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西久保瑞穂

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鑑賞本数 2 合計点 7 平均点 3.50
 旧名西久保利彦。
allcinema Walker ぴあ IMDb CinemaScape
wiki キネ旬 eiga.com wiki(E) みんシネ
書籍
2018
2017
2016
2015
2014
2013
2012
2011
2010
2009 宮本武蔵 -双剣に馳せる夢- 監督
2008 スカイ・クロラ The Sky Crowlers 演出
2007
2006 アタゴオルは猫の森 監督
立喰師列伝 演出
2005
2004 イノセンス 演出
お伽草子<TV> 監督
2003 ハートカクテルアゲイン<OVA> 監督
2002
2001
2000
1999
1998
1997
1996
1995 GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊 演出
1994 爆炎CAMPUSガードレス<OVA> 演出・絵コンテ
1993 機動警察パトレイバー2 THE MOVIE 演出
1992 ねこひきのオルオラネ<OVA> 監督
1991 天空戦記シュラト 創世への暗闘<OVA> 監修
1990 「エイジ」 監督
1989 天空戦記シュラト<TV> 総監督・監督
1988 赤い光弾ジリオン 歌姫夜曲(バーニングナイト)<OVA> 監督・脚本
1987 赤い光弾ジリオン<TV> 監督・演出・絵コンテ
デジタル・デビル物語 女神転生<OVA> 監督・脚本
1986 軽井沢シンドローム<OVA> 監督
カリフォルニア・クライシス 追撃の銃火<OVA> 監督・脚本
1985
1984 街角のメルヘン<OVA> 総監督
1983 みゆき<TV> 総監督・演出・絵コンテ
1982 太陽の子エステバン<TV> 演出・絵コンテ
1981
黄金戦士ゴールドライタン
<A> <楽> 演出
wiki
1980
1979
科学忍者隊ガッチャマン F
<A> <楽> 演出
wiki
1978
科学忍者隊ガッチャマンII
<A> <楽> 演出
wiki
1977 とびだせ!マシーン飛竜<TV> 演出
風船少女テンプルちゃん<TV> 演出
1976 ポールのミラクル大作戦<TV> 演出
1975
1974
1973
1972
1971
1970
1969
1968
1967
1966
1965
1964
1963
1962
1961
1960
1959
1958
1957
1956
1955
1954
1953 1'15 誕生

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宮本武蔵 -双剣に馳せる夢- 2009

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押井守(脚)
★★★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 講談から始まり、吉川英治の小説により一気に知名度を増した剣士であり兵法家でもある宮本武蔵。しかし世間に流布している武蔵像は、どれだけ実像に近いだろうか?はたして武蔵は本当に何を思い、どのような経路を通ってその思想を作り上げていったのか。武蔵の実像に迫るドキュメンタリー作品。
 宮本武蔵。この名前は日本人であれば大概の人は知っているだろうし、小説は言うに及ばず、映画や漫画、ゲームに至るまで今もなお好んで使われる素材。しかし、そのベースは実は吉川英二と言う小説家の作り上げたフィクションに他ならず、以降の武蔵について書かれたものは全てこのフィクションを元にしている。という立場に立って、では武蔵の実像とは?という、大胆かつ今更感溢れる武蔵の話。こう言った話は別段劇場の、しかもアニメでやる意味はまず無く、NHKに任せろ。と言いたくなるし、
「ま〜たどうせ押井の薀蓄話を延々聞かされる羽目になる」という、一般人からすれば魅力のカケラさえないだろう物語。結果は言うまでもなく明らかなんだから、別段観に行く必然性もない…
 が、しかし、そう言うのが観たい!という
特異な人間と言うのもこの世に存在するのは事実で、しかも当の私がそうである辺り、自覚症状がある分救いがたい人間であろう。で、失望するのがデフォ。という感じで軽い気持ちで観に行ったのだが…
 驚くことが一つあった。
 これ、
ムチャクチャ面白い!
 “ドキュメンタリー”と冠しているだけに、本当に武蔵と言う人間の事実を捉えようという意識にあふれているし、吉川英治の小説から一歩離れ、五輪書に書かれていることから、武蔵と言う人間が一体何を考えていたのか、武蔵が本当になりたかったものとは?かなり真面目に考えられているし、一方アニメーションと言う素材をベースにしているために、決してお固いだけの学術的作品にもなっておらず、かなり好感度の高い作品として仕上げられている。前に押井監督が作った『立喰師列伝』の延長にありつつ、しっかりエンターテインメントとして仕上げられてるのは素晴らしい…押井はもう監督やっちゃいけない、と極論するわけではないが、監督を他の人物に任せて本作は成功と言えるだろう。

 さて、それで内容だが、まず犬飼喜一(仮)と助手のイオリなる人物がコメンテイターとして登場し、それが解説を加えていくのだが、これがまんま押井そっくりというのが面白い。言葉はボソボソと言うわけでもなく、あたかも本当の解説者のようにふるまいつつ、いろいろパフォーマンスもかましてくれている。
 そして武蔵の実像とは。
 まず
武蔵とは“馬フェティ”である。という突拍子もない前提を提示。そしてその理由を述べていく。馬は戦いには欠かせない存在だが、会戦における馬の使用法は世界的な意味で色々異なるが、武蔵は日本限定で、合戦での馬の運用法にこだわり続けた。武蔵を特徴づける二刀流も馬上で使うことを前提で考えられており、馬上での戦いの方法にこだわり続けたのが武蔵だったと言う。
 そして武蔵が理想としたのは、剣士として剣の道を極めることではなく、戦術家として、兵法家として合戦で指揮を執ることだった。しかもそれは騎馬を前提として。戦術家としての武蔵の能力は、負けることがなかったと言う数々の戦いにも表れているが、むしろ武蔵は騎馬隊の大群を率いて戦いたかった。
 仮に武蔵が生まれた時代がもう少しずれていれば、武蔵が理想としていた生き方も出来たかもしれない。だがちょうど兵法家が不必要とされていた時代に生まれ、さらに武蔵は剣士として超一流だったことにより、剣士としてしか見られなかったのが彼の不幸であった。そんな武蔵の孤独感、センチメンタリズムをも感じさせてくれる。

 …これらはあくまで一つの過程に過ぎない。しかしそれが映画になって目前に現れると、不思議と凄い説得力を持った言葉に聞こえてしまうから不思議なものだ。事実
鑑賞中は感動さえ覚えてしまった

 鑑賞後、急速に気持ちは冷えていったのだが、その代わりとしてふつふつと心に湧き上がってきたものがあった。
 それは、
「これは劇場アニメーションの新しい道の一つではないだろうか?」ということ。この作品は昔からアニメーション制作に携わってきた押井という才人あってのことで、なんだかんだ言ってもアニメーションの作りを良く知っているから出来たことだが、こなれてくれば作品のベースとするのはアニメーション畑の人でなくても構わないと思うし、シナリオと監修をしっかり行えば、学術的作品であってもエンターテインメントに作ることは出来るし、テレビではなく劇場でやることで、色々自己主張の場を作ることが出来る。アニメならば、どんな時代でも、どんな突拍子もないことも出来る事も強味。
 アニメにはこう言う使い方も出来る。そんな可能性を感じさせてくれただけで充分面白さを感じる事が出来た。

 

アタゴオルは猫の森 2006

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小林弘利(脚)
山寺宏一
平山あや
内田朝陽
谷啓
小桜エツ子
石井竜也
谷山浩子
牟田悌三
佐野史郎
田辺誠一
夏木マリ
★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 緑と花々にあふれた猫と人間が楽しく暮らすアタゴオルでの年に一度の祭りの日、トラブルメイカーのデブ猫ヒデヨシが川底に封印されていた禁断の箱を開けてしまった。そこから現れた植物の女王ピレアは生き物たちを次々とおとなしい植物に変え、アタゴオルの支配を強めていく。ピレアを封印できる唯一の存在は植物の王輝彦宮だけ。ところがピレアと同時に姿を現した輝彦宮は、なんとヒデヨシを父に選んでしまう…
 ますむらひろし原作で、掲載紙を変えつつも長いこと続いているアタゴオル物語。これを先ず映画にしたという事実に拍手を与えたい。ただ、元の作品がのんびりした雰囲気を信条としているだけに、映画にするんだったら、オムニバス形式にするか、それとも比較的ハードな物語を選んで長編にするかのどちらかを取るしかないのだが、結果的に選ばれたのは後者。
 だが…やっぱり
物語としてとことん合わないんだよなあ。ヴェテランであるはずの西久保監督がアタゴオルの魅力というのを本当に分かってるんだろうか?と言う疑問しか残らない作品になってしまった。主人公も人間のテンプラにせずにヒデヨシ側に持ってくる手法も問題。お気楽と反省が全くないはずのヒデヨシに主役張らせ、しかもシリアスな行動までさせているため、違和感ありまくり。それにほとんど声優を使わなかったのも問題で、ヒデヨシおよびヒデコのコンビだけが突出して、他の声が下手すぎ。石井竜也も頑張ってはくれてるけど、アップテンポの曲も実は内容に合ってない。折角そう言う曲が得意な谷山浩子が出てるんだから、そっちの曲も使うべきだったんじゃ?
 と、文句ばかりだが、観て後悔したか?と言われると、
そうでもない。ますむらキャラが所狭しと暴れ回っていると言う、それだけでも充分って言えば充分。
 是非今度TVシリーズで作って欲しいもの。

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