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2022 | アバター:ウェイ・オブ・ウォーター 監督・製作・脚本 | ||||||||||
2019 | ターミネーター:ニュー・フェイト 製作・原案 | ||||||||||
アリータ:バトル・エンジェル 製作 | |||||||||||
2018 | |||||||||||
2017 | |||||||||||
2016 | すばらしき映画音楽たち 出演 | ||||||||||
2015 | |||||||||||
2014 | ジェームズ・キャメロン 深海への挑戦 製作・出演 | ||||||||||
ミッション・ブルー 出演 | |||||||||||
2013 | |||||||||||
2012 | シルク・ドゥ・ソレイユ3D 彼方からの物語 製作総指揮 | ||||||||||
サイド・バイ・サイド フィルムからデジタルシネマへ 出演 | |||||||||||
2011 | レイ・ハリーハウゼン 特殊効果の巨人 出演 | ||||||||||
二重被爆〜語り部・山口彊の遺言 出演 | |||||||||||
2010 | サンクタム 製作総指揮 | ||||||||||
2009 | アバター 監督・製作・脚本 | ||||||||||
ターミネーター4 原案 | |||||||||||
2008 | |||||||||||
2007 | |||||||||||
2006 | |||||||||||
2005 | エイリアンズ・オブ・ザ・ディープ 監督・製作・撮影・出演 | ||||||||||
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2004 | |||||||||||
2003 | ジェームズ・キャメロンの タイタニックの秘密 監督・製作・出演 | ||||||||||
海底火山の謎 製作総指揮 | |||||||||||
ターミネーター3 原案 | |||||||||||
2002 | ソラリス 製作 | ||||||||||
2001 | |||||||||||
2000 |
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1999 | |||||||||||
1998 | |||||||||||
1997 | タイタニック 監督・製作・脚本・編集 | ||||||||||
1996 | |||||||||||
1995 | ストレンジ・デイズ/1999年12月31日 製作・原案・脚本 | ||||||||||
1994 | トゥルーライズ 監督・製作・脚本 | ||||||||||
1993 | |||||||||||
1992 | |||||||||||
1991 | ターミネーター2 監督・製作・脚本 | ||||||||||
ハートブルー 製作総指揮 | |||||||||||
1990 | |||||||||||
1989 | アビス 監督・脚本 | ||||||||||
1988 | |||||||||||
1987 | |||||||||||
1986 | エイリアン2 監督・脚本 | ||||||||||
1985 | ランボー 怒りの脱出 脚本 | ||||||||||
1984 | ターミネーター 監督・脚本 | ||||||||||
1983 | |||||||||||
1982 | |||||||||||
1981 | 殺人魚フライングキラー 監督 | ||||||||||
1980 | |||||||||||
1979 | |||||||||||
1978 | |||||||||||
1977 | |||||||||||
1976 | |||||||||||
1975 | |||||||||||
1974 | |||||||||||
1973 | |||||||||||
1972 | |||||||||||
1971 | |||||||||||
1970 | |||||||||||
1969 | |||||||||||
1968 | |||||||||||
1967 | |||||||||||
1966 | |||||||||||
1965 | |||||||||||
1964 | |||||||||||
1963 | |||||||||||
1962 | |||||||||||
1961 | |||||||||||
1960 | |||||||||||
1959 | |||||||||||
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1957 | |||||||||||
1956 | |||||||||||
1955 | |||||||||||
1954 | 8'16 オンタリオ州で誕生 |
アバター:ウェイ・オブ・ウォーター Avatar: The Way of Water |
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惑星パンドラでナヴィの一員となったジェイク・サリー(ワーシントン)は、ナヴィの女性ネイティリ(サルダナ)と家族となり、二人の息子ネテヤム(フラタース)とロアク(ダルトン)、娘のトゥク(ブリス)をもうけ、更に今は亡きグレース・オーガスティンのアバターから生まれた養女のキリ(ウィーヴァー)、かつての上官であり的であったマイルズ・クオリッチ(ラング)大佐の息子・スパイダー(チャンピオン)と平和に暮らしていた。だがやがて地球軍は反撃を開始し、侵略を再開し、ジェイクはオマティカヤ族長として再び武器を取る。二人の息子と共に、連戦連勝を重ねるのだが、地球軍はジェイクのことをよく知るマイルズの思考データを使ってナヴィ型のアバターを作って対抗する。そこでジェイクは自ら戦いから身を引き、“海の一族”に身を寄せることにする。快く彼らを受け入れてくれた彼らとしばし平和な時を過ごす家族だが… 2009年。それまで長らく物語の世界から遠ざかっていたキャメロン監督がとんでもない作品をひっさげて映画に舞い戻った。『アバター』というこの作品。当時始まったばかりのIMAXと3D映画に革命を起こしたと言って良い(後続がなかったのが残念至極)。この大ヒットは確実に映画を一歩進歩させたし、その続編には注目が集まった。 しかしとにかく撮影に時間が掛かる作品なので、なかなか続編の話が出ないまま、ついに10年を超えてしまったが、そんな待っている時もやっと報われる時が来た。2022年末。ついに続編が誕生したのである。 『アバター』で最高点を上げた身としては、当然続編には大注目していたし、年末一番の期待作だった。おそらくこれを観るまでは2022年ベスト10も変わるだろうと思ってた。 実際、世界的には大ヒット。巨額の制作費もちゃんとペイ出来たそうで、続編のアナウンスもそろそろ出てこようという今日この頃である。それだけ良かったということになる。 ただし、それは世間的には。という注釈が付く。 正直なことを言わせてもらうと、私の心にはこれは響かなかった。 少なくとも映像に関して言うならば、他の追従を許さない見事なものだった。キャメロン監督にとって、海洋作品はお得意のもので、自分が一番作りたかったものを投入できたということで、実に伸び伸びと作られていた。特に中盤の“海の一族”との交流と水中の描写シーンの画面没入感は凄く、またIMAXで観てみたいと思うくらい素晴らしい。本当にあそこだけ抜き出して環境作品として観るだけでも価値はあると思う。 ただ、肝心な部分。ストーリーに問題があった。少なくとも私には受け付けない。 難点は何カ所もあるのだが、いくつか挙げておこう。 まず一点として、パンドラから地球人の大部分は戻ったとされ、10年か20年後に戻ってくることになっている。今回の物語として丁度その時間なので、それは良しとするが、惑星パンドラに残った地球人の立場がどうなのかが全く描かれない。重要なキャラとして出てくるスパイダーのようにナヴィの家族みたいに育っているものもいるし、それなりの数の職員達がナヴィ族と共存しているが、彼らの立場としては地球の裏切り者である。そんな彼らが新しく来た地球人達とどう接触するのかが一切描かれなかった。全員殺されたのか、はたまたガイドとして無理矢理雇われることになったのか。一言でいいからその説明をしてほしい。スパイダーの立場とかも考えると、ずっとモヤモヤしっぱなし。 二点目にジェイクはナヴィ族の部族長として新たに来た地球人に戦いを挑み、そこで成果を挙げている。これは『アバター』の後半と同じ構図で、地の利と地球の戦力の知識によって終始有利に戦っている。ところがナヴィ族のアバターを得たマイルズが復帰したことが分かると突然家族連れて逃げてしまう。この逃げる意味がよく分からない。ジェイクによれば、マイルズは自分を狙うのだから逃げると言っていたが、マイルズの立場にあるならば、ジェイクの周囲の部族のナヴィを一人でも捕虜に出来ればジェイクに対して圧倒的有利になる。むしろマイルズが目の前にいるならば、なおさら戦いを選ぶべきでは?いや、戦わなくても良い。交渉を持ちかけてなんとか譲歩の余地を探るとかしないとおかしい。逃げてどうする?いや、逃げるならば、説得力持たせろ。 三点目に、今まで交流のなかった“海の一族”を頼る理由が見つからない。ジェイクが逃げるにせよ、他の部族の所に行ったら全く同じ事。マイルズが狙うのはジェイクなのだから、どこにいたとしても結局は同じこと。最終的には見つかって戦いになるのは確実なのだから、わざわざ戦いを拡大させるだけでしかない。彼らの家族がいる場所は今のところしかないはずなのだ。 四点目。ジェイクは息子達に非常に厳しく当たっている。それは責任感とか、家族を守る大切さを教えようとしてるんだろうけど、それは地球の文化の押しつけにしか見えない。ナヴィ族はもっとおおらかな存在のようだが、敢えてそのように厳しく教えているのは、地球人と戦うのは自分たちだけだという意識があってのことだろうと解釈できる。しかしそうなるとやっぱり家族連れて逃げた理由とは矛盾する。せめて何故こんなに厳しくするのかを言葉で説明する必要はあった。一言二言で良いんだけど。 五点目。地球人による巨大海洋生物トゥルクンの狩りの仕方がほとんど捕鯨で、しかもやり方が日本式というのが引っかかるが、しかしそれ以上にトゥルクンが殺されたらすぐにみんな分かると説明されてたが、これまでかなりの数が捕獲されていたはずなのに、それを知らなかったか、あるいは知っていても関係ないと無視していたか。その辺も説明が必要だったが無視された。 六点目。一作目『アバター』ではアンオブタニウム採掘が地球の狙いだったのだが、ここではトゥルクンの捕獲が目的になってる。狩りは一体いつから始まっていたのかも不明。もう少し物語に一貫性持たせようよ。 七点目。これは次回作への引きなんだろうけど、最重要人物であるはずのキリについてあまりに言及が少なすぎ。これからの地球とパンドラに関する物語の最重要人物なのだが、単なる少女でしかないというのは引きとして弱すぎる。もうちょっと彼女の存在感を高める必要はあったかと思う。 まだあるけど、主なものだけでこれだけある。映画観てる間にこれらが頭をよぎってしまって素直に楽しめなくなってしまった。 後は勿論これだけの時間使った割には物語が一本調子で単純すぎるというのもあり。一作目は単純で良いんだが、二作目はかなり深みのある物語を求めていただけに肩透かしにあった気分。 一作目は物語の上でも感動できたが、二作目は物語と設定が自分の中で受け付けないものになってしまい、気持ちが醒めてしまった。 とりあえずこの作品の評価は保留だな。次回作こそが本当に大切な物語になってくれることを願って、ヒットを祈願してる。 |
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アバター 2009 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2009米アカデミー撮影賞、美術賞、視覚効果賞、作品賞、監督賞、作曲賞、音響賞、編集賞 2009英アカデミープロダクション・デザイン賞、特殊視覚効果賞、作品賞、監督賞、作曲賞、撮影賞、編集賞、音響賞 2009ゴールデン・グローブ作品賞、監督賞、音楽賞、歌曲賞 2009セザール外国作品賞 2009放送映画批評家協会撮影賞、編集賞、美術賞、視覚効果賞、音響賞、アクション映画賞、作品賞、監督賞、メイクアップ賞 2009VESアワードOutstanding Visual Effects、Best Single Visual Effect of the Year、Outstanding Animated Character、Outstanding Matte Paintings、Outstanding Models & Miniatures、Outstanding Created Environment 2009英エンパイア・アワーズ作品賞、監督賞、主演女優賞(ザルダナ) 2009イギリスの年間興収ランキング1位 2009タランティーノベスト1 2009allcinema興行収入第7位 2009アメリカ製作者組合作品賞 2009アメリカ監督組合賞 2010日本アカデミー外国映画賞 2010MTVムービー・アワード作品賞、女優賞(サルダナ)、キス・シーン賞(サルダナ&ワーシントン)、格闘賞(ワーシントン&ラング)、悪役賞(ラング) 2010ティーンズ・チョイスSF映画賞 2010スクリーム・アワード監督賞 2010映画com.ベスト第6位 2010違法ダウンロードされた映画第1位 |
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戦争のため下半身不随となり、車椅子生活を余儀なくされてしまった元海兵隊員のジェイク(ワーシントン)。脚を治すためには莫大な金が必要だったのだが、そんな時に彼は遠く離れた衛星パンドラで行われている“アバター・プロジェクト”にスカウトされる。地中には貴重な鉱物資源が存在するが、その大気は人間にとっては有害なパンドラの環境で活動できるよう、先住民ナヴィの肉体と特定の人間のDNAを用いて作られた“アバター”が作られていた。ジェイクの使命はアバターに意識をリンクさせ、遠隔操縦によりパンドラで生活し、ナヴィ族との交流を図ることだった。偶然アバターを介し、ジェイクはナヴィ族のネイティリと知り合うことになるのだが… かつてキャメロンはSF映画ファンにとってはリスペクトの対象であり、この人の作る作品は外れがない。とも言われていた。何せ監督作品を列挙しても、『ターミネーター』、『エイリアン2』、『ターミネーター2』、『アビス』、『タイタニック』(これはSFじゃないか)…これらは単独の映画としてだけではなく、数多くの亜流の映像が作られてきたかと思うだけでも、どれだけの影響をメディア界に与えてきたかは知れようというもの。キャメロンの作る映画こそがSF映画のフォーマットとなっていたのだ。 だが、「タイタニック」でついにオスカーを取ってしまってからは映画作りのモチベーションが下がってしまったのか、以降は時折海洋もののドキュメンタリーを作るくらいで、後は製作ばかり。物語の世界から退いてしまっていた。そんなキャメロンが以来十数年の時を経て帰ってきた!これだけでも視聴する価値はあろうというものだ。しかも最新の3D技術をふんだんに使って。ということで。なんだかんだいっても期待度満点(観るんだったら絶対IMAX3Dで!と思っていたため、多少出遅れてしまったが)。 しかし、待っていただけはあった。アクション作品としては、存分に楽しめる。というより、映画の中にここまで心地よく浸り込める映画はそうは多くない。良いものを観させてもらった。 物語そのものはとても単純。80年代に盛んになっていた自然回帰を素直に描き、ストーリー展開も極めて単純。その代わり、盛り上げるべき部分には徹底して盛り上げるべくサービス心たっぷり。これこそSF映画の正しい作り方だ。そもそもアクションSFを観るのに期待しているのは、作り手の徹底したサービス心なのだから。 そしてそのサービスを裏打ちする演出の凄さ!3D作品は別段好きって訳じゃないけど、この作品に関しては3Dだからこそ楽しめる部分が多数用いられていて、「ついにここまで来たか」という感慨を新たにさせてくれる。なるほどこれだけ時間をかけたのは、この演出を徹底するためだったのか。 それと、随所に見せるキャメロンのこだわりも楽しい。かつて『エイリアン2』に出て、以降SF映画の定番となっていったパワーローダーは、ますます自然に、人間を怪物化させるアイテムとして登場。その凶悪ぶりをきっちり見せてくれるし(使われ方が逆ってのもおもしろい話だが)、『エイリアン2』、「ターミネーター2」に共通する妙にマッチョで気っぷのいい女性もきっちり登場。「アビス」を思わせるファーストコンタクトシーン。これらは散々他の映画にも使われてきたが、本家がフェティッシュなこだわりを持って作れば、これほど楽しくなるのか!というくらいに楽しい。「ああ、キャメロンだなあ」という思いを持って観ることが出来ることも、なんか幸せな気分にさせてくれる。 物語は単純にいきすぎる嫌いはあるものの、随所にちりばめられた伏線がきっちり回収されているあたり、映画として相当練度が高いことも思わせてくれるし、敢えて単純化することでサービスが詰まってる(とりあえず『もののけ姫』(1997)とか『天空の城ラピュタ』(1986)の相似は見なければの話だが)。いくつか謎も残っているものの(エイワと一体化されたと説明されたグレイスはどうなっているのかとか、そもそもパンドラで産出されるレアメタルはどのような意味を持っているのかとか)、これはおそらく最初から続編を想定しての作りだろうから、これはこれで良し。 そして本作で一番の売りである演出に関しては、「見事」の一言。最初から3Dにこだわりを持って作られているだけあって、3Dとの相性は最高で、臨場感も、美しい景色もすべて自然に映画の中できっちり機能してる。最近はCGの質も上がってきたが、それを発揮するのは映画よりもゲームの方で、今は映画よりもゲームの位置シーンの方が綺麗だ。なんてこともざらにあるものだが、少なくともこの作品レベルにまで達したものは今のところ存在しないし、ストーリーの一環としてビジュアルがあることをはっきり示しているので、これだけのブランクがありながら、ここまできっちり映画が作れるとは思ってなかった。 キャラについても上手い配役だった。『ターミネーター4』でハイブリッドを演じたワーシントンは、見た目はごついが、目が優しいという、本作の主人公にはぴったりの役柄。下手に自己主張が強くないのも良い。まさに適材適所。グレイス演じたウィーヴァーは『エイリアン2』での盟友だが、これまた見事な配役…存在そのものよりも、この人はあんまりにも背が高いので、ブレイクするまでに時間がかかったと言う過去を持つのだが(何せ身長180センチを超えてる)、それがお姫様だっこされるシーンがあるなんて、まるでウィーヴァー本人に対するサービスみたいだ。でも、本作で特筆すべきはガチガチの軍人“大佐”を演じたラングの存在感だろう。今や時代遅れの完があるマッチョ感丸出しのキャラは、ネタよりも素直に格好良く見えてしまうこう言う好敵手がいてこそ、戦いは面白くなるのだ(何でもラングは『エイリアン2』では選考に落とされたが、キャメロンがそれを覚えていての起用だったのだとか)。 …大佐で考えたのだが、もしこの視点を変えて、地球から観たら、なかなか面白くなりそう。地球人側からすれば、ジェイクは異星人と結託して地球に必要な物質を独り占めにし、更に武力で地球人を圧倒して追い払ってしまった訳だから。この視点でもこの作品は作り得るな。視点の変化が面白い。 2009年のアカデミー賞は本作とビグロー監督の『ハート・ロッカー』の一騎打ちの風情だったが、残念ながら軍配は監督の元妻ビグローの方に上がった。 |
ジェームズ・キャメロンのタイタニックの秘密 2003 | |||||||||||||||||||||||||||
2003放送映画批評家協会ドキュメンタリー賞 | |||||||||||||||||||||||||||
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タイタニック 1997 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
1997米アカデミー作品賞、監督賞(キャメロン)、撮影賞、主題歌賞、音楽賞、美術賞、衣装デザイン賞、視覚効果賞、音響効果賞、音響賞、編集賞、主演女優賞(ウィンスレット)、助演女優賞(スチュワート)、メイクアップ賞 1997LA批評家協会美術賞 1997ゴールデン・グローブ作品賞、監督賞(キャメロン)、音楽賞、主題歌賞 1997日本アカデミー外国作品賞 1997ブルーリボン外国作品賞 1997毎日映画コンクール最優秀宣伝賞 1998MTVムービー・アワード作品賞、男優賞(ディカプリオ)、歌曲賞、女優賞(ウィンスレット)、アクション・シーン賞(タイタニックの沈没シーン)、キス・シーン賞(ディカプリオ&ウィンスレット)、コンビ賞(ディカプリオ&ウィンスレット)、悪役賞(ゼイン) 1998キネマ旬報外国映画第4位 1998毎日映画コンクール外国映画ファン賞 1998報知映画外国映画賞 |
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これによりキャメロンは監督賞、作品賞、編集賞の三つのオスカーを手にする。 製作費は史上空前の2億ドルにふくれあがり、1社では支えきれなくなった20世紀フォックスはパラマウントと共同配給する羽目になり、キャメロンも興行収入の歩合を放棄した。 全世界公開11週で10億ドルの興行収入を上げ(『王の帰還』まで記録は破られず)、世界初の10億ドル突破映画となった。 『イヴの総て』とタイ記録となるアカデミー14部門ノミネート。 沈没シーンは生の臨場感を盛り上げるため、100人以上のスタントマンを使用する。 日本語吹き替えでは最初はフジでディカプリオを妻夫木聡、ウィンスレットを竹内結子が吹き替えたが、吹き替えマニアにはさんざんに言われていたとか(キャシー=ベイツの小林幸子は結構好評)。脇の声優も相当にやりにくかったらしい。結局主役二人を別に吹き替えることになる。 基本は極めて単純なラブロマンス。 主役以外は出来る限り史実に忠実に。が合い言葉。その分主役以外に個性が感じられないものになってしまった。 莫大な製作費がかかったが、その大半は組合との折衝料だったとも言われる。 予算を大幅に上回り、フォックスはパラマウントに助けを求めた。結局半年遅れで公開。スタッフの食事に麻薬を入れられたという事件まで起こる。 何故かディカプリオだけ主演男優賞から漏れる。ディカプリオはアカデミーをボイコット。キャメロンは3本のオスカー像を手にした。 キャメロン本人曰く、この作品は沈んだタイタニックの調査をしたいためだけに売り込んだと後年述懐している。 |
トゥルーライズ 1994 | |||||||||||||||||||||||||||
1994米アカデミー視覚効果賞 1994日本アカデミー外国作品賞 1994ゴールデン・グローブ女優賞(カーティス) 1995MTVムービー・アワード女優賞(カーティス)、ダンス・シーン賞(シュワルツェネッガー&カーティス)、アクションシーン賞、キス・シーン賞(シュワルツェネッガー&カーティス)、コメディ演技賞(トム・アーノルド) |
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ハリー=タスカー(シュワルツェネッガー)は、家族にはコンピュータのセールスマンと言っているが、実はアメリカ国家諜報部員だった。何も知らない妻のヘレン(カーティス)と娘はそんなハリカーとの生活に退屈気味で、ちょっとしたスリルを求めようとするのだが…。核テログループを追跡するハリーに家庭と国家の危機が迫る。 『ターミネーター2』以来の待ちに待ったキャメロン作品。しかも主演はシュワルツェネッガーで、制作費が当時最高額。 おお、こいつは観ないと絶対損するぜ。と思ってたのだが… コメディ? その通り、これはコメディ作品なのだろう。真面目な任務のはずなのにどことなくふざけていて、余裕のようなものが見え隠れしているし、確かに観客を笑わせようとしている演出もある。確かにコメディなんだろう。 だけど、問題は全然それが笑えなかったという点。外し続けた笑いのため、緊張感が高まらないこと高まらないこと。 最後のハリアーでの銃撃シーンは本物を使っていると言うことだからリアリティがあるはずなんだけど、これも何かの冗談に見えてしまう。 ラストも冗談で終わる。 結局期待はずれ。少なくともはっきりしているのは監督の目指す方向性は私には合わなかった。ということ位だ。 |
ターミネーター2 1991 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
1991米アカデミーメイクアップ賞、特殊視覚効果賞、音響効果編集賞、録音賞、撮影賞、編集賞 1991英アカデミー音響賞、特殊視覚効果賞 1991日本アカデミー外国作品賞 1991キネマ旬報外国映画第8位 1991毎日映画コンクール外国映画ファン賞、優秀宣伝賞 1992MTVムービー・アワード作品賞、男優賞(シュワルツェネッガー)、女優賞(ハミルトン)、アクション・シーン賞、ブレイクスルー演技賞(ファーロング)、魅惑的な女優賞(ハミルトン)、歌曲賞、悪役賞(パトリック) |
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主役のリンダ・ハミルトンは双子の姉レスリーと共に子役出身。レスリーは既に俳優業は辞めているが、サラが二人出てくるシーンで登場してる。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ターミネーター2 T-800 1/4 アクションフィギュア |
アビス 1989 | |||||||||||||||||||||||||||
1989米アカデミー特殊視覚効果賞、撮影賞、美術監督賞、美術装置賞、録音賞 | |||||||||||||||||||||||||||
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アメリカの原子力潜水艦が深海で遭難し、その捜査のため、バド(ハリス)率いる油田探査中の民間の深海作業チームに救助指令が下った。潜水艦を奪おうというソ連との兼ね合いの中、彼等は様々なトラブルの末、彼等は深海で地球外生物により作られた建造物を発見する… 海に潜ることがとにかく大好きだというキャメロン監督が子供時代に考えていた物語を、CGの総力を挙げて後悔したSF作品。 キャメロン入魂の作品だというので公開前から楽しみにしていたのだが、いざふたを開けてみると、疑問符が山のように付いてしまった。一体何を考えてこんな訳の分からない作品を作ってしまったのだろう?確かに演出はとても良いと思うし、中で登場するメカニックや設定、CGなど、こだわりを感じることも出来るんだけど、なにせ肝心のストーリーが唐突さとご都合主義で彩られていて、ちょっと酷すぎる。SFアクションで名を成した監督も、そのアクションを廃したら、この程度の監督なのか?と疑問に思うほどだった(勿論後に『タイタニック』(1997)なんかを作る位だから、それだけではなかったけどね)。後に完全版も作られ、そちらをビデオで観たけど、やっぱり元があれだったから、あんまり良くなったように思えない。 何でこんなものを作ったのか? それでレビューを書こうと構造とかを思い直していたら、ある映画との類似点に気づいた。 『2001年宇宙の旅』(1968)…物語の多層構造性や、未知の知的生体とのコンタクトなど、不完全ながら雰囲気がよく似ている。少なくともキャメロンはこの作品ににインスパイアされた部分は多かったんじゃないだろうか? ただ、そう考えてしまうと、今度は本作の構造上のアラが本当に良く見えてくる。一見物語に脈絡が感じられない難解に見える『2001年宇宙の旅』には、実は一貫したテーマがあったと思うのだが、本作ではただ目先の危機を回避しているうちにいつの間にやら目の前に知的生物がいた。と言う感じになっていたし、それらの出来事に関連性が全然感じられない。 その意味で言うなれば、本作は壮大なる失敗作と言ってしまっても良い。 勿論良い部分もいくつもある。CGを用いた画面のメリハリは流石キャメロン監督。とうならせてくれるし、主人公に若い美男美女を配すること無しに、ヴェテラン且つ、素晴らしい個性を見せてくれるエド=ハリスを持ってきた事。哲学的になり難解になりがちなストーリーを、地に足の着いた物語にしてくれたとか(つまりは物語が月並みだってことで、文句にもなんだけど)。 あんまりこれを大仰な物語と考えず、アクション映画にちょっと変わった味付けをしたもの。と考えることが出来さえすれば、充分に面白い物語でもある。 |
エイリアン2 | |||||||||||||||||||||||||||
1986米アカデミー特殊視覚効果賞、音響効果編集賞、主演女優賞(ウィーバー)、作曲賞、美術監督賞、美術装置賞、編集賞、録音賞 1986英アカデミー特殊視覚効果賞 1986ゴールデン・グローブ女優賞(ウィーヴァー) 1986キネマ旬報外国映画第9位 |
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人工冬眠のまま57年間宇宙を漂流していたリプリー(ウィーバー)はかつてエイリアンを発見したあの惑星LV426には既に開拓民が移住している事を知る。更にその連絡が途絶えている事を知らされた彼女は海兵隊のメンバーと惑星LV426へ行くことになった… 1986年全米興行成績5位。これは単に『エイリアン』(1979)の続編だからこれだけ受けたと言う訳ではない。「今度は戦争だ!」のキャッチ・コピーの通り、ホラーであった前作とは一線を画す出来映えで、小気味の良いアクション作品に仕上がっている。シチュエーションも燃えるので、手に汗を握りつつ、観ていた。 色々言われることもあるようだが、1作目からジャンルを変えたのは正解。『エイリアン』は単体で完成されているが、これは別な意味での魅力が充分に溢れている。 ロボットを含め、機械類が妙にリアルっぽくて面白いのと、エイリアンが群をなして襲ってくる描写は結構怖い。少し弱くなった感じもしないではないが、それはそれ。本作はそう言う奴らをぶちのめす快感の方が大切だ。 ドラマ部分ではリプリーがニュートを発見し、その姿に母性を発揮するシーンだが、完全版だと物語冒頭で老人となり死んでしまった自分の娘の写真を見て涙を流すシーンがあり、それが良い伏線になっている。海兵隊員として馬鹿にされ続けてきた男が自分の命を捨てて意地を見せるのも結構ぐっと来る。あとはビショップかな?ランス・ヘンリクセンがいい味出している。ロボットがこれ程似合うとは(笑)。ラストのクィーンとの対決は、「母対母」という構図に持っていく巧みな演出。尚、ラストのショッキング演出は後の多くの怪獣作品に多大な影響を与えてくれたようで、一旦ほっとさせ、それからドスンと落とす手法は量産されることになる。 あまり言われることが少ないが、これはカメラ・ワークの勉強には実に良い。どういうカメラ・アングルで映せば恐怖を味わえるか、そしていかにキャラクターを格好良く魅せるか。キャメロンは本当に巧みだし、随分参考にもなる。 キャッチコピーに惹かれ、期待してして観に行ったのだが、朝一回目の鑑賞で凄く興奮した。凄く面白いぞ。これは! それでその日の残りの予定は全てキャンセル。劇場で3回連続鑑賞し、ふらふらになって帰宅した(たまたま同時上映が無かったんだよな。これは)。 尚、本作に出てくるパワードスーツは本来一作目にも登場する予定だったそうだ(前に企画倒れしたスコット監督の『宇宙の戦士』の遺産だとか)が、流れ流れてここに登場。それは正解だったな。 |
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コスベイビー エイリアン2 サイズS エイリアン・ウォーリア |
ターミネーター 1984 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
1985アボリアッツ・ファンタスティック映画祭グランプリ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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2029年。ここでは人間によって作り出された機械が人間を支配していた。機械達により不要とされた人間は抹殺されるのを待つばかりに見えたが、そんな中でジョン=コナーという人類の救世主が現れ、機械に対する激しい抵抗運動を組織していた。そんな彼を生まれる前に抹殺しようと考えた機械たちはヒューマノイドボディの抹殺機械“ターミネーター”(シュワルツェネッガー)を送り込む。1984年のLAに現れた彼はジョンの母であるサラという名前の女性を次々に殺していくのだった。最後に彼が標的に定めたのはウェイトレスのサラ・コナー(ハミルトン)。彼女こそが未来のジョンの母親であり、人類の希望だったのだ。そんな彼女を守るべく、未来のジョン自身が一人の男を送り込む。リース(ビーン)の言うことを最初は全然信用しないサラだったが、ターミネーターの脅威は容赦なく二人を追いつめていく… 1984年。この年は私にとっては多大な映画の影響を与えられた年。日本ではアニメーションが流行っていた時期だが、同時にこの年はハリウッドでも次々とSF作品が作られていった。一例を挙げるだけでも『インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説』、『エルム街の悪夢』、『ゴーストバスターズ』、『スターマン 愛・宇宙はるかに』、『2010年』などなど。しかしその中でも最も世界的に衝撃を与えた作品と言えば、本作を於いて他には無かろう。 本作は監督のキャメロン、俳優のシュワルツェネッガー二人にとっての出世作であり、この作品を契機に二人は大きく躍進した(もう一人特撮のスタン=ウィンストンの名を飛躍的に高めることにもなったが)。 実際、どこからどう見てもB級作品でしかないのだが、それをここまでのヒットに押し上げたのはこの二人の力量を存分に引き出した事による。 そもそもキャメロンはホラー畑出身だが、彼が求めていたのは、おそらく本格的なSFだったのだと思われる。それでいくら安価に上げようとしても、カメラアングルだけはいくらでも凝ることが出来る。そのたった一つの強味を存分に生かし切った。特にここでのカメラの手法はまさにホラーながら、不気味さを“怖さ”ではなく“強さ”へと見事に転換させていた。 そしてそのキャメロンの演出に見事に応えたシュワルツェネッガー。この人は本来とても陽気な人物だそうだが、当時はオーストラリア訛りが激しいため、台詞が少ない役を選んだとのことだが(脚本には何と16行だけしかなかったという)、このはまり方は尋常でなかった。台詞を喋らない分、立ち居振る舞いだけで存在感をアピールし、しかもそれが一々堂にはまってる。その役のはまり方はいくらでも言えるが、ここでは目の動きを挙げておきたい。本作ではほとんどの場面でサングラスをかけているため、あまり目が見えないけど、時折見せる目つきの良さは特筆すべき。特に周囲を見渡す時の目つきが良い。横を見る時、顔を全く動かさず、一旦目だけを動かして横を見て、それで追い切れないとなって、ようやく顔を動かす。ほんの僅かな顔の動きだけど、これがとても非人間的に見えてしまう。更にその特徴的な目の動きは、目玉を失っても健在。いや、片目を失うことで、かえって機械っぽさは増していたので、これは大成功だろう。最後まで人間と機械の融合体としての違和感を保ち続けていた。 本作の大ヒットにより、この後、山ほど亜流作品が作られたが、やはりこの二人の組み合わせなしでは、魅力は出せない。本作が唯一無二の作品だろう。 なんでも、当初シュワルツェネッガーはカイル役で、ターミネーター役にはランス=ヘンリクセンの予定だったが、シュワルツェネッガーは自分から悪役をやりたいと立候補したとのこと。 ちなみに本作で使用された費用は僅か650万ドル(ちなみに『ターミネーター2』では8500万ドルに跳ね上がっている)。それに対し興行収入は8000万ドルをたたき出したという。経済効率が良いSF作品だった訳だ。 |
殺人魚フライングキラー 1981 | |||||||||||||||||||||||||||
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カリブ海の小さな島。ここはリゾート地として開発はされているが未だ古い島の伝承の残るところで、ここで海洋調査をしていた海洋学者のアン・キンブロー(オニール)は、ある日おかしな噂を耳にする。立ち入り禁止となっている2ヶ月前に沈没した海軍の船がある海域で行方不明が続発しているというのだ。更に島の病院には魚に食いちぎられたとおぼしき死体が運び込まれる。彼女の夫で今は別居中のスティーブ保安官(ヘンリクセン)からは何の情報も得られず、アンは好奇心満点で彼女に言い寄るタイラー(マラチャック)と共に調査に乗り出すが…
かつてジョー・ダンテ監督によるスマッシュヒット作品『ピラニア』(1978)続編。今や大監督となったジェームズ・キャメロンの初監督作。 ただ、出来の方はお世辞にも「う〜ん」ってな感じで、なんとも手作りのB級感覚に溢れた作品に仕上がってしまった。特にフライングキラーが空中に飛び上がって人間を襲うシーンなんかはほとんど失笑もの。だって明らかに作り物の魚を手で持って騒いでるんだもん。更にフライングキラーが人間の腹の中から出るシーンは明らかに『エイリアン』(1979)そのもの(そう言えば結局キャメロンは『エイリアン2』監督することになるから、皮肉な話だ)。 後、物語がちょっと困りもので、簡単に不倫して、夫に悪びれることもない主人公の姿はちょっと悲しいものがある。ヘンリクセンが苦悩する夫を好演してるだけに、ストーリーがもう少ししっかりしてたら、それなりに観られるストーリーに仕上がってくれたと思うのだが…。主人公が海洋学者というのも、今ひとつ設定的に活かすことも出来なかった。 それに致命的な部分なのだが、実は本作、全然怖くない。怖くしようと言う努力と、役者の力演は認めるけど、水の中だと演出が間延びしてるし、地上だと「来るぞ来るぞ」と思っていたら、ぽんっと玩具っぽいのが…むしろ笑えてしまう。 これは友人達とわいわい騒ぎながら観るのには適した作品とは言える。あのキャメロンがねえ。とか言いながら観るならば、きっと楽しめるだろう。 ただ、本作の出来はキャメロン一人に負わせる訳にはいかないらしい。実はキャメロンはプロデューサと衝突してしまって、映画の内容もずたずたとなったとのこと。 尚、本作の撮影中、キャメロンは一つの夢を観て、その中でクローム色に輝く骸骨が登場したという。そのアイディアは後に『ターミネーター』として結実する。 |