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ゲイリー・ロス
Gary Ross

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鑑賞本数 合計点 平均点
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wiki キネ旬 eiga.com wiki(E) みんシネ
書籍
2012 ハンガー・ゲーム 監督・脚本
2011
2010
2009
2008 ねずみの騎士デスペローの物語 製作・脚本
2007
2006
2005
2004
2003 シービスケット 監督・製作・脚本
2002
2001
2000
1999
1998 カラー・オブ・ハート 監督・製作・脚本
1997 Mr.ダマー2 1/2 製作
1996
1995
1994 名犬ラッシー 脚本
1993 デーヴ 脚本
1992 ミスター・ベースボール 脚本
1991
1990
1989
1988 ビッグ 脚本
1987
1986
1985
1984
1983
1982
1981
1980
1979
1978
1977
1976
1975
1974
1973
1972
1971
1970
1969
1968
1967
1966
1965
1964
1963
1962
1961
1960
1959
1958
1957
1956 11'3 カリフォルニア州ロサンジェルスで誕生

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タイトル

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物語 人物 演出 設定 思い入れ

 

ハンガー・ゲーム 2012
2012ゴールデン・グローブ歌曲賞
2012MTVムービー・アワード男優賞(ハッチャーソン)、女優賞(ローレンス)、格闘シーン賞、役作り賞(バンクス)、作品賞、キス・シーン賞
2012HIHOはくさい映画賞第3位

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ニーナ・ジェイコブソン
ジョン・キリク
ロビン・ビセル
スーザン・コリンズ
ルイーズ・ロズナー=マイヤー(製)
ゲイリー・ロス
スーザン・コリンズ
ビリー・レイ(脚)
ジェニファー・ローレンス
ジョシュ・ハッチャーソン
リアム・ヘムズワース
ウディ・ハレルソン
エリザベス・バンクス
レニー・クラヴィッツ
スタンリー・トゥッチ
ドナルド・サザーランド
ウェス・ベントリー
トビー・ジョーンズ
アレクサンダー・ルドウィグ
イザベル・ファーマン
アマンドラ・ステンバーグ
ウィロウ・シールズ
ポーラ・マルコムソン
レヴェン・ランビン
ジャック・クエイド
★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
ハンガー・ゲーム(書籍) スーザン・コリンズ
 独裁国家パネム。ここではエリート階層が暮らす最先端都市キャピトルとそれに隷属する12の貧困地区で構成されていた。かつて貧困地区の暴動を忘れぬための見せしめとして、又最大の娯楽として一年に一回全12地区からそれぞれ12〜18歳の男女一人ずつを選出して、最後の一人になるまで殺し合いをさせ、それを完全生中継する見せしめイベント"ハンガー・ゲーム"を開催していた。そのハンガー・ゲームに選抜された妹プリムローズをかばうため、姉のカットニス・エバディーン(ローレンス)は自ら志願してハンガー・ゲームに参加することとなる。一緒に選抜された同級生のピータ・メラーク(ハッチャーソン)と共に首都キャピタルへと向かう…
 本国アメリカではベストセラーとなった小説の映画化。アメリカ国内では大ヒットを記録し、なんと4週連続トップという快挙を成し遂げた。
 割とそういうキャッチコピーに弱い私だから、「面白いんだろうな」という程度の認識で観にいってきた。

 それで一見。
正直言って面白いとは思えず
 地域代表の男女が地域のために命がけで戦うという設定は単純ながら面白いと思うのだ。しかし、その設定が活かされているか?と尋ねられれば否だ。
 元々からして本作は日本で作られた深作欣次監督の『バトル・ロワイアル』(2000)にインスパイアされて作られた作品のように思われるのだが、その割には底が浅い。
 その理由を考えてみるに、ほぼ物語が一本調子で、最初から終わり方が見えてるってところだろう。たとえば『バトル・ロワイアル』では、なんの予備知識も覚悟もないまま突然サバイバルをやらされる中学生が主体。そこから人を殺す覚悟を短期間で作り上げて、手持ちの様々な武器(中には全く武器として役立たないものもある)を使ってサバイバルをする。一人では立ち向かえないので、誰と仲間になるか、仲間をどこまで信用するかという駆け引きもあって、実に緊張ある物語になっていた。それに対し、この作品は主人公が最初から決まっていて、彼女が優勝するのは目に見えているし、基本的に全員が覚悟を持った状態で始まる。殺し合いに駆け引きもあるのだが、その駆け引きに強く恋愛要素を取り入れてしまったために戦いの興が削がれる。サバイバルのようでいて、常にカメラで見張られている箱庭のような場所。どれもこれも
『バトル・ロワイヤル』と較べるとグレードダウンしている。
 更に問題と思われるのは、主人公がやってることは全部お膳立てされ、それに従うように強制されてるって点だろう。ここに描かれる恋話も全部お膳立てされた上でやらされてるに過ぎないし、ゲームの結果すら既にお膳立てされてる。何のことはない。主人公の存在意義は誰かのゲームの駒になってるだけの話でしかない。
 一々書くつもりはないが、設定面でのアラも多い。一つだけ書くと、ハンガーゲームは誰もやりたがらないって初期設定自体が無理。こんなゲーム、誰だって子どもの頃は夢見るし、それで勝ち残る自分を夢想する。それが現実にあるならば、立候補する人間は山ほど出るだろうに。そこにリアリティが感じられず、最初から躓いた。

 しかし
この程度の物語でアメリカではなんでこれだけ受けるのだろうか?そう考えてみると、一つ思いつくものがある。
 他でもない。テレビの視聴者参加番組である。
 日本では視聴者からのクレームや、参加者に怪我をさせてしまうと裁判沙汰になるためにすっかり廃れてしまった視聴者参加のサバイバルゲームだが、アメリカでは今も多くの番組が作られている。それがいきすぎた形で出たらどうなるか?一種のシミュレーションとして考えるならば、これはありだろうし、これを「皮肉」として受け取る限りにおいては、この程度の作品でも興味は持てる。
 かつて押井守は『機動警察パトレイバー2 THE MOVIE』(1993)で、テレビのこちら側の人間は「なにもしない神様」と看破したが、まさしくこれは「なにもしない神様」である、視聴者自身を小馬鹿にして、その馬鹿にされていることを受け入れられる心の広い人間には楽しめるものなのかもしれない。
 少なくとも私自身はこの作品を
「時間の無駄」以上に評価するつもりはないんだが。
スターエース トイズ マイ フェイバリット ムービー シリーズ ハンガーゲーム カットニス エヴァディーン

 

シービスケット 2003
2003米アカデミー作品賞、脚色賞、撮影賞、美術賞、衣装デザイン賞、音響賞、編集賞
2003ゴールデン・グローブ作品賞、助演男優賞(メイシー)
2003放送映画批評家協会作品賞、脚本賞
2003ナショナル・ボード・オブ・レビュートップ10
2003サウスイースタントップ第8位
2003
アメリカ製作者組合賞
2003アメリカ監督組合賞

2003アメリカ撮影監督協会賞
2003アメリカ映画俳優組合助演男優賞(クーパー)、アンサンブル演技賞
2004日本アカデミー外国作品賞
2004キネマ旬報外国映画第8位

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キャスリーン・ケネディ
フランク・マーシャル
ゲイリー・ロス
ジェーン・シンデル
ゲイリー・バーバー
ロジャー・バーンバウム
ロビン・ビセル
トビー・マグワイア
アリソン・トーマス(製)
ゲイリー・ロス(脚)
トビー・マグワイア
ジェフ・ブリッジス
クリス・クーパー
エリザベス・バンクス
ウィリアム・H・メイシー
ゲイリー・スティーヴンス
キングストン・デュクール
エディ・ジョーンズ
エド・ローター
マイケル・オニール
マイケル・アンガラノ
ロイス・D・アップルゲイト
アニー・コーレイ
ヴァレリー・マハフェイ
ディラン・クリストファー
★★☆
物語 人物 演出 設定 思い入れ
シービスケット あるアメリカ競走馬の伝説(書籍) ローラ・ヒレンブランド
 1929年大恐慌下のアメリカ。自動車ディーラーのハワード(ブリッジス)は妻マーセラ(バンクス)の影響で競馬を始めることにした。彼に調教師として雇われた元カウボーイのスミス(クーパー)は“シービスケット”と呼ばれる小柄で気性の荒いサラブレッドの潜在能力に目を付け、極めて扱いにくいシービスケットの騎手に気性の荒い大柄のレッド(マグワイヤ)を抜擢するのだが…
 ローラ=ヒレンブランドのノンフィクション小説
「シービスケット あるアメリカ競走馬の伝説」の映画化作品。
 2003年のアカデミー作品賞にノミネートされた作品で、更にオフラインでの知り合いが口を揃えて「この作品は良かった」と言うので、時間的にちょっと無理して観に行った作品。
 で、はっきり言ってしまうけど、これは外した。悪くない作品だとは思うけど、正直なんでみんながこれだけ褒めるのか、ちょっと理解できない。開始後45分で時計を見てしまったよ。
 一言
「合わない」で済んでしまうのかも知れないけど、それでは私の気が済まないので、書きながら考えさせてもらおう。
 先ずストーリー全体。前半部分と後半部分の情報量が全く違う。前半は時間の流れを断絶させて何とかスピードアップを図っているが、その姑息な手段が見え見え。そうじゃなくて、たとえ原作ストーリーを多少改竄してでも、見せ場を前半部分に持ってこなければならなかった。後半に重点を置こうとする姿勢は分かるが、だからこそ、前半でキャラクターを魅力的に見せる必要があるのに。
こんな退屈にさせることもなかろうに。後半部分はさすがに力の入り方が違って、見せるけど、やっぱりなんだかバランスが良くない。実話だからといって、演出はもう少しきちっとやってもらわないと。どこで終わるのか、判断がつきにくかった。
 次に演出。特にレース中の疾走する馬の視点からとか、確かにカメラアングルとかかなり凝ってはいるんだけど、目新しいところが無い上に、
あんなカメラ揺らしては酔うよ。画面に集中して欲しかったら、あんな画面を揺らしてはいけない。日本のアニメを見ならいなさい。動かせなくてもスピード感は演出できる!
 キャラクターに関しては…まあ、悪くないか(笑)。でも強いて言うならマグワイアとブリッジスをあれだけ出すんだったら、3人目の主役であるクーパーをもう少し丁寧に描いて欲しかったね。ライヴァルのアイスマン役のスティーヴンス
(実際のトップ騎手なんだが、若き頃のボギーに似てると思ったのは私だけ?)だってもっとスポット当てて欲しかった。これだけ長い時間使って、魅力的なキャラを演出できなかったのも問題だ。
 後、言わせてもらうと、ラストの台詞には引きまくり。騎手は馬の気持ちが分かるって事?でもね、無理矢理競争させられる馬の気持ちをあんな風に勝手に代弁されるのは馬の方だって嫌なんじゃないかなあ。少なくとも、私は思いきり引いた。
 総じて言うと、映画単体として悪い映画じゃないんだけど、全体的なバランスが悪すぎる。

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