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ロマン・ポランスキー
Roman Polanski

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鑑賞本数 合計点 平均点
allcinema Walker ぴあ IMDb CinemaScape
wiki キネ旬 eiga.com wiki(E) みんシネ
書籍
2015
2014
2013
2012
2011 おとなのけんか 監督・脚本
2010 ゴーストライター 監督・製作・脚本
2008
2007 それぞれのシネマ 〜カンヌ国際映画祭60回記念製作映画〜 監督
ラッシュアワー3 出演
2006
2005 オリバー・ツイスト 監督・脚本
2004
2003
2002 戦場のピアニスト 監督・製作・脚本
2001
2000
1999 ナインスゲート 監督・製作・脚本
1998
1997
1996
1995 死と処女 監督
1994 記憶の扉 出演
他人のそら似 出演
1993
1992 赤い航路 監督・製作・脚本
バック・イン・ザ・USSR 出演
1991 キング・オブ・アド 監督
1990
1989
1988 フランティック 監督・脚本
1987
1986 ポランスキーの パイレーツ 監督・脚本
1985
1984
1983
1982
1981
1980
1979 テス 監督・脚本
1978
1977
1976 テナント/恐怖を借りた男 監督・脚本・出演
1975
1974 チャイナタウン 監督
処女の生血 出演
1973
1972 ポランスキーの 欲望の館 監督・脚本・出演
1971 マクベス 監督・脚本
1970
1969 マジック・クリスチャン 出演
1968 ローズマリーの赤ちゃん 監督・脚本
1967 吸血鬼 監督・脚本・出演
1966
1965 袋小路 監督・脚本
1964 反撥 監督・脚本
1963 世界詐欺物語
1962 哺乳動物たち 監督・脚本
水の中のナイフ 監督・脚本
1961 太った男と痩せた男 監督・製作・脚本
1960
1959 灯り 監督・脚本
天使たちが失墜するとき 監督・脚本・出演
1958 タンスと二人の男 監督・脚本・出演
1957 微笑 監督
殺人 監督
パーティを破壊せよ 監督・脚本
1956
1955
1954 世代 出演
1953
1952
1951
1950
1949
1948
1947
1946
1945
1944
1943
1942
1941
1940
1939
1938
1937
1936
1935
1934
1933 8'18 パリで誕生

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おとなのけんか 2011
2011ゴールデン・グローブ女優賞(ウィンスレット、フォスター)
2011セザール脚色賞
2011タランティーノベスト脚色賞
2012
ヨーロッパ映画女優賞(ウィンスレット)、脚本賞

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サイド・ベン・サイド(製)
ヤスミナ・レザ
ロマン・ポランスキー(脚)
ジョディ・フォスター
ケイト・ウィンスレット
クリストフ・ヴァルツ
ジョン・C・ライリー
★★★☆
物語 人物 演出 設定 思い入れ
ゴーストライター 2010
2010全米批評家協会助演女優賞(ウィリアムズ)
2010LA批評家協会音楽賞
2010セザール監督賞、脚色賞、音楽賞、編集賞、
作品賞、撮影賞、音響賞、美術賞
2010ヨーロッパ映画作品賞、監督賞、男優賞(マクレガー)、脚本賞、音楽賞、プロダクション・デザイン賞、編集賞
2010ナショナル・ボード・オブ・レビュートップ10インディ作品

2011キネマ旬報外国映画第1位
2010
ロジャー・エバートベスト第10位

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ロバート・ハリス
ロマン・ポランスキー(脚)
ユアン・マクレガー
ピアース・ブロスナン
キム・キャトラル
オリヴィア・ウィリアムズ
トム・ウィルキンソン
ティモシー・ハットン
ジョン・バーンサル
デヴィッド・リントール
ロバート・パフ
ジェームズ・ベルーシ
イーライ・ウォラック
★★★☆
物語 人物 演出 設定 思い入れ
ゴーストライター(書籍)ロバート・ハリス
 元イギリス首相アダム・ラング(ブロスナン)の自叙伝執筆を依頼されたゴーストライター(マクレガー)。気乗りしないままに、ただ報酬だけにつられてラングが滞在するアメリカ東海岸の孤島へと向かう。そこでラングへの取材をしながら、フェリーから転落死したという前任者の仕事を引き継ぎ、原稿を書き進めていくのだが、調べれば調べるほど、ラングの過去についての疑問がわき上がってくる…
 芸達者で様々なジャンルの作品を作り続けているポランスキー監督だが、そのフィルモグラフィを見ると、比較的多く作っているのがサスペンスものである。
 そして監督の作るサスペンスに共通しているのは、主人公はホームグラウンドではなく、文化の違う場所に行かされ、そこで事件に当たるというパターンが多い。なんせ通常自分の街で事件に当たっているはずのハードボイルド『チャイナタウン』でさえ、チャイナタウンという、これまで接触がなかった区域で事件の捜査をさせられるという徹底ぶりである。
 見知った場所ではない異郷の地で、孤軍奮闘を強いられる主人公の姿。サスペンスならずとも、ほとんどの作品でそれがなされていることから、これが監督の持っている明確なテーマであることが分かる。
 本作にしても、イギリス人がわざわざアメリカの片田舎に行って頼るものがないまま独自な捜査を強いられているし、やはりこの作品もテーマに沿って作られた作品と見て良いだろう。その心情を示すかのように、ここは暗く濁った海、灰色の空、そして時折降ってくる冷たい雨、よそよそしい排他的な人々…こういったものを通して主人公の居心地の悪さが本作を語る上での最大の魅力と言っていい。

 本作の中核を担う設定は、ヒッチコックタイプの、否応なく巻き込まれてしまった主人公が、自分のできる範囲で真相究明に乗り出すというものだが、この背景はとても興味深い。
 かつてジョージ・ブッシュによって始められたイラク戦争は、まともに見るなら無茶苦茶な作戦だった。911テロによって、その報復の対象になったのはアフガニスタンのはずだったのに、いつの間にか攻撃対象がイラクになっていて、しかもその攻撃の理由があまりにも漠然としていた。はっきり言って、父の起こした戦争を強引に再開したとしか見えない、ブッシュ個人の思いで起こしたものとしか思えないのだが、そんな無茶な戦争に真っ先に賛同したのがイギリスのブレア首相だった。彼はカリスマ性を持った、主張の明確な人物なのだが、その政策があまりにアメリカよりだったため、就任時から批判の対象になっていた。
 その事実を取り上げ、ブレアの行動はそのままCIAの意向であったと言ってるような作りだ。そう言う意味では本作は政治的告発作品とも言えるだろう。
 当代一流の監督によって、こういう告発映画が作られているという一事を見ても、まだまだ映画界は捨てたものではないと思わせてくれる。それだけでも本作は観る価値があるだろう。
オリバー・ツイスト 2005

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ロマン・ポランスキー(脚)
バーニー・クラーク
ベン・キングズレー
ハリー・イーデン
ジェイミー・フォアマン
エドワード・ハードウィック
リアン・ロウ
マーク・ストロング
イアン・マクニース
★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
オリバー・ツイスト(書籍)チャールズ・ディケンズ
 19世紀。救貧院にたどり着いた一人の女性が男の子を産んで亡くなった。生まれた子供はオリバー(クラーク)と名付けられてはそこで成長し、葬儀屋に売られてしまう。そこでの仕事と横暴な主人に耐えかね、オリバーはロンドンに逃げ出し、そこでフェイギン(キングズレー)という男に拾われ、子供ばかりの窃盗団に入ることになった。そこで様々な人間関係に巻き込まれることになるが…
 オスカー作品
『戦場のピアニスト』で見事カムバックを果たしたポランスキー監督が次に選んだのはディケンズのあまりに有名な「オリバー・ツイスト」の映画化だった。これは映画でも古くからの伝統とも言える作品で、私自身既に二作観てる。それで「今更」感が強く(そもそもこの原作はさほど好きじゃない)、劇場はスルー。ビデオで鑑賞。
 
「オリバー・ツイスト」は何度も映画化はされているが、定番だけにそれぞれの映画で特徴付けはなるだけしっかり行おうとしていて、例えば1968年のリード作品だと、それをミュージカルにして暗さを払拭してみせたし、物語の重点の置き方によって様々な見せ方を付けていた。
 それでポランスキーが本作を作ると聞き、更にフェイギン役がキングズレーと聞くと、本作はオリバーよりもむしろフェイギンの方に重点が置かれた作品だろう。という気がしていた。
 ポランスキー監督は自らがユダヤ人であることを明確にして映画作りをしている人だし、原作のフェイギンはごうつくばりなユダヤ人。当然この心情を掘り下げるような作りになるだろう。折しも前年にはシェイクスピアの
『ヴェニスの商人』が、まさにそう言った作られ方をしているのもあり、その追い風があるならポランスキーも色々実験できるだろう。
 …で、その出来だが、驚いたことに
本当に原作通りに作られ、ほとんど何にもいじらないままだった。フェイギンの嫌らしさもそのまま。違いと言えばフェイギンがユダヤ人であることを一言も言わなかったことくらい。ポランスキーには許されてる(あるいは期待されている)表現を敢えて使わなかった理由が分からない。
 お陰で淡々とした物語を追体験しただけで終わってしまう。
 実際美術はなかなかよろしくて、その分無茶苦茶金がかかっているが、興行は全く振るわなかったらしい。結果としてポランスキー監督らしさと言うのが全く感じられない作品だった。

 

戦場のピアニスト 2002
2002米アカデミー主演男優賞(ブロディ)、監督賞(ポランスキー)、脚色賞、作品賞、撮影賞、衣装デザイン賞、編集賞
2002英アカデミー作品賞、監督賞、主演男優賞(ブロディ)、脚色賞、作曲賞、撮影賞、音響賞
2002カンヌ国際映画祭パルム・ドール(ポランスキー)
2002ゴールデン・グローブ作品賞、男優賞(ブロディ)
2002全米批評家協会作品賞、主演男優賞(ブロディ)、監督賞、脚本賞
2002ヨーロッパ映画賞撮影賞、作品賞
2002放送映画批評家協会作品賞、監督賞(ポランスキー)
2002セザール作品賞、監督賞(ポランスキー)、主演男優賞(ブロディ)、音楽賞、撮影賞、音響賞、美術賞
2002TIMEベスト第8位
2003日本アカデミー外国作品賞
2003キネマ旬報外国映画第1位
2003毎日映画コンクール外国映画ベストワン賞

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ロナルド・ハーウッド
ロマン・ポランスキー(脚)
エイドリアン・ブロディ
トーマス・クレッチマン
エミリア・フォックス
ミハウ・ジェブロフスキー
エド・ストッパード
モーリン・リップマン
フランク・フィンレイ
ジェシカ・ケイト・マイヤー
ジュリア・レイナー
ワーニャ・ミュエス
トーマス・ラヴィンスキー
ヨアヒム・パウル・アスベック
ポペック
ルース・プラット
ロナン・ヴィバート
ヴァレンタイン・ペルカ
★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
戦場のピアニスト(書籍)ヴワディスワフ・シュピルマン
 1939年9月。ナチス・ドイツが侵攻したポーランドのワルシャワに住んでいたピアニスト、ウワディスワフ=シュピルマン(ブロディ)は家族共々ゲットー(ユダヤ人居住区)へ強制移住させられた。時が連れ、ナチスの迫害はますます激しくなり、家族も離ればなれとなってしまったシュピルマンの生きるための努力が始まった…
 ユダヤ系ポーランド人のピアニスト、ヴワディスワフ=シュピルマンの自伝的小説
「ある都市の死」を、同じユダヤ系ポーランド人であるポランスキー監督が映画化。
 2002年アカデミーで監督賞および主演男優賞を得、カンヌ国際映画祭ではパルム・ドールを見事受賞した作品。監督らしい美しい映像と、そこで展開される残酷さ、人同士の交流を冷徹な目で見つめて作られた作品だ。
 実際この映画が公開したら、凄い人出だったそうだし、公開後4日で、しかも平日の午前中に映画館に行ったにも関わらず、ほとんど劇場は満席だった。
 で、出来はどうかというと…
 一つだけはっきり言うが、
この作品は私には合わなかったと言う事。悪い作品じゃない。良質な作品だとは私も思うのだが、ストーリーが月並みな上、物語に起伏が感じられない。結局何の事はない。主人公シュピルマンは状況に流され、逃げるだけで物語は終わってしまう。監督の思いという者は確かに伝わってきた感じがするが、映画単体として見るならばさほどじゃない。
 ネタそのもので言えば、『シンドラーのリスト』(1993)の描写に及ばず、ポーランドを描いたものとしてアンジェイ=ワイダ作品の衝撃的な作品と較べるとあまりにも弱い。ましてやドキュメンタリー
『SHOAH』と較べてしまうと…
 自伝を元にしているのだろうから、当然と言えば当然であるが、主人公のウワディスワフは決して世界に関わらない。どんなことが外で起こっていても、部屋から出ず、その音を聞いているだけだし、時に外から彼への接触があっても、最終的にそれを彼は拒否する。外部に対しなんらのアプローチが取られていないのだ。大事件の渦中にいながら、極めて客観的。それが本作の売りなのかもしれないんだが、観ていて歯がゆいばかり。
 これがアカデミーを獲ったため、
4年連続で外した事になってしまった。
 ポランスキー監督は子供時代にユダヤ人迫害を経験していたそうだが、むしろその経験に引きずられてしまったのだろうか?
 ちなみにシュピルマンを逃がしたドイツ人将校は実在し、何十人ものユダヤ人を脱出させたのだが、自身はソ連の収容所で死んだのだとか。それを考えると、最後に合わせた目の意味合いは感じ取れるかも知れない。
 尚、意外な話だが、本作で主演男優賞オスカーを得たブロディは
29歳で最年少なのだとか。
ナインスゲート 1999
1999ヨーロッパ映画世界的功績賞

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エンリケ・ウルビス
ロマン・ポランスキー
ジョン・ブラウンジョン(脚)
ジョニー・デップ
フランク・ランジェラ
レナ・オリン
エマニュエル・セニエ
バーバラ・ジェフォード
ジェームズ・ルッソ
ジャック・テイラー
★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
ナインスゲート(書籍)アルトゥーロ・ペレス・レべルテ 書評
フランティック 1988

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ロマン・ポランスキー
ジェラール・ブラッシュ(脚)
ハリソン・フォード
エマニュエル・セイナー
ベティ・バックリー
ジョン・マホーニー
アレクサンドラ・スチュワルト
★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 学会出席のためにパリにやってきたアメリカ人医師のリチャード=ウォーカー(フォード)と妻サンドラ(バックレイ)。ところがホテルでスーツケースが違っていることを知るのだが、その夜、リチャードがシャワーを浴びている間にサンドラが消えてしまった。真剣に取りあってはくれない警察に業をにやしたリチャードは自ら捜査に乗り出すのだが…
 ヒッチコックの得意とした“巻き込まれ型”サスペンスをポランスキー監督が仕上げた作品。この手の巻き込まれ型は、実は応用があまり利かず、似たり寄ったりの内容になりがち。だからいかに雰囲気を作り出すかが物語の鍵になるが、ここはやはりポランスキー監督の上手さが映えた作品に仕上げられている。
 そもそもアメリカが主に舞台の作品を作っているとはいえ、ポーランド人のポランスキーは、アメリカ国内でも異邦人として様々な軋轢を経験している
(アメリカでは妻のシャロン=テイトを殺されたりしてるし、国外退去も受けている)。異邦人としての不安を撮らせたら随一の実力を持つとも言える。お陰で彼にかかると、“花のパリ”も胡散臭い路地裏のある暗い街になってしまう。その中で不安がっている主人公というのは映える。言葉も上手く通じない場所で異邦人として行動しなければならない不安ってものが良く演出できている。
 演出で複雑化出来る分、話自体を一本調子にしたのは正解だろう…
まあ、ポランスキーはあんまり複雑なものを作らない監督なんだけど
 ただ、演出が非常に良い一方、フォードを主役に起用したのはちょっとはずれのような気もしないではない。そもそもヒーロー役が多いフォードでは、観てる側としては、あんまり不安がっているように見えないというのは致命的。もうちょっとしょぼくれた人を主役にしていれば、もっと話も映えたんだろうけどね。
テス 1979
1979セザール作品賞、監督賞、撮影賞
1980米アカデミー撮影賞、美術監督・装置賞、衣装デザイン賞、作品賞、監督賞(ポランスキー)
1980NY批評家協会撮影賞
1980LA批評家協会監督賞(ポランスキー)、撮影賞
1980ゴールデン・グローブ外国映画賞、新人女優賞(キンスキー)
1981英アカデミー撮影賞

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ジェラール・ブラッシュ
ロマン・ポランスキー
ジョン・ブラウンジョン(脚)
ナスターシャ・キンスキー
ピーター・ファース
リー・ローソン
デヴィッド・マーカム
アリエル・ドンバール
★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
テス 上(書籍) 下(書籍)トマス・ハーディ
 19世紀末、ドーセット地方の貧農の娘テス(キンスキー)は奉公に行った遠縁のダーバビル家の息子の私生児を孕んでしまう。その子が生まれてすぐに死んでしまい、傷心のまま遠くの農場で働き始める彼女の前に現れたエンジェル(ファース)と美しい恋に落ち結婚するが、テスの過去を初夜に知った彼はそのまま外国に去っていく。全ての望みを絶たれた彼女は…
 文豪ハーディングの原作をポランスキー監督が叙情たっぷりに撮り上げた作品。美しい風景と、キンスキーの可憐さは折り紙付き。いや、可憐と言うより、一種の凄みさえ感じられる。なんか親父さんのクラウス・キンスキーの面影さえ見えてしまった。
 だが、
元の話が暗すぎないか?それに個人的趣味だが、こう言った人文主義的な作品というのはどうにも虫が好かん。いくら美しい作品に仕上げたところで、元が嫌いなだけに、話に全然のめり込む事が出来ず、観てるのが苦痛なまま終わってしまった。それによりによってこう言うのに限って長い。この作品の鑑賞は精神的苦痛を超えた、拷問に近かった
 これを全部観終える事が出来た。と言う事だけで自分を誉めてやりたいくらいだ。
 ただ、本当に綺麗な映画
(風景の撮り方も良いけど、何より不必要なまでにアップの多いキンスキーも綺麗)だけに、最低点が付けられない自分がちょっと悲しい
 当時ポランスキーはアメリカの国外退去処分を受けており、撮影は全てイギリスで行われている。
チャイナタウン 1974
1974米アカデミー脚本賞、作品賞、主演男優賞(ニコルソン)、主演女優賞(ダナウェイ)、監督賞(ポランスキー)、撮影賞、作曲賞、美術監督・装置賞、衣装デザイン賞、音響賞、編集賞
1974
英アカデミー主演男優賞(ニコルソン)、監督賞(ポランスキー)、脚本賞、作品賞、主演女優賞(ダナウェイ)、助演男優賞(ヒューストン)、作曲賞、撮影賞
1974全米批評家協会主演男優賞(ニコルソン)
1974NY批評家協会男優賞(ニコルソン)
1974ゴールデン・グローブ作品賞、男優賞(ニコルソン)、監督賞(ポランスキー)、脚本賞
1991アメリカ国立フィルム登録簿

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ロバート・タウン(脚)
ジャック・ニコルソン
フェイ・ダナウェイ
ジョン・ヒューストン
バート・ヤング
ペリー・ロペス
ジョン・ヒラーマン
ダレル・ツワリング
ダイアン・ラッド
ブルース・グローヴァー
ロイ・ジェンソン
リチャード・バカリアン
ジョー・マンテル
ジェームズ・ホン
ベリンダ・パーマー
★★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
「街の半分が事件を隠そうとしているようだ。それでも構わん。だがな、ミス・モーレイ、俺はこの鼻をなくしかけた。良い鼻だ。この鼻で息をするのが好きなんだ」
 1930年代のロサンジェルス。私立探偵ジェイク・ギテス(ニコルソン)の事務所に、ミセス・モーレイと名乗るダム建設技師の妻が現れ、夫の浮気の調査を依頼した。早速行動を開始したジェイクはモーレイがロサンジェルス川のダム建設工事に絡んでおり、若い娘のような恋人がいるらしいことをつきとめた。だがその調査が元でモーレイの浮気がゴシップ新聞で暴露され、モーレイの妻イヴリン(ダナウェイ)が名誉毀損で訴えるべく事務所に乗り込んできた。依頼者とは全く別人の夫人の姿に驚くが、これがロサンジェルスのダム建設を巡る黒い陰謀に足を踏み入れることとなってしまう。
 1930年代、丁度アメリカ西海岸最大の近代都市となろうとしていたロサンジェルスを舞台とした実際に起こった事件をベースとしたハードボイルド作。アカデミーに10部門でノミネートされた(この年は強力なライバルが多かったため、オスカーは脚本賞一本だけに終わったが、これで4回目の主演男優賞にノミネートされたニコルソンは「来年は僕に同情表が集まる」と発言している)。
 雰囲気はまさに映画で出せる最大限のハードボイルド調を保っており、それこそ『マルタの鷹』(1941)『三つ数えろ』(1946)につながる
正統的なハードボイルド大作と言って良いだろう。手放しで褒めたいほどの雰囲気の良さを保ってる。舞台描写の達人ポランスキー監督の面目躍如と言ったところ。
 特に映画におけるハードボイルド作というのは、かなり特異な位置づけにあるだろう。
 普通の映画、殊に探偵を主人公にした映画は結構多いが、その大部分は推理やアクション、破綻のない物語に集約されていく。一方ハードボイルドと呼ばれている作品の大部分はそれらの要素をことごとく外す事が多いのだ。上記の要素を併せ持つものもあるものの、多くは難解なストーリーと、到底推理とは言えない偶然で物事が明らかになるという突飛さ。主人公が別段強くはないが、どんなにボロボロにされても意地を貫き通す。ヒロインは必ず性格悪い。など、共通性はある
(この辺はフィルム・ノワールにも通じるが)。緻密なプロットこそが重要と考えるならば、単なる駄作になりかねない(実際、ハードボイルドの名作というのが少ないのは、これらの要素が一つでもマイナスに働くと本当に面白くなくなってしまうのだ。『ハメット』(1982)が良い例だろう)。これら、通常の映画ではマイナス要素と見られるものを雰囲気としてまとめ上げた時、初めてその作品は正当な評価を受けるに足るものと成り得る。
 本作はまさにそれがぴったりとはまった作品で、上記の条件を見事にクリアした上で一つ一つの魅力を研ぎ澄ましている事が分かる…テンポは良いものの、本当にストーリーとか設定とか観てる側を完璧に置いてけぼりにしてくれ、何が何だか。と言う感じ。実際、表題でもあり、後半の舞台でもあるチャイナタウンは
一体何の意味が?意外とも言える虚しい終わり方も含め、話自体は凄く消化不良な印象(ハッピーエンドで終わる脚本を、全く逆にしたのはポランスキーによるものとか)
 だけど、雰囲気とキャラクタの描写は無茶苦茶に良い。前半で鼻を切られ、後ずーっと鼻に絆創膏を貼り続けるニコルソンの
格好悪い格好良さよ。この人キれた演技が多いけど、こういう妙なストイックさを持つ役も見事にはまってるよ。そしてファム・ファタール役のダナウェイもはまり役。この人は気の強い役が本当に良く合うよ。それに色彩を抑えた街の描写も見事。前半の赤茶けた描写と、後半の薄暮が似合う怪しげなチャイナタウンの対比はほとんど名人芸とさえ言える。
 ポランスキー監督作品には他に純粋なハードボイルドと言える作品は無いはずだけど、見事なはまり具合を見せてくれてる。ポランスキー作品は結構苦手なものも多いんだけど、
本作ははまった
ポランスキーの 欲望の館 1972
<A> <楽>
カルロ・ポンティ(製)
ロマン・ポランスキー
ジェラール・ブラッシュ(脚)
シドニー・ローム
マルチェロ・マストロヤンニ
ヒュー・グリフィス
ロマン・ポランスキー
ロモロ・ヴァリ
グイド・アルベルティ
ジョン・カールセン
★★☆
物語 人物 演出 設定 思い入れ
マクベス 1971
1972英アカデミー衣装デザイン賞、作曲賞

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ロマン・ポランスキー
ケネス・タイナン(脚)
ジョン・フィンチ
フランチェスカ・アニス
マーティン・ショウ
ニコラス・セルビー
ジョン・ストライド
スティーヴン・チェイス
ジェレミー・ブレット
★★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
マクベス
<A> <楽> ウィリアム・シェイクスピア
 三人の魔女にスコットランドの王となる予言を受けたマクベスは妻にそそのかされて王を弑逆し、自ら王となる。だが、イングランドに逃亡した王子が、軍勢を連れて攻め込んできた。マクベスは、“女から生まれた者は彼を傷つけることは無い”という魔女の言葉を信じ込むが…
 有名なシェイクスピアの三大悲劇の一つ
「マクベス」。この原作は私にとっては極めて思い出深いもの。実は何作か英語原本作品を持っていたりするが(キングの「IT」とか、キャロルの「ALICE IN WONDERLAND」、サリンジャーの「The catcher in the rye」とか、グインの「THE WITHERD OF EARTHSEA」とか何作かのシェイクスピア作品とか…)、実はほとんど全部途中で挫折している。その中の唯一の例外。早い話が原本で読んだのはこれだけ…
 約一年をかけ、時間をかけて読んだだけにストーリーは完全に頭に入ってるし、台詞の言い回しなんかも覚えてる。
 それをポランスキー監督が映画化か。
 ポランスキー監督は確かに綺麗な作品を作る監督なんだが、なんだか私とは相性があまりよくないらしい。それほどたくさん観てるって訳ではないけど、どうも画面が綺麗な
だけ。としか思えない…
 ところが本作はちょっと違った。かなり気に入った。シェイクスピアの大仰な言い回しを口語に変えてすっきりさせているし、ちゃんと言葉も原作に従ってる。
 何より良かったのは殺陣のシーン。中世騎士の一対一の戦いというのはあんな重い甲冑を着て戦ってたんだなあ。日本の武士の戦いとはまるで違っている。あんな分厚い甲冑じゃ剣よりむしろ斧とか槍とかが好まれたってのがよく分かる。あれじゃいくら斬っても斬れない。むしろ叩くと言った風情。しかもダメージを負えば負うほど血は出てくるし、動きも鈍くなっていく
(あるいはこれはかつてマンソン・ファミリーに妻を殺されたことの腹いせが入っていたのかも?)。このリアルさは驚かされた。
 黒澤監督の
『蜘蛛巣城』(1957)の殺陣とは明らかに異なる殺陣シーン(あっちの方は矢ぶすまか…)は迫力充分。孤独に、ただ目の前の人間を倒すこと以外の何も考えられずに剣を振るうマクベスの痛々しさは名演技と言えるだろう。

 本作はシェイクスピア劇の本場イギリスで作られた作品だが、この映画の撮影のためにポランスキーが渡英中、
妻のシャロン・テイトがチャールズ・マンソン・ファミリーに殺されたという。鬼気迫る演出はその心の傷が本作では出ていたのかもしれない。
ローズマリーの赤ちゃん 1968
1968米アカデミー助演女優賞(ゴードン)、脚色賞
1968ゴールデン・グローブ助演女優賞(ゴードン)
1969英アカデミー主演女優賞(ファロー)
1969キネマ旬報外国映画第5位

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ロマン・ポランスキー(脚)
ミア・ファロー
ジョン・カサヴェテス
ルース・ゴードン
シドニー・ブラックマー
モーリス・エヴァンス
ラルフ・ベラミー
エリシャ・クック・Jr
パッツィ・ケリー
チャールズ・グローディン
★★★★☆
物語 人物 演出 設定 思い入れ
ローズマリーの赤ちゃん(書籍)アイラ・レヴィン
 ニューヨークに引っ越してきた若手俳優のガイ(カサヴェテス)とローズマリー(ファロー)の若い夫婦。彼らはマンハッタンにある古いアパートを新居に決める。少々気味が悪いが親切なお隣のカスタベット夫婦とも仲良くなり、ガイの仕事もライヴァルの落伍によって良い役が次々に舞い込んできた。そしてここでローズマリーは待望の赤ちゃんを授かるのだが…
 アイラ・レヴィンの同名小説の映画化作品で、傑作揃いの1968年の全米興行成績も7位という成功を収めた作品だ。
 『戦場のピアニスト』により、今や押しも押されもしないオスカー監督となったポランスキー監督は、オカルト作も好んで制作する一面がある。
その大半は決して成功したとは言えないものの、その中では最も成功した、芸術的な冴えを見せたのが本作だと言えよう。
 いわゆるホラー作品とオカルト作品はかなりの部分でつながりを持っていて、純粋なオカルト作品はなかなか製作されないものだ。観客の求める部分が視覚的に来る怖さにあるため、モンスターなどを全く出さず、人間の演技だけで見せねばならないオカルトものは、雰囲気だけで見せなければならないため、かなりの芸術的なセンスを必要とするため、なかなかお目にかかることが出来ない。しかし、それは不可能でないというこ事実を本作はよく示しているだろう。
 確かに面白い作品で、他にほとんどこの手の作品での良作が無いことから、映画史的に言っても希少価値のある作品と言えよう。
 それで本作が何故これだけ面白くできたと考えてみると、勿論監督の力量と言えばそれまでだが、一つには、ここに描かれている恐怖というのは、
「自分はどこか間違った場所にいるのではないか?」という不安こそが本作の持ち味となっているのかと思える。主人公のファロー演じるローズマリーは、夫が成功すればするほど、隣人と親しくなればなるほど、そしてお腹の赤ちゃんが大きくなっていけばいくほど、不安を覚えていく。全てが快調のはずで、外面的には心配することなどなにもないはずなのに、拭いがたい不安がどんどん増していくことになる。外面的に確かに成功しているのだが、何か自分自身がここにいるのはおかしいのでは?と言う、疎外感が描かれているように思える。ある評論家によれば、これは監督が幼少時に味わったアウシュビッツでの出来事が起因してるとも言われる。
 本作はこの点が味噌となっている。誰しもそう言う不安は持ってる。特に現代の我々は何者からの圧迫がある事が普通で、それがもし全て消えて、全てが快調になったとしたら、それは喜ぶよりもむしろ、逆に不安を感じるのが普通じゃないかと思う。そんな上手く行くはずはない。と言うのが先ず念頭にあるから、どうしてもそう言う幸運が信じられなくなってしまうものじゃないだろうか。
現に私なんぞもいくつもの不安材料を抱え込み、これが全て解消されたらどんなに良いだろう。とか考える一方、もし本当にそうなってしまったら、怖くなってしまうだろうと言う予感もある。猿の手のお伽噺にもあるように、幸運とは、何かしらの代価を必要とする。と言う観念が私たちには強くあるのだから。
 その強迫観念を極端なまでに誇張したのが本作の特徴と言える。幸運が続く事は喜ばしいことなのだが、それが何故なのか分からない不安。更にその幸福というのは実は他者の不幸の上に成り立っていることを知る事や、幸福なはずの自分自身の体調がどんどんおかしくなっていくと言う事実。それらをひっくるめ、不安はどんどん増していくことになる。
 それには当然代価が支払われている。しかも彼女が全く思いもしなかった形で…
まるでそれは、現実において私たちが漠然と感じる漠然とした不安の答えのように。自分は幸せだと思いこもうとしても、実際には不安はじわじわと体を浸蝕していく。理性的な場所ではなく、本能的な場所にある恐怖とは、人間関係の中でこそ成り立つものだ。
 それがこの作品の真なる恐怖なんじゃないだろうか?この作品は身近すぎるのだ。更にこの舞台が決して神秘的な場所ではなく、マンハッタンの真ん中という地理的な要因も重要だろう。
 それに、ここでのファローが実に上手い。まるで本当に精神に変調を来したかのような、鬼気迫る役を見事に演じきっていた(…いや、事実ファローはかなりの躁鬱的部分が強い人らしく、この作品の直前に、彼女のトレードマークとも言えた長い金髪を発作的にばっさりと切ってしまったとか。それが本作に存分に活かされているのが皮肉ではあるが)。
 そう考えると、ホラー性を抜きにしてオカルト作品を成功させると言うことは、いかにしてそれが観客自身とオーバーラップさせられるかと言う点にこそある
(ある映画評論家の分析だが、『エクソシスト』が大成功したのも同じ理由で、あれはそれまで自分自身のコントロール下にあった子供が思春期を迎え、いきなりモンスターのようになってしまうと言う恐怖が描かれているからだとか)。それを見事に体現してくれたのが本作だと言える。
 それで「あいつの成功は悪魔に魂を売ったからに違いない」などと風評が立てられることはあるけど、それが本当だったと言うことで、ブラックジョークとも取ることが出来る。

 ちなみに、オカルト映画にはつきものの、怪談話みたいなのは本作にもある。まず2年前にフランク=シナトラと結婚していたファローは本作撮影中離婚の憂き目にあったのが一つだが、何と言っても、この作品の公開直後、ポランスキーと結婚して僅か一年の妻のシャロン=テイト
(前作の『吸血鬼』が縁で結婚した)がマンソン・ファミリーによって撃ち殺されるという悲惨な事件が起こってしまった(→『ヘルター・スケルター2004』(2004))。これらは別段神秘的なものではなく、あくまで人為的なものにせよ、やっぱり本作の呪いか?などと思えてしまう。
吸血鬼 1967

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ジェラール・ブラッシュ
ロマン・ポランスキー(脚)
ロマン・ポランスキー
ジャック・マッゴーラン
シャロン・テート
アルフィー・バス
ファーディ・メイン
イアン・カリエ
テリー・ダウンズ
イーアン・クワリエ
フィオナ・ルイス
★★★★☆
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 自称吸血鬼退治の専門家ブロンシウス教授(マッゴーラン)は助手のアルフレッド(ポランスキー)と共にトランシルバニアの片田舎の宿に一泊する。そこで宿の娘サラ(テート)に夢中になったアルフレッドは、彼女を追いかけていく内、吸血鬼の居城へと足を踏み込んでしまう。ところがその領主クロロックスの息子ハーバートは、今度はアルフレッドに惚れ込んでしまい、執拗に彼に迫ってくる…
 ポランスキー監督は世界的な名監督であり、数々の傑作を仕上げているが、そのジャンルは本当に多彩。文芸あり、歴史あり、前衛あり、サスペンスあり、ホラーあり、コメディあり…ジャンルだけ見るならまるで職業監督のようだが、それぞれがちゃんと自分流に味付けされていて、本当に見事な監督だ。
 ただ、ジャンルによっては受け入れられるものも受け入れられないものもあって、最初の内私はどうにも好みでないものばかり観ていたため、この監督を過小評価していたが、数観る内にどんどん評価を変えていった。そして監督の評価を決定的に変えたのが本作だった。
 この作品はホラーには違いないのだが(実際恐怖演出もかなりのレベルにある)、全編に渡って笑いに包まれたホラー・コメディに仕上げられてる。かなりニッチなジャンルではあるが、私はこれが滅法好きで、コロッと転んでしまった。
 吸血鬼映画にはいくつものお約束演出があるが、その約束を一つ一つ丁寧になぞりつつ、時にそれを逆転させてパロディにして上手いこと笑いに転換させていた。オーバーアクションだけでなく、編集の見事さにも驚かされる。
 とにかく演出が見事なのだが、この面白さというのは、場違いな場所に突然放り込まれてしまった真面目すぎる人間を笑うというものに近い。このパターンは監督には共通するもので、それを演出の匙加減でサスペンスにしたりホラーにしたり、あるいは本作のようにコメディにもしてしまう。かなりきまりの悪い笑いだが、それが巧さなんだな。

 ポランスキーはこの作品で女優シャロン・テイトと出会い、1968年に結婚。だがシャロンは1969年にチャールズ・マンソン・ファミリーに襲われて殺されてしまう。
袋小路 1965

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ロマン・ポランスキー
ジェラール・ブラッシュ(脚)
ドナルド・プレザンス
フランソワーズ・ドルレアック
ライオネル・スタンダー
ジャクリーン・ビセット
ジャック・マッゴーラン
★★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
反撥 1965
1965英アカデミー撮影賞
1965ベルリン国際映画祭銀熊賞(ポランスキー)

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ロマン・ポランスキー
ジェラール・ブラッシュ(脚)
カトリーヌ・ドヌーヴ
イヴォンヌ・フルノー
ジョン・フレイザー
イアン・ヘンドリー
パトリック・ワイマーク
★★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 イギリス映画であるが、監督はポーランド人のポランスキー、主演はフランス人のドヌーヴ。ポランスキーが初めて撮った英語台詞の作品で、イギリス映画史上初のオーガズムの声が聞こえる映画。様々な暗喩によって主人公の精神崩壊が描かれる。
 ポランスキー監督作品の中では最も恐ろしい作品とされる。物語はあまり評価されていない。そもそもは『袋小路』を作るためにこの仕事を受けたとか
水の中のナイフ 1962
1962ヴェネツィア国際映画祭国際映画評論家映画賞(ポランスキー)
1963米アカデミー外国語映画賞
1963英アカデミー作品賞

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ロマン・ポランスキー
イエジー・スコリモフスキ
ヤクブ・ゴールドベルク(脚)
レオン・ニェムチック
ヨランタ・ウメッカ
ジグムント・マラノウッツ
★★★☆
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 これ以上にないほどの単純なシチュエーションと物語を徹底して文学的に描く29歳の監督デビュー作。監督自身はこの作品を評して「状況を扱う映画が撮りたかった」と語っている

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