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_(書籍) _(書籍) |
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| 2019 | ミッドサマー 監督・脚本 | |
| 2018 | ヘレディタリー 継承 監督・脚本 | |
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| ミッドサマー Midsommar |
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| 2019放送映画批評家協会SF/ホラー映画賞 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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| アメリカで大学に通うダニー(ピュー)は、昨年家族が心中してしまい、以降パニック障害が悪化してしまっていた。そんな彼女を支える恋人のクリスチャン(レイナー)は、彼女を持て余し気味。そんなクリスチャンは修士論文の作成のため、友人のペレ(ブロングレン)の故郷であるスウェーデンのホルガの夏至祭に行くことを決めており、ダニーも旅行に誘うのだった。そして向かった白夜の中で行われる夏至祭はまさに奇祭と呼ぶに相応しいものだった。 『ヘレディタリー 継承』でスマッシュヒットを飛ばしたアスター監督の新作はやっぱりホラーだった。前作が一風変わったホラー作品だったが、本作もそれに劣らず変わった作品に仕上がってる。 本作の最大の特徴は“明るさ”に尽きるだろう。 基本人が怖がるのは暗闇であり、闇を払う日光は救いを意味することがホラーの定番である。しかしながら本作は太陽の沈まない世界の出来事。全く闇がない。最初から最後までずっと陽光の下で話は展開していく。これまでのホラーでは全くなかった演出だし、そもそもそれを考えつきもしない。 お陰で大変不思議な雰囲気の話になった。 基本的なストーリーで言えば、本作は大変平板な物語である。作品を通してちょっと変わったお祭りシーンが延々続くだけの話となる。周囲の人たちが訪問者を受け入れ、ふんだんにサービスする。基本みんな和やかとなる。こちらは最初からホラーだと身構えているので、最初から不穏な雰囲気を感じ取り、その笑顔の奥にある悪意を感じ取ってくる。 その和やかさがずっと続くのだが、終始和やかなお陰で、観てる側は大変疲れる。 正直ホラーだったら、もう少しサービス心旺盛にショックシーンを次々に出してくれた方が気持ち的にはすっきりするのだが、とにかくただ和やかに迫ってくるのでどうにも落ち着かない。 時折ショックシーンは存在するが、次の瞬間にはこれまで通りの和やかな雰囲気に飲み込まれてしまい、ますます落ち着かない気分にさせられる。 怖いようなそうでないような、不安定な心を抱いてずっと見ていくことになる。正直苛々していく。 主人公達の仲間達が徐々に減っていき、どうやら殺されているらしいことも分かってくるのだが、その真相は誰も語らないので、そこも苛々する部分。 その苛々が解消するのかというと、実は最後まで解消されることがない。ずっと苛々した気分を抱えて、最後までモヤモヤした気分で終わる。 掻きたいところに手が届かないというか、「もういっそ化け物出てくれ!」と言いたくなる展開にすっかり疲れてしまう。その落ち着かない心こそが本作の最大の特徴だと言えるだろう。これこそが本作のユニークな部分で、これがあるからとても面白く感じるのだ。 これに似た作品と言うことを考えると、『ウィッカーマン』(1973)が近いように思えるが、そう考えると、物語の展開や設定とかも結構似たように思える。『ヘレディタリー 継承』が『ローズマリーの赤ちゃん』(1968)を参照したように、本作もそこからかなり継承してるのかもしれない。ただ、この明るい作風はむしろリメイク版で出来の極めて悪い『ウィッカーマン』(2006)の方のリメイクかもしれない。酷い作品を調理して極上の作品に変えた感じだ。 |
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| ヘレディタリー 継承 2018 | |||||||||||||||||||||||||||
| 2018LA批評家協会主演女優賞(コレット) 2018シカゴ映画批評家協会主演女優賞(コレット)、作品賞 2018放送映画批評家協会主演女優賞(コレット)、SF/ホラー映画賞 2018インディペンデント・スピリット主演女優賞(コレット)、新人作品賞 |
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| ミニチュア模型アーティストのアニー・グラハム(コレット)は、長年疎遠だった母を亡くした。自分で思うよりもショックが大きく、夫のスティーヴ(バーン)に黙ってグループカウンセリングに出席するようになった。そこで、自分の一族は精神疾患が多く、それが原因で死を迎えた人が多いことを告白していく。そんな中、息子のピーター(ウルフ)が運転する車が事故を起こし、同乗していた妹のチャーリーが死んでしまう。度重なる不幸に打ちひしがれるアニーの前に、グループ・カウンセリングで一緒だったという老婦人ジョーン(ダウド)が現れる。 2018年度のホラーの中で最高に怖いという触れ込みだったので拝見してみた。 確かに怖かった。それは間違いない。 ただし、この怖さはホラー的な怖さではなかった。ホラーと言うよりもサスペンスに近い怖さ。純粋な人の悪意に晒されることの気まずさの怖さだった。 母と娘を失い、夫も頼りにならないと孤独になるアニー、そして過失で妹を殺してしまったけれども、できる限り傷つけようとしないよう配慮する両親の圧迫に耐えかねるピーター。お互いに配慮し合っているのだけど、配慮が沈黙となり、家族の絆というのが呪いのようにふりかかってくる。 それでこの作品は、どこかでこの均衡が崩れて家族仲がおかしくなっていくのだろうという展開の気にさせられる。 正直、家族崩壊の話は苦手で、このまま行くと、観るのがきつくなるだろうと思いながらも観続けていった。 だが途中から話は意外な展開を見せ始める。 これまでいくつもちりばめられた伏線が回収されていくのだが、そこで一気に話は変化してオカルト色が強くなっていく。 これまでいくつもちりばめられた伏線が回収されていくのだが、そうすると家族の葛藤ではなく超常現象の話へとシフトしてく。そしてオチはオカルトホラーにまとめられた。 このストーリーの変化は狙ったものだろう。かなりすっきりした終わり方になった。 だが、すっきりまとまりすぎているのが問題。 物語前半で味わってきた不快感とか恐怖まで納得いくものになってしまい、新しさが消えてしまった。 物語の前半から中盤にかけて今まで見たことのないような恐ろしさがあったのに、風呂敷をたたんだら、予想外にコンパクトにまとまってしまた感がある。 実質的にストーリーはきちんとまとまってるし、映画全体の構成としては全く悪くないのだが、全く新しいホラー展開を期待していた身としては完全に肩透かしを食った気分である。 凄く乱暴に言えば、『ローズマリーの赤ちゃん』(1968)ではなく『逆噴射家族』(1984)を観たかった気分。 |
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