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1992 | 8'30 死去 | |||||||
女殺油地獄 監督 | ||||||||
1991 | 陽炎 監督 | |||||||
1990 | ||||||||
1989 | 226 監督 | |||||||
1988 | 肉体の門 監督 | |||||||
1987 | 吉原炎上 監督 | |||||||
1986 | 十手舞 監督・原作 | |||||||
1985 | 薄化粧 監督 | |||||||
櫂 監督 | ||||||||
世界最強のカラテ キョクシン 総監修 | ||||||||
1984 | 北の螢 監督 | |||||||
1983 | 陽暉楼 監督 | |||||||
1982 | 鬼龍院花子の生涯 監督 | |||||||
1981 | ||||||||
1980 | ||||||||
1979 | 闇の狩人 監督 | |||||||
1978 | 雲霧仁左衛門 監督 | |||||||
1977 | ||||||||
1976 | ||||||||
1975 | ||||||||
1974 | 暴力街 監督 | |||||||
1973 | ジキルとハイド<TV> 監督・製作 | |||||||
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1972 | ||||||||
1971 | 出所祝い 監督・脚本 | |||||||
1970 | 雪之丞変化<TV> 監督 | |||||||
1969 | 人斬り 監督 | |||||||
御用金 監督 | ||||||||
1968 | ||||||||
1967 | 牙狼之介 地獄斬り 監督・原案 | |||||||
1966 | 牙狼之介 監督・原案 | |||||||
丹下左膳 飛燕居合斬り 監督 | ||||||||
五匹の紳士 監督 | ||||||||
1965 | 獣の剣 監督・脚本 | |||||||
1964 | 三匹の侍 監督・脚本 | |||||||
1963 | ||||||||
1962 | ||||||||
1961 | ||||||||
1960 | ||||||||
1959 | ||||||||
1958 | ||||||||
1957 | ||||||||
1956 | ||||||||
1955 | ||||||||
1954 | ||||||||
1953 | ||||||||
1952 | ||||||||
1951 | ||||||||
1950 | ||||||||
1949 | ||||||||
1948 | ||||||||
1947 | ||||||||
1946 | ||||||||
1945 | ||||||||
1944 | ||||||||
1943 | ||||||||
1942 | ||||||||
1941 | ||||||||
1940 | ||||||||
1939 | ||||||||
1938 | ||||||||
1937 | ||||||||
1936 | ||||||||
1935 | ||||||||
1934 | ||||||||
1933 | ||||||||
1932 | ||||||||
1931 | ||||||||
1930 | ||||||||
1929 | 2'26 東京で誕生 |
陽炎 1991 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
1991日本アカデミー助演女優賞(荻野目慶子)、音楽賞、撮影賞、照明賞、美術賞 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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226 1989 | |||||||||||||||||||||||
1989日本アカデミー新人俳優賞(本木雅弘) | |||||||||||||||||||||||
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1936年2月26日。皇道派の青年将校等を中心とする一団が「昭和維新」を旗印に首都中枢を占拠すべく決起する…日本近代史上クーデターとなる二二六事件の顛末を描く映画化。 日本初のクーデター事件を総力を挙げて実写映画化した作品で、豪華スターの共演で事件の顛末を余すことなく描いた作品。1989年邦画興行成績6位と健闘。ちなみに五社監督は1929年の2月26日生まれなので、誕生日を記念するという側面もあったようだ。 …その心意気は認めよう。そして当時日本映画界にあってトップランナーであった五社英雄に監督させたと言う事も認めよう。 しかしである。はっきり言ってしまえば、本作は金の無駄遣いだった。おそらくは製作費も回収出来なかっただろう。 とにかくいろんな意味でもったいなさ過ぎた作品とは言えるだろう。当時の大スターが総出演し、演出的にも金が随分かけられているのはよく分かる。しかし、彼らの登場があまりにも刹那過ぎて、キャラの印象を留めるよりも「ああ、この人はこの役で出てるんだ」としか思えないような演出はいくら何でも酷すぎだろう。しかも事件そのものを追うため、中心人物が分かりづらい。本来だったら、これは中心人物を定め、その視点で見させるべきだったのだ。ところがそれが無いお陰で状況が分かりづらいだけで、ただ動く人を見ているに過ぎないものにさせてしまった。説明も短すぎる上にぶつ切りなので、とにかく分かりづらい。 キャラについても、誰一人高揚感が感じられず、全員抑えた能面のような姿で淡々と演じているので、盛り上がり所が全く分からず。 大体この軽佻浮薄を是とする時代(良い意味でも悪い意味でも)に、歴史的視点を欠いた作品を投入して果たして本当に売れると思っていたのだろうか?観させようとする世代も分からず。 ただ、オールスター共演作品だけに、奇しくも役者の新旧交代を印象づけることが出来た。と言うことだけは評価して良いかな? |
肉体の門 1988 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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陽暉楼 1983 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
1983助演男優賞(風間杜夫)、助演女優賞(浅野温子)、監督賞、脚本賞、撮影賞 1983毎日映画コンクール男優主演賞(緒形拳) 1983報知映画助演女優賞(倍賞美津子) |
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高知を代表する遊郭陽暉楼の芸妓桃若(池上季実子)は大変な売れっ子になっていた。桃若が自分の子であるにもかかわらず、敢えて桃若を連れてきた女衒の太田勝造と陽暉楼の女主人お袖(倍賞美津子)は、桃若にゆくゆくは陽暉楼を継いでもらいたいと願いを持っていたが、同時に勝造は珠子(浅野温子)という若い愛人との間を悩んでいた。あまりに情の深い珠子は、ついには陽暉楼にまで乗り込んでくる。そしてぶつかり合う桃若と珠子… いきなりネガティブな話を書くが、私は五社英雄という監督が嫌いだ。この人こそが私がもっとも嫌っている(最近はそうでもないけど)80年代の邦画の中心人物であり、本来の邦画の質を下げてしまったため、復興まで時間がかかったと思っている。80年代と言えば、他にも角川によるアイドル映画が流行り、これまた碌々演技もできないタレントを持ち上げてとりあえずの興行成績を上げてはいたが、五社監督はその対極にあり、重厚な作品を作り続けてきた。しかし、その「重厚」というのが、結局舞台を過去に変えただけの痴話喧嘩を延々と見せられるだけというのにあっては、好きになれるはずがない。大体最大の見せ場がヴェテラン女優の濡れ場ってのじゃなあ。 大嫌いな痴話喧嘩映画を作り続けてくれたお陰で、80年代映画の中でも嫌いな監督の筆頭に挙がる。 それでも何故かつい最近になって本作を観てしまった。 妙に金ばかりを使った長い長い物語で、その中で爛れたような関係を持った男女の長い長い物語が展開…どう考えても好きになれそうもない設定。ということで、最初からネガティブな思いで本作を観始めたのだが、実は、少しだけ監督を見直した。 私はてっきり五社監督というのは、要請を受けて渋々こういう作品作っていると思っていた。趣味じゃないので、演出だけくどくしてお茶を濁していたんだと。でも、本作を観ている内になんとなく意外に実はこういう映画を楽しんで作っていたんじゃないのか?と思い直す結果になった。 極論を言わせてもらうと、これ観て思ったのは、五社監督は意外にフェティ性が強い監督なんじゃないか?ということ。 この人の描く女性像はとにかく気が強い。気が強いだけじゃなくて、場合によっては拳に訴えかけるような、かなり暴力性を内に秘めた女性が多い。惚れた男にはとことん尽くす代わり、もし浮気などしようものなら、相手の女をとことんとっちめてやらずにはいられない。しかもそれが一人ではなく、複数登場する。 結果としてどうなるかというと、あられもない姿で女同士が殴りあうような描写ができあがる。本作の中盤、温泉場での女同士の組み合いは、ここまでやるか?と言うくらいにねちっこく、しかも長い。 それを観ていて、「ああ、なんだ。この人はキャットファイトが好きなんだ」と、自分の中で得心がいった。半裸の姐さんたちが殴りあい、組み合う。この部分にフェティ度を満足させていたんじゃないか?そう言えば『肉体の門』でも無意味な拷問シーンがやたらねちっこく描かれていたっけな。なるほど、これが趣味って奴か。 実は私はそう言ったフェティ度を強く持った監督が作る作品って結構好きでもあり、それを隠さずく堂々と描いているということだけでも、結構評価すべきなんじゃないか?と思い直したわけである。本作の温泉での乱闘シーンなんて、フェティ満開で、これを撮っただけでも、実は五社監督って大満足だったんじゃなかろうか?これだけの大作映画で自己満足度をこれだけ上げられるからこそ、一流と言われるのかも知れないな。 なるほど。こう言ったところで個性を出すことができる監督だったんだな。 …ただし、その部分を認めたとしても、私にキャットファイト見て悦に入る趣味はない。残念ながら。 |
鬼龍院花子の生涯 1982 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
1982ブルーリボン主演女優賞(夏目雅子) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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1982年邦画興行成績7位。夏目雅子が高く評価される。「なめたらいかんぜよ」は流行語となる 夏目雅子は大抜擢だが、五社協定が崩れ、邦画の斜陽期だからこそ、主演になれたとも言われる。五社監督も離婚直後で、再起を賭けて挑んだ。 |
闇の狩人 1979 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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雲霧仁左衛門 1978 | |||||||||||||||||||||||
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人斬り 1969 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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御用金 1969 | |||||||||||||||||||||||||||
1969毎日映画コンクール撮影賞、美術賞 | |||||||||||||||||||||||||||
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テレビ局が製作した初の映画。フジテレビによる。1969年邦画興行成績6位 |
牙狼之介 地獄斬り 1967 | |||||||||||||||||||||||||||
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牙狼之介 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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丹下左膳 飛燕居合斬り 1966 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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三匹の侍 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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旅を続ける浪人柴左近(丹波哲郎)は、代官松下宇左衛門支配下の村で農民が代官の娘亜矢を人質にして、強訴しようとしている騒動を目にする。村は飢饉と重税にあえいでおり、領主への直訴のためにこのようなことをしていると聞き、左近は彼らに肩入れしようとする。一方事の発覚を恐れた代官の松下は浪人達を雇い入れ、農民達が立てこもる水車小屋を蹴散らそうとしていた。その雇われ浪人の中には桔梗鋭之助(平幹二朗)や桜京十郎(長門勇)らがおり、左近の侠気に触れた二人も左近と共に戦うことを決意するのだった。 当時好評を博したテレビシリーズの映画化作品。主演の丹波哲郎らが強硬にテレビ版の監督だった五社を監督にするよう要求し、松竹が折れたと言う面白い経緯を持つ。 それでどうだったか? …う〜ん。何というか、『用心棒』(1961)ライクな『七人の侍』(1954)と言うか…その辺の設定だけ取り出して思想的な部分は全部ばっさり切る。まさにチャンバラだった。 これは映画作品だよな?と思ってしまえるほどに、非常にテレビっぽい作り(カメラの使い方が非常に平板的で、テレビの手法で押し通したって感じ)。結局本作の売りはそこではなく、キャラクターで見せようと言う所にあったんだろう。 確かにキャラクターについてはよく立っていた。特に丹波哲郎が味があること。でも、それだけ。農民が虐げられてるというのもありがちな設定だったし、農民と浪人の確執なんてものも全然ない。丹波演じる左近はお節介なだけ…お節介で命を賭けるってのは、物語としてはちょっと弱すぎる感じがするよな。それに三人の侍が揃うのだって、なんか単純すぎ。登場人物の少なさも寂しいところ。 …チャンバラはそれで良いと言われればそれまでだけど。 私は五社監督とは相性が悪いらしいが、これもやっぱりそうだったな。 |
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