| サンダーボルツ* |
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ケヴィン・ファイギ
ルイス・デスポジート
ブライアン・チャペック
ジェイソン・タメズ(製)
ジョアンナ・カロ
エリック・ピアソン(脚)
フローレンス・ピュー
セバスチャン・スタン
ワイアット・ラッセル
オルガ・キュリレンコ
ルイス・プルマン
ジェラルディン・ヴィスワナサン
デヴィッド・ハーバー
ハナ・ジョン=カーメン
ジュリア・ルイス=ドレイファス
ウェンデル・ピアース
クリス・バウアー
ヴァイオレット・マッグロウ
アレクサ・スウィントン |
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| ★★★ |
| 物語 |
人物 |
演出 |
設定 |
思い入れ |
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3 |
4 |
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今は亡きブラック・ウィドウの義妹で、CIAの掃除屋をしていたエレーナ・ベロワ(ピュー)は、影のような仕事に嫌気が差して殺し屋を辞めようと考えていた。そして長官のヴァレンティーナ(ルイス=ドレイファス)から最後の任務としてアメリカの田舎にある会社の研究データを奪うように命令される。ところがそこにはエレーナと同じようにやってきた他の掃除屋も来ており、これがまとめて不要なエージェントを始末するためだったと気づかされる。しかも研究施設には得体の知れないボブ(プルマン)という男もおり、彼を助けつつそこを脱出することにする。CIAの包囲網から逃げた彼らを待っていたのは…
MCU新シリーズは映画のみならずテレビシリーズも含めて迷走を繰り返しながら拡大していったが、前作キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド(2025)でやっと話が収束し始めた。そして本作はこれまで取り逃した設定を収束させ、最後へと向かうためには必要な作品として重要なパーツとなった。
この作品の特徴は、キャラのそれぞれが極端に強いわけではなく、むしろ主人公のヒーローと敵対するようなキャラ、しかも雑魚的な立場にある人ばかりが集まっているということ。決して強くない面々がヒーローとなっていくという構成は結構燃える。
本作は基本的には『ブラック・ウィドウ』(2020)の続編で、そこから最も多く出演している。主人公のエレーナはナターシャの妹だったし、それに鬱陶しいほどに絡むアレクセイは二人の父。そして途中あっけなく殺されてしまうのだが、タスクマスターも登場している。それだけでなく他にも『キャプテン・アメリカ』シリーズからウィンターソルジャーことバッキー・バーンズや『アントマン』シリーズからエイヴァが登場し、それぞれが相手を嫌いながらも仲間として共に戦っていく。バッキーはともかく、他のキャラは主役張るほどの存在でない。そんなはぐれものの彼らが共に戦って活躍することこそ最大の魅力だ。
同じくヴィランを主人公にして悪と戦うと言うのはDCでもスーサイド・スクワッド(2016)があるが、そこでは悪人は悪魔で悪人として振る舞うことが中心だったが、この作品の場合は自分が悪いことをしている自覚を持ちながらそれでも尚純粋なヒーローでありたいと願うキャラばかりなので、それとは全く違った魅力を持つ。
それに今回初登場のヴィランが魅力的なのも良い。ボブという一般人が超人血清でなってしまったセントリー/ヴォイドという今回のヴィランは正義と悪の両面を持つキャラという設定で、通常はスーパーパワーを持ったヒーローとして、しかし一旦悪の面が出ると絶大な闇の力を出すというキャラとなる。そしてその良心は極めて脆弱で、薄氷の上にスーパーパワーが載っているだけの不安定キャラ。劇中でももしこのパワーを持った人物がスティーヴ・ロジャーズなら問題ないという発言もあったが、その通り普通の人間にさえヒーローとなるのは難しく、ましてや精神的な不安を持つボブではヒーローにはなりきれない。そんなボブを支える存在としてサンダーボルツがあるとするならば、これまでの物理的なヒーローではなく、メンタル的なヒーローの誕生とも言えて、それが不思議と心地良い。
ラストの状況を見る限り、ヒーロー側はキャプテン・アメリカが主導するアベンジャーズとバッキーのサンダーボルツの二つがライバルとして敵と戦う事になるのかな?それはそれで面白そうだ。 |
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