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_(書籍) _(書籍) |
2021 | |||||||||
2020 | |||||||||
2019 | ドクター・スリープ 監督・脚本 | ||||||||
2018 |
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2017 | ジェラルドのゲーム 監督・脚本 | ||||||||
2016 | サイレンス 監督・脚本 | ||||||||
ソムニア −悪夢の少年− 監督・脚本 | |||||||||
ウィジャ ビギニング 〜呪い襲い殺す〜 監督・脚本 | |||||||||
2015 | |||||||||
2014 | |||||||||
2013 | オキュラス 怨霊鏡 監督・脚本 | ||||||||
2012 | |||||||||
2011 | |||||||||
2010 | 人喰いトンネル MANEATER-TUNNEL 監督・製作・脚本・編集 | ||||||||
2009 | |||||||||
2008 | |||||||||
2007 | |||||||||
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2005 | |||||||||
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1980 | |||||||||
1979 | |||||||||
1978 | 5'20 マサチューセッツ州セイラムで誕生 |
ドクター・スリープ Doctor Sleep |
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オーバールック・ホテルの惨劇から生還したウィンディ・トランスとダンの母子。それから10数年後、ダン(マクレガー)はPTSDから逃れるために酒浸りの生活を送り、アメリカ中を彷徨っていた。そんなダンがたまたまバスを降りたニューハンプシャー州の小さな町フレイジャー。そこでダンほどではないが、“かがやき”を持つ年配者と知り合いとなり、彼の手助けもあって、アルコールを断ってホスピスでの仕事を得る。その町フレイジャーには更にダニーを超える“かがやき”を持つ少女アブラ(カラン)が生まれていた。その力に目覚めたアブラはダニーを察知し、メッセージを送る。だがアブラの行いは、“かがやき”を食料とする吸血鬼たちの察するところになってしまう。 “ホラー会の帝王”スティーヴン・キングの生み出した大傑作「シャイニング」は二回映画化されている。一本目はスタンリー・キューブリックのシャイニング(1980)。数多くの映画で引用もされているホラー映画の傑作である(私の知る限りでも10本近く引用された映画があるが、近年でもレディ・プレイヤー1(2018)で重要なキーアイテムとして登場している)。 もう一本はミック・ギャリスのシャイニング(1997)。これはキューブリック版にいたく不満だったキングが、作品を忠実に映画化するという条件で作らせたもの。一応小説の映画版としてはこちらが決定版と言って良い。 それから更に20年が経過して、その続編が作られた。 これはキングが書いた続編小説の映画化ではあるのだが、これも大変長い作品である。原作版の「シャイニング」よりも長いくらい。 この作品も大変面白いのだが、キャリアを積んで円熟したキングが描いたこの作品は「シャイニング」と較べると、ぐっとホラー要素が少なくなり、その代わり一人の男の人生を描く骨太なドラマとしてしっかりした作品になっていた。正直な話、ホラー要素なしで、ダニーの立ち直りの物語だけでも充分読み応えあるし、それだけで終わっても良いくらいだった。突然出てきた吸精鬼の設定は唐突すぎる感もあるが、そちら側の物語も丁寧に描いていて、亜人として生きる上での生活の不便さとか、仲間意識の強さとかの描写もかなり好み。 基本的には“かがやき”にまつわる物語だし、ホラー要素も加えた物語となるため、映画化が約束されたような作品で、事実そのまま映画になった。 そして映画にするにあたり、一つの選択を余儀なくされる。 一つは原作を素直に映画化するパターン。しかしこれはダニーが徐々に立ち直っていく生活描写が主になってしまってアクションシーンはほとんどなし。ホラー要素もあまりない。全部やると2部〜3部作になるだろう。 一つはダニーの更生を軽く触れるだけにしてホラー部分をピックアップしてみるパターン。言うまでもなく映画としてはこちらを選択するのが正しく、その通りに作ってくれた。 ただし、ここで重要になるのは、先行する映画が二つあるという事。ここではもう一つの選択、すなわちキューブリック版の続編として作るのか、それともギャリス版の続編にするのかを選ばなければならなかった。 あまり過去に触れず、あやふやにすることもできただろうが、フラガナン監督ははっきりとさせた。明確にキューブリック版の続編として作ったのだ。 これには原作者のキングの反発も予想されたのだが、ネットにあげられた事前のインタビューとか監督との対談を見る限り、原作者もそれに賛成しているとのこと。キングも丸くなったのか、それともあの時あんな反発してしまったことを反省して、こういう機会を狙っていたのかとも思う。なんにせよ原作者のお墨付きありで作られたことは幸いである。 そして本作の出来だが、演出的には申し分ない作品になったと言えよう。映画としては大変長い三時間近い長丁場をほぼ飽きさせることなく見せきったし、マクレガーがダニーを好演。駄目人間役が上手い人だが、見事にはまった感じだ。 それとやはりシャイニングという先行作品を上手く使っているのも特徴的だ。最後の舞台がオーバールックホテルで、ホテルの構造をきちんと把握して効果的に使っているし、あの映画に登場した人物のそっくりさんも出てくる(仮にギャリス版を元にしたらオーバールックホテルはもう存在せず、廃墟の上で戦う事になってしまっていた)。あの映画の怖さを知っている人だったら追体験もできるので、演出に奥行きが出ている。 逆に言えばシャイニングをあらかじめ観ていないと本作の面白さは半減するという問題もあるのだが、当然観ていると言う割り切りで作られたのは正解だっただろう。 と、言うところで褒めるところは大変多い作品で、映画としての出来も良いのだが、原作の立ち直っていくダニーの描写が好きだった身としては、そっちをもう少し丁寧に描いてほしかった感はあるな。そもそもそれがないと「ドクター・スリープ」というタイトルの意味がなくなってしまう。そうするとバランスが崩れるのが分かっていても、やっぱりそっちの物語を見たいと思ってしまう。テレビシリーズあたりでゆっくりやってくれないもんだろうか? |
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ジェラルドのゲーム Gerald's Game |
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オキュラス 怨霊鏡 Oculus |
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