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アラン・J・パクラ
Alan J. Pakula

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鑑賞本数 合計点 平均点
allcinema Walker ぴあ IMDb CinemaScape
wiki キネ旬 eiga.com wiki(E) みんシネ
書籍
1998 11'19 死去
1997 デビル
1996
1995
1994
1993 ペリカン文書 監督・製作・脚本
1992 隣人 監督・製作
1991
1990 推定無罪 監督・脚本
1989 いくつもの朝を迎えて 監督・製作・脚本
1988
1987 オーファンズ 監督・製作
1986
1985 ドリーム・ラバー 監督・製作
1984
1983
1982 ソフィーの選択 監督・製作・脚本
1981 華麗なる陰謀 監督
1980
1979 結婚ゲーム 監督・製作
1978 カムズ・ア・ホースマン 監督
1977
1976 大統領の陰謀 監督
1975
1974 パララックス・ビュー 監督・製作
1973
1972
1971 コールガール 監督・製作
1970
1969
1968
1967 下り階段をのぼれ 製作
1966
1965 サンセット物語 製作
1964 ハイウェイ 製作
1963 マンハッタン物語 製作
1962 アラバマ物語 製作
1961
1960
1959
1958
1957 栄光の旅路 製作
1956
1955
1954
1953
1952
1951
1950
1949
1948
1947
1946
1945
1944
1943
1942
1941
1940
1939
1938
1937
1936
1935
1934
1933
1932
1931
1930
1929
1928 4'7 ニューヨークで誕生

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タイトル
<A> <楽>
  
物語 人物 演出 設定 思い入れ

 

デビル 1997
<A> <楽>
  
★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 ニューヨークの警察官トム(フォード)は、アイルランドの青年ローリー(ピット)を同居人として受けいれた。娘ともすぐに仲良しになったローリーだったが、徐々に彼の不振な行動が目立ち始める。実はローリーの正体は、IRAに所属する国際テロリストだった…
 ハリソン=フォード&ブラッド=ピットという2大スターを配し、満を持して作られた作品。
 …だったのだが、出来たものはとても地味。と言うより
この二人を使って何でこの程度の作品が作れるのか、かえって不思議に思えてしまうほど。題にも負けてる。
 淡々と進むストーリー。意味があるのかないのか分からないピットの行動。偽善的で変に正義漢の強いだけのフォード。なんか本当にただ出してみました。って感じが強い。
 テロリストをIRAとするのは、イギリス映画では実は結構前から用いられているのだが
(映画よりは小説の方が多いけど)、それは実際に緊張感に溢れるダブリンなどを舞台にするから映える。しかるに舞台をアメリカに持ってくると、単なる個性のない某国テロリストに過ぎなくなってしまうのは本作が証明してる。イングランドとアイルランドの確執については画面上で色々説明はされてるけど、その説明自体がなおざりな上に分かりにくいと来てる。これでは仮にピットが中東辺りのテロリストに雇われた人間だったとしてもストーリーにほとんど変化がない。
 イングランドとアイルランドの間の辛く苦しい歴史をなんだと思ってるのだ?
…日本人である私の言う事じゃないけど

 

ペリカン文書 1993
1994MTVムービー・アワード女優賞(ロバーツ)、魅惑的な男優賞(ワシントン)

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アラン・J・パクラ(製)
アラン・J・パクラ(脚)
ジュリア・ロバーツ
デンゼル・ワシントン
サム・シェパード
ジョン・ハード
トニー・ゴールドウィン
ジェームズ・B・シッキング
ウィリアム・アザートン
ロバート・カルプ
スタンリー・トゥッチ
ヒューム・クローニン
ジョン・リスゴー
アンソニー・ヒールド
★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
ペリカン文書(書籍)ジョン・グリシャム
ソフィーの選択 1982
1982アカデミー主演女優賞(ストリープ)、脚色賞(パクラ)、撮影賞、作曲賞
1982NY批評家協会女優賞(ストリープ)、撮影賞
1982LA批評家協会女優賞(ストリープ)
1982全米批評家協会女優賞(ストリープ)
1982ゴールデン・グローブ女優賞(ストリープ)
1983英アカデミー主演女優賞(ストリープ)、新人賞(クライン)
1983キネマ旬報外国映画第1位
1983毎日映画コンクール外国映画ベストワン賞

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アラン・J・パクラ
キース・バリッシュ
マーティン・スターガー(製)
アラン・J・パクラ(脚)
メリル・ストリープ
ケヴィン・クライン
ピーター・マクニコル
リタ・カリン
スティーヴン・D・ニューマン
ジョシュ・モステル
ジョセフ・ソマー
グレタ・ターケン
ロビン・バートレット
ジョン・ロスマン
デヴィッド・ウォール
★★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
ソフィーの選択 上(書籍) 下(書籍)ウィリアム・スタイロン
 南部から引っ越してきた作家志望の青年スティンゴ(クライン)は隣人のユダヤ人のカップルのネイサン(マクニコル)とソフィー(ストリープ)と親しくなる。破天荒な二人の性格に翻弄されるスティンゴだったが、この二人の間にはわだかまりがあることに気付く。この二人の過去、ソフィーが背負っているユダヤ人収容所での暗い過去を知ることになる…
 ウィリアム=スタイロンによる同名小説の映画化作。この年のアカデミー賞でもかなり話題となり、ストリープにオスカーをもたらした(『女優フランシス』のラングと分け合った)
 重いテーマを扱った作品。主人公は一応スティンゴと言うことになっているが、実際は彼は狂言まわしで(ついでに言うならネイサンも)、実際の主人公は表題にあるとおりソフィーである。彼女の追っている過去、そして今誰かにすがらねば過去を忘れることの出来ない今の境遇。それが明らかにされるところはかなりの衝撃。あんな明るいソフィーが実は…
 これを観たのは確か10代の頃、あの当時は本当に戦争はいけない。こんな悲惨な事。とか思っていたのだが、その後歳を経、更に歴史好きのため様々な戦争の歴史を学んでいく内、段々頭の隅へと押し込められていく。更に『愛の嵐』(1973)を観るに至り、徐々に評価点数が下がっていった作品だった。嫌いじゃないんだけどな。
 ところでソフィーが仕えていたのはアウシュヴィッツの創設者ルドルフ=ヘスであるが、この人を完全に正気の状態で描いた作品って言うのは珍しいのではないだろうか?
(ちなみにこのヘスは同名のルドルフ=ヘスと区別するためヘースと呼ばれることもある)
 ソフィーの過去というのも面白い。
彼女はユダヤ人ではないが、反ユダヤ主義の父親に反発する形で地下抵抗組織にはまりこみ、結果的にそこからアウシュビッツに入れられることになる。この役だと、なんとなくソフィア=ローレンあたりに演らせてみたかった気もするが、ストリープの演技は圧巻だったから良しとしよう。特にマクニコルとの絡みは見事。この二人はお互いがお互いを必要としているのだが、マクニコル演じるネイサンは、あたかも自分が主人のように振る舞う。そしてそれに従っているように見えるソフィは、実際には上手くネイサンをコントロールしていたことになる。だが、この二人はいわば共依存症。互いを必要としている人間関係はなかなか崩せないという。二人の上手さが光る。いずれにせよ、クラインは可哀想な役どころなんだが。

 ただ、本作の最大の売りはなんと言ってもストリープの存在感に他ならないだろう。性格は時にはきつく、時には情けないほど弱く、正常である状態を長く保っていられない情緒不安定な存在を見事に体現してる。ある分析本によれば、このキャラ創造は、
この時点でのアメリカという国そのものを示しているのだとか。なるほどソ連との関わりと、国内もタカ派ハト派政権が目まぐるしく代わり、一貫した政策が取れない状況に置かれたアメリカは、確かにソフィーの生き方そのものとも言える。
大統領の陰謀 1976
1976米アカデミー助演男優賞(ロバーズ)、脚色賞、美術監督・装置賞、音響賞、作品賞、助演女優賞(アレクサンダー)、監督賞(パクラ)、編集賞
1976英アカデミー作品賞、主演男優賞(ホフマン)、助演男優賞(バルサム、ロバーズ)、監督賞(パクラ)、脚本賞、撮影賞
1976
全米批評家協会作品賞、助演男優賞(ロバーズ)
1976NY批評家協会作品賞、助演男優賞(ロバーズ)、監督賞(パクラ)
1976キネマ旬報外国映画第10位

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ウォルター・コブレンツ(製)
ウィリアム・ゴールドマン(脚)
ダスティン・ホフマン
ロバート・レッドフォード
ジェイソン・ロバーズ
ジャック・ウォーデン
ハル・ホルブルック
ジェーン・アレクサンダー
ネッド・ビーティ
スティーヴン・コリンズ
メレディス・バクスター
リンゼイ・クローズ
ヴァレリー・カーティン
ポリー・ホリデイ
F・マーレイ・エイブラハム
マーティン・バルサム
ペニー・フラー
ドミニク・チアニーズ
リチャード・ハード
デヴィッド・アーキン
★★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
大統領の陰謀―ニクソンを追いつめた300日(書籍) カール・バーンスタイン、ボブ・ウッドワード
 1972年6月17日。ワシントンにあるウォーターゲート・オフィス・ビルの民主党全国委員会本部に盗聴器を仕掛けた男達がいた。それを見とがめたビルの警備員の通報でそれが発覚。これが世に言うウォーターゲート事件の始まりだった。この事件は深いと見たワシントン・ポスト誌のボブ=ウッドワード(レッドフォード)とカール=バーンスタイン(ホフマン)は局長の許可を得てこの事件の取材を開始するのだが…
 新聞記者であるボブ・ウッドワードとカール・バーンスタインによるノンフィクション小説の映画化で、原題は
「All the President's Men」(この題は権力の腐敗を訴えた映画『オール・ザ・キングスメン』(1949)から取られている)。ここに登場する名前は全て実名で、僅か数年前に起こった事件がいち早く映画化されたこともあり、1976年全米興行成績2位の大ヒットを取った。
 アメリカを震撼させたウォーターゲート事件は、実はマスコミの活躍によってこれだけの大スクープへとなった。その事件を立証する立役者となったのがこの事件をスクープしたワシントン・ポストであり、その記者ボブ=ウッドワードとカール=バーンスタインの二人だった。確かに多少の美化はあるかも知れないけど、マスコミの正義と、真実を追究する姿勢はとても重要なものであることを改めて印象づけてくれた。
 ところで、この盗聴事件という奴だが、
実は結構身近にあったりもする
 細かいことは言わないが、かつて私が勤めていた会社でもあったし、今の仕事でもどこぞの支所で盗聴事件があった。と言うことは聞き及んでいたりする(大学在学中からこれまでに身の回りの盗聴事件を聞いたのは3回もあり)。全て私自身が関わったことではないんだが、私如きでこれだけ盗聴事件のことを聞くくらいだから、政治の世界あたりになると、盗聴くらい何の罪の意識も無しに行われているんじゃ無かろうか?とも思えていたりする。特に今は割と簡単に個人レベルで盗聴器くらいは手にはいる訳だし、政治では相手の陣営の情報を得る事は必須条件だし。
 そういう風に考えてみると、ひょっとしてこの事件というのは、政治家が当たり前に考えてきたことが、どれだけ大きな影響を与えたか。と言う事なのかも知れない…ここまで書いておいて何だが、
ひょっとして私って危機管理が低すぎるんじゃ無かろうか?

 ただ、本作の場合はそう言う政治絡みのことを抜きにしても、物語単体として充分面白く作られていて、ドキュメンタリー・タッチでありながら、二人の主人公の周囲に起こる不愉快な出来事や危機感もあるし、「ディープ・スロート」と名付けられた情報提供者が登場するなど、ポリティカル・スリラーの手法も用いられている。良く練り込んだ物語であることは分かる。
 特に白眉はラストシーンだろう。これまでの努力が政治的圧力によって封じられたウッドワードとバーンスタインがやったことは、映画の中では一見徒労のようにさえ見られてしまうのだが、観ている側は実際に起こった事件の顛末を知っているので、あれが虚しいものには全く見えない。完全な意味でハッピー・エンドにしなくても充分に伝わってくるラストだったのは確か。はっきり言えば、ラストのこの映画の後で起こる事が綴られていく字幕さえも本来は不必要だったんじゃなかっただろうかと思えるほど。良い余韻を残してくれた。

 これまで『明日に向って撃て!』(1969)『スティング』(1973)と続けてヒット作に主演したレッドフォードだが、それはロイ・ヒル監督とニューマンのお陰。という陰口も叩かれていた。しかし本作ではレッドフォードは本が出来る前から既にウドワードとバーンスタインに接触、様々なことを聞き込んでおり、
自ら映画化権を22万5000ドルで購入し、ホフマンへの依頼も自ら行ったという。レッドフォードが彼らに接触したのは、ウォーターゲート事件が事実だとはっきりする前だったそうで、本人曰く、「本作に答えは必要ない」だそうで、ラストはそれがよく分かる作りになってる。
 本作に賭けるレッドフォードの並々ならぬ意気込みもあり、ここで完全に一本立ちした。それに本作で製作も楽しめるようになったんじゃないだろうか?本作ではアカデミー男優賞に全くかからなかったとは言え、それ以上のものを手に入れたのは確か。
コールガール 1971
1971米アカデミー主演女優賞(フォンダ)、脚本賞
1971英アカデミー主演女優賞(フォンダ)
1971全米批評家協会女優賞(フォンダ)
1971NY批評家協会女優賞(フォンダ)
1971ゴールデン・グローブ女優賞(フォンダ)

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アラン・J・パクラ(製)
アンディ・ルイス
デイヴ・ルイス(脚)
ジェーン・フォンダ
ドナルド・サザーランド
ロイ・シャイダー
チャールズ・シオッフィ
ドロシー・トリスタン
リタ・ガム
ネイサン・ジョージ
ロザリンド・キャッシュ
ジーン・ステイプルトン
ヴィヴィアン・ネイザン
★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 数ヶ月前に失踪した科学者であり親友であるトム=グルンマンの消息をたどる刑事のジョン・クルート(サザーランド)は、たった一つの手がかりである、コールガール宛の手紙だけを元に捜査を続けていた。そしてついにその当のコールガールに突き当たった。だがその彼女ブリー=ダニエルス(フォンダ)は警察に不信感を募らせており、最近になって起こった気味の悪い事件への不安を訴えるばかりだった。せっかくの捜査の糸を断ち切らないためにもクルートは彼女の身辺を探っていく。最初彼を鬱陶しがっていたブリーも、クルートの真摯な態度を徐々に認めていくのだが…
 これまで映画では基本的に中心に取り上げられることがなかったコールガールを主人公とした作品で、レーティングシステムの導入でようやくハリウッドも自由に映画作りが出来るようになったことを感じさせる作品。
 特に既に世界的スターとなっているフォンダの体を張った演技にも評判が集まった
(体を張ったというのならば、『バーバレラ』(1967)もそうだけど)。彼女の本作の役作りに対する意気込みは凄かったらしく、実際1ヶ月の間ニューヨークでコールガール達と生活を共にしたという(彼女はインタビューで、誰も彼女のことが分からず、一人も交渉してくる人がいなかったとか言ってたようだが)。社会運動家としても有名なフォンダのこと。これは現実に虐げられている女性の地位を向上させようと言うリブ運動の一環として位置づけていたのだろう。お陰で彼女の演技は(色々な意味で)切れまくる。怯えつつ、大切な部分を上手くぼかした発言を繰り返すところとか、とぼけていてもどこか冴えた発言がある女性役を見事に演じていたが、凄いのは生々しいベッドシーンや仕草の方。確かに気が強すぎて「色っぽい」という基準からはどこか一線を画しているものの、見事な演技力を披露してくれていた。
 物語の形式は、一見するとオーソドックスなもののように思えるが、それは現代の目から見たからであり、実際これ以前にここまで生々しい捜査の描写が無かったと言うことを考えると、本作がサスペンスの一つの形式を作り出した。と言っても良いのではないだろうか?ただ、現代のスタイリッシュさはまだ無く、生々しさが少々鼻につく部分は確かにあり
(謎解きも謎解きになってないし)。洗練される前の荒々しさを観るのも又一興だろう。
 本作の主役がフォンダであることは疑いようもないが、当時のNYの街並みと、そこでの時代的な不安というのも同時に描かれており、実際に本作の主役はその舞台とも言えるだろう。
 フォンダは当時政治運動に多額の資金を援助しており、更に社会運動を嫌う製作会社に好かれていなかったためにこのままでは破産という状態だったが、本作でオスカーを得ることによって返り咲くことが出来、更に本作でドナルド・サザーランドと意気投合し、反戦グループを結成。ヴェトナムに行って反戦活動を活発化させることになる
(サザーランドは前年『M★A★S★H』(1970)でキれた演技を見せていたのもあったんだろう)
 なお、ここで彼女がオスカーを受賞して政治発言を延々とやったらどうするかで相当もめたらしいが、オスカー受賞の際は全く政治色を出さず。これは父ヘンリーの助言によるものと言われる

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