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1959 | 10'24 誕生 |
ファングルフ 月と心臓 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
1998ジュラルメール・ファンタスティック映画祭グランプリ、観客賞 1998MTVムービー・アワード歌曲賞 |
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二人の友人と共にアメリカから卒業旅行でパリにやって来たアンディは、エッフェル塔からのバンジー・ジャンプを試みるが、そこで飛び降り自殺しようとした美女セラフィーヌを救う事になる。彼女に一目惚れしたアンディは残されたメモから彼女の家を突き止める事に成功し、首尾良くデートに誘うことが出来た。初デート失敗の後、セラフィーヌの兄と称するクロードから“満月パーティ”なる催し物に誘われる3人。だが、その会場では真夜中、突然狼人間と化した連中が次々と人を襲う。狼人間に足を噛まれて重傷を負いながらもなんとか一命をとりとめたアンディはセラフィーヌの看病を受けるが、そこで彼女たちが人狼であること、そして噛まれたアンディもやがて人狼の仲間になる事を聞かされるのだった。 名作『狼男アメリカン』(1981)のリメイク作品。CGの多用により見栄えはぐんっと増しているが、手作り巻に溢れたオリジナルの良さにはやや届かず。と言ったところ。でもスピード感あり、笑いあり、ロマンスありのかなりの力作で、私はかなり気に入った。 ホラー映画の定番としてはドラキュラ、フランケンシュタインの怪物、そしてこの狼男が素材として多く取られている(藤子不二夫の『怪物くん』で示されるとおりだな)。ただし、ドラキュラとフランケンシュタインは原作があるのに対し、狼男だけは映画のオリジナル。そしてその第一作である『狼男の殺人』(ジョージ=ワグナー監督 1941年)から設定やストーリーは常に踏襲されている。 狼男映画の特徴としては、1.満月で変身する。2.変身後は獣性を全開にして人を襲うようになる。3.変身後の生命力は極端に増し、瀕死の重傷を受けても死なない(死ねない)。4.変身中身近にいる人、殊に愛する人を襲ってしまう。5.変身した後、人間に戻った時に苦悩する。他にも銀の銃弾に弱いとか、狼男と化した時も微かに人間の心が残っているとか付随する設定も多いが、大体決まっているのはこの辺りで、大抵これを継承する。 この中でも最も重要なのは4番と5番で、何と言ってもこれが狼男映画を観る時の醍醐味。作品の善し悪しはこれを上手く撮れるかどうかにかかっていると言っても良い。この辺は設定が良いため、よく他の映画でも用いられる。狼の代わりに黒豹に変身する『キャット・ピープル』(1981)もそうだったし、日本のアニメ『人狼 JIN-ROH』(1999)もやはりこの設定をしっかり活かしていることが分かる。 自分のしてしまったことに対し、苦悩する主人公の姿。そして一旦変身してしまうと全てが解放されて暴れ回るカタルシス(うーん、この辺りティーンエイジャーの自慰に似てるような…)。そして悲恋に終わる恋…まさに物語とはかくあるべし。 オリジナルの『狼男アメリカン』(1981)はその点(ランディス監督らしく)かなり明るい雰囲気を持って作られていたらしいが、それを継承した分、本作もあまりその辺の掘り下げはされてなかったけど、その分突き抜けたような派手さと明るさに溢れて、コメディ・ホラーとしての側面がちゃんと作られていたし、ちゃんと最後はハッピー・エンドにもなっている。 ただ、殊更明るくしようと意識してのことだろうけど、精神的な部分の掘り下げを中途半端に終わらしてしまったのは良かったのか悪かったのか…だって主人公のアンディ自身、変身中に無関係な人間を少なくとも二人殺してるわけだし、最後は狼人間同士のどろどろの殺し合いだったし、その辺を完全に無視して、セラフィーヌとめでたく結ばれました。で終わってもねえ。 …楽しめたから良いか。 |
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