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炎神戦隊ゴーオンジャー

炎神戦隊ゴーオンジャー事典
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 2008'2'17〜2009'2'7

 戦隊シリーズ第32作。今回は意志を持つマシン“炎神”を使っての、物語で、最初は3人から始まり、最終的に7人になっていく。ヒーローは7人ではあるが、意志を持つ炎神が12体も登場するため、合計なんと19人もの正義の味方が登場。これは「超星神グランセイザー」の12人のヒーローを遙かに超える人数。更に合体もこれまでの戦隊シリーズでは最多の12体合体が展開。
 本作の魅力は、コミカル要素を徹底的に前面に出したことで、毎回登場する多彩なゲストキャラも、彩りを添えている。色々な意味でぶっ飛んだ話が展開。実際出来の方も良く、戦隊ものとしては、私にとっても久々の大ヒットとなった。
 他にも、歌に力が入っていて、EDは12バージョン。更に劇中でもそれぞれキャラに歌を歌わせるなど、彩りも多い。
 毎年恒例の名前の遊びは、5人のキャラの頭文字である“江香楼城石”で“エコロジー”。
 中盤以降に登場する新たな仲間ゴーオンゴールドとゴーオンシルバーは、なかなか味方として一緒にならないタイプで、その辺の駆け引きも結構楽しい。一旦うち解けてしまうとあっという間に普通の仲間になってしまったけど。

主な登場人物
江角走輔
ゴーオンレッド
(役)古原靖久。実質的に本作が初主演作。『電人ザボーガー』では主役の大門豊(青年期)を演じる。
ゴーオンレッドに変身する青年。熱さとノリで突っ切るチームリーダー。元オートレーサー。
香坂連
ゴーオンブルー
(役)片岡信和。舞台やテレビで活躍中。
 ゴーオンブルーに変身する青年。ちょっと天然っぽいところがあるが、メカの天才であり、料理も得意というチームの要。
楼山早輝
ゴーオンイエロー
(役)逢沢りな。バラエティを中心に様々なメディアで活躍中。
 ゴーオンイエローに変身する女性戦士。常に明るくみんなを励ますムードメーカー。レース場の売店で働いていた。
城範人
ゴーオングリーン
(役)碓井将大。現時点では本作が代表作。
 ゴーオングリーンに変身する青年。元フリーターだが、何事によらず器用。ゴーオンジャーの戦いを目撃し、軍平に引きずられるようにゴーオンジャーになった。
石原軍平
ゴーオンブラック
(役)海老澤健次。主にテレビで活躍してる他、ミュージカルにも出演。
 ゴーオンジャーの戦いを目の当たりにし、自ら進んでゴーオンジャーとなった青年。自分ではクールに決めているつもりの熱血漢。元警察官。
須塔大翔
ゴーオンゴールド
(役)徳山秀典。いくつかの特撮に登場しているが、最も有名なのは仮面ライダーカブトの矢車想役。
 ゴーオンゴールドに変身する須藤兄妹の兄。金持ちの上に才能にも恵まれ、更に努力家という完璧なヒーローぶりを見せるが、その分他者の欠点に我慢できないという弱点も持つ。トリプターのパートナー。
須塔美羽
ゴーオンシルバー
(役)杉本有美
ゴーオンシルバーに変身する須藤兄妹の妹。兄の大翔に心酔しているが、弱さを見せる人を放っておけないお節介さも併せ持つ。ジェットラスのパートナー。
話数 タイトル コメント DVD
第1話 正義ノミカタ

  脚本:武上純希
  監督:渡辺勝也
 炎神によってマシンワールドを追われたガイアークはヒューマンワールドと呼ばれる地球に逃げ込んでいた。彼らの目的は自分達の住みやすいように汚そうとしていた。そんなガイアークを追い、マシンワールドからやってきた炎神達がいた。そしてその戦いに巻き込まれてしまった二人の青年…
 敵はショウキャクバンキ。焼却炉に顔が付いたような姿が特徴。体に付いたパイプから排気ガスを出す。
 戦隊新シリーズの開始だが、のっけから戦隊の面々は変身してるし、とにかくものすごいスピード感で見せてくれる。おそらくは本シリーズの肝はそのスピードとノリなんだろう。それは間違ってないぞ。とにかくノリこそが今の戦隊シリーズに必要なものだから。このシリーズの常で、獣型のヒーローの後は車とかのマシンを遣うことが多いが、本作も
 敵であるショウキャクバンキが「お前達がゴーオンジャーか?」と聞いているので、既に戦いは開始されている。という事かな?
 今回の変身ではマスクはフルフェイスヘルメット型。変身状態でマスクだけ外せるのは初めてじゃないのかな?
 脚本は武上純希 。久々に名前を見た気がするよ。
<ただ、ノリはともかくやってることは『カーズ』そのまんまだったりする。流行ものを取り入れるのも戦隊ものらしい。
 今までのシリーズと較べ、特に被害が大きい気がするんだが、表現的に大丈夫なんだろうか?ノリで町を破壊してるように見えるよ。
 ゴーオンジャーとガイアークの戦いを目にした軍平は「我々は、今歴史を目撃してる」とか、「俺もゴーオンジャーになってやる」という自意識過剰ぶりが良い。現実にこんなのがいたらみんな引くぞ。
 エンジンオーの必殺技は久々の剣を使ったもの。しかし、デザイン的に振りかぶることが出来ないので、凄く動きにくそう。>
VOL.1
<A> <楽>
第2話 無茶ナヤツラ

  脚本:武上純希
  監督:渡辺勝也
 水源を汚すためにパイプバンキが現れる。早速出撃するゴーオンジャー。その頃ゴーオンジャーになりたい軍平はボンバーを誘拐し、範人とともに、ゴーオンジャーと炎神の秘密を聞き出そうとしていた。
 敵はパイプバンキ。排水ポンプをモティーフとし、全身にパイプを配する。水源を汚すことを目的とする。末期の台詞は「浜の真砂は尽きるとも、世にガイアークの種は尽きまじ」。
 三人が何故ゴーオンジャーとなったかの過程が描かれ、同時に新たに二人がゴーオンジャーとなった事が描かれる。現在までには本作は一話完結で、街の人のために戦うという昔のシリーズを継承しているので、割と安心して観られる。
 これが第2話となるが、これまでのシリーズ以上にキャラの性格が明確な作品であることがはっきりした。特に軍平は目的のためには手段を選ばない。ヒーローとは思えないような性格。憎まれ口を叩く割には素直にヒーローに憧れてるあたりは子供っぽくて良いね。仲間の中にこういう悪たれがいるとメリハリが付くんだが、おそらく彼の存在いかんで本作の評価が変わってくるだろう。このまま突っ走ってくれることを今は願おう。
<ゴーオンジャーを馬鹿呼ばわりする軍平。こいつが言うとなかなかむかつくな。>
第3話 捜査ノキホン

  脚本:武上純希
  監督:諸田 敏
 5人が揃ったゴーオンジャーだが、軍平は素人丸出しの走輔達に苛々を募らせていた。そんな中、山奥に蛮機獣が出現。だが駆けつけた走輔たちはスコップバンキを取り逃してしまい、怒った軍平は範人を連れて二人だけで捜査を開始する。
 敵はスコップバンキ。スコップをモティーフとした蛮機獣。土を掘ることしか能がないが、スコップの扱いにかけては名人芸。末期の台詞は「自ら墓穴を掘るなんて、穴があったら入りたい」
 新しく加わった範人=グリーンと軍平=ブラックの二人。だがまだチームワークはばらばら状態で、今回の話は五人のチームワークが少しずつ深まっていく過程が描かれていく。一旦ゴーオンジャーが二つに分裂したかのように見えて、最後にちゃんとまとまる過程が丁寧に描かれている。
 失敗してもめげない先の三人と、失敗する事自体を恥じる軍平の性格の違い。どちらが良いとか悪いとか言う訳じゃないが、結局大切なのはチームワーク。という無難なところに落ち着く。過程を描くのが割と丁寧なため、物語は結構好感が持てる。喧嘩ばかりしてる走輔と軍平も、戦いに関しては良いチームワークを見せるのも特徴。
第4話 炎神トラブル

  脚本:武上純希
  監督:諸田 敏
 軍平と範人のパートナーとなるバルガとガンパードという二人の炎神がマシンワールドからやってきた。だが二人とも炎神キャストが見つからないため、炎神は二人をパートナーと認めてくれない。そんな時にガイアークのスプレーバンキと幹部のケガレシアが現れる。
 敵はスプレーバンキ。右手に溶解液を出すスプレーを装着している。まるでアントニオ猪木のような変な口癖を持ち、妙にドジなところあり。そして初めての幹部としてケガレシアが前線に登場。「おばさん」と言われて顔を真っ赤にする姿が観られる。末期の台詞は「迷わず行けよ。行けば分かるさ。ありがと〜」
 いよいよ残りの二人の炎神が登場。ガンパードは軍平そっくりのひねくれ者で、バルガはノリの良いラテン系。ガンパードと軍平は反発し合ってるが実際はかなり相性が良さそうだ。
 軍平はこどもが苦手な事が発覚。炎神キャストを取られても何も出来なず、「怪しいオッサン」とまで言われてしょげてしまう。無理もないか。最後はその子としっかり和解。この描写が丁寧で、仲が良いのか悪いのか分からないゴーオンジャーの描写など、なかなか良い感じに仕上がってる。
 敵の幹部に土下座をするグリーン。前代未聞の描写じゃないか?
<バルガは緑色のラテン系ということで、「爆竜戦隊アバレンジャー」に登場したパラサロッキルに通じる部分があるな。
 スプレーバンキの口癖はアントニオ猪木と同じ…というか、なんだ。これってアントキの猪木か。これまでも妙な口癖のキャラはいたが、本当に芸人を採用してしまった。これで終わりか、まだまだ続くのか。続いて欲しいな。ただ、アントキの猪木って滑舌が悪いので、何を喋ってるのか今ひとつ分かりづらい。>
第5話 時々オカン!?

  脚本:武上純希
  監督:竹本 昇
 ゴーオンジャーになってもクレープ屋でのバイトを続けている範人。そこで女の子と喋っている内に新たに出たジシャクバンキとの戦いに遅れてしまう。
 敵はジシャクバンキ。両手と胸に強力な磁石を持ち、金属を吸着してしまう。一旦は倒されるが、パワーアップしてデンジシャクバンキとなって再登場。金属以外のものまで吸い寄せられるようになった。サンギョウカクメイ後はゴーオンソードまで吸い寄せてしまう。
 ノリが良く、ゴーオンジャーの自覚が少ない範人が中心となった話。実際に女の子と喋りたいだけでバイトを続けているのだが、嘘も平気でついてしまう。
 しかし、どんな嘘をついてもそのまま信じてしまい、仕事のお手伝いしてしまうお人好し状態の連に、嘘をつき続けることに耐えられなくてしまうというお話。
 極めて単純なお話なのだが、複雑なキャラが出ていないからか、ノリの良さは変わらず。走輔がものすごく単純なのも理由かな?
 基本3体で合体するエンジンオーがバルガと合体は左手が外れてくっつくもの、なるほど残り二体は両腕に着くことになるのか。
 最後のナレーションで連のことを「オカン」と呼んでいたが、なんかジェンダーフリーっぽくなってきたな。やっぱこれも時代か?
<範人のパートナーであるバルガは炎神ソウル状態で人の前でも平気で顔を出す。秘密とかないのか?
 範人はクレープ屋の車を使っているらしいが、どこからその車を持ってきたんだろう?
 バイト中に出撃しなければならない範人に向かい、バルガが「女子高生の皆さんが待ってるんだぞ」とか…ボヤッキーかよ。>
VOL.2
<A> <楽>
第6話 乙女ノココロ

  脚本:武上純希
  監督:竹本 昇
 ガイアークとの戦いが続き、ファッションにも時間がかけられない早輝に、走輔はつい心ない言葉をかけてしまう。落ち込む早輝だが、彼女の前にフルートを奏でる小川征爾という男性が現れる。ゴーオンイエローとなりスピーカーバンキから征爾を救った早輝は征爾とデートすることになるが…
 敵はスピーカーバンキ。美しい音楽を消し去り騒音を撒き散らす蛮機獣。しゃべり方は妙に丁寧だが、語尾に「でスピーカー」と付ける癖がある。末期の台詞は「只今マイクのテスト中。5時になりました。校庭にいる生徒は帰宅しましょう。ピンポンパンポーン」
 今回は早輝が中心の話となり、好きな男性が出来てデートにこぎ着ける。それに対し、男も女もない。という態度を崩さない走輔が妙に苛つき、なんとデバガメまでしてる。勘違いが勘違いを呼び…で、これまたとても楽しい話に仕上がってる。今回は軍平も素でギャグに走ってるよ。
 今回はエンジンオーにガンパードが合体。エンジンオーガンパードとなる。
 警察学校で学んだという読唇術を披露する軍平だが、見事に端々しか言葉を捕らえられず、結果混乱させてしまう描写あり。
 話のどこかにビビッと来るものが一つや二つあるものだが、ここでは見事。連が「こんな事もあろうかと」という台詞が登場。ぴったりだな。
<早輝は寝癖を気にしてるが、髪は基本的にセットしたストレートヘアーなので、アホ毛にしか見えない。
 幸せの女神は前髪しかない。といわれることは多いが、走輔によれば「後ろ禿」だそうだ。確かにそうなんだけど、この表現は自粛じゃなかったっけ?>
第7話 相棒アミーゴ

  脚本:會川 昇
  監督:中澤祥次郎
 金属を錆びさせる二体の蛮機獣が現れた。二手に分かれ蛮機獣を追うゴーオンジャー。レッド、ブルー、イエローの三人は発見したボンベバンキを追い詰めるが、一方ブラック、グリーンの二人は巨大な炎神と遭遇するのだった。キャリゲーターというその炎神は突然バルカとガンパードを襲うのだった。
 敵はボンベバンキ。あらゆる金属を錆びさせてしまう能力を持ち、エンジンオーまで錆びさせてしまった。ただあんまり頭が良くないらしく、逐一指令を受けないと碌々話すことも出来ない。語尾に「だべえ」を付けるのが特徴で、当然末期の台詞も「お仕置きされたべえ」…やると思った。
 新たな炎神キャリゲーターが登場。マシンワールドから勝手にやってきた炎神で、当初ゴーオンジャーを敵だと思い込んでいたが、気の良い奴で、仲間になったら良い仲間になる。ガンパードとバルカと合体することによって、ガンバルオーに変形できる。
 軍平とガンパードの仲が妙に悪い。一発必中を信条とするガンパードは軍平の実力に疑問を持っているらしい。何かとトラブルを起こしがちな軍平だが、相棒のガンパードも輪をかけてトラブルメーカーらしい。危機の中で本当の相棒になっていくというのは本作の大きな特徴だが、ちょっと単純になり過ぎな感じはあるが、今回もなかなか良い感じ。
 今回はガイアークの方も妙な感じで、三幹部がお互いの口調が混じってしまってたりする。
<紅一点ゴーオンイエローはウガッツをヒッププッシュで倒したりする。なかなかのサービスショット。「時空戦士スピルバン」のダイアナを思い起こさせる。
 ガンバルオーの合体が今回の肝だが、結局バルカとガンパードは両腕になるだけなのがちょっと単純すぎ。>
第8話 最高ノキセキ

  脚本:會川 昇
  監督:中澤祥次郎
 巨大な蛮機獣ボーリングバンキが現れた。動き回ることはないのだが、いびきで地面を揺らすボーリングバンキを倒そうとするゴーオンジャー。だがエンジンオーは前回の戦いで錆び付いて動かず、ガンバルオーはキャリゲーターのチャージに時間がかかって動けず。手が出せないゴーオンジャーだが、そんな時走輔はレーサー時代の監督である東次郎と出会う。
 敵はボーリングバンキ。一見眠り続けてるように見えるが、口から伸びるボーリングロッドを地中のマグマまで伸ばしてマグマを吹き出させようとする。末期の台詞は「ストライクー」。ボーリングとボウリングをかけてるようだ。
 一通り紹介が終わったところで、今回は走輔とスピードルとの友情が描かれていく。奇跡が起こるか起こらないか。それで喧嘩してしまうのだが、その誤解が解け、絆が深まっていく話となる。
 ケガレシアの三幹部全員登場。エンジンオーとガンバルオーの初の共闘、ゴーオンジャーのみならず炎神全員の口上が聞けるなど、見所も多い。
 奇跡とは地道な積み重ねの結果起こるもの。そしてヒーローとは一人で戦うのではなく、チームが重要というオチに持って行くが、一話できちんとそこまで持って行くスピード感は流石。たとえ逃げたとしても必ず走輔は帰ってくると信じる仲間の友情も熱い。
 見所と言えば、走輔の師匠である東次郎が登場…ってこの人、「ウルトラマンレオ」の真夏竜ではないか。「ウルトラマンメビウス」に登場した時よりもちょっと老けてるような…それでもスポ根的物語展開にはぴったりの人選だったかも。
第9話 明日ガアルサ

  脚本:武上純希
  監督:渡辺勝也
 ショッピングに出かけた早輝と範人はレンズバンキに遭遇する。連絡を受けて現場に駆けつける走輔達だが、レンズバンキによって二人の姿は忽然と消えてしまうのだった。
 敵はレンズバンキ。旧型のカメラ型の蛮機獣。被写体を撮影することでジャンクワールドに送り込むことが出来る。フィルムを縄のように用いて絡め取ることも出来る。
 個々の物語が終わり、組み合わせの物語へ入ってきた。今回はイエローとグリーン。組み合わせとしては珍しいが、年少組という共通項があり。早輝はケーキ屋になるのが夢だとか。
 ガイアークの戦闘員ウガッツはスクラップを原料としていることが発覚。人間をスクラップにした後でウガッツにしようとする。
 話としてはパターンを踏襲。さほど特記するものがない内容だが、意外にこれは次週に続くらしい。
 EDがバスオンバージョンに変わったのも特徴か。
<年寄り臭さを指摘された走輔は「俺だってベリーグッドなナウいヤングだぜ」…脚本家の年齢が慮かれる。
 レンズバンキがジャンクワールドに送り込んだ高校生はセーラー服姿。今は絶滅してるんじゃなかったっけ?これも脚本家の趣味か?>
VOL.3
<A> <楽>
第10話 発射オーライ

  脚本:武上純希
  監督:渡辺勝也
 倒されたレンズバンキはエンジンオーとガンバルオーのデータをガイアークに転送していた。その情報を元に最強の蛮機獣が作られる。一方連はボンパーと共に新しいフォーメーションを研究中。その前に現れたカガミバンキにエンジンオーとガンバルオーは全く通用しない。
 敵はカガミバンキ。レンズバンキの転送したデータを元に、エンジンオーとガンバルオーの武装を完全コピーしてしまう。ただしエネルギーは余計に喰うため、活動時間はさほど長くない。語尾に「ミラ〜」を付け、「ミラ」を使う単語をお茶目に使い回す。
 これまで二体の炎神王が登場したが、ついにその二体が合体。エンジンオーG6が誕生する。この物語についてはいつもの感じだが、完全一話完結で話が展開しているため、相変わらずスピード感はあふれている。
 エンジンオーG6の登場によってコクピットも一つにまとめられた。
 早輝の味音痴ぶりが炸裂。甘いものは作れるのだが、どんなものを作っても甘くなってしまうと言う。朝食として作ったオムレツはなんとチョコレートソースをかけた激甘。
<オープニングショットの蛮機獣の目覚めのシーンは『ターミネーター2』の予告と酷似。顔もT-800にそっくりだし、遊んでるなあ。
 連抜きでバスオンは活動可能だった。それで大丈夫なの?これは後の伏線になりそうだけど。
 前にジャイアン族はあらゆる炎神を結びつける力を有すると語られていたはずだが、エンジンオーG6では足になってた。結びつけてないような?
 エンジンオーG6を見たケガレシアはそれまでの酔いが一気に覚めるが、その瞬間顔が本当に真っ青に…気持ち悪いって。
 毎回特徴的な末期の台詞が特徴の蛮機獣だが、今回のカガミバンキはまともすぎた。ツッコミ部分ではない気もするが。>
第11話 電波ジャック

  脚本:古怒田健志
  監督:竹本 昇
 突然走輔はレーサーとして世界GPに出場することを宣言。更に早輝はアイドルに、連はクイズ王に、範人は財産を譲り受け大富豪になってしまう。何が起こったか分からず、混乱する軍平だが、軍平は何故か銀行強盗の使命手配犯になってしまったとテレビで放送される…
 敵はアンテナバンキ。電波ジャックによりテレビに勝手な放送を流し、更に催眠電波によって当人をその気にさせてしまうという能力を持つ。ゴーオンジャーを分断させるためだけでなく、ガイアークの行為を是認させるためにも働く。台詞の端々に「アンテナ」を使うのが特徴で、真面目な話をしておいて「ア〜ンテナ」とつけて全部冗談にしてしまう。
 軍平が中心となった話。そう言えばこれまで常に誰かのコンビだったため、単独で主役になったのはこれが初めてとなる。エンジンオーG6の登場によって、話も一旦リセットされたのか?
 テレビは洗脳装置だとかつて言われていたことがある(現在はネットだが)。それを素直に物語にした話。今までもメタルヒーローものや「仮面ライダーBLACK」、はたまた「超光騎士シャンゼリオン」などで使われていた手法だが、戦隊ものでこれをやると極めてストレートになるし、メンバーの大半がそれに引っかかってしまうと言うのが特徴だろう。
 だが本作は考えてみると結構深いものがある。特に自分の望みが何でも叶ってしまう世界というのは、実は最も恐ろしい事なのでもあり。星新一の「妖精配給株式会社」を地でやってる感じだな。ノリ過ぎたアンテナバンキのお陰で無事ゴーオンジャーは再び連携を取る事になるが、ひょっとしてこれが最も効果的な方法だったのかも?こんなのが続くと滅入るけどね。
<銀行強盗として捕まえられそうになった軍平は「俺は元刑事だぞ。強盗なんかするか」と叫ぶが、“元”というのが一番危なかったりして?
 アイドルとなってファンに囲まれる早輝だが、よく見るとファンの数って10人程度?
 走輔に向かって「俺にはお前が必要なんだ」とすがりつく軍兵。普通こういうのはリーダーがやるものだが…>
第12話 走輔バンキ!?

  脚本:宮下隼一
  監督:竹本 昇
 走輔が風邪でダウンしてしまい、抜けた穴を埋めるべく訓練に余念のない四人。だが走輔は蛮機獣の出現に、思わず風邪を押して出動してしまう。だがハツデンバンキの落雷に、二人が撃たれてしまい、なんと二人の人格が入れ替わってしまう…
 敵はハツデンバンキ。体に付いてるコイルをぐるぐる回すことで落雷を起こす。ただ、今回走輔と魂が入れ替わってしまったため、あんまり技は出なかった。
 走輔が中心となった話。ヒーローが風邪引き?というのは実に珍しい話だが、しかも人格が入れ替わってしまうという変な話。ただ、完全なギャグ編なのだが、人格が入れ替わった側が徹底したプラス思考の持ち主だけに、悲壮感はゼロ。しかも走輔とハツデンバンキは思考が結構似ているだけに、周りも気がつかないという無茶苦茶さ。こういう話にするか。
 なんとレッドの代わりに敵が中心となって名乗りをあげるなど、これまた前代未聞の描写が映える。しかもちゃんと背後に赤い爆発まで起こってる。
 走輔を元に戻すために、なんと走輔の魂を取り出し、ジャンクションライフルでレッドに撃ち込むというもの。これまた無茶苦茶な。
 全般的にノリが無茶苦茶良く、非常に楽しい作品に仕上がった。
<走輔は風邪の回復を占おうとコインを投げるが、コインは額に着地。それですぐに「裏」と言ってしまう。どうやってそれを知ったんだろう?
 走輔を治そうとする四人は民間療法で、連はニンニク入りのおじや、範人は葱と味噌。早輝はアロマ…この四つが交わった時の臭いってすさまじそうだ。特に連のおじやって生ニンニクが丸のまま入ってるぞ。これは絶対体おかしくするって。
 で、もう一人の軍兵は、乾布摩擦を勧めるが、本人は上半身裸で飛び込んでくる。こんなサービスはいらん!>
第13話 侠(おとこ)気マンタン

  脚本:荒川稔久
  監督:諸田 敏
 ゴーオンジャーはヒキガネバンキに襲われている少女を助ける。だが「ぷーこりん」と名乗るその少女はおかしな発言ばかり繰り返し、ゴーオンジャーの面々は匙を投げてしまう。ただ一人連だけは彼女につきあうことになるが…
 敵はヒキガネバンキ。拳銃型の蛮機獣で、頭に付いたバルカン砲から銃弾を連続発射する。三河弁が特徴。ドックーゴに惚れ込んで弟分になってしまう。
 今回は連が中心となった話で、ロリロリグッズで身を固めた女性との不思議な交流が描かれる。やくざの跡取りから逃げ出してきたというのだが、なんとやくざはやくざでも宇宙人だったという妙なオチがついた。ぷーこりんと言うのは本名だったのだが、やくざものが「ぷーこりん」とか言うのは相当に違和感あるぞ。
 物語は完全に連とぷーこりん、ドックーゴの三人が中心となってしまったため、他のキャラが全部全く存在感無くなってしまったが、それはそれであり。
 一応連とドックーゴが勝負している間、残り四人でヒキガネバンキと戦うことになるのだが、それはほとんど添え物。中心となった連が戦うシーンがほとんど無くなってしまった。これまたえらく変則的で無茶苦茶な話であるが、相変わらず楽しいお話。なんかこの無茶苦茶さはシリーズ第1作となる「秘密戦隊ゴレンジャー」のノリを再現してるかのよう。
 連の実家は老舗の割烹旅館であった事が発覚。食事作りが趣味なのはここからか。
<ガイアークの三幹部はドックーゴと手を組むが、それに合わせてか、やくざっぽいしゃべり方になってしまった。fだがその言動について行けず、結局「だめだこりゃ」と三人でポーズを取って。
 ドックーゴの気合いは無機物をびびらせることもできる。これだったら丁半バクチで負けることはないな。>

VOL.4
第14話 毎日ドキドキ

  脚本:會川 昇
  監督:諸田 敏
 バイトのかけもちで寝不足気味の範人の前に現れた蛮機獣カマバンキ。実はカマバンキは自らの釜に人間を閉じ込め、そこで温泉に入ってのんびりする幻影を見せつける能力を持っていたのだ。疲れ気味の範人もその中に入れられてしまう。しかしその中に誘い込まれた人間藤尾は、人間でありながらその幻影を打ち破ってしまう。ふがいない範人を強引に弟子にしてしまう藤尾だが…
 敵はカマバンキ。あまりの気持ちよさにそこから出たくなくなってしまうと言う幻の温泉を作り、人間を誘い込む。カマをベースとしているため、オネエ言葉で喋るのが特徴。
 範人が中心となった話。このキャラは独特の雰囲気を持つ人物で、あくまでマイペース。今回もカマバンキに誘い込まれると、そのままそこに居着いてしまった。ケガレシアを口説いたりと、なかなか良い味出したキャラだ。オチも範人にとっては、修行よりも恋のパワーの方が強くなると言う妙なストーリー展開も人を食ってる。
 更に名乗り口上も敢えてレッドの台詞を一人で言って、スーパーハイウェイバスターをたった一人で撃つなど、これまた凄いパロディ。
 逆に修行とかして強くなるのがカマバンキだったというのも妙なオチである。ことごとくこれまでのシリーズをパロディにして遊んでることがよく分かる。
 戦隊シリーズはなるだけ謎を少なく、すぐに真相を語らせるのが特徴だが、今回はそれを逆手にとってケガレシアが説明する前にゴーオンジャーの面々が全部答えを言ってしまう。これまでのシリーズを熟知しているからできるからだろう。
 炎神ソウルと炎神キャストがばらばらにセットされてしまったが、それでも全員ちゃんと合体できるのね。
 今回のEDは又スピードルバージョンに戻ったが、こども達が踊っているのが特徴。
<惚けている範人に対し軍平は「俺達は喜びも悲しみも、楽しみも気持ちよさも全部昨日に捨ててきたんだ」…って、次の台詞は「走れ。地獄のジャングルを」か?
 藤尾は滝に打たれる修行を範人に課し、「基本の中に極意あり」と語る。これもどこかで聞いたような?
 修行中は全員雑魚寝。怜奈まで同じ部屋で一緒に寝てるよ。いいのか?それより藤尾がピンクのパジャマ着て寝てるのも気になる。
 ボンバーに三人のゴーオンジャーが捕まってしまった連絡を受けた走輔は「三人がオカマにさらわれた?」…って、確かに間違っちゃいないけど。>
第15話 炎神ストール

  脚本:武上純希
  監督:中澤祥次郎
 ガイアーク一の策士と呼ばれる害地副大臣ヒラメキメデスがヒューマンワールドにやってきた。ヒラメキメデスの搭乗する蛮ドーマにエンジンオーG6さえも敵わなかった。かつてマシンワールドで一度もヒラメキメデスには勝てなかったという炎神たちは苦手意識からすっかり意気消沈してしまい、戦いを拒否してしまうのだった。
 敵はヒラメキメデス。専用の巨大蛮ドーマを持ち、エンジンオーG6をも追い詰める。態度は慇懃無礼といった感じで、ヨゴシュタイン以外の幹部からは嫌われていて、態度も不遜で、いかにも裏切りそうな雰囲気がぷんぷん。ウガッツまでパワーアップさせてしまう。そしてラストでトリプターとジェットラスが登場。
 新キャラ登場の話。パターン的にこれはヒーローの危機に陥る話になるので、そのフォーマットに則った話となる。ここで面白いのは、敵を倒すのは作戦の方で、味方の新キャラ登場はその後だという点。空を飛ぶ敵に対し、通常の攻撃力だけで知恵を振り絞って戦う姿がメイン。
 炎神にも苦手意識があるらしく、いつも熱い炎神たちがヒラメキメデスを前にすると逃げてしまう。
 もう一つの異次元として“エンジェルワールド”なるものが登場。ただしそれはスピードルが死んでしまったと勘違いした走輔の妄想。
 ヒラメキメデスの名前を誰も覚えてないのだが、最後に連だけがきちんと発音してる。
 早輝の考えた作戦を実行するためにイメージトレーニングをする面々。一見遊んでるとしか見えないのだが、実際はきちんとその動きが意味を持っている事など、なかなか面白く作られてる。
<ヒラメキメデスの蛮ドーマは通常の3倍のスピードを持つそうだが、それを聞いた早輝は「赤じゃないのに?」と反応。いや、最早それはデフォか。>
第16話 名誉バンカイ

  脚本:武上純希
  監督:中澤祥次郎
 突然現れた二体の空を飛べる炎神。だがこの二体トリプラーとジェットラスはゴーオンジャーの弱さをことある毎に揶揄するのだった。そんな時に現れたオイルバンキの摩擦力をゼロにする攻撃に全く通用しない。それで対抗策を考える5人だが…
 敵はオイルバンキ。左手のパイプからオイルを噴き出させ、地面の摩擦力をゼロにしてしまう。空を飛べる炎神に対抗するため飛行能力が付与される。
 前回ラストに登場した空飛ぶ炎神との折衝が描かれる話で、現時点では、とりあえずガイアークに対しては共同戦線を取るが、距離を置く。と言ったところで落ち着いた感じ。
 そろそろ新キャラが入る時期ではあるが、いきなり二人というのは珍しい(主人公が三人の時はあったが)。それで彼らに対し、ゴーオンジャーの反応が各自それぞれなのが面白い。おおかたは仲間が増えることを喜んでいるが、早輝はどうやら気に入らないらしい。
 それでちらりと登場したのは尊大な態度を崩さない新キャラ二人。これもそのうちに変わってくるものと思われる。事実今回で蛮機獣が空を飛べるようになった途端あっという間に危機に陥ってしまった。
 一方ゴーオンジャーの方はつるつる滑る対策を考えねばならないが、その作戦もなかなか楽しい。走輔はウナギのつかみ取り。範人が足に取り持ちをくっつける。軍平は氷の上で滑ろうとする。範人は受験勉強…滑るの意味が違う。もちろん全部失敗。結果的になんとエンジンオーとガンバルオーがオイルを掃除することで対抗…って、そのでっかいモップはどこから持ってきた?
 今回は極端にゴーオンジャーの方に重点が置かれているため、ガイアークは完全にギャグに走ってる。
<オイルバンキの必殺技は「摩擦力ゼロ」。摩擦力を消してしまう技だが、ゼロになったら立つ事自体不可能。技の名前として考えておくべきだろう。
 ヒラメキメデスはアイディアマンだが、その際、ポーズを決めて「ポク、ポク、ポク、チーン」と言う…って、これってオジサン向きのギャグか?
 滑り対策で役に立たないアイディアが出された際、早輝は「駄目だ、こりゃ」と発言。
 ペンギンを参考に、ソリに縮こまって乗ってる軍平って、なんか妙にかわいげがあるぞ。
 オイルバンキは妙にJポップに詳しいようで、「ドリーム・カム・ツルー」とか「翼の折れたエンジェルじゃないツルー」とかの発言ある。全般的に70年代から80年代のギャグが妙に多かったような?>
第17話 正義ノツバサ

  脚本:武上純希
  監督:渡辺勝也
 ハッパバンキが爆弾で町を破壊しはじめた。ゴーオンジャーが出動するが、ハッパバンキの爆弾に吹き飛ばされてしまう。そこに現れたのは須塔大翔と須塔美羽の兄妹。2人は、ゴーオンゴールド、ゴーオンシルバーに変身し、あっという間にハッパバンキを倒してしまう。
 敵はハッパバンキ。発破を用いて街を爆破しようとする。害地目一の暴れん坊を自負し、ヨゴシュタイン、ヒラメキメデスと共に合体攻撃も出来る。戦いの中でゴーオンゴールドにビックリウムエナジーを抜かれてしまったため、サンギョウカクメイは不可能だった。
 今回もウィング族が登場。今回からトリプターとジェットラスに乗るゴーオンゴールドとゴーオンシルバーが登場。人間としての姿も現す。彼らが何故ゴーオンウィングスとなり、ウィング族と仲間になったのかが語られる話となる。
 今回はウィング族の強さを存分に示す話で、今回は完全に力の差を見せつけたのみ。その分ゴーオンジャー達は不完全燃焼で、次回に期待って話になる。ここまで飛ばしまくってきた話が一旦タメに入ったか?見所は多いが、ストレスも溜まる話だった。
 これまでの戦隊ものには初登場となる色である金色が初登場(私が知る限りは銀は「百獣戦隊ガオレンジャー」のガオシルバーで登場)。金と銀とはなかなか派手だ。じゃ次は真珠色が登場するんだろう(嘘)
<爆弾のことを発破と呼ぶのはかなりの専門用語だが、むかし「アパッチ野球軍」というアニメでよく使われていて、それで覚えたことを思い出す。流石ヴェテラン武上純希だけある。
 初めてゴーオンゴールドが登場…うわ。こいつヤグルマンじゃないか。
 今回ヨゴシュタイン、ヒラメキメデス、ハッパバンキの三人が口上を述べるシーンはモロ戦隊と同じ。ポーズを決めて爆発まで起こってる。
 ハッパバンキの末期の台詞は「八波むと志は脱線トリオ」…さすが武上脚本だ。感動したぞ。
 最後にハイカーから「ありがとう」と言われ、複雑な表情を見せるゴーオンジャー達。しかし、実際助けたのは事実なんだから、誇って良いと思うぞ。>

VOL.5
第18話 庶民ヒーロー

  脚本:武上純希
  監督:渡辺勝也
 ゴーオンジャーのことが妙に気になる美羽は、ギンジロー号に行く。まずはゴーオンジャーの生活を正すことから始める。高級品を次々とおごる美羽。だが一人となったところを蛮機獣バキュームバンキに狙われてしまう。
 敵はバキュームバンキ。全身が掃除機のパーツで形成された蛮機獣で、掃除機を手になんでも吸い込んでしまう。油断したところを美羽を吸い込んで捕らえる。
 ゴーオンウィングスの私生活が描かれるが、妙に世話好きな美羽と、何よりも仲間を大切にする走輔が妙に噛み合った話となった。前回で徹底的に嫌な奴に描かれたゴーオンウィングスも、なんだかんだ言って変な隙がある。今回は美羽の方が隙を見せて捕まってしまった。
 今回ゴーオンウィングスがエンジンオーに合体することによってエンジンオージェットリプターとなる。
 一方、ヒラメキメデスの登場によってすっかり面目を失ってしまっていたケガレシアとキタネイダスが今度は二人して褒め合ってる姿が見える。今回はキタネイダスが久々に悪知恵を働かせてゴーオンシルバーを襲わせるシーンあり。
 全般的にやや単調な話になってしまったのが少々残念なところ。ただ、走輔は基本的に腹芸が出来ないため、敵を騙すという考えが無く、本物のゴーフォンをバキュームバンキに渡してしまうあたり、流石直情的。
 EPは三番目となるベアールVのバージョンとなる。
<ガイアークは汚れていることがステータスだが、ケガレシアに「汚い汚い」と言われて妙に喜んでるキタネイダスの姿がすごくシュールだ。
 バキュームバンキの末期の台詞はなんと榊原郁恵?流石武上脚本。>
第19話 軍平ノホンネ

  脚本:宮下隼一
  監督:諸田 敏
 ゴーオンジャーとゴーオンウィングスの双方に合同訓練の招待状が届いた。お互い胡散臭さを感じつつ指定された川原に向かうが、実はその手紙を出したのはゴーオンジャーにプロ意識を持ってもらいたいと考える軍平の仕業だった。ウィングスには全く相手にされなかったが、なんとか共同戦線を張ろうと考える軍平。そんな軍平の姿を見た範人は力になろうと決心する。
 敵はノコギリバンキ。自分より高いものをなんでも斬ってしまおうとする。語尾に「ギリ」を付けるのが特徴。ノコギリと腕のアタッチメントであるねじがゆるんでないかいつも気にしてる。
 しばしゴーオンウィングスの話が続いていて、ここでもその傾向は続いているが、そのためちょっと影が薄かったブラックとグリーンの二人が中心となって展開する。久々に勘違い暑苦しい濃いキャラが前面に出ている。
 なんか久々に本当に濃い話だったが、どこか今更感が漂っているのが残念なところ。この話は既に終わってるからもう一歩が欲しかった。それに軍平が悩んでるのがみんなにプロ意識を持たせよう。というものよりもケータイでの人気投票を考えてるように思わせるのもマイナス面。楽しい部分もあるけど、ちょっとバランスが今ひとつ。前回ちょっと和解の方向に向かっていたウィングスも又嫌な奴に戻ってるし。
 ラスト。巨大なウィング族が登場してるのも特徴か。
<自分より高いものを斬るというノコギリバンキ。世界の大半は自分より高いのだが。
 巨大なビルが倒れてるというのに、被害者はほんの数人しかいないらしい。
 ノコギリバンキを「又高いのを斬りに行くだけ」「芸がない」と揶揄するキタネイダスとケガレシア。事実それだけなのが哀しい。
 番組終了後のアイテム紹介で範人を操縦する大翔。矢車さんっぽさが出てるな。>
第20話 兄妹バトル!?

  脚本:香村純子
      荒川稔久
  監督:諸田 敏
 早輝は大翔が金髪美女と楽しげに話しているのを目撃する。だが実は他のゴーオンジャーの面々も全く違う女性と話をしているのを目撃していたのだ。そんな時、蛮機獣チェーンソーバンキが出現。出動したゴーオンジャーはゴーオンウイングスに助けられるが、戦いの中で大翔が浮気者であると聞かされた美羽は大ショック。その頃、チェーンソーバンキによりゴー尾ぬイングスのデータを取り終えたヒラメキメデスは新たな作戦を展開していた。
 敵はチェーンソーバンキ。前回倒されたノコギリバンキがパワーアップした姿。そこら中を細かく切り刻み、その粉塵に紛れて姿を消す能力もあり。
 又してもゴーオンウイングスの話が展開。大翔は多くの美女に囲まれていて、一見女たらしに見えてしまうが、実は大翔は多くの才能を持ち、そのスカウトだったという。結局美羽のためそれらを全て断り続けたのだという。ますます嫌なキャラになりつつあるが、このままだとキャラの中で浮き続けることになるぞ。
 戦いではジャン・ボエールが登場。トリプターとジェットラスと合体することでセイクウオーが誕生する。
 一方、オリジナルのゴーオンジャーの方は完全に後ろに引いて、ほとんど登場なし。ここまで徹底したのは珍しい。
 ヒラメキメデスがだんだん壊れてきた。元からナルシストだったが、自分の作戦に酔い、頭をがんがん壁に打ち付けたりと、奇行が目立ち始めた。
 ジャン・ボエールが登場すると共に、その声を当てている西村知道が今回のナレーションも担当。あるいはそのまま継続するのか?
<大翔は多くの才能を持つそうだが、スカウトの中には舞妓はんまでいる…どういう才能なんだろう?
 「俺はオンリーワンを求めてる」と格好付ける大翔。発言そのものは全然オリジナリティないけど。
 大翔の言葉を早とちりし、大翔が合体好きだと勘違いする美羽。しかし、大翔の言葉からはその結論は出ない気がするけど。>
第21話 幼稚ナヤツラ

  脚本:武上純希
  監督:鈴村展弘
 ボエールの誘いでゴーオンジャーとウイングスの合同訓練が行われたが、セイクウオーにエンジンオーもガンバルオーも全く敵わず、大翔は呆れ気味。ボエールによる学習も連以外は全く耳に入らなかった。そんな時蛮機獣フーセンバンキが現れる。弾力のある風船を体中に付け、攻撃を無効化してしまう。
 敵はフーセンバンキ。寅さんっぽい口調と行動が特徴。本人は「虎」と言ってるが、その姿はむしろ豚。全身に風船をくっつけており、それを攻撃にも防御にも使う。ちなみに声は原一平があてているが、この人は昔から寅さんのモノマネで有名な人物。
 相変わらずゴーオンジャーとゴーオンウイングスの、なかなか折り合いが付かない共同戦線が描かれていく。ウイングスの中ではボエールだけがゴーオンジャーの事を認めているが、それは仲間を何よりも大切にする心だという。一応全員が目立っているが、今回の中心は強いて言えばボンパーになるのかな?初めての中心になる。今回はギャグ編っぽいが、こういう話になると俄然面白くなってくる。7人もいるのに、一人一人にきちんとキャラ付けされているので、それぞれにきちんと目立つ部分があるのも巧い作りだ。
 ボンパーを作ったのはボエールであることが分かった。炎神がヒューマンワールドに行くと、人間の協力が必要なので、そのスカウトのために作り出されたらしい。
 今回の見所としてヒラメキメデスの存在もあり。あれだけ腹黒いキャラとして登場したのに、今回はヨゴシュタインにすごまれるわ、作戦失敗で足蹴にされるはで散々。ギャグキャラとして完成しつつあるぞ。「風前の灯火」を「フーセンの灯火」とかわざわざ言い換えてみたりもするお茶目ぶりも見せる。
 ボエールはウイングスに対しては常に「よく考えろ」と言いつつ、ゴーオンジャーに対しては「後先考えずに向かうことも重要だ」と言っている。大翔はそれを「考えが分からない」と言っているが、要するにボエールは相手をよく見てるって事だろう。
<フーセンバンキは対象にガスを注入して空に浮かせる技を持っているが、ボンパーはどうやって膨らましたんだろうね?わざわざでっかいボンパーの張りぼてまで作ってた。>

VOL.6
第22話 最後ノノゾミ

  脚本:武上純希
  監督:鈴村展弘
 ヒラメキメデスの度重なる失敗に怒ったヨゴシュタインはボーセキバンキにヒラメキメデスの処刑を命じる。ウガッツによってぼろぼろにされるヒラメキメデスを目撃した走輔達は弱いもの苛めに我慢できずヒラメキメデスを救うのだが…
 敵はボーセキバンキ。珍しい女性型の蛮機獣で、花魁言葉で話すのが特徴。ヒラメキメデス処刑のために呼び出された蛮機獣で、かなりの強さを誇る。こいつのサンギョウカクメイは「元祖」がつくが、それは紡績機械が産業革命を起こしたことから。
 腹黒いキャラとして登場したと思ったヒラメキメデスがこんなに簡単に切られてしまうとは、大変意外な話が展開するが、やはりラストは…という話。「仮面ライダー」以来伝統的な展開を見せる話も結構あるが、特に前回からの引きもあり、緊張感ある演出のお陰でかなり質が高く作られてる。
 同時にゴーンジャーとゴーオンウイングスの関係が本当に変化。先を読むウイングスと、何も考えず突っ込むゴーオンジャー。結果としてこの二つが一緒になることで初めて本物の力を手に入れることになる。
 そしてヒラメキメデスの罠をくぐり抜けることでゴーオンジャーとウイングスはついに本当に共闘を果たす。ここにエンジンオー、ガンバルオー、セイクウオーの全合体によるエンジンオーG9が誕生。本編が充実しているため、今ひとつ出番は少なかったが。
<太平洋の孤島にやってきたエンジンオーとガンバルオーは泳いできたのだという…どうやって?
 「轟轟戦隊ボウケンジャー」の11体合体に次ぐ9体合体という凄いものだが、ごてごてしすぎて帰って動きにくそうに思うのだが…>
第23話 暴走ヒラメキ

  脚本:古怒田健志
  監督:渡辺勝也
 「相互理解」と称し、大翔につきまとう走輔。しかしその頃、ゴーオンジャーとウイングスに与えられた屈辱をはらすべく、ヒラメキメデスが最後の戦いを仕掛けてくる。
 敵はヒラメキメデス。いくら計算しても負けてしまうため、ビッグリウム光線を蛮機獣100体分も浴び、しゃにむな突進をかけてくる。この際自分の事をデタレメデスと称している。
 今回はヒラメキメデスの最後の戦いが描かれるのだが、なんと敵の方が主役となると言う変則的な話が展開する。ヒラメキメデスがヨゴシュタインと出会い、副大臣となるまでの話もそうだが、どんな時でもヒラメキメデスを信用し、その信頼に応えようとするヒラメキメデスという非常に強い結束が描かれていく。そして最後に計算など関係なく、パワーで押していこうとするヒラメキメデスは、登場時に腹黒いキャラと思われただけに、こんなに熱い奴だとは思いもしなかった。計算も何もなく、馬鹿げた事を喋りながら突進していく。そして、ヒラメキメデスの暴走は自分たちに責任があると落ち込む三大臣など、ガイアーク側の心情に踏み込んだ話が展開する。今回に関しては完全に正義の味方を食ってしまった感じ。
 一方ゴーオンジャーとウイングスの結束もやや踏み込んだ話が展開。相変わらず何も考えずに突っ込むレッドと、あくまで冷静に戦力分析を行うゴールド。結局この二人は相互補完する事で本当の強さが出ると言うこと。こちらの方がちょっと話が弱かったのが残念なところだが。それにゴーオンジャー側の話がギャグ仕立てになってしまったため、盛り上がりも今ひとつか。いい話なんだけどね。
<何にも考えずに攻撃するデタラメデスは、おそらく世界のナベアツをベースにしてるんだろう…けど、時事ネタだな。
 ここまで蛮機獣は末期の台詞に特徴があったが、今回に限って「ヨゴシュタイン様〜」という、あまり特徴のない台詞になってしまった。>
第24話 最初ノエガオ

  脚本:古怒田健志
  監督:渡辺勝也
 ヒラメキメデスを倒して戦いも一段落付き、ゴーオンジャーはゆっくりと森をドライブしていた。だが初めて来たはずのその天神の森に何故か見覚えがある早輝は、ふらふらと森の探索に出かける。そこで出会った不思議な少年。一方ヒラメキメデスの死にショックを隠せないヨゴシュタインだが…
 敵は伐鬼。蛮機獣ではなく、サムライワールドからヒラメキメデスが呼び出した森林伐採を行う妖怪。ウラメシメデスと合体することでヒラメキ伐鬼として復活する。
 話は一段落し、外伝的な話。怪談的展開を見せる。昔は戦隊ものは夏場になるとよく怪談話やってたんだが、近年では久々だ。
 走輔は目玉の大群。連は巨大猫。軍平と範人は幽霊と遭遇。で、大翔と美羽も幽霊の大群に遭遇し、大翔が初めて裏返った声を見せてくれる。怪談と言うよりはコメディなのか?
 具体的には早輝が中心となった話で、早輝が事ある毎に「スマイルスマイル」と言っているのは子供の頃に出会った精霊の男の子の口癖から来ているという事が語られる。ウイングスの話もようやく終わったか、ようやくゴーオンジャーの方に物語が帰って来た感じ。
 もう一つの世界サムライワールドの存在が明らかに。これは劇場版につながる話らしい。
<怨霊ウラメシメデスとなって復活したヒラメキメデスは、姿は変わらないものの、頭に三角巾が付いてる。分かりやすい。
 やっぱりというか、大翔もお化けは苦手らしい。引きつった顔をして、うわずった声で「行くぞ。美羽」と言ってる姿は、コメディ路線に入り込んでる。
 千年杉の精霊が早輝に「スマイル」という言葉を教えたらしいが、よくそんな外来語を知ってたもんだ。>
第25話 母上(オカン)サヨナラ

  脚本:會川 昇
  監督:諸田 敏
 夏休みを取りたいとごねる他のメンバーに押され、連は仕方なく実家の割烹旅館に連れて行く。だがその頃同じくケガレシアとキタネイダスが近づいていた。実はヨゴシュタインがヒラメキメデスの喪中に入ってしまい、蛮機獣が作れなくなってしまったため、マシンワールドから来ているはずのアレルンブラ家の者を探しに来たのだ。
 敵はウズマキホーテ。アレルンブラ家の害水騎士。連の実家の近くで石のようになっていたが、ケガレシアのパワーにより復活。あらゆる攻撃やエネルギーを吸収してしまう。
 害地目のヒラメキメデスが退場し、今度は害水目の話へと映ってきた。今度の敵はアレルンブラ家という強力な一族。
 連が中心となった話。連の実家は海辺にある老舗の割烹旅館であり、そこで母との思い出の地蔵を守ろうとするのだが、実はその地蔵というのが敵だったというオチ。だが、連の優しさが強力な敵を制する。所々ギャグは用いられているものの、全般的にしんみりした話に仕上がっている。連が「っス」という語尾を付けるのは、母を元気づけるためだったのだという。
 前回からゴーオンジャーのここのストーリーにウイングスが絡む話になったが、いつの間にかだんだんウイングスが馴染んできてる感じ。戦士として生きねばならないとか言いつつ、意外に涙もろい大翔の姿が観られる。
<軍平は元警官だけに尋問もしてるが、カツ丼を前に仲居さんに聞き込んでる。わざわざ部屋を暗くして仲居さんが来るのを待っていたらしい。無駄な努力に全力を傾けるキャラなんだな。>

VOL.7
第26話 恋愛カンケイ

  脚本:會川 昇
  監督:諸田 敏
 強力なアレルンブラ家の登場により、にわかに緊張度が増すゴーオンジャーとウイングス。アレルンブラ家の王子ニゴール探索に出るウイングス。だがその魂は既にガイアークによって発見されていた。嫌な思い出でニゴール復活に乗り気でないケガレシアだが、キタネイダスによって復活させられてしまう。
 敵はニゴール。正式な名称はニゴール・ゾ・アレルンブラ。アレルンブラ家の王子で、その魂はヒューマンワールドに残されている。蛮機族であるにも関わらず、美しいものを好む“変態”だそうだ。ケガレシアと合体することでミックス・ケガレゴールとなる。結局「美しい」と言われて侮辱されたと怒ったケガレシアによって見捨てられてしまった。
 アレルンブラ家の当主がいきなり登場。その強さはやはり凄まじいもので、そこでの戦いが描かれていくのだが、今回の話の中心はなんとベアールV。ジェットラスに惚れ込んでしまい、なんと直接的に告白したりする。結局それが戦いを有利に導くというのが面白いところ。
 それに触発されたかのように、美羽も走輔のことが忘れられなくなり、更にニゴールがベアールVに惚れ込んで…という話。戦隊もので恋愛ものとは珍しい…というか、あるいは久々と言うべきか。何というか、無茶苦茶尻が軽いベアールVの姿が笑いを誘う。それでベアールVの炎神キャストにジェットラスの炎神ソウルを合体させることで、姿がベアールV。声がジェットラスという変な組み合わせが誕生。ジェットラスが女声で登場するシーンも笑える。全般的に笑える話に仕上げられてる。
 早輝と美羽ダブルヒロインの強さを存分に見せつけた話でもあり。
 アレルンブラ家が何故マシンワールドから去ったかというと、
<ベアールVがジェットラスに惚れ込むというのは、ある意味凄く分かりやすい。だって大阪人だったら虎大好きだもんね。しっかり「阪神タイガース応援に行こう」とも言ってるし。
 これは言っちゃいけないんだろうけど、美羽がだんだん横に広がってきた。特撮ものは体力勝負だから、そう言う事って結構あるんだけど。
 一方、完全に味噌にされたゴーオンジャーは、今回みんなでてるてる坊主を作ってるだけで終わってしまった。
 冷静なようで結構ドジな姿もさらすようになった大翔。最後にベアールVに追いかけられて“ケツだけ歩き”して逃げてるシーンあり。>
第27話 孫娘ハント!?

  脚本:武上純希
  監督:中澤祥次郎
 別次元から謎の物体が落下した。ボンパーでも何か全く分からないというそれを探し始めるゴーオンジャー。だがガイアークもそれを察知してダウジングバンキを繰り出してきた。戦闘となり、範人は一人山から転がり落ちるのだが、そこで範人はゴミ漁りをしているお仙という老女に助けられる。なし崩しにお仙のゴミ漁りの手伝いをさせられる範人だが…
 敵はダウジングバンキ。手に持ったダウジングで攻撃をねじ曲げてしまう。語尾に「〜んぐ」と付ける癖を持つ。久々にネタ系の末期の台詞を吐いた。ちなみに声はエド・はるみがあてている。
 範人が中心となった物語。お仙という老女の手伝いをさせられ、女装までさせられるという可哀想な役割になったが、それはそれで本人は結構楽しんでいるらしい。元々不思議ちゃんっぽかったけど、こういう事やってると本当にそう見える。
 ダウジングバンキの声はエド・はるみ。元よりコメディエンヌだが、ここではむしろコメディよりもちょっとしんみりした人間関係が描かれることになった。
 戦隊ものでは比較的多用される女装話だが、範人の女装は妙に似合っていて、コメディっぽくならないのが問題。最後に軍平までが褒めてるし。ちょっとやり過ぎなんじゃないか?
 アイキャッチのレースでは、バルカがトップを取ったが、これはなんと初めてのこと。意外と言えば意外。
 戦いのシーンは久々にエンジンオーガンパードが登場。しかし全然効かないのが問題か。
 ラストの歌は4曲目となるバルカバージョンとなった。
<範人は女装状態でゴーオングリーンになったが、変身を解いたら元の制服になってる。
 今回の蛮機獣は女性型なのだが、とてもそうは見えないぶっさいくな顔をしてる。しかも最後はドアップに。狙いすぎだって。
 今回の大翔はラストで言わなくても良いことを言ってしまったため、美羽から顔を引っ張られる結果に。>
第28話 相棒グンペイ

  脚本:武上純希
  監督:中澤祥次郎
 突然街中で人が消えるという事件が続発する。昔の警察官時代の血が騒いだ軍平が率先してパトロールに出かけるのだが、遭遇したマンホールバンキには逃げられ、パトロール中の警官からは犯人と間違えられて逮捕される始末。警察署でかつての相棒柏木左京と出会い、彼に頼まれて捜査を手伝うことにする軍平だが…
 敵はマンホールバンキ。頭にマンホールを笠のようにかぶっており、攻撃を防いでしまう。キタネイデスが作った騒音マシンを発動させるためペン回しの達人を集めている。言動は木枯し紋次郎っぽし。
 軍平が中心となった話。軍平とガンパードの絆が描かれていく。いつも勝手なことばかりを言っているようだが、軍平は相棒を常に必要としているという事が示された。テレビドラマの「相棒」にちょっと触発されてたのかな?
 かつて軍平は元刑事だと言っていたが、実はそれは嘘で、単なる警官であったことが発覚。単独の話としてはそれなりに見せる話に仕上がってる。本当に一人のみを中心としているため、話がぶれなかったのが良かった。
 ガイアークの方は未だヨゴシュタインがショックから失踪を続けており、キタネイデスとケガレシアが二人で七並べしてる結構シュールな光景も見られる。
 発射する銃弾を一発も外さないことを信条としているガンパードだが、今回は本当に一発も外してなかった。ちゃんと伏線になってたんだね。
<警察と言ったらカツ丼というのは25話でもあったが、これは定番なのか?
 大翔はペン回しも上手。だけど何故か学生服姿で変装させられてしまった。>
第29話 大翔ヲトメロ

  脚本:會川 昇
  監督:竹本 昇
 久々にヘルガイユ宮殿にヨゴシュタインが帰って来た。最早誰の協力もいらないというヨゴシュタインは最強の蛮機獣ハンマーバンキを作りだし、ヒューマンワールドの破壊を命じる。一方大翔はボエールと共に新しい仲間を作り出そうとしていた。まだまだ不完全な状態で、全員でハンマーバンキと戦うこととなるのだが、強力なハンマーバンキに、美羽は大けがを負ってしまう。
 敵はハンマーバンキ。ヨゴシュタインが作り上げた最強の蛮機獣で、これまでのようなおちゃらけた性格とは一線を画し、まるでコンピュータのように性格に破壊のみを行う蛮機獣。破壊のためにはヨゴシュタインの命令さえ無視する。一方ゴーオンジャー側も新兵器というか新しい仲間ゴローダーGTの誕生となる。
 今回は完全に大翔が中心の話となった。妹の美羽を何よりも大切にする大翔にとって、美羽が怪我を負ったことで完璧にキレてしまった。他の誰も信用せず、未完成のゴローダーGTを作動させようとする。
 一方ゴーオンジャーは、チームワークの大切さを大翔に語り続けていく。戦隊ものは全員が一丸となって戦うところに物語の中心があるので、これは一匹狼が本当に大切なものを見つけていく事の重要性が描かれていく。
 意外なことだが、これはゴーオンジャーのみならず、ガイアークも同じ。一人暴走するヨゴシュタインは、本当に大切なものをここで見つけることになる。今回の話は大翔とヨゴシュタインが見事に似た存在として描かれてるのが特徴とも言える。流石にここまで詰めてしまったため他のキャラはあんまり目立てなかったが、唯一連だけは「オカン」役をきちんとこなしていた。
 物語の方向性上、これまでにないシリアスな話に仕上がったが、これでゴーオンジャー、ガイアーク共々チームワークを見いだしていくことになる。
<良いように殴られまくるゴーオンシルバーを全然助けに行かないゴーオンジャーたち。死ぬ前に間に合ったものの、何故駄目だったのかは全く語られず。
 ギャグがないはずのハンマーバンキだが、末期の台詞は「トンカンチン。いやトンチンカン」とか最後の最後にギャグに走ってた。
 今回の大翔はなんか本当にヤグルマンしてたな。「良いよなあ。お前は」ってか?>

VOL.8
第30話 友情ノパンチ

  脚本:會川 昇
  監督:竹本 昇
 新しい仲間ゴローダーGTを使いこなすべく訓練中のゴーオンジャー。試しにスピードルの炎神ソウルを装着してみたところ暴走してしまう。そんな事でちょっと喧嘩してしまう走輔とスピードル。それで現れたストローバンキを止めることが出来なかった。しかもストローバンキが落としたガイアクアをかぶってしまうことで走輔と連が悪の心に染まってしまう。
 敵はストローバンキ。ドリンク剤を飲むことで様々な攻撃を可能とする。人間にストローをくわえさせることで毒霧を噴出させられる。
 走輔とスピードルの相棒物語は本編を通しての一つの流れ。ここにゴローダーGTが加わって、熱い話が展開。なるほどちゃんと話の流れをつかんでやってるのね。ちなみにゴローダーGTは心を持たない代わり、炎神ソウルを入れることで、ソウルを持つ炎神の人格となるらしい。ただし、えらく消耗するらしいが。
 一方、いつの間にやら走輔のことを本当に心にかけるようになった美羽の描写もあり。自分が金を出した宝石をプレゼントされて喜んでた。
 ちなみに走輔が簡単に悪の心に染まってしまったのは、正義の心が強すぎたため、逆転すると余計酷くなってしまうからだとか。
<「汚い」と呼ばれることを殊の外好むケガレシア。キタネイダスに言われてご満悦。なんか凄く外してる気もするんだが。
 走輔が悪に染まったことについて、「人間は悪に染まりやすい」と説く大翔。さすが経験者は違うね。
 本気で走輔をぶん殴るゴローダーGT。顔が思い切り変形してるけど、よく生きてるよな。>
第31話 歌姫デビュー

  脚本:荒川稔久
  監督:渡辺勝也
 謎の敵が現れ、出動するゴーオンジャーとウイングス。だがあらゆる攻撃は通用せず、それどころか攻撃を受けたその敵は巨大化してしまう。更にそこに現れたガイアーク三大臣。彼らによれば、この怪物はサウンドワールドからやってきたロムビアコであり、雑音を聞かせると巨大化するのだとか。ロムビアコを小さくするため、素敵な歌声を聞かせて小さくしようと画策する。
 敵はロムビアコ。サウンドワールドからやってきたモンスターで、それ自体に害は無いのだが、雑音を聞かせると巨大化する。
 外伝的な内容を持つ話で、ゴーオンジャーとガイアークが手を組んで強力な敵を撃退するという話。なんとそこで使われた方法は、ケガレシア、早輝、美羽の三人でアイドルユニットを作ってしまおうというもの…設定の無茶苦茶さに加え、物語も悪ノリしすぎてすげえ面白い
 ほんで、戦いを全く無視して三人が呼吸を合わせる特訓をするわけだが、何故かみんなセーラー服になったり体操服になったり…オッサンホイホイか?しかもラストは色つきのバレーボールをトスして攻撃…うわあ。
 笑いにくるんでいるが、ガイアークの目的もさらりと語られている。彼らの目的はヒューマンワールドを汚すことであり、消すことではなかったという…って、前にヨゴシュタインがそれやってなかったっけ?
 今回大翔は思いきり外し役になっていて、一人で歌声を聞かせようとしてたりする。うまいのはうまいのだが、自己陶酔が激しすぎて、逆にロムビアコを巨大化させてしまい、落ち込む姿が見られる
 ガイアーク三大臣によるユニット演奏も楽しめる。
 全般を通して無茶苦茶でとても面白い作品。ただ、話そのものは完全に外伝なのに、全然違和感ないというのが一番凄い事かもしれない。尚、敵とアイドルユニットを組むという話は過去「忍風戦隊ハリケンジャー」30話でもやっていた。
<大翔の落ち込む姿は薔薇の花びらを一枚一枚むしってる。はまりすぎ…というか最近狙ってるだろ?
 女性の歌声がロムビアコには効くというので、女装して歌うキタネイデスとヨゴシュタイン。すげえ姿。>
第32話 秘宝ヲサガセ

  脚本:武上純希
  監督:渡辺勝也
 害地目から生まれた新たな蛮機獣ドリルバンキ。ある人間から地図を奪うべく派遣されるが、そこに現れたのはガイアーク反応をキャッチしたゴーオンジャーの面々。彼らは山中でヒロシとミユキという兄妹と出会う。なんでも宝の地図を手に入れた父に連れられてやってきたと言うが…
 敵はドリルバンキ。ヨゴシュタインによって作られた害地目の蛮機獣。マシンワールドの伝説となった蛮機獣ホロンデルタールを掘り出すために遣わされた。語尾に「ドリ」を付け、ダジャレを連発する。体は極めて硬く、ゴーオンジャーの攻撃にもびくともしない。
 前後編の前編。前回のぶっ飛びまくった話から離れ、元の物語に戻った感じ。ただ以降に続く伏線や新しい仲間なども現れ、いよいよ後半に向けて話が構築され始めた感じ。
 いきなり三体の味方が現れることになるが、とりあえず全員喋ることが出来ず、咆吼をあげるのみだった。
 今回登場したドリルバンキは喋る言葉がみんな人物を模したダジャレになっていて、一々書くのが無理なほど。
 ここからEDがガンパードバージョンへと変化。
<おそらく今回登場した三体の古代炎神はエンジンオーと合体するものと思われる。なるほど合計で「轟轟戦隊ボウケンジャー」を超える12体合体となるのか?
 今回の大翔。「この中で一番細い」と主張する美羽に凄まれてシオシオと後退。どんどん情けなくなっているが、見事に狙ってるよ。ところでなんでそこで早輝が突っ込まない?
 ところで古代炎神族は三体いるようだが、そのボディに刻印されたナンバーは何故か10、11、12。見事な符号だ。>
第33話 原始エンジン

  脚本:武上純希
  監督:諸田 敏
 スピードルが謎の炎神から受けたダメージは深刻で、修理には時間がかかることが分かった。キャリゲーターによれば、あの炎神は古代炎神族と呼ばれる炎神の先祖であるらしい。そいつらに謝らせなければ気が済まない。と走輔は一人闇雲に突っ走るが…
 敵は前回に続きドリルバンキ
 前回に続いて古代炎神族の話が展開。古代炎神は三体。キシャモス、ティライン、ケラインと呼ばれ、その三体が合体することでキョウレツオーに変形する。最初彼らはただ戦いのエナジーに惹かれて出てきたが、走輔とスピードルの心意気に打たれ、仲間となる。そこで今回は走輔とスピードルの二人の熱さが主軸。走輔とコンビのスピードルは、今回は珍しく単独で根性見せている。古代炎神族の心を動かしたのは、まさしくスピードルの心だった。
 一方、ガイアークの方もホロンデルタール探索が続いている。今回のヨゴシュタインはドリルバンキに対して怒ってばかり。
 古代炎神族は闘いのエナジーに反応するということで、ガンバルオーとセイクウオーが偽闘を開始するが、だんだん本気になって最後は本気で殴り合いするあたり、結構な単純さが出てる。
 今回はパターン的な作品になっているとは言え、熱さが半端ないので、なかなか燃える。ストレートな熱い作品って良いねえ。合成もかなり手慣れたものになって、非常に自然な合成が成り立っている。
<ところで人間がいない時代に誕生した古代炎神族なのだが、ちゃんと人間に合わせた操縦席があるのは何で?
 今回の大翔。美羽と共に走輔を散々こき下ろした後、走輔に「褒めてたんだ」と裏声で喋ってる。>

VOL.9
第34話 悪魔ナオンナ

  脚本:武上純希
  監督:諸田 敏
 一人ホロンデルタール探索に出かけたヨゴシュタインを尻目にキタネイダスはヒーターバンキを作り上げ、町に放つ。そのために秋になっても真夏日が続く。そんな時、軍平は早苗という女性と知り合う。「暑苦しい」と言われ、怒る軍平だが、実はその女性は早輝の姉だった。
 敵はヒーターバンキ。地球の温暖化を促進させるためにキタネイデスが派遣する。戦うことは目的ではないが、ゴーオンジャーのほとんどの攻撃を高温ではじき返してしまった。美容院でドライヤー代わりになったり、焼鳥屋を手伝ったりと、妙な行動が目立つ。一方低温には弱く、キョウレツオーの冷気攻撃に敗北。
 早輝の姉が登場。それで他の男達がみんな魅力でめろめろになったところを、軍平だけが憮然としてる。結果として早輝と軍平の二人が中心となる。
 早輝が鹿児島の出身であることが分かった。うん。確かに最もポピュラーなかごんま弁使ってる。そう言えば「百獣戦隊ガオレンジャー」の時も紅一点の冴が鹿児島出身だった。なんか理由があるんだろうか?
 ただ、本エピソードはもう一つ、ホロンデルタールの復活という重要な物語も背後に存在してる。最後の最後に登場したホロンデルタールは、まるで猿人のような身のこなしで、これまでの蛮機獣とは全く異なるたたずまいを見せている。
<今回の大翔。早苗の魅力にとらわれてふらふらと歩き出したところを美羽に耳を掴まれて引きずられて退場。それで美容院にいたところをヒーターバンキに熱せられ、髪の毛がちりちりに。どんどんギャグ要員として成長してる。
 50度を超える熱帯日で街の人は普通に生活してるそうだ…できるか!
 ちなみに最後、早苗がギンジロー号を売っぱらう描写があるが、車検証の問題があるため、これは実際にはやれません。
 ところで早輝が鹿児島出身というのはここまで全くなかったし、子供の頃は天神の森にいた事があったが、その時は標準語で喋ってたけど…>
第35話 炎神ノキズナ

  脚本:鈴村展弘
  監督:宮下隼一
 謎の敵によって深刻なダメージを負った炎神達。それはホロンデルタールと言い、ヨゴシュタインは三大臣がその配下に下ることを宣言する。手当たり次第に街を破壊していくホロンデルタールに、メンテナンスが終わってない炎神達に代わり、キシャモス達が立ち向かうが…
 敵はホロンデルタール。ヨゴシュタインが付けたネジの力で更にパワーアップしたが、誕生したエンジンオーG12によって破壊されてしまった。
 大ボス登場という事態に際し、あたかも最終話のような盛り上がりを見せる。話の都合上、巨大炎神達の闘いがメインとなる。
 ホロンデルタールが放つ光線はホロンデン波というもので、これを浴びた生物や炎神は凶暴化してしまう。なんでもこの光線こそが恐竜を滅ぼしたとのこと。それで凶暴化したキョウレツオーを抑えつつ、その絆を強めるという話となっている。そしてついに登場したのが12体合体となるエンジンオーG12が誕生する。その際全炎神の口上と、ゴローダーGTの登場と、かなり見事な
 一方ゴーオンレッドとヨゴシュタインの直接対決もあり。ヨゴシュタインが走輔に撃ち込んだネジは次回の伏線となっている。
 この作品の特徴であるユーモアが今回には無かったため、ツッコミどころも無かったのが残念なところ。結局燃える展開でテンションが高かったというのが最大の感想と言うことになろうか。
<今回は大翔のツッコミも全くなし。
 敢えてツッコミどころを捜すのであれば、エンジンオーとキョウレツオーの闘いは
「あしたのジョー」っぽいかも?>
第36話 走輔…トワニ

  脚本:鈴村展弘
  監督:宮下隼一
 ヨゴシュタインの攻撃で石のように固まってしまった走輔。走輔が死んでしまったとショックを受ける他メンバー達。一方、ホロンデルタールの力を手に入れたヨゴシュタインは自ら街に出て破壊の限りを尽くしていた。ヨゴシュタインを止めようとするゴーオンジャー達だったが、チェンジソウルを奪われてしまう…
 敵はヨゴシュタイン。害地大臣自らがお出まし。他の二大臣をも全く無視してゴーオンジャーと闘い、全員のチェンジソウルを奪ってしまう。
 前回ラストで惣介の死?という引きから始まったこの話。走輔はおろか、ゴーオンジャー達が変身できなくなってしまい、どうすればいい?という物語が展開。
 こういう物語は概して動けないキャラが最後に活躍することになるが、本話の場合は完全不在のまま話が終わり、最後の最後で見せ場を作るという構造になった。ただ、主人公とも言えるレッドが抜けていたため、その存在の重さが執拗に描かれていく。
 一方、ヨゴシュタインの独断専行で二大臣が浮いてしまった。その不協和音は、結果としてヨゴシュタインの死という結末を迎えるわけだが、果たして残った二大臣で話を持っていくことが出来るのか?
 今回は変身できない状態での闘いだったため、生身の闘いが展開。他の作品と較べ、この作品では生身のアクション度合いが大きいな。ちなみに今回初めてゴーオンウイングスがゴーオンジャーの一員として名乗りを上げている。
 話自体が重いため、コメディ要素は全然なし。かなり燃える要素は多い。
 そうそう。EDが全員登場バージョンに変わった。
<ところでチェンジソウルは炎神ソウルとは異なり、コピーは可能だったんじゃなかった?
 ヨゴシュタインの持つヨゴシュピアは人間が使えるほどの軽さなのかな?
 存在感がどんどん無くなっていく大翔。ネタキャラとして生き残るかと思ったのだが、それさえなくなると寂しいぞ。>
第37話 炎神バンキ!?

  脚本:竹本 昇
  監督:古怒田健志
 ヨゴシュタイン撃破と走輔復活をお祝いするゴーオンジャー達。だがヨゴシュタインを倒されたことで本気となったキタネイダスがエンジンバンキを差し向けてくる。一方、何故かゴーオンジャーから去ろうとする古代炎神達…
 敵はエンジンバンキ。キタネイダスが炎神をモデルに作り上げたという蛮機獣で、ビークルタイプからロボット形態に変形出来る。環境に配慮してない分、炎神よりもパワーは上。ビークルモードの時はキタネイダスが運転している。
 ヨゴシュタインが死に、残り二人となったガイアークの大臣だが、やはり弔い合戦として本気になってしまった。
 一方先の闘いで敵に操られてしまった古代炎神達は自分たちの行いを反省し、逃げだそうとしている。この二つの方向性から物語が展開。
 今回は連と大翔が中心となっているが、これまでにはない珍しい組み合わせとなっている。ただし中心と言っても、さほど重きは置かれてないっぽい。いつの間にか本当の仲間になってる大翔の役所は良いんだけどね。
 久々にエンジンオージェットラスが出てきた。大翔のトリプターが出てこないための措置なのだろう…というか、ジェットラス単体で合体した姿は初めてか。
<キタネイダスはエンジンバンキを「格好良い」と言っているが、「綺麗」は駄目で「格好良い」は褒め言葉なのだろうか。
 エンジンバンキの台詞の多くは「トラック野郎」から。最後の言葉は「故郷宅急便」だった。さすが東映だけのことはある…てか、こどもに分かるかこのネタ!>

VOL.10
第38話 乙女ノホンキ

  脚本:竹本 昇
  監督:武上純希
 酸性雨を降らすシャワーバンキの出現に出動するゴーオンジャー。だが酸性雨は全くダメージを与えず、あっけなく撃退されてしまう。だがそのシャワーを浴びた男達は熱が出て固まってしまう。実はケガレシアの調合間違えで、男だけを行動不能にする成分が含まれていたのだ。男性陣を復活させるために再びシャワーバンキに挑戦する早輝と美羽…
 敵はシャワーバンキ。酸性雨を降らせることが出来る蛮機獣だが、最初にケガレシアが調合したものは男を固めてしまう成分が含まれていた。
 特に女性陣の活躍が目立つ本作。今回は31話に続き、元気いっぱいの女性陣が大活躍。映える話だな。今回男を固める成分は人間だけでなく炎神までも効果あり、ベアールV以外の炎神まで行動不能。物語に一切男が関わらないという無茶苦茶な話になってしまった。今回は完全に早輝が中心で、大翔なき美羽はネガティブ発言ばかりを繰り返していた。いつの間にか立場が逆転してるよ。
 話が馬鹿馬鹿しいほど面白くなるだけに本作は無茶苦茶面白い。やっぱこれ面白いよな。
 ラストは炎神総出演になるが、ギリギリまでベアールVとゴローダーGTで戦わせるのも巧い作り。今回ゴローダーGTはベアールVのソウルを入れ、ゴーオンプリンセスの再結成となった。
 早輝はペーパードライバーだと言うことが発覚。そう言えばギンジロー号の運転は初めてだったけど、ベアールVの操縦は問題なかったの?
<今回の大翔。兄を心配する美羽に背負われて登場。しかし直後地面に頭から激突。よく受け身を取らずにやったもんだ。
 「橋がない」という美羽に対し「スプーンを使いなさい」と返す早輝。なんとベタベタな。
 固まった男性陣を隠すために二人がとった方法は、マネキンの代わりに女装させることだった。そのまま闘いにも参加してる。凄すぎる。>
第39話 郷愁ノコドモ

脚本:會川 昇
監督:佛田 洋
 街中に突然鳴り響く祭り囃子。その音に惹かれるこども達が次々と失踪してしまった。この怪事件を調べ始めるゴーオンジャー。実はこれはキタネイダスの作戦で、こどもをお祭り好きにしてしまい、毎日祭りを行わせて大地を汚し放題にすると言うものだった。
 敵はヤタイバンキ。お祭りを演出してこども達を集めてさらってしまう。お面をたくさん付けた屋台の形をしていて、真ん中の般若の面が本物の顔らしい。ふざけた姿をしていて攻撃もふざけているが、攻撃力はかなり高い。それと雷々剱獄々丸、およびキタネイダスとケガレシアが直接登場と、まさしくお祭り騒ぎの話となった。
 軍平と範人の二人が中心になった話で、サムライワールドから来た晴之助と昭之助という兄弟が登場。更に二人が守っている剣を狙い、雷々剱と獄々丸がやってくる。最終的にこれは前後編になる。
 とっ始めから、なんか昔懐かしい雰囲気を漂わせていたが、その作戦自体がこども達を祀り好きにしてしまう、なんかもう昭和の臭いがぷんぷんするような話に仕上がっている。特オタが観たら、感涙ものだぞこりゃ。
 今回劇場版で登場したサムライワールドから二人のこどもがやってきた。サムライワールドは24話に続いて登場だが、今回は劇場版に登場した炎神大将軍までが登場。その時点で次回に続く。になってしまうが。
<ヤタイバンキの焼きそば攻撃で、「もういっちょいく?」の一言が。これも完璧ノスタルジー。それでキタネイダスから自分の失敗を押しつけられた際、「あなたが一緒に育てようって言ってくれたのに」とこっそり一言…馬鹿野郎!
 ところでなんでお祭り空間に放り込まれた際、ガンバルオーだけが無事だったのだろうか?>
第40話 将軍フッカツ

  脚本:會川 昇
  監督:佛田 洋
 かつてゴーオンジャーと共にサムライワールドで戦った炎神大将軍が石化して街に落下した。実は晴之助と昭之助は烈鷹の命のこもった刀を雷々剱と獄々丸から守るためにヒューマンワールドにやってきたのだ。だが、雷々剱と獄々丸は炎神大将軍を操れる青年と契約し、二人を追ってきた。
 敵は雷々剱獄々丸。かつて劇場版でサムライワールドで戦った雷剱と獄丸のパワーアップ版。そして炎神大将軍。かつてサムライワールドで共に戦った巨大炎神だが、ここでは雷々剱と獄々丸に操られる。
 現代に侍が甦ったらどうなるか。ここでは生きる意味を失ってしまい、荒れるしかない青年として描かれる。新版の『戦国自衛隊』でも同じような事が描かれていたが、そこで熱い魂を持った人間が絡むことで本当は自分が必要とされていることを知っていくという内容。そして最後に復活した真の炎神大将軍の闘いがクライマックスとなる。
 劇場版の続編と言える話で、劇場版に登場した烈鷹がヒューマンワールドでも登場。とても熱く真面目な話ではあるのだが、ただ、問題はこの話の場合、劇場版を観てないと充分に分からないという問題がある。話も割と単純だし。
 烈鷹を演じたのは「仮面ライダー555」の乾巧役の半田健人。なかなかのはまり具合。
 今回はケガレシアとキタネイダスも全然活躍の場が無く、雷々剱と獄々丸に閉じ込められてしまった。
<雷々剱と獄々丸はビッグリウムを飲んで巨大化…これってマシンワールドの住民にしか効かないのでは?
 最後の炎神剣轟音紅蓮斬りは走輔、連、早輝がポーズを取って行ってる。しかも炎神大将軍までも声を上げて剣を振るう。これってモロ大戦隊ゴーグルファイブだね。オマージュかな?>
第41話 育児ノススメ

  脚本:宮下隼一
  監督:加藤弘之
 トリプターとのパトロール中にカラフルな卵を発見する大翔。トリプターの願いでこの卵を孵してみることに。だがそこから生まれてきたのは高周波の鳴き声をあげるモンスターだった。何故か懐かれてしまった大翔はその子を育てようと心に決める。
 ワメイクル登場。ストーミーワールドからキタネイダスが呼び出した生物で、超音波の鳴き声をあげるモンスター。超音波でストーミーワールドを呼び寄せようとした。野菜が大好物。
 しばらく個性を失っていた大翔が中心になった話で、母性というか父性というか、親としての性分に目覚めてしまった大翔の子育てという不思議な話に仕上がっている。少なくとも個性的な話であることは間違いない。
 ヘルメットをかぶるとワメイクルが怯えるため、マスクをかぶれずに困難な闘いを強いられる大翔もなかなか良い味出してる。顔出しでこれだけ動けるキャラもたいしたものだ。
 ブレーンワールドのもう一つの世界がストーミーワールドという名前であった事が分かった。
<ギンジロー号にこもった大翔とワメイクルを出そうと周囲でギンジロー号を叩き続けるゴーオンジャーたち。ほとんど「デイ・オブ・ザ・デッド」のノリ。
 ワメイクルに対しアップップする大翔を他のメンバーは見てないはずなのに、しっかりツッコミいれてる。>

VOL.11
第42話 学園ノヒミツ

  脚本:武上純希
  監督:加藤弘之
 分別ゴミを混ぜるという作戦を行っていたビンバンキをゴーオンジャーが撃退。逃げるビンバンキを追った先はなんとそこは高校だった。ここにケガレシアも入っていったというボンパーの報告でその轟ヶ丘高校に潜入することに。
 敵はビンバンキ。全然弱かったのだが、湯島学の発動させた魔法の杖のパワーでマホービンバンキに変わる。魔法が使えるようになり、力そのものもパワーアップしてる。
 美羽を中心とし、高校生に扮装するというコメディ篇。いろんな作品のコメディが満載で、パロディ篇と行った方が良いかもしれない。「ガリレオ」「涼宮ハルヒの憂鬱」や「ハリー・ポッター」「冬のソナタ」「少林少女」「スケバン刑事」など、山ほど出てくる。遊びが多いなあ。
 高校生のパワーを当てにするというキタネイダスによれば「地味ゾヨ」だが、本当に地味な作戦だが、やってることが馬鹿過ぎるので、意外に派手な作品。
 今回は炎神をおかしくさせる攻撃のため、エンジンオーG12よりもキョウレツオーの方が扱いが大きい。
 ブレーンワールドの一つにマジックワールドなる世界があることが言及された。ついでにEDもキシャモスに変わった。
<美羽が高校に編入した際の挨拶は「ただの人間には興味ありません」だった。狙いすぎ。それにしても今時セーラー服の高校ってどれだけあるんだろう?
 大翔が美羽に渡した秘密のアイテムはヨーヨーだった。お前いつの時代の人間だよ?ちゃんと開閉ギミックもあって、中にはゴーオンウイングスの紋章まであり。大翔のお手製だろうか?
 ところで湯島学が放ったキューピッドの矢が美羽の胸に入れていたヨーヨーを真っ黒焦げにしてたけど、これが生身の美羽に当たったら、死んでるんじゃね?制服が焦げてないのも不思議。
 マホービンバンキの語尾は「〜タイガー」だが、良いのかこれ?>
第43話 年末オソウジ

  脚本:武上純希
  監督:渡辺勝也
 ヘルガイユ宮殿に三つのブレーンワールドを滅ぼしたという掃除大臣キレイズキーが現れた。ヒューマンワールド攻略に手間取っているキタネイダスとケガレシアの手助けに来たと言うが、その消失を操るパワーは、ゴーオンジャーを全く歯牙にもかけない。消失を逃れた走輔だが、その前になんとサンタクロースが現れた。
 敵はキレイズキー。マシンワールドの実力者で、三つのブレーンワールドを消し去ったのだという。非常に丁寧なものの言い方をするが、慇懃無礼と言った方が良い。掃除用具を模した7つの強力な武器を使用する。
 新しい敵の出現で気が引き締まるような話…のはずなのだが、サンタクロースの登場で、妙に笑える話になってたりする。クリスマスの話なので、ぴったりと言えばぴったり。サンタ役は桜金蔵で、何故か江戸っ子弁で喋ってる。
 11あるブレーンワールドの三つは既に消え去っているという。そのうちの二つ、マジックワールドとサウンドワールドは既に登場してる。一つプリズムワールドだけがよく分からない。更に今回クリスマスワールドなる世界も登場。
 今回のゴーオンジャーおよびゴーオンウイングスの口上はちょっと変わっている。
 EDはケラインバージョンに変化。後一曲。
<自粛により「ロケットブースター」とされていたウイングスのアイテムが「ロケットダガー」と本来の名前に戻ってた。
 大まじめなキレイズキーだが、メンボークナイをはじき飛ばされた際、「面目ない」とか言っていた。>
第44話 聖夜ヲマモレ

  脚本:古怒田健志
  監督:渡辺勝也
 ムゲンゴミバコに身を隠しキレイズキーは生き残っていた。更にムゲンゴミバコを用いてゴーオンジャーとサンタクロースを吸い込んでしまう。その結果ゴーオンジャーの面々は日本各地に吹き飛ばされてしまう。それぞれの場所で元の場所に戻ろうとする面々だが…
 敵は前回に続きキレイズキー
 走輔軍平連、大翔早輝、美羽範人サンタクロースの3チームに分かれて話が展開する訳だが、
 そう言えば幼稚園に族が侵入するってのは特撮では久々の話じゃないかな?
 今回はみんながばらばらになってるだけに合体も変則的。ガンバルオートリプターとセイクウオーバルカが初登場。
<久々に大翔のぼけっぷりが登場。この人お化けに弱いんだよなあ。お化け見るとムンクの叫びのようなポーズを取り、逃げ惑う。
 それに呼応するかのように、美羽もすっかりサンタクロースに同情してぼけっぷりを見せつけてる。
 キレイズキーの作戦だと光る球が爆発するのだが、傍目には全く爆発したように見えない。
 キレイズキーが出したのはビッグリウムに対応するドッキリウム。これってやっぱり「今週のびっくりどっきりメカ」からか?>
第45話 初夢キカク

  脚本:波多野都
  監督:竹本 昇
 ゴーオンジャーは須塔兄妹の招待で温泉宿に向かう。一方炎神たちは元旦だけ開くというリフレッシュホールでオーバーホールに向かった。その頃ガイアークではケガレシアがヨゴシュタイン復活のために活動中。
 今回はバンクを多用し、どちらかというと総集編のような感じだが、一応ちゃんと物語も展開してる。物語がある分、バンクは駆け足っぽくはあるが。
 まあ、物語と言ってもG3プリンセスの再結成と、G5プリンスなる男だけのユニットの結成だったりする。G3プリンセスの方はオリジナルメンバーのケガレシアもちゃんと復帰してる。
<汚れているのが好きなはずのケガレシアがなんで温泉なんかに行くのか?まあこれは予定調和って奴か?
 今回の大翔。妙に歌いたがってるみたいでG3プリンセスに入ろうとしてみたり、G5プリンスのためにちゃんと曲を作っていたり。>
第46話 家出ボンパー

  脚本:吉本聡子
  監督:竹本 昇
 ガイアーク反応をキャッチできなくなってしまったボンパーは拗ねてしまい、自分なんかいなければいいと家出してしまう。実は走輔と連の会話を早とちりしただけなのだが、それを気にしたゴーオンジャーは現れたダンベルバンキを前に本来の力を出すことが出来なかった。
 敵はダンベルバンキ。両手がダンベルになっていて、一人の力では腕が上がらないという変な蛮機獣だが、調整を施すことによりゴーオンジャーを圧倒する力を得る。
 ボンパーの家出。そう言えばボンパーの話って少ないけど、しかし最終回直前になってこんな話を持ってくるのは凄い余裕だな。一方ガイアークの方も戦闘員ウガッツのストライキ等という変な話が展開。でもコメディ一辺倒ではなく、ややしんみりした友情物語に仕上げてるのが特徴か。ちょっと話自体が地味で中途半端な感じはあるのだが、これからの展開の溜めだろう。
 なんかウガッツの要求に簡単に屈してしまうキタネイダスの妙な情けなさも特徴。
 そして最後、キレイズキーの残したムゲンゴミバコから聞き慣れた声が…
<ウガッツは会話が出来ないが、筆談でもやっぱり「ウガッツ」としか書かれてない。しかしなんで日本語?
 なんか落ち込んだもの同士慰め合ってたウガッツとボンパーだが、そんなウガッツを躊躇無くマンタンガンで撃ち抜いてしまうボンパー。こいつ結構性格悪くないか?>

VOL.12
第47話 内閣カイゾウ

  脚本:武上純希
  監督:諸田 敏
 ムゲンゴミバコから表れたのはヨゴシュタインの父親でありガイアークの最高位総裏大臣ヨゴシマクリタインと、その側近危官房長官チラカソーネだった。その頃、軍平は両親から強要されているお見合いを回避するために範人を女装させて彼女がいる事を認めさせようとしていた…
 敵はヨゴシマクリタイン。ヨゴシュタインの父親で、ガイアークの最高位総裏大臣。そしてその側近チラカソーネ。マンタンガンのエネルギーを自ら取り込み、倍返しできる。今回はチラカソーネががメインの敵となる。
 ここまで結構話が長かったが、キャリゲーターを中心とした話は二回目。ジャイアン族はヨゴシマクリタインによって滅ぼされかけたという話が出てきた。
 人間側では今回は軍平と範人の二人が話の中心となる。二人の絆が全般的に描かれ、いつものほんわかした話かと思われたが、しかしやはり最終回近く。ラストはなんとガンバルオーが消滅という危機もあり。
<軍平と範人の二人が話の中心だが、妙にゲイっぽい描写が連発。どういうサービスだ?
 ヨゴシマクリタインの出現によって、自分たちの地位が意外に低いことを気づいたキタネイダスとケガレシア。それで納得できてしまうのか?>
第48話 正義カイサン

  脚本:古怒田健志
  監督:諸田 敏
 軍平と範人が消えた。ショックを受ける残されたゴーオンジャーだが、勝ち誇るヨゴシマクリタインは、着々とヒューマンワールドの破壊計画を進めていた。
 敵はケッテイバンキ。全ての蛮機獣の能力を備えた最強の蛮機獣で、これまで倒した蛮機獣の武器を全て使える。それぞれの攻撃を使用する際はそれぞれの蛮機獣の口癖までコピーする。
 前回軍平と範人が消えてしまい、そこでゴーオンジャーそれぞれの反応が見られるが、当然のごとく走輔は荒れまくり、連と早輝は激しく落ち込む。そして大翔と美羽は冷静に、彼らを支えていくことを心に決める。結局そう言うことで、今回はゴーオンウイングスの二人が話の中心となり、あくまでサポートに徹する彼らの力強さが描かれることになる。
 話そのものも重くなり、次々とヨゴシマクリタインによって消え去る仲間達。戦隊ものの最終回近くのパターンへと話は進んでいく。
 ただ、盛り上がるのは確かなんだが、この作品の特殊性が薄れてしまったのは致し方ないところか?
第49話 最終ケッセン

  脚本:武上純希
  監督:渡辺勝也
 ヨゴシマクリタインはついにヒューマンワールドの本格的殲滅作戦に入る。膨大なエネルギーを生み出すデウス・ハグル・マキナによって次々に現れる蛮ドーマ。残り三人となったゴーオンジャーは必死に迎え撃つが…
 敵はヨゴシマクリタイン
 残り三人となったゴーオンジャーの決死の戦いが描かれる。いかにも最終回近くといった感じだが、蛮ドーマとの戦いそのものは1話のバンクが基本。
 今回はゴーオンジャーよりもガイアークの方の物語に力が入っている。ヨゴシュタインとヨゴシマクリタインの違いは、情けのあるなしで、他の大臣さえ捨て駒以上に考えてないヨゴシマクリタインの非情さに、独裁者ヨゴシマクリタインに対するケガレシアとキタネイダスの必死の抵抗が描かれていく。
 コミカル要素を廃した物語展開は確かに燃えるのだが、これでは普通の戦隊ものっぽくなってしまったのがちょい残念。
第50話 正義ノロード

  脚本:武上純希
  監督:渡辺勝也
 ヘルガイユ宮殿に乗り込んだゴーオンジャーは見事デウス・ハグル・マキナを破壊する。だがその結果エネルギーの逆流が起こり、その力を吸収したヨゴシマクリタインはヒューマンワールドそのものを滅ぼしにかかる。
 敵はヨゴシマクリタイン
 最終決戦が描かれる。大変盛り上がる話なのだが、いつも通りの終わり方かな?前半で話がついてしまったので、ヨゴシマクリタインが今ひとつ強く見えなかったのが残念。特徴としてはラストバトルの後日譚が結構長く取って描かれていることか。
 ラストバトルは顔見せで展開。全員ちゃんとポーズが取れてるのが凄い。流石一年というのは長かったな。
 バトル終了後の仕事は軍平が刑事で範人は相変わらずバイト。早輝はケーキ屋で働き、大翔と美羽は家を継ぐこととなった。走輔がカートレーサーで連のメカニックというのは最初に戻ってるが、この二人は最初から最後まで良い相棒(と言うか夫婦?)。なんかケガレシアやヨゴシュタインらしき姿もあり。
 そんなことですんなり終わるかと思ったら、突然マシンワールドからスピードルの通信。最後は、「夢は終わらない」と言ってマシンワールドに旅立つ事となる。まだまだこの話は終わらない。こういう終わり方もありだろう。
<ゴーオンゴールドとシルバーの使うロケットブースターは、これまで一切必殺技が叫ばれなかったけど、今回だけ特別に技名を連呼してる。最終回くらい自粛もしなくて良いだろう。と言うスタッフの思いきりかな?>