テレマークの要塞
The Heroes of Telemark |
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S・ベンジャミン・フィッツ(製)
アイヴァン・モファット
ベン・バーズマン(脚)
カーク・ダグラス
リチャード・ハリス
ウーラ・ヤコブソン
マイケル・レッドグレーヴ
デヴィッド・ウェストン
エリック・ポーター
マーヴィン・ジョーンズ
ジェニファー・ヒラリー
ロイ・ドートリス
バリー・ジョーンズ
ラルフ・マイケル
ジェフリー・キーン
モーリス・デナム
ウォルフ・フリース
ロバート・エアーズ
セバスチャン・ブレイクス
ジョン・ゴライトリー
アラン・ハワード
パトリック・ジョーダン
ウィリアム・マーロー
ブルック・ウィリアムズ
デヴィッド・デイヴィス
カレル・ステパネック
フェイス・ブルック
エルヴィ・ヘイル
ジェラルド・ハインツ
ヴィクター・ボーモント
ファイロ・ハウザー
ジョージ・マーセル
ラッセル・ウォーターズ
ジャン・コンラッド |
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★★★ |
物語 |
人物 |
演出 |
設定 |
思い入れ |
3 |
3 |
4 |
3 |
3 |
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マンとプロデューサーのS. ベンジャミン フィスは、第二次世界大戦中にナチス ドイツの原爆開発を阻止するというノルウェーの抵抗軍兵士クヌート
ハウケリドの破壊活動を歴史的に再現した『未知の戦い』の開発を開始したと伝えられています。バーズマンは脚本を書くために雇われ、配給会社としてアライド・アーティストが雇われていた。1964年2月までに、ボイド・ソマーとエルケ・ソマーが主役を演じるために雇われた[106]
。[107]しかし、7月にカーク・ダグラスが主役を演じるために雇われた。回想録によれば、ダグラスはマンから予期せぬ電話を受けた後、その役を引き受け、映画の「借りがある」という以前の約束を果たした。その後、映画は『テレマークの英雄』(1965年)と改題された[109]
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ローマ帝国の滅亡
The Fall of the Roman Empire |
1964米アカデミー作曲賞
1964ゴールデン・グローブ音楽賞 |
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サミュエル・ブロンストン(製)
ベン・バーズマン
バジリオ・フランキーナ
フィリップ・ヨーダン(脚)
ソフィア・ローレン
アレック・ギネス
スティーヴン・ボイド
ジェームズ・メイソン
メル・ファーラー
アンソニー・クエイル
クリストファー・プラマー |
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★★★ |
物語 |
人物 |
演出 |
設定 |
思い入れ |
2 |
3 |
4 |
4 |
3 |
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ゲルマン人平定のため戦い続けていたローマ皇帝アウレリウス(ギネス)はついに病にふせり、異境の地で余命幾ばくもない状態になっていた。アウレリウスには姉ルシア(ローレン)と弟コモドゥス(プラマー)という二人の子がいたが、剣闘士の試合に夢中で政治を全く顧みようとしないコモドゥスには帝国をまかせる器ではないと決断。軍団指揮官であるリヴィウス(ボイド)に帝位を譲ることを決心したが、直後アウレリウスは暗殺されてしまい、リヴィウスはコモドゥスに忠誠を誓う。一方リヴィウスを愛しながらも、ペルシアとの和平のためにアルメニア王へと嫁いだルシアだったが、そこで彼女が見たのは、絶え間ない小競り合いの上に重税を課せられあえぐ民衆の姿だった…
AD180年の“哲人皇帝”マルクス・アウレリウス帝死去からその子コンモドゥス帝死去までの歴史を綴った作品で、60年代の超大作の一本(撮影はスペインで行われたが、この際マドリッド郊外に作られたローマ公会広場のセットは400×230mで、史上最大の戸外セット)近年でも全く同じ素材が『グラディエーター』(2000)として作られている。
本作を観ていると、大作映画の時代の流れというものも感じられる。
歴史的事実を下敷きにして、抑圧された男女の恋愛劇を描く。これは50年代に流行った歴史スペクタクル作品の典型であり、それを踏襲して仕上げられているのが分かる。そこでフィクション部分として挿入したのがローレン演じる皇女ルシアヴォイド演じるとリヴィウスという武将。歴史的な流れの中で打ち砕かれ続けた二人の愛が最後に悲しい成就の仕方をする。パターンとして『クォ・ヴァディス』タイプの作品と言えようか。
この辺の設定は大体50年代に作られた大作映画に準じているのだが、60年代に作られた本作は流石に時代の流れが感じられる。
何より女性の地位の向上がよく分かる。
50年代の作品だと、どうしても男性中心で、女性は割とステロタイプなもの、悪く言えば可愛くさえあればいい。という地位に押し込められていた。それに対して本作の場合、女性の複雑な内面にまで描写が行き渡っている。ここに描かれているルシアはしっかり自分の考えを持ち、自分の目で見たものを咀嚼して自分の考えにするという、しっかりした考えを持った女性に描かれ、60年代の女性の地位向上が感じられる描写となっている。そう言う事で性格のきつそうなローレンを持ってきたのは大成功だろう。
ただ一方、その分男優の方に生彩を欠いてしまったのが残念なところ。哲人皇帝と言うだけあって、冒頭のギネス演じるアウレリウスこそ内面描写がなされているが、それ以外は全員が筋肉馬鹿としか見えない。実際この作品は中盤以降ローレン以外人物を見る価値なし。物語もローレンの方が引っ張る事になり、彼女の出てこないシーンでは中盤以降ダレ場ばかりだったりする。
一方、戦闘シーンは流石に生の迫力。多数の兵士がぶつかり合うシーンは迫力充分で、馬にまで細かく演技させてるので、合戦シーンは見応えあり。ペルシアやゲルマンなど、民族ごとに異なった意匠が施されているのも芸が細かい。中盤以降の物語のダレ場も、このお陰で溜飲を下げられる。
バランスが良いとは決して言えないけど、光る部分は多数あり。ニューシネマ前の、ギリギリの時代の大作映画として考えておくべきだろう。
マン監督の願いによって実現した企画。
ヘストンとローレンを再会させることを目的としていたが、ヘストンは別のブロンストン作品である『北京の55日間』(1963年)に主演するためにプロジェクトを降板した[101]
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エル・シド
El Cid |
1961米アカデミー劇・喜劇映画音楽賞、歌曲賞、美術監督・装置賞
1961ゴールデン・グローブ優秀賞 |
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フレドリック・M・フランク
フィリップ・ヨーダン(脚)
チャールトン・ヘストン
ソフィア・ローレン
ラフ・ヴァローネ
ジュヌヴィエーヴ・パージュ
ジョン・フレイザー
ゲイリー・レイモンド
ハード・ハットフィールド
マッシモ・セラート
ハーバート・ロム
マイケル・ホーダーン
ラルフ・トルーマン |
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★★★★ |
物語 |
人物 |
演出 |
設定 |
思い入れ |
4 |
4 |
5 |
3 |
4 |
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11世紀末。イスラム教徒に国土を支配されたスペインで、キリスト教国家カスティリアによる国土回復運動(レコンキスタ)も長引いていた。カスティリアとムーアの国境争いで、若き武将ロドリゴ(ヘストン)は徳をもって知られ、捕らえたムーア人武将を殺さずに解放した。感激した大公によってエル・シドの称号が贈られたが、彼の行為はカスティリアの諸侯や恋人シメン(ローレン)からも非難を受けることになり、いきがかりの末、シメンの父を殺してしまうエル・シド。以降いくら勝利を飾ってもシメンからの責めが続けられることになる…
11世紀レコンキスタで活躍したカスティリアの武将本名ロドリゴ・ディアス・デ・ビバール通称エル・シドの激しい生涯を描いた作品。1962全米興行成績5位。スペイン陸軍の兵士5000人をエキストラとして用いたことでも有名になった。
寡聞にしてこの人のことは知らなかったが、調べてみると、スペインではかなり有名な英雄として讃えられている人物で、英雄譚「わがシドの歌」は最古のスペイン文学であり、妖精に鍛えられたと言われる彼の愛剣ティソナは現在もマドリードの博物館に収められているとか。
本作はそんな英雄譚を、愛蔵劇を主軸に描いている。流石歴史大作だけあってセットの豪華さや、エキストラの数、合戦の描写など確かに妥協のない作品に仕上がっている。ま、話としては大変王道な作りだが、あまり知られてない人が主人公だから、歴史の推察には丁度良い(お陰でこれ書くのにも勉強になった)。
ただ、本作の場合、そう言うスペクタクルシーンよりもやっぱり主役二人の濃さが本作の一番の売りでは無かろうか?
こういった大作スペクタクルであれば常連とも言えるヘストンは今回も貫禄。堂々たる偉丈夫ぶりを見せているが、その相手役のローレンは濃さの上で全く負けてない…と言うか、この作品、実はヘストンじゃなくてローレンの方が主役なんじゃないのか?と思わせるほどの存在感。登場するシーンは少ないのだが、出てくるだけで空気が一気に濃密になるかのような思いをさせられてしまう。特にローレンは人を愛するよりも憎む役の方が数倍似合ってるよ。
そして物語としても、この二人の関係がどんどん変わっていくのが見所。まさに“愛憎劇”そのもの。憎んで憎んで憎みきって、その中で愛がはぐくまれていく…こういうのは私は決して好きじゃないのだが、二人に当てられてしまった感じがする。最後はそのまんま「死せる孔明、生ける仲達を走らす」なんだが、調べてみたら本当にあったことだったとか。歴史上、こういうのって意外に多いのかも知れないな。
スペクタクル性充分だが、よく観ると群衆がパンに手を伸ばすシーンで腕時計が見えていたりする…が、その辺のツッコミ所も又魅力の一つか。
尚、ソフィア・ローレンは撮影前に脚本中の自分のセリフに不満を抱き、ブラックリストに載っている脚本家のベン・バーズマンに脚本の書き直しを依頼し、バーズマンは突貫で脚本直しをしたそうな。 |
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シマロン |
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エドマンド・グレンジャー(製)
アーノルド・シュルマン(脚) グレン・フォード
マリア・シェル
ラス・タンブリン
アン・バクスター
アーサー・オコンネル
ヴィク・モロー
マーセデス・マッケンブリッジ
ローヤル・ダーノ |
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★★★★ |
物語 |
人物 |
演出 |
設定 |
思い入れ |
3 |
4 |
3 |
4 |
4 |
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胸に輝く星
The Tin Star |
1957米アカデミー脚本賞
1957英アカデミー作品賞 |
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ウィリアム・パールバーグ
ジョージ・シートン(製)
ダドリー・ニコルズ(脚)
ヘンリー・フォンダ
アンソニー・パーキンス
ベッツィ・パルマー
マイケル・レイ
メアリー・ウェブスター
ジョン・マッキンタイア
ネヴィル・ブランド |
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★★★☆ |
物語 |
人物 |
演出 |
設定 |
思い入れ |
3 |
4 |
4 |
3 |
3 |
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西部のある町にバウンティ・ハンターのモーグ=ヒックマン(フォンダ)が強盗犯を捕らえて連れてきた。だが、シェリフのベン=オーエンス(パーキンス)は真面目な男で犯人が確定されるまでは金を払わないと言い張り、更に運悪くこの町はその強盗犯の親戚であるボガーダスが牛耳っており、モーグは泊まる所も無かった。幸い町はずれでネイティヴとの間に生まれたキップと寂しく暮らすノナ(パルマー)がモーグを受け入れる。そんな時、ボガーダスが往来でネイティヴを射殺。更に自らシェリフとなるためにベンを亡き者にしようとしていたのだ…
ジョージ・シートン製作作品。
本作は一見して定式に則った西部劇だと分かるのだが、カメラの使い方や設定に至るも実に丁寧に丁寧に作られているし、何よりキャラクタが素晴らしい。
心に傷持つ男をフォンダが好演してるのは既にヴェテランの貫禄だが、それに対するパーキンスが巧い。まだ若いのに真面目で正義感が強く、融通が利かないキャラを実に巧く演じている。最初憎たらしげに見えつつ、徐々に頼れる仲間へと変わっていく過程が良いし、決して相手を食ってしまうようなことなくきっちりフォンダを立たせるような演技が出来ている。下手に自己主張を強くしない分、抑えた演技が光っていた。
それに控えめながらちゃんと人権問題に立ち入った物語が展開していくのも好感度高い。ネイティヴを敵としてでなくれっきとした人間として描いているのは、この時代の娯楽作にしては先見の明があったんじゃないかな?
パーキンスはここまで良くできたキャラクタなのに、三年後にヒッチコックに見出されてしまったのが、実は一番の不運だったように思えてしまう。『サイコ』(1960)で見事なはまり役を見せたお陰でいくらでもあった演技の幅を狭めてしまったんじゃ無かろうか? |
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ララミーから来た男
The Man from Laramie |
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フィリップ・ヨーダン
フランク・バート(脚)
ジェームズ・スチュワート
アーサー・ケネディ
キャシー・オドネル
ドナルド・クリスプ
アレックス・ニコル
アリーン・マクマホン
ウォーレス・フォード
ジャック・イーラム |
|
★★★ |
物語 |
人物 |
演出 |
設定 |
思い入れ |
2 |
3 |
3 |
3 |
3 |
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緊迫感のある悲劇で、マン監督の特徴といえる、似たもの同士の男たちの自暴自棄な感覚が描かれる |
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グレン・ミラー物語
The Glenn Miller Story |
1954米アカデミー録音賞、脚本賞、ミュージカル映画音楽賞
1954英アカデミー男優賞(スチュワート) |
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アーロン・ローゼンバーグ(製)
ヴァレンタイン・デイヴィス
オスカー・ブロドニー(脚)
ジェームズ・スチュワート
ジューン・アリソン
ルイ・アームストロング
ベン・ポラック |
|
★★★ |
物語 |
人物 |
演出 |
設定 |
思い入れ |
3 |
3 |
4 |
3 |
3 |
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1954年全米興行成績3位。
理想の男と理想の女を嫌味なくスチュワートとアリスンが演じている。 |
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怒りの河
Bend of the River |
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アーロン・ローゼンバーグ(製)
ボーデン・チェイス(脚)
ジェームズ・スチュワート
アーサー・ケネディ
ジュリア・アダムス
ロック・ハドソン
ロリ・ネルソン
ジェイ・C・フリッペン
ハリー・モーガン
ローヤル・ダーノ |
|
★★★ |
物語 |
人物 |
演出 |
設定 |
思い入れ |
3 |
4 |
3 |
3 |
3 |
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ウィンチェスター銃'73
Winchester '73 |
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スチュアート・ローゼンバーグ(製)
ロバート・L・リチャーズ
ボーデン・チェイス(脚)
ジェームズ・スチュワート
シェリー・ウィンタース
ステファン・マクナリー
ダン・デュリエ
チャールズ・ドレイク
ミラード・ミッチェル
ジョン・マッキンタイア
ウィル・ギア
ジェイ・C・フリッペン
ロック・ハドソン
トニー・カーティス |
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★★★★ |
物語 |
人物 |
演出 |
設定 |
思い入れ |
4 |
4 |
3 |
4 |
4 |
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監督マンとスチュアートのコンビ作の第1作
当初フリッツ・ラングが監督する予定だったが、フリッツ・ラングはスチュワートが主役にはふさわしくないと判断し降板した。スチュワートは『悪魔の扉』
(1950年)のラフカットを見たとき、マンを代役として提案した。マンはすぐに承諾したが、脚本を破棄してボーデン・チェイスに書き直しを求めた。 |
製作年 |
1950 |
製作会社 |
UI |
ジャンル |
西部劇 |
売り上げ |
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原作 |
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歴史地域 |
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関連 |
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キーワード |
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