MUSA −武士− |
2003ファンタジア映画祭ベスト・アジア映画賞銅賞 |
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★★★ |
物語 |
人物 |
演出 |
設定 |
思い入れ |
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1375年。騎馬民族国家である元が明へと移ろうとする時代。外交使節団を明に送った高麗王朝だったが、使節団はスパイ容疑で遠くの砂漠に流刑にされてしまう。途中モンゴル人により襲われ、砂漠に放り出された使節団は砂漠を横切り、高麗へ帰ろうとするが、その途上で元の残党に捕らえられた明の王女プヨン(ツィイー)を助ける事により、使節団の団長チェ(ジンモ)将軍は彼女を明に連れて行き、明に取り入ろうと考える…
これを観る際、前情報は殆どチェックせず。朝鮮史についての物語だとばかり思っていた(調べたら、実際に高麗から明に送られ、行方不明となった使節団がおり、彼らがどうなったかと言うことを作ったフィクションとのこと)が、実際の作品は割合単純な時代劇。その意味では期待からは外れていたけど、現代的なセンスを詰め込んだ時代劇として良質なスペクタクルに仕上げられており、ストーリーそのものもかなり好み。
ストーリーは敵に襲われるたびに一人一人減っていき、徐々に消耗していきながら、それでも戦い続ける武士たちを描くもので、この辺の漢(おとこ)っぽい描写がたまらん。それに最後は当然特攻描写もあるしね(笑)。こう言うのが一番燃えるよ(尤も、それ以外は単純な仕立てで、プラスアルファに乏しいけど)。
後はやっぱりキャラクターの魅力だな。とにかく漢と呼べるべき男たちが満載で、汗くさい描写がこれでもか!と言うほど詰め込まれている。義務に駆られ人々を率いていく将軍役のチュ・ジンモと、自分の自由意志を尊重し、自分から進んで好まぬ戦いを続ける槍の達人役のチョン・ウソン。対照的なこの二人の、お互いの戦いと、彼らについていく弓の名人で渋役のアン・ソンギと、魅力溢れるキャラクターは満載。まさに男臭さそのもの(笑)…さすがにそれではいかんとばかり、アジアを代表する女優チャン=ツィイーをわざわざ香港から引っ張ってきてバランスを取ってるけど。
物語が物語だけに、観終わってすっきり。とはいかないけど、少なくとも、格好良い男を観たい。と言うなら絶対にお勧めしたい一本。
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製作年 |
2001 |
製作会社 |
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ジャンル |
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売り上げ |
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原作 |
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歴史地域 |
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関連 |
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キーワード |
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