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スパイク・リー
Spike Lee

Spike Lee
Wikipediaより
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鑑賞本数 合計点 平均点
allcinema Walker ぴあ IMDb CinemaScape
wiki キネ旬 eiga.com wiki(E) みんシネ
書籍
著作
スパイク・リーの軌跡(書籍)

_(書籍)
2020
2019
2018 ブラック・クランズマン 監督・製作・脚本
パス・オーバー 監督・製作
天才たちの頭の中 〜世界を面白くする107のヒント〜 出演
2017
シーズ・ガッタ・ハヴ・イット(1st,2nd)
<A> <楽> 製作総指揮
2016 シャイラク 監督・製作・脚本
2015
2014 トラブルメーカー 製作総指揮
2013 オールド・ボーイ 監督
2012 BAD 25 監督
2011 アリーケの詩 製作総指揮
2010
2009
2008 セントアンナの奇跡 監督・製作
2007
2006 インサイド・マン 監督
2005
2004 セレブの種 監督・製作・脚本
2003
2002 25時 監督・製作
10ミニッツ・オールダー 人生のメビウス 監督・製作
2001 ヴァニシング・チェイス 製作
2000 キング・オブ・コメディ 監督・製作・脚本
ワン・オン・ワン ファイナル・ゲーム 製作総指揮
1999 サマー・オブ・サム 監督・製作・脚本
ベストマン 製作
1998 ラストゲーム 監督・製作・脚本
1997
1996 ゲット・オン・ザ・バス 監督・製作総指揮
ガール6 監督・製作・出演
モハメド・アリ かけがえのない日々 出演
1995 キング・オブ・フィルム/巨匠たちの60秒 監督
クロッカーズ 監督・製作・脚本
ニュージャージー・ドライブ 製作総指揮
1994 クルックリン 監督・製作・脚本・出演
ドロップ・スクワッド 製作総指揮
1993
1992 マルコムX 監督・製作・脚本・出演
1991 ジャングル・フィーバー 監督・製作・脚本・出演
1990 モ'・ベター・ブルース 監督・製作・脚本・出演
1989 ドゥ・ザ・ライト・シング 監督・製作・脚本・出演
1988 スクール・デイズ 監督・脚本・出演
1987
1986
1985 シーズ・ガッタ・ハヴ・イット 監督・脚本・出演
1984
1983
1982 ジョーズ・バーバー・ショップ 監督・脚本
1981
1980
1979
1978
1977
1976
1975
1974
1973
1972
1971
1970
1969
1968
1967
1966
1965
1964
1963
1962
1961
1960
1959
1958
1957 3'20 ジョージア州アトランタで誕生

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ブラック・クランズマン
BlacKkKlansman
2018米アカデミー脚色賞、作品賞、助演男優賞(ドライヴァー)、監督賞、作曲賞、編集賞
2018英アカデミー脚色賞、
作品賞、助演男優賞(ドライヴァー)、監督賞、作曲賞
2018カンヌ国際映画祭グランプリ
2018ゴールデン・グローブ作品賞、男優賞(ワシントン)、助演男優賞(ドライヴァー)、監督賞
2018放送映画批評家協会作品賞、助演男優賞(ドライヴァー)、監督賞、脚色賞
2019
MTVムービー・アワード作品賞、ヒーロー賞(ワシントン)
<A> <楽>
スパイク・リー
ジェイソン・ブラム
ジョーダン・ピール(製)
チャーリー・ワクテル
デヴィッド・ラビノウィッツ
ケヴィン・ウィルモット
スパイク・リー(脚)
ジョン・デヴィッド・ワシントン
アダム・ドライヴァー
ローラ・ハリアー
トファー・グレイス
コーリー・ホーキンズ
ライアン・エッゴールド
ヤスペル・ペーコネン
アシュリー・アトキンソン
ポール・ウォルター・ハウザー
ロバート・ジョン・バーク
ケン・ガリート
フレデリック・ウェラー
ニコラス・タートゥーロ
イザイア・ウィットロック・Jr
ハリー・ベラフォンテ
アレック・ボールドウィン
★★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 1972年。コロラド州コロラド・スプリング警察に初のアフリカ系アメリカ人として赴任した刑事ロン・ストールワース(ワシントン)。警察内部にも蔓延る差別にも耐えつつ少しずつキャリアを重ねていく。そんな中で元ブラック・パンサー指導者のストークリー・カーマイケル(ホーキンズ)の集会に潜入捜査を命じられる。そこで解放活動家のパトリス・デュマス(ハリアー)と出会い、親交を深めていくのだが、彼女との語らいの中で、クー・クラックス・クランの存在が話題に出ることが多く、ロンは独自にKKKについて調べることにして、最初にKKK支部長の家に電話を掛けてみる。

 アメリカの人種差別の典型とされる白人至上主義者KKK(クー・クラックス・クラン)に潜入捜査をしたという伝説の人物ロン・ストールワースの手記を元に製作された作品。これを一本の映画として作れるのは、世界広しといえどもこの人しかいないというスパイク・リーが監督。しかも主演はデンゼル・ワシントンの息子で、助演にアダム・ドライヴァーという万全の布陣で臨んだ作品である。ここまでやって面白くない訳がない
 そして実際に面白い作品なのだが、これを劇場では観ていなかった。これはわたしの好みの問題で、わたしは騙すという行為を主題にした映画は苦手で観ていて辛くなるのが分かっていたから。劇場で観ていたら、確実に途中でそわそわして退出したくてたまらなくなるのが分かっていたので、敢えて劇場版スルーでソフトにて鑑賞。
 家庭用テレビで観ていたとしても、途中でいたたまれない気持ちにはなったが、作品自体は実に良い
 いつばれるか分からない緊張感と使命感、それに守るものがある立場から感じる後悔など、様々な感情が入り交じって緊張感が途切れないまま最後まで突っ走る。
 更に演出の上手さは、いわゆるレイシスト側の理というものもちゃんと出ていることだろう。一方的にレイシズムを糾弾するのではなく、ちゃんと理屈を聞いた上で何が正しくて何が間違っているのかをきちんと説明する。単純に正義と悪に二分するのではなく、何故この立場にあるのかを観ている側に突きつける構造がリー監督のスタンスだ
 レイシストの理屈とは、狭い共同体の中で同質の仲間だけで固める、楽な世界である。多様性よりも均一性を求めるのは、その方が楽に生きられるし、自分は努力しなくてもその一員になれるという強みがある。そして仲間内で共同体外の存在を敵と認定して、文句言ってれば良い。とても居心地が良いものだ。一方では、この狭い世界を守ろうとする意識は高い。彼らは仲間意識は極めて高く、仲間のためだったらどんな危険も犯すし、命を賭けて仲間を救おうとする。
 一方、多様性を認める生き方は、自分が努力して相手を受け入れなければならないし、不満も口に出せないということもあって、大変窮屈な生き方を強いられる。この立場に立つ正義は博愛に近い。
 この二つの立場はどちらの立場にあっても正義である。それを同時に提出した上で、監督は、自分は差別と戦う立場にあることを明確にして映画作りをする。

 本作は1970年代、つまりヒッピー世代の出来事というのが強調されているが、その時代性を感じられるのも上手いところだ。当時の左翼運動は同時に麻薬やディスコなどの楽しみを取り込んで展開していた。左翼運動家も聖人君子ではなく、自分の楽しみを追求してる。その部分もちゃんと描けている。こんなところにも単純な善悪ではないものを作り込む意欲に溢れてるのも分かる。
 善悪を感情で描かずに、ちゃんと理論的に双方の主張を取り入れつつ論理的帰結に持って行く。これが『ドゥ・ザ・ライト・シング』からずっと続くリー監督のスタンスである。この人にしか作れないものをしっかり作り込んでくれた。

 キャラに関してもとても良いのだが、アダム・ドライヴァーが結構不遜なキャラを演じてるのがちょっと違和感あり。役としてユダヤ系っぽさを強調していながら、KKKに入団するのもちょっと無理あるような?アダムと言えば、神経質なキャラが一番合ってると思ってるので、本作ではあまりはまって見えないか?
 主人公のワシントンはデンゼル・ワシントンの長男とのことだが、演技はしっかりしてる。これはこれからの時代を牽引する役者に育つんじゃないか?本作の70年代を強調したアフロがちょっと今から観ると違和感あるけど。
製作年 2018
製作会社
ジャンル
売り上げ
原作
ブラック・クランズマン <A> <楽>
ロン・ストールワース (検索) <A> <楽>
歴史地域
関連
allcinema Walker ぴあ IMDb CinemaScape
wiki キネ旬 eiga.com wiki(E) みんシネ
オールド・ボーイ
Oldboy
<A> <楽>
ロイ・リー
ダグ・デイヴィソン
ネイサン・カヘイン(製)
ジョー・ドレイク
ジョン・パワーズ・ミドルトン
ピーター・シュレッセル(脚)
ジョシュ・ブローリン
エリザベス・オルセン
シャールト・コプリー
サミュエル・L・ジャクソン
マイケル・インペリオリ
ポム・クレメンティエフ
ジェームズ・ランソン
マックス・カセラ
リンダ・エモンド
エルヴィス・ノラスコ
ラミ・マレック
ランス・レディック
ハンナ・ウェア
リチャード・ポートナウ
ハンナ・シモーヌ
シエラ・ペイトン
サンキ・リー
ケイトリン・ダラニー
イルフェネシュ・ハデラ
スティーヴン・ホーク
★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
製作年 2013
製作会社
ジャンル
売り上げ
原作
オールド・ボーイ <A> <楽>
土屋ガロン (検索) <A> <楽>
歴史地域
関連
allcinema Walker ぴあ IMDb CinemaScape
wiki キネ旬 eiga.com wiki(E) みんシネ
セントアンナの奇跡 2008
<A> <楽>
ジェームズ・マクブライド(脚)
デレク・ルーク
マイケル・イーリー
ラズ・アロンソ
オマー・ベンソン・ミラー
ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ
ヴァレンティナ・チェルヴィ
マッテオ・スキアボルディ
セルジョ・アルベッリ
オメロ・アントヌッティ
ルイジ・ロ・カーショ
ジョン・タートゥーロ
ジョセフ・ゴードン=レヴィット
ジョン・レグイザモ
ケリー・ワシントン
D・B・スウィーニー
ロバート・ジョン・バーク
オマリ・ハードウィック
アレクサンドラ・マリア・ララ
スティーヴン・モンロー・テイラー
ウォルトン・ゴギンズ
トリー・キトルズ
ジョン・ホークス
★★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
インサイド・マン 2006
2006AFIベスト
<A> <楽>
ラッセル・ジェウィルス
ドナ・バーウィック(脚)
デンゼル・ワシントン
クライヴ・オーウェン
ジョディ・フォスター
クリストファー・プラマー
ウィレム・デフォー
キウェテル・イジョフォー
キム・ディレクター
カルロス・アンドレス・ゴメス
ジェームズ・ランソン
ケン・レオン
アシュリー・アトキンソン
ピーター・ゲレッティ
ピーター・フレチェット
ジェイソン・マヌエル・オラザバル
★★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 ダルトン・ラッセル(オーウェン)率いる4人の銀行強盗グループが、マンハッタン信託銀行を急襲。中にいる客と従業員を人質にとって銀行に立てこもる。早速NY市警のフレイジャー(ワシントン)がネゴシエイターとして現場へ急行。突撃隊のダヴリス(デフォー)と共に犯人の動静を探る。しかし、用意周到で狡猾なラッセルはなかなか手の内を見せず、事態は膠着状態へと陥った。そんな時、やり手の女性弁護士マデリーン(フォスター)の元に信託銀行の会長アーサー(プラマー)が訪れ、あの金庫の中にある、彼にとって“大切なもの”を手に入れてくれと頼むのだった。
 この映画は色々な意味でかなり“意外な”作品である。物語そのものもその通りだが、予告で観た時から妙に頭から離れない作品だった。予告で次々に登場するキャストはみんな私の好みの役者ばかり。それが何故か銀行強盗の話だという。そう言えばキャストの大部分は最早ハリウッドの重鎮なので、アクション作なんて珍しいな。と言う思いにさせられる。更に驚いたのが監督の名前を見て。
 数少ないアフリカ系の一流監督であるリー監督は殊更人種差別について描く作品が多い。その分ハリウッドの監督にしては珍しいかなりしっとりした作風を持つ監督で、特に人種絡みの作品を中心に作り、その重さが大変心地よい。ただ、時としてテーマが先行しすぎて物語が追いつかない作品も多々あるのだが、それらのテーマをしっかり詰め込んで、きちんとした作品に仕上げた前作『25時』はその集大成かと思ってた
(事実本作は4年ぶりの監督作品)
 この人がアクション?
 途端に頭をよぎったのは、
「外れる」。この監督がアクションに走るとは。いくらキャスティングが良くても、この監督はアクション畑の人じゃない。
 …とはいえ、やっぱりどうしても興味は惹かれてしまうので、思い切って劇場に。勿論地雷踏む覚悟は持って。

 
…げ。
 認識甘かった。あの予告でてっきりアクション作品とばかり思ってたら、全然違ってるじゃないか。リー監督、この素材を見事に自分のフィールドに持ち込んで作ってるよ。
 私はリー監督の巧さは人物の丹念な描写と緊張感と含みのある対話にあると思ってる。具体的に言えば、お互いに一物腹に持っている者同士が話をすると言うシーンにこそこの監督の真骨頂があるわけだが、事前の丁寧な人物描写があるから、観てるこっちは、
「ああ、この人はこういう風に考えてるんだろう」と思わされるので、会話を観ているのが大変楽しいのだ(この作品でもフォスター演じるマデリーンの会話シーンは「流石リー監督」と思わせるケレン味に溢れていてとても楽しい。あのシーンはにやにやしながら観ていたよ)。
 その意味では今回の会話、特にラッセルとフレイジャーの会話は大変興味深い。ラッセルの描写は極力抑えられており、何の情報も無いが、対する受け身一方のフレイジャーに関しては数多くの情報が与えられている(例えば、彼はアフリカ系刑事で、たたき上げでここまで来たが、それでも貧乏で、仕事の誇りと愛情の板挟みで悩んでるとか、人質が殺された!と報道された時には我を忘れてしまうという正義感の持ち主でもある。等々)観ているこちら側も終始フレイジャー側に立たざるを得ず、その焦りを共用するようになる。それで周到に張られた伏線に気付かず、作り手の術中にはまっていくことになる。これ又巧い人間描写だ。
 それと、本作の巧さの一つは、キャラクタの掘り下げ方にもあるだろう。登場時間がどんな少なくとも、台詞のあるキャラは一様に時分自身の過去や主義主張を語っている。それこそそれがゲームの話であったり、嫁さんと仲が悪いとかであったり。そのような些細なことであっても、必ず自分の考えと周辺の影響が語られている。ほんの僅かなシーンでもその丁寧さがとても嬉しい所。

 この手のどんでん返し映画では
大抵作り手の術中にはまってしまう私で、実際この作品でも騙されたけど、騙されても気持ちよくなれた。この丁寧な作り方には素直に拍手を送りたい。
25時 2002
2002ゴールデン・グローブ音楽賞
<A> <楽>
デイヴィッド・ベニオフ(脚)
エドワード・ノートン
フィリップ・シーモア・ホフマン
バリー・ペッパー
ロザリオ・ドーソン
アンナ・パキン
ブライアン・コックス
トニー・シラグサ
ヴァネッサ・フェルリト
イザイア・ウィットロック・Jr
★★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
25時 <A> <楽>
デイヴィッド・ベニオフ (検索) <A> <楽>
 これまで黒人問題を中心に作ってきたリー監督が、主要登場人物に一人も黒人を入れずに作り上げる。
 911テロ直後の話だけに、その話題が会話の中に紛れ込む。確実に同時代性を持った作品。
マルコムX 1992
1992米アカデミー主演男優賞(ワシントン)、衣装デザイン賞
1992NY批評家協会男優賞(ワシントン)
1993ベルリン国際映画祭男優賞(ワシントン)
1993MTVムービー・アワード男優賞(ワシントン)、
作品賞
<A> <楽>
アーノルド・パール
スパイク・リー(脚)
デンゼル・ワシントン
アンジェラ・バセット
アル・フリーマン・Jr
アルバート・ホール
デルロイ・リンドー
ケイト・ヴァーノン
テレサ・ランドル
スパイク・リー
ロネット・マッキー
ヴィンセント・ドノフリオ
オシー・デイヴィス
ジャンカルロ・エスポジート
トミー・ホリス
ジェームズ・マクダニエル
デビ・メイザー
ジェームズ・E・ゲインズ
ジョー・セネカ
ラターニャ・リチャードソン
ウェンデル・ピアース
レナード・トーマス
クレイグ・ワッソン
デヴィッド・パトリック・ケリー
ピーター・ボイル
カレン・アレン
クリストファー・プラマー
シャロン・ワシントン
★★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 アメリカのアフリカ系アメリカ人解放の士としてキング牧師と並び称されるマルコムXの生涯を描いた作品。“レッド”マルコム(ワシントン)は若き頃白人女性とつき合い、髪も白人風にストレートにした麻薬や賭博で大もうけしていた。だが、刑務所に入れられ、そこでイスラム教に回心し、イライジャ師のために働くようになる。演説上手な彼はすぐに頭角を現すが、過激な主張と前面に出過ぎると言う理由で外部からも内部からも圧力を受けるようになっていった。
 原作に監督のスパイク・リーが惚れ込み、私財を投じて作り上げた映画。淡々とした作りの中、監督の情念が込められているかのような物語となっている。
 正直な話、マルコムXのことは今までイスラム過激派としか思っていなかったが
(キング牧師の方は何冊か著書も読んでいるのだが、マルコムXに関しては完全にノー・チェックだった)、この映画を観て少し考えを改めた。底辺からの這い上がりと、ブラック・モスレムの主張が良く出た作品だとは思う。
 ただ、問題は
少々長すぎる。と言うところ。配給側としては何とかして短くしようとしたらしいが、作品にかけるリー監督の意気込みが凄く、わがままを通して3時間を超える作品に仕上げてしまった。
 デンゼル=ワシントンは相変わらず上手い演技を魅せてくれる。この人は器用な役者だが、むしろ彼はこういう淡々とした、それでも緊張感がある役の方が似合っているような気もする。

 撮影の途中で金が無くなり、監督が私財を投じたというのは有名な話だが、そのために基金を募ったところ、アフリカ系俳優を中心に充分な金が集まったのだという。
ドゥ・ザ・ライト・シング 1989
1989米アカデミー助演男優賞(アイエロ)、脚本賞
1989
カンヌ国際映画祭パルム・ドール
1989NY批評家協会撮影賞
1989LA批評家協会作品賞、助演男優賞(アイエロ)、監督賞、音楽賞
1989ゴールデン・グローブ作品賞、助演男優賞(アイエロ)、監督賞、脚本賞
1999アメリカ国立フィルム登録
<A> <楽>
ダニー・アイエロ
スパイク・リー
ビル・ナン
ジョン・タートゥーロ
ジョン・サヴェージ
ルビー・ディー
ロージー・ペレス
オシー・デイヴィス
リチャード・エドソン
ジャンカルロ・エスポジート
サム・ジャクソン
ジョイ・リー
スティーヴ・ホワイト
ミゲル・サンドヴァル
マーティン・ローレンス
★★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 ブルックリンの一角のピザハウスに出入りする人々の一日を描く。マイノリティの人々の心情を乾いたタッチで描き、リー監督の出世作となる。高い評価を受けていながら、アカデミーは無冠。この作品自体がアメリカの現実を感じさせるものとなったリー監督自身もムーキー役で出演。アカデミーではプレゼンテーターのキム・ベイシンガーが「『ドゥー・ザ・ライト・シング』が作品賞にノミネートされていないのは残念です」と発言し、物議を醸す。ブルックリンで本作は作られ、空き店舗でセットを組んだところ、本当に新しいピザハウスがオープンしたと勘違いした人が何人も訪れたとか。
 アカデミーノミネートから漏れたため、議論噴出。本作が選ばれず、『ドライビング・ミス・デイジー』が選ばれたのも物議を醸す
 リー監督の前作『スクール・デイズ』のラストシーンの台詞「ウェイク・アップ」から話が始まる。元は不毛な黒人内部の争いからの脱出を呼びかける言葉だったが、ここではそれは戦闘開始を告げる鬨の声になっている
 リー監督の名前を一躍高め、黒人映画の第一人者となった

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