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本名ジョセフ・マクギンティ・ニコルズ | |||||||||
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2009 | ターミネーター4 監督 | |
ターミネーター サルベーション ザ マシニマ シリーズ<web> 監修 | ||
CHUCK/チャック(3rd)<TV> 製作総指揮 | ||
2008 | CHUCK/チャック(2nd)<TV> 製作総指揮 | |
スーパーナチュラル(4th)<TV> 製作総指揮 | ||
2007 | CHUCK/チャック(1st)<TV> 製作総指揮 | |
スーパーナチュラル(3rd)<TV> 製作総指揮 | ||
2006 | マシュー・マコノヒー マーシャルの奇跡 監督・製作 | |
スーパーナチュラル(2nd)<TV> 製作総指揮 | ||
The OC(4th)<TV> 製作総指揮 | ||
2005 | スーパーナチュラル(1st)<TV> 製作総指揮 | |
The OC(3rd)<TV> 製作総指揮 | ||
2004 | The OC(2nd)<TV> 製作総指揮 | |
2003 | チャーリーズ・エンジェル フルスロットル 監督 | |
The OC(1st)<TV> 製作総指揮 | ||
2002 | ファストレーン<TV> 製作総指揮・企画 | |
2001 | ||
2000 | チャーリーズ・エンジェル 監督 | |
1999 | ||
1998 | ||
1997 | ||
1996 | ||
1995 | ||
1994 | ||
1993 | ||
1992 | ||
1991 | ||
1990 | ||
1989 | ||
1988 | ||
1987 | ||
1986 | ||
1985 | ||
1984 | ||
1983 | ||
1982 | ||
1981 | ||
1980 | ||
1979 | ||
1978 | ||
1977 | ||
1976 | ||
1975 | ||
1974 | ||
1973 | ||
1972 | ||
1971 | ||
1970 | ||
1969 | ||
1968 | 8'9 ミシガン州で誕生 |
ターミネーター4 2009 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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スカイネットが引き起こした“審判の日”は世界を焼き尽くし、かろうじて生き延びた人間たちもスカイネットが送り込む機械達によって次々と殺されていった。生き残った者達は抵抗軍を組織し、スカイネットとの戦いに身を投じる。ジョン・コナー(ベイル)もその一員として戦闘に参加していた。そんな戦いの中、過去の記憶を無くしたマーカス・ライト(ワーシントン)がLAに現れた。廃墟と化したLAでスターという少女と共に機械と戦っている少年カイル・リース(イェルチン)と出会うマーカス… 『ターミネーター』シリーズ最新作。これまでのように現代の中にターミネーターが現れるのではなく、未来世界を舞台に人間と機械の戦いのさなかを描いた作品となっているのが特徴で、これからジョン・コナー3部作の開始となるらしい(きちんと売れればの話だが)。 さて、それで本作だが、普通のSFアクションとして観る分には水準以上とは言える。演出に関しては全く問題なし。特に劇場の音響で観ると、腹に来るほどの重低音と画面いっぱいの迫力ぶりは拍手ものだし、かなり単純化されているとは言え、テンポもよろしい。素直に面白い作品だとは思う。 ただ、演出の良さというのは、今やSF映画にとっては当然のことで、あくまで前提条件に過ぎない。その上でどう話を作っていくかが重要になるのだが、それがなんとも薄い。特にこの数ヶ月の間に私にとっても『ウォッチメン』、『スター・トレック』と言った、実に楽しめる作品を連発して観ていた分、本作の物語の薄さが気になってしまった。これが単体の作品としては気にならない程度だとしても、本作が『ターミネーター』の続編だからこそ、ならではの驚きを与えて欲しかった。言ってしまえば「そうだよ。これがターミネーターだよ」と、劇場を出るときに呟かせて欲しかった。 それで本作だが、概ねにおいては失敗とは言えないのだが、本作の場合、作品の根本的な問題が二つあると思う。 一つにはオリジナル版である『ターミネーター』との整合性を取ろうとした結果、物語がそれに終始してしまったということ。『3』で未来は変わらないことを確認したのは良いが、その後、どうやって一作目につなげるか(あるいは2、3作につなげるか)で試行錯誤してるうちに話が終わってしまった。全体的な物語を矛盾させないようにした結果、本作ならではの魅力を作り上げる事ができずに終わってしまった感じがする。確かに旧作のファンとしては、その辺の丁寧なつくりはありがたいことだし、もしそれを無視した展開があったら、(多分ここで)ボロカスに評するだろう。本作では少なくとも矛盾するような設定は見当たらなかったし、T-800がどれだけ高性能のロボットなのかをしっかり見せつけたのは良かった(シュワちゃんも、本人出てほしかったけど、あれはあれでOKだろ)。 しかし、その丁寧さが逆に話を制限してしまった。本作の主人公はマーカスのはずだが、それと等分してカイルとジョンにも見せ場を作らなければならないため、話が最大三つに分裂してしまい、それぞれの物語を掘り下げることができずに終わった。設定でもスカイネットが何故生きた人間を必要としたのかとか、ジョンを捕えるために仕掛けた罠の意味合いは何だったのか、掘り下げれば面白い伏線らしきものがあるのに明確な説明が無く、非常に薄味なうえに中途半端なまま。 そして第二に、キャラクタ描写の問題があり。 この作品観て思ったのは、まさしく本作はベイルのために書かれた脚本だったということだった。 ただし、ここでベイルが期待されたのはジョン役ではない。明らかにベイルにはマーカスの方を演じさせるべきだった。 ベイルは完成度の高い俳優で、どんな役もそつなくこなせるが、その本領を発揮するのは、精神的にきつい役柄を演じる時にある(亡くなったヒース・レジャーばかりが言われるが、『ダークナイト』(2008)におけるベイルの苦難に満ちたバットマンはまさしくはまり役で、ストレートなヒーローではない、どこかねじ曲がったヒーロー役こそが彼には似合う。ましてや『マシニスト』や『アメリカン・サイコ』(2000)をあれだけ見事に演じられてる)。 本作は前述したとおり、半機械人間のマーカスが物語の中心だが、自分が機械の体であるとは全然思っておらず、途中でそれが分かった時、アイデンティティを保つために大きな苦悩が描かれる事になる。そして最後は人間を守りつつ、身を犠牲にしてコナーを助ける。この姿は通常のヒーロー像にはならず、かなりの実力を持った役者に演じてもらう必要性というのがあるのだが、これこそがベイルにはぴったりの役だったはずだ。 対してベイルが演じたジョン・コナーは、ストレートすぎるヒーロー像そのもの。ベイルはそつなくこなしているが役不足。これは他の人でも充分演じられる。最も似合う人間を別な役に就けてしまったのは、本作の最大の失敗だと思う。実に勿体ない使い方だ。 私なりに言わせてもらうなら、ジョン役にはもっと若い、悩みを引きずった人物を配置しつつ、あまり見せ場は多く取らず、マーカスとのやりとりでジョンが精神的成長を遂げる。と言った具合に持って行ければ、物語性も格段に良くなったと思う。 そう言えば撮影中、なんと4分にも及ぶベイルの悪態がネットに上がったという事実もあったけど、これは自分に似合わない役を強いられた叫びだったのかもしれないな? それでも、あくまでこれは新生『ターミネーター』の第一弾に過ぎないので、続編が出るなら本作で相当にまき散らした伏線を上手く使った作品を期待したいところ。 <付記> 結局本作は思ったほど売れず。製作会社ハルシオンが破産することで、続編は宙に浮いてしまった。 |
チャーリーズ・エンジェル フルスロットル 2003 | |||||||||||||||||||||||
2003ゴールデン・ラズベリー最低助演女優賞(ムーア)、最低リメイク・続編賞、最低作品賞、最低主演女優賞(バリモア、ディアス)、最低脚本賞、コンセプトのみで作られてしまった作品賞 2003全世界年間興行収入第10位 2004MTVムービー・アワード ダンス・シーン賞(バリモア、ディアス、リュー)、アクションシーン賞(モンゴルからの脱出シーン)、悪役賞(ムーア) |
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ナタリー(ディアス)、ディラン(バリモア)、アレックス(リュー)の3人のエンジェルたちにチャーリーからの指令がが下る。アメリカ機密情報にアクセスするための指輪を持った要人、レイ=カーターが誘拐され、モンゴルとシベリアの国境に捕らえられている。彼を救い出せというもの。任務は成功するものの、レイの持つ重要機密の詰まった指輪は既に奪い取られていた。その指輪を狙ってスパイたちが暗躍し、かつてのエンジェル、マディソン=リー(ムーア)までもが彼女たちの前に敵として現れるのだった。 大ヒットした『チャーリーズ・エンジェル』の続編で、同じくマックGが監督を務めている。続編の常でアクションはより派手に、演出はより馬鹿っぽく仕上がっている。 これはギャグ?だろ?さもなければ冗談か?前作に輪をかけたマンガっぽさ。派手な割にあんまり意味のない殺陣シーン。ド派手ですぐに分かるきめの粗いCG描写。次々にコスチュームの替わるエンジェルたち。重要人物なんだかよく分からないうちに登場してあっという間に去る脇役たち。副題「フルスロットル」はまさに言い得て妙。最初から全開で、なんにも物語を作らずにそのまま駆け抜けてしまった。 劇場で最初から最後まであきれかえったまま。だけど、前に観て較べられることの多い『マトリックス リローデット』(2003)と較べたら、少なくとも飽きなかった分こっちの方が面白かった。 呆れっぱなしとは言え、一応本作について書かせてもらおう。 やはり主人公が三人って言うのは諸刃の剣で、一人一人のストーリーをある程度しっかり作ろうとした分、ストーリーがせわしなく、しかも意味がないショットが多すぎた感じ(まだ1作目の方がまとまってたぞ)。キャラクターに関しては3人は申し分無しだけど(あの中でバリモアだけ動きが硬いのはご愛敬かな?)、ビル=マーレイがいなくなったのは寂しい感じ。本作の肝とも言えたデミ=ムーアは殆ど素でターミネーター状態。それなのに、あれだけもったいぶって登場した割にあっけなく退場。 まとめてしまうと、ストーリーはとりあえず無視して3人の魅力を観るためだけの映画だと割り切ってしまうべき。それなら楽しめると思う。逆に言えば、ストーリー重視の人は観ちゃいけない作品。 |
チャーリーズ・エンジェル 2000 | |||||||||||||||||||||||||||
2001MTVムービー・アワード ダンス・シーン賞(ディアス)、チーム賞(ディアス、バリモア、リュー)、格闘シーン賞(バリモア) | |||||||||||||||||||||||||||
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凄腕のエージェントであるディラン(バリモア)、ナタリー(ディアス)、アレックス(リュー)の美女3人は、彼女たちも姿を見たことがないチャーリーという人物の元で働いていた。今回チャーリーから下された指令は、誘拐されたノックス・テクノロジー社の創立者ノックスを救出するというものだった。苦労の末、彼を助け出すことに成功した彼女たちだが… 元々はテレビシリーズだったそうだが、私は未見。爽快感のあるスパイ作品だったんだろう。 ディアス、バリモア、リューという、基本的にアクションスターでない彼女たちを起用したのは何か理由があってのことか?単に見栄えがする、と言うのが真相か? ストーリーに関しては可もなく不可もなく。いくつか整合性に不具合も見受けられるけど、見栄えを優先したためか、あんまり変には感じない。ワイヤー・アクションを多用した殺陣のシーンはとても見栄えがするし、爽快感も高い。勿論題材が題材だけにお色気もたっぷり盛り込んでいる。一応バリモアが主役って事らしいけど(制作も担当してる)、むしろお色気担当はディアスの方。良く動くし、良く踊る(前半のパンツ丸出しの踊りとか、中盤のディスコの踊りとか…でもえらく古くさい踊りだったが)。 ただ、どうにも殺陣は『マトリックス』(1999)の二番煎じと言う感じだし、アクション俳優でないのにアクションをやらせたため、変に動きが固い。 そう言えば、ビル=マーレイ、すっかり落ち着いたオジサンになっちゃったな。前みたいな反逆児っぽいところを無くしっちゃったら、彼の魅力が消えちゃったよ。 この作品、一つだけ凄く良かったところがある。ラストでの的の本拠地への殴り込みの音楽。あれはまさしく伊福部マーチ!これがあったと言うだけで充分。物語そのものよりもそっちを評価したいね。 |