| 社葬 |
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| 松田寛夫(脚) |
| 緒形拳 |
| 十朱幸代 |
| 井森美幸 |
| 吉田日出子 |
| 藤真利子 |
| 高松英郎 |
| 根上淳 |
| 小松方正 |
| 菅貫太郎 |
| 加藤和夫 |
| 船越栄一郎 |
| 志乃原良子 |
| 芦田伸介 |
| 西山辰夫 |
| 小林昭二 |
| 有川正治 |
| 西田健 |
| 木場勝己 |
| 加藤善博 |
| 頭師孝雄 |
| 富永佳代子 |
| 不破万作 |
| 芹明香 |
| 山内としお |
| イッセー尾形 |
| 五十嵐義弘 |
| 平河正雄 |
| 山田良樹 |
| 北村和夫 |
| 中丸忠雄 |
| 野際陽子 |
| 加藤武 |
| 佐藤浩市 |
| 江守徹 |
| 若山富三郎 |
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| ★★★☆ |
| 物語 |
人物 |
演出 |
設定 |
思い入れ |
| 3 |
4 |
3 |
4 |
3 |
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大手新聞社の太陽新聞では太田垣会長派(若山冨三郎)と岡部社長派(高松英郎)の確執が深まっていた。両派が多数派工作に奔走する中、ついに岡部社長は太田垣波の切り崩しに成功する。ところがその晩、祝杯を挙げた岡部が芸者相手に腹上死してしまう。これによって"次期社長"を巡る抗争は一気に激烈さを増していく。そんな中、取締役販売局長の鷲尾(緒形拳)に社葬の準備が命じられる…
日本特有のシステムとして存在する“会社”という組織。これは世界的に見てもとてもユニークな構造を取っている。システム的には終身雇用制と年功序列制が二本柱だが、そのシステムをとても日本的なものとなった。
日本人にとって会社とは、営利団体であると同時に“家族”のようなものでもあり、同時に“宗教”のようなものでもある。会社組織に身を置く人間は多かれ少なかれ、会社に体どころか心まで預ける形となっていく。
今やそれらのシステムは崩れてしまっているが、昭和の時代にはそのシステムは色濃く残っていた。
ただし、これらを観て分かるとおり、どんなに家族的な雰囲気があったとしても、その根底は営利組織であり、厳然とした厳しさというものがあってこそ会社は成り立つ。
非人間的なシステムと、人間的なつながり。この二重の相容れないものをバランスを取って存在したのが、昭和時代の会社組織というものだった。
この矛盾を突いたものとして、コメディではあるが、森繁久彌の社長シリーズなどがあるが、その会社組織というものをハードに描いたらどうなるか。本作はその挑戦とも言える構造を取る。そのため、この物語は規模は非常に小さい。会社組織を批判している訳でもない。一つの会社の、しかもその葬儀を淡々と、しかし豪華メンバーを擁して華々しく描いているのが特徴だろう。
会社人間として生きる男は家庭を顧みず、ひたすら会社のために尽くし、そして余暇は愛人のために使う。主人公はあくまで普通の男で、しかし一本筋を通すことを本懐としている。この生き方は武士道にも通じている。
そのような、現代の武士の姿を描こうとするのが本作の狙いだったのかも知れない。少し設定を変えさえすれば、これは江戸時代の時代劇としても作れるし、日本人のメンタリティは変わってないことをちゃんと描いているようにも思えた。
でも本作が、全く原作を持たない、映画オリジナルのものってのが一番驚いた。てっきり原作があるからこんな物語になったのかと思っていた。 |
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