中で次々姿を消すリュウソウジャー。最後に残ったナダは、ウデンの中に他のメンバーが取り込まれたことを察するが…
 敵はウデン。ドルイドン幹部の一人で、まだワイズールとガチレウスがいる間に現れた。左胸のバックルから敵を吸い込み、体内の迷宮に入れてしまい、迷宮の中にいる人間のパワーと技を吸い取ってしまう。
 リュウソウジャーには新しいメンバーが入り、これで七人体制になるかと思いきや、みんなを助けるために新しいメンバーであるナダが死亡。結構ショッキングな展開となった。感動的な展開ではあるものの、退場が早すぎる感もある。
 そしてガイソーグのソウルを手にしたコウは新たな力を得てマックスリュウソウレッドに変身。
 まだ幹部が二人も残っているのに新しい幹部が登場。ただ今回限りの登場で、これも退場が早すぎ。でも幹部と呼ばれるのは更にもう一人いるらしい。
<迷宮に捕らわれたメンバーは一緒に戦う事も出来るらしい。すると幻影のウデンはメンバーの数だけいるということになるのか?一体しか出てこないけど。
 ナダは死ぬまでに随分時間罹ってるけど、その間にウデンが攻撃しないのは何故だ?
 ウデンを倒したら捕らわれた全員は解放された。ウデンと共に死んでしまう可能性は考えなかったんだろうか?>
VOL.9
<A> <楽>
第34話 宇宙凶竜現る!

  脚本:荒川稔久
  監督:加藤弘之
 気丈なふりをしているが、ナダの死のショックが未だ言えないコウ。そんなリュウソウジャーの前にパワーアップしたガチレウスが現れる。マックスリュウソウレッドとなったコウはガチレウスを圧倒する力を手に入れたが、そんな戦いを見ていたのは…
 敵はガチレウス。そしてプリシャス。ドルイドンの最後の幹部で、様々な効果を持つカードを使って攻撃する。そのカードを使ってガチレウスとワイズルーの心臓を抜いてしまい、それを脅迫材料に二人を使役する。そしてスペースドラゴン。プリシャスが連れてきた宇宙の竜。一瞬で都市一つを消し去るほどのパワーを持つ。
 前回でガイソーグの力を手に入れてマックスリュウソウレッドとなったコウの強さをまず出してから、そのマックスリュウソウレッドさえも敵わない敵が登場と、かなり早い展開を見せる。
 今回から現れたプリシャスはワイズルー以上の捻ったキャラで、人の心臓を抜き取ったり、技を完全コピーするカードを使う。まだいろんな効果を持つカードを持っていそうなキャラだ。
 そんなリュウソウジャーは全員がパワーアップしなければならなくなって、特訓を開始するのだが、塔を登って、それぞれに必要な試練を超えるというもの。「ドラゴンボール」のカリン塔かな?今回はバンバとトワが挑戦し、バンバには柔軟さの試練で、生卵を持ったまま10体のマイナソーと戦わなければならない。トワは孤独に耐える試練が与えられ、言葉を一切使わず千体のドルン兵を倒さなければならなくなる。
 スペースドラゴンの登場で、僅か一分足らずで街一つを破壊してしまう。当然そこにいる人間も犠牲になっているはずなので、こんな大量虐殺は戦隊ものでは極めて珍しい。
<大量虐殺を三日待ってやると言うプリシャス。戦隊ものの常で敵が甘すぎるが、どっちかというとこの話だと「ドラゴンボール」的と言うべきか?>
第35話 地球最大の決戦

  脚本:荒川稔久
  監督:加藤弘之
 三日の間にプリシャスとスペースドラゴンの攻略を強いられる事になったリュウソウジャー。だがあまりに強力なスペースドラゴンとそれを使役するプリシャスに自分の技をコピーされたことにコウはショックを受けていた。長老は真の力を得るために試練の塔に登ることを命じた。
 敵はスペースドラゴン
 騎士竜の真の力の覚醒が描かれる。騎士竜はこれまでに陸のキシリュウオー、海のキシリュウオーネプチューン、ヨクリュウオーの三体が登場したが、彼らが合体しなければならない。その合体のための試練となる。そして登場したのがキングキシリュウオーとなる。
 リュウソウジャーそれぞれに試練が与えられるが、何故かコウだけ試練が与えられない。それはコウの心の問題と言うが、そもそもキシリュウオーとヨクリュウオーはコウ一人でもなんとかなるため、コウだけの問題だったりする。ここまで一人に全部負わせる作品だったんだ。ちなみにあとカナロがいれば全部OKになるので、二人で全部なんとかなる。
<プリシャスにコピーされた技で敗北してしまったコウに、力量を上げて戦えというメルト。単純に別な技を使えば良いような気もするが?最強必殺技が必要なら、少なくともその指摘は誰かがしてほしい。
 試練の塔でコウの前に敵が現れないのは自分が最強だと思い込んでるからと言われたが、さっき負けたばかりなのになんでそう思ってるんだろう?
 ギリギリに間に合ったコウはプリシャスに向かって「待て」と言っていたけど、ここはやっぱり出来ればビルの屋上からとか見下ろして「待てい!」と上から目線で言うべきだろう。細かいところでお約束を外すのが困る。
 スペースドラゴンにジャイアントスイングをしかけるキングキシリュウオー。周囲のビルを巻き込んでるのが相当迷惑だ。>
第36話 超速のボディーガード

  脚本:下亜友美
  監督:柏木宏紀
 又しても恋をしたカナロだが、その女性をつけたところ、なんとトワと仲良くしている光景を目にしてしまう。そんな時にシルフマイナソーが現れたが、トワだけが戦いに参加しようとしなかった。
 敵はシルフマイナソー。高速移動できるマイナソーで、リュウソウジャーのハヤソウルでも追いつけないスピードを誇る。
 トワを中心にした話。トワが女性と付き合ってると思われたのだが、それにもちゃんと理由があって…という話。話自体はシンプルでコミカルな話だが、リュウソウジャーメンバーの性格もだいぶ変わったことを思わさせる。特にトワは人を思いやれるようになっていたようで、かなり良い雰囲気になってる。
 ドルイドンとの戦いが終わったら何をしたいかという問いがなされたが、答えはそれぞれ。明確に答えられたのは世界を見たいというコウと美味しいものをいっぱい食べたいというアスナだけだった。
 ワイズルーにとっては胸のときめきをいつも求めている。プリシャスに心臓を奪われたらドキドキしなくなったことに苛ついてる。なるほど物理的なものだったのね。
<キングキシリュウオーはスピードもあるらしいが、普通巨大になればなるほど動きは遅くなる。実際見た目もっさりしてる。>
第37話 誕生!最恐タッグ

  脚本:金子香緒里
  監督:柏木宏紀
 突然行方不明となったティラミーゴを捜しに出たコウは、ティラミーゴが子どもに噛みついている姿を目撃してしまう。その少年一郎の母に散々叱られるものの、ティラミーゴは何も語らない。そんな時にガチレウスが現れる。
 敵はノームマイナソー。地面に潜って出てこないマイナソーで、見えないミサイルで攻撃する。地上で戦うガチレウスをサポートした。
 ティラミーゴの覚悟というか、子どもとの約束を守る姿を描く話。子どもを襲っていたかと思われていたティラミーゴが実は…となってる。
 リュウソウジャーと騎士竜は誰よりも信頼しなければならないというが、実はコウは自分の言うことをティラミーゴに聞かそうとしてただけという事実に気づかされる。これって前半でやるべき話だよな。特に本作では初期メンバーの騎士竜で喋れるのはティラミーゴだけなので、初期にやってこそ意味が出る話だ。話もシンプルだし。
 ドルイドンの中で不協和音。プリシャスがクレオンを懐柔して、他の幹部から引き離そうとしてて、少し考えてる姿があった。
 お母さん役は吉井怜だった。「仮面ライダードライブ」のりんな役もだが、「仮面天使ロゼッタ」のあすか役だな。
<今回登場するノームマイナソーは地面を潜るという特性上、シンプルな姿をしてるが、単に仮面とグローブ付けた白衣着たおっさんのようだ。
 「俺たちのソウルは一つだ」とティラミーゴと連係攻撃を行うマックスリュウソウレッド。「ごめん」の一言で仲間になっちゃうのね。戦隊ものだとこれも良し。>
VOL.10
<A> <楽>
第38話 天空の神殿

  脚本:たかひろや
  監督:坂本浩一
 セトーから告げられた「始まりの神殿」に向かうリュウソウジャー。そこに現れたのは空に浮かぶ城で、コウとカナロの二人だけが神殿の中に転送される。二人は自分の信念のために戦わされることになる。一方残されたリュウソウジャーの前にはガチレウスが全身全霊を用いて作り上げたカリブディスマイナソーとガチレウスが現れた。
 敵はカリブディスマイナソー。ガチレウスが生み出したマイナソーで、水を吸い込んで攻撃力を増す。ガチレウスが攻撃を受ければ受けるほど強くなる。
 リュウソウジャーが二つに分かれて話は展開。コウとカナロは使命と仲間のどちらかを選ぶかという問いに、コウは仲間を、カナロは使命を選択するが、その答えは「仲間と共に使命を果たす」というもので、それを悟った二人は試練を超えてノブレスリュウソウレッドとノブレスリュウソウゴールドに進化する。
 一方、プリシャスに心臓を握られて後が無いガチレウスは自らマイナソーを生み出してリュウソウジャーと戦わせる。命がけの作戦だが、その「命がけ」というのにはクレオンに自らを罵らせるというのがあって、それが結構笑える。自分を罵れというガチレウスにノリノリで罵るクレオンが良い。
 リュウソウレッドがノブレスリュウソウレッドになったが、レッドだけマックスリュウソウレッドと二つの形態になるのは依怙贔屓の気がする。尤もリュウソウカリバーは一本だけなので、ノブレス状態になるのはリュウソウゴールド中心になるのだろう。
<カリブディスマイナソーはそこら辺にある水を吸い取ってしまう。バンバは「水がなければ生物は生きられない」と言っていたが、あの程度の吸収で生物全体に影響があるようには思えない。
 カリブディスマイナソーを断続的に攻撃することで体内の水をなくす作戦で倒したリュウソウジャー。巨大化したときにはファイブナイツで戦ってるけど、同じ作戦が有効ならこの場合は騎士竜がバラバラに攻撃すべきなんじゃないか?>
第39話 奪われた聖夜

  脚本:たかひろや
  監督:坂本浩一
 クリスマスに盛り上がる時、ウィザードマイナソーによって町中のクリスマスの飾りが正月飾りに変えられてしまう。クリスマスを守るためウィザードマイナソーと戦うリュウソウジャーだが、武器が次々に正月飾りに変えられてしまう。
 敵はウィザードマイナソー。マジシャンから生まれたマイナソーで、魔法でクリスマスの飾りを正月飾りに変えてしまう。そしてガチレウス
 サンタクロースが嫌いなワイズルーがクリスマスをなくしてしまうという話。言うまでもなくコミカルな話に仕上がっている。一応バンバの中心話だが、剣をなくしてしまって、大真面目な顔して花束で戦ってたり。お堅いバンバが好意を持ってる女性というのも登場し、その中を勘ぐったメルトに対して凄い顔で睨んでたり。
 コミカル話ではあるが、ガチレウスとの最終決戦でもあり、完全粉砕することができた。既に倒される前にプリシャスから見捨てられていたけど。
 今回巨大戦では俯瞰からのカメラと直下からのカメラが次々切り替わる演出だった。これは田口清孝が得意としてるアングル。「ウルトラマン」シリーズで一緒に仕事してたから、それに触発されたかな?
<正月飾りの中にでんでん太鼓が入っていたが、これは正月飾りだった?
 さりげなくガリチレウスを「ザコレウス」と言っているクレオン。酷い。
 ラストシーンで尚久がたくさんのフライドチキンを持って登場。その顔はかつて吹越満本人が演じた「有言実行三姉妹シシュトリアン」に登場したフライドチキン男そのまんま。悪ノリしてるなあ>
第40話 霧の中の悪夢

  脚本:山岡潤平
  監督:たかひろや
 世界が霧に覆われ、徐々に悪い変化が起こりつつあった。悪夢に苛まれるメルト、足が遅くなったトワ、太り始めるアスナ。実はそれはリュウソウカリバーに封印されていた何者かが目を覚ます兆しだという。
 敵はサタンマイナソー。人々に忘れ去られていた呪いの鏡から生まれた人の恐怖心を具現化させるマイナソー。
 これまで幹部しか出てこなかったドルイドンに首領が存在することが分かった。過去封印され、その要石としてリュウソウカリバーが刺さっていたそうだが、それが抜かれたことで封印が解け始めている。プリシャスは敢えてリュウソウジャーにリュウソウカリバーを抜かせたと嘯いてた。いよいよ最終回への伏線が始まったかのようだ。
 リュウソウカリバーは誰でも使えるようで、今回はリュウソウブルーがノブレスリュウソウブルーになっていた。
<最高幹部になれたと喜ぶクレオンだが、そうすると“最高”が付かない幹部って誰なんだろう?これまでのクレオンがそうなのかな?
 メルトに言わせると、サタンマイナソーは自分の悪夢から生まれたそうだが、ピンポイントでメルトを狙う伏線がこれまでなかったので、考えが飛躍しすぎなんじゃないかな?この脚本家はいつも細部が甘い。
 仲間を思う心が弱さになるというバンバ。ここまで話が進んでそれを言うのか?せいぜいポーズにしかならないので普通言わせないぞ。>
第41話 消えた聖剣

  脚本:山岡潤平
  監督:たかひろや
 尚久が見たいというのでリュウソウカリバーを渡したところ、そのリュウソウカリバーが何者かに持ち去られてしまった。実はそれはオトの仕業で、昔からの知り合いである海のリュウソウ族のミヤに渡していたのだ。それを用いて映画の撮影が始まる。
 敵はサデン33話で倒されたウデンの色違いだが関係は不明。プリシャスに従っており、リュウソウカリバーを奪おうとする。
 オトが軽い気持ちでリュウソウカリバーを持ち出すという話。映画だかテレビだか分からないが撮影にかり出されるリュウソウジャーの姿もある。物語も単純に過ぎるし、ラスト近くになってこんなおちゃらけた話が出てくるのはさすが本作だ(全く褒めてない)。
 カナロの元婚約者が登場。海のリュウソウ族だったが、カナロの細かい性格に嫌気がさして50年前に地上に来たのだとか。
 一応クレオンがドルイドンを見限るという展開もある。単にプリシャスを見限ったのか、それともドルイドンに嫌気がさしたのかはまだ分からないけど、最後に優しい言葉をかけたワイズルーに抱きついてるから、プリシャスだけか?
<カラフルな格好をして使うとリュウソウカリバーはそれなりに見栄えするけど、普通の格好で持つとものすごく安っぽく見える。
 あれだけ大切大切言ってた割にリュウソウカリバーが放置されてる。危機感まるでない。>
VOL.11
<A> <楽>
第42話 決戦のステージ

  脚本:下亜友美
  監督:加藤弘之
 ドルイドンのアジトを見つけたバンバとトワの連絡を受け、現場に向かうリュウソウジャー。だがそこにはリュウソウジャーを待つワイズルーとファントムマイナソーによって不思議な空間に閉じ込められてしまう。そこではワイズルーのワンマンショーが繰り広げられていた。

 敵はファントムマイナソー。シナリオに書かれた物語の通りに実現させる能力を持つマイナソー。シナリオを無視することはできないが、ページが破られると、その効果は消える。
 ワイズルーの書いたシナリオ通りに動かされるリュウソウジャーの姿が描かれる。最後に死ぬシナリオが書かれた劇でカナロとアスナが毒を飲んで死んでしまう…という話。ワイズルーの悪ふざけに近いため、もっと前に作っておくべき話だったかな?
 唐突だがワイズルーとリュウソウレッドによる決戦となった。とどめを刺される前にクレオンに助けられたが、自らの意思で消滅してしまう。
 一応オープニングに出た、飲むと一度気絶してしまう毒のような栄養ドリンクが伏線になってるが、伏線と言うより余計な付加のようでもある。
<たまたま「ロミオとジュリエット」をあらかじめ読んでいて、この芝居の結末を知っていたカナロ。まだ最初の方を読んでいたようだが、何度も読み返してたのかな?随分読むのが早かった。>
第43話 ドルイドンの母

  脚本:山岡潤平
  監督:加藤弘之
 プリシャスが作り出したドルイドンのガンジョージと戦うリュウソウジャー。だがかつて封印された記憶からプリシャスの姿を見たプテラードンは逃げ出してしまう。その時に聞いたエラスという名前をかつて聞いたことがあるバンバはセトーから真実を教えてもらう。

 敵はガンジョージ。プリシャスがエラスの力を使って作り上げたドルイドン。プリシャスに言わせると「我々の弟」で、命名もプリシャスによる。
 ドルイドンの首領となるエラスの復活が近づいてきたようだが、プリシャスが復活させようとしているエラスは意思を持たないドルイドンを生み出すための存在のようだ。そもそもリュウソウカリバーでエラスを封印していたのだが、その封印の力を吸収し始めたためにリュウソウカリバーを抜かねばならなくなったのだとか。それでエラスを倒す方法は現時点ではないとのこと。いよいよ最終章っぽくなってきた。
 今回はバンバの中心回。かつてバンバの師匠マスターブラックが突然郷を破壊し、「エラスを守らねば」と言って郷を出たのだとか。又マスターブラックはトワに特別な力があることを告げてもいた。
 前回で姿を消したワイズルーだが、プリシャスに封印された心臓は健在のようで、たまたまそこら辺に放置されていたカードをクレオンが回収していた。復活するんだろうか?
<バンバがリュウソウブラックとなって郷を出たのが数百年前。マスターブラックはそれ以前に郷を出た訳だが、ボタン付きの革ジャンを着こなしてる。江戸時代以前でこの格好ねえ。
 リュウソウブラックとリュウソウグリーンの心が離れており、更にプテラードンの恐怖も克服しないままで戦いに挑むリュウソウジャー。失敗の伏線だろうが見え見えすぎる。昭和の番組かよ。>
 
第44話 試されたキズナ

  脚本:山岡潤平
  監督:坂本浩一
 プリシャスの元へと向かうリュウソウジャー。その前にプリシャスが作り出した新しいドルイドンが待ち受けていた。次々に襲い来る敵に分断を余儀なくされるリュウソウジャー。

 敵はヤバソードガンジョージ。どちらもプリシャスがエラスを用いて作られたドルイドンで、幹部クラスの実力を持っている。そしてサデン。実はその正体はマスターブラックだった。
 リュウソウジャーの絆の強さを強調する話で、二人以上が揃うと実力は増すが、それを察知され、分断されてしまい、一人で戦わざるを得なくなる。
 サデンの正体も発覚する。実はリュウソウ族の郷を襲ったマスターブラックだった。プリシャスを倒すためにサデンに化けていたとは本人の言。
 一応盛り上がってはいる。
 ヨクリュウオーは何故か「マーク・ダカスコス」を連呼してるけど、あのマーク・ダカスコスのことだよな?なんで?
<リュウソウジャーを巻き込んで自爆しようとしたガンジョージの爆弾を射貫くことでリュウソウジャーを守ったサデン。でも爆弾は爆発してるんだから、巻き込まれてないとおかしいのだけど。>
第45話 心臓を取り戻せ

  脚本:山岡潤平
  監督:坂本浩一
 サデンは実はバンバの師匠マスターブラックだった。セトに会わせろというマスターブラックの言葉に、龍井家に連れてきたが、尚久の中からセトは出てこようとしなかった。そこでマスターブラックによって300年前に何が起こったのかが語られる。

 敵はヤバソードプリシャス
 マスターブラックから、300年前に何があったのかを語られる。プリシャスがリュウソウ族の郷を攻撃し、そこで実は郷の中にエラスがいたことが分かった。リュウソウカリバーがエラスを封印していることと、プリシャスがその封印を解きたがっていることを知ったマスターブラックは、リュウソウカリバーを抜かせないようにサデンに化けたとのこと。
 そしてプリシャスに心臓を握られているマスターブラックのため、コウがサデンの格好をしてプリシャスを騙して見事心臓を取り戻した。
 エラスは地球のエネルギーを吸収していることで破壊は不可能とのこと。それでアスナの提案で、地面から引っこ抜いたらどうなるのか?ということを試すことになった。
 そしてエラスから生まれた、プリシャスに忠実なはずのヤバソードが突然暴走。リュウソウジャーもドルイドンも見境なしに攻撃し始めた。
<サデンの中には人間が入れる。そういうデザインなんだけど、他のドルイドンも実は中に人間がいたりして?
 しかし300年も一緒にいて、中身が違う事に気づかないとか、プリシャスも相当な間抜けだ。>
VOL.12
<A> <楽>
第46話 気高き騎士竜たち

  脚本:山岡潤平
  監督:上堀内佳寿也
 リュウソウジャーのみならずドルイドンまで攻撃し始めたヤバソード。その真意をエラスに問いただすプリシャスは衝撃の事実を知ってしまう。一方ティラミーゴは、前のように騎士竜の力を用いてエラスを封印すべきではないかと提案する。

 敵はガンジョージ
 ラストに向けての疾走開始。リュウソウ族とドルイドンの関係についての秘密が明かされる。実はリュウソウ族を生み出したのもエラス。そもそも地球を守るために生まれたリュウソウ族が愚かな争いを繰り返したため、リュウソウ族を滅ぼすためにドルイドンを生み出した。だがドルイドンが暴走して地上を支配しようとしたため今やリュウソウ族もドルイドンも地球のためにならないためにどちらも滅ぼしてしまおうとしているとか。そして新たな秩序を作り出そうとクレオンを取り込んで一度世界を滅ぼそうとする。
 セトーがリュウソウジャーに変身し、リュウソウブラウンが登場。ただし、ギリギリ変身出来るくらいの力で、足止めくらいにしかならないそうだ。それで力を使い果たしてセトーは退場。
第47話 幸福と絶望の間で

  脚本:山岡潤平
  監督:上堀内佳寿也
 この星を作り直すというエラスの意思によって地上の破壊が始まった。全人類は眠りに落とされ、眠っている内にすべてが終わるとされるが、エラスに取り込まれたクレオンがリュウソウジャーをたたき起こすのだった。

 敵はエラス。人間のような姿を手に入れ、巨大化した。先に取り込んだプリシャスの声で喋っている。
 物語冒頭ではリュウソウジャーそれぞれが穏やかな生活を送っている。そこには既に亡くなったはずのナダが生きていたり、リュウソウジャーの面々も自分の事をリュウソウジャーである事を忘れてたりする。
 そんな彼らを起こしたのはクレオンだった。さらに生きていたワイズルーも新しい世界になるとはくだらないと、リュウソウジャーと共に戦う事になる。敵と味方が協力するというのもある意味燃える展開ではある。
 眠ったまま滅びを迎えられるならそれで幸せではないかというカナロ。なにその『マトリックス』世界。いまどきこのネタ使うの?一気に気持ちが冷める。
<キングキシリュウオーが盾になっただけでリュウソウジャーだけは荒野の中で助かってる。なんて都合の良い破壊だ。
 リュウソウジャーと喋るためだけに破壊を停止するエラス。なんでその程度で破壊を止める?リュウソウジャーの一人一人の独り言を言い終わるまでちゃんと待っててくれるので、結構良い奴だ。>
第48話 地球の意思

  脚本:山岡潤平
  監督:上堀内佳寿也
 巨大化したエラスに全戦力を使って攻撃を掛けるリュウソウジャー。リュウソウカリバーによる封印も失敗し、コウはエラスに吸収されてしまった。そしてエラスの中で地球の意思と対峙するコウ。

 敵はエラス
 最後の戦いは力押しではなく話し合いで終わった。敵幹部も三人が生き残るという事態。それはそれで良かったのだが、なんか外連味もなくするっと終わった感じ。言葉が全部上滑りしてる。
 最後のエラスとワイズルーの会話はほぼプロポーズだった。勿論狙ってのことだが、みんな幸せそうでなにより。
 都市どころか日本の一部を削るほどの被害が出ているのだが、それに関してのフォローもなかった。これまでのスーパー戦隊の中では最大規模の被害だな。
 最後はリュウソウジャー全員が自分のやりたいことを見つけていくが、その中でアスナが作った次期の騎士の学校にみんなが集まってくる。エグゼビア・スクールなのかな?
<エラスとの戦いは荒野を舞台にしている。エラスによって都市が破壊されたということだが、大地にあるのが廃墟ではなく全部土なのは何故だろう?
 等身大に戻るとそこは普通に草木が生えた普通の場所になってるし、遠くに街の姿も見える。
 エラスによると、この星を作って最初に作られたのがリュウソウジャーなのだとか。どうやって生きてきたんだろう?>
第49話
第50話
第51話
第52話