|
|
||||||||||||||||||||||
|
座頭市御用旅 1972 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||
旅の空で、襲われている娘を救った座頭市(勝新太郎)。だが女の持っていた二十両は奪われてしまい、しかも身重の女は、命と引き替えに市の手で出産を果たす。「野州・塩原の佐太郎」といういまわのきわに残した父親の名で市はその子の父親の元へと向かう。だが、その子の兄健太がそれを見ており、市を母親殺しとしてつけ狙うのだった…。 流石に衰えたとは言え、定番のシリーズで更に森重久彌、三國連太郎と言った大物スターを起用したこともあって1972年邦画興行成績も10位と奮闘した作品。この時代になると前衛的な作品が多くなってきたので、安心出来るシリーズものがもてはやされていたのかとも思わされる。 ただ、物語としてはどうだろうか?赤ん坊連れで旅をするというのは『座頭市血笑旅』(1964)で既にやっていたし、それに本作はあまりに話が行き当たりばったりすぎるし、大物スター共演とはいえ、人物描写が典型的すぎるのも気になる所。もはやここまで来ると、本作はお祭りの一種で、演出以外見せる部分が無くなってしまったのかも知れない。 特化してるだけに演出の冴えは大変素晴らしい。ただ、それだけしか魅力がないのも本作の特徴と言えようか? |
四谷怪談 お岩の亡霊 1969 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
浪人身分の民谷伊右衛門は士官のため、伊勢屋に取り入るのだが、その娘に惚れられてしまう。そうなると邪魔となる自分の妻岩と息子をついには殺害に及ぶのだが…『東海道四谷怪談』の映画化。 この作品の最大の特徴は伊右衛門を最初から悪人として描いていた点にある。そのため、佐藤慶はやや凶状持ちっぽい顔をしているし、やってることも計算尽くに見えて妙に穴が多いし。ややイメージとはずれてるな。 でも、この作品で良いところはある。歌舞伎『東海道四谷怪談』の肝とも言える戸板返しのシーンが克明に描かれている所。戸板にお岩と小平を打ち付け、それが沼から現れる所がしっかりと描かれているので、そこが嬉しい。でも、それ位かな? ラストは救いがない。 |
悪名十八番 1968 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||
兵隊やくざ 脱獄 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
敵前逃亡の罪で奉天の陸軍刑務所に入れられてしまった有田(田村高廣)と大宮(勝新太郎)の二人は、ここでも脱走騒ぎを起こし、懲罰として今度はソ連国境送りとなってしまう。そこで刑務所でなにくれなく二人を助けてくれた沢村(田中邦衛)と再会する二人。 勝新太郎、田村高廣コンビの第4作。物語はいつもの如く、前回の脱走失敗から始まって最前線送りになる二人という構図は全く変わらず。第三者を登場させ、その人物が殺された理由を探って上官をたたきのめすというのもオリジナル版である田中徳三監督の『続兵隊やくざ』(1965)とほぼストーリーラインは同じ。ただ、監督が違っているために個性が異なり、森監督らしさが良く表れた話になってる。 森監督の個性というのは、キャラ立てにある。ストーリーがめちゃくちゃでも主人公をとにかく際立たせて描くことと、矢継ぎ早にアクションシーンを入れて怒濤の展開に巻き込んでいくこと。この作品でもそれをメインに、見応えのある話に仕上げられてはいる。友情に重きを置いた脚本も良い具合。 ただ、プログラムピクチャーとして割り切った分、元々本作が持っていた反戦的、自由を求めるという基本構図から外れてしまってるのかな? |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
陸軍中野学校 雲一号指令 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
大魔神逆襲 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
隣国の荒川飛騨守(安部)により地獄谷で強制労働させられる父親を助けるため、魔神の山を越えようと旅立つ四人の少年。極寒の中で死を待つ友や父を助けようと願う少年の願いに応え、雪の中から大魔神が立ち上がる… 大地、海ときて今度は雪山。しかし魔神像って一体日本にいくつあるんだろう?と思わされる作品だが、ストーリー的には前2作とは異なり、魔神像そのものはほとんど出てこず、ただ人を守るためだけに登場する(使い魔だった鷹がそれに当たるのか?)。勝手な想像だが、前2作は父親としての大魔神の姿が描かれていたのに対し、子供を慈しむ優しさを持った、母性的な大魔神を描こうとしたのかもしれない。 魔神はいつも見守っているが、最後まで表舞台に出ることはなく、その代わりに使いの鷹が登場する。鷹を従えて仁王立ちする大魔神の姿は実に見栄えがする(実際大魔神の紹介などがテレビで放映されると、大概このシーンが登場する) この作品は少年達を主人公としている。明らかにターゲットを低年齢化させたのがわかるが、問題はその子役が兎に角演技下手なこと。観ていてあの演技はないだろう。と言う方に専ら関心が行ってしまい、作品を素直に楽しめなかったのは残念。仲間達が生きることを願って一人身を投げる少年の姿は、描きようによってはとても格好良くなっただろうけど、醒めた目で見てしまうと、嫌味にしか見えない。 このシリーズ、僅か一年の内に三作が作られ、以降全く作られなくなったなんて実に惜しい。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
ほんだら剣法 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
座頭市逆手斬り | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
下倉で違法博打に参加した罪で捕まり、一晩入牢を余儀なくされる市(勝新太郎)は、同房になった若い男から、自分は無罪であり、自分の身の証を立ててくれる二人の親分と、妻に今の自分のことを知らせてくれるように頼む。関わり合いになることを嫌った市だが、運命は彼を混乱へと招く…。 人気シリーズといえども、流石にここまで来てしまうと、最早プログラムピクチャー的な展開が目立つ。強引に市を混乱に巻き込んで、そこで身を守っている内に人助けをする。という単なるパターンへと落ち込んでしまっている。特にチャンバラものの早撮りで有名な森一生監督だけに、あまりにも手口が手慣れすぎていて、安心して観ることは出来ても、物語的に言うべきところは別段見つからない。 キャスティングもややおとなしめだが、ここで登場した藤山寛美が一人で騒いでいて、そちらばかりが目立つ。舞台は銚子だというのに、何故関西弁でべらべらしゃべくり回すのか、その説明も一切無し。この人だけはキャラが立ってたのだが、もうちょっと扱いを細かくすべきだったんじゃないだろうか。 とはいえ、シリーズが進むに連れてますます工夫が凝らされている殺陣に関しては見応え充分。今回は三下どもがわらわらと襲ってきて、それを全部斬り伏せたところから二重三重の罠が展開してくる。落とし穴は出てくるわ、網で市を絡め取ろうとするわ、いい加減疲れたところに浪人ものの群れは現れるわ、鉄砲まで出てくるわで、ここまで来ると市はほとんど怪獣。最後の方は奪った刀を左手で振り回す二刀流で立ち周りしていた。少なくともこれだけ長々と市の活躍が見られるところは評価すべきだろう。 総じて言えば、殺陣は素晴らしいが、それ以外に見るべき所がない作品とは言えるか。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
忍びの者 伊賀屋敷 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
悪名太鼓 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
悪名波止場 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
悪名市場 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
新・忍びの者 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
陽気な殿様 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
続・座頭市物語 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
下総で喧嘩を売られたヤクザを叩き斬った市(勝新太郎)の前に片腕の浪人、渚の与四郎(若山富三郎)が現れ、喧嘩を解散させた。実は彼こそが市の実兄であったのだが、その後、一年前に死闘の末に斬った平手造酒の墓参りに来た市の前に、黒田組から派遣された最強の敵として現れるのだった… 勝新太郎に東映スターで実兄の城健三朗(若山富三郎)をライバルキャラとして当てて話題となった作品。 こう言ってはなんだが、『座頭市物語』(1962)が思わぬ大ヒットを飛ばしたため、用意もないまま早速続編を作ってみました。と言った感じ。いかにも間に合わせの作品で、物語自体の整合性がどうにもおかしくなってしまい、入り込めない部分が出てしまった。 何より前作のライヴァル平手造酒役の天知茂が凄まじい虚無感を現した格好良さぶりだったのに、若山富三郎は、いくら渡世人っぽくしても、すっきりしすぎ顔は似てるものの、やっぱり随分兄弟では違ってるもんだな。だがそれは一方でそれに対する市の存在感がますます大きくなった。それがシリーズ化された理由だと思われる。 それでも全般的に見る限り、決して悪い作品ではない。多少なりともこなれた座頭市の格好良さを堪能出来れば、それはそれで見所満載の作品とも言える。 一作目の影響が強すぎて、それに倣おうとしたのが敗因だったかな?逆に以降のシリーズでは市の格好良さを追求する方向性に走ったのだから、この作品はむしろ成功と言っても良いだろう。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
江戸へ百七十里 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
新悪名 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
復員し、故郷の八尾に帰ってきた朝吉(勝新太郎)。だが戦死したものと思われており、妻のお絹(中村玉緒)は別の男と結婚し、子まで儲けていた。すっかり落胆した朝吉は、最愛の舎弟貞(田宮二郎)の妻お照(藤原礼子)と共に闇市で雑炊屋を始めるのだが、そんな時にみかじめ料を取りに来た男は、貞の弟でアメリカかぶれの清次(田宮二郎)だった… シリーズ第3作。前二作で朝吉と貞の名コンビぶりを見せていたが、前作『続悪名』(1961)で貞が死んでしまい、どうやって続けるか?と思ったら、今度は貞の弟登場というベタベタの話になってしまった。 それでも貞と清次は性格が全く異なり、軽すぎる雰囲気の清次が、逆に新しい魅力にもなっていた。まだこの時点では単に軽いだけのキャラだが、それでも芯はしっかりしてるようで、最後の最後にちゃんと見せ場を作っているのが良い。朝吉と一心同体と言った感じの貞とは又違った魅力はあり。 とりあえずこの3作目までは時代と密着した設定で、本作は敗戦後の日本をテーマに、農地改革やら闇市やらを登場させて、そこに飲み込まれた人間達の悲劇と、それをはねのける底力が描かれていて、戦後作品としてはきちんとした構造を取った物語になってる。 前二作とは違った物語として観るなら、充分に楽しめる話とは言えるだろう。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
風と雲と砦 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
怪談蚊喰鳥 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
大菩薩峠 完結篇 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
忠直卿行状記 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
続次郎長富士 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
薄桜記 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
旗本の子息丹下典膳(市川雷蔵)は、まさに今高田馬場の決闘へ向かっていた中山安兵衛(勝新太郎)と知り合い、彼を決闘の場に向かわせる。しかし安兵衛を見逃したことで同門の知心流を見捨てる形になってしまい、師匠の知心斎に破門されてしまう。これを機に江戸を離れて仕官の場を求める典膳と、彼を慕いついてくる安兵衛。そんな中、かねてより言い交わしていた上杉家の家老の娘千春と祝言を挙げ、上杉家に入ることとなった。だが典膳と安兵衛に恨みを持つ知心流の生き残りが二人を狙っていた。 五味康祐原作の時代活劇の映画化作品。丹下典膳という実在の侍をモティーフに、当時の事件であった高田馬場の決闘や、後に起こるであろう忠臣蔵に登場するキャラクターも加えて描く一種のファンタジー作品。 本作はチャンバラを主体とした剣豪映画のようではあるのだが、美術的に大変優れた作品でもある。特にラストの典膳対多数の戦いは、映画史上最も優れたチャンバラシーンとも言われている。雪の舞うさなか、片手を失い地に伏しても尚戦い続けるのを引きで撮影するシーンは息を飲む美しさと言えよう。 主役を演じる市川雷蔵も本作が頂点とも言える凜々しさと、立ち居振る舞いは本当に見事。 実は典膳は後に隻腕の剣士として忠臣蔵にも登場する。ただし吉良上野介の用心棒として。忠臣蔵の赤穂浪士とは仇となるのだが、それを念頭に置いて本作を観ると味わいが増す。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
次郎長富士 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
若き日の信長 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
赤胴鈴之助 三つ目の鳥人 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
朱雀門 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
幕末。陰陽師の占いにより師の宮こと有栖川宮熾仁(市川雷蔵)と婚約者となった皇女和の宮(若尾文子)は18歳を迎え、結婚を心待ちにしていたのだが、公武合体を画策する幕府は和の宮の将軍家茂への降嫁を実現させてしまう。和の宮と侍女の夕秀(山本富士子)は二人で京都へと逃げようとするのだが… 幕末の激動の時代を舞台とし、陰陽師や呪術なども絡めて描く一台叙事詩。とはいえ、完全に女性主体で作ったためか、やってることは結構ドロドロの三角関係だったりするのだが… まさに当時旬のキャラを起用しただけに、人間同士の絡みなどは大変素晴らしいのだが、やや設定が複雑すぎたきらいはあり。話の展開が結構掴みにくいし、特に師の宮役の市川雷蔵が突然色々な場所で登場したりして、前後関係の脈絡があんまりよく分からない。 大映時代劇の特徴はワンフレームで人物を撮り、カメラ・ワークを使わない所に特徴があるが、この作品はその真骨頂。画面の一つ一つが見事なアングルで形作られ、その中で当代一流スターが緊張感溢れる演技をしているので、それだけのためにも観る価値はあるだろう。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
まらそん侍 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
安政年間、上州安中藩では毎年秋、安中城から碓氷峠の熊野権現まで往復する全コース十四里十四丁の「遠足(とおあし)の儀」を行っていた。今年の競争に勝った五人のうち海保数馬(勝新太郎)、秋庭幾之助(夏目俊二)の二人は表彰式の席上で家老の娘千鶴(嵯峨三智子)に一目惚れする。一年後の「遠足の儀」で二人は千鶴を巡って競争することになるのだが… コメディ時代劇。時代劇にマラソンの要素を入れるという発想が先ず凄い。よく考えついたものだ。江戸時代を舞台としながら現代的な価値観で、青春ものにしたのが巧くはまっている(そう言えば近年の『幕末純情伝』(1991)は同じベクトルを持った作品だが、あれはアイドル映画だったし、演技的にこなれてなかったな…関係ないか)。 設定のみならず、物語も荒唐無稽。特にコメディリリーフとして登場するトニー谷が、常識ではあり得ないような演技を次々にしてくれるので、それを観てるだけでも楽しめる。しかし、そんななかでも意外にストーリーがしっかりしているのが本作の特徴だろう。まだブレイク前ではあるものの、主役に挑んだ勝新太郎が若々しいのも、なんか嬉しいところだ。走っていて後半の苦しそうな、それでも充実感たっぷりな表情が実に良い。 笑いあり、涙あり、根性あり。バランス良くいろいろなものを詰め込んだ良作。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
タイトル | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
腰抜け巌流島 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
新やじきた道中 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|