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マイケル・グレイシー
Michael Gracey

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書籍

_(書籍)

_(書籍)
2018
2017 グレイテスト・ショーマン 監督
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グレイテスト・ショーマン 2017
2017米アカデミー歌曲賞
2018
日本アカデミー外国作品賞
2017ゴールデン・グローブ歌曲賞、
作品賞、男優賞(ジャックマン)
2017放送映画批評家協会歌曲賞
<A> <楽>
ローレンス・マーク
ピーター・チャーニン
ジェンノ・トッピング
ジェームズ・マンゴールド
ドナルド・J・リー・Jr
トーニャ・デイヴィス(製)
ジェニー・ビックス
ビル・コンドン(脚)
ヒュー・ジャックマン
ザック・エフロン
ミシェル・ウィリアムズ
レベッカ・ファーガソン
ゼンデイヤ
キアラ・セトル
ヤーヤ・アブドゥル=マティーン二世
エリス・ルービン
サム・ハンフリー
ポール・スパークス
ナターシャ・リュー・ボルディッゾ
★★★☆
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 貧しい仕立屋の子バーナム(ジャックマン)は幼なじみの令嬢チャリティ(ウィリアムズ)と結婚し、貧しいながらも一家楽しく暮らしていた。そんな折、はニューヨークで蝋人形館が売りに出されていることを知ったバーナムは半ば無理矢理銀行から金を借り、そこで博物館を開くことにした。やがて博物館に動きを追加したらどうかと思いついたバーナムは、そこに歌や踊りを取り入れることにするのだった。ビジネス・パートナーとして劇作家のフィリップ・カーライルと共に興業を広げていく。だが、街の景観が崩れると抗議する市民団体が現れ…
 実在の興業主P・T・バーナムを主人公とした伝記映画だが、『ラ・ラ・ランド』(2016)のスタッフが結集したと言うだけあって、ふんだんに踊りや歌を楽しめるミュージカルに仕上げていた。
 バーナムという人物は、近代的なサーカスの元を作った人物として名高く、彼の作ったバーナム・アンド・ベイリー・サーカスは「地上最大のショウ」の合い言葉で後々サーカスの代名詞となっていく
(ちなみにその名を冠した『地上最大のショウ』(1952)はバーナム死後のリングリング・ブラザーズ・アンド・バーナム・アンド・ベイリー・サーカスをモティーフにしてる)
 本作でも最初は場末の見世物小屋から始め、そこに歌や踊りを加え、更に常識外の軽業なども入れるようになっていき、最後に固定の場所から離れて巡業を中心としていくという過程を経て、近代的なサーカスっぽくなっていく様子を過程を追って描かれていた。
 その事業の成功だけでなく、無理してスウェーデンの歌姫をアメリカに呼んで夫婦の危機に陥ったり、市民運動団体との戦いなどもあって、大変盛りだくさんな内容になってる。

 特に本作で注目点は差別の問題をちゃんと焦点にしていると言うことだろう。
 バーナムがやったことは、いわゆるフリークスと言われる人々に仕事を与えたということになる。
 彼らは元々隠れて住むか、誰か金持ちの慰み者としてしか生きる事が出来なかったが、そんな彼らに自分自身の力で働く喜びを与えた。
 一方的な見方であれば、それはバーナムの功績だろう。だがこの問題はなかなか厄介で、そういった人たちを公衆の面前に晒して金を取ることは人権問題にも発展する
(これについては『フリークス』(1932)を参照)。本作ではバーナム擁護のためか、批判者は街の景観を汚すという差別主義者っぽくなっていたが、そういう人権主義者もあの中にはいたはずである。
 その上でちゃんとポリティカル・コレクトネスに配慮して映画を作っているバランス感覚は良く出来ていると思う。

 ただ、それを通して言いたいことは、これだけの内容があって、しかもミュージカルパートに時間を取られるので、
本来この作品は150分はないと作品として成り立たない。110分そこそこでは全部流して終わってしまうので、あまりにあっけなく終わってしまった気がする。

 もう少し時間取れれば軽快さと同時に重厚さを併せ持った物語になっていたものを、少々勿体ないと思う。

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