赤い夕陽の渡り鳥 |
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山崎巌
大川久男(脚)
小林旭
浅丘ルリ子
宍戸錠
近藤宏
楠侑子
白木マリ
大坂志郎
深江章喜
河上信夫
青木富夫
神山勝
紀原耕
阪井幸一郎
黒田剛
瀬山孝司
島津雅彦
村瀬辰也 |
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★★☆ |
物語 |
人物 |
演出 |
設定 |
思い入れ |
2 |
3 |
3 |
2 |
3 |
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ギターを持った渡り鳥滝伸次(小林旭)がやってきたのは会津磐梯山の麓。そこで父と遊びに来ていた少年信夫を山道で救った伸次だが、乗ってきた馬をハジキの政(宍戸錠)に奪われてしまう。勝負をしようと挑発する政をあしらいつつも、高速道路建設予定地にある牧場に仕事を見つけ、そこで牧場の跡取り娘の靖子(浅丘ルリ子)らに温かく迎えられる。そんな時、賭博で大穴を開けてしまった政から命をかけた勝負を挑まれる。
大体同じ物語を続けていくとだんだん話はごちゃごちゃになっていくもので、この辺の話は結構印象が薄いが、いつものパターンと見せて、二つの伏線をオープニングに持っていくとか、物語上重要人物が殺されてしまうとか、なんとか違いを出そうと努力しているのが一応は見て取れる。
違いを出すという意味で便利に使われるのが宍戸錠。主人公である小林旭の立ち位置が全く変わらないので、その分バイプレイヤーである宍戸錠が色々変わった設定で登場することになる。今回の場合は非常に感傷的な役柄で、格好を付けていても、どこかひょうきんさを残し、突っ走っては失敗するという役柄を好演…というか、この話については宍戸錠と白木マリのドラマ以外全部典型的な物語なので、他に語れるところがないのが難点。
設定においてはムチャなのはいつも通りとは言え、あれだけの銃撃戦をやらかしておいて、しかも警察の目の前であれだけ立ち回りをしておいて、捕まったのは自首をした政だけってのは、ちょっと警察を馬鹿にしすぎって気もするんだが?
ちなみに本作だけ唯一「続く」を意識した作品になってるのも特徴かな?続いても同じ事やってるんだけど。 |
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