特撮館Top

特捜エクシードラフト

特捜エクシードラフト事典
<amazon> <楽天>

 1992'2'2〜1993'1'24

 メタルヒーロー第11作。「レスキューポリスシリーズ」の三作目でもあり、一部共通する人物も登場するが、基本的には独立した作品。
 前二作と較べ、ファンタジック性を上げており、人類外の戦いにヒーローが巻き込まれるような形で挑むのが特徴。また、前二作と異なり、ヒーローが複数存在し、カラーで分かれているので、ハードな戦隊ものといった風情もある。
 後半に登場した邪悪なサンタクロースは当時の子ども達を恐怖に叩き込んだとも言われる。

主な登場人物
叶隼人
ドラフトレッダー
(役)影丸茂樹。特撮における主演作は本作だけだが、「ウルトラマンティガ」のシンジョウ・テツオをはじめとするウルトラマンシリーズではお馴染みとなっている。
 エクシードラフト隊長でドラフトレッダーに実装する青年。インターポール出身で階級は警視正。多少ぶっきらぼうなところはあるが、責任感が強く冷静沈着で、特にこどもには優しい。
村岡耕作
ドラフトブルース
(役)河井護。本作が代表作。
 ドラフトブルースに実装する警察官。階級は警視。クールな外観と熱い言動が特徴。人情家ではあるものの、悪に対しては苛烈な反応を見せることもある。基本的には叶隊長の指令に忠実。
大熊拳
ドラフトキース
(役)榊原伊織。本作がデビュー作。
 ドラフトキースに実装する青年。消防隊レンジャー上がりの警視。空手の達人で熱血漢。人の中にある悪の炎を消すためという理由でエクシードラフトの一員となった。ちなみに趣味はお菓子作り。
日向愛 (役)中村由利。
 エクシードラフトの紅一点。かつてNASAでプログラマーをしていた。格闘術にも長け、オペレーター以外にも活躍すること多し。
桂木重吉 (役)福田豊土。多くの作品に登場するヴェテラン俳優。CMで「リンゴをかじると歯茎から血がでませんか?」のフレーズで知名度を上げた。
 SREDの本部長。階級は警視監。一見呑気そうに見えるが切れ者で的確な指示を与えていく。途中ICPO出港のため任務を離れることもあった。
一色哲夫 (役)溝口 舜亮。滝俊介の名義もあり、テレビドラマ「江戸川乱歩シリーズ 明智小五郎」の明智小五郎役。
 パリに出向した桂木本部長の代わりに本部長代行となった警視監。
正木俊介 (役)宮内洋。東映特撮ではトップスターの一人。
 ウインスペクターとソルブレインの指令だった男。現在警察庁での警視正を務めている。地球の危機に、再びレスキューポリスに舞い戻る。
デビット秋葉 (役)嵯峨周平。
 中南米テロ撲滅委員会の特別捜査官。既に殉職しており、宇宙から来た捜査官に肉体をコントロールされている。当初はエクシードラフトと対立していたが、やがて互いに認め合うようになっていく。
美香 (役)百地千寿。後に麻生真友子。子役時代に多くの東映特撮作品に出演した。
 隼人の夢の中に現れる少女。人類滅亡のカウントダウンを隼人に告げる。その正体は天使ミカエル。神の子を宿した愛を守って死亡。
カルロス東郷 (役)神威 狂児。元ヘビメタバンドのギタリストで、本作を機会に本格的に俳優に転身。
 国際的テロリスト。デビット秋葉の命を奪うが自らも死んでしまい、宇宙からやって来た生命体に肉体を乗っ取られてしまった。実は秋葉に憑依した宇宙人の弟で、能力も同じだが、警察官の兄に追われる犯罪者。
大門巌 (役)阿部祐二。
 大門コンツェルンの総裁。その正体は現代に蘇った悪魔であり、同じく神の使いである美香とは対立している。世界各地に様々な災害を起こし、生まれてくる神の子を抹殺しようと暗躍している。
話数 タイトル コメント DVD
第1話 死の幼稚園バス

  脚本:宮下隼一
  監督:三ツ村鐵治
 多様化する犯罪から市民を守るため、様々な分野からのスペシャリストが集まり、新たなレスキューポリスが誕生した。それが特捜エクシードラフトである。それに参加するため、ICPOから叶隼人が来日した。だが彼の目の前で知り合ったばかりの幼稚園児の乗ったバスがジャックされてしまう。しかもその犯人は未完成のバリアー発生装置が積まれていた。
 「ウインスペクター」、「ソルブレイン」に続く第三のレスキューポリスとしてエクシードラフトの結成が描かれる話で、隊長の隼人が着任するところから話が始まる。このパターンはどっちかというと戦隊ものっぽい。
 割と地道な捜査が主体のレスキューポリスシリーズだが、一話目は出来るだけ派手に。この話もカーアクションあり、戦いあり、爆発ありの大変派手な作品に仕上がっている。本物のバスを炎上させてもいる。
 そしてエクシードラフトの任務は犯人を追いつめるよりも人命救助の方。その事をきっちり描いた話となってる。
 氷室兄弟次男の梅男役は「特警ウインスペクター」の六角刑事役だった佐藤信一。刑事役が今度は犯罪者とは。又茜役は「ウゴウゴルーガ」でルーガちゃんを演じ、後に「ビーロボカブタック」で三鷹小百合を演じることになる小出由華。
<港でグラサン姿でポーズを決める隼人。どう見てもそれは悪人面。まあこれは狙ったのかも知れないけど。でもICPOからの着任でなんでハイウエイパトロールみたいな格好してるの?
 一話目からいきなり幼稚園バスのジャックって、なんか東映特撮のお家芸みたいなのやられてはねえ。
 レッダーの出撃に突風が起こるが、そこで何人かのパンチラシーンが。幼児のもあったが、これはアウトだろう。>
VOL.1
<A> <楽>
第2話 爆裂都市SOS!

  脚本:宮下隼一
  監督:三ツ村鐵治
 新設されたエクシードラフト本部に見学ツアーがやってきた。愛の弟の勝もツアーの中にいたが、喧嘩っぱやい勝はトラブルを起こしてしまう。一人で本部の見学としゃれ込んだ勝だが、勝手に乗ったスクラムヘッドが発進してしまう。更にその任務中、何者かによって襲撃を受けてしまう。
 エクシードラフト三人の絆を描いた話。ぽっと出の隊長に反発を覚えるどころか、まるで犬のように尻尾振ってるような…着任したばかりの隼人が早くもエースとしての存在感を見せている。
 話としてはレスキューポリスの定番であるマッドサイエンティストもので、復讐に燃える科学者が発明した武器に振り回される話となっている。今回登場した科学者もかなりマッドが入っていて良い感じだ。
<拳が作ったパスタを「まずい」と言いのける耕作。それは良いけど、耕作が口を付けたパスタをそのまま食ってるぞ。衛生面とかねえ…まあ、人によっては喜ぶシーンだが。
 小学生の見学者の目の前で喧嘩してしまう拳と耕作。仲がいいんだか悪いんだか。
 勝を助けた隼人は「日向君の弟の勝君か」とかえらい説明口調。既に分かってるって。
 RS−14を積んだトラックだが、相当危険な液体なのに、ちゃんとロックされてないような?
 学会を追放されたことを恨みに思うのは良いんだけど、やろうとしてるのは東京壊滅。そりゃ学会も追放されるわ。
 無重力砲とRS−14を合わせた時の危険性をあっというまに推測してしまう隼人。さすがエリート…というか、なんでそっち方面に考えるんだ?>
第3話 赤いスペードの影

  脚本:宮下隼一
  監督:小西通雄
 デパートに武装強盗が押し入った。早速出動するエクシードラフトだが、犯人の要求は現在刑務所に収監中のビル岩城を釈放させることだった。そしてビルは、実は過去隼人が捕らえた犯人だった。だが取り調べを受けたビルは「俺には仲間なんかいない」と言い張る。
 隼人の過去が描かれる話。かつてICPO時代に、同僚を失ってしまったという失態を演じ、その犯人との絡みを中心に、エクシードラフトの極秘捜査を描く。
 隼人と桂木本部長がエクシードラフト入隊を決意したのは、犯人逮捕よりも人命救助の方を優先する組織であったからということもここで語られる。
 昼行灯のように見えながら、決めるところはきっちり決める桂木本部長の姿も良い。前作の正木本部長のように現場に出る訳ではないが、むしろこっちの方がリアルに頼れる上司って感じになってる。
 そして黒幕の存在がここで少し語られていく。ビル岩城もそうだが、手にスペードの刺青をしているのは、組織の一員だとか。
 かつての隼人の同僚は後に「ジャンパーソン」の声を演じることとなる小峰裕一。
<エクシードラフトはレスキューの専門家のはずだが、「爆弾が外せない」→「犯人を捕らえろ」という単純構造は、到底プロには見えない。
 ICPO時代の隼人だが、何故かその舞台は日本。まあ、そう言う事もあるだろうけど、その場合ICPOに捜査権とか逮捕権とかあったっけ?
 ところでエクシードラフトの隊員がヘルメットを脱ぐシーンで、マスクをほとんど真横にずらしてるんだが(特に拳)、これだと頭が引っかかるはずだよな。>
第4話 生体兵器少女

  脚本:宮下隼一
  監督:小西通雄
 謎の犯罪組織スペード。その存在を調査しつつもエクシードラフトは日々の任務を遂行していた。そんな中、拳の知り合いの青年が誘拐騒ぎを起こしてしまう。
 今回は耕作と拳を中心とした話。拳はかつて犯人逮捕前に犯人を説得しようとして、殺されかかったという過去を持ち、犯人逮捕の方を優先する耕作は、ある意味ではレスキューとは遠い所にいる存在だが、しっかりレスキュー魂を持っている事が分かる。一方の拳は心優しく、犯人にも温情をもって接しているが、それが事件を引き起こすきっかけを作ってしまう。
 そんな二人に対し、極めて冷静に捜査を進める隼人。それも又二人を思ってのことだというのがこの話の骨子。内容も盛りだくさんで、なかなか良い感じに仕上がっている。
 そして前回少し語られた秘密組織スペードが登場。
 赤いスペードの男を演じているのは「ゴーグルV」ゴーグルブラックの春田純一。とは言え、シルエットのみ。
<私服とはいえ、エクシードラフトが外を張っているのにあからさまに怪しい行動を取る綾部。これじゃ勘ぐられるって。
 勝手に療養所に入って捜査をしている耕作。エクシードラフトにそんな権限があるの?>
第5話 一人ぼっちの宇宙

  脚本:鷺山京子
  監督:新井 清
 NASAの観測衛星シーガルと通信した小学生ユウタ。そんな通信が行われていることを知った産業スパイがロケット弾の誘導装置としてシーガルをジャックしてしまう。たまたまユウタと知り合った隼人は、ユウタからシーガルを探してくれるように頼まれる。
 少年と機械の友情話。機械はあくまで機械なので、命令を受けると絶対服従するため、その友情はかなりもろい。そんな機械のために命を張る少年と、その少年を守るエクシードラフト。トライジャケットを着込んでいるとは言え、ミサイルの直撃を体を張って止めるエクシードラフトの姿がなかなか素晴らしい。ユウタ役の子役が台詞棒読みなのがちょっと引くけど。
 これまでの話はエクシードラフトの一人一人に何らかの関わりのある物語だったが、今回から普通の物語になっていく。
<シーガルから耳をふさげと言われ、耳をふさぐユウタ。でもふさいだのは片耳だけだ。
 シーガルは女性声なんだが、ユウタの幻では少年だった。友達だと思ってるからそれで良いのかな?
 実装後、まだヘルメットをかぶってない顔に気合いを入れるべく平手打ちをする拳。顔が吹っ飛ばないだろうか?
 これまでの交流が通信だけなのに、ユウタの顔を見たら「ユウタ」と言っているシーガル。
 ところでピンポイントミサイルとはいえ、至近距離で爆発してるのにユウタが傷一つ受けてないのは何故だろう?
 ルイス大崎の持つミサイルポットは連射が可能らしい。筒は一本だけで、しかもミサイルの格納庫もなさそうなのに。>
第6話 トラック母ちゃん

  脚本:山田隆司
  監督:新井 清
 勝がイタズラしたため、トラックに乗った女性から叱責を受けていた。実はその息子俊彦はクラスメイトで、それでついちょっかいを賭けていたことが分かる。そしてそのトラックが乗せたヒッチハイカーは、実は国際テロ組織“砂漠の狼”だった。
 核爆弾を積んだトラックを阻止するエクシードラフトの活躍が描かれる話。この世界では非核三原則はどうなってるのか?と言う気もするが、非常に切実な話でもある。
 そしてトラックを守るため、日本中のトラックが結集するという燃える展開もあり(実際に併走しているのは一台だけだが)。物語も微笑ましく、見所は満載だな。
 今回は耕作を中心に、その過去が語られる。幼い頃に母親に死なれ、母を悪く言うこどもには、つい声を荒げてしまう。クールさが信条のキャラの弱点という事か。トラック母ちゃんに惚れられてしまい、ちょっとあたふたしていた。
 トラック母ちゃんを演じたのは「巨獣特捜ジャスピオン」でギルザ、「RX」ではマリバロンを演じた高畑淳子。「特警ウインスペクター」でも魔女を演じていた。今回は珍しく地に足が付いたお母さんキャラを演じている。
<砂漠の狼の説明をきちんとしている拳。実に説明的な台詞だ。
 ヘルメットを外した耕作は、今回は明らかにメットを真横に動かしている。どうやって脱いだんだよ?>
第7話 隼人 指名手配!

  脚本:宮下隼一
  監督:三ツ村鐵治
 ICPOから赤いスペードについての情報が来た。逮捕のため桂木本部長は隼人に極秘任務を与える。その任務とは、潜入捜査だった。そのため凶悪犯を装う隼人だが…
 3話から登場した赤いスペードとの対決を描いた前後編の前編。なんか最後まで持っていくかと思われた組織がこんな早く最終決戦になってしまい、なんか拍子抜けっぽくはあり。折角出た敵組織なんだから、もう少し引っ張っても良かったんじゃないかな?
 話そのものは見え見えの囮捜査なんだが、物語そのものよりも隼人をいかに格好良く撮るかに特化したような描写が映える。敵が春田純一という事もあって、肉体を使ったアクションシーンも映える。
 最後は赤いスペードに信用させるために桂木本部長を撃つ隼人の姿あり。勿論それはフェイクだろう。
 矢崎は春田純一が演じているが、その子役は声優として有名となる宮野真守。
<7年前に矢崎と撃ち合う桂木。それにしても二人とも全く顔が変わってないな。
 桂木の殉職?というシーンがあるが、それって最初に隼人が嘘で撃った銀行強盗の着弾と全く同じ。これはツッコミではなく、一応伏線として捉えるべきなのかな?>
第8話 スペード最終作戦

  脚本:宮下隼一
  監督:三ツ村鐵治
 隼人の決死の作戦によって、赤いスペードに首尾良く潜入出来た。だが桂木本部長は銃撃を受け、更に隼人はエクシードラフト本部との通信が途絶してしまった。
 前回桂木の殉職というショッキングな終わり方をしたが、一応隼人の潜入捜査そのものは成功している。
 そして隼人の前に現れた矢崎は実はクローンであり、本物の矢崎が赤いスペードの首領であることが明らかに。SF要素を普通の刑事ドラマに落とし込んだって感じもあるが、それも良しか。
 今回は矢崎役の春田純一が熱演してる。二役をこなしただけでなく、痛みや哀しみを演技だけできちんとこなしてる。
 一応ラストで矢崎はこども時代を思い出したと言うことになってる。一応前作からの引きで、犯罪者の心を救うという話にはなってるのか?
<隼人が潜入捜査をしていることは知らされているのに、本部長が撃たれたことにショックを受ける耕作と拳。もっと隊長を信じてやろうよ。
 隼人の連絡に「この銃が火を噴く」とか言って銃を抜く耕作。物騒な性格してるな。よくこれで警察官になれたよ。
 クローン矢崎は捨て駒だと矢崎本人は言っているが、赤いスペードの本拠地の場所はちゃんと教えてあったらしい。それでエクシードラフトに踏み込まれてしまう。なんだか作戦が一貫してないようだけど。
 クローン矢崎が殺された時、銃の先まで吹っ飛んでる。そこにも着弾したと言う事を示すのか、それとも単なる事故か?
 クローンの矢崎が死んだ時、その姿毎消えている。この世界のクローンって何?
 こども時代の矢崎は泥にまみれたパンを食べているのだが、泥まみれって割には綺麗なパンだな。>
第9話 危険な家族ごっこ

  脚本:扇澤延男
  監督:蓑輪雅夫
 誘拐事件が起こり、少年とお手伝いロボットが姿を消した。その犯人が目指した港で、裏切りに遭ってしまう。少年の保護を最優先するエクシードラフトだが…
 心優しい誘拐犯人を描く話で、こういった人情話はレスキューポリスには丁度良い感じ。実際この話では誘拐ではなく、少年の方が犯人に方にくっついて言ってしまった。
 物語そのものは良いけど、少年の母親役が妙に苛つく描写なのがちょっと引くけど。家族を大切にする耕作が思いっきり反発してるけど、それも無理もないところか。
 今回は耕作が隼人に反発する描写もある。母親に放って置かれたこどもの方に感情移入してのことだが、仕事そのものはちゃんとこなしている。
 あと、ほとんど活躍は出来なかった拳の方も、キースとしてのアクションはかなり高度なもの。
 長井清二役は遠藤憲一。なんだかんだで特撮には結構顔を出す人物だが、「ライオン丸G」のジュニア役は忘れられない。
<守のハウスキーパーロボットは盗みを働いた際、店員を突き飛ばしている。ロボット三原則は?>
第10話 隼人の一番長い日

  脚本:酒井直行
  監督:蓑輪雅夫
 手術を受けることになった勝の友人江田正彦は、手術を回避しようとする心が歪んだ幻想世界を作り上げてしまう。
 少年の心情に入り込んでしまうエクシードラフトの面々の活躍が描かれる話。こどもの恐怖心が幻想世界を生み出してしまうと言うものだが、普通の人間にそんな事はできないので、多分元々この少年にはESPの才能があったと言う事なんだろう。その辺説明されてないけど。
 不条理シーンは「宇宙刑事」シリーズでも多用されたが、この話の場合は可愛いものだ。今回に関しては隼人のみの幻想のため、他のメンバーは隼人を追いつめるためだけに登場してる。
 こどもの妄想の中で具体的な敵がいる訳でないので、切実渡が低く、ちょっと乗り切れなかったけど。
 なんだかんだ言って結構厳しいところを見せる隼人だが、それで「大っ嫌いだ」と言われてショックを受けてるシーンあり。
<自宅でくつろぐ隼人は、何故かジャケットのまま寝転んでる。ベッドが汚れるって。それよりそんな格好じゃごわごわして眠れないぞ。>
第11話 炎の超高速ロボ

  脚本:宮下隼一
  監督:小西通雄
 本部長がICPOのパリ支部に出向している中、一人の少年が勝に手渡したディスク。その中には爆破予告が入っていた。調査に向かったエクシードラフトだが、全く爆発物が発見されないにもかかわらず、予告通り工場が爆破された…
 敵はポセイドン。元々は海底開発用に作られたロボットだったが、開発者の野々村親子に盗み出されてエクシードラフトに挑戦した。超高速で動くことが出来る。
 珍しく敵ロボットが登場した話。元々は開発用に作られたはずのロボットだが、それを操縦するのが人間のため、破壊ロボットして使われるようになった。
 父親が会社によって殺されてしまったということで、会社に復讐しようとする和也。その過程があまりにいい加減すぎるのが気になる。
 桂木本部長がパリに出向したとのことで、突然新しい部長が就任。なんでも病欠だったそうだが、突然の話だった。
 子役で登場したのが「鳥人戦隊ジェットマン」のトラン役だった久我未来。でもちょっと言葉が素人臭い。
<隼人が描いたという敵ロボットの絵。特徴は捉えているが、まるでこどもが描いたような…それが狙いか?
 合ったばかり、しかも自分を拉致した和也に親しげに話しかける勝。まるでプロの交渉人ばりの機転だな。
 レッダーとポセイドンの戦いは高速で行われているが、特殊効果なしだったら、単なる追いかけっこ。
 レッダーが戦っている間生身だった耕作と拳だが、次の瞬間トライジャケットを着込んでいた。トライジャケットは手動で装着するから、そんな早く装着出来ないんじゃ?
 ポセイドンは海洋開発用だそうだが、だったらなんでそんなに高速で動く必要があったんだ?むしろ必要なのはパワーなんじゃないか?それに左手に銃を装着させる必要もないような?>
VOL.2
<A> <楽>
第12話 マッハのロボ戦線

  脚本:宮下隼一
  監督:小西通雄
 ポセイドンを脳波で動かしていた野々村和也がさらわれてしまった。和也の救出とポセイドンの破壊を任務としたエクシードラフトだが、ポセイドンは暴走を始めていた。
 敵はポセイドン。和也の脳波を解析して、和也無しでも動けるようになった。
 破壊ロボットとの戦いを描く後編。高速で動くポセイドンを相手に、東京中を駆け巡るエクシードラフトの姿がある。これだけ多くのロケをしてるのも珍しい。
<ガードラーのテストを行う際、無反動砲の弾を撃ち落とすという訓練をしているのだが、一発目は何故か何発もの弾が飛んできている。ロケット花火を使ってるな。
 工場破壊をデモンストレーションとして、ポセイドンを売ろうとする玉木。デモンストレーションは良いけど、これじゃ玉木自身が重罪人になってしまう。リスクが大きすぎないか?
 香港マフィアを追いつめるエクシードラフト。「こどもの命がかかってるんだ」と言っているが、これって立派な脅迫だよ。警察がやることじゃない。
 人質の和也がいるのに、どうどうと正面から、しかもヘルメットもかぶらずに現れるエクシードラフト。正々堂々と言って良いやら悪いやら。
 街中を高速移動して次々に建物を破壊していくポセイドン。でもスーツの仕様か、妙にがに股になってる。
 ポセイドンの標的である中光工業はどうやら都庁の正面にあるらしい。そんなところに破壊兵器が向かっているのに、警察は何をやってるんだ?
 ポセイドンを破壊した後、何故か全員でターボユニット全開で走り回るエクシードラフト。その意味は?
 和也の父の墓はどこかの公園の中にあった。そんなところに埋めて良いのか?>
第13話 禁断の地獄拳

  脚本:増田貴彦
  監督:三ツ村鐵治
 本当の殺し合いをさせるという裏カジノが行われていた。そのためスポーツマン達が次々と失踪してしまう。そしてそんな裏カジノに拳の友人の木暮が関わってしまう。真武館が怪しいと睨んだ拳は潜入捜査を開始するが…
 拳を中心にした話。空手家という設定のため、肉体を使ったアクションが映える話に仕上げられている。榊原伊織は本物の空手家なので、その腕は確か。実にそれらしい。
 終わりに拳はトライジャケットを脱ぎ、舞踏家として戦っているというのもなかなか良い演出。バックの夕陽も良い感じだ。
 木暮役の横山一敏はスーツアクターで、メタルヒーローシリーズの主役をずっと張っている。ちなみに本作のレッダーの中の人でもある。
<拳の潜入捜査に協力してちんぴら役を演じる隼人と耕作。二人ともあまりにもはまりすぎているのが何とも。
 疾走して数日で髭面になった木暮は良いにせよ、なんで髭がこんなに綺麗に生えそろっているんだか。
 拳がエクシードラフトであると分かっていて、罠にはめたのはいいのだが、結局拳の望み通り裏カジノに連れて行ってしまった。これ、全然罠になってないんだけど。仮にここで拳殺したりしたら、すぐにパクられると思うけどな。
 トライジャケットは他のヒーローと較べても遙かに装着に時間がかかるんだけど、装着してる間、ちゃんとそれを待っている敵も律儀だ。
 走る車に向かって蹴りを入れ、運転手を気絶させた拳のキース。でもその衝撃で確実に死んでると思うんだけど。
 夕陽の中で戦う拳と藤王。でも場面転換すると普通の日中になってる。一体どんな時間に戦ったんだ?>
第14話 遥かなる父の家路

  脚本:酒井直行
  監督:三ツ村鐵治
 スリで収監されていた工藤が釈放され、自分を逮捕した耕作に会いにやってきた。そんな折、強盗事件が起こり、出動したエクシードラフトは無事犯人逮捕するが、犯人の手際に疑問を覚える隼人。
 今回は耕作が中心の話。耕作が話の中心になると、ほぼ確実に親子の絆の話になっていく。具体的には、元スリが、こどものために再びスリに戻り、それが大きな事件に拡大していくというもの。普通の刑事物に近い話になってる。
<工藤が息子のために買おうとしたのはスーパーファミコン。時代を感じさせるが、これって未来の話なんだよな。こども同士で騎士ガンダムの話もしている…スポンサーへの配慮なんだろうな。
 一色代行曰く「フロッピーデスク」。これも時代を感じさせる言葉でもある。
 ところで朝に強盗に入られた会社の社長が日中普通に出歩いているのは何故だろう?少なくとも警察がこれまでマークしてたんだから、事情聴取という名目で留め置かれるぞ。
 銃撃を受けたエクシードラフトだが、ブルースは銃弾を受けてないのにのけぞってた。その後で銃弾を受けていたけど。
 子役の演技がちょっと固いのが気になるところ。>
第15話 前略金銀息子さま

  脚本:扇澤延男
  監督:蓑輪雅夫
 パトロール中の拳の前に突然現れたパンクな兄弟。みかねて二人に飯を奢る拳だが、ロッカーという二人に頭を抱える結果に。そんな時、未完成の超音波砲が盗まれたという。すぐさま調査を開始するエクシードラフトだが…
 拳が中心となった話だが、今回目立ってるのはむしろ隊長の隼人の方だったりする。壊れた隼人の姿は、むしろこれこそが影丸の素って感じでもある。「ベイベー」とか。今回出てきた金銀ブラザーズとそのお母さんの存在感も凄い。とにかくぶっ壊れたキャラばかり出てきてとても楽しい。そのお母さんの幻が登場するのも、物語としては面白い。
 意外に拳は交友関係が広いらしく、金銀兄弟を捜すのにも、どこかのロッカーに声をかけていた。
<金銀ブラザーズはギターとドラムだけ。これでバンドが組めるか?
 兄貴の金太の跡をたどる銀之助と母親。そこには金田の髪の毛が転々と…チルチルミチルか?
 超音波砲のテストにわざわざ採石場まで行っている稲垣だが、そこら中に目撃者を残していたらしい。根本的な部分でドジ過ぎるんじゃないのか?
 超音波砲というのは音波で攻撃するものだと思ったのだが、レーザーのように光が出ている。
 それと超音波を受けたら装甲なんか関係なく心臓止まりそうなんだが、普通に弾着している。
 病院まで遠すぎると泣きを入れる拳だが、12話では一瞬で東京中を駆け歩いていた。
 最後に畑で演奏している金銀ブラザーズ。でっかいアンプもあるけど、電源どこから持ってきてるんだ?>
第16話 絶体絶命の愛

  脚本:山田隆司
  監督:蓑輪雅夫
 NASA時代に愛が制作に関わったテラ3号が地球への落下コースに乗った。その中には愛が作っていた宇宙ロボットのデュークが乗り込んでいた。それを知りつつ、SIGを守るために自ら撃墜した愛。だが地球に落下したデュークは、愛に裏切られたと思い込み、復讐のために日本へとやってくる…
 愛が中心となった話で、彼女に愛憎を抱く宇宙ロボットのデュークによって絶体絶命の危機に陥る話。アクション女優中村由利を見事に体現している。
 ロボットと人間の交感という重要な物語でもあり、物語も良いのだが、問題として、デュークが何でこんなレトロデザインなんだ?人間型にすることで人の代わりに操縦とかも出来るようになったらしいが、この姿では難しいだろうな。
<デュークは感情を持つというが、それで人間を殺すまでになってしまう。アシモフのロボット三原則は完全に無視されているな。
 デュークの乗ったジープはデューク自身が運転しているはずだが、両手をぶらぶらさせている。遠隔操作なのか?ところで、運転手が顔を伏せている姿が見えてるぞ。
 デュークに対して上から目線で喋っている耕作だが、あっけなくデュークによって重傷を負わされている。思い上がりがこの人の弱点だな。
 トライジャケットを実装した耕作があっけなく倒されているのに、タンクトップ姿でデュークの前に現れる愛。最早自殺願望としか思えない。
 デュークの持つ銃はM16のようだが、一体どれだけ弾が入ってるんだろう?ロボットの癖に命中度が悪いのも気になる。
 デュークに対して麻痺弾を撃つブルース。機械にそんなの通用するのか?通用したけど。
 ガードラーを使ってデュークに突っ込んでるエクシードラフト。これって加速装置だよな。普通に反撃食ってるけど。
 波止場から身を投げ出して爆発したデュークだが、何故か海のど真ん中で爆発してる。>
第17話 シンデレラを救え

  脚本:鷺山京子
  監督:小西通雄
 自動車事故現場に居合わせた拳は母と娘を救出した。そしてその娘ミカのお見舞いに度々病室を訪れるのだが、その病院は細菌兵器の犠牲となった杉原医師によって、復讐のために用いられようとしていた…
 拳が中心となった話。優しい性格のため、こども絡みが多いのがこの人の特徴か。
 妙に不条理な世界が展開する話でもあり。こどもの妄想と言えばそれまでだが、ショックを受けたこどもの精神が現実と空想を混同してしまうと言うのは現実にもある話。ちょっと大げさだけど。
<潜入捜査でトイレで定期連絡をする耕作。目の前に捜査対象がいると言うのに危機感のない奴め。
 P−6は細菌兵器というのだが、何故か化学方程式になってる。細菌兵器と化学兵器は違うよ。
 操作に行き詰まりを感じた耕作はついに実力行使に…エクシードラフトにここまで捜査権限があるとは。
 作戦中、ミカの電話があったことが本部から伝えられる…どんな組織だ?
 病院で捕まってたミカに「病室に戻ってるんだよ」と言っている拳。ここが危ないという意識は無いのか?
 平和式典にボディーガードを連れてくるのは良いけど、銃で武装させるのはおかしくないか?と言うか、この世界では誰でも銃持てるのか?
 階段に横たわる大鳥を見たミカは「あの人がシンデレラ?」とか…どういう目をしてるんだ?
 P−6の瓶を割れないようにするのではなく、割ってからそれを燃やす作戦に出たエクシードラフト。割った時点で全ては終わりって気もするんだが?それで割れた瓶のすぐ近くにいたミカと普通に接しているのも変。>
第18話 パパは嘘つき警官

  脚本:中野 睦
  監督:小西通雄
 ビル火災に出動するエクシードラフト。だが燃えさかる炎の中、何者かが逃亡するのを見る。捜査の協力に所轄の警官に協力を仰ぐが、それは耕作の加藤だった。
 今度は耕作が中心となった話で、やっぱり家族の絆を描いた話になっている。タイトルは「嘘つき」だが、実際は単に忙しくてこどもを構ってやれないだけ。
 素直なこどもが詐欺師に騙されてしまう話なのだが、別段心理透視機なんてなくても話は成立するが、そうすると特撮にならないので科学を無理矢理入れてみたと言う事かな?話がしっくりきてないような感じもあり。ツッコミも楽しくない。
 詐欺師の沢田役は「光戦隊マスクマン」レッドマスク役の海津亮介。人当たりはいいけど腹黒い犯人役を上手く演じていた。
<警官の息子を誘拐して丸め込んでしまう沢田。いくら自分の詐欺師としての力量に自信があるとしても無茶するなあ。これでうまく行く方がおかしいのだが、それで何とかなってしまうのが特撮か。>
第19話 光を破る侵入者

  脚本:宮下隼一
  監督:三ツ村鐵治
 仲の良い家族がキャンプ中に隕石落下に遭遇した。父と息子に隕石から光が入り込む。その日からどこかおかしな行動を取るようになった二人だが、そんな会田家を暴漢が襲う。偶然そこに居合わせたパトロール中の耕作と拳だが…
 前回までが一応レスキューポリスらしさをちゃんと残していたが、ここから一気に話が転換。宇宙人との邂逅と戦いになってしまった。地に足の付いた物語展開がだんだん怪しげに…これが本来の特撮らしさとも言えるけど。
 光の宇宙生命体が普通の人間(死者)に憑依するって設定そのものは全く『ヒドゥン』と同じなんだけどね。幽霊ものとしても考えられるよな。
 あと桂木本部長が今回から復帰。一色代理はこれ以降出ないようだ。
 今回はデヴィッド秋葉の登場回なのだが、むしろ犯人のカルロス東郷の役者神威杏次の演技が鬼気迫るもので、全てをこの人がかっさらってしまった感じがある。OV版ウルトラセブンではスワ役を演じていた。
<今回の話は偶然に偶然が重なりすぎ。エクシードラフトの関係者の回りにばかり怪異が起こるのは何故?
 ススムを殺すためにカルロスがやってくるのだが、花束の入った段ボールに銃を忍ばせている。これ『ターミネーター2』だよな?>
第20話 時空を越えた友情

  脚本:宮下隼一
  監督:三ツ村鐵治
 会田家を執拗に狙うカルロス東郷と、そのカルロスを追う刑事デビッド秋葉。だが実はその二人は既に死んでいることを知らされた隼人は、それでも会田親子のために戦う事を決意する。
 宇宙人編の後編。前半で散りばめられた伏線を回収しつつ、アクションに力が入った話に仕上がった。生身の人間の姿をしているにも関わらず、レッダーを全く歯牙にもかけない凶悪犯に立ち向かう姿が描かれている。
 宇宙人と地球人の友情というのがメインになるのだが、その決着はまだ付いていない。これから新しい物語が始まる幕開けってところ。
 ただ、やってることはやっぱり『ヒドゥン』だ。
<隼人の名前をもう知っている秋葉。どこで名前を知った?
 宇宙人が現れたという事実を簡単に信じ込むのは、いくら長めに時間を遣っているとは言え、かなり無理が?
 東郷が狙っていたX−13は宇宙ウイルスだそうだ。さっき宇宙人は肉体を持たないって言ってなかったか?それでどうやって感染するんだ?>
第21話 わたしはサイコ I

  脚本:宮下隼一
      細野辰興
  監督:蓑輪雅夫
 拳とパトロール中の隼人は一人の女性を救助する。だが病院に連れて行ったところ、彼女は人造人間であったことが分かった。故障と見られた彼女はロボット刑務所送りとなるのだが…
 ロボットと人間の間の恋愛が描かれる。こういう話ではやっぱり隼人が中心になるだろう。
 このアンドロイドは人間の脳が使用されたもので、その脳の持ち主は過去隼人と関わりがあったことが分かるが、本話ではここまで。何故彼女がアンドロイドになったとか、謎は後編に持ち越し。
 今回から新装備がお目見え。なんか重要な事件が起こってその結果新兵器が与えられる訳ではなく、いつの間にか新しい装備が付いてしまったと言った感じ。
 この世界ではロボットは比較的当たり前らしく、人型のロボット刑務所みたいなものもある。それにしてはたいして出てきてない…と言うより、レトロタイプのロボットばっかしか出てきてなかった。どんな世界観なんだろう?
<ロボット刑務所にいた黒塗りのロボット…これマッドギャランじゃないか。
 パリ時代の隼人は結構女性にも手が早かったようだ。なんだかにやけている姿が今とは全然違って見える。
 しかし、なんで1×1の前の名前がサイコなんだ?サイコパスと思ってしまうじゃないか?>
VOL.3
<A> <楽>
第22話 わたしはサイコ II

  脚本:宮下隼一
      細野辰興
  監督:蓑輪雅夫
 殺人アンドロイド1×1は小川彩子の脳を使用したものだった。彩子の記憶を取り戻した1×1は、使命と記憶の板挟みとなって苦しむ。そんな1×1の事を知った隼人だが…
 隼人とロボットの間の恋話。しかしやはり結果は悲恋のまま。問題として、彩子の方は隼人の事が好きだって事はよく分かるんだが、隼人の方はあくまで使命感で1×1につきあっていたって印象かな?
 彩子が1×1になったきっかけというのが、組織を抜けようとしたために肉体改造され…って事だった。その程度で人体改造するって事自体が問題の気がするんだが。
<1×1が乗った車の上にしがみつく隼人。“何故か”いつもの採石場を走っているその車。激突する際、上にしがみついているはずの隼人の姿が無く、いつのまにか車の中に移動していた。どんだけ素早いんだ?
 1×1を逃がした隼人をなじる耕作を殴りつける隼人。責任転嫁は本人が一番嫌がってたことなのに…まあこれで隼人の感情の高ぶりを示したんだろうけど。
 彩子の母絹を殺すために、完全防弾の部屋を作ったりガスを流し込んだり、えらく凝った殺し方をする。
 彩子と絹を救うためにビルドライバーを装着するエクシードラフトの面々。それにしてものんびりすぎるなあ。こんなんだったらいつもみたいに銃を使った方が良いんじゃないか?
 彩子と1×1の意識が戦っているのは脳の動きで表しているが、脳みそがグニャグニャ動く描写はやめて欲しいがなあ。>
第23話 死をよぶ愛の説得

  脚本:扇澤延男
  監督:小西通雄
 拳銃密売組織を追っていた刑事高田が殉職した。犯罪者からも好かれたその刑事の足跡を辿る耕作。だがそこで高田が追っていたのは、耕作の憧れだった乾刑事だった…
 警察の内部にいた犯人をどのように扱うか?という話で、普通の刑事ドラマとしても充分で、実装する必然性も低い話。尺が短いので、やや話は単純だが、こういう話をちゃんと持ってこれるところにレスキューポリスの強みがある。
 耕作が話の中心となり、今回は隼人に対しても指示を出してるシーンがある。
 ここで元犯罪者達がコミカルに絡んでくる。バランスとしては結構良い具合の話じゃないかな?
<話そのものの完成度はかなり高く、ツッコミ所もほとんどないが、このタイトルはちょっとおかしいような気がする。別段愛を持って説得した訳じゃないしなあ。>
第24話 傷だらけの迷走

  脚本:中野 睦
  監督:小西通雄
 友人の名取の新車でドライブに誘われた拳。二人と拳にくっついてきた勝の三人でドライブに行くことになるのだが、そんな名取の車にちょっかいを出してくる暴走族達。
 今回は拳を中心に、その友人との交流が描かれる話。青年実業家となったかつての親友が実は…という皮肉じみた話になっている。
 人生の敗北者となることを、自分で選んではいけません。という事かな?
 名取浩司役は「鳥人戦隊ジェットマン」結城凱役の若松俊秀。それを前提に話を作ったとしか思えないような役を演じている。
<名取の車は情報攪乱を起こす車らしいが、逆にそれって場所が特定されるんじゃないのか?
 普通に町を走っていたのに、カーチェイスの場所はいつもの採石場。なんでわざわざこんな所に来るんだ?>
第25話 発進! 超マシン

  脚本:宮下隼一
  監督:三ツ村鐵治
 エクシードラフトに新しい戦力が加わった。スーパーマシンのバリアス7を受け取りに言った隼人の留守中、耕作と拳は警視庁の避難訓練に参加するのだが…
 新装備のバリアス7登場の話。鳴り物入りで登場したレッダー専用車だが、むしろ今回の中心は耕作と拳の二人で、最初に新装備ではなく新人がやってくると聞かされて嫉妬しまくりの二人の行動が可愛い。
 そして存分にバリアス7の性能を見せる訳だが、なんか地味になってしまった印象。
<通信装置が使用不可能となり、犯人の言うとおりにするしかない耕作と拳。でも通信の方法は色々ありそうだけどね。例えば現金輸送車の警官にメッセージを手渡すとか。
 犯人の言うとおりに車を走らせ、降りようとしたら犯人がそれを見ていた。どうやって先回りしたんだろう?
 犯人の理不尽な要求に「俺たちは警察だぞ」と言う耕作。エクシードラフトは警察じゃないはずだけど?
 新装備のバリアス7だが、実装はこれまで同様手動らしい。折角だから自動装着出来ればいいのに。>
第26話 明日への激走

  脚本:宮下隼一
  監督:三ツ村鐵治
 毒ガス発生装置が仕掛けられた乗用車が都内を走っているという情報を得たエクシードラフトは、早速新装備バリアス7と共に出動する。だがその乗用車に乗っていたのは、自殺死亡の親子だった。
 今回は完全にバリアス7のためだけに書かれた話。存分にバリアス7の性能を描いている。まあスポンサーの意向で描かれたような話と言えばそれまで。
 ものとしては、30キロ以下になると毒ガスが発生するとか、ほとんど『スピード』そのものを地味に演出したような話になってしまってるんだが。それを運転してるのが自殺志願者ということが面白いところか。逆に車を止めようとする親子を追いかけねばならないヒーローの苦労があり。このシナリオは面白く、映画にも出来そうなのだが、今回の主役であるバリアス7の活躍に全部取られてしまった感じ。
<相当なスピードで走っているバリアス7だが、実装はやっぱり手で行っている(ヘルメットだけ?)。手放し運転になるんだが。
 車に乗っている親子が自殺志望とかすぐに分かってるけど、随分簡単に断定してしまうもんだな。
 毒ガス投射は明らかに30キロ以下になってるシーンもあるんだが、毒ガス出てないな。
 最終的に毒ガス搭載車は冷凍して爆発させたんだが、それってひょっとしたら毒ガスが漏れてしまう可能性もあるんじゃないか?>
第27話 拳のラブストリー

  脚本:酒井直行
  監督:蓑輪雅夫
 拳が出勤途中で出会った心優しい女性真弓。その姿を見た拳は彼女に一目惚れしてしまう。すっかり舞い上がってしまった拳だが、次に彼女と会った時、雰囲気が一変していた。
 タイトル通り拳の恋物語。だけどそれに犯罪が関わってきて、大変な目に遭ってしまう話で、純粋な拳の気持ちをもてあそぶ悪の組織という図式。今回は拳が可哀想な役割だった。
 そして人の感情よりも冷静な推理を優先する隼人の姿もこういう話では映える。最後に拳が亜川を射殺しそうになった時の説得シーンが中々冴えている。
 真弓役は「地球戦隊ファイブマン」ファイブイエロー役の早瀬恵子(現成嶋涼)。立ち回りがとても派手なのはそう言う事か。
<ところでタイトルが「ストーリー」ではなく「ストリー」なのは何か理由が?
 エクシードラフトは基本的に私服らしいが、拳の格好はちょっとラフすぎる。これじゃ特殊組織とは思えないぞ。更に遅刻しそうになって、更に寄り道するとか。組織陣としての自覚が薄すぎる。
 亜川の持っているコントローラーで自在に動かされる真弓。コントローラーを奪えばいい訳だが、愛に指摘されるまでその事を全く考えてないエクシードラフトの面々。>
第28話 光の戦士、再び!

  脚本:宮下隼一
  監督:小西通雄
 エクシードラフトを世界のレスキューポリスのモデルとして、パリのICPOから視察団が訪れることとなった。だが、その視察団の前に立ちふさがる影があった。
 カルロス東郷&デビッド秋葉の再登場回で、前後編で展開する。前編の本話は、Aパートがエクシードラフトの活躍を振り返り、秋葉の登場までが回想シーンで語られていく。
 隼人がエクシードラフト隊長となって7ヶ月という言及があった。劇中時間と実際の時間はリンクしているようだ。
 そしていよいよBパートから本来の話の始まり。ICPO視察団になりすましたテロリスト集団がエクシードラフトを倒すために来日。その黒幕カルロス東郷を倒すためにデビッド秋葉がエクシードラフトに協力するというところまで。
<ICPOの視察団だが、何故か全員日本人のように見える。>
第29話 さらば、光の戦士

  脚本:宮下隼一
  監督:小西通雄
 エクシードラフトとデビッド秋葉によるカルロス捕獲作戦が遅々として進まない中、当のカルロスは勝を人質に取りエクシードラフトに挑戦状を叩き付ける。勝を人質に取られた愛によって狂わされるシム。目を失ったエクシードラフトだが…
 カルロス東郷とデビッド秋葉にまつわる話の完結篇。カルロスとデビッドはどちらも宇宙からの精神生命体によって乗っ取られているのだが、その二人は兄弟だったという事実が発覚する。
 そしてその兄弟同士の対決だが、二人とも濃い顔してるので、えらい緊迫感。こども向けの特撮作品には見えないな。二人が抱き合うシーンまである。濃すぎるよこれ。
<愛の挿入したフロッピーディスクにはウィルスが仕込まれており、エクシードラフトのコンピュータがハックされてしまうのだが、何故コンピュータ全体が爆発する?自爆プログラムでも作動させたのか?
 精神生命体の兄弟ってどんな関係になるんだろう?元は肉体を持っており、その兄弟だったって事?
 バリアス7のレーザーによって穴が空いた壁に突っ込むエクシードラフト。何故か部屋の中からレーザー光線が出ていて、外からバリアス7が突入してる。
 本部のコンピュータを修正しようとする技術員達。地雷探査装置らしいものを全員手にしているが、一体どんなものが仕込まれてるんだ?
 ハッキングされたコンピュータのキーボードを使って逆探知する愛。キーボードはあくまで付属品だから、それでコンピュータがどうなる訳でもないはずだが。
 光になってエクシードラフトの前から去っていくデビッド…精神を乗っ取っただけじゃなくて、肉体まで変質させてたのか。だったらもっと効率よく戦えないもんかな?>
第30話 狙われた護送作戦

  脚本:増田貴彦
  監督:三ツ村鐵治
 命を狙われている重要参考人森山を東京地検まで護送することとなったエクシードラフト。偽装のため、二手に分かれ、耕作がその護衛に当たるのだが、その情報は漏れていた…
 命を狙われている護送犯と共に逃げ回る耕作と護送犯の友情を描いた話。これも別段特撮でやる必要性のない話だが、とにかく耕作が頑張る話として仕上がっている。このパターンは前作「ソルブレイン」でもあったが、キャラの性格の違いで、これはこれでちゃんと耕作らしさってのが出ている話になってる。ブルースに変身出来ないという設定なので、生身のアクションが映えている。
 ブルースの自動実装シーンあり。これまでは手動で装着していたが、スクラムヘッドが使えるようになったため、こういう事も出来るようになったか。
 森山役は「超新星フラッシュマン」レッドフラッシュ役の阿川藤太(現垂水藤太)。
<東京地検に行くことになったはずだけど、何故わざわざいつもの採石場を走る必要性があったんだろう?
 東映特撮ではお馴染みの吊り橋に追いつめられる耕作。銃弾は欄干に着弾しているが、花火の接着が甘かったらしく、空中で爆発してるのがあった。
 スクラムヘッドで実装するブルース。キースも出来るんだろうけど、どうやって区別するんだろう?>
第31話 過去への特救便

  脚本:酒井直行
  監督:三ツ村鐵治
 科学者夏目博士はタイムマシンを完成させ、自ら過去へと向かった。そこで変えようとしている歴史とは。そしてそれを阻止しようとするエクシードラフトも過去へと向かう。
 レスキューポリスシリーズにはマッドサイエンティストが良く似合う。タイムマシンを本当に完成させてしまったという博士が、それを悪用しようとして、それを阻止しようとするエクシードラフトの活躍が描かれていく。
 迷宮入りした事件が実は…という意外な展開に持って行くのも、物語的には良し。
<夏目博士が着用しているスーツはぴっちりしたタイツ姿。おっさんの乳首とか、出た腹とか。あんまり見たくないものが画面いっぱいに…
 まあ、タイムトラベルものにツッコミ入れるのは野暮なんだが、タイムトラベルには装甲服が必要→エクシードラフトに頼もう。という単純すぎる構図がなんとも。つか、それでよく出動したな。
 時を超え、高校時代の愛と会うエクシードラフトの面々。でもこのセーラー服姿は流石に無理が…ん?5年前に高校生で、その後NASAの研究員になった上でエクシードラフトのオペレーター?もの凄い経歴だな。
 まさに夏目博士がタイムマシンを完成させたその日、息子の達也も装置を完成させていた。偶然にしても出来すぎ。
 達也の研究所職員は全員最初からマシンガンで武装していた。どんな研究室だ?>
VOL.4
<A> <楽>
第32話 耕作のガンコ親父

  脚本:扇澤延男
  監督:蓑輪雅夫
 突如現れた装甲車が町を破壊し始めた。原子炉を積んでいるその装甲車に攻撃が出来ないエクシードラフトだが、この装甲車の設計士森崎を突き止めた耕作は、設計図の事を全て忘れてしまったという森崎に食い下がる。
 耕作が中心となった話。やっぱり家族が題材であり、レンタル家族を注文した科学者の家庭に入り込み、心を解きほぐすという話。結果として、この話は頑固者の科学者を騙す話になってしまってる。
 家族がいない耕作に一日だけの家族が出来たと言うことでも話としてはまとまっている。
<森崎家にレンタル家族として入り込む耕作と愛と勝。耕作の七三分けはともかくとして、愛のパーマ姿はやりすぎ。それに愛は20代そこそこ。弟の勝を息子にするのもかなり無理が…
 結局犯人のアジトに乗り込むことになったエクシードラフト。エクシードラフトは実務部隊だから、こういう事は別な特殊部隊が行うべきでは?何でも屋かよ?>
第33話 完成! 戦闘強化服

  脚本:宮下隼一
  監督:蓑輪雅夫
 地球破滅のカウントダウンを聞かされるという悪夢を観た隼人はその朝に命を狙われる。一方、誘拐現場に居合わせた耕作と拳は、その犯人を追うが、そこでも二人は命を狙われてしまう。
 炎の黙示録編と題された前後編の前編。前編のこの話では新しいトライジャケットの登場話だが、最初はエクシードラフト最大の危機として、トライジャケットの破壊という話に持って行く。
 トライジャケットは基本的にレスキュー用だが、これからの敵との戦いに備え、今度は戦闘用のバトルジャケットに模様替え。でもレッダーはともかくブルースとキースはほとんど違いがないぞ。
 そして隼人の夢の中に現れる謎の少女。
<普通の人の顔を銀色に塗って、それをサイボーグと言い張るのはかなり無理がある。
 生身でサイボーグの自爆に巻き込まれたはずの隼人だが、次の登場時には完全に無傷。どうやって逃げたんだろう?
 トライジャケットの破壊シーンは三人が全く同じポーズを取って崩れ落ちている。シンクロ率高すぎ。
 自爆回路を持っているのにわざわざ手榴弾を手に突っ込んでくるサイボーグ達。
 サイボーグが使う銃にはレーザー兵器もあったけど、バトルジャケットには火薬着弾してる。
 間髪無く狙われているのにわざわざ男装の説明をしながらカードリッジを入れ替えるレッダー。その間にやられるって。
 碌々説明も受けてない新装備で名前まで全部知ってる隼人。いつ説明を受けたんだ?>
第34話 生命を売る契約書

  脚本:宮下隼一
  監督:蓑輪雅夫
 新装備のバトルジャケットによってサイボーグ軍団を退けたエクシードラフト。だがエクシードラフトを狙う狙撃手は次なる挑戦状を叩き付けていた。都内で次々に起こる爆弾騒ぎに、分餐を余儀なくされるエクシードラフトだが…
 前後編の後編。前回登場した狙撃者にまつわる話。最初からエクシードラフトを殺すために選ばれたらしく、更にその黒幕は生き物の命を自在に操る事が出来るらしいことが分かる。その
 冒頭は新しいバトルジャケットと新兵器ヘビーサイクロンの性能実験。そして本編は、死を覚悟した犯人に対しどう戦うか?と言う話となってる。ほとんど不死の状態の犯人に、情け容赦なく攻撃を仕掛けるエクシードラフトの姿は、短絡的に過ぎる気もするが。
 今回ようやく名前が明らかになった湯田役は「大鉄人17」の岩山鉄五郎役だった高品剛。
<湯田は国際的使命手配犯だそうだが、普通に息子の病院には出没している。もっと注意深くなろうよ。
 シンクレッダーの実装は手動。前のレッダーの方が早く装着出来たよな。
 三人で手分けして爆弾処理に向かうのだが、シンクレッダーだけは車使用。後の二人は徒歩で。随分差があるな。
 現場に到着したエクシードラフトの面々だが、爆弾を目視確認している。そう言う装備はなかったのか?と言うか、別段エクシードラフトが出張る必要無かったんじゃないか?
 爆弾入ったアタッシュケースを普通に開けてる三人。感応式だったらどうするつもりだ?
 折角見つけた爆弾処理は貯水池に投げ捨てること。やっぱりエクシードラフトの必要性無かったような?
 大体爆弾の威力も分からないのに貯水池に投げ捨てろとか指令する愛も無茶だ。
 わざわざ三人を分断させて爆弾処理に向かわせたのに、結局同じ所に集まったところに現れる湯田。何をしたいのかよく分からない。
 美香と話をしているシンクレッダーだが、その間湯田は何もしてない。今し方まで攻撃しまくってたのに。
 体に爆弾を仕込んでる湯田にヘビーサイクロンを撃ちまくるシンクレッダー。爆発したらどうするんだ?
 美香と大門の名前を聞いた隼人は美香=ミカエル、大門=デーモンという連想をして、ハルマゲドンが来ると予想。察し良すぎないか?>
第35話 見えない巨人

  脚本:扇澤延男
  監督:蓑輪雅夫
 いじめられっ子を学校に送り届けた拳。そんな時、児童センターが破壊されるという事件が起きる。あたかも巨人に踏みつけられたような建物の破壊に不審を抱くエクシードラフトだが…
 当時社会問題ともなっていたいじめ問題に真っ向から立ち向かった話。それこそ「特撮は教育番組」を地でやったような話で、確かに真っ正面からいじめ問題に取り組もうとしている姿勢は感じられるのだが、ひたすら正面から問題を解決しろと言う拳の主張が通るのはちょっとばかり単純に過ぎる問題もあり。
 特撮にしてはかなり重めの話でもある。とにかく屑の大人の方が結局勝ってしまうのがこの世の中とする訳だから。なんともやりきれない気分にさせられる話だ。
<見えない巨人は電磁波が作り出した重力だそうだ…電磁波では重力作れないぞ。重力発生装置を同時に作ったのか?>
第36話 隊長が裏切った!?

  脚本:酒井直行
  監督:蓑輪雅夫
 パトロール中の隼人は行き倒れの人間を助けようとして捕らわれてしまう。洗脳を受けた隼人は、元の記憶を失い、エクシードラフトに牙をむく。
 主人公が組織を裏切る?というのはこれまでのレスキューポリスでもやってた。定番と言える話だろう。隼人の場合、部下からの信頼が厚く、ひたすら信じる仲間達によって救われることになる。
 ただこれまでの二作品はあくまで主人公が正義を執行しようとしているのに対し、この作品の場合、本当に悪になってしまうと言うのが面白い。それにこっちの方が遥かに活き活きした演技を見せている。ほんとは悪役やりたいんじゃないの?
 隼人に記憶を取り戻させるために次々に現れるバンクシーンも、確かに本作の名シーンばかりだ。
<そもそもパトロール中の刑事をそのまま拉致するということ自体が無理ある物語でもある。
 カオスの組織について丁寧に解説してくれる隊長。ご苦労様。
 偽の記憶を植え付けるために隼人自身が出ている映像はそのまんま『トータル・リコール』のものと同じだった。もうちょっとオリジナリティを出そうよ。
 「俺は本当はエクシードラフトを壊滅させることが目的だったんだ」とか言ってブルースとキースに襲いかかってくるが、襲うんだったらこっそりやれよ。
 気絶した拳を太助起こしてお礼を言う隼人だが、顔が近いよ。これBLの格好のネタになりそうだな。
 密室でサイクロンノバをぶっ放すシンクレッダー。建物ごとぶっ壊してしまうんじゃないのか?>
第37話 復讐の爆走ロード

  脚本:中野 睦
  監督:三ツ村鐵治
 毎週水曜日の朝6時に現れ、暴走を繰り返す謎の黒ずくめのライダーが現れた。ブラックウェンズデーと名付けられたそのライダーを調査するエクシードラフトだが…
 警察の手に負えない危険なライダーとの対決が描かれる話。そのライダーには深い過去があったという形にもっていく。結構意外性のある話ではあるものの、尺の短さ故に出来は今ひとつと言ったところ。
 それにしても洋一少年とアンドロイドの絆は深いなあ。抱き合ったりするシーンまである…まあこれも友情の証としておこう。
<ビルの屋上からダイビングするブラックウェンズデー。落ちた時は全然跳ね返ってない。これもスーツの効能か。
 洋一は少年とは言っても中学生位。それで「ぼく」とか言われるのはちょっと違和感がある。
 アンドロイドは手がもげた位では普通に歩ける。でも脇の部分に不必要に盛り上がった部分が…>
第38話 不発弾、出前一丁

  脚本:宮下隼一
      鈴木康之
  監督:三ツ村鐵治
 根来商事で銃器の密売が行われていると言うことを知った耕作は現場に急行する。だが肝心な密売は行われてなく、耕作は叱責を食らう。そんな耕作が出会った、ホームレスに優しい少年大崎太郎が、その現場を目撃してしまう。根来によって命を狙われた少年だったが…
 耕作と少年との交流を描く話で、そこに少年を取り巻くホームレスの人達を絡め、人情話として仕上げた。
 戦争反対と、人に対する恨みの心をどのように持っていくのか。話としては重いが、脚本的には結構上手くできている。ツッコミどころも多いが。
<仮眠中の耕作がタレコミの電話を受け、現場に急行するが、その時は真っ昼間だった。仮眠って昼にしてるのか?
 「裏を取ってから出動せよ」と耕作を叱責する本部長。それに「僕もそう思います」と言ってくる拳。思ったより付和雷同な性格なのかも?
 本作に登場する少年とみんな知り合いの勝。顔の広さは凄いもんだ。
 太郎とラーメン屋の親父は普通にエクシードラフト本部に出入りしている。顔パスなの?
 太郎が見たという武器密輸現場にタイヤの跡があるかどうかを目視するエクシードラフト。工場にタイヤの跡が無いって時点で逆におかしいと思わないかな?たくさんの探知機器を持っているのにそれも使ってないし。
 「全ての責任は私が持つ」本部長格好良い…「超人機メタルダー」のバルスキーかいな。
 根来商事に不発弾を積んだ屋台で特攻する親父。玄関先に事務所があるけど、武器密輸をしてるなら、そんな目立つところに武器を置くなよ。
 目の前に不発弾があるのに銃を撃ちまくり、更に手榴弾まで投げつける…自殺でもする気か?
 不発弾を軽々と持ち上げるシンクレッダー。随分力があるんだな。
 不発弾処理をするためにいつもの採石場に向かうシンクレッダーここって都内にそんなに近いのか?>
第39話 飛べ! 誓いの白球

  脚本:鷺山京子
  監督:蓑輪雅夫
 リトルリーグの選抜から外されてしまった少年ナオキはホームレス風の男からアドバイスを受けることでスランプを脱することが出来た。そんな時危険なハイレーザー銃を使った強盗が現れた事を知ったエクシードラフトはハイレーザー銃の出所を探す。
 今回は前回に続いて耕作を中心とした話となる。少年との交流と犯罪とを絡めた話となり、前回と設定も重なっている。基本そつない物語だが、安定度が高すぎて個性がない。はっきり言って特撮の必要性も全然無く、無理矢理ハイレーザー銃の話を入れたが、結局それも意味がなかった。
<強盗団に耕作が拉致されそうになった時、突然現れた隊長と拳。今までどこにいたんだ?
 数日前、白昼堂々銃撃戦を行う強盗団。でもそれが全くニュースになってないんだけど。
 エクシードラフトを捕まえて、普通に縛っただけで放置する犯人。隙がありすぎだろ。
 犯人が向かった先は「中町の廃工場」だが、それって結構たくさんありそうな気がするんだよな。本部からちゃんと具体的な場所を提示してやらないと。
 スクラムヘッドやバリアス7で急行する隊長と拳よりも、普通に走っていた耕作の方が先に犯人の所に到達出来たのは何故だろう?
 ハイレーザー銃の合成がおかしく、モロに安川に直撃しているようにしか見えない。死んでるよね?
 危険な銃とされたハイレーザー銃だが、シンクレッダーのヘビーサイクロンの方が威力が大きいような?
 ハイレーザー銃によって工場が壊れているのだが、いざ外に出たら工場は全くの無傷だった。
 最後に犯人に手錠をかけるだけだったので、耕作がブルースに実装したのは全く意味がなかったな。>
第40話 死の爆弾罰ゲーム

  脚本:宮下隼一
  監督:蓑輪雅夫
 都内各所に高性能時限爆弾を仕掛け、警視庁を脅迫する男がいた。そしてその爆弾が仕掛けられている場所を知っているのはひとりのいじめられっ子の少年弘だった。心を閉ざした弘は頑なに爆弾の場所を言おうとしなかった。
 35話に続き、今回もいじめ問題にコミットした話。やっぱり大人の無理解ぶりが腹立つが、それ以上に爆弾の在処を知った少年の性格が歪んでいるため、観ていて気持ちの良いものじゃないな。35話とは違って実際に立ち直るシーンがあって良かったけど。
 小学生で自殺を試みる少年というのも何だな。
<高性能爆弾はダイナマイト10本分だそうだ。実際はその程度の爆薬では高性能とは言えない。
 結果として隼人を誘拐してしまった犯人達。すぐにばれるとは思ってなかったのかな?実際全然誰も来てないんだけど。
 高性能爆弾という割には配線とかむき出しで、随分チャチだな。>
第41話 対決! ふたりの拳

  脚本:扇澤延男
  監督:石田秀範
 拳がやくざから金をせびるという事件が起こる。だが拳本人はそんなことは知らず、誰かに濡れ衣を着せられた事が分かる。だがその拳にそっくりなことを利用しようとした死の商人が武器の設計図を盗ませようとする。
 今回は拳が中心の話で気は小さいが、それなりに正義感の強い拳のそっくりさんを中心に、兄弟愛のコミカルに話が仕上がっている。拳の物語はこういったコミカルな話も似合う。比較的シリアスな話が多い本作においては良い清涼剤っぽい感じ。
 最後に隊長によって「魂の兄弟」と言われる拳が照れてる姿も良い具合だな。
<そもそも本人確認が出来てないのに大切なディスクを拳のそっくりさんに渡してしまう分析班の問題が。
 普通に盗まれるスクラムヘッド。エクシードラフトのセキュリティには問題がありすぎるんじゃないか?>
VOL.5
<A> <楽>
第42話 特捜、謹慎を命ず

  脚本:酒井直行
  監督:石田秀範
 エクシードラフトの面々が次々に不祥事を起こしてしまい、ついに謹慎処分を受けてしまう。だがそれは何者かによる罠であることが分かり…
 レスキューポリスシリーズ全般を通して言えることだが、エクシードラフト官組織なので、不祥事を起こしたら謹慎処分となる。それを逆手に取って、このシリーズならではの物語が展開。この三部作には一回位この手の話が出てくる。
 耕作は変装の名人という設定で、EDでもその姿が出ているが、本格的に変装したのはこの話位じゃないか?
 エクシードラフトを罠にはめた堀田を演じるのは堀田真三。悪人がやたら似合う人だが、昔のように叫ぶことはなくなったな。後龍大人を演じたのは団巌…特撮ではやっぱり悪人ばかり。「コンドールマン」の五木役はトラウマ植え付けられたなあ。
<拳をはめようとしたちんぴらは車にハコ乗りして「ご町内の皆さ〜ん」とか叫んでるけど、ここ港なので誰も聞いてないと思う。
 中国マフィアにつながる大物と思われた小島だが、作戦全部自分でやってる。どんだけ人手不足なんだよ。>
第43話 神と悪魔の黙示録

  脚本:宮下隼一
  監督:小西通雄
 トレーニング中に美香と再会した隼人は美香から「この地球はもう40日以内に無くなる」と警告を受けた。かつてミカと共に現れた大門巌が何かをしようとしていると感じた隼人だが、そんな中、クリスマスセールに沸く街で子ども達が次々に消えるという事件が起こっていた。
 33話と34話から随分時間が経ったが、ここで最終決戦に向かっての伏線が登場してきた。今回はサンタクロースがおかしな役割を果たしている。このサンタは美香に仕える天使のような存在らしい。でもサンタと戦うヒーローって構図は結構とんでもない話でもある。普通神と悪魔の戦いと言えば、ヒーローは神の側に付くものだが、どっちにも付かないというのも不思議だ。
 それで最後はデビッド秋葉で決める。なんだかんだ言ってこの人は本作で重要な役割を担っているんだな。
<わざわざ隼人の前に現れ、言いたいことだけ言って消える美香。人の言うこと全然聞いてないだろ。
 それで美香がやってることはサンタを使って人さらい。一人で悪の組織をやってる感じだ。
 エクシードラフトが実装するまで律儀に待ってくれるサンタ達。余裕を持っているだけか。
 デビッド秋葉は宇宙刑事だそうだが、だったら一条寺烈を連れてくれば…>
第44話 最終戦争の聖夜

  脚本:宮下隼一
  監督:小西通雄
 デビッド秋葉の参戦でなんとかサンタを退けることが出来たエクシードラフト。子ども達を救うべく秋葉と共に美香のいる場所へと急ぐエクシードラフトだったが、そこには神のサンタだけでなく黒いサンタも現れる。
 神と悪魔の戦いを描く前後編の後編。
 秋葉が再び地球にやってきたのは、元々弟が悪魔に魅入られた事から、悪魔の親玉を倒すため。基本的に地球を救うという考えはないらしい。
 それに対し、この事件はエクシードラフトが解決しなければならないとする隼人。二人の仲間でありながら、対立している構図が明らかになる。
 そんな隼人を宇宙刑事にスカウトする秋葉の姿あり。
<裏切ってばかりの勝を「選ばれた少年」として受け入れた美香。やっぱりこいつの目はおかしいんじゃないか?
 鎌を持って這い寄る黒いサンタ。子どもにはトラウマだろうな。脚本の宮下はサンタクロースになんか恨みでも持ってるの?
 生身の体で美香のアジトに入る事が出来ない耕作と拳。早く実装すればいいのに、わざわざ隼人の司令を待つ辺り、二人の忠誠心が見て取られるようだ。意味ないけど。
 秋葉と隼人が会話するのは何故か海岸線ばかり。サスペンスドラマか?>
第45話 死神の狙撃指令!

  脚本:増田貴彦
  監督:三ツ村鐵治
 非常に困難な狙撃を次々に成功させる暗殺者が現れた。その手がかりを求め、耕作は自分の射撃の師匠である原田を訪ねる。
 今回は耕作が中心になった話。もうこれが最後になるため、耕作の家族の話に持って行っているが、なんとここで初めて耕作の実の父親が登場する。死んでいたはずだったのだが、実は生きており、しかも射撃の名手として耕作の前に立ちふさがる犯罪者として。その顔も覚えてない耕作が、犯人に「お前は本当に俺の親父か?」と聴くとか、切ない話だ。
 結果として耕作の父はやはり死んでいたが、彼の育ての親とも言える人物が黒幕というオチが付いた。これ又切ない。これも別段特撮にしなくても成立した話ではある。
 原田役は黒部進。言うまでもなく「ウルトラマン」のハヤタである。レスキューポリスシリーズでは「ウインスペクター」で1話と最終話に登場した黒田博士も演じている。
<村岡は系機関銃を使って正確な射撃をしている。無理です。しかも構え方がおかしいし。
 愛が「原田さん」と言っているのは、声がくぐもって「ハヤタさん」に聞こえる。狙ったのかな?>
第46話 魔獣を飼う美少女

  脚本:扇澤延男
  監督:三ツ村鐵治
 殺された夫の葬儀に出られないという本田弓子。実はその娘の恵子が生まれながら寝たままという。殺人事件を追うエクシードラフトは弓子から事情を聴こうとするのだが、次々に不可解な殺人事件が起こり…
 今回は超能力少女を題材にした話。最初は地道な捜査話かと思われたのだが、途中から魔獣とかが出てくるようになり、特撮らしい仕上げ方をしている。
 前作「ソルブレイン」で明確化された「犯罪者の心も救う」ということをはっきり示した話でもある。「我々に、人の心まで裁く権利があるのだろうか?」という隼人の心情は重い。
 ここに登場する超能力の研究家は完全にマッド入ってるみたいで、こういうキャラがいると実に良い。
<殺しの犯人は超能力だという拳。あまりに突飛な推理だが、それが正しくなるのが特撮の面白いところ。
 恵子の力を使い、エクシードラフトを襲わせる犯人。でもこれってもう犯人だって分かってる訳だから、罪を重くするだけじゃないか?
 恵子が死んで怒りのあまりヘビーサイクロンをぶっ放す隼人。やりすぎ。>
第47話 正木リターンズ!!

  脚本:宮下隼一
      鈴木康之
  監督:蓑輪雅夫
 悪魔の化身大門巌が本格的に地球破滅のために動き始めた。後20日で地球は終わるという美香のメッセージに怯えつつ、人類が生き残る術を探し求める隼人だが…
 いよいよ最終章。神と悪魔の戦いを主題に、隼人にちょっかいをかける美香と、何故か神の子を宿してしまった愛を主軸に物語は展開していく。
 だが、この話の一番の見所はタイトル通り。「特警ウィンスペクター」、「特急指令ソルブレイン」の正木俊介の登場に他ならない。この人が出てくると全てのキャラを喰ってしまうのは相変わらず。
 当然それでバンクシーンが連発される。「ウインスペクター」および「ソルブレイン」の名シーンだが、出てくるのが正木の活躍回ばかりというのが実に良い。
 ただ、物語が噴飯ものなのが問題ではある。神と悪魔の対立を描くのは良いが、神さえも実は人間の味方ではないというのは、こどもに混乱をもたらすだろうから。
<ところで、先の二作と本作は実は全くリンクしてなかったはずだった(実は本作、設定年代が戻っていて、未来の話ではなく現代の話になってる)。その辺を無視したのは、最後にテコ入れなんだろうな。
 正木は警察庁にいるのに階級は警視官。階級がおかしくないか?
 愛が未婚の母になると言うのは、こどもには難しいと言うか、こどもにこれをやってはいけない気もするんだが?
 制服に身を包んだまま、挙動不審の愛を尾行する正木。その格好でばれないと思ったか?
 戦いの最中に「全てを話してください」とか隼人に言っている耕作と拳。状況分かってる?
 それで隊長の華氏をあっという間に受け入れてしまった耕作と拳。随分と素直なキャラだ。>
第48話 決戦! 最後の審判

  脚本:宮下隼一
      鈴木康之
  監督:蓑輪雅夫
 神の子を宿したという愛とそれを守る正木とエクシードラフト。そして大門の攻撃によって消え去る美香。大門のアジトを発見したものの、そこには罠が待ち構えていた。
 神と悪魔編の中編。美香が消えたが、愛が神の子を宿したということで、ここで人間の方が神の側に付くという構図が明らかになった。ポストモダン的な物語だが、こどもにはやっぱり難しいと思われる。
 今回は悪魔との直接対決となるが、耕作と拳が大門の洗脳を受けてしまい、隼人に反抗する話となっている。物理的ではなく、精神的な話に持ってきたようだな。
 オゾン層の消滅という時事ネタも組み込んでいる。
<大門コンツェルンの通信を全て解析したというシグ。シグの能力ならそれも出来るだろうが、エクシードラフトにそこまでの捜査権限があるの?>
第49話 さらば特捜警察

  脚本:宮下隼一
      鈴木康之
  監督:蓑輪雅夫
 悪魔の支配下に置かれ、極端な暑さに見舞われた地球は荒廃し、人々の心もすさみきっていた。そんな中、使命手配犯となりながら身重の愛を守っていた隼人だが、ついに隠れ家を大門に突き止められ…
 前回ラストでエクシードラフト基地が壊滅し、それから少し経過した地球が舞台。これまでの展開からすれば急転直下と言った感じ。
 地球は高温化し、人々は明日への命も知れぬ中、恐怖に怯えている…最初の展開がほとんど「北斗の拳」だった。
 そしてシンクレッダーとなった隼人は大門と対決するが、攻撃は全く通用せず、一方的にいたぶられるだけ。なんだかんだ言っても相手は“悪魔”って設定だからね。
 それで隼人の怒りが頂点に達した時、大門に対して攻撃が可能となったが、一番良いところでデビッド秋葉が登場…おいしい所取りだな。
 結局この作品の場合、神は善ではなく、場合に応じて人類を滅ぼす存在として考えられており、それを利用して完全なる虚無を作り出すことが大門の目的となっている。そしてそれに対抗出来るのは人間だけ。この設定はまさしくポストモダンの価値観となるが、それをこども向き特撮でやってしまうと、何が何だか分からなくなる。90年代のOVAみたいな設定だ。
<最後に美香から「地球は永遠に人間のもの」と言われたが、最後のナレーションで神と悪魔の戦いは再び起こるみたいなことを言っている。どっちやねん。
 結局もったいぶって出てきた割には正木はなんの役にも立ってなかったな。出てきただけか。>
第50話
第51話
第52話