新聞記者 |
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河村光庸 河村光庸
岡本東郎
高石明彦
行実良
飯田雅裕
石山成人
平山高志(製) 詩森ろば
高石明彦
藤井道人(脚)
シム・ウンギョン
松坂桃李
本田翼
岡山天音
郭智博
長田成哉
宮野陽名
高橋努
西田尚美
高橋和也
北村有起哉
田中哲司
中村公隆
イアン・ムーア
望月衣塑子
前川喜平
マーティン・ファクラー
南彰 |
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★★★ |
物語 |
人物 |
演出 |
設定 |
思い入れ |
3 |
3 |
2 |
5 |
3 |
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社会正義のために鋭い質問を政治家に繰り返して記者クラブからも厄介者扱いされている新聞記者吉岡エリカ(シム・ウンギョン)は上司から大学新設計画に関する調査を任される。そこで内閣府の神崎という人物が某かの不正を行っていたらしいことを突き止める。だがその直後に当の神崎が自殺してしまう。責任を感じたエリカは、今度は神崎の部下であった杉原拓海(松阪桃李)という男に接触する。恩のある神崎の死に不審を覚えていた杉原は、最初押し切られる形で渋々協力していく。
2018年には低予算ながら大ヒットを記録したカメラを止めるな!(2018)があったが、2019年にも低予算作品で世間の話題をさらった作品が登場した。
既に若手実力者俳優として名高い松阪桃李が主演を務めることでも話題になったが、なにより内容が現代の日本政府をストレートに風刺しているところに特徴があり、映画界の良心といった褒められ方をしていた。
それは確かにその通り。現在の長期政権は長期ならではの弊害をもたらしている。多くの弊害の中で問題視されるのは、超法規的な人事というのがある。自分を後援してくれる人物ないしは組織に有利にことを運ぶようになっていた。一応これに関しては純粋に法的な意味ではギリギリ合法なのだが、ところどころギリギリを逸脱する部分もかあって、それが国会で常に問題視される。
そんな中、不正入札に焦点を当てた作品が作られたということだけで充分凄いことなのだ。勿論この内容はフィクションだが、明らかに狙った感があるし、インディーズとは言ってもよくこれが公開できたというだけで充分。
そしてよくこの作品に松阪桃李が出演したと言うのもある。今や若手俳優では頭一つ抜きん出てる松阪が着実にキャリアを積むならば、こんな冒険はすべきではないのだが、敢えて冒険に踏み切ったその姿勢には敬服する。そして松阪だからこそ評判と評価を得る事が出来たという事実がある。見事な起用だったし、それに乗った松阪の判断も正しかった。
ただ、だからと言って、映画として面白かったかと言われると、そこは評価できない。
会話中心に展開していく物語なのに、密談シーンが多いために会話多くがが小声でぼそぼそしたものとなってしまって聞き取りにくい。会話で緊張感を示さねばならないのに、それも不十分。そもそも演出もテレビドラマ程度で平板。物語の進行が遅いので退屈。悪人は悪人らしい表情を作るのでわかりやすい反面、半世紀前のステレオタイプな演技しかせず、キャラ描写も薄っぺらい。
もう一つ。杉原の自宅が都心を見下ろす高級マンションってのは違和感あり。国家公務員がこんなのに住んでるって、一体どんな稼ぎかたしてるんだと、妙な邪推が入る。
よく作ったとは思うけど、映画としてはかなり退屈。もうちょっとドラマ的演出を上げてほしい。映画的に快感度が高ければ本当に傑作になっていただけに勿体ない。 |
製作年 |
2019 |
製作会社 |
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ジャンル |
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売り上げ |
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原作 |
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歴史地域 |
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関連 |
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