ランボー3 怒りのアフガン 1988 |
1988ゴールデン・ラズベリー最低主演男優賞(スタローン)、最低作品賞、最低監督賞(マクドナルド)、最低助演男優賞(クレンナ)、最低脚本賞(スタローン、シェルドン=レティック)
1989ゴールデン・ラズベリー この10年最低主演男優賞(スタローン) |
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シルヴェスター・スタローン |
リチャード・クレンナ |
カートウッド・スミス |
マーク・ド・ジョング |
スピロス・フォーカス |
サッソン・ガーベイ |
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物語 |
人物 |
演出 |
設定 |
思い入れ |
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前の作戦から数年が経過した。ランボーは戦うことしかできない自分の意義を疑問に思いつつ、南米で生き続けていた。そんな彼の耳に上司がアフガニスタンで行方不明になったと言う報が入る。唯一自分を理解してくれた彼のため、ランボーは再び立ち上がる。
退役軍人の悲劇を描いた1、ヴェトナム戦争の精算を描いた2、そしてこの3は何の意味を持つのか?
実は何の意味も持たない。先の2作がアメリカという国の矛盾をえぐり出そうとする試みであるとするなら、本作は単に共産主義憎し。と言うだけの作品に過ぎない。
本作のランボーはやはりタフで、ゲリラの連中に引けを取らずに共産主義と戦い続ける。これはこれで一つの価値観だろうが、既にハリウッドでは出し尽くした感がある。それをわざわざやる必要も無かろうに。
更にこの作品は極めてアフガン・ゲリラを好意的に描いてあることも特徴的。ラスト部分に「戦い続ける勇敢な友へ」とか書かれていたはず。
これは「敵の敵は味方」の論理だが、冷戦構造の崩れた現在、今やアメリカにとって一番の驚異は、まさにこのイスラム過激派に移行している。
ちなみにこれを書いているのは2001'9'13。つまりアメリカでの連続爆破テロの翌日。狂気に満ちた報道を見つつ、何となく、もうこの作品がアメリカで上映されることは永遠にないだろう。そう思ってしまった。
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