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2010 | 11'7 死去 | ||||||||
SPACE BATTLESHIP ヤマト 原作 | |||||||||
2009 | 宇宙戦艦ヤマト 復活篇 監督・製作総指揮・企画・原作・脚本 | ||||||||
2008 | |||||||||
2007 | |||||||||
2006 | |||||||||
2005 | |||||||||
2004 | |||||||||
2003 | |||||||||
2002 | |||||||||
2001 | |||||||||
2000 | |||||||||
1999 | |||||||||
1998 | |||||||||
1997 | |||||||||
1996 | |||||||||
1995 | |||||||||
1994 | YAMATO 2520<OVA> 監督・製作総指揮・企画・原作・脚本 | ||||||||
1993 | |||||||||
1992 | |||||||||
1991 | |||||||||
1990 | |||||||||
1989 | 超神伝説うろつき童子 企画 | ||||||||
1988 | |||||||||
1987 | パッセンジャー 過ぎ去りし日々 製作総指揮・企画・原作 | ||||||||
1986 | |||||||||
1985 | オーディーン 光子帆船スターライト 製作総指揮・企画・原案 | ||||||||
1984 | |||||||||
1983 | 宇宙戦艦ヤマト 完結篇 監督・製作総指揮・企画・原案・脚本 | ||||||||
1982 | |||||||||
1981 | 宇宙戦艦ヤマト 新たなる旅立ち 総監督・製作総指揮・企画・原案 | ||||||||
1980 | ヤマトよ永遠に 製作・原作・総指揮 | ||||||||
メーテルリングの青い鳥 チルチルミチルの冒険旅行 企画 | |||||||||
1979 | 海のトリトン 製作・総指揮 | ||||||||
わが青春のイレブン 音楽プロデューサー | |||||||||
宇宙空母ブルーノア<TV> 製作・企画・原案 | |||||||||
1978 | さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち 製作・企画・原案・総指揮 | ||||||||
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1977 | 宇宙戦艦ヤマト 劇場版 企画・原案 | ||||||||
1976 | |||||||||
1975 | |||||||||
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1934 | 12'18 東京で誕生 |
宇宙戦艦ヤマト 復活篇 2009 | |||||||||||||||||||||||||||
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ヤマトがアクエリアスに沈んで17年。地球は又しても大きな危機を迎えつつあった。銀河の中心部から突如現れたブラックホールが着実に太陽系に向けて移動を始めたのだ。危機回避のプランはことごとく失敗し、ついに人類を新しい星に移住させる以外の方法がなくなってしまう。だが、移住先に向かう移民団を、何者かが襲う。スムーズな移民を実現させるため、今や長官となった真田は、ヤマトをアクエリアスから掘り出して再使用する事を決意する。そのために、今は輸送船の船長となっている古代進を呼び出すのだが… かつて第一次アニメブームを作り出し(ちなみに第二次はガンダム、第三次はエヴァとされる)、ある年代以上にとっては、忘れ得ない思い出を刻み込んだ「宇宙戦艦ヤマト」。これによってアニメはもはや子供のものではない。大人の鑑賞に耐えるものが作れると言うことを明確に打ち出し、今に至る日本のアニメーションの基礎を作った金字塔的作品だった。 「ヤマト」はアニメーションの幅を大きく広げることには成功した。だが、それは同時に「ヤマト」と言うブランドを作ってしまい、その呪縛は今に至るも健在。かなり罪作りな作品だ。だいたい、スタッフの方がその呪縛を解き放とうと、ヤマトを破壊して見せてもしぶとく復活するほどだから…もはやヤマトという存在そのものが日本のアニメーションにおける呪いか何かではないかと思えてしまう…で、それを観にいく私なんぞは完全に呪いに取り憑かれた存在なのかもしれん(そういえば、同じ呪縛として特撮界の「ゴジラ」があるが、金子修介の『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』(2001)ではゴジラを太平洋戦争で死んだ兵士の霊だとか言っていたが、それを言うんだったら、ヤマトこそ掛け値なしに亡霊そのものだ)。 それでも強引といえる手段で最終作とされた『宇宙戦艦ヤマト 完結篇』からもう長い時が経った(劇中に合わせて17年だ)。その間にもいくつかのヤマト復活企画はあったものの、帯に短し襷に長しといった感じで、ノスタルジーに便乗した企画ばかりだった。本編としての復活はあり得ないと思われたのだが、まさかの正統の続編としての完全復活。あきれると言うよりも、「これを観ろ」と言うオーラをまとわせての復活だった。いい加減つきあいが良すぎる気もするが、これは観ておく義務があると、自分を納得させて拝見。 で、その出来だが… うん。これは「ヤマト」だ。掛け値なしにこれは「ヤマト」の続編でしかあり得ない。というか、「ヤマト」以外でこの物語やったら、まず誰も観ない。 「ヤマト」が松本零次の手を離れ、西崎義展のものと言ってしまって良いが、この人が作る「ヤマト」はフォーマットが見事なほどに全部同じ。 宇宙から何者かによって地球の危機がやってきて、あらゆる手を尽くしてもそれをくい止められない。となった時に最後の希望として老朽艦ヤマトが発進する。これは1作目の完全に焼き直しで、もはや「ヤマト」と言ったら、このパターン以外にはあり得ない(もちろん色々細部は異なり、時に地球ではない他の星が危機に陥ってたりもするが)。これが悪いというより、ほぼ伝統芸としてとらえるべき事だろう。すべての「ヤマト」は同じストーリーでいく。それについてくる人間が付いてくればいい。その割り切りで作られてる。もはやこれ以外の物語はあり得ない。 お約束はもちろん最後の最後までちゃんときっちり詰まっており、決して削られることのない第三艦橋、上下移動する艦長席から、重力を感じる戦闘機の発進シーン、絶望的な特攻シーン。そして真田の「こんなこともあろうかと」のシーンまで。きっちり最初から最後まで「ヤマト」の餡が詰まった感じで、「これぞヤマト」な作りだった。いっそここまでやったら立派すぎて涙が出そうなレベルだ。ここまで「ヤマト」らしい「ヤマト」を現代で作るってこと自体に拍手送りたいくらい。 実際、上映終了後、出口から出る人の表情を眺めていると、一様ににやにやした表情してるし、きっと劇中のお約束シーンでみんなにやにやしてたんだろう。そしてそれはきっと私も同じだ。 先にも書いたが、「ヤマト」とは亡霊みたいなもの。かつて戦中派の人間があんなに辛かった戦争体験を語り合うことを楽しんだように、かつての先鋭的で、それ故に迫害されてきたオタクどもがにやにやするためにこそ、本作の意味がある。それを楽しめる人にこそ、本作は観てもらいたいものだ。 しかし、最後の最後の「第一部 完」には大笑いさせてもらった。まだ続ける気かよ。 |
宇宙戦艦ヤマト 完結編 1983 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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西暦2203年、伝説の回遊水惑星・アクエリアスの接近により、銀河の彼方ディンギル星は水没する。辛うじて母星を脱出したディンギル帝国の総統・ルガールは、ワープによってアクエリアスを地球に急速接近させ、人類を水攻めで殲滅した後、地球へ移住する計画を立てる。ディンギル帝国軍の凶悪な秘密兵器・ハイパー放射ミサイルによって、為すすべもなく倒される地球防衛艦隊。この空前の危機に、復活した初代艦長沖田十三の下、宇宙戦艦ヤマトはアクエリアスへと旅立つ。ヤマトに残された最後の手段とは… これについてコメントをしろ。と言う事自体、苦痛そのものに近い。 ストーリーは荒唐無稽(大体アクエリアスをワープさせられる技術力があって、自分の星を守れないようなお馬鹿な宇宙人が攻めてきたと言う時点で物語の破綻は見えた。沖田艦長の復活、善意の固まりと化したデスラーがほんのちょっと出てきて、ほとんど意味を持たないとか)。意味のないベッドシーンは挿入する。ここまで意味のないことをやっておいて、ヤマトの最後を感動的に見せようとするあざとさ。特にヤマトが沈没してからが長い長い。その時間はまさに苦痛そのもの私の中の大切なものが汚され、大人の汚さを見せつけられる結果となった。 墓石でも立てて完全封印してしまえ。出来ることならこの作品自体を闇に葬りたい。 強いて言えば、この作品は監督が二人で、脚本が5人、監修が二人という大所帯。「船頭多くして船山に上る」のが一番まずかったのでは? ヤマトのスタッフはこの後テレビアニメで「ブルーノア」と言う作品を作ったのだが、その動機が笑える。「何か新しいものを作らないと又ヤマトを作りたくなるから」だそうだ。まだ作る気だったんかい! ところで、どうしても疑問に思うのはガミラス星人なのだが、『宇宙戦艦ヤマト 新たなる旅立ち』で戦艦一隻だけ。しかも乗組員の大部分が死亡した状態だったのに、それから数年後のはずの『完結編』では銀河の大半を手中に入れている。しかも一目で分かるガミラス星人が大挙して出てくるのは凄い。僅か数年の間に一体どこから湧いて出た?1作目で地球がこんなやつらに勝てたのは奇跡としか言いようがないな。エイリアンより質が悪いぞ、こいつら。 尚、本作を機に西崎義展と松本零士は完全に袂を分かつことになった。そりゃそうだ。 |
宇宙戦艦ヤマト 新たなる旅立ち 1981 | |||||||||||||||||||||||||||
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白色彗星帝国と決別し、残存艦隊を率いたデスラーは訣別のため母星ガミラスに戻った。ところがそこで地下鉱物を盗掘する謎の船団を発見する。故郷を荒らされ激怒するデスラー。迷うことなく猛攻撃を加えるが,皮肉にもこれがガミラス本星の崩壊を招き,更には連星を失って軌道を外れたイスカンダルの暴走を引き起こしてしまう。デスラーからの通信を受け,かつての恩人イスカンダルの窮地を知ったヤマトはその迷走宙域へと向かう。するとそこへ暗黒星団帝国を名乗る謎の艦隊が現れるのであった。 次のシリーズの伏線として、そしてテレビ放映を前提として作られたような作品で、何となく壮大なプロローグと言った感じ。前作であまりにも人が死にすぎたため、新しいキャラクターを配し、腐れ縁であるデスラーと一旦決別させるために作った作品のようにも思える。 事実これ以降のヤマトはマンネリズムの境地に陥り、最早目が当てられなくなってしまう。そう言う意味ではこの作品こそが全ての元凶とも言えるだろう。 浮遊砲台に対するデスラーの行動は特筆に値するが、実はあの浮遊砲台、波動エネルギーが極端に苦手であるので、あの行動は完全に無駄であることが後に判明する。(しかし、デスラー砲も確か波動砲と原理は同じじゃなかったか?) 最後の古代とデスラーの別れのシーンは結構格好良いが、全く意味を持たないのが頭痛い。 ところで全滅した筈のガミラス星人が何度も大挙して出てくるのはシリーズ中最大の謎と言えるだろう。クローン技術なのか?それともタランとデスラーとでこさえたか?…気持ち悪いから考えるのをよそうと思う。 |