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ジョシュ・クーリー
Josh Cooley

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書籍

_(書籍)

_(書籍)
2019 トイ・ストーリー4 監督・原案
2018
2017
2016
2015 インサイド・ヘッド 監督
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2012
2011
2010
2009 ジョージとAJ 監督・脚本
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トイ・ストーリー4 2019
2019放送映画批評家協会長編アニメ賞
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ジョナス・リヴェラ
マーク・ニールセン
アンドリュー・スタントン
リー・アンクリッチ
ピート・ドクター
ステファニー・フォルソム
アンドリュー・スタントン(脚)
トム・ハンクス
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トニー・ヘイル
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ジェイ・ヘルナンデス
ジョーン・キューザック
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クリステン・シャール
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パトリシア・アークエット
ティモシー・ダルトン
フリー
ジェフ・ピジョン
ジョン・モリス アンディ
唐沢寿明
所ジョージ
日下由美
辻萬長
松金よね子
三ツ矢雄二
咲野俊介
辻親八
戸田恵子
森川智之
竹内順子
★★★☆
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 新しいご主人ボニー・アンダーソンの元でおもちゃとしての使命を果たしていたウッディたち。そんなボニーは幼稚園でプラスチックの食器フォークを使って自分でおもちゃを作り出し、フォーキーを生み出した。おもちゃとしての意思を持ったフォーキーは自分は食器なのかおもちゃなのかのアイデンティティに悩み、仲間として受け入れようとするウッディを困らせる。そんな時、アンダーソン家はボニーの幼稚園入園を祝ってドライブ旅行に出かける。そこで宿泊したオートキャンプ場でウッディはかつてのご主人アンディの家にいたおもちゃのボー・ピープと再会する。

 アニメ製作会社ピクサーの名前を飛躍的に高めることとなったトイ・ストーリー(1995)から既に四半世紀が経過しようとしている。その間にも2本の続編をはさみ、ついに完結編として作られたのが本作となる。
 ただ実質的にはトイ・ストーリー3(2010)で完結編は終わっており、四作目が果たして作られる意味があったのかはなんとも言えない。
 同じ完結編として作られたこの2作は、「おもちゃとしての使命を終えたおもちゃ」の身の振り方というテーマで共通しているのだが、方向性は随分変わっている。
 トイ・ストーリー3の場合、いらなくなったおもちゃは新しい持ち主を見つけてそこで再びおもちゃとして用いられるとされた。
 おもちゃの持ち主が大きくなって、今のおもちゃが不必要になったとしても、おもちゃは用いられ続ける。これは基本的におもちゃにとってはアイデンティティの継続となるため、理想的な身の処し方となる。

 それに対して本作ではそこで止まらなかった。アンディは自分自身がおもちゃであるというアイデンティティを捨て、他のおもちゃのために働く道を見いだしていく。これもまた立派な卒業であることは間違いがない。

 と本作は並行世界的な感覚でどちらも結論として考えられるのだが、結論が二つになってしまったのは、オリジナルトイ・ストーリーの監督であったジョン・ラセターの存在が大きい。経営者としての手腕を発揮したラセターは全く新コンセプトとしてピクサーを立ち上げ、ディズニーと手を組んで、ついにはディズニーを乗っ取るという、ある意味アメリカン・ドリームの申し子みたいな人なのだが、その原点はトイ・ストーリーに他ならない。この作品でピクサー映画のフォーマットができあがり、ある意味で映画の構造自体を改革した。
 そんなラセターが出した結論は、おもちゃの命は継続していくというものだった。
 これは結論として決して悪いものではない。だがこの結論は、一切の変化がないものになる。トイ・ストーリーという作品の枠組みで言うなら、アンディの行き着く先は、限られた世界のおもちゃのリーダーとして生きること。アンディ自身は成長して良いリーダーとなっているが、世界が狭いままで閉じてしまってる。
 この結論はちょっと寂しい。アンディがこれまで培ってきたアイデンティティはこれ以上成長しようがないのだ。
 ラセターにとってはそれで良いのかもしれないが、これまでシリーズを応援してきたファンにとっては「これでいいのだろうか?」と思わせるところもあった。

 それでラセターが監督・製作から離れることによって、その結論を外して「アンディがもう一段階上の存在になる」話を作ってみたのが本作となる。

 おもちゃとして生きてきたアンディは、おもちゃとしてのアイデンティティを持ち、仲間達のために働いている。一作目の時とは異なり、ボニーの一番の朝雨愛を受けることより、ボニーニ大切にされる他のおもちゃのことを案じるような立派なリーダーになっている。
 だがそんなアンディが外の世界を見たとき、誰にも振り向いてもらえないおもちゃや、捨てられてしまったおもちゃなどと出会う。
 これらの出会いを通し、アンディはこれまでのようにボニーという一人の人間のために生きるのではなく、もっと大きな使命に目覚めていくことになる。明らかな成長物語として本作は作られたという事になる。

 これは明らかにラセターの作り上げた世界観に対する挑戦だった。それが成功したかどうかはともかくとして、この姿勢は評価したいと思う。

 ただそれで諸手を挙げてこの結論を評価したいとは言えないのがなんとも。結局観終わったところで以上にモヤモヤ感が残ってしまった。
 もうちょっと違う結論なかったかな?これではほとんど
「カモメのジョナサン」だし、50年代の価値観で作られるってのもなんともすっきりしない。
 ラセターは古き良きアメリカの時代、50年代を理想としていたが、それに対して70年代の価値観を出されても困る。

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