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_(書籍) _(書籍) |
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| 2023 | ソウルの春 監督・脚本 | |
| 2022 | ||
| 2021 | ||
| 2020 | ||
| 2019 | ||
| 2018 | ||
| 2017 | ||
| 2016 | アシュラ 監督・製作 | |
| 2015 | ||
| 2014 | ||
| 2013 | FLU 運命の36時間 監督・脚本 | |
| 2012 | ||
| 2011 | ||
| 2010 | ||
| 2009 | ||
| 2008 | ||
| 2007 | ||
| 2006 | ||
| 2005 | ||
| 2004 | ||
| 2003 | 英語完全征服 監督 | |
| 2002 | ||
| 2001 | MUSA −武士− 監督・脚本 | |
| 2000 | ||
| 1999 | ||
| 1998 | ||
| 1997 | ||
| 1996 | ||
| 1995 | ラン・アウェイ −RUN AWAY− 監督・脚本 | |
| ネオンの中へ陽が沈む 脚本 | ||
| 1994 | ||
| 1993 | ||
| 1992 | ||
| 1991 | ||
| 1990 | ||
| 1989 | ||
| 1988 | ||
| 1987 | ||
| 1986 | ||
| 1985 | ||
| 1984 | ||
| 1983 | ||
| 1982 | ||
| 1981 | ||
| 1980 | ||
| 1979 | ||
| 1978 | ||
| 1977 | ||
| 1976 | ||
| 1975 | ||
| 1974 | ||
| 1973 | ||
| 1972 | ||
| 1971 | ||
| 1970 | ||
| 1969 | ||
| 1968 | ||
| 1967 | ||
| 1966 | ||
| 1965 | ||
| 1964 | ||
| 1963 | ||
| 1962 | ||
| 1961 | 11'15 ソウルで誕生 | |
| ソウルの春 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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| 1979年。大統領暗殺事件により大混乱の韓国。民衆によって民主化を期待する声が高まっていった。だが民主化で軍の影響力が低下することを恐れたチョン・ドゥグァン保安司令官(ファン・ジョンミン)は、陸軍内の秘密組織“ハナ会”の将校たちを掌握し、自ら新たな独裁者となるべくクーデターに踏み切る。一方、国内の混乱を収めるために首都警備司令官に就任したイ・テシン(チョン・ウソン)は、クーデターを何とか止めようと必死の努力をしていた。 韓国の映画は年に一本くらいだと思うが、歴史をしっかり見据えた傑作を作ってくれる。どれも見事な作りで羨ましいばかりである。それは例えば光州事件を扱った2017年の『タクシー運転手 〜約束は海を越えて〜』(2017)および学生による民主化運動を描いた『1987、ある闘いの真実』(2017)を皮切りに、朴正煕大統領の暗殺事件を描いた2020年の『KCIA 南山の部長たち』(2020)はこの年のマイ・ベストだったし、金大中の選挙戦を描いた2021年の『キングメーカー 大統領を作った男』(2021)も出来が素晴らしかった。 そんな歴史大作に大傑作が又一本加わった。 本作は朴正煕大統領暗殺後の混乱した国内で粛軍クーデターと呼ばれる政変によって無理矢理大統領となった全斗煥(チョン・ドゥファン)を主人公にした作品となる。 そんな全大統領の伝記となるが、映画として作る場合、これをポジティブに描くかネガティブに描くかが問題となる。映画的には彼を救国の英雄として描く事も可能である。無理目なクーデターを知恵と幸運を味方に付けて成功に導いたというのは、映画的にも映える。 だが、本作が選んだのはネガティブな方向だった。むしろ首都警備のイ・テシンの方を正しい側に置き、全はあくまで悪に置いたというのが本作の特徴となる。一応主人公となっているはずだが、明らかに悪者としてしか描いていないのが面白い 仮にも8年間も大統領職にあって韓国を率いた人物である。これを英雄として描く事も出来たはずである。 一方の見方ではそれは可能だった。当時停戦中とは言え、北朝鮮との戦闘が続いているという意識が強く、そんな中で民主化を取った場合、戦争に負けてしまうと言う意識もあったし、当時の韓国はまずなにより国を栄えさせる必要があって、それは民間企業ではなく国主体で行わねばならなかった。実際その政策によって韓国経済はなんとか保ち続ける事が出来た。その側面から見たら全大統領は救国の英雄と言っても良い。 だが、国にとっての“英雄”とは、民衆にとって、そして政敵にとっては恐怖そのものとなる。全大統領はクーデターによる大統領就任後に戒厳令を敷き、民主化を求める政治家達をまとめて逮捕監禁し、軍隊によってデモ隊を蹴散らした。更にこの年、悪名高い光州事件が勃発。自国民に向けて銃を発砲し、多数の死傷者を出した(これは『タクシー運転手 〜約束は海を越えて〜』(2017)で描かれている)。 民衆は英雄よりも自分たちが安心して暮らせる社会と、自分の表現が出来る社会を求めているのに、それを無理矢理押さえつけて不自由な生活を強い続ける結果となった。当然全大統領は民衆に全く人気がなく、大統領退任後は裁判によって死刑判決まで受けてしまう(まさしく全大統領によって虐げられ、死刑判決まで降った金大中大統領によって死刑は停止されて、後に病没)。 これだけやってしまった以上、今の時代に彼を“英雄”と呼ぶのは限られた人たちだけだろう。そんな人物だけに、この粛軍クーデターをポジティブに捕らえる人は極めて少ない。 特に映画人にとってはまさしくそれは直撃するだろう。なんせ全大統領時代において、メディアは大統領賛美を強いられており、映画にも多大な制限が加えられていた。自由な映画作りは出来ず、才能ある映画監督を全部潰してしまった。それを知っている映画人としては全に対して激しい憎悪を覚えている人が多い。当然と言えば当然か。 実際の事件で、しかもかつての権力者をこれだけ悪し様に言えることは、映画としては本当に素晴らしい。日本ではかつての政治家はみんな聖人君子にされてしまって悪く言うことが出来ない(遺族に訴訟を受けるという話もあるし)。それが出来るだけで韓国映画は羨ましい限り。 設定面も良いのだが、その裏打ちあってのストーリーも実に素晴らしい。実際ストーリー上正義は完全に警備側のイ側にあって、一見権力に従って命令系統もしっかりしているイが優勢のようだが、これが物語進むと、次々に立場が変わっていく。結果はあらかじめ分かっていたのに、気がつくと真剣にクーデター失敗を願っていた。それだけ物語にのめり込んでいたので、本当に見事な物語形成だった。 それこそ数分の差で事態が入れ替わる緊張感と、その合間に映るキャラの表情。特に勢いで初めて無理目なクーデター計画に、一喜一憂したり、誰か責任を押しつけようと周囲を睨めつけるチョンの表情は本当にクルクル変わって見応えがある。あまりの名演に、実生活でも嫌われそうなレベルだったが、ファン・ジョンミンの名演はとにかく印象に残る。 ほぼ全てにおいて素晴らしいとしか言いようがない作品で、文句なしのトップクラス作品だ。 |
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| アシュラ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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| 英語完全征服 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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| MUSA −武士− | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 2003ファンタジア映画祭ベスト・アジア映画賞銅賞 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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| 1375年。騎馬民族国家である元が明へと移ろうとする時代。外交使節団を明に送った高麗王朝だったが、使節団はスパイ容疑で遠くの砂漠に流刑にされてしまう。途中モンゴル人により襲われ、砂漠に放り出された使節団は砂漠を横切り、高麗へ帰ろうとするが、その途上で元の残党に捕らえられた明の王女プヨン(ツィイー)を助ける事により、使節団の団長チェ(ジンモ)将軍は彼女を明に連れて行き、明に取り入ろうと考える… これを観る際、前情報は殆どチェックせず。朝鮮史についての物語だとばかり思っていた(調べたら、実際に高麗から明に送られ、行方不明となった使節団がおり、彼らがどうなったかと言うことを作ったフィクションとのこと)が、実際の作品は割合単純な時代劇。その意味では期待からは外れていたけど、現代的なセンスを詰め込んだ時代劇として良質なスペクタクルに仕上げられており、ストーリーそのものもかなり好み。 ストーリーは敵に襲われるたびに一人一人減っていき、徐々に消耗していきながら、それでも戦い続ける武士たちを描くもので、この辺の漢(おとこ)っぽい描写がたまらん。それに最後は当然特攻描写もあるしね(笑)。こう言うのが一番燃えるよ(尤も、それ以外は単純な仕立てで、プラスアルファに乏しいけど)。 後はやっぱりキャラクターの魅力だな。とにかく漢と呼べるべき男たちが満載で、汗くさい描写がこれでもか!と言うほど詰め込まれている。義務に駆られ人々を率いていく将軍役のチュ・ジンモと、自分の自由意志を尊重し、自分から進んで好まぬ戦いを続ける槍の達人役のチョン・ウソン。対照的なこの二人の、お互いの戦いと、彼らについていく弓の名人で渋役のアン・ソンギと、魅力溢れるキャラクターは満載。まさに男臭さそのもの(笑)…さすがにそれではいかんとばかり、アジアを代表する女優チャン=ツィイーをわざわざ香港から引っ張ってきてバランスを取ってるけど。 物語が物語だけに、観終わってすっきり。とはいかないけど、少なくとも、格好良い男を観たい。と言うなら絶対にお勧めしたい一本。 |
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