嵐の中で輝いて 1992 |
1992ゴールデン・ラズベリー最低作品賞、最低主演女優賞(グリフィス)、最低監督賞(セルツァー)、最低脚本賞、最低主演男優賞(ダグラス) |
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サンディ・ガリン
デヴィッド・セルツァー(製)
デヴィッド・セルツァー(脚) |
マイケル・ダグラス |
メラニー・グリフィス |
ジョン・ギールグッド |
リーアム・ニーソン |
ジョエリー・リチャードソン |
フランシス・ギナン |
パトリック・ウィンチュウスキー |
シルヴィア・シムズ |
シーラ・アレン |
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★★ |
物語 |
人物 |
演出 |
設定 |
思い入れ |
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2 |
4 |
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1940年。ヨーロッパでは第二次世界大戦の嵐が吹き荒れていた。ユダヤ系アメリカ人のリンダ(グリフィス)は弁護士エドワード・リーランド(ダグラス)の秘書官に採用され、やがて二人の愛は深まっていった。しかし彼女に隠していたが、実はエドワードは戦略事務局OSSの大佐であり、1941年の日本参戦によって公然と戦争に介入したアメリカ軍に従ってドイツ軍の新型爆弾の設計図を手に入れるため、任地へと旅立たねばならなくなった。ドイツ語を話せるスパイとして立候補したリンダだったが、ドイツで二人は離ればなれになってしまう…
第二次世界大戦下のドイツを舞台に描かれたスーザン・アイザックス原作の恋愛劇。一応派手なドンパチシーンや爆破シーンなども多用され、いかにも戦争してます。と言う雰囲気に溢れてはいるが、あくまで主軸はダグラスとグリフィスの恋愛。更に言えば、戦時下の女性の強さが強調づけられた作品と言うべきかも知れない。
戦時下の女性の強さと言えば、『ジュリア』(1977)があったが、あれはリブ運動真っ只中にあったため、女性同士の友情に焦点が当てられ、更にジェーン・フォンダとヴァネッサ・レッドグレーヴの好演もあってなかなか見応えのある作品だった.。
一方本作は時代を反映してか、単なる派手なだけで、単純な恋愛劇に仕上げられてしまったのが残念。どれだけ金をかけても、ダグラス、グリフィス共にそれ向きじゃないんだよな。相変わらずダグラスは情けない役が妙に似合いすぎるし。
大体肝心の恋愛劇が濃厚すぎて引くし、設定面でもアメリカ軍が「私はスパイです」と看板掲げて素人を採用するなど、到底まともな物語に見えない。設定があまりにいい加減すぎ。
演出だけは派手でそこそこ見られるのだが、それ以外が全然駄目なものに仕上げられたため、金の無駄遣いとしか見えないのが本作の一番悪い部分だろう。
撮影はヤン・デ・ボン。
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