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仮面ライダードライブ

仮面ライダードライブ事典
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2014'10'5〜2015'9'27 

 平成仮面ライダーシリーズ第16作。主人公キャラが初めて国の公務員である警察官となった。これまでのような孤独な戦いではなく、あくまで警察という組織の中で、いかに悪と戦うかということが丁寧に描かれており、時にそれは他者の命令による変身禁止となって現れる。組織故に手厚いバックアップと、逆に組織故の孤独もあり。非常に重厚な物語展開となった。又、敵側の描写もこれまでに無く非常に感情移入させられるもので、正義とは何か?ヒーローとは何か?という根本的な問題についても語られている。又、人とのつながりの中に家族愛や恋愛要素も取り入れる他、拭うことが出来ない憎しみなども演出。
 オーバーテクノロジーは一切使われず、人間の知恵のみで作られたと言う点にも特徴がある。これまで未知のエネルギーを用いずに仮面ライダーになったのは「仮面ライダースーパー1」のみで、これが二人目のライダーとなった(「仮面ライダーX」もいるが、これは微妙)。
 劇中三人の仮面ライダーが登場するのも特徴的。特に三人目のチェイサーは、当初ライバルキャラとして登場し、幾多の困難を経て仲間になるというドラマ性を高めた脚本が楽しめる。

主な登場人物
泊進之助
仮面ライダードライブ
(役)竹内涼真。
 仮面ライダードライブに変身する青年。警視庁怪奇事件担当課の署員。かつてロイミュードに襲われた人を救う事が出来なかったことがトラウマとなり、やる気を失っていたが、仮面ライダーとなる素質を見抜かれ、スカウトされる。殉職した刑事の父に憧れて警察に入った経緯がある。
詩島霧子 (役)内田理央。グラビアアイドル。
 仮面ライダーやロイミュードの事を知る特状課に属する巡査。淡々と機械的に仕事を遂行し、進之助からは「笑わない女」と揶揄されている。グローバルフリーズ時には仮面ライダープロトドライブに命を助けられた過去を持つ。
ベルトさん (声・役)クリス・ペプラー。本名クリストファー・ダニエル・ペプラー。ドイツ系アメリカ人と日本人のハーフ。ラジオDJとナレーターが本業。
 ドライブドライバーの中にあるクリム・スタインベルトの意識。彼自身の判断により進之助を仮面ライダードライブに変身させる。ドライブタイプトライドロンでは自らその体を操る事が出来るようになった。
 クリム・スタインベルトは仮面ライダーシステムを作った科学者。ハートによって殺害されたが、その精神はベルトの中にダウンロードされた。現在進之助によって「ベルトさん」と呼ばれている。
詩島剛
仮面ライダーマッハ
(役)稲葉友。
 仮面ライダーマッハに変身する青年。霧子の弟でアメリカで仮面ライダーとなった。ロイミュードを生み出してしまった父蛮野天十郎の汚名をそそぐため、全てのロイミュードを倒すことを目的としている。
チェイス
仮面ライダープロトドライブ
魔進チェイサー
仮面ライダーチェイサー
(役)上遠野太洸。
 「死神」の異名を持つロイミュードの殺し屋。魔進チェイサーに変身する。実はクリムが作り上げた最初の人造人間で、プロトドライブを装着して最初のグローバルフリーズの被害を最小限度に留めた。そこで動けなくなったところをロイミュード達によって助けられ、洗脳を施されていた。洗脳が解けたことによって人類側に立って仮面ライダーチェイサーとして戦う事になる。
本願寺純 (役)片岡鶴太郎。コメディアンとしても役者としても、又芸術家としても有名となったヴェテランマルチタレント。特撮出演は本作のみ。
 特状課課長。昼行灯で携帯の占いばかりを気にし、事件は部下任せにしてしまっているが、実は全ての事情を知った上で、ロイミュードに対して自由裁量を持って対処する部署として特状課を作り上げた人物。ロイミュードが世間に認知された時点で本来の任務に立ち返り、特状課を率先して指揮するようになる。
沢神りんな (役)吉井怜。「仮面天使ロゼッタ」ヒロインの神あすか役。これまでにもいくつかの特撮作品でゲスト出演している。
 特状課の客員電子物理学者。仮面ライダードライブのシステムエンジニアでもある。各仮面ライダーのドライバーが不思議な音声を出すのは彼女の趣味。
西条究 (役)浜野謙太。本業はミュージシャンだが、多数のドラマにも出演している。
 特状課にいつも詰めている研究員。刑事ではなくスカウトされて研究員をしている客員。ちなみにこれは「最上級」をもじったペンネームで、本名は今井健太という。かなりのオタクキャラ。
追田現八郎 (役)井俣太良。
 警視庁捜査一課の警部補。出向で特状課に在籍している。完全に特状課をお荷物と思っており、ロイミュードの存在も認めなかったが、捜査協力と、仮面ライダーとの遭遇によって特状課の面々を認めるようになっていく。当初どうしても「ロイミュード」という名前が言えなかったが、それはロイミュード001による洗脳のためだと分かった。役は井俣太良。
ハート
ハート・ロイミュード
(役)蕨野友也。
 ハートロイミュードに変身する青年でロイミュードの幹部。99体のロイミュードをいかにこの世界で生き続けさせるかを考えている。好敵手と戦う事で進化し、泊進之介を好敵手と認めることで心を定めて超進化を果たす。
ブレン
ブレン・ロイミュード
(役)松島庄汰。
 ロイミュードの幹部。頭脳戦を得意とするようだが、本人が思っているほどクールなキャラではなく、特に同じ幹部であるメディックとは犬猿の仲。ハートに対する忠誠心は誰にも負けていない。
メディック
メディック・ロイミュード
(役)馬場ふみか。本作がテレビ初出演。
 ロイミュードの幹部。ロイミュードのメンテナンス担当で、瀕死状態となったロイミュードを復活させることも出来る。ハートに対する忠誠心は高く、そのためブレンとはぶつかることが多い。
蛮野天十郎
ゴルドドライブ
(役)森田成一。
 詩島霧子と剛の実の父。かつてクリムと共に人類を守るシステムを考察していた科学者。ロイミュードの開発者となったが、そのロイミュードによって殺されてしまう。その知識はデバイスの中に封じられていたが、復活を虎視眈々と狙っており、意識を奪ったロイミュードの器に自らの意識をダウンロードさせて復活。その後最強の身体ゴルドドライブを完成させ、そこに入り込む。その目的は、もう一度グローバルフリーズを起こし、そこで自らが開発したコンピュータであるシグマによって全人類の意識を統一することだった。ドライブにとっては最後の敵となる。
話数 タイトル コメント DVD
第1話 俺の時間はなぜ止まったのか

  脚本:三条 陸
  監督:田崎竜太
  アクション監督:石垣広文
  特撮監督:佛田 洋
 かつて日本に起こった重加速現象通称“どんより”。定期的に起こる“どんより”の中、普通に動き回れるのは怪物ロイミュードだけだった。ロイミュードの起こした事件はグローバルフリーズと呼ばれるようになった。そんな日本で、警視庁の怪奇事件担当となった泊進ノ介は、だらだらした日々を過ごしていたが、そんな中でグローバルフリーズ現象に行き会ってしまう。
 敵はコブラ型ロイミュードスパイダー型ロイミュードコウモリ型ロイミュードの三体。素体ロイミュードと呼ばれるロイミュードの基本形。
 新しい仮面ライダーは、とにかくやる気の無い刑事が主人公。ただ、それは過去の事件のトラウマで、やる気のスイッチが押されるまでが今回の話。
 新しいシリーズの開始となる話だが、仮面ライダーと言うより戦隊もののノリに近く、その分とても軽快。かなり年少向けの話っぽいが、これはこれで充分アリ。
 今回の主人公は刑事。これまでで初めての公務員ライダーとなる「仮面ライダー剣」も一応サラリーマンだったか)。ベルトの声もクリス・ペプラが見事なはまり具合。
 そしてこの話の戦いは、周囲が遅くなる中、主人公と怪物だけが普通に動けるという特殊なシチュエーション。「仮面ライダーカブト」とは別な意味での加速世界の物語だな。
 ドライブの相棒であるシフトカーはミニカーだが、走る際に道が出来る。これって「仮面ライダー電王」のレールと同じか。いろんな意味でこれまでのライダーシリーズの影響が見られる。
VOL.1
<A> <楽>
第2話 仮面ライダーとはなにか

  脚本:三条 陸
  監督:田崎竜太
  アクション監督:石垣広文
  特撮監督:佛田 洋
 仮面ライダードライブに変身し、ロイミュードを倒した進之助だが、まだ心のモヤモヤが晴れないまま、かつての同僚で、ロイミュード事件で救えなかった早瀬を見舞う。そこで早瀬の飲んでいた薬を見た進之助は事件の糸口をつかむ。
 敵はアイアンロイミュード。前回登場したコブラ型ロイミュード029が進化した姿。アタッチメントで両腕を伸ばす事が出来る。
 前回仮面ライダードライブに変身した進之助だが、まだあと一歩踏み出せなかった。その一歩は、自分自身のひらめきから始まった。これによってやる気のギアが一気に入る。いかにも昼行灯キャラが豹変するという展開は結構面白いし、あんまりウジウジ悩まず、早々にやる気モードになった点もストレス無くて良い。
 今回の事件はロイミュードが健康な人間を求めて行っている。ロイミュード029がパワーアップのために健康な肉体を求めた結果。体が赤くなるのは選定に漏れた者だという。ちゃんと推理になってるし、それによって特状課が一気に活気づくのが面白いが、設定をちゃんと活かした物語になってるのは確か。
 今回の事件でロイミュードは108体存在する事が発覚。前回と今回で5体を倒したので残りは103体だとか。あと、ベルトの声は、かつて人間であった事も分かる。
<車の中で変身完了するのは「特捜ウインスペクター」か?いや、それより「星雲仮面マシンマン」と言っておこう。
 ロイミュードはとりあえず数が限られているっぽいので、戦闘員は登場しないのか?だとしたら随分安普請になりそうだ。それはそれで良いのかもしれないけど。>
第3話 だれが彼女の笑顔を奪ったのか

  脚本:三条 陸
  監督:柴崎貴行
  アクション監督:石垣広文
  特撮監督:佛田 洋
 浅矢という画家のアトリエで怪物が女性の幽霊を食べるという奇妙な事件を追う特状課の面々。だが調査を始めた途端、ペイント・ロイミュードに襲われてしまう。だがそのロイミュードを見た途端、霧子の動きが止まってしまう。
 敵はペイント・ロイミュード。人間をデータ状に変え、それを絵に変えてしまう。そしてスパイダー型ロイミュード084。富士宮肇の正体。
 基本2話完結で前半は事件の始まりという、「W」以来のパターンに戻った感じ。それはそれでバランスは良い。今回は画家に取り憑いたロイミュードの話となる。事件解決はまだ先とは言え、ミスリードもちゃんとやってるし、脚本としてはバランス良く仕上げている。
 霧子の過去が少し語られる。彼女も又ロイミュード事件の被害者で、その復讐のために戦っているという側面があるらしい。
 あと、ロイミュードに言わせるとドライブは「新しい仮面ライダー」だとか。その前に仮面ライダーがいたと言う事が分かるが、それはプロトドライブと呼ばれているらしい。死んだと言われているが、lこれも伏線だろう。色々隠れた設定があるようだ。
 あと、敵の組織も徐々にその実態を見せ始めている。3人の幹部が組織を動かしているようだが、どんな価値観を持っているのかは現時点では不明。
 画家の浅矢一広役はルー大柴。
<ルー大柴はしゃべり方に実に特徴があるため、正体が丸わかりという問題点があるな。>
第4話 誇り高き追跡者はなにを思うのか

  脚本:三条 陸
  監督:柴崎貴行
  アクション監督:石垣広文
  特撮監督:佛田 洋
 突然現れた魔進チェイサーの攻撃をしのいだものの、女性が閉じ込められた絵は浅矢に奪い取られてしまった。やはりロイミュードは浅矢であると確信し、その行方を追う進之助ら特状課の面々だが…
 敵はペイント・ロイミュード。正体はやはり浅矢だった。かつて霧子をデータに変えようとした張本人。
 女性が絵にされてしまうと言う怪事件を追うドライブを描く後編。その中で霧子が進之助を見直すシーンがある。いよいよバディとしてお互いを認められるようになってきた。
 特状課の面々もいろんな個性があり、特にオタクの西条は、奇妙な人脈を持っていて、それが事件の捜査に役立っている。
 ロイミュードたちは現時点では表舞台には出ないよう心がけているようだが、そんな中で公然と犯罪を行うロイミュードは粛正対象にされているとか。
<仮面ライダーが車に乗り、それを追いかける怪人がバイク。なんか「仮面ライダー」という番組名を否定するようなシーンがあり。>
第5話 鋼の強盗団はなにを狙うのか

  脚本:三条 陸
  監督:諸田 敏
  アクション監督:石垣広文
  特撮監督:佛田 洋
 連続して輸送車襲撃事件を起こすクラッシュロイミュード。その度ごとに事件現場に急行する進之助だが、実はクラッシュロイミュードが襲っていた輸送車は、実は密輸品の爆薬であることがわかり…
 敵はクラッシュロイミュード。手下の素隊ロイミュードと共に次々と輸送車を襲う。
 今回の事件は結構複雑。悪の組織が実は良いことをしていたという場合、正義の味方はどうすれば良いのか?ヒーロー論にとっても重要な要素が詰まっている。彼らは基本自分の欲望のままに動いてはいるのだが、結果としてそれは人類のためになってる。単純な欲望が人のためになると言う事は、いわゆるWinWinの関係になるわけだが、それで割り切れないのが法であり、正義である。結果的に良いことになるというのでは、世界は偶然で支配されることになる。だがそこに人の意思を働かせてよりよくすることがヒーローには求められるから。
 そしてドライブもこれまでのタイプスピードに続く、タイプワイルドという形態が登場。
 そして魔進チェイサーはシフトカーの力を使うことが出来ることが分かった。ますます仮面ライダーそのものって感じになってきたが。
<進之助が仮面ライダーである事は特状課にも秘密だそうだが、進之助は普通に街中でトライドロンに乗ってるから、ばれそうなもんだけどな。>
VOL.2
<A> <楽>
第6話 戦士はだれのために戦うのか

  脚本:三条 陸
  監督:諸田 敏
  アクション監督:石垣広文
  特撮監督:佛田 洋
 突如現れたロイミュードの幹部ブレンによって毒を受けてしまった進之助だが、シフトカーのマッドドクターを使うことでなんとか毒を消し去る事が出来た。だが今度は公安の桐原によって特状課は活動停止に追い込まれてしまう。
 敵はクラッシュロイミュード
 ヒーローは何のために闘う?実にまっすぐなヒーロー論が展開されており、とても心地良い話になってる。オチは人を助けることによって、人に助けられる存在になるというところに着地。まさに情けは人のためならずを地で行く話になってる。
 そして市民を守るためにこそ戦うと言う進之助の決意。このストレート具合が良いねえ。たとえ悪人であっても、市民を守ることが警察の役割。久々に「特撮は教育番組だ」と言える話になってた。
 昼行灯の課長が妙に存在感見せてる。大人の男として良い役どころになってる。
 そして今回ようやく新しい形態タイプワイルドが登場。トライドロンもそれに合わせてタイプチェンジしてる。
 あと、なんだかとらえどころの無い特状課の沢渡りんなが実は仮面ライダーのメカニック担当であったことが明らかにされる。
<シフトカーのマッドドクターは帽子のような姿をしてるけど、これは「不思議の国のアリス」のマッドハッターからの引用なのか?
 次回予告で「トライドロンの運転シーンは許可を得た私有地内で行っています」のテロップが。世知辛いなあ。>
第7話 決定的瞬間はいかに撮影されたのか

  脚本:長谷川圭一
  監督:山口恭平
  アクション監督:石垣広文
  特撮監督:佛田 洋
 大手ゼネコンの施工ビルが次々に崩落する。仮面ライダーを取材するという新聞記者の高杉につきまとわれつつ、事件現場へと向かう進之助だが、ビル崩落にロイミュードが絡んでいたことが分かり…
 敵はスクーパーロイミュード。写真に撮ったビルを指さすことでビル崩落を引き起こす。取り憑いた久坂の欲望が未成熟だったため、久坂を生かし続け、その欲望が熟すまで待っている。
 スクープを狙う新聞記者に狙われるヒーロー。基本新聞記者はヒーローの正体を探るため、敵対関係にある事が多いが、今回の高杉は善人で、奇妙な友情を感じているのが面白いところ。
 変わった進化をするロイミュードも登場。ロイミュードは基本的に人間の欲望を吸収して誕生するが、その欲望が弱い場合、その人間を生かし続け、次々に欲望を吸収し続け、進化するというもの。
 そしてドライブに合わせるように進化する魔導チェイサーの姿もあり。
 今回は霧子が進之助に対しておかんむり。病院に連れて行かなかったことで拗ねているらしい。
 新聞記者高杉役は「ウルトラマンメビウス」でクゼ・テッペイを演じた内野謙太。
第8話 その胸に宿る秘密とはなにか

  脚本:長谷川圭一
  監督:山口恭平
  アクション監督:石垣広文
  特撮監督:佛田 洋
 高杉が進之助に近づいたのはスクーパーロイミュードに魅入られた久坂を救うためだと分かり、その友情を守るために戦う事を選択する進之助。
 敵はスクーパーロイミュード。欲望が熟した久坂を殺そうとした。
 メインとなる物語はマスコミとヒーローの関係性に関するものだったはずだが、結局友情話に落とし込んだ。もうちょっと深く突っ込んでほしかったところではあるが、それは高望みだったか?物語としてはきちんとしてるし。
 そして進之助が霧子を本当のバディとして認めるという話が展開。かつてのバディ
 一方で、魔進チェイサーが霧子を撃てなかったという事実もあり。チェイス本人もそれに驚いていたようだが。ドライブとチェイサーはどっちかが新しい装備を付ければ優位になるというパターンは相変わらず。ちょっとおちゃらけた戦いではあるが、メリハリはついてる。
第9話 どうすればクールボディになれるのか

  脚本:三条 陸
  監督:金田 治
  アクション監督:石垣広文
  特撮監督:佛田 洋
 ロイミュードの仕業と思われる連続火災事件が発生。目撃情報から特状課はそのアジトを特定。早速調査に向かう。そこに現れたボルトロイミュードは、少年を拉致する。
 敵はボルトロイミュード。発明おじさんと呼ばれる科学者に成り代わった電気を操る能力を持つロイミュード。破壊時に「僕は死なない」という謎の言葉を残した。
 ドライブの新しいボディ、タイプテクニックが登場の話となる。この装着にはクールさが必要というのだが、熱情と怠惰が交互に来る進之助にはほど遠い境地のため、なかなか変身出来なかったが、怒りで頭が冷えたために変身出来るようになった。
 怒りで熱く燃えるのではなく、頭が冷えるというのは面白い描写。怒りってのはヒーローの力を増すものではあるが、こういう描写はあんまりない。
 メインの物語としては、見てはいけないものを目撃した少年を救うと言う、実にヒーロー性の高い物語となっているのだが、あくまで今回は序章。解決編の次回に本当の謎が待っている。
VOL.3
<A> <楽>
第10話 ベルトの過去になにがあったのか

  脚本:三条 陸
  監督:金田 治
  アクション監督:石垣広文
  特撮監督:佛田 洋
 進之助の誕生日が12月24日であることが分かり、特状課では誕生日を祝おうと企画していた。だがそんな時に町では次々停電騒ぎが起こる。そこに倒したはずのボルトロイミュードの影響を見るベルトさんだが…
 敵はボルトロイミュード。前回ドライブによって破壊されたが、残されたエンブレムに高電圧をかけたことで復活する。そしてハートロイミュード
 前回倒されたはずの怪人が復活。物語はまだ完結してないので、これまでのような二話完結の物語ではなくなっている。
 ベルトさんの過去が語られる。ベルトさんの本名はクリム・スタインベルトという科学者で、かつてハートによって殺されたが、知識をコンピュータに移植したとのこと。
 今回も魔進チェイサーとの戦いがあり。タイプテクニックとなったドライブが今回は勝利するが、そこにハートロイミュードが介入してくる。ハートロイミュードは非常に強力。進之助の機転でなんとか痛み分けとなった。ハートと戦う進之助は、どちらがオーバーヒートを起こして死ぬまでのチキンレースを挑む。
 悪を倒すためには命もいらない。単純な正義の理屈ではあるが、進之助の場合、ベルトが生き残っていれば、たとえ自分が死んでも代わりはいるという理論。これも新しいタイプのヒーローの姿だ。
<ベルトさんの本体は既に死んでいるが、精神だけがベルトの中で生き続けているとのこと。モロに「鋼鉄ジーグ」だな。
 自分が死んでも犯罪は完遂されるというプログラムを作ったボルトロイミュード。これって『パトレイバー1』では?>
第11話 暗黒の聖夜を防ぐのはだれか

  脚本:三条 陸
  監督:金田 治
  アクション監督:石垣広文
  特撮監督:佛田 洋
 ボルトロイミュードの狙いはクリスマスイブの日に大停電を起こすことが発覚。制御装置を探す特状課。進之助は生前の美波と親しかった元犯罪心理学者に話を聞くことにした。
 敵はボルトロイミュード。本体は消え、後は妄執のみが残っている。そして魔進チェイサーとブレンロイミュードとも戦っている。
 3話構成となった珍しいパターンの最終話。大都市崩壊を食い止めるために亡霊と戦うヒーローという、80年代のOVAみたいな話が展開している。
 前回ハートロイミュードと戦ったばかりだが、今回はもう一人の幹部ブレンロイミュードとも戦っている。大盤振る舞いだな。一方、人の命がかかっていると言った途端、チェイサーの動きが止まっている。
 新しいライダーらしいシルエットも登場。
 特状課の捜査の様子もちょっとだけ。課長が良い味見せてる。
<ほとんど死にかけるほどの重傷を負ってるはずの進之助が普通に捜査に復帰してる。タフというよりはなんか理由を付けないとおかしい。>
第12話 白い仮面ライダーはどこから来たのか

  脚本:三条 陸
  監督:石田秀範
  アクション監督:石垣広文
  特撮監督:佛田 洋
 地上げ屋襲撃事件を捜査する特状課。戸田川という容疑者を追う進之助らだが、その捜査に何かとちょっかいをかける自称カメラマンがいた。
 敵はガンマンロイミュード。海外からやってきた拳銃使いのロイミュード。
 冒頭は追田警部補から。特状課に島流し状態ではあるが、とうとうロイミュードのことに気づいたのは良いけど、それを上層部に報告すると、今度は自分が笑われることに。
 特状課そのものがイレギュラーな存在ではあるのだが、更にその中で捜査本部にいながら、あくまで隠れて捜査するという、かなり特殊な立場にある仮面ライダーの立場ってものがはっきりさせられた。
 今回新たに仮面ライダーが登場。もう一人登場はこれまでのパターンでもあるか。今度はちゃんとバイクに乗ってる。こっちの方が本家の仮面ライダーって感じだ。性格が軽すぎるけど、それも進之助と良い対比になってる。
 新しい仮面ライダーの正体は霧子の弟の剛。仮面ライダーの名前はマッハと言うらしい。前回シルエットのみの登場だったが、本体が現れた。一方、ロイミュードの方も新しい幹部が登場。ロイミュードを復活させる能力を持つらしい。
 今回はスタッフもノリノリのようで、演出過剰だが、それもこの作品には結構似合ってる。
<マッハの演出はパパラパ〜というクラクション音。今時いねえよ。>
第13話 私の弟にはなぜブレーキがないのか

  脚本:三条 陸
  監督:石田秀範
  アクション監督:石垣広文
  特撮監督:佛田 洋
 仮面ライダーマッハの正体は霧子の弟剛だった。マッハはまだ不完全なシステムとのことで、とりあえずは進之助と行動を共にするように命じられるのだが、剛の独断専行が続き…
 敵はガンマンロイミュード。重加速バンドを売りつけていた弟の元締めのボディガードであり、元締めがロイミュードとして覚醒するのを待っていた。
 新しいライダーとして登場した仮面ライダーマッハ。その強さが見えてくるのだが、そのやり方はロイミュードと同じで、それを怒る進之助と、「どうせ敵の力(重加速)を使って戦うんだから、ちょっと位落ちても良いんじゃない?」という剛の態度の違いが鮮明となる。そしてそんな剛にもちゃんと理由があって…という展開。
 メインの物語は前回に続いて、重加速を生じさせるバンドについての捜査となる。人間が重加速を操るという設定は面白く続くのかと思ったが、そんなことはなく、腕輪を作るロイミュードが消えたことで話が終わってしまった。ちょっと残念。
 今回登場したハーレー博士役は大月ウルフ。お元気そうで。
VOL.4
<A> <楽>
第14話 彼女を狙う黒い影はだれか

  脚本:長谷川圭一
  監督:諸田 敏
  アクション監督:石垣広文
  特撮監督:佛田 洋
 人気女優のリラがロイミュードに襲われ、特状課と剛が彼女の護衛をすることとなった。一方、原因不明の頭痛に悩まされるチェイスは、何故かビジョンで繰り返し霧子の姿を観ていた。
 敵はまだ進化前のバットロイミュード。七尾リナの行くところに必ず現れるが、二体存在し、一体はリナを襲い、一体は守っている。
 芸能人のボディガードって、何故かよく東映特撮ではやってるが、主人公が刑事だけにここではおおっぴらにそれが出来るのは強みだな。何故か二人同じ人間が登場し、更に人間を守るロイミュードも登場と、なかなか複雑な話になってる。
 そして初期からの疑問であった魔進チェイサーの正体が明らかに。元々は仮面ライダーのプロトドライブだったとか。最初の重加速が生じた時に霧子を救った仮面ライダーはこのチェイサーだった。
<七尾リナの行くところには必ず社長が付き添ってる。マネージャーは社長本人?
 前回霧子から「毎回それやるの?」と呆れられていたマッハの口上だが、攻撃されてあっけなく打ち切りに。まあそうだろうな。それでもやりなおすけど。>
第15話 その想いが届くのはいつか

  脚本:長谷川圭一
  監督:諸田 敏
  アクション監督:石垣広文
  特撮監督:佛田 洋
 リラを襲うロイミュードが、かつての恋人で占い師の二階堂である可能性が浮上した。だが進之助はリラの行動から微かな違和感を覚えていた。一方、自らが仮面ライダーのプロトタイプである事が分かったチェイスは…
 敵は進化前のバットロイミュード。実はその一体は七尾リラ本人が産みだしたものだった。
 メインの話としては、アイドル歌手を襲うロイミュードの正体が分かるが、それはかなり悲しい事実となる。残存思念と、残された人間の思いが怪物になってしまったという、本作ならではの犯人捜しとなった。
 自分が仮面ライダープロトタイプである事に動揺するチェイス。実はブレンによって洗脳を受けており、記憶が消されたと言う事が分かる。一旦記憶が戻りはしたが、今度はメディックによって再度記憶を消されてしまう。そしてその真実を知ってしまった進之助は本来の戦いをすることが出来なくなってしまう。
<前回新装備まで出したというのに、メインの物語とチェイスに食われてしまい、ほとんど空気と化してしまったマッハ。可哀想に。>
第16話 沢神りんなはなぜソワソワしていたのか

  脚本:三条 陸
  監督:山口恭平
  アクション監督:石垣広文
  特撮監督:佛田 洋
 出会い系会社に登録した女性が次々に被害に遭ってるという事件を追う特状課。その会社の社長甘城の身辺調査を行っているうちに、シークレットパーティに紛れ込むことになった進之助と霧子だが…
 敵はボイスロイミュード。出会い系会社社長甘城秀の正体のロイミュードで、催眠作用を持つ声で女性を操る。
 メインの物語は女性を虜にして骨抜きにしてしまうと言う敵との戦い。なんとその会社にはりんなも登録していたという…
 一方、完全に人間としての意識を失ったチェイスを主軸に、ロイミュードの方も色々と変化が生じている。
 その中でドライブの新装備タイプデッドヒートが登場。現時点では最強のタイプらしいが、現時点では安定さに欠け、瞬間的なパワーアップとして用いるのみ。一旦変身してしまうと、誰かに止めてもらわない限り動き続けるとか。
<敵の中での不和が生じているけど、ブレンがだんだん味噌っかす状態に。これって「仮面ライダー555」の琢磨君状態なんじゃ?
 甘城からもらったチケットは2枚だが、会場には剛もいた。どうやって潜り込んだ?>
第17話 デッドヒートを制するのはだれか

  脚本:三条 陸
  監督:山口恭平
  アクション監督:石垣広文
  特撮監督:佛田 洋
 出会い系会社社長甘城=ボイスロイミュードは実はりんなの元カレで物理学者の笹本だと分かった。りんなの行動に不審を覚える特状課だが、進之助は、そこに何か理由があるのではないかと推測する。
 敵はボイスロイミュード。甘城の他、笹本という科学者の姿もコピーし、人を操る音波を研究した。
 メインの物語はりんなの悲恋(?)を描いた話。結局りんなは自分の意思でボイスロイミュード=笹本に近づき、そこで三行半を突きつけてる。笹本は行き過ぎた研究バカなんだが、昔なじみのマッドサイエンティストっぽくて実に良い。
 前回ドライブが装着したタイプデッドヒートだが、このシフトカーはマッハでも使えるようで、デッドヒートマッハが登場。今回もやっぱり暴走してるけど。それで今回大月ウルフが生で登場。やっぱこの人出ると画面が華やぐなあ。
<今回のブレン君。ハートの信頼を得ているメディックに嫉妬の炎を燃やしている。ハンカチを噛むという古典的なネタをやってる。多分腐に対してのサービスだろうけど、こういう描写も最近では当たり前になってきたな。
 高速で動くマッハの姿の描写だが、ちょっと不自然に見えるぞ。>
VOL.5
<A> <楽>
第18話 なぜ追田警部補はそいつを追ったのか

  脚本:長谷川圭一
  監督:石田秀範
  アクション監督:石垣広文
  特撮監督:佛田 洋
 次々と犯罪者を血祭りに上げるロイミュードが出現。それが復讐代行の「ジャッジ・タイム」という裏サイトからの依頼だと分かり、捜査を開始する特状課。その中で追田警部補は、この事件が5年前「ジャッジ」という犯人によるものかと確信するのだが…
 敵はジャッジロイミュード。復讐代行の闇サイト「ジャッジ・タイム」の書き込みから、悪人を追い詰めるゲームをしている。両手から電流を流して攻撃する。
 コメディリリーフの立場が多い追田警部補がいきなり格好良くなった。本人は刑事魂を持って、情熱的に犯人を追い詰めようとし、それを仮面ライダーがサポートするという形を取る。
 追田とは正反対の性格をしている剛が今回はコメディリリーフ的な立場にある。
 今回はドライブの方がデッドヒートにタイプチェンジしている。そして魔進チェイサーがライドマッハを操ってライドクロッサーを作り上げている。
<ジャッジロイミュードが狙ったブラックキャンドルの制服は白ずくめに赤いサスペンダー。これ、『時計仕掛けのオレンジ』だよな?>
第19話 なにが刑事を裁くのか

  脚本:長谷川圭一
  監督:石田秀範
  アクション監督:石垣広文
  特撮監督:佛田 洋
 ジャッジロイミュードの正体は追田の先輩刑事橘のコピー体だった。橘がロイミュードを生み出したのは、かつてジャッジの汚名を着せられて殺された岡島の復讐心からではないかと推測する。
 敵はジャッジロイミュード。橘の感情から生まれたロイミュードだが、やがて橘の感情を越えて暴走してしまう。
 追田刑事と先輩の橘元刑事の物語。刑事物の王道をいく物語で、かつてのレスキューシリーズを思わせる。BGMもかつての刑事物っぽい音楽で、色々スタッフも遊んでることが分かる。いかにも演歌な展開だ。
 久々に課長が登場。てっきりもう少し不在が長引くかと思ってたけど、意外に早かった。
 今回はマッハの方がデッドヒートにチェンジして魔進チェイサーと戦う。ドライブの方はタイプワイルドで戦ってる。
<かつて殺された岡島が奪ったボタンには宇津木の指紋が付いていたそうだが、5年間も水の底に沈んでいたのに指紋が出るものなのか?>
第20話 西城究はいつからロイミュードだったのか

  脚本:三条 陸
  監督:金田 治
  アクション監督:石垣広文
  特撮監督:佛田 洋
 カリスマオタクである西条が本を出したと言う事で、サイン会場に向かっていた進之助と霧子だが、突然起こった重加速現象。ドライブに変身して現場に向かった進之助と剛のマッハだが、そこに現れたロイミュードはどこか憎めない奴で…
 敵は死神部隊とメディック(人間体)。
 珍しい一話完結の話。意外すぎる展開だが、すげえ面白い。
 特状課のオタク西条究のロイミュードが出たという話。西条は元々特状課ではなく、客員だということがようやく分かったが、一体特状課ってどんな組織なんだろう?西条の本名は今井健太と言い、西条究とは「最上級」を意味するペンネームだそうだ。
 で、実はこれまでいた西条の半分くらいはロイミュードだというのが意外すぎ。それで西条に憑依したロイミュードが西条の好きなアニメに反応してしまい、仲間同士になってしまった。
 勿論そんなロイミュードは不良品とレッテルが貼られ、処分の対象にされてしまうのだが、良い奴と言う事で、倒す事が出来ないドライブ。
 オタクに優しい仮面ライダーか。なんかこれまでに無かったタイプのライダーだな。霧子が完全に引いてしまってるけど。
 今回のバットロイミュードは究の心をコピーしてるため、完全なヒーローオタクで、ドライブに倒されると言う事を誇りにしてるようでもある。これって「超光戦士シャンゼリオン」に出てきたゴハットを彷彿させる。
 魔進チェイサーがロイミュードを倒せなくなってしまったため、メディックが新しい死神部隊を作った。
<西条を呼ぶ際の本願寺課長の台詞は「キュ〜ちゃん」…まあ、良いか。
 今回のブレン君。相変わらずメディックに対して嫉妬の炎を燃やすが、それで「何が完璧だ。性格とか」とか言ってる。いや、あんたの性格の方が怖い。>
第21話 不揃いの死者たちはなにを語るのか

  脚本:三条 陸
  監督:金田 治
  アクション監督:石垣広文
  特撮監督:佛田 洋
 都内5カ所で殺人事件が発生。監視カメラの映像から、容疑者としてチェイスがあがる。捜査を開始する進之助と剛だが、それはメディックによる罠だった。
 敵は魔進チェイサー。そしてロイミュード体となったメディックと、それに従う死神部隊。
 話は再びチェイスへと移る。初代仮面ライダーであるチェイスにも正義の心が残っていると主張する霧子と、チェイスは悪であるとする剛とベルトさん。その狭間にあって、なんかすっきりしないものを感じている進之助という構図。
 シフトカーがメディックによって支配されてしまい、
 今回西条によって、ロイミュードはコピー元となる人間を見つける癖があることが発覚。
 今回最初マッハが使っていたデッドヒートだが、重加速を越える加速を使った魔進チェイサーに対抗するためドライブが再度装着。その後ドライブは新しいタイプであるタイプフォーミュラーを装着。魔進チェイサーとのパワーアップ合戦の構図に戻った。
<今回のブレン君。メディックが何かをチェイスに仕込んでいると見破るのだが、やっぱりハンカチを持っている。ハンカチに何か思い入れがあるのか?
 メディックのロイミュード体の顔は妙にアルカイックだが、角度によってはすごく間抜けな顔に見えてしまう。>
VOL.6
<A> <楽>
第22話 F1ボディでどうやって戦えばいいのか

  脚本:三条 陸
  監督:金田 治
  アクション監督:石垣広文
  特撮監督:佛田 洋
 一瞬の間だけタイプフォーミュラに変身することが出来たおかげで危機は脱したものの、その後遺症で全身筋肉痛で動くことが出来なくなってしまった進之助。その負担を減らすため、新兵器の開発を急ぐりんなだが、そんな時に特状課に
 敵は魔進チェイサー
 魔進チェイサーとの戦いに一応の決着がつく。メディックによってロイミュードを守ることを上書きされたチェイスだが、人の命を守るという過去の記憶が蘇ってきて、どんどん不安定に陥っていく。
 そしてドライブはタイプフォーミュラに変身。なんだか早くも最終形態?それともまだ出てくるのか?
 コアが破壊され、死んだと思われたチェイスだが、何故か生きていた。一体どうなる?味方になるか敵になるか見えてこない。
<メディックに操られた死体は刺激を受けると灰になって崩れ落ちる。オルフェノクか?
 チェイスの心の声が聞こえなくなったと言っている霧子。でもそんな描写これまでにあったっけ?
 今回のブレン君。チェイスのプログラムをちょっと変えたことをメディックにとがめられ、チェイスに殺されかかり、必死に謝ってる。どんどんネタ化していく。それと愛用のハンカチをメディックに燃やされてしまった。やっぱりなんか思い入れあるんだ。>
第23話 悪戯な笑みを止めるのはだれか

  脚本:香村純子
  監督:鈴村展弘
  アクション監督:石垣広文
  特撮監督:佛田 洋
 予告状を伴う連続爆破事件が勃発。現場に爆破物はなかったのに爆破が行われたことから、ロイミュードの仕業を疑う進之助だが…
 敵はシュートロイミュード。音速爆弾を使い、予告通り連続爆破事件を起こしていた。
 今回も1話完結の話になっている。テンポ良く話も進んでいるし、ちゃんと起承転結が取れているから好感度は高い。ただ背後の設定が色々動いている。
 まずドライブのパワーアップに取り残された気になってる剛。そして瀕死の重傷を負っているチェイスを密かに助けた霧子。どちらもこれからの物語に関わってくる重要な案件になる。
<シュートロイミュードが撃ち出した爆弾の回収作業の途中、ピットインして修理までしているドライブ。そんな余裕どこにあるんだ?>
SP 手裏剣戦隊ニンニンジャーvs仮面ライダードライブ 春休み合体1時間スペシャル  重加速反応が探知され、出動した進之助の仮面ライダードライブ。だが現場にいたのはカラフルな五色の自称「忍者」だった。重加速を起こした犯人として彼らを捕まえる進之助だが…
 敵はブルブル。ロイミュードから与えられた力を元に誕生した妖怪で、重加速を使うことが出来る。体液で人間の恐れの心を拡大させる。死んだショッカー科学者のディー博士の無念を晴らすべく活動する。
 春休み合体スペシャルでこちらの世界に「手裏剣戦隊ニンニンジャー」が現れるという物語。物語としては、ロイミュードと妖怪が手を組むことで起こる時空の歪みに立ち向かうという話になる。その時空の歪みは仮面ライダー3号まで呼び寄せてしまう(マッハと戦ってるだけだが)。
 当初いがみ合う二大スターが、やがて手を組むというVSものの定番を地でやってる。ドライブの世界からの話からすれば、このロイミュードと妖怪が手を組んだことで、この世界に重加速を使う妖怪が誕生したという話となった。
 放っておけば異分子として消えてしまうことになるニンニンジャーと協力して元の世界に戻すことがドライブの使命と言う事になる。この世界のヒーローとしては、この世界の人間だけを守ることが使命だとベルトさんから諭されるが、それに納得がいかない進之助は、ニンニンジャーの味方として協力することを決意する。目の前で苦しんでいる人がいるならば、何よりもそれを優先して助けるのがヒーローの役割。それを地道にやってる感じだ。
 片岡鶴太郎と笹野高史が怒鳴り合ってるシーンがあるが、これはこれでサービスになってるな。
<それなりに台詞が練れてるドライブの世界に、稚拙な台詞のニンニンジャーが入ることで、違和感が生じてる。
 今回のブレン君。シュリケンジンと巨大化したロイミュードの戦いを目の当たりにするが、メディックから「疲れてる」と言われてハンカチをくしゃくしゃにしながら悩んでいた。あれ?これ新しいハンカチ?
 ディー博士の末期の台詞は「時代を0に巻き戻す」だそうだ。「クウガ」のOPかよ。
 仮面ライダーの世界はつながっているらしいが、この作品の場合、パラレルワールドでないと整合性がとれないんだが。
 「V3」に登場したカメバズーカが出ているのだが、首領はやっぱりショッカーだった。たまにはデーストロンにしても良さそうなもんだけどね。>
合体SP
<A> <楽>
BR BR
第24話 なにがマッハを走らせるのか

  脚本:香村純子
  監督:鈴村展弘
  アクション監督:石垣広文
  特撮監督:佛田 洋
 ブレンによって復活したシュートロイミュードが茂木拓郎の命を狙ってくる。彼を助けるため、進之助と剛はシュートロイミュードに立ち向かう。
 敵はシュートロイミュード。前回倒されたがブレンによって復活させられた。前回登場した茂木拓郎から生まれたことがここで分かる。
 シュートロイミュード編の後編。刺激を求めるために相手を挑発するが、「弱い」と言われた剛がキレてしまう。それで連戦連敗となってしまう剛が己の力を取り戻すまでが描かれていく。ドライブとマッハは同じシステムなのだが、確かにこれまでのパワーアップはほとんドライブばかりでマッハの方はデッドヒートだけ。でも本当に自分を取り戻したのか?と言うちょっと気になるところ。
 そんな剛の焦りを感じる進之助と、全くそれに気づかない霧子。察しの善し悪しがいつもとは逆だ。
 チェイスを助けて匿う霧子だが、チェイスはそこから逃げ出してしまう。何故かりんながマッハのベルトをもう一つ作ってるというタイミングの良すぎる事実はあるにせよ…
VOL.6
<A> <楽>
第25話 新たなる闘いはなぜ始まったのか

  脚本:三条 陸
  監督:諸田 敏
  アクション監督:石垣広文
  特撮監督:佛田 洋
 多賀という凶悪犯に憑依し、ネオバイラルコアによって多賀と一体化して誕生したソードロイミュード。かつて進之助の相棒早瀬によって捕まえられた多賀の望みは、早瀬に復讐する事だったが…
 敵はソードロイミュード。凶悪犯多賀に一体化したロイミュードで、多賀の望み通り早瀬に復讐しようとする。両腕の鋭利な刃物を飛ばして攻撃する。
 軽快にライダーがパワーアップするが、同時にロイミュードもパワーアップしている。今回から人間に本当に憑依してしまったロイミュードが誕生。中の人間を一度分離しなければ倒す事が出来ないようになった。
 捜査一課の嫌味な課長が登場。特状課をつぶそうとしているようだが、そのために進之助のストレスがたまり続け、ついに自分が仮面ライダーだとカミングアウトしてしまう。これによって物語も新しい展開となっていく。実は本願寺課長は全てを知っていたというオチもついたが。
 人間などどうでも良いと言いつつ、霧子に協力しているチェイス。だんだん本物のツンデレになってきてるような。
<捜査にもトライドロンを使う進之助だが、そこに同乗している追田刑事はなんにも気がついてないようだ。これまでドライブと一緒に出ていたのを何度か目撃してるはずなんだけど。>
VOL.7
<A> <楽>
第26話 チェイサーはどこへ向かうのか

  脚本:三条 陸
  監督:諸田 敏
  アクション監督:石垣広文
  特撮監督:佛田 洋
 自分が仮面ライダーであることを世間に公表され、すっかり有名になってしまった進之助。そんな進之助に、本願寺課長は、いよいよ仮面ライダーを世間に公表すべき時が来たのだという。
 敵はソードロイミュード
 実は本願寺課長とベルトさんは、頻発するロイミュード事件には警察が一枚噛んでいることを知っていたため、これまで秘匿していたのは、警察上層部から隠すべき時だったからだったそうだが、もうそんな状態では無くなったということらしい。大きく話は動き始めているが、意外にしっかりした設定があることが分かってきた。
 そしてチェイスが新しく仮面ライダーチェイスとして再起動。一方ロイミュードの方も新たなる強敵が姿を見せると、急展開と言った感じ。確かに第二フェイズに入っているらしい。
 そしてチェイスが仲間になることを良しとしない剛がチェイスに対して
 前回登場した仁良は相変わらずの嫌味キャラとして活躍中。警察上層部の問題もあるため、これから度々登場しそうなナイスガイだ。やっぱ仮面ライダーにはこういう嫌味キャラがいてこそ面白くなるってもんだ。
<仮面ライダーチェイサーの武器は斧だが、信号機が付いてたり、妙な音声が出たりと、なんか「烈車戦隊トッキュウジャー」の追加武器みたい。>
第27話 詩島剛が戦う理由はなにか

  脚本:長谷川圭一
  監督:石田秀範
  アクション監督:石垣広文
  特撮監督:佛田 洋
 チェイスを仮面ライダーとして認めたくない剛は霧子と衝突。思わずその頬を叩いてしまった霧子は後悔を覚えたまま一課との合同捜査に出席するが、そこには何故か「アドバイザー」と称するブレンが現れる。一方、弟がロイミュードにさらわれたという女性と出会った剛は、独自に捜査を開始する。
 敵はシーカーロイミュード。ロイミュードに適合する人間を探すために派遣されたロイミュードで、人間同士を憎ませることでその極限値を知ろうとする。
 新興住宅地を舞台に、ロイミュードとなる人間を探すロイミュードとの戦いがメインの話。敵の攻撃もだんだんと巧妙になってるのが分かる。
 仮面ライダーを認めた警視庁だが、それで仁良課長が妨害工作に出ているが、それが良い味出してる。やっぱりこんな嫌味キャラがいてこそ面白くなる。公務員であるヒーローの弱みを良く示した物語でもある。
 それが可能なのは、警視庁の上層部にロイミュードがいるからで、なんとブレンをアドバイザーとして送り込んできた。
 ロイミュードを徹底して憎む剛は、過去自分の父親がロイミュードの暴走を引き起こしたという哀しい思い出を持つ。「俺が何を背負ってるのか知りもしないで」とか叫んでる。若さの特権台詞だな。
第28話 なぜ家族は狙われたのか

  脚本:長谷川圭一
  監督:石田秀範
  アクション監督:石垣広文
  特撮監督:佛田 洋
 剛がロイミュードを憎む理由とは、剛と霧子の父こそがロイミュードを生み出した張本人であり、それを霧子に知られる前に全てを終わらせたいと考えていたからだと知った進之助は、剛の暴走を止めるためにチェイスに助力を求める。
 敵はシーカーロイミュード。ロイミュードの適性体を探すのが目的だが、その本当の目的はライダーである詩島剛を仲間に取り入れるためだった。
 剛が何故そんなにロイミュードを憎むのかが描かれていくのだが、その憎しみも実はロイミュードによって修正された感情だった。この部分はヒーローを語る上で大変重要な部分。ヒーローが感情に動かされると、それを利用されてしまう。戦隊ものでは結構多い描写だが、これも未成熟なキャラをライダーにしてみた成果となる。上手い作りでもあり。
 嫌味な仁良課長を逆に欺す特状課。嫌味な人間には、こういう溜飲を下げる話が作れるから良い。欺すと言っても、チェイスに本当の姿になって特状課に来てもらうだけのことだが、確かに本物のロイミュードが来たらライダーを使うしかないわけだから。
 物語はまだまだ半ば。まだ未成熟な剛は利用されやすいらしいが…
第29話 強盗事件で本当はなにがあったのか

  脚本:香村純子
  監督:田崎竜太
  アクション監督:石垣広文
  特撮監督:佛田 洋
 「お前の居場所を与えよう」と言って近づいてきたブレンに対し、当然拒否する剛だが、ブレンはあるデータを剛に差し出す。その頃、連続銀行強盗にロイミュードが関わっている可能性を見いだした特状課は捜査を開始するが…
 敵はオープンロイミュード。根岸という銀行強盗に融合進化したロイミュード。どんな扉も開けることが出来る能力を持つ。
 前回で孤独をかみしめることになった剛の心の迷いを主軸に、進之助の過去の因縁が描かれる。今回の犯人は進之助の父英介を殺したとされるのだが、それも何か秘密があるようで。
 あれだけロイミュードを憎んでいた剛がロイミュードと共にライダーに襲いかかる。当然ここにも何らかの理由があるのだろうが、仮面ライダーと言うよりも戦隊もののノリっぽくなってきた感はある。
 特状課から仮面ライダーの出動にエフェクトがかかるようになった。ベルトさんに言わせれば「大げさな」だが。
VOL.8
<A> <楽>
第30話 真犯人を語るのはだれか

  脚本:香村純子
  監督:田崎竜太
  アクション監督:石垣広文
  特撮監督:佛田 洋
 12年前に殉職した父の謎を追う進之助。チェイスによれば、人の記憶を操るロイミュード001が事件の中心であり、今暴れているオープンロイミュードがそれに関わっている可能性が高いという。剛の事を気にかけながらも捜査を進める霧子と進之助だが…
 敵はオープンロイミュード
 進之助の父の殉職を契機に、警視庁上層部がロイミュードに関わっていると言う事が発覚する。視聴者にとってはもう分かっていることだが、話は急展開していく。
 一方、ドライブとチェイスとマッハ。三者がぶつかり合いながら仲間になっていく過程も丁寧に描かれていく。家族に関わることだと全員が熱くなってしまうが、そこで冷静になることでしっかり仲間意識を作っていく。チェイスは家族の概念がないため、それを知りたいと思っているようだが、その差も面白い。
 進之助については、言動まで父親とそっくりになっており、それも成長として語られている。
 剛がロイミュードの仲間になってしまったのは、001の記憶操作によるものである事が分かったが、それを知ったチェイスは何故かその事を隠している。
第31話 大切な記憶はどうして消されたのか

  脚本:長谷川圭一
  監督:山口恭平
  アクション監督:石垣広文
  特撮監督:佛田 洋
 国家防衛局長官真影の正体がロイミュード001であることを知った進之助は、ベルトさんの制止を振り切り、ブレンに真偽を問いただす。だが現れた剛に銃撃されてしまった。001を止める事でぶつかり合う進之助とベルトさんだが、そんな時、突然自分以外の周囲の人間が父親のことを分からなくなったという青年が現れる。
 敵はフリーズロイミュード。ロイミュード001の進化体で、氷の針を人間の脊髄に打ち込むことで記憶を操る。ちなみに素体状態でも同じ技は使えた。
 真影によってロイミュードの本当の目的というのが語られるが、それは感情の爆発によってロイミュードは超進化すること。そしてその際には二度目のグローバル・フリーズが起こるという。
 そしてそのためには001には進之助が必要だそうで、だからこそ今まで泳がせておいたということ。そして時が来たため、その回収にかかったというのがこの話らしい。
 直情型の進之助はまっすぐに真犯人真影の元へと向かうが、それらは全部001に手の上。直情のヒーローを逆手に取った上手い脚本でもある。
第32話 進化の果てに待つものはなにか

  脚本:長谷川圭一
  監督:山口恭平
  アクション監督:石垣広文
  特撮監督:佛田 洋
 父親の殉職とロイミュード001は関係があると確信した進之助は、慎重なベルトさんとぶつかり合う。一方、超進化体へと進化しようとする001は、ライダーを利用しようとしていた。
 敵はフリーズロイミュード。タイプフォーミュラーによって破壊されたが、それを経て超進化体へと進化した。
 フリーズロイミュードの能力は特定のキーワードを認識できなくさせるというもの。実は追田が「ロイミュード」という言葉を発することが出来ないのも、過去フリーズロイミュードに針を打ち込まれたせいだという。言葉が出てないのはネタか?と言われていたが、ちゃんと理由があったとは。それも今回で戻され、ちゃんと「ロイミュード」と言えるようになった。
 そしてその針の解毒剤を作るため、針を打ち込まれても耐えることができた進之助自らが比肩タイトなる。他人のために命を賭けるヒーローの宿命でもある。そして、何よりも強いのは人間の心とするのもやはりヒーローの特徴だ。
 一方、これまで散々嫌味を言い続けていた仁良課長が真影に切り捨てられることで特状課に全面協力することに…これはこれでカタルシスはあるが、このキャラはそういう真似してほしくなかった。
 フリーズロイミュードを圧倒するドライブだが、それが逆に進化を促すという皮肉な結果となり、ついにドライブは敗北…
第33話 だれが泊進ノ介の命を奪ったのか

  脚本:三条 陸
  監督:諸田 敏
  アクション監督:石垣広文
  特撮監督:佛田 洋
 超進化体となったフリーズロイミュードの一撃で進之助は殺されてしまった。その死にショックを受ける特状課の面々だが、一人チェイスだけは、せめて剛を取り戻そうと戦いへと赴く。
 敵はフリーズロイミュード。超進化体となり、金色の姿となった。
 主人公の死?というショッキングな出来事から続く物語。まあ「仮面ライダークウガ」を継承してるならば、これがパワーアップの伏線であることは明確。新しいフォームはトライドロンと合体して、タイプトライドロンになったということ。これがドライブの最終形態か?
 ただし、これが完全な絶望では無く、まだ他に仮面ライダーがいると言うのが違っている部分で、そのために暗くならずに物語を続ける事が出来た。できればこの話はそれだけで引っ張って欲しかったかな?折角の二人のライダーが勿体ない。
 そのため、剛が正気に戻る描写が必要なのだが、実は進之助同様剛もフリーズロイミュードの針を受け付けない特殊体質で、ロイミュードの根本的なデータを奪うために演技をしていたというオチがついてる。ちょっと単純すぎる気もするけど、これも何かの伏線になり得るか。
 そして新しいタイプトライドロンでフリーズロイミュードを撃破したものの、001のダイイングメッセージによって、進之助の父を殺したのは違っていると言われてしまった。まだまだ話は続いていくわけだ。
<タイプトライドロンはこれまでのどの仮面ライダーよりもメカメカしい。どっちかと言えば仮面ライダーと言うよりロボットっぽいな。
 タイプトライドロンは三つのタイヤを同時展開できるらしい。これってどこのレインボーマン?>

VOL.9
第34話 だれが泊英介の命を奪ったのか

  脚本:三条 陸
  監督:諸田 敏
  アクション監督:石垣広文
  特撮監督:佛田 洋
 フリーズロイミュードの末期の言葉で父英介の命を奪ったのは001では無いことを知らされた進之助。そんな時警視庁科学捜査研究所で盗難が起こったという連絡を受ける。そこで奪われたものは、英介を撃った銃の弾丸に関する報告書だった。
 敵はシーフロイミュード。ブレンロイミュードが変化したもう一つの形態。仁良課長と進化融合して特殊能力でどんなものでも奪ってしまう。
 前回まででフリーズロイミュードの超進化の話が終わったかと思ったら、まだ終わっておらず、いきなり今度はブレンが超進化体へと進化してしまった。ブレンが進化するためには嫉妬の感情が必要で、そのために仁良課長を利用した。
 仁良課長と和解したため、これから良いサブキャラになるかと思ったのだが、なんと進之助の父英介を殺した犯人だったとか。あらら。これで退場決定か。
 ハートロイミュードは戦いの感情が高すぎ、そのため自らと互角以上に戦える存在として仮面ライダーを必要とし、そのために進之助を進化に利用しようとしていることが分かった。現時点では自分の性能を高めるためにドライブに執着しているが、強くなりさえすればマッハとかチェイスでも良くなるんじゃないか?
第35話 ろう城事件はなぜ起きたのか

  脚本:長谷川圭一
  監督:山口恭平
  アクション監督:石垣広文
  特撮監督:佛田 洋
 ブレンが変身したシーフロイミュードと融合進化した仁良は12年前の事件を闇に葬ろうとし、警視庁に現れる。それを待ち構えていた進之助とチェイスだが、ブレンと融合したシーフは強く、更に罠にはまって警視庁襲撃犯にされてしまう進之助。
 敵はシーフロイミュード。先の個体は破壊されたが、今度は超進化体となったブレンがシーフロイミュードと化した。
 正義の味方であるはずのヒーローが、一般人から憎まれる事態に遭遇する。これもヒーローものの一つの特徴となる事案。
 今回課長が良い味だしてる。12年前の事件では、嫌な予感を英介に告げなかったことを悔やみ、それで特状課を立ち上げたとのこと。
 一方、悪人としてどんどん存在感を増している仁良。小悪人とばかり思ってたけど、こんなに存在感上がるとは。意外だった。
<今週のブレン君。圧倒的な力でメディックを屈服させた後、ダイビングスライディングしてにやにやその顔を見ている。良い小物っぷりだ。>
第36話 銃弾はどこに正義を導くのか

  脚本:長谷川圭一
  監督:山口恭平
  アクション監督:石垣広文
  特撮監督:佛田 洋
 ブレンと仁良による罠にはまった進之助。ベルトさんまで奪われ、絶体絶命のピンチになすすべが無いかのようだが…
 敵はシーフロイミュード。そして超進化したブレンロイミュード
 完全に罠にはまった進之助がどうなったかが描かれる。仁良とブレンの連携による罠にはまったわけだが、その過程はかなり精神的にプレッシャーを与えるもの。ここまでやったのはライダーではかなり珍しい。ある程度の高年齢層を意識した作りだからこそ出来る描写で、これだけやってくれたら立派だ。これだけ精神的に追いつめるからこそ、最後のカタルシスにつながっていく。
 一方、お互いに嫌い合っている剛とチェイスが進之助のために協力していくのも良い描写。その間を取り持つのが、二人の生みの親蛮野博士の記憶というのも構成としては非常に良い。この二人、父親が一緒なんだから、兄弟と言っても良いわけだ。
 最後のブレンロイミュードに対しては三人の仮面ライダーが次々にキックを決める。全員の強力技はこれが最初となるが、そもそもキックによる必殺技がそう多くないため、かなり珍しい光景となっている。
 一応ブレンはまだ死んではいないが、パワーを失って「003」という数字だけになってしまった。それで完全にメディックにいたぶられてる。この二人の関係を考えると、そうなるだろうな。
第37話 究極の味覚を狙うのはだれか

  脚本:三条 陸
  監督:舞原賢三
  アクション監督:石垣広文
  特撮監督:佛田 洋
 突然ロイミュードが発火して爆発するという連続発火事件が起こった。調査に向かった特状課は、現場に残された招待状から、幻の隠れレストランと噂されるシュプレムへと向かう。そこにいたのは…
 敵はクックロイミュード。レストランシュプレムの見習いシェフ板垣の融合進化体。食事用のフォークやナイフを使って攻撃する。
 前回で進之助の父の敵が明かされ、ブレンロイミュードの話が一段落。これから新展開。尺からして、そろそろまとめにかかる時期だろう。
 100体のロイミュードの内、残りは46体という。まだ結構残ってるんだな。でも最終的な数が決まってるってのは、これまでない面白い設定。残ったロイミュードだが、メディックが自分の進化のために次々に使い潰しているのと、海外から新しいロイミュードが現れたりで、色々と変化が起きている。
 いつの間にかバディとして活躍し始めたマッハとチェイス。仲は悪いが、共通の秘密を共有することで、共犯意識が出てきたっぽい。
 そして今回個性を出したのがハート。仲間意識の強いハートは仲間を犠牲にするメディックを許すことが出来ず(メディック自身はひたすらハートに尽くしているんだが)、自ら超進化してみせると宣言している。実に格好良い。
VOL.10
<A> <楽>
第38話 悪魔はなぜ進化を求め続けるのか

  脚本:三条 陸
  監督:舞原賢三
  アクション監督:石垣広文
  特撮監督:佛田 洋
 ドライブとハートとの戦いは、ハートの勝利に終わった。ベルトさんから切り離されて変身出来ない進之助に対し、ハートは自分たちの目的は人を滅ぼすのでは無く、支配することである事を告げる。
 敵はクックロイミュード。その正体はシュプレムの職員増川。前回板垣と融合進化していたが、シェフの奥村とも融合進化する。究極の味覚を追求する奥村の欲望に取り入った事が分かった。
 ハートの真意が語られる話。人間を滅ぼすのでは無く支配することが目的であり、そのために進化を求めていたという。そんなハートが悪では無いと思い始める進之助。ヒーローとは悪と戦う宿命を持っているが、その相手が悪でなかったら?これもヒーロー論としては大変重要なものを持っている。これまでロイミュー土が人間を滅ぼすために活動していたと思いこんでいた進之助にとっては新しい視点で、ハートを憎みきれなくなってしまった。
 正々堂々と戦いたいという進之助の思いを受けることによってハートは自分の能力を超え、ハートは超進化体となった。
第39話 旋風の誘拐犯はいつ襲って来るのか

  脚本:三条 陸
  監督:柴崎貴行
  アクション監督:石垣広文
  特撮監督:佛田 洋
 ドライブ中のカップルを狙い、女性をさらうロイミュードが出現した。追田とりんな、進之助が霧子と組んで囮捜査を開始したところ、狙い通りトルネードロイミュードが現れるのだが…
 敵はトルネードロイミュード。風を操るロイミュードで、既に超進化の一歩手前まで来ているのだとか。
 新しい強力なロイミュードが登場。これも超進化体の候補らしい。
 クリムと蛮野がついに顔合わせ。二人とも人間としての姿を捨てているが、共闘を申し出る蛮野を拒否するクリム。だが伴野の方も何か何か企んでる様子。なんだか不気味な感じだ。
 一方、ロイミュードの方も二人の超進化体が現れ、後は二人揃えば何かが起こるのだとか。
 チェイスが運転免許を取っている描写もあるが、妙にコミカルな感じになってる。
第40話 2人の天才科学者はなぜ衝突したのか

  脚本:三条 陸
  監督:柴崎貴行
  アクション監督:石垣広文
  特撮監督:佛田 洋
 ライドブースターを奪い、仮面ライダーを攻撃してきた蛮野。その狙いはベルトさん=クリムのプログラムを書き換え、自分の思い通りにしようとしていた。ベルトさんを解析し、自らの思念を新しいドライブドライバーに移し込んだ蛮野。
 敵はトルネードロイミュード。霧子をさらい、海の見える公園でネックレスをかけることで超進化体に進化しようとした。
 前回突然裏切ったと思われた蛮野だが、実際には裏切りでは無く最初からクリムのデータ狙いだったという。そして蛮野の過去の蛮行が明らかになる。ロイミュー土を生み出したのは蛮野だが、その欲望丸出しのプログラムは蛮野が与えたものだという。
 蛮野の性格は極めてエキセントリックで、自分の欲望に忠実。研究のためには誰を犠牲にしても構わない。いやあ、なんという完璧なマッドサイエンティストっぷり。マッドサイエンティストに強い思い入れある身として言わせてもらえれば、すっげぇ格好良い!
 ロイミュードが人間を憎み、欲望に忠実なのは、実は蛮野本人のコピーだったというオチも付けられてる。機械生命体が人間以上に人間っぽいのはそれが理由か。良い!実に良いぞ!!!
 霧子に心配かけないために自分一人でロイミュードを倒そうとしていた剛だが、実はそれは父である蛮野を信用するという前提に立ってのことで、父がまともな科学者であると言う事が剛の心の拠り所だった。ところが実は全ての元凶は父にある事を知らされた剛には更なる試練が与えられた訳か。そこからの立ち直りも見所の一つだが、何故かハートが良き助言を与えてたりして、良い奴っぷりが増してる。ハートは蛮野による最悪の被害者でもあるのだが、だからこそロイミュードを守ることを自らの使命となしているとのこと。本当に良い奴じゃん。
<トルネードの素体となったジョージ白鐘の最高の望みとは、海の見えるチャペルで理想の女性に自分の作ったネックレスを付けること。なんとバブリーな…と思ったら、劇中で思いっきりツッコミ入ってた。>
第41話 黄金のドライブはどうやって生まれたのか

  脚本:長谷川圭一
  監督:山口恭平
  アクション監督:石垣広文
  特撮監督:佛田 洋
 とある病院で若い女性達が突然意識を失うという事件が続発した。状況から特状課が出動したが、そこで進之助はメディックのコピー元である女性を発見するのだが…
 敵はメディック。そしてベルトとなった蛮野が変身した
 これまで謎の存在であったメディックが動き出した。そのために自らのコピー元である女性にたどり着くように仕向けてる。ブレンに肉体を返したようだが、それも何かの目的があるらしい。
 又、ハートによりメディックとの過去の出会いが語られている。プロトタイプドライブによって全滅の危機に遭ったロイミュードを全員助けたのがメディックだという。
 そしてベルトという自らの体を得た蛮野は、そのベルトを使い、金色の仮面ライダーへと変化する。マッドっぷりがますます上がってるのが好感度高い。
 人間の感情を少しずつ覚えていくチェイスは、ついに恋を覚えた…のかな?
<超進化直前の新しい幹部として登場した二人が前回に続きあっけなく殺されてしまった。なんとも。>
VOL.11
<A> <楽>
第42話 女神の真実はどこにあるのか

  脚本:長谷川圭一
  監督:山口恭平
  アクション監督:石垣広文
  特撮監督:佛田 洋
 メディックが一体何を考えているのか、それを問いただす進之助にメディックはコピー元となった美鈴の純粋な愛の力を呼び覚ますことで超進化することと答える。
 敵は仮面ライダーゴルドドライブ。
 メディックが超進化する話。メディックはメディックで、自分の超進化の事を思い悩んでおり、そのためには純粋な愛が必要であるという結論に達している。そのため人を守ろうとしている。
 ただし、それは元々の目的ではなく、蛮野に促されてのこと。ハートと同様蛮野も再びグローバルフリーズを起こす事を目的としているようだが…
 物語自体はメディックの素体となった女性を巡る事件で、これは恋人と思われた男が実は殺人未遂犯であったというオチ。
 一方、人間の感情を知りたいチェイスは霧子に恋人の愛とはついて尋ねていた。
<今回のブレン君。蛮野に利用されていたことをハートに告白して、「ならば消えてもらおう」との言葉に、本気で怯えていた。>
第43話 第二のグローバルフリーズはいつ起きるのか

  脚本:三条 陸
  監督:石田秀範
  アクション監督:石垣広文
  特撮監督:佛田 洋
 仁良の失脚により、ようやく対ロイミュード対策に本腰を入れ始めた警視庁。そんな時、ロイミュードが第二のグローバルフリーズを起こそうとしている証拠を掴む。
 敵はメディックロイミュード。そして仮面ライダーゴルドドライブ
 ロイミュード側が力を貯めているために物語は小休止となり、新しい展開へと向かおうとしている物語。そのとっぱじめは、チェイスから、進之助が霧子を愛しているということを指摘されることから。ここで進之助は自分の本当の気持ちに気づくという、まるでラブコメみたいな展開となった。ずれたチェイスによって、人間関係がどんどん無茶苦茶苦になっていく。
 恋愛相談をベルトさんにしたら、思いっきり動揺してるシーンもあった。
 一方、蛮野によって掌握されたロイミュード側では、消えたブレンをめぐって丁々発止のやりとりが楽しめる。その中で、なんとベルトさんの元であるクリスのコピー体が現れてた。
 ブレンがハンカチを手放せないのは、元となった人間の癖からだとか。なんだハートと関わりがあるんじゃなかったのか。
 結果として、仮面ライダーがブレンを守るというおかしな構図が展開中。
<今回のブレン君。絶対ばれないと清掃業者に化けてたけど、変装もしてないため、あっという間にばれてる。やることなすことどこか抜けていて、逃げるそばからばれてしまうので、極めつけの情けなさで、ハートの格好良さと凄い対比になってる。>
第44話 だれがハートを一番愛していたか

  脚本:三条 陸
  監督:石田秀範
  アクション監督:石垣広文
  特撮監督:佛田 洋
 ゴルドドライブはブレンを確保することによって超進化体の数を揃え、第二のグローバルフリーズが起こることは確定的になった。残された方法は、その現場を特定し、そこを見張るしかないと判断するのだが…
 敵はゴルドドライブ
 ゴルドドライブの目的。それは第二のグローバルフリーズを起こすことだったが、ハートの考えたものとは異なり、四人の超進化体の力だけを手に入れ、一人で起こそうとしている。その過程でロイミュードの一人は死なねばならないことを一人だけ知っており、洗脳したメディックを殺してもうロイミュードを復活させられないようにしたが、なんとブレンがその身代わりになった。
 これまで完全なるコメディリリーフだったブレンが実に素晴らしい役割を果たした。今回も最初こそ完全にギャグ要員だったが、後半、自分の役割を果たすために自らを犠牲にする。ここまでギャグ要員としていた理由はまさにこの話にこそあった。ブレンとしては、何よりもハートに喜んでもらうことを優先した結果、犬猿の仲であったメディックの命を助ける。泣ける物語だった。
 仮面ライダーシステムの量産機が登場。最初に変身したのは本願寺課長だったが、システムが不完全で拘束具になってしまった。
<本願寺課長が仮面ライダーに変身するシーンは、なんとなく坂上二郎っぽいと思ったのだが、変身後のポーズがモロで、狙ってやったことが分かった。尤も、このネタで分かる人随分限られると思うけど。>
第45話 ロイミュードの最後の夢とはなにか

  脚本:三条 陸
  監督:柴崎貴行
  アクション監督:石垣広文
  特撮監督:佛田 洋
 特防センターを乗っ取り、第二のグローバルフリーズを起こそうとするゴルドドライブ。その狙いは全人類をデータ化して支配下に置くことだった。それを防ぐため、仮面ライダーはハートとメディックと力を合わせてゴルドドライブの野望を打ち砕こうとする。
 敵はゴルドドライブ
 いよいよラスト間近。最後の敵蛮野=ゴルドドライブに対抗するため、敵と味方が手を組むという燃える内容。こういう展開は二本の特撮では珍しく、アメコミみたいな展開になってる。全員で一緒に変身するシーンは実に素晴らしい。
 前半以来全く登場することなかった早瀬が再登場。進之助のために一肌脱いでるのも燃える展開だな。
 OPで使われていた、トライドロンが地中から生える棘を避けて走行するシーンは、ここで初めて使われた。なんと最終の戦いの描写だったとは。
 剛にとってゴルドドライブは父蛮野の意思そのもの。だがだからこそ自分で決着を付けねばならないと思い込んでいるが、明らかにゴルドドライブに力負け。そしてそれを助けたのがチェイサーで、魔進チェイサーに戻ってまで剛を守っていた。その身代わりの理由は「霧子が愛する者たちを守れるなら本望だ」とのこと。泣ける。
VOL.12
<A> <楽>
第46話 彼らはなぜ戦わなければならなかったのか

  脚本:三条 陸
  監督:柴崎貴行
  アクション監督:石垣広文
  特撮監督:佛田 洋
 剛をかばい、ゴルドドライブと共に自爆したチェイス。初めてロイミュードを“ダチ”と認めた剛はマッハとなり、瀕死のゴルドドライブへと突入する。一方、全人類をデータ化するというシグマサーキュラーが発動し、第二のグローバルフリーズが始まろうとしていた。
 敵はゴルドドライブ。剛がマッハとチェイサーの力の両方を使っチェイサーマッハとなり撃破された。そしてシグマ。蛮野の組んだプログラムに超進化体となったロイミュードのパワーをつぎ込んシグマサーキュラーから生まれたプログラムで、世界中の機械をコントロールする。
 ラス前。最後の敵かと思われたゴルドドライブだが、その後ろに更なる強敵が現れるという、RPGっぽい物語展開。
 絶体絶命の危機にある進之助を救うためにメディックがその命をささげた。最早残ったロイミュードはハートだけになった。
 非情に燃える展開ではあるが、一つ難点を言わせてもらえれば、剛に父親殺しをさせる脚本はちょっときつすぎるかな。
<マッハとチェイサーの力の両方を得たチェイサーマッハだが、チェイサー部分はアンダーウェアだけ。見た目は単純な融合ではある。
 シグマによって人間が次々データ化されるが、服までデータになってる。手から離れた帽子とかもデータになってるけど、他の無機物はデータにならない。その差は?>
第47話 友よ、君はだれに未来を託すのか

  脚本:三条 陸
  監督:柴崎貴行
  アクション監督:石垣広文
  特撮監督:佛田 洋
 メディックによって力を取り戻した進之助は再びドライブに変身。ハートと連携して見事シグマを打ち破り、第二のグローバルフリーズを防ぐことが出来た。だが助かったハートは突然ドライブに襲いかかる。
 敵はシグマ。そしてハートロイミュード。残り一人となったロイミュードとして、仮面ライダーに最後の決着を付けようとする。シグマとの戦いで既に瀕死の重傷を負っており、戦い半ばで倒れた。
 第1話から始まっていた進之助とハートの決着が付けられる話。いわば裏の主人公とも言えるハートロイミュードは最後の最後、正々堂々戦い、自ら死を選んだ。
 これによりロイミュードは全滅。ベルトさんは自らの意思で仮面ライダーシステムを封印する。
 最後にベルトさんは進之助と霧子を祝福していなくなったけど、復帰するのはそう遠い日では無いと思われる。
第48話 ゴーストの事件

  脚本:毛利亘宏
  監督:金田 治
  アクション監督:石垣広文
        宮崎 剛
  特撮監督:佛田 洋
 ロイミュードが滅びてからしばらく経ち、捜査課に転属となった進之助だが、本願寺課長に呼び出され、最後の特捜課の事件を依頼される。それはかつて刑事時代の進之助が追っていた反政府組織ネオシェードの事件だった。
 おまけとなる最終話。コメディというわけではなく、次回作「仮面ライダーゴースト」のつなぎとして作られたもの。変身出来ない一般人と化した進之助を颯爽と助けるゴーストの強さを強調している。
 「本当に悪いのは人間の悪意」。進之助が言っていることはまさにその通り。進之助は刑事として悪と戦い続けることを宣言した。
 ネオシェード首領の岡村役は「龍騎」手塚「ウルトラマンガイア」藤宮博也役の高野八誠。

 

000 魔進チェイサー 狩野洸一 全話
001 フリーズロイミュード(コブラ) 真影壮一 31〜33話
002 ハートロイミュード(スパイダー) (青年実業家) 1〜47話
003 ブレンロイミュード(バット) 杵田光晴 1〜44話
004 −(スパイダー) クリム・スタインベルト 39話
005 リベンジャーロイミュード(バット) 西堀光也 (小説)
006 ゴルドドライブ(コブラ) 不明 1、41〜46話話
007 ソードロイミュード(バット) 多賀始 25話
008 トルネードロイミュード(スパイダー) ジョージ白鐘 25話
009 メディックロイミュード(コブラ) 羽鳥美鈴 15話〜47話
010 ペイントロイミュード(スパイダー) 浅矢一広 3話
011 巨大バット(バット) 『ドライブ』劇場版
012 (スパイダー) 1話
013 死神(コブラ) 43話
014 (コブラ) 『ドライブ&鎧武』劇場版
015 死神(スパイダー) 45話
016 巨大化(バット) SP
017 ガンマンロイミュード(バット) ガフ 12話
018 (スパイダー) ビーン 13話
019 死神(スパイダー) 45話
020 (スパイダー) 『ドライブ&鎧武』劇場版
021 死神(コブラ) 44話
022 死神(スパイダー) 43話
023 クラッシュロイミュード(コブラ) 4話
024 ボルトロイミュード(スパイダー) 美波護郎 9話11話
025 (スパイダー) 37話
026 巨大ロイミュード(バット) 28話
027 偽ドライブ(スパイダー) 『シークレット・ミッション』
028 死神(スパイダー) 31話
029 アイアンロイミュード(コブラ) 益田信夫、澤井伊代 1話
030 ボイスロイミュード(スパイダー) 甘城秀 16話
031 (コブラ) 37話
032 死神(スパイダー) 44話
033 スクーパーロイミュード(バット) 7話
034 死神(コブラ) 21話
035 死神(バット) 45話
036 (スパイダー) 37話
037 (コブラ) 9話
038 (コブラ) 36話
039 (スパイダー) 36話
040 (バット) 36話
041 死神(コブラ) 37話
042 (スパイダー) 1話
043 巨大化バット(バット) 28話
044 死神(スパイダー) 20話
045 死神(スパイダー) 38話
046 (スパイダー) 16話
047 (スパイダー) 36話
048 (バット) 36話
049 (コブラ) 36話
050 シーカーロイミュード(スパイダー) 27話
051 (バット) 三輪利雄 3話
052 (コブラ) 41話
053 (バット) 41話
054 死神(スパイダー) 21話
055 (コブラ) 48話
056 (スパイダー) 41話
057 巨大化(コブラ) 手裏剣戦隊ニンニンジャーVS仮面ライダードライブ
058 (バット) 41話
059 死神(バット) 45話
060 (スパイダー) 5話
061 (バット) 劇場版『ドライブ&鎧武』
062 (コブラ) 37話
063 (コブラ) 41話
064 (スパイダー) 17話
065 ジャッジロイミュード 三輪利雄 18話
066 (バット) 1話
067 オープンロイミュード(コブラ) 29話
068 (バット) 37話
069 巨大化(バット) 坂木光一 14話
070 死神(コブラ) 45話
071 (バット) 2話
072 (バット) 西城究 20話
073 (コブラ) 44話
074 巨大化(コブラ) 5話6話
075 死神(コブラ) 45話
076 (バット) 手裏剣戦隊ニンニンジャーVS仮面ライダードライブ
077 ビースト・ドーパント 三輪利雄 『仮面ライダーチェイサー』
078 (スパイダー) 27話
079 (スパイダー) 41話
080 死神(バット) 43話
081 死神(スパイダー) 45話
082 (コブラ) 27話
083 死神(バット) 44話
084 (スパイダー) 富士宮肇 2話
085 (コブラ) 16話
086 (コブラ) 37話
087 巨大化(バット) 28話
088 (バット) 1話
089 ショッカーブルブル(スパイダー) ディー博士 SP
090 クックロイミュード(コブラ) 増川美穂 37話
091 シュートロイミュード(バット) 茂木拓郎 23話
092 死神(バット) 31話
093 (スパイダー) 2話
094 死神(コブラ) 20話
095 (バット) 17話
096 変異体(バット) 七尾リラ 14話
097 (スパイダー) 44話
098 (バット) 39話
099 エンジェルロイミュード超進化態(スパイダー) 羽佐間翔子 『仮面ライダーチェイサー』
100 仮面ライダールパン(コブラ) 『シークレット・ミッション』
101 死神(バット) 21話
102 (スパイダー) 『仮面ライダー3号』
103 (バット) 9話
104 死神(バット) 21話
105 死神(コブラ) 45話
106 シーフロイミュード(バット) 34話
107 (バット) 44話
108 パラドックスロイミュード(スパイダー) 泊エイジ 『劇場版』