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手裏剣戦隊ニンニンジャー

手裏剣戦隊ニンニンジャー事典
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 2015'2'22〜2016'2'7

 スーパー戦隊39作。戦隊としては、「忍者戦隊カクレンジャー」、「忍風戦隊ハリケンジャー」に続く三番目の忍者モティーフの戦隊となった(ニンジャレッドとハリケンレッドは客演もしている)。また、名称も英語ではなく「アカ」「アオ」などの日本語を使用し、和風テイストを意識した作りともなっている。ノリとしては海外で紹介されていたニンジャっぽさを強調し、どこかいかがわしさを感じさせる和風さが特徴(特にスターニンジャーの出演によって、いかがわしさは更に増している)。
 一方、敵側もなかなか複雑なお家事情を持っているのだが、全ては十六夜九衛門という狐面の男に関わっており、彼の謎を紐解くことが物語を理解することとなっているのも特徴。これだけ一人の登場人物に絞って物語を展開させたのは珍しい。

主な登場人物
伊賀崎天晴
アカニンジャー
(役)西川俊介。本作初主演。
 アカニンジャーに変身する青年。伊賀崎家の正統後継者で、強くなる事に熱心な熱血漢。ただし性格はかなり大ざっぱ。
加藤クラウド八雲
アオニンジャー
(役)松本岳。
 アオニンジャーに変身する青年。天晴の従弟で、魔術の勉強のためイギリスに留学していたこともあり、台詞に英語を多用する。性格はクールを気取るが、意外に熱血な面もある。
百道霞
モモニンジャー
(役)山谷花純。
 モモニンジャーに変身する女子大生。おっとりした物言いだが、結構な毒舌家。科学とオカルトに詳しく、いくつかの新兵器も開発している。
松尾凪
キニンジャー
(役)中村嘉惟人。
 キニンジャーに変身する青年。天晴の従弟で、資格マニア。何事も器用にこなすがつい理論先行となりがち。
伊賀崎風花
シロニンジャー
(役)矢野優花。
 シロニンジャーに変身する女の子。天晴の妹で、家族思いであるため兄に振り回されっぱなしだが、人一倍努力する力もある。
キンジ・タキガワ
スターニンジャー
(役)多和田秀弥。
 アメリカ生まれの日系二世の青年。好天に弟子入りを願い、スターニンジャーとなった。好天が出した、ニンニンジャーを倒すという試験には失敗し、一度はアメリカに帰されてしまうが、19話で正式にニンニンジャーのメンバーとなる。
伊賀崎好天
アカニンジャー
(役)笹野高史。大ヴェテラン俳優で、テレビ映画問わず多数の作品に出演し続けている。特撮では「重甲ビーファイター」向井健三役。
 伊賀崎家の末裔で、かつて牙鬼幻月を封印して世界に平和をもたらしたラストニンジャ。先代のアカニンジャーでもあり、最終決戦ではその姿に変身した。実は既に命はなく、最後の手裏剣の力によって生かされているという事実も発覚。最後の手裏剣を奪われた時に命も失われる。
伊賀崎旋風
アカニンジャー
(役)矢柴俊博。数多くの映画やテレビドラマのバイプレイヤーとして活躍中。
 天晴と風花の父。忍タリティがないため忍者としての能力はないが、忍術の知識は高く、ニンニンジャーの良き指導者。実は修業時代に弟弟子である九衛門に忍タリティを奪われてしまったという事実が発覚。奪われた忍タリティを取り戻したことでアカニンジャーへの変身が出来るようになる。
牙鬼幻月 (声)麦人。
 戦国時代最凶最悪の武将。伊賀崎一族によって封印の手裏剣に封印されたが、その際444年後に蘇り支配すると言っており、彼を蘇らせる為に牙鬼軍団が活動している。最後に妖怪として復活。
十六夜九衛門
牙鬼久衛門新月
(声)潘めぐみ。特撮では「ウルトラマンジード」のペガ役。
 牙鬼幻月に仕える邪悪な忍者の一人。狐の面をしているため年齢は不詳だが若い男性のようである。封印の手裏剣を解放した張本人で、封印の手裏剣を使い、妖怪を作り出す。その正体は牙鬼幻月の息子牙鬼久衛門新月。父である幻月を復活させるために伊賀崎家に弟子入りし、旋風の忍タリティを吸収した。牙鬼流忍者を十六夜流忍者に変えて使うことも出来る。
蛾眉雷蔵 (声)松田賢二。「仮面ライダー響鬼」の仮面ライダー斬鬼役。東映特撮では近年大変よく登場している。
 牙鬼軍団一番槍。強い相手を倒す事だけを望み、アカニンジャーとの一騎打ちに執着し、敗れ去った。
晦正影 (声)中尾隆聖。ヴェテラン声優。代表作は「アンパンマン」ばいきんまん、「ドラゴンボール」フリーザなど。
 牙鬼一族の幹部で家老。幻影を見せることによって人の記憶を変えてしまう能力を持っている。その本体はとでも小さく、自らのコピーのカラクリを操縦していた。
有明の方 (声)三石琴乃。
 牙鬼幻月の奥方。牙鬼幻月の子萬月を身籠もっており、我が子のためならなんでもするという性格。萬月以外の存在は全くどうでも良いらしく、九衛門の名前を度々間違えては、まるでそれを直す気が無いようである。意外にノリが良く、会話が漫才調になることもしばしば。
牙鬼萬月 (声)置鮎龍太郎。
 牙鬼幻月と有明の方の息子。まだ臨月の状態で封印されており、現代になってようやく誕生した。てんで弱いバカ殿かと思われたが、実は母の胎にいる時から全ての戦いを見守り、ニンニンジャーの戦力を分析してきた策士。九衛門に何か不穏なものを感じ、その正体を探ろうとするが、そのために九衛門の策にはまってしまう。
話数 タイトル コメント DVD
第1話 俺たちはニンジャだ!

  脚本:下山健人
  監督:中澤祥次郎
 放浪の旅に出ていた伊賀崎天晴が伊賀崎忍術道場に帰ってきた。何者かによって襲われた道場には、天晴以外にも妹の風花、いとこの八雲、凪、霞も集められていた。祖父伊賀崎好天の孫である5人は、実は最悪の戦国武将牙鬼幻月を封印するという任務が与えられていた。
 敵はカマイタチ。チェーンソーに封印の手裏剣が刺さって誕生した最初の敵。とりあえず町で暴れ回っていたところを初変身したニンニンジャーによって倒される。
 新しい戦隊第1話となるが、主人公のレッド以外はとりあえず全くやる気がない状態から始まって、やむにやまれぬ事情によって戦いにかり出されるという形を取る。
 最初の設定はそのまんま「忍者戦隊カクレンジャー」。比較的真面目な内容なのに、真面目にやって滑るという形。これがどこまで続くかは分からないけど、とりあえず本当に「カクレンジャー」の後継って感じではある。
 この作品で登場する敵は、敵の手裏剣が何らかの道具に刺さり、そこから妖怪が出ると言うパターン。「特命戦隊ゴーバスターズ」みたい。
 一話目からメンバー全員が揃い、巨大戦までこなしてるのは久々かもしれない。
<最初の話だから仕方ないんだろうけど、全員台詞が棒読み。キャラがみんな若すぎるな。
 忍者にはならないと言ってた全員がニンニンジャーになった途端、ポーズを決めて口上を決めてる。やる気無いようなそぶりだったが、全員実はやる気満々だったな?
 モモニンジャーの相棒はリニアモーターカーらしいが、線路の無いところを走って、どこがリニアなんだ?
 カマイタチの攻撃の一つに「壁ドン」ってのがある…まあ深くは考えまい。
 合体後のシュリケンジンは四体が合体した神輿型ロボットをシノビマルが操縦するというもの。これは新しい。>
VOL.1
<A> <楽>
第2話 ラストニンジャになる

  脚本:下山健人
  監督:中澤祥次郎
 天晴の祖父好天は、5人の中で最も“忍タリティ”を高めた者に“ラストニンジャ”の称号を与えるという。だが現時点で5人の中で忍タリティを持っているのは八雲だけで、しかも八雲はラストニンジャに興味が無かった。
 敵はカッパ。封印の手裏剣が消火器を変化させた。相撲を得意とする他、絶対零度の吹雪を出す。
 忍者修行に明け暮れるメンバーが描かれるが、その中で西洋で魔法を学んでいる八雲と、あくまでラストニンジャを目指す天晴との間には温度差があって、それを埋めるという物語になっている。これは実にパターンに則った物語となってはいて、展開としては「侍戦隊シンケンジャー」の丈瑠と千明の関係に近い。大人と子どもの関係は逆だけど。
 シュリケンジンはレッドだけで無くブルーも中心になることが出来る。こういう造形か。新しいな。
<物語としてはそれなりに良いんだけど、やっぱり演出が残念。子どもだましに徹しているところが浮きっぱなしになってる。>
第3話 強敵、蛾眉あらわる!

  脚本:下山健人
  監督:加藤弘之
 修行を続けるニンニンジャーの一人、凪は資格マニアで、忍術の修行も参考書を手放すことが出来ない。しかし実践では参考書は全然役に立たずに苦戦を強いられてしまう。そんな時、スピード自慢の妖怪カシャが現れる。
 敵はカシャ。封印の手裏剣がローラーブレードを変化させた。スピードに長け、ニンニンジャーを翻弄するが、そんな戦いに苛ついた蛾眉によって斬られてしまう。それと巨大妖怪のガシャドクロ。十六夜が召喚した巨大妖怪。
 今回はもう一人の男性メンバー凪を中心とした話。天晴と八雲がライバル心むき出しで戦っている中、一人我が道を行くタイプだが、凪なりに悩みもあるようだ。
 それで凪が一つの悟りを得る事になるのだが、話のバランスが悪く、大して成長してるように見えないのは脚本の問題か?
 敵の幹部として蛾眉が登場。敵も徐々に形を取り始めてきたな。天晴と良いライバル関係になりそうだ。
<十六夜は自分の事を牙鬼の小姓と言っている。やっぱり男だったか。まあ普通の意味では小姓って言葉は悪くは無いんだが、別な意味もあるからなあ。
 やっぱり棒読みの台詞が気になる。特に八雲の台詞が自分のものになってないから、聞いていてちょっと苛つく。女性陣はそれなりに馴れてきてるみたいだけど、台詞そのものも今ひとつって感じなんだよな。>
第4話 でたゾウ!パオンマル!  どうしても一人で突っ走ってしまい、チームプレイが出来ない天晴。そのため他の四人でチームプレイの練習を行い、天晴は頭を冷やすように命じられる。そんな時、妖怪ツチグモが現れ、一人戦う天晴のアカニンジャーはツチグモに取り込まれてしまう。
 敵はツチグモ。封印の手裏剣が冷蔵庫を変化させた。口から糸を吐き、敵を絡み取る。手が六本もあるので、そちらでも攻撃できる。
 天晴がチームプレイの大切さを学ぶ話。他のメンバーと較べ、アカニンジャーの力が抜きんでているが、2話で八雲と競ってたのが全然話に活かされてない。近年の戦隊ものはこういったチームプレイを学ぶって話が多いが、この話の出来は今ひとつ。
 封印の手裏剣は妖怪を作り出すだけで無く、忍タリティを高めることによってニンニンジャーの武器にもなることが分かった。今回はパオン丸を召喚できた。
<おでんの組み合わせがチームワークであると分かった天晴だが、何故肝心な大根が無いんだ?>
第5話 宇宙忍者UFO丸  妖怪ウンガイキョウが出現。早速出動するニンニンジャーだが、当のウンガイキョウは風船を配って子どもを喜ばせていた。しばらく様子を観る事にしたのだが、大学に通いながらニンニンジャーをしてる霞は睡眠不足で疲れていた。
 敵はウンガイキョウ。封印の手裏剣がBSアンテナを変化させた。子ども達に風船を配り、そこに牙鬼幻月の姿を映し出す。人間の恐れのパワーを回収するのが目的。電波によってカラクリ忍を操る事が出来る。
 良い敵?と言うパターンの話で、これもヒーロー作品にはよくあるが、その大部分は欺しであり、この話もそのフォーマットに則っている。
 今回は霞が中心の話で、二つの道を進む霞に大人びた対応をする八雲。そんな位置づけなんだろうけど、まだ棒読みっぽいから、説得力が無いのがなんとも。
 今回シュリケンジンが宇宙で戦う。それで宇宙戦専用のUFO丸が登場。
<戦国時代に作られた手裏剣がUFOになるってのはともかくとして、未確認飛行物体を武器にするってのが凄い。使ってる本人も何も知らないわけだろ?
 仕方ないけど、なんで真空で普通に会話してるんだろう?重力も普通っぽいけど。
 月まで行くのにどれだけ時間かかってるんだろうね?描写はあっという間に着いてるけど。
 天晴が命名したUFO丸だが、おじいちゃんもやっぱりUFO丸って呼んでる。UFOって第二次大戦後に言われるようになった言葉だと思うけど。>
VOL.2
<A> <楽>
SP 手裏剣戦隊ニンニンジャーvs仮面ライダードライブ 春休み合体1時間スペシャル  妖怪ブルブルが現れ、ニンニンジャーが応戦するが、ブルブルの攻撃を受けてしまうと体が重くなってしまい、ブルブルに逃げられてしまった。その代わりに現れたのは、なんと仮面ライダードライブだった。重加速を起こした犯人にされ、逮捕されてしまうニンニンジャーだが…
 敵はブルブル。ロイミュードから与えられた力を元に誕生した妖怪で、重加速を使うことが出来る。
 春休み合体スペシャルで「仮面ライダードライブ」が現れるという物語。物語としては、ロイミュードと妖怪が手を組むことで起こる時空の歪みに立ち向かうという話になる。
 ニンニンジャー側からすると、妖怪退治に行ったところ、いつもと勝手が違い、気がつくと仮面ライダーの世界に迷い込んでしまったと言う事になる。ニンニンジャーはこの世界では異物なので、徐々にその存在が消えていくことになる。そんな中、警察に捕まってしまい、進之助以外の味方がいないという状態。
 片岡鶴太郎と笹野高史が怒鳴り合ってるシーンがあるが、これはこれでサービスになってるな。
<腐向けの演出はもう定番の一つだが、アカニンジャーとキニンジャーのキスシーンまであり。まあ仮面かぶってるので本当の意味でキスじゃ無いけど。>

合体スペシャル

Blu-ray
第6話 テングの神隠し  これまでの修行の成果を確認するための中間試験が行われたが、あまり考えずに派手な技を繰り出した天晴だけが落第してしまう。再試験のための修行を行う事になった天晴だが、そんな時に妖怪テングが現れ、四人で戦うニンニンジャーだが…
 敵はテング。封印の手裏剣がクラリネットを変化させた。鼻が銃口になっている。
 深く考えずに突っ込むだけの主人公がチームワークの大切さを知っていくという話。4話と合わせて前後編にしようとしたのかもしれないが、焼き直しのような話になってた。
 物語そのものはたいしたことないが、ラストで何故か「忍者戦隊カクレンジャー」ニンジャレッドと「忍風戦隊ハリケンジャー」ハリケンレッドが登場している。
VOL.2
<A> <楽>
第7話 春のニンジャ祭り  蛾眉雷蔵を倒すため、修行に熱が入るニンニンジャーのため、旋風が連れてきた先生。それはかつて地球のために戦った先輩ニンジャのニンジャレッド・サスケとハリケンレッド・椎名鷹介だった。ニンニンジャーの修行を見た二人から、まだまだ力不足と言われてしまうのだが…
 敵はネコマタ。封印の手裏剣が腕時計を変化させた。時を操る能力を持ち、10年前に現れて忍者と名の付く存在を消し去ろうとする。そしてガシャドクロ。九右衛門に呼び出された巨大妖怪。
 これまで戦隊ものでニンジャを扱った戦隊は二つ。その二つの忍者戦隊からレッドが現れるという話。サスケも鷹介も本人が演じている。
 二人の先輩忍者が登場することで祭りっぽい話かと思ったが、時間を扱ったなかなか難しい内容の話に仕上がっている。過去で死んだと思われたのが、突然現代に蘇るとか、割と内容もひねってる。
<「忍びなれど忍ばない」という口上をけなす先輩忍者。でもどっちの戦隊も基本的に忍んでなかった気がするんだが?…と、思ったら最後にアカレンジャーにツッコミ入れられてた。>
第8話 時をかけるネコマタ!  自分が忍者である事を隠して学校に通っている風花。だが細かいことを気にしない天晴によって友人達が忍者屋敷に招かれてしまう。そんな時に倒したはずの妖怪ネコマタが現れたと通報がくる。
 敵はネコマタ。時計と同化したため、時を巻き戻すことで死ぬ前の肉体を再生させることが出来る。
 風花が中心となった話。現時点では風花はあんまり忍者に思い入れが無く、幻月を倒したら忍者も辞めたいとこぼしていたが、子どもの頃、確かに忍者になりたいと憧れを持っていたことを思い出すという話。ただ、そのためにわざわざ時をこえさせる必然性はない。
 ラストで追加戦士らしいキャラが登場している。英語訛りで喋ってるけど、そのまんま「カクレンジャー」のニンジャブラックになりそうな予感。
<メンバーの中では風花が一番棒読みなんだが、その友人が輪をかけて棒読みという。>
第9話 忍術vs魔法、大バトル!  ニンニンジャー以外に妖怪を倒している者がいる。その行方を探ろうと提案する八雲。そんな中、八雲の母で世界的ファッションデザイナーである春風が来日する。
 敵はイッタンモメン。封印の手裏剣が和服を変化させた。忍術では無く魔法を使う。
 八雲を中心にして、母との関係を描く。魔法を学んでいたということで、魔法勝負が展開する。
 女性陣の七変化もあり。戦隊では定番だが、これは控えめかな?
 一応冒頭で追加戦士が登場して、最後にピンチを救っている。最初から仲間になることが決まってる訳か…と思ったら、 ラストで好天を襲ってたりもする。
<天晴が「おーい。妖怪〜」と叫んでるけど、そこで「何か用かい?」と脳内変換されてしまうのは、それなりの年齢のオタク。
 守衛の格好をしてファッションショーに入り込む凪だが、そんなのに欺されるような守衛で大丈夫か?>
VOL.3
<A> <楽>
第10話 ヒーハー!金色のスターニンジャー  何者かによって好天が襲われた。犯人をおびき寄せようと罠を張ったニンニンジャーの前に現れたのはギターケースを持ったアメリカ帰りの男キンジだった。ニンニンジャーの前でスターニンジャーに変身したキンジだが…
 敵はダイダラボッチ。封印の手裏剣がパワーショベルを変化させた。力自慢。
 新しい仲間スターニンジャーがはっきりと姿を現した話。前回好天を襲った理由は、好天に弟子入りを希望した際、「儂を倒してみよ」と言われた事を真に受けてのことだとか。
 ちなみにスターニンジャーに変身するキンジはアメリカ生まれの二世で、妖怪マニア。
 今回も実質的なメンバーにはならないままのスターニンジャー。最後に好天に「天晴達を倒したら弟子入りを認める」とか言われている。
 勝手な想像ではあるが、追加戦士の登場がやたら早いので、まだもう一人くらい入りそうな予感はある。
<スターニンジャーが使う風の術はハリケーンジャーというらしい。どこかで聞いた名だ。>
第11話 シノビマル、カムバーック!  好天からニンニンジャーを倒せば弟子入りを認めると言われたスターニンジャー=キンジは忍者屋敷に住み込みながら至る所で戦いを仕掛けるようになっていく。そんな時、人のネガティブな気持ちを拡大させる妖怪エンラエンラが現れた。何故か戦いを放棄してしまうシノビマルだが…
 敵はエンラエンラ。封印の手裏剣が薬缶を変化させた。人のネガティブな心を拡大させる能力を持つ。
 機械のボイコットという、この作品のオリジナルっぽい話となってる。実はこれが最初のオリジナル話なんじゃ無いだろうか?シノビマルがアカニンジャーの専用機でありながら、最近すっかり使われなくなってしまったといじけている。
 あと、今回はキンジと八雲のぶつかり合い。アメリカ流とイギリス流というキャラかぶりなので、お互いに認められないらしい。
 アカニンジャーをライバルと認めた雷蔵だが、なんだか物語としては早すぎる感じではある。
第12話 最強決戦!奇跡の合体  雷蔵との戦いで重傷を負った天晴はしばらく戦えず、残りのニンニンジャーとスターニンジャーの5人で蛾眉雷蔵に立ち向かうこととなった。雷蔵の力に圧倒されるニンニンジャーだが…
 敵は蛾眉雷蔵
 怪我をしたヒーローが仲間の危機のために戦いに赴くという話で、明らかにレッドが物語の中心になってるのが分かる。(ありがちな話で、今ひとつ盛り上がらないけど)
 敵幹部で最強の敵と言った具合に登場した蛾眉雷蔵があっけなく退場してしまった。なるほどだから展開が早かったのか。それで慇懃無礼なキャラの手のひらで踊らされてる。展開がなんだか「天装戦隊ゴセイジャー」を思わせるような…
 で、今回でシュリケンジンとバイソンキングが合体。キングシュリケンジンが誕生する。これも展開が早いな。
 ラストで、実は十六夜九衛門が好天の弟子だったことが明らかにされる。
<最早ツッコミどころとも言えないが、初めての合体で必殺技の名前とかポーズまでちゃんと取れてる。>
第13話 燃えよ!忍者運動会  弟子になるためにはニンニンジャーを倒す事と改めて告げられたキンジは、仲間意識を捨てて戦うことを決意する。そんな時、様々な流派の忍者が集う忍者運動会が開催されると知った天晴はニンニンジャーと共に参加を決めるが…
 敵はヤマワラワ。俊足の妖怪で、何事も新記録にこだわる。そして晦正影。牙鬼軍団の家老で、九衛門によって復活させられた3人目の幹部。
 運動会というお祭り騒ぎの中での戦いとなる。これは新しく現れた牙鬼一族の幹部が結構遊び好きだからと言う説明が付いている。
 今回はキンジと凪の交流という側面もあり。改めてニンニンジャーを襲おうとするキンジに対し、あくまで仲良く接しようとする凪という構図。ここからキンジと仲間の一人がセットで中心となるのだろう。
 一方、牙鬼軍団の方でも、新しい幹部の登場。そして実は十六夜九兵衛はオリジナルの牙鬼軍団の一員では無く、それどころか好天の弟子だったという事実も発覚。場合によっては7人目の戦士という可能性も出てきた。
<ヤマワラワは「退場する早さも新記録」と言っていた。この作品ではということだろうけど、多分「魔法戦隊マジレンジャー」のトロルを超えての新記録は難しそうだ。>
VOL.4
<A> <楽>
第14話 助けてサギにご用心!  外出中の風花から連絡が入り、妖怪に捕まったため、全員の変化忍シュリケンが必要だという。それを信じてしまった天晴は罠の中に飛び込んでいくのだが…
 敵はヤマビコ。封印の手裏剣が公衆電話を変化させた。完璧な声色を使うことが出来る。超音波砲が武器。
 風花とキンジを中心とした話。特に兄に対してガミガミしてながら、心の奥では信頼してるという、いわばツンデレキャラに仕上げようとしてるようだ。でもやっぱり今ひとつ花が無い感じ。多分それは滑舌の…
 話はなんかオレオレサギをベースにした感じだけど…相変わらず今ひとつ。
 今回の敵ヤマビコの声はてらそままさき。わざわざ大阪弁で喋っているため、画面見てないとキンタロスが喋ってるのかと…
 キンジには兄はいたという事が語られる。既に死んでいると言う事だが、なんか後に引きそうな設定だ。
<家の中で立ち回りをしてる天晴とキンジだが、周囲に気を遣ってるため、完全に腰が引けてる。これで「大暴れ」とはよく言ったもんだ。>
第15話 妖怪、ワタシ失敗しないので  好天から命じられた“天空のオトモ忍”を探す天晴と八雲の前に巨大なガシャドクロが現れる。オトモ忍を呼び、戦うニンニンジャーだが、そこに割り込んできたのはフタクチオンナと、その口車に乗せられてしまったロデオマルだった。
 敵はフタクチオンナ。晦正影によって呼び出された妖怪で、口車でオトモ忍のロデオマルを裏切らせる。そしてガシャドクロ。量産巨大妖怪で、倒されても倒されても出てくる。
 味方の裏切りも戦隊ものの定番だが、今回の裏切りは巨大ロボの方という特徴がある。過去「アバレンジャー」「ゴーオンジャー」でとかでもやってたので、さほど目新しくはないけど。
 今回中心となるのが霞とキンジ。口車に乗せるのが得意な敵に対して霞の発想力が今回も見事に発揮された話となった。
 ラスト。九衛門はキンジに自分の弟子にならないか?と誘いをかけてる。
<ロデオマルには指紋がある。それはいいけど、ロデオマルの指は四角いんだけど、母音は普通の指の形してるぞ。>
第16話 父ツムジはスーパー忍者!?  ニンニンジャーのアジトを探ろうとする晦正影は、天晴の父旋風の尾行に成功する。偶然が重なって忍者屋敷の尾行は失敗したものの、自分の実力の無さに落ち込んでしまう旋風…
 敵はカサバケ。封印の手裏剣が傘を変化させた妖怪で、雨を降らせることが出来る。傘に化け、忍者屋敷を探ろうとした。
 今回は天晴の父旋風が中心となったはなし。サポート役が中心になる話は結構重要で、ちゃんとその辺心得ているようだが、低年齢を意識してる分単純な物語になってしまった。
 これまで敵がニンニンジャーの忍者屋敷が全く分からなかったという根本的な問題はあるけど、やっと本拠地を探すような話になった。
 その父旋風は途中で忍術が使えなくなったという経緯があるらしい。その理由が何故かは全く語られてないが、後の伏線という可能性もなきにしもあらず。
<雨が降ったので、スーパーの置き傘を使う旋風だが、なんで和傘?すごく高いんだから、置き傘に出来ないと思うけど。
 ニンニンジャーの弱点が空中の敵に無力と言う事が発覚…飛び道具があんなにあるのにねえ?>
第17話 グッバイ、スターニンジャー!  いよいよ明日好天から言い渡されていた弟子入り期限の日。このままでは条件であるニンニンジャーを倒すことが出来ないまま終わってしまうと悩むキンジの前に十六夜九衛門が現れる。
 敵はウミボウズ。封印の手裏剣がゴムボートを変化させた妖怪。人間が過去に味わった最も哀しい記憶を幻術として見せる。
 追加戦士が途中退場?と言う話。こういった緊張感は持たせるに越したことはないか。低年齢層を意識してるためか、物語は単純だが。
 キンジは過去父と兄が自分をかばって命を落としたという過去を持ち、それがトラウマになってることが分かった。虎のような妖怪らしいものが親の敵と言う事らしい。あとは天晴の苦手なものがピーマンであることが分かった。「ロボット8ちゃん」かな?すぐに克服してるけど。
<キンジの呼称は「キンちゃん」で決まった…深くツッコミ入れるのはやめよう。>
VOL.5
<A> <楽>
第18話 八雲が愛した妖怪  短時間人間を操る妖怪オトロシが現れた。戦いを開始するニンニンジャーだが、何故かオトロシに操られているブルーだけ元に戻らなかった。
 敵はオトロシ。八雲の思い出の芝刈り機に封印の手裏剣が憑依して誕生した妖怪。僅かな間だけ人を操る事が出来る。
 敵の術にかかり、味方を裏切るというパターン。まあ戦隊ものでは定番の一つかな?愛用の芝刈り機と仲間を天秤にかけ、結局は仲間を選んでいるのだが、逆の方が物語は締まるだろうに。
 前回でアメリカに帰ってしまったスターニンジャーだが、もう帰ってきた。早いよ。
<八雲は庭の手入れをしていたが、それはどこ?自宅だったら、これで八雲の実家がばれたわけだが。そもそも自宅以外で庭の手入れなんかしないけど、定期的に帰ってるの?
 開始から4ヶ月が経過。そろそろ棒読みが抜けてきたが、操られる役を演ると、無茶苦茶な棒読みになってしまう。>
第19話 探せ!天空のオトモ忍  日本に戻ってきてしまったキンジの弟子入りを認めてもらえるよう、好天に頼むニンニンジャー。だが好天は「少しでも儂を越えてからにしろ」と言われてしまう。一方、キンジは九衛門から好天が手なづけられなかったオトモ忍がいたことを聞かされる。その天空のオトモ忍を仲間にすれば好天も耳を傾けるのでは無いかと考えるニンニンジャー。
 敵はヌエ。工具箱に封印の手裏剣が憑依した上位妖怪。ニンニンジャーの弱点を突くことに特化した妖怪で、ニンニンジャーの攻撃のことごとくを跳ね返す強さを持つ。手にした工具でなんでも分解してしまう。
 新しい戦力を得るための話で、パターン通り敵わない強い敵とぶつかり、そこで修行なり人との交流を通して戦力を増強することになる。パターンと違うのは、この人こそ!と思っていたキャラが実は…という意外さを持ってきたところ。
 まだオトモ忍は完全に仲間になってる訳ではない。次回に持ち越し。
第20話 ザ・超絶!ライオンハオー!  天空のオトモ忍ライオンハオーに仲間になってもらうために獅子寺に通うニンニンジャー。そんな天晴を見た雑賀鉄之助は、天晴に戦いを止め、「お前は仲間のためになにができる?」と問いをかける。
 敵は前回に続いてヌエ
 新しいロボットと、レッドの新形態が登場。レッドだけが変わるのは「アバレンジャー」以来かな?「トッキュウジャー」同様全員が変わる可能性もあるけど。
 新しい力は天晴が自分のなすべき事を見つけることで得られた。その力とは、仲間の力を最大限に引き出すことだった。一人が強くなると言う訳では無いというのが特徴だな。
 その設定は良いんだが、それを口にした途端凄く安っぽくなるのは天晴役の西川俊介の棒読みのせい。
 そしてキンジがついに好天に弟子見習いとして認められた。
<UFO丸と言い、ライオンハオーと言い、随分西洋式なネーミングだな。
 アカニンジャー超絶は忍者と言うより鎧武者。ますます忍ばなくなった…むしろ赤いニンジャマン(カクレンジャー)と言った方が良いような気がする。
 ライオンハオーの胸にはアカニンジャー超絶が座ってる。あんなに動き回ってるのに、アクション時にはまるで人形のように動かない…当たり前か。>
第21話 燃えよ!夢の忍者野球  改めてシュリケン忍法を学ぶことになったキンジだが、これまで独学でやってきたため、基礎が出来ていないと、好天から特別メニューをもらい、一人黙々とトレーニングを積むことに。そんなキンジの特訓を眺める一人の少年がいた。
 敵はバク。バッグを封印の手裏剣が変化させた。人の夢を食ってしまう。又、食った夢をジッカラゲに与える事でジッカラゲを変化させる。
 前回で弟子見習いを許されたキンジが同じく落ちこぼれのリトルリーガーとの交流が描かれていく。
 人の夢を食ってしまうと言う敵によって夢を奪われてしまった天晴をフォローすべくがんばるキンジの姿もあり。夢を題材にするのは特撮には相性が良いし、ちゃんと子どもも使っているから、物語としては悪くない。本来貘が食うのは寝て見る夢だが、ここでの夢は人の希望になってるのが特徴。
 それで夢を取り戻すために野球勝負になるけど、それで物語がだいぶ回り道になってしまった感じはある。
 そして敵の方に最後の幹部である有明の方が登場。牙鬼幻月の奥方だそうだ。
VOL.6
<A> <楽>
第22話 超合体!覇王シュリケン  雑賀鉄之助からお中元としてライオンハオーの力を引き出すための忍シュリケンが送られてきた。これによって三体合体が可能になるはずだが、どうしても上手くいかない。好天によると、合体できないのは八雲とキンジに理由があるらしい…
 敵はヌリカベ。遮断機を封印の手裏剣が変化させた。人生の壁を作って人々に絶望を味合わせる妖怪。
 今回は八雲とキンジが話の中心。二人とも天晴ほど燃えることが出来ない事が獅子丸の気にくわないからだとか。実力とかで無く、ロボットの機嫌で合体できるか出来ないかが決まるってのは新しい。
 結局二人は共同で頭の柔らかいところを見せつけて死し丸から認められるけど、問題として「それのどこが頭柔らかいんだ?」というレベルの話だと言う事。
 獅子丸に認められたブルーとスターも超絶の姿になれるらしい。今回はまだだけど。
 そこでいよいよ最強合体の覇王シュリケンジンが登場。あまりにごてごてした合体のため、動けないという問題がある。「侍戦隊シンケンジャー」のサムライハオーみたいだが、あれ以上に動けないデザイン。
<全く関係は無い。関係ないけど、「人生の壁」と聞いた時、「断絶の壁」を思い出す人間ってどれだけいるだろうか?ちなみに私が思い出したのは二種類ある。
 前回登場した有明の方の攻撃の台詞は「うっふん」とか「あっはん」だった。狙った脚本だが、はっきり言って観ていて冷える。>
第23話 夏だ!忍者キモだめし  なんでもそつなくこなし、余裕たっぷりの霞の弱点が幽霊である事を知った凪は、たまには霞の焦った姿を見たいと肝試しを企画する。ところがその肝試しに本物の雪女が現れてしまい…
 敵はユキオンナ。冷気を操り、人間を凍らせてしまう。無理矢理夏に召喚されてしまったために愚痴を言いながら戦ってる。
 夏らしい肝試しの話。なんでも出来る霞をからかうのが目的だったが、全て霞の手のひらの上というオチ。
 五トンシュリケンを複数使うことで上級忍法が使えるようになった。ニンニンジャーも修行の成果で少しずつパワーアップしてることが分かってきた。
<有明の方の元へ急ぐモモニンジャーは他のメンバーの頭を踏みつけていく。その際の台詞は当然「俺たちを踏み台にした?」ちょっと痛々しい。
 幽霊が苦手という霞。これまで散々妖怪と戦っておきながら?結局それブラフだったが、誰もそれにツッコミ入れてないし。
 ところで肝試しって昼間にやるものなの?>
第24話 夏だ!西洋妖怪ぞくぞく来日!  日本の妖怪が不甲斐ないと、有明の方は西洋から三人の妖怪を呼び寄せていた。一方、ニンニンジャーの方は、旋風から休日をもらい、遊園地に来ていた。そこで観光にやってきていた西洋妖怪のフランケンと鉢合わせしてしまうのだが…
 敵はフランケン。自らを人を恐れさせるマシンであると規定している西洋妖怪。強力な妖怪のはずだが、いつも通りに倒されてしまった。
 忍者漬けに少々参っていた風花を力づけようとする旋風と、それに協力する他のメンバーの活躍を中心に、強力な妖怪との戦いが展開する。
 日本の妖怪が頼りにならないと、西洋妖怪を呼び出すというパターンはそのまま「変身忍者嵐」。
<キンジはフランケンを見て「フランケンシュタインの怪物」と言っている。細かいけど、正しい言い方。
 遊園地の中で戦いを始めたニンニンジャーとフランケンだが、遊園地の機械は止まってない。覚悟決めてるな。>
第25話 夏だ!ドラキュラにご用心  買い物中の風花が芸能プロダクションにスカウトされた。国際的人気俳優のシルバー主演の吸血鬼映画のオーディションを受けることになった風花だが、そこに西洋妖怪の影を見た霞も又潜入のためオーディションを受けることに。
 敵はドラキュラ。映画プロデューサーに取り憑いて獲物を狙う。生命エネルギーを吸われた人間は悪夢を見せつけられ続ける。日光を克服したが、ニンニクの臭いには弱い。
 前回のフランケンシュタインに対して今度は吸血鬼。まあパターンそのまんま。物語は風花一人を味噌っかすにして他のメンバーで怪人に当たるという、前回と全く同パターンながら、結構ひねりは利いている。
 鳴り物入りで出てきたくせに弱い西洋妖怪。何のために出てきたんだろうか?
VOL.7
<A> <楽>
第26話 夏だ!ラストニンジャレース中間発表  突然忍者屋敷に現れた好天は、現時点で誰が一番ラストニンジャに近いのかを発表した。その結果はなんと風花がトップで、天晴はビリだった。だがその結果に逆に燃える天晴に、他の面々もやる気を起こすのだが…
 敵はマタネコ。6話と7話に登場したネコマタの遠い血縁に当たる(はとこのお兄さんの友達だそうだ)妖怪。タイムトラベルの能力はないが、どんな人間にも化けられる。
 ちょっと一休みしてお祭り的な物語で、マタネコが化けた好天の無責任な煽りによってラストニンジャに誰が一番近いのかで争う話になってる。コミカル色が強い本作においては、どこでもお祭りっぽいけどね。
 話の都合上、バンクが多い話でもあり。あといくつか笑いを取ろうとしてどこぞの番組から音楽とか台詞とか取っている。
 何故か九衛門が小槌を落としてしまい、それを拾ったマタネコがアカニンジャー超絶を巨大化させるとか言う話もあり。
 マタネコの声は関智一だったが、等身大の時は「ドラえもん」のスネ夫で、巨大化したら「ウルトラマンギンガ」のイカルス星人になってた。耳慣れてしまったな。
第27話 夏だ!超絶スター誕生!  最後の西洋妖怪オオカミオトコは、実はキンジの父と兄の命を奪った仇だった。だが戦いの中で父と兄を侮辱されたことでキンジは闇雲に攻撃するばかりで、実力を出せない。そんなキンジの姿を見た好天は、敵討ちという私情を引きずるなら破門すると言い放つ。
 敵はオオカミオトコ。西洋三大妖怪の最後の一人。かつてキンジの父と兄を殺した妖怪。人間の力では傷付ける事が出来ないが、超絶ニンジャの精霊の力では攻撃が効く。
 アメリカで父と兄を殺されたというキンジの敵討ちが描かれていく。九右衛門の誘惑に耐え、怒りを抑える事で晴れて好天の正式な弟子となり、超絶の力も手に入れた。
 ただ、それを乗り越えるためには仲間を信じるという単純な理由なのがちょいお手軽すぎかな。もうちょっと色々葛藤して欲しかった気はする。
<「オオカミオトコ」が正式名称だとしたら、アメリカでもそう言ってたんだろうか?アメリカ人に名前理解できる?
 キンジの言ってたシルエットとオオカミ男の姿は結構違いがあるな。ネコパンチのように両手を突き出して吠えてるシルエットの姿は馬鹿みたいだ。
 忍者の力は感情で使うものではないという好天。好天自身が散々好きに使ってるように見えるんだけど。>
第28話 激走!牙鬼ニンジャ軍団  九衛門が呼び出した忍者ハヤブサは子ども達の恐れの力を集めるため幼稚園を封鎖する。子ども達を助けるために何とか中に入ろうとするニンニンジャーだが…
 敵はハヤブサ。九衛門が呼び出した十六夜流忍法の一員。隼の意匠の姿が特徴で、羽根を使った攻撃や、空中からの急降下攻撃などを得意とする。
 これからしばらくになるのかな?忍者同士の戦いが展開している。忍者同士で戦うのは「忍風戦隊ハリケンジャー」以来か。
 前半は幼稚園に潜入するため八雲の魔法でおもちゃになった面々の珍騒動だが、やってることは『トイストーリー3』そのまんま。
 幼稚園バスのジャックは東映特撮でよく揶揄されるネタ。自虐的に使ってるので、今回はコメディ回となってる。
 ラストで十六夜九衛門の力の源について明らかにされるが、それは天晴の父旋風の力を奪ったものだとか。そういう設定だったんだ。
<幼稚園で忍者は「古すぎる」との理由で嫌がられてるそうだ。リアルタイムに戦ってる忍者の姿があっても、子どもにとっては古いんだね。
 足が止まらないアカニンジャーが入り込んだ家ではラーメン食べようとしてた髪の毛もじゃもじゃの男がいたが…これ、こい…まあ良いか。>
第29話 忍者すごろく決定版!  九衛門の忍術は天晴の父旋風から奪ったものであることを告げられたニンニンジャー。そんな時に新たな忍者イッカクサイが現れ、忍者すごろく館にこどもを誘い込んで恐れを集めようとしていた。ニンニンジャーもそこに飛び込むのだが…
 敵はイッカクサイ。九衛門が呼び出した忍者。サイの意匠の姿をしている。
 旋風が中心となった話。前回の最後に、実は旋風も忍術が使えたのだが、それを九衛門に奪われたという。
 それで奪われた旋風の記憶を元にした双六に挑む事になった。その攻略のために旋風が連れてこられ、記憶を取り戻してニンニンジャーに後任を託することに。過去のトラウマを乗り越え、成長するとはパターンだが、既に大人になってる人物にもそれがあてはまるという話になってる。
 その過程で九衛門が伊賀崎流忍術の入門と、追い越されてしまったことにも直面させられるため、九衛門の過去も明らかになった。
 なんだかダジャレがやたらたくさん出てくる話で、会話の大部分に「サイ」を取り入れてる。これだけこのキーワードが出された番組は初だろう。
<延々と口上を続けるしてる敵を騙し合い同然に瞬殺。ヒーローにあるまじき行為だが、最早ネタにもなってない。>
VOL.8
<A> <楽>
第30話 ねらわれた忍者塾!  トレーニング中に昔なじみのくノ一キキョウと出会った天晴は彼女を忍者屋敷に連れてくる。忍者塾を任されたと聞いて、興味を持った天晴はキキョウに同行するが、そこで道場主の伊勢喜六が教えている忍術とは…
 敵はクロアリ。九衛門の呼び出した忍者でアリの意匠の姿をしている。寄生の術を使い、忍者塾の塾長を操った。
 天晴の知り合いから忍者塾を紹介され、そこで蠢く陰謀を暴くという話。棒読みの痴話喧嘩がすっげーはずかしかったくらい?
 伊勢喜六役は「特命戦隊ゴーバスターズ」のブルーバスター役馬場良馬。
第31話 ニンジャ逃走中!  ニンニンジャーの面々も全員上級忍法が使えるようになり、最初に上級忍法が使えるようになっていた凪はどんどんみんなに後れを取るようになってしまった。そんな時、人の特技を盗み取る十六夜流忍者ムジナが現れた。
 敵はムジナ。九衛門が呼び出した忍者で狸と鉄釜の意匠の姿をしている。人の特技を盗み取る能力を持つ。そしてカラクリキュウビ。
 他のメンバーがどんどん情けなくなっている間に一人がんばる凪が描かれていく話。何でも器用にこなす分個性が足りないキャラなので、それを逆手に取った話が映える。
 いいとこ取りされたキャラは個性を失うそうだが、霞の場合どっちかというと真逆な性格になってしまった。
 ムジナ自身は倒したものの、今度は九衛門がオトモ忍を繰り出してくる。
<カラクリキュウビが出す攻撃は「機動戦士ガンダム」のエルメスのビットと同じ。放射線状に展開するのも真似てるな。>
第32話 ゲキアツ忍者!アチャー!  十六夜九衛門が呼び出したオトモ忍カラクリキュウビはニンニンジャーの放つ攻撃全てをはじき返し、たちまちニンニンジャーを追い詰める。そこに現れた好天によって辛くも脱出したニンニンジャーは鉄之助の元へと向かい、新しいオトモ忍の開発を依頼するのだが…
 敵はムジナ。前回死んだと思ったのだが、殺されたのは影分身の方だった。
 絶体絶命のピンチになると新兵器が登場するのは戦隊もののパターン。本作も同様新しいオトモ忍が誕生するのだが、もうちょっと引っ張って、この話くらいは自分たちの力だけで戦う位の気概が欲しかったところ。自分自身がオトモ忍を操縦するというものだった。
 牙鬼軍団の方にも不協和音が流れており、最強の力を手に入れたが、自分のために何でも利用しようとする九衛門の信用度は一気に低下している。
<十六夜流忍法に十字砲火の術というのがあるが、十字の手裏剣が多数登場するというもの。なにか違うような?
 ゲキアツダイオーの合体について霞は「史上初の六体合体」と言っていたが、これまでも六体合体は当たり前。この作品でも覇王シュリケンジンは七体合体してるんだけど。>
第33話 八雲を愛したくノ一  牙鬼流忍者スズメバチが現れ、ニンニンジャーと戦うが、その際天晴が毒針に冒されてしまう。18時間以内に解毒剤を手に入れなければ天晴が死んでしまう。ところが戦いの中でスズメバチは八雲に恋心を抱いてしまい…
 敵はスズメバチ。京言葉を使うくノ一。毒針を武器とする。もの凄く惚れっぽく、戦いの中でアオニンジャーに惚れてしまい、猛烈なアタックを仕掛ける。
 八雲を中心とした話。忍術の力そのものではトップクラスだが、天晴のような決断力がないため、肝心なところで天晴には敵わないが、それを越える話となっている。
 何故か敵味方で恋物語が展開。ここでは一方的だが、それを利用して敵を撃破する
<目的のためには敵を騙すことを厭わないってのが本作の特徴だが、それって要するにナチュラルに悪人と言う事。特に敵から「人でなし」と呼ばれたヒーローは初じゃないだろうか?
 スズメバチとアオニンジャーは夜に戦っていたのに、場面が変わったら昼になってた。>
VOL.9
<A> <楽>
第34話 伝説の世界忍者、ジライヤ参上!  ヒャッカラゲと戦うニンニンジャーに一人の忍者が乱入。戸隠流ジライヤを名乗る忍者はニンニンジャーに攻撃をかけてくる。誤解は解けたのだが、そんな時に“忍者の名誉を守る委員会”の面々が現れ、忍者を名乗る者には厳しい規制をかけると言い始める。
 敵はコナキジジイ。封印の手裏剣が鉄アレイを変化させた。別な人間を強制的に背負わせる光線を出す。又、本人が人に背負い、自らの重量をどんどん重くさせる技も使用する。
 これまで「忍者戦隊カクレンジャー」「忍風戦隊ハリケンジャー」が現れたが、東映にはまだ忍者をモティーフにした作品がいくつかあり、その内のメタルヒーローシリーズから「世界忍者戦ジライヤ」のジライヤが参戦。山地闘破役も筒井巧本人が演じてる。40代とは言え、しゃべり方とか全く変わってない。
 スーツの色が赤いことから、天晴とのコンビで戦ってる。どっちも似た性格だけに気が合うような合わないような。
<十六夜流忍者を成敗するためにやってきたという闘破。これまで散々色々な敵と戦ってきたが、相手が忍者の時だけ現れるのね。ただ、九衛門がいないため、戦いは妖怪だけど。>
第35話 キンジ、妖怪への迷路!  新しい忍術を体得するため伊賀崎家の蔵を漁る凪は、忍術書に書かれている“妖刀浦鮫”が気になっていた。そんな時、キンジの体に異変が生じ始めた。かつて九衛門によって妖怪化しかけていた肉体が、西洋妖怪オオカミオトコのつけた傷を起点に肉体を変化させようとしていたのだ。その解除方法を探るため、九衛門を探すキンジだが…
 敵はオオムカデ。封印の手裏剣が電源タップを変化させた。電撃を操る。電源がある場所であればどこでも移動できる。「ムカムカ」が口癖で、いつも腹を立てている。
 前にオオカミオトコを倒すために妖怪化しようとしたキンジが、皮肉なことにそのオオカミオトコに変化してしまうという話。それを防ぐために九衛門と一時手を組むことになるのだが、その事情をちょっとだけ知っている凪の迷いがこの話の肝となる。複雑な上に、深刻な話になっており、本作らしくない感じだが、これはこれで面白い。最終的にキンジはオオカミオトコ化してしまう。
 キニンジャーは初めて超絶ニンジャーになった。このスーツって装甲が赤いので誰が入っても同じになってしまうのが難点だ。
<妖刀なるものが普通のビルの掃除道具とか入ってるバケツに入ってるってのが、威厳がないというか…なんか意味があるのかな?>
第36話 キンジ、栄光のスーパースター!  妖刀浦鮫を手に入れ、妖怪化が止まったかのように見えたキンジだが、実はそれ自体が九衛門の罠で、一気に妖怪化が進んでオオカミオトコに変化してしまう。それに乗じ、晦正影は巨大妖怪のオボログルマを召喚する。両面攻撃になすすべのないニンニンジャーだが…
 敵はオボログルマ。六体のガシャドクロに2枚の封印の手裏剣が合体して誕生した上級妖怪。手にしたローラーでどんなものも踏みつぶす。
 妖怪化してしまったキンジが自らの妖怪化の力と戦うと言う話。通常追加戦士はパワーアップが薄いのだが、特別なパワーアップの話が入ったのはユニークな展開だ。それによってスーパースターニンジャーにランクアップした。
 そしてこれまでのシュリケンジンの代わりにゲキアツダイオーが合体することで、覇王ゲキアツダイオーが誕生。8体合体になった。
<正影の技は巨大な髑髏のオーラを飛ばして攻撃する。これってどこぞの格闘ゲームでこんな技使うのがいた気がするが…
 キンジの悪夢で、これまで戦ってきた妖怪の顔がみんな自分の顔になってるけど、合成が酷い。
 スーパースターニンジャーだが、普通の格好にポンチョをかぶせただけ。随分簡単なランクアップだ。
 手にしたローラーが傷つけられた際、「ローラー!」と叫ぶオボログルマ。狙ったんだろうけど、分かる人はどれだけだ?>
第37話 手裏剣伝説〜ラストニンジャへの道〜  学校の進路相談で先生と話をしていた凪は、自分が目指そうとしているラストニンジャとは何なのか説明できず、それがなんであるのか祖父の好天に聞いてみることにした。好天はそんな凪にラストニンジャになるロールプレイングゲームをやらせるのだが…
 敵はモクモクレン。封印の手裏剣がパソコンのキーボードに取り憑いて誕生した上位妖怪。ゲームに熱中する子ども達をゲームの世界に引き込んでしまう。ゲームの世界の中では絶大な力を持つが、現実世界ではあんまり強くない。
 凪を中心に、ゲームの世界の中での戦いが描かれる。戦隊のフォーマットはかなり昔のRPGから来てるから、相性は良い。ゲームの中にこどもを引き込むって話は宇宙刑事っぽい物語でもあるな。
 ここまで誰も「ラストニンジャとは?」と考えてなかったという事実が発覚。どんだけいい加減な思いだったんだか。
 なんだか新しい技を習得するのは凪が一番乗りするのが多い気がする。実は一番ラストニンジャに近いのは凪なんじゃないか?
 ラストシーンで、キンジが一人で山の中に入っていく。又キンジの話になるの?
<「ラストニンジャへの道」というゲームは今は懐かしいドット絵ゲーム。スーファミレベルかな?そこまで古くはないようだ。>
VOL.10
<A> <楽>
第38話 魔女っ子は八雲がお好き  イギリスで八雲が通っていた魔法学校の校長先生の娘エレナがやってきた。前に学校には魔法戦隊のリーダーをしていると言ってしまっていた八雲は天晴達に話を合わせてくれるよう頼むのだが…
 敵はアミキリ。人の大切にするものを何でも切ってしまって恐れの力を集めた。
 これまで二つの戦隊とメタルヒーローからゲスト出演があったが、どれも忍者モティーフ。そして今回登場するのは意表を突いて、魔法使いである「魔法戦隊マジレンジャー」だった。これは意外。忍者の中で唯一魔法使いという設定を活かした形になる。
 それとこれまでなろうとしてなかった超絶アオニンジャーが登場。赤い装甲なので、レッドが二人いるようにしか見えないのが難点だ。
 ゲスト出演はマジイエロー役の松本寛也だったが、この人は「特命戦隊ゴーバスターズ」にも出ているので、三つの番組で登場したことになる。
<マジマジジャーの出演演出はまんまマジレンジャーと同じだった。いや良いんだけど、ちょっとやっつけ仕事っぽくね?>
第39話 牙鬼の息子、萬月あらわる!  ヒャッカラゲたちが出現。だがやっていることはこどものおやつを奪うことだった。慌てて出動したニンニンジャーの前に現れたのは、牙鬼幻月の息子という牙鬼萬月と言う。だが肝心の萬月は戦いはからきしで、すぐに逃げ出してしまう。そんな萬月を倒すため、霞は一計を案じるのだが…
 敵は牙鬼萬月。444年を経て誕生した牙鬼幻月の息子。バカ殿のふりをしつつ、忍者の恐れを集めようとする。その実力は、ニンニンジャー全員でも全く敵わないほど。
 新たな敵が登場。弱くてバカ殿かと思われたのに、実は…というかなりひねりを加えた話で、かなり面白い話になってる。これまで敵方の方が素直で、騙すのはヒーロー側という話が多かったが、ようやくこれで普通の敵が出てきたって事かな。
 今回初めて霞がへこまされることになる。「策士策におぼれる」を地でやってるわけだ。随分遅くなってしまったが。怒りのために冷静さを失ってるのも初めてだ。
 ニンニンジャーの新しい技として、モモとシロの放った矢をアオとキが空中へと打ち上げ、そこからアカが全員分の力を撃ち出すという技が登場。ゴレンジャーストームかな?いや、むしろカクレシュートの方が正しいか?
<巨大戦ではシュリケンジンとゲキアツダイオーの二体で萬月を挟撃。やっぱり正義の味方の方が悪人に見える。>
第40話 あぶないサンタクロース!  町にサンタクロースが現れ、富を与えると言う指輪のプレゼントを配っていた。だがその指輪を付けた人々はみすぼらしい姿に変化してしまう。指輪を拾ったニンニンジャーの面々までもみすぼらしくなってしまい…
 敵はビンボウガミ。サンタクロースの格好で人を貧乏にする指輪を分け与える。
 前回牙鬼萬月の策略にまんまと乗せられてしまった霞が復活するまでを描く。思い切りへこんでしまったが、それによって「悔しい」という言葉を素直に使えるようになった。直接スランプと言ってしまおうとする天晴と、それを防ごうとする他の面々の対比が見所になる。
 ニンニンジャーとはちょっと距離を取るようになったキンジは九衛門と戦う。そんな二人の前に萬月が現れ、九衛門を「気にくわねえ」と称している。
<仮面のまま天晴に凄む風花の姿があるが、仮面の姿だとキスをしてるようにも見えるんだが。>
第41話 牙鬼パーティ、五番勝負!  ニンニンジャーの元に、牙鬼萬月から当主継承披露の招待状が届いた。罠と走りつつ、披露式に乗り込んだニンニンジャーだが、彼らの前に超上級妖怪シュテンドウジが現れ、五番勝負を挑んでくる。
 敵はシュテンドウジ。超上級妖怪で、萬月のお披露目に呼び出され、ニンニンジャーと五番勝負を行う。
 まだちょっと早いけど、敵本拠地への乗り込みが描かれる。ただやはり早すぎたか、まだまだ正面切って戦っても敗北。自分たちの力だけで倒せない場合、助けを求めることも又強さである事を学ぶ。
 ただ、最後の詰めで獅子王をシュテンドウジに奪われてしまい、なんと牙鬼萬月によって覇王シュリケンジンが操られてしまう。
VOL.11
<A> <楽>
第42話 オトモ忍ウォーズ!ネコマタの逆襲!  牙鬼幻月により覇王シュリケンジンを奪われてしまった。ゲキアツダイオーまでもが倒され、なすすべがないニンニンジャーは、なんとかシュリケンジンを奪おうと計画を練るが、そこで旋風が名乗りを上げた。
 敵はシュテンドウジ
 旋風が中心となって前回奪われたシュリケンジンを奪回するという話。旋風が妖怪に化け、敵アジトに潜入している。更に好天まで参戦し、非常に熱い物語が展開している。
 その中で天晴の元に最後の手裏剣である終極手裏剣が与えられる。いよいよラストニンジャに近づいたか。
 牙鬼幻月の遺言は、444年後に息子がこの世を恐怖で支配するというもの。それで生まれたのが萬月だったが、集中攻撃によってこんなところで倒されてしまった。
 それで幻月の予言は成就しなかったのか、というとさにあらず。実は息子はもう一人いた。それこそが十六夜九衛門だったという。
第43話 伝説のニンジャ!妖怪かるた大作戦  忍者屋敷に突然もう一人の旋風が現れた。二人の旋風に戸惑うニンニンジャーだが、実は一人はシュリケンジャーの変装だった。実はジライヤに頼まれ、ニンニンジャーを鍛えるためにやってきたのだという。
 敵はフダガエシ。妖怪カルタに潜み、お手つきをした忍者を異空間に閉じ込めてしまう。倒された妖怪を復活させる能力も持つ。そして異空間で二人ずつヤマビコ、オトロシ、ユキオンナと戦っている。
 「忍風戦隊ハリケンジャー」に登場した天空忍者シュリケンジャーが登場。忍者の名誉を守る委員会から派遣されてきたニンニンジャーの教官役。これまでの戦いを振り返るというので、総集編かと思ったら、ちゃんと物語は進んでいる。
 前話で牙鬼萬月は死亡。それを知った有明の方の嘆きがついに牙鬼幻月を復活させた。
<ツッコミという訳では無いが、シュリケンジャーは「ハリケンジャー」において生死不明になってるキャラ。lこんな簡単に再登場して良いのかどうか。
 これもツッコミにならないが、フダガエシは最後までカルタの札状態で、怪人態になっていない。金かかってないな。>
第44話 最終決戦!ラストニンジャの試練  萬月を失った有明の方の恐れの力によってついに牙鬼幻月が復活した。幻月によって蛾眉雷蔵と牙鬼城までも復活し、日本侵攻を開始することとなる。最終決戦を前に、好天はニンニンジャーそれぞれに最終試験を行うというのだが…
 敵は晦正影。幻影を見せることによって人の記憶を変えてしまう能力を持っている。その本体はとでも小さく、自らのコピーのカラクリを操縦していた。
 最終決戦を前に、ニンニンジャーが最終試験を受ける話。好天は最初に天晴を試験するが、それは最終的に先代のラストニンジャを倒すことで忍タリティを奪わねばならないということを告げるのだが、天晴はどうしても好天にとどめを刺すことが出来なかった。だから忍タリティを告げるのは一人だけで、ラストニンジャも一人しかいないということになる。
 一方、牙鬼軍団では、かつて倒した蛾眉雷蔵も復活したが、今回倒されたのは晦正影の方。
第45話 親子三世代!ニンジャ全員集合  ラストニンジャになるためには先代を倒してその忍タリティを奪わねばならないと聞かされた天晴。他のメンバーもそんな事は出来ないと言う結論となる。それを聞いた好天は、ラストニンジャの責務として一人で牙鬼城へと向かうのだが…
 敵は蛾眉雷蔵。そしてオボログルマ。そして牙鬼久衛門新月。牙鬼幻月の息子でありつつ、伊賀崎忍法を習得したため、ニンニンジャーの手の内は全て知っている。ただし、これまで習得した自分たちの忍法を駆使するニンニンジャーによって敗れる。
 いよいよラストが近づき、話も佳境へと入る。ラストニンジャになるためにここまで戦ってきたニンニンジャーが、それを一旦放棄し、自分たちの力で新たなラストニンジャになるための決意を固める話となった。旋風も奪われた忍タリティを取り戻し、もう一人のアカニンジャーへと変化できるようになった。結果として、好天、旋風、天晴の三人がアカニンジャーに変化。
 この作品、最初からここに来るまでかなりたくさんの伏線があるのだが、それが上手い具合に伏線回収されているのを感じる。
 尚、本作で笹野高史が変身することで、最高齢記録を更新した(67歳)。
<今更ながらなんだが、牙鬼幻月は48枚の封印の手裏剣に分離されたとされているが、普通に封印の手裏剣が使えている理由は?>
VOL.12
<A> <楽>
第46話 終わりの手裏剣、目覚める!  全ての力を使って牙鬼幻月にぶつかるニンニンジャーだが、封印されている間に強力な力を貯めていた幻月は一筋縄では倒せなかった。最後に天晴のアカニンジャーは自らを犠牲として相打ちにまで持って行くのだが…
 敵は牙鬼幻月。牙鬼軍団の頭目にして、強大な力を持つ。そして蛾眉雷蔵有明の方が立ちはだかるが、二人とも倒され、幻月の力にされてしまう。
 九衛門がこれまで固執していた終わりの手裏剣の在処が発覚。実は好天は既に死んでおり、仮初めの肉体をこの世に保つために終わりの手裏剣が必要だったとのこと。
 そして終わりの手裏剣を得た久衛門新月は、究極体へと進化。
 ここで好天は退場するが、孫達一人一人にアドバイスを送っている(ニンニンジャーは既に戦いに出ているため、それを聞いたのは旋風だけだったが)。
<牙鬼城は随分風格があるな。ずっと封印されていた割には青々した樹木が育ち、石垣も苔むしてる。>
第47話 忍ばず未来へワッショイ!  久衛門新月により忍タリティ力を奪われてしまった伊賀崎一家。久衛門新月と戦う天晴は、仲間と共に競い合い高め合うことの強さを語るのだが…
 敵は牙鬼久衛門新月。そして牙鬼幻月
 最終回。これまで引っ張っていた久衛門新月との決着。そして牙鬼幻月の撃破が描かれる。最終回だけにアクションには徹底的に力はいっていて、観ていて盛り上がりはするんだが。いつも通り盛り上がれば盛り上がるほど観てる側の気持ちは醒めていくのが残念。
 最終的に終わりの手裏剣は6人の元へとやってくるが、ラストニンジャの継承を返上し、ラストニンジャそのものを消し去る決意をすることで、この世界に平和をもたらすことになる。その後それぞれがそれぞれの道へと歩み出す。
 例年のハイタッチでは、次のレッドが空から飛んで現れている。次回作のレッドは飛べるらしい。
<次にニンニンジャーのメンバーが会うのは2年後だそうだが、多分一年後にはVSシリーズで会ってることになる。一年後にすれば良かったのに。>