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アンソニー・ミンゲラ
Anthony Minghella

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鑑賞本数 4 合計点 12.5 平均点 3.13
書籍
著作
イングリッシュ・ペイシェント(書籍)

_(書籍)
2008 3'18 死去
愛を読むひと 製作
2007 フィクサー 製作総指揮
つぐない 出演
2006 こわれゆく世界の中で 監督・製作・脚本
輝く夜明けに向かって 製作
2005 ザ・インタープリター 製作総指揮
2004
2003 コールドマウンテン 監督・脚本
ヘヴン 製作総指揮
2002 愛の落日 製作総指揮
2001 アイリス 製作総指揮
2000
1999 リプリー 監督・脚本
1998
1997
1996 イングリッシュ・ペイシェント 監督・脚本
1995
1994
1993 最高の恋人 監督
1992
1991 愛しい人が眠るまで 監督・脚本
1990
1989 モース警部 死を呼ぶドライヴ 脚本
1988 モース警部 欺かれた過去 脚本
1987
1986 モース警部 ジェリコ街の女 脚本
1985
1984
1983
1982
1981
1980
1979
1978
1977
1976
1975
1974
1973
1972
1971
1970
1969
1968
1967
1966
1965
1964
1963
1962
1961
1960
1959
1958
1957
1956
1955
1954 1'6 ワイト島ライドで誕生

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こわれゆく世界の中で 2006

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アンソニー・ミンゲラ(脚)
ジュード・ロウ
ジュリエット・ビノシュ
ロビン・ライト・ペン
マーティン・フリーマン
レイ・ウィンストン
ヴェラ・ファーミガ
ラフィ・ガヴロン
ポピー・ロジャー
マーク・ベントン
ジュリエット・スティーヴンソン
キャロライン・チケジー
ラド・ラザール
★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
コールドマウンテン 2003
2003米アカデミー助演女優賞(ゼルウィガー)、主演男優賞(ロウ)、撮影賞、作曲賞、歌曲賞、編集賞
2003英アカデミー助演女優賞(ゼルウィガー)、作曲賞、作品賞、主演男優賞(ロウ)、監督賞(ミンゲラ)、脚色賞、撮影賞、プロダクションデザイン賞、衣装デザイン賞、メイクアップ&ヘアー賞、編集賞、音響賞、イギリス作品賞
2003ゴールデン・グローブ助演女優賞(ゼルウィガー)、作品賞、男優賞(ロウ)、女優賞(キッドマン)、監督賞(ミンゲラ)、脚本賞、音楽賞、歌曲賞
2003放送映画批評家協会助演女優賞(ゼルウィガー)、作品賞、主演女優賞(キッドマン)、音楽賞
2003シカゴ映画批評家協会撮影賞、音楽賞
2003
アメリカ製作者組合賞

2003アメリカ撮影監督協会賞
2003アメリカ映画俳優組合助演女優賞(ゼルウィガー)
2003ナショナル・ボード・オブ・レビュー脚色賞、トップ10

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アンソニー・ミンゲラ(脚)
ジュード・ロウ
ニコール・キッドマン
レニー・ゼルウィガー
ドナルド・サザーランド
ナタリー・ポートマン
フィリップ・シーモア・ホフマン
ジョヴァンニ・リビシ
レイ・ウィンストン
ブレンダン・グリーソン
キャシー・ベイカー
ジェームズ・ギャモン
アイリーン・アトキンス
チャーリー・ハナム
ジェナ・マローン
イーサン・サプリー
ジャック・ホワイト
ルーカス・ブラック
メローラ・ウォルターズ
タリン・マニング
エミリー・デシャネル
ジェームズ・レブホーン
ウィリアム・ロバーツ
★★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
コールドマウンテン(書籍) チャールズ・フレイジャー
 南北戦争末期の1864年。ピーターズバーグでの戦いで傷を負った南軍兵士のインマン(ロウ)は、病床で故郷のコールドマウンテンに残した、殆ど触れ合うこともなかった思い人のエイダ(キッドマン)を思っていた。やがてその思いは抑えきれなくなってついに軍を脱走してしまう。一方のエイダは父を失い、厳しい生活を強いられていた。そんな彼女の元に現れたたくましい生活力を見せるルビー(ゼルウィガー)。お互い恋人を心に思い描きながら必死に生き抜こうとするインマンとエイダだったが…
 チャールズ=フレイジャー原作の同名のベストセラー小説の映画化作品。
 
又古くさい素材を使うもんだ。観る前に思ったのはその事。最近になってこんな素材を出すとは珍しいけど、ひょっとして賞狙い?とも思っていたものだ。
 それで劇場で拝見。
やっぱり素材は古くさいし、貫くテーマもかなりベタ
 しかし、格段に良いところも多い。素直に
「良い作品」と言ってしまえる。
 言い尽くされてる感もあるが、一つにはやはりキャラクター。
ベタな作品だからこそキャラに負うところが非常に大きいものだが、本作はキッドマン、ロウ、ゼルウィガー全員が見事なぐらいにはまっていた。元々起用な役者だったけど、キッドマンは芸域をますます広げた感じ。しかし、特筆すべきはロウとゼルウィガーだろう。この二人とも、本作で演じたようなキャラクターを今まで演じたことが無かったはず。これまでのロウの役柄はどことなく無機質な感じをさせる役が多く、そこがどうも生理的に合わなかった感じで、当初は無精髭姿で感情爆発させるようなキャラクターなんて、とても合うわけがないと思っていたものだが、とんでもなかった。見事すぎるはまり具合。それだけ役者として成熟したと言うことなのだろう。一方のゼルウィガーは丁度『ブリジット・ジョーンズの日記』(2001)の続編の役作り途中と言うこともあって、『シカゴ』(2002)の時とは全く違った姿になっていたが(笑)、あんな粗野な雰囲気をよくも演じたものだ(言葉も不明瞭だが、あれこそが南部訛りというものらしい)。実際、前年のオスカー女優(ゼルウィガーもノミネート)キッドマンと組んでいて、存在感は完全に食ってた。キッドマンの演技の巧さも、ゼルウィガーが出た途端くすんでしまうと言うのが凄い。2003年度オスカーも当然だろう。この人の演技観たら、他の誰も考えつかないよ。後は勿論脇を固めるキャラクターも魅力的。個人的に好きな男優ドナルド=サザーランドもそうだけど、ナタリー=ポートマンまで出てたとは、恥ずかしながら全然気づかなかった(笑)
 そして演出の良さもあり。南北戦争そのものは冒頭のみだが、その周辺の悲惨さを幻想無しに冷徹に描いたのは特筆に値する。冒頭でこそ派手な戦闘シーン
(正直、CGではない生の魅力というのは確かにあるものだよ)があるものの、主人公のインマンは脱走兵だし、女性二人で生活しているエイダとルビーは、戦場を見ているわけではない。だが、戦争そのものから隔たった所に戦争の爪痕がしっかり食い込んで来ているし、しかもそれは思い出話でもなければ他人事でもない。リアルタイムにやってきていること。その演出が割合しっかりなされていた。
 戦争は人を狂わせると言うが、実際は、
戦争と平時とは、常識そのものを転換させなければならないため、あそこで兵士が行っていることが、その時の“正義”であったわけだから…その点で巧かったのが途中の北軍兵士の物語。彼らも平時には良き青年、良き父親であったのだろう。ただ戦争である以上、自分が生き残ることを優先し、南部の力を削ぐために活動していた。だから子供を大切に思う気持ちというのが見られたりして、なかなか魅せてくれる。ただ、それ以外がほぼ勧善懲悪になってしまったのが少々不満でもあるのだが…3分で良いから、エイダを追いつめるティーグの心情を描いてくれていたら、もっと深みが出ただろうけどね。この点は物語性を優先したと言うことかな?
 後、あまり言われてないようだけど、カメラ・ワークは凄く良いぞ。ベタな物語を新しい演出で描こうとするなら、当然これは必要。キャラクターの映え方はこのカメラ・ワークに負うところが大きく、見事な描写だった。冒頭の南北戦争シーンでの血の海でのたうち回る描写も凄い。現代の発展しただからできた
 最後にこの作品の本当の強みと言うことを考えてみると、たとえ何十年経過しても、本作は“素直に良い作品”と言われ続けるだろう。
ベタだからこその強みって奴を感じるよ。
リプリー 1999
1999米アカデミー助演男優賞(ロウ)、脚色賞、音楽賞、美術賞、衣装デザイン賞
1999英アカデミー助演男優賞(ロウ)、作品賞、助演女優賞(ブランシェット)、監督賞、脚色賞、作曲賞、撮影賞
1999ゴールデン・グローブ作品賞、男優賞(デイモン)、助演男優賞(ロウ)、監督賞、音楽賞
1999放送映画批評家協会作曲賞、作品賞
2000MTVムービー・アワード音楽シーン賞、悪役賞(デイモン)

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アンソニー・ミンゲラ(脚)
マット・デイモン
グウィネス・パルトロー
ジュード・ロウ
ケイト・ブランシェット
フィリップ・シーモア・ホフマン
ジャック・ダヴェンポート
ジェームズ・レブホーン
セルジオ・ルビーニ
フィリップ・ベイカー・ホール
セリア・ウェストン
★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
太陽がいっぱい(書籍)パトリシア・ハイスミス
 ピアノ調律師のトム=リプリー(デイモン)は造船業社主のグリーンリーフ氏より、放蕩三昧の息子ディッキー(ロウ)を家に連れ戻して欲しいとの依頼を受け、イアリアへ渡る。首尾良くディッキーに近づいたトムはディッキーに振り回されているうち、彼に愛情をさえ感じるようになっていた。だが、最初の内は弟分のようにトムをかわいがっていたディッキーもトムに飽きが来ていた…
 
『太陽がいっぱい』(1960)のリメイク作。原作そのものの元々の名前が「リプリー」なので、本来的な映画化とも言えるか。
 オリジナルは題名の通り明るい陽光の下での作品
(テクニカラーだったので、青がまぶしすぎるほど)だったのに対し、本作はあくまで曇り空と密室での話となっており、そこに耽美風の脚色がなされているのが特徴。『太陽がいっぱい』がある意味外面的な“世界”を映した作品であるのに対し、本作は内面的な世界を描こうという、ベクトルの違いが感じられる。
 この作品では大概ジュード=ロウの事ばかり言われているもんだが、私としてはむしろ主役のマット=デイモンの方が上手く演じていると思う。特に本作では鬱屈した主人公の存在感無しには物語は成立しない。物語の本道から言えば、『太陽がいっぱい』のドロンよりも本作のデイモンの方が主人公にはぴったりだ。
 しかし、内容的には
生理的にどうも受け入れがたい妙な退廃的な雰囲気を醸しており、更に脚本の問題か、いつになったら終わるのか。と言う苛々さえ感じたところが致命的。後半になると「早く終わってくれないか」と思ってた。これは本来『太陽がいっぱい』では時代的な制約で出せなかった耽美描写が可能になった事によるのだが、どうもその強調が今ひとつはまり込めず。不健康に作るんだったら、もう少し作り方もあっただろうに、下手に健康的な部分を出そうとするからおかしくなるんだ。
 ラストは色々言われているけど、兎に角終わったからいいや、と言う感じか。正直どこで切っても構わないと思える作品だったし。
 だいたいデイモンとロウじゃ入れ替わるにしても不自然すぎるから、もうちょっと合う人がいたんじゃないだろうかな?
イングリッシュ・ペイシェント 1996
1996米アカデミー作品賞、助演女優賞(ビノシュ)、監督賞、撮影賞、音楽賞、衣装デザイン賞、音響賞、編集賞、主演男優賞(ファインズ)、主演女優賞(トーマス)、脚色賞
1996
英アカデミー作品賞、助演女優賞(ビノシュ)、脚色賞、作曲賞、撮影賞、編集賞、主演男優賞(ファインズ)、主演女優賞(トーマス)、監督賞
1996LA批評家協会撮影賞
1996ゴールデン・グローブ作品賞、音楽賞、男優賞(ファインズ)、女優賞(トーマス)、助演女優賞(ビノシュ)、監督賞、脚本賞
1996放送映画批評家協会監督賞、脚本賞、作品賞
1997ベルリン国際映画祭銀熊賞(ビノシュ)
1997ヨーロッパ映画女優賞(ビノシュ)、撮影賞、作品賞
1997日本アカデミー外国作品賞
1997キネマ旬報外国映画5位

1997毎日映画コンクール外国映画ベストワン賞

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アンソニー・ミンゲラ(脚)
レイフ・ファインズ
ジュリエット・ビノシュ
クリスティン・スコット・トーマス
ウィレム・デフォー
コリン・ファース
ナヴィーン・アンドリュース
ユルゲン・プロフノウ
ケヴィン・ウェイトリー
ニーノ・カステルヌオーヴォ
ジュリアン・ワダム
★★★☆
物語 人物 演出 設定 思い入れ
イングリッシュ・ペイシェント(書籍) マイケル・オンダーチェ
 1944年イタリア。砂漠の飛行機事故で全身に火傷を負い、記憶の大半を失って生死をさまよう男(ファインズ)が野戦病院に運び込まれた。看護婦のハナ(ビノシュ)は修道院に患者を運び込み、献身的な看護を続ける。男は断片的に甦る思い出をハナに聞かせる。彼の名前はアルマーシーと言い、彼とキャサリン(スコット・トーマス)という女生との激しい恋の物語だった。そんな時、カナダ将校のカラヴァッジョ(デフォー)と爆弾処理専門のキップ(アンドリュース)が修道院へとやってきて、四人の奇妙な同居生活が始まった。やがてドイツの降伏によってこの地も終戦を迎えるが…
 マイケル・オンダーチェのブッカー賞受賞作を映画化。文芸作品を好んで監督するミンゲラ監督による、おそらくは代表作。製作のミラマックスとしては、これまでで最も評価を受けた作品となった。たまたま先日入った名画座で予告を観て、凄い好みの俳優陣ばかりで、アカデミー受賞作。という事で是非観てみたい!と思いレンタルで観てみた。
 まあ、作品として決して悪いものではない。特に乾いた砂漠の描写と、やはり乾いたイタリアの片田舎の描写の対比が素晴らしい。
美術に関してはもう言うべき事はない
 物語も、現在と過去をザッピングし、愛する人の命を天秤にかけた時、人間はどのような決断をするか。と言う点にいくつものパターンを用意してるのも興味深い。あるものはその愛が通じないからこそ、一緒に死ぬことを選ぼうとするし、あるものはそのために他の多くの人の命を犠牲にする。そしてあるものは自らの命を的にして愛するものを守ろうとする。愛するものを守るために払った犠牲は人それぞれ。人はそれに見合った報いを受けることになる。その辺の緊張感はなかなか良い具合。
 ただ、それが分かっていたとしても、やってることは二組の三角関係が延々と続くって奴で、これだけの長さに渡ってそればっかやられると、
流石にちょっとげんなり。元々不倫もののメロドラマはどうにも相性が悪い上に、基本が人間のアップばかりと言うことで、ちょっとこれはきついぞ。
 もちろん登場人物は好みばかりで、アップ描写は嬉しいのだが、全員キれることなく、抑えた描写なので、かえってちょっときつい。大体
顔つき濃いのばっかじゃん。アップばかりだと疲れてしまうよ。
 人間の営みよりも自然の方を前面に押し出したベルトルッチ監督の
『シェリタリング・スカイ』観た後だと、本作の魅力は落ちるなあ。

 ちなみに本作で製作者が三つ目の作品賞を取っている。

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