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ウルトラマンギンガ/S
ウルトラファイトビクトリー

ウルトラマンギンガ事典
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 2013'7'10〜8'14、11'20〜12'18(第1部)
2014'7'15〜12'23(第2部)

 「ウルトラマン列伝」に登場した新しいウルトラマン。多元宇宙の一つの話とされる。ここではかつて何者かの手によってウルトラマンと怪獣達がスパークドールという人形にされてしまった世界が舞台となる。主人公はスパークドールとなってしまったウルトラマンを解放することで変身出来るという新機軸。
 本作は前半と後半に分かれるが、前半部分はとても範囲が狭く、日本のどこかの田舎が舞台で、そこから出ることは無かった。シリーズとしては異色ではあるが、等身大の青春物語として十分に機能していた。
 後半になると主人公は礼堂ヒカルは地球防衛組織に入隊し、定番の物語へと移っていくが、同時にもう一人のウルトラマンも登場。ライバルであり仲間である二人のウルトラマンの活躍が描かれるようになった。

主な登場人物
礼堂ヒカル
ウルトラマンギンガ
(役)根岸拓哉。
(声)杉田智和。
 ロックミュージシャンの両親と共に世界中を旅してきた高校生。祖父のいる振星町で、スパークドール状態となったウルトラマンタロウと出会い、更に実家の神社のご神体となっていたギンガスパークを用いる事によってスパークドールを蘇らせ、更に自らがウルトラマンギンガへと変身する能力を持つ。その後高校を卒業してから世界中を旅していたが、雫が丘町でビクトリウムを採取しているチブル星人エクセラーと、エクセラーに立ち向かうもう一人のウルトラマンと出会い、ここで再び戦いを始める。
ウルトラマンタロウ (声)
石動美鈴 (役)宮武美桜。
 ヒカリの元同級生で降星村にずっと住んでいた女の子。ヒカルより前に人形となったウルトラマンタロウと出会っている。最初にヒカルがウルトラマンギンガと合体した事を知り、以降何かと協力する。
度会健太 (役)大野瑞生。
 ヒカルの幼なじみ。実家は町の小さな写真屋で、カメラマンを目指していたが、生き甲斐を失ってしまっていた。
久野千草 (役)雲母。
 降星町に住む高校2年生で美鈴の同級生。アイドルを目指して努力している。再登場した時は本当にアイドルになっていた。
一条寺友也 (役)草川拓弥。
 半年ほど前降星町に引っ越してきた高校生。「人間嫌い」と言われるほど無愛想な男。闇の意志の力を受け、ジャンキラーを駈ってギンガの前に立ちふさがる。心を取り戻してからはヒカルと共に戦うことになる。その後UPGに入隊し、分析班として活躍している。
礼堂ホツマ (役)津川雅彦。言うまでも無くヴェテラン俳優。様々な映画に出演し、中には何作か特撮もあり。
 ヒカルの祖父で銀河神社の神主。スパークドールズの存在には既に気づいていたようで、神社を守りつつ、自分なりの調査もしていた。
白井杏子 (役)木野花。ヴェテラン俳優。
 降星小学校校長先生。本人も知らなかったが、実はダークルギエルに憑依されており、一連の事件を起こした張本人だった。
ショウ
ウルトラマンビクトリー
(役)宇治清高。
 地底人類ビクトリアンの青年。ビクトリウムを守るためウルトラマンにビクトリーの力を与えられて地上に派遣された。
陣野義昭 (役)大浦龍宇一。数多くのドラマのバイプレイヤーとして活躍中。
 UPG隊長。基地の中に観葉植物を置き、ハーブティをたしなむ温厚な性格だが、指揮能力は高い。ヒカルをUPGにスカウトした。
杉田アリサ (役)滝裕可里。「仮面ライダービルド」滝川紗羽役。
 UPG紅一点。実直な性格で、戦いについてはいつも最前線に出る。戦いの度にいなくなるヒカリにはいつも苛立たせられている。
松本ゴウキ (役)加藤貴宏。「衝撃ゴウライガン!!」主人公ゴウ役。
 UPG隊員。体育会系な性格で、新入りのヒカルをびしびし鍛えようとしている。怪獣退治が全てウルトラマンによってなされていることを苦々しく思っていて、それを理由にヤプールに憑依されたこともある。
サクヤ (役)小池里奈。「仮面ライダーキバ」野村静香役。
 ビクトリアンの少女。ショウを兄のように慕っている。弟のレピに引きずられて地上に出てしまうこともしばしばある。後にショウと共にUPGに入隊し、ショウと共に帰省したところを怪獣の群れと出会う。
話数 タイトル コメント DVD
第1話 星の降る町

  監督:アベユーイチ
  脚本:長谷川圭一
 7年ぶりに故郷の町に帰ってきた高校生礼堂ヒカルは、祖父の家銀河神社が隕石によって潰されたこと、ご神体が小学校にあることを知る。どうしてもその御神体を見たくなったヒカルは、そこで不思議に光るアイテムを見つけるのだった。それに触れた途端、ヒカルの手には紋章が浮かび上がり、更に言葉をしゃべる不思議な人形“ウルトラマンタロウ”と出会う。
 敵は宇宙海人バルキー星人。闇の帝王の部下で、ダークスパークの力で人を怪獣化させる。そして超合成獣サンダーダランビア。バルキー星人によって不法投棄していた男達がダークスパークの力で合成させられた。
 「ウルトラマン列伝」から誕生した新ウルトラマンの誕生が描かれる話。今度の主人公は高校生で、舞台は田舎。あんまり金を遣わないようにした結果だろう。
 怪獣やウルトラマンはみんな人形になってしまったというところから始まった話で、このヒーローは変身もするが、ギンガスパークによって怪獣やウルトラマンとなって戦うということもする。ウルトラシリーズと「ウルトラギャラクシー」を合わせたような話になってる。
 ただ今回はウルトラマンタロウに変身することが出来ず、たまたま落ちていたブラックキングに変身してしまう。
<ブラックキングを目覚めさせたヒカル。で、ブラックキングの登場シーンはウルトラマンの登場と同じく右手を挙げて巨大化…すげえ不格好だ。>
VOL.1
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Blu-ray1
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第2話 夏の夜の夢

  監督:アベユーイチ
  脚本:長谷川圭一
 ウルトラマンギンガとなったヒカルと、その事を知った美鈴。だが人形のタロウはその事を秘密にするように二人に厳命していた。そんな時、秘密を知る美鈴に魔の手が迫る…
 敵は誘拐怪人ケムール人。美鈴をさらうためにバルキー星人がバイカーを変えた。素早い動きと、頭から毒液を出す。
 ウルトラマンギンガとなったヒカルと、そんなヒカルの足手まといになりたくないとヒカルから離れようとする美鈴。二人の仲が進展していく話。高校生って設定だから、この手の恋愛話を持って行くのもありか。
 今回は「ウルトラQ」のケムール人が登場。効果音や走り方など、本当にケムール人っぽくはある。外見は「ウルトラマン」のゼットン星人っぽくもあるが…
 そしてヒカルがウルトライブしたのは前回敵だったサンダーダランビア。一度捕獲したら自分が使えるって設定は、どっちかというとポケモンっぽくもある。
<暴走バイクから間一髪美鈴を助けるヒカル。でも随分タイムラグがある。こんなゆっくり助けてたら、その前に轢かれてたんじゃ?
 人形状態でもウルトラ念力が使えるタロウ。基本的にシリーズではセブンしか使わなかった能力だが、一族は全員使えるのか?
 ヒカルがウルトライブしたサンダーダランビアに腰掛け、屁をひるケムール人。それに対しての反応がなかったのが寂しい。
 「地球の周りでも回ってな」と言ってケムール人を衛星軌道まで放り投げる銀河。そんな衝撃があったら大気圏の中で体がバラバラになりそうだが。>
第3話 双頭の火炎獣

  監督:原口智生
  脚本:谷崎あきら
 タロウの推測では、この街で奇怪な現象が起こっているのは、この町にダークスパークがあるのではないかと言う。銀河神社が破壊されたのも、そのせいではないかとタロウから言われたヒカルと美鈴。だがそんな時、星降小学校に魔の手が迫る。
 敵は双頭怪獣キングパンドン。降星小学校の卒業生スゴウ・ユウカがダークライブする。
 誘惑の声が仲間達を襲うという話で、ヒカルの幼なじみ健太の心の隙に宇宙人が忍び込む。今回登場するキングパンドンは「ウルトラセブン」ではなく「大決戦!超ウルトラ8兄弟」から。
 ウルトラマンシリーズで恋愛感情はこれまでほとんど出ていなかったが、この作品ではむしろそう言う感情を前面に出してる感がある。
 今回は人形のままのタロウと実体化したバルキー星人の対決がある。「ウルトラマンタロウ」最終回の再来か…と言うほど緊迫感がある訳じゃないが。
 今回のヒカルは最初にケムール人にウルトライブするのだが、その戦いはどっちが悪者か分からなかった。
 そして最後。ダークスパークを手にした一条寺友也と、ジャンキラーが登場。
<今回はケムールジンの変身ポーズはなかったな。あの構図が面白いんだけど。
 小学校の教室から火が出ているのだが、どう見ても外にいる人達の足下から煙が出てる。>
第4話 アイドルはラゴン

  監督:原口智生
  脚本:荒木憲一
 降星小学校の跡地でアイドルの撮影が行われることになったが、そのアイドルがドタキャンしてしまい、その代役として美鈴が目を付けられた。そんな美鈴を狙う怪獣の姿が…
 敵は海底原人ラゴン。アイドル志望だが、カメラマンに相手にされなかった久野千草の心の闇を利用したバルキー星人によって変身させられた。カメラマンに撮影を受けている美鈴を狙う。そしてジャンキラー。千草の心を回復させたウルトラマンギンガの前に現れ、圧倒的力で叩きつぶした。ちなみにヒカル本人は無事。
 美鈴がアイドルとして撮影されてしまう。でも実際本当にアイドルなりたかったのは友達の千草の方。全然相手にもされない千草の心の隙に怪獣が忍び込むという話になってる。友達が怪獣になるのはこれが初めてになるか。
 今回登場したラゴンは「ウルトラQ」および「ウルトラマン」に登場した。「ウルトラQ」に登場した個体は設定上雌だったので、女性が変身するのは丁度合ってるか(ちなみに「ウルトラマン」に登場したのは「2代目」とされている)。そしてジャンキラーが登場してる。ジャン9がウルトラマンゼロの仲間になる前の姿で、宇宙船形態に変形した。ヒカルの方はキングパンドンにウルトライブしている。
 前回ラストで敵方であることが分かった友也が、千草の心に闇を送り込む役割を果たしてる。
<グラビア撮影と言うにはカメラマンと助手の二人しかおらず、しかも野宿という…これが今のアイドルの置かれてる状況か?>
VOL.2
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第5話 夢を憎むもの

  監督:梶 研吾
  脚本:赤星政尚
 これまでの戦いで分かった事を美鈴と千草に語るヒカル。だがそれで仲間はずれになったと勘違いした健太は憤慨する。そんな健太にバルキー星人が近づいてくる。
 敵はジャンキラー。そしてティガダーク
 今回は健太がダークスパークを与えられるが、結果として変身する前に改心してしまう。そして前回ジャンキラーを操っていた友也がヒカルの熱さに触れて、少し考えを変えたっぽい。
 後、今回ジャンキラーの中にいる友也についてもちょっと描かれている。なんだか過去に父親との確執があるらしい。
 今回登場したドラゴリーは「ウルトラマンA」に登場する超獣だが、この個体は「ウルトラマンメビウス」に出てきたもの。そしてヒカルが変身したのはケムール人で、姿を消してジャンキラーの内部に侵入した。最後に登場したティガダークは『ウルトラマンティガ FINAL ODDESAY』に出てきたもの。初めて暗黒に落ちたウルトラマンだった。
第6話 夢を懸けた戦い

  監督:梶 研吾
  脚本:赤星政尚
 ジャンキラーを操縦していたのは友也だった。ほんの少しではあるが、心がふれあえた事を喜ぶヒカル。だが友也はやはり心を閉ざしたまま。皿にそんな二人を攻撃してきたのは、ウルトラマンティガだった…
 敵はウルトラマンティガダークバルキー星人
 前半最後の作品で、これまで散々引っかき回してきたバルキー星人が倒れた話でもある。
 少年の心に踏み込む話で、偉大な父親を持ってしまったがために心に闇を持った友也少年に、同じ悩みを持っていたというウルトラマンタロウが諭し、そして喧嘩をすることで仲間との友情を深めていく。臭めの話ではあるが、これはこれで熱くていいんじゃないの?
 その友情に答えるかのように直接ウルトラマンギンガがギンガスパークから現れてくれている。
 今回登場した幼少時代のタロウは劇場版『ウルトラマン物語』から。通称ウルトラマンコタロウと言われている。そしてジャンキラーがジャンナインとして復活。
 今回初めてギンガが言葉を発した。ちゃんと意志があるらしいが、その正体は未だ分からず。
<幼少時のタロウはウルトラ○○○ロウと伏せ字で表されることのある…どうでも良いか。
 ニッカボッカっぽい姿で登場したバルキー星人はティガダークの力で巨大化。服装まで巨大化してるけど。>
第7話 閉ざされた世界

  監督:原口智生
  脚本:長谷川圭一
 両親のいるイギリスには戻らず、降星町に留まることを選んだヒカル。案の定何者かによる侵略はまだ終わっておらず、ヒカルと仲間達は歪んだ時空に捕らわれ、降星小学校に閉じ込められてしまう。
 敵はナックル星人グレイ。バルキー星人に代わってダークスパークを操る星人。そしてダークガルベロス。三つの頭を持ったガルベロスの強化版。二体の幻影を作り出すことが出来る。
 後半とは言っても、間に劇場版を挟み、それがあってのことという前提で描かれているので、ちょっと戸惑うが、その辺もきちんと説明から始まってる。
 タロウだけが意志を持つ理由も明らかとなった。なんでも他の仲間達が身代わりになったお陰で直撃が避けられ、そのため人形にはされても意志が残ったとのこと。
 今回登場したダークガルベロスは「ウルトラマンネクサス」に登場した怪獣だが、その強化版という位置づけ。
 最後にナックル星人は、この学校の中に首領がいるという事を語っている。後、ここに住んでるのはヒカルの祖父くらいだけど…
<他のシリーズと較べると本作はその温さが特徴だが、今回の戦いもプロレスのような特設リングをしつらえて、スパークドールズたちの声援を受けて戦っている。なんというか…>
VOL.3
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Blu-ray3
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第8話 奪われたギンガスパーク

  監督:石井良和
  脚本:長谷川圭一
 歪んだ時空に飲み込まれた降星小学校。だがそこに飲み込まれたのはヒカル達だけではなかった。不動産屋の美鈴の父誠一郎と、降星小学校の買収を進める仕事仲間達も又、小学校へとやって来た。そんな中、再び怪獣が現れるのだが…
 敵は変身怪獣ザラガス。不動産屋の桑原がダークライブする。硬い装甲の第一形態と、全身からフラッシュを出す第二形態、全身から棘をショウジさせる第三形態へと形態変化する。そして最後、黒いウルトラマンが登場。
 ギンガスパークを無くしてしまうと言う、「ウルトラマン」以降古き良き物語が展開する。変身出来ないヒカルが生身で怪獣と戦う姿があり。そして何故か美鈴がギンガスパークを手にして変身したレッドキングが仲間として現れる。
 人間的な面からすれば、美鈴と父のわだかまりとか、夢を失った大人達の物語とか、結構ドラマとしてはきちんとしてたりする。
 石動誠一郎役は野村宏伸だった。存在感あるな。
<ところで美鈴は第一印象でレッドキングをライブ対象に選ぶが、そのセンスがよく分からない。>
第9話 漆黒のウルトラ兄弟

  監督:石井良和
  脚本:荒木憲一
 ギンガの前に立ちはだかったのは漆黒のウルトラマンだった。しかも更に闇のウルトラセブンにも変身し、ギンガを圧倒する。
 敵はウルトラマンダークウルトラセブンダーク。石動誠一郎がダークライブした姿。使用する技はウルトラマンと同じ。そして磁力怪獣アントラー。黒木知美がダークライブした姿。磁力を操る。
 ウルトラマンギンガの敗北と、変身出来ないヒカルの代わりに美鈴と健太と千草の三人がウルトライブして戦う。選んだ怪獣はジャシュラインだったが、三人で一緒に戦っているため、なかなか意思の疎通が出来ずに苦戦してる。
 ヒカルのお爺さんも選ばれた印があるらしい。これがどんな意味を持つのやら。
 美鈴のお父さん誠一郎の存在感はますます上がってる。不気味さも格段に高い。グレイとは協力関係にはないようだが?
<アントラーの磁力攻撃でくっついてしまう友也と太一。ではなんで下半身だけがくっつく?しかもくっついた際「キーン」とか言う音がしてるし。
 三人一緒に戦えるというので、特別な力があるのかと思いきや、なんにも出来ずに退場してしまうジャシュライン。これだったら一人でウルトライブした方が良かったんじゃ?>
第10話 闇と光

  監督:アベユーイチ
  脚本:谷崎あきら
 絶望した心をグレイにつけ込まれ、超怪獣スーパーグランドキングにライブしてしまった美鈴。対抗するギンガとジャンナイトだが、中に美鈴がいる以上、手出しが出来なかった。その時、ギンガの声がヒカルの中に響く。
 敵は超怪獣スーパーグランドキング。父親に絶望した美鈴がグレイによってダークライブした姿。ちなみに元ネタは映画『ウルトラマン物語』に登場した超合体怪獣グランドキング。
 これまで基本ヒカルと行動を共にしていたため、悪の心に染まることの亡かった美鈴がついにダークライブ。その心を救うためにヒカルはギンガの力を借りて美鈴の心にダイブしていく。心をテーマにするのは最近のウルトラマンの傾向か。この作品の場合、青春ものとしての側面も持つため、それは「愛する心」というオチへと持って行かれる。
 そして仲間の美鈴を思う気持ちが、ダークスパークをギンガライトスパークへと変化させ、ウルトラマン、ウルトラセブン、ウルトラマンティガへとライブして戦う。どんな人も心の中にウルトラマンがいるということ。
 そしてホツマによって、ついに闇の支配者の正体がついに明らかに。その正体は校長の白井杏子の心の中に住む存在だという。ホツマの努力によって校長の中から出ていかせることには成功した。
<タロウによれば、ヒカルは命がけで戦っているとのこと。でも校庭で美鈴と遊んでるようにしか見えなかったりして。>
VOL.4
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第11話 きみの未来

  監督:アベユーイチ
  脚本:長谷川圭一
 闇の波動を一旦は払いのけ、降星小学校は再び外の世界とつながったが、白井校長に取り憑いた暗黒波動の主がついに現れる。その名は…
 敵はダークルギエル。かつてダークスパークウォーズにおいて全てのウルトラマンと怪獣をスパークドールズへと変えた存在。「全ての生命体の時を止める」ことが目的。
 とりあえずの最終話。ギンガ自身はまだ列伝のパーソナリティとして出てくるし、劇場版もあると思われ、展開は終わってないはず。
 ついに闇の波動の主が現れた。シルエットから、ベリアルかとも思ってたんだが、どうやら違ったらしい…いや、何らかのつながりがあるのか?
 そしてタロウも知らなかったというギンガの正体もここで明らかに。未来からやって来たウルトラマンだそうだ。なるほどタロウが知らないはずだ。
 オチとしては、人間の心こそが戦いを止めさせる大きな力という所に持って行くが、平成ウルトラマンは基本このパターンを踏襲してる。
 タロウも復活するが、右手を大きく広げた変身ポーズと主題歌は大変燃える。又すぐにスパークドールズに戻ってしまうのだが。
<ダークルギエルとギンガの最終決戦は月面だった。なんで真空中で音や言葉が聞こえる…ってのはもはやツッコミにならないか。
 結果として活躍の場が全く無かった友也。特に後半の扱いは可哀想だった。>
番外編 残された仲間

  監督:村上裕介
  脚本:足木淳一郎
 全てのスパークドールは宇宙へと帰っていった。だがたった一人取り残された宇宙人がいた…
 敵はマグマ星人。バルキー星人の後でスパークドールから復活させられた宇宙人。バルキー星人とイカルス星人とナックル星人の使いっ走りにさせられてしまった。そしてゼットン。マグマ星人が隠し持っていたスパークドールに自らがダークライブして登場する。
 今回は健太と千草が中心となってマグマ星人と戦うことになる。いや、正確には戦うと言うか、三人で漫才をしてるだけだけど。
 最終的に現れたゼットンに、健太と千草がウルトラマンティガとウルトラマンにウルトライブして戦っている。最後にちょっとだけギンガが登場してマグマ星人とゼットンを倒してくれた。
第12話 切り拓く力

  監督:坂本浩一
  脚本:小林雄次
 降星町での戦いから2年。礼堂ヒカルは世界一の冒険家を目指し、旅を続けていた。そんなヒカルがメキシコで地中から生じたクリスタルが次元の裂け目に吸い込まれる光景を目にする。
 敵は地底聖獣シェパードン。ビクトリアンの守護獣で、何者かによるビクトリウム強奪に怒り、地上に出てくる。背中にビクトリウムの結晶があり、それを狙われた。そしてワンゼロ。チブル星人エクセラーの作りだしたアンドロイドで、ビクトリウムの回収作業をしている。そのワンゼロによってダークライブされたEXレッドキングも登場。
 ギンガの第2部開始。あれから2年が経過し、ヒカルはギンガスパークを持ったまま世界中を旅していたが、そこで再び怪異を目撃したことで、再び戦いに巻き込まれることになる。
 今回の特徴として、新しいライバルキャラとしてのウルトラマンが登場することと、地球にも防衛組織UPGが存在すること。
 UPGは現場はピリピリしているが、その長はおっとりしてハーブティーを好む。これって「ウルトラマンメビウス」のGUYSと同じような感じ。現場のかけ声もそれっぽい。
 今回はウルトラマンビクトリーが初登場。退治した怪獣のパーツを右腕に宿らせることが出来る事が分かった。ギンガは最後にちょっとだけ登場。
VOL.1
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第13話 ギンガ対ビクトリー

  監督:坂本浩一
  脚本:中野貴雄
 ウルトラマンビクトリーに変身したショウにヒカルは話しかけるが、「話すことはない」と立ち去ろうとする。そこで戦いになってしまうのだが…
 敵はウルトラマンビクトリー。そして宇宙怪獣エレキング。ワンゼロがダークライブした怪獣で、放電現象を起こして町の電気を止めてしまった。
 現時点ではウルトラマンギンガとウルトラマンビクトリーが戦っているが、これは単なる誤解からくるものという位置づけとなる。喧嘩したヒーローが仲間になっていくのは、ヒーローもののパターン。
 そしていきなりUPGによって拉致され、基地に連れて行かれてしまうヒカリ。あっけなくUPGの隊員にされてしまった。なんかえらく展開が早い。UPGには友也がいたからこそのようだ。
 色々練れてない作品ではあるが、ビルの破壊の特撮はえらく力が入っている。これだけでもめっけもんかも。
<友也はすっかり科学者として一本立ちしたようだが、その髪型はマッシュルームカット。科学者ってよりもお坊ちゃんに見える。
 地上の生き物を傷付けるなという指令に従い、ヒカリを殴ることをやめたショウ。でもその前にゴウキは普通に殴ってた。
 全般的に素人感があふれた話で、地底人の大部分も、パニックを起こして叫ぶ一般人も、なんか凄く慣れてないっぽい。合成も練れてないが、これだけシリーズ作っておいて、こんなに素人っぽいの作って良いの?>
第14話 孤高の戦士

  監督:坂本浩一
  脚本:三好昭央
 二人のウルトラマンにビクトリウム採掘を邪魔されたチブル星人エクセラーはガッツ星人ボルストを地球に投入する。ボルストに率いられるインペライザー軍団から町を守ろうと自ら盾となる銀河だが…
 敵は分身宇宙人ガッツ星人ボルスト。エクセラーが呼び出した。自らを「宇宙一」と名乗り、インペライザー軍団を率いる。そして無双鉄神インペライザー。ボルストに率いられ、多数登場。
 町を守るためにインペライザー軍団と戦うギンガの姿に、何かを感じるショウの姿が今回の見所で、少しずつ心がほどけて言ってるようだ。そしてウルトラマンタロウが再登場。やっぱり人形のままだが、ギンガに力を与えた。
 ギンガに変身してボロボロになったヒカルに対し、「どこに行っていた?」と言うゴウキだが、友也はUPGには何も言ってないのかな?
 それと、ウルトラマンの姿で受けたダメージはそのままヒカルのダメージになってる。これまでにはない描写だ。
<ボルストは何かというとポーズを決めたがるが右手を押さえる姿は、まるでテンプレの中二病。更に「宇宙一」を連呼している。が、これはオリジナルでも「決して負けたことがない」と言ってたから、同じか。
 ギンガストリウムの姿になると、タロウの意匠がギンガに付与されるのだが、頭にもポツポツが生じる。なんかタッコングと合体してるかのようだ。>
第15話 強さの意味

  監督:石井良和
  脚本:武井彩
 仲間を信じる心から新しい力を得たヒカルのギンガ。それを見たショウは、己の強さに対する方向に疑問を持ち始めていた。
 敵は岩石怪獣サドラ。ワンゼロがモンスライブした怪獣。力が減退したビクトリーには圧倒的な力を見せるが、ギンガストリウムの前にあっという間に敗退。そして地底怪獣グドン。ワンゼロの最後のミッションとして与えられた怪獣。
 単独での力を追い求めるショウだが、仲間を信じる心によって強くなるヒカリの姿を見ることで、自らの姿勢に疑問を持つようになっていく。疑問はそのまま力の減退へとつながっていくのだが、それが本当の力ではないと気付くまで。そもそも「俺は一人で戦う」と言い続けているが、そもそもビクトリーが自分の力と勘違いしてるところに問題があった。
 一方、そんなショウの戦いを見ている
<いつもUPGの制服姿でぶらぶらしているヒカリだが、任務と私用の区別はどうなってるんだろう?>
VOL.2
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第16話 仲間と悪魔

  監督:石井良和
  脚本:小林弘利
 エクセラーが送り込んだ超獣バキシムと戦うギンガとビクトリー。だがその中にはヤプールが潜んでいた。ゴウキに憑依し、UPG基地に入り込んだヤプールはヒカルを異次元バリアに閉じ込めてしまった。
 敵は一角超獣バキシム。エクセラーが送り込んだ超獣。そして異次元超人ヤプール。バキシムの中でスパークドールズになっていた異星人で、バキシムから出てゴウキを操ってヒカルを異次元バリアに閉じ込める。
 新しい敵ヤプールが登場。目的は違えど、チブル星人同様地球を狙う異星人として現れるが、今回限りで退場してしまった。
 そして今回はヤプールに憑依されてしまったゴウキが、必死に自分自身と戦っている。UPGとして何も出来ていないことに悩んでいたところを狙われてしまったが、正義を愛する心がそれに勝ったという話になる。
<異次元バリアの中でもう一つバリアを張ることで危機を脱するヒカリ。でもそれって移動できないんじゃないか?>
第17話 忘れ去られた過去

  監督:田口清隆
  脚本:黒沢久子
 ショウはビクトリアンを憎む少女ヒヨリによってビクトリーランサーを奪われてしまった。ゴモラにライブして暴れ回るヒヨリを抑えようとするギンガだが、そこに現れたシェパードンは何故かゴモラを助けようとする。
 敵は古代怪獣ゴモラ。ヒヨリが最初から持っていたスパークドールズで、ショウから奪ったビクトリーランサーでモンスライブする。そして超古代怪獣ファイヤーゴルザ。ワンゼロがモンスライブした怪獣。ゴモラと戦うギンガを倒しに現れたが、ゴモラから攻撃されてしまう。
 ビクトリアンの分派となる一族が現れた。過去に追放された一族がいたとのことだが、話はここまでで、これが後に続く話にはならない単発の話になっていた。なんかこの作品、広げられる話を強引に閉じることが多いようだ。
 ビクトリアンの女王キサラとショウの初会合。ただしホログラムによって。
<結果的にファイヤーゴルザに対して三体で攻撃することになったが、これって集団リンチっぽいな。>
第18話 発動!マグネウェーブ作戦

  監督:田口清隆
  脚本:林壮太郎
 聖獣シェパードンの背中にあるビクトリウムの結晶に目をつけたエクセラーは、ガンQを差し向け、シェパードンをおびき寄せる。
 敵は奇獣ガンQ。ガッツ星人ボルストがモンスライブした怪獣で、分身体を作り上げてシェパードンのビクトリウムを奪おうとする。そして超古代怪獣ファイヤーゴルザ。反撃に出たシェパードンを力業で倒すためにガッツ星人がモンスライブした。そして最後にエクセラーがモンスライブした超合体怪獣ファイブキングが登場する。
 今度はシェパードンを狙うエクセラー。そして陽動作戦のためにワンゼロがUPG基地にやってくる。
 UPG基地破壊に来たワンゼロも本当に後がないということで、これが最後の作戦だったらしい。結局アリサに腹を撃たれて機能停止した。後、ガッツ星人ボルストも力を失ってスパークドールズの姿に戻った。
 なんかタイトルの出方が昔の東宝特撮映画っぽいのだが、狙ってのことか?
<ウルトラマンの姿でくつろいでいるギンガとビクトリー。さっきまでカラータイマー点滅してたけど、エネルギー切れは?>
VOL.3
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第19話 朝焼けの死闘

  監督:田口清隆
  脚本:小林雄次
 エクセラーは5体の凶悪怪獣を合体させたライブキングを生み出し、自らモンスライブした。圧倒的なライブキングの攻撃に、ついにエネルギーを失ってしまう二人のウルトラマン。
 敵は超合体怪獣ファイブキング。ファイヤーゴルザ、ガンQ、メルバ、レイキュバス、超コッヴのスパークドールズを合体させて誕生した怪獣。チブル星人エクセラーがモンスライブする。
 チブル星人との戦いがひとまず決着。強大な敵を呼び出し、一度はウルトラマンを打倒。その後人間と一緒に敵を打倒という、パターンを踏襲。盛り上がりはしても、パターン過ぎるな。
 最大の問題点としては、スパークドールズを使った意味があんまりないって事だろうな。一応怪獣にウルトライブしてヒカルが戦ってるけど、あくまでギンガが出るまでのつなぎだった。
 それでもこの話で評価できる部分は、戦いしか知らなかったショウが仲間を得、やがて戦闘機械にまで生きる意味を伝えていくという成長物語として。
 一応はチブル星人との戦いは終わったが、まだ終わってはいない模様。
第20話 取り戻す命

  監督:石井良和
  脚本:黒沢久子
 ひとまず危機が去り、2年ぶりにヒカルは懐かしい美鈴と会っていた。友達が夢に向かって着実に歩んでいることに将来への不安を感じる美鈴だが、そんな彼女の前に、エクセラーから見捨てられたアンドロイド・ワンゼロが現れる。
 敵は宇宙大怪獣ベムスター宇宙怪獣ベムラー。復活したエクセラーから、ビクトリウムを奪うために派遣される。
 「S」の後半の始まり。第1部での懐かしい面々も登場してくるが、今回は美鈴がワンゼロと出会う話。なんか妙に仲良くなってる。
 それとショウがヒカルを頼りにしてるような描写もあり。
<ワンゼロと会い、なんかすっかり彼女が気に入った美鈴だが、勝手に名前を付けたりと、やりたい放題。というか、不自然じゃね?
 チブロイドの群れに「マナを助けて」と生身のヒカルに頼む美鈴。無茶なこと言ってる自覚ある?
 光線技をベムスターが吸収し、ベムラーが放出する。前に全く同じようにガンQがやってたけどな。>
VOL.4
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第21話 未来への聖剣

  監督:石井良和
  脚本:三好昭央
 ボルストの操る2体の超獣の攻撃に翻弄されるビクトリー。そんなビクトリーを身を挺して守ったシェパードンだが…
 敵は蛾超獣ドラゴリーとミサイル超獣ベロクロン。二体に分離したガッツ星人ボルストがそれぞれモンスライブする。
 ショウとシェパードンの絆が描かれる話で、残り少ない命を使ってビクトリーを救う。それ以外あんまりたいしたことがない消化回っぽい。友を殺され、怒りのパワーでパワーアップとは、いかにもありがちな話になってる。
<友也はドラゴリーとベロクロンの連携は完璧だと言っていたが、そうは見えなかったな。>
第22話 ガンQの涙

  監督:田口清隆
  脚本:中野貴雄
 エクセラーが放つ新たな刺客アクマニア星人ムエルテは、気の弱い会社員の吉田にモンスライブさせ、街を破壊し尽くさせようとする。だが、吉田の怨念はそこまで大きくは無く、誕生したガンQは等身大のまま。人々から怪獣扱いされ、途方に暮れる吉田。
 敵は奇獣ガンQ。気弱なサラリーマン吉田がモンスライブした姿。そしてアクマニア星人ムエルテ。
 ちょっとストレスがたまってる人間が怪獣になるという、前期のような話が展開。むしろこっちの話の方が落ち着く感じはあり。どことなく「ウルトラQ」のカネゴンの話っぽい。
 これが70年代だったら、なすすべも無くウルトラマンにガンQがやられて、中の人も死んでしまう話になるんだろうけど、流石に今の時代ではそんな話にはならないか。
 「ウルトラマンレオ」に出てきたアクマニア星人が初めて他の作品に登場。この宇宙人、結構好きだから、嬉しかったり(なんせあの中川信夫が監督した話だし)。
<子どもに「ガンQ」と言われた吉田は、「そんな見たまんまの名前じゃないよ」と返してる。それを言ったらお終いって気がするが。
 目を攻撃されたムエルテの台詞は「目が。目が〜」だった。まあいいか。>
第23話 君に会うために

  監督:田口清隆
  脚本:林壮太郎
 夢が叶い人気急上昇のアイドルとなった千草が雫ヶ丘にやってくる。だが千草の人気は地球だけで無く宇宙人にも響いており、メトロン星人がやってきた。だがそんな時に波動を感じて送り込まれたガッツ星人ボルストと鉢合わせしてしまい…
 敵はインペライザー。ビクトリウムの鉱石を探るためにガッツ星人ボルストによって操られる。そして巨大魚怪獣ゾアムルチ。ボルストによってモンスライブされた。
 前半に登場して、アイドルを目指していた久野千草が再登場。夢が叶ってアイドルになっていたという。その単独の話だが、単発作品としてはネタ満載で楽しい作品になってる。
 なんと千草のファンクラブ代表はメトロン星人だった。千草を人質に取ったボルストと戦ってる。なんて展開だ。
 エクセラーとボルストの会話は最早漫才状態。ワンゼロというツッコミ役を無くしたため、暴走が続く。やってやれ。
<ボルストの台詞「今からありがちなことを言ってやる。武器を捨てろ地球人」…なんというセルフツッコミ。
 千草のファンクラブ代表という丹波は、赤いシャツに黒いベスト。カウボーイハットという出で立ち。この格好はどこかで?
 メトロン星人とゾアムルチの戦いは夕陽をバックに。まあネタとしては分かる。分かるんだけど、なんでキングマイマイじゃないんだよ。グドンでも良いけどさ。
 ギンガとビクトリーにメトロン星人までいてゾアムルチに全く敵わないって、なんか変じゃないか?まあ、ネタだな。
 神野隊長はジェイクの存在を上層部に隠匿したという。それってジェイクの洗脳じゃ…と思ったら、その通りだった。ツッコミになってない。>
VOL.5
<A> <楽>
第24話 分裂!UPG

  監督:小中和哉
  脚本:武井彩
 UPGの神山長官が雫ヶ丘へとやってきた。そこで防衛体制を強化するため、秘密裏に進められてきた計画を発動するという。それに反発した隊員達が次々に拘束されてしまう。そんな時、ボルストがモンスライブしたバードンが現れる。
 敵は火山怪鳥バードン。ボルストがモンスライブした怪獣。嘴に猛毒を持ち、ビクトリーを苦しめた。そしてガッツ星人ボルスト。失敗続きだったため、ついにエクセラーによって捨てられ、無理矢理巨大化させられてギンガと戦わされた。
 特に平成版になってウルトラシリーズでよく出てくるようになった、タカ派長官による横槍の話。このパターンが多用されるのはウルトラシリーズのみってのが面白いと言えば面白い。
 もちろん元の隊員はそれに反発し、抵抗することになる。これもパターンだ。今回で話は終わってないので、これからの物語展開に期待。
<神山長官はなかなかにキレたキャラだ。アリサだけを依怙贔屓してるあたり、面堂修太郎っぽいぞ。
 毒袋を撃たれて毒液が目に入ったバードンにモンスライブするボルストの台詞は「目が〜目が〜」だった。定番だな。>
第25話 復活のルギエル

  監督:小中和哉
  脚本:小林雄次
 凄まじい威力を持つビクトリウムキャノンによって地球を守るプロジェクトを推進する神山長官。そんなUPGに属することで、ショウはヒカルと共には戦えないと宣言し、UPG基地を襲撃する。そんな中、ゼットン星人ベルメに率いられるハイパーゼットンがUPG基地を襲う。
 敵はゼットン星人ベルメ宇宙恐竜ハイパーゼットンイマーゴ
 前回に続き、怪獣を攻撃することしか考えない上司に振り回されるUPGの面々が描かれる。長官の神山がわかりやすい悪人なので、正義がどこにあるかははっきりしてるけど、物語としてはこれで良いんだろう。特撮は教育番組だから。
 そしてエクセラーの狙いがここではっきりしたが、過去ギンガによって倒されたダークルギエルの肉体とビクトリウムを合体させた肉体を手に入れようとした。
<ハイパーゼットンの姿を見た友也は「ウルトラマンを倒したゼットンの強化体だ」と言っていたが、この世界においてウルトラマンはいなかったはずなんだが。>
第26話 命という名の冒険

  監督:坂本浩一
  脚本:小林弘利
 ビクトルギエルの強大な力に全く歯が立たないギンガとビクトリー。ヒカルがギンガにウルトライブ出来るのはあとたった一回だと言われるのだが…
 敵はビクトルギエル。ルギエルの骸にUPG基地を合体させ、多量のビクトリウムで稼働させた移動要塞で、チブル星人エクセラーの最終的な狙いはこれを作りだし、自ら操ることだった。
 いよいよ最終決戦へと向かう。二人のウルトラマンはもうあと一回だけしか変身出来ないため、その使いどころを探すことになるのだが、なんだか簡単に変身してる。
 最強の肉体を手に入れたエクセラーは、地球の最後の力を手に入れようとしていた。それがビクトリーコアというもの。
 そして今回ワンゼロ・マナが命の意味について考えている。そしてその意味をキサラから託された使命を全うすることで果たそうとするのだが、そこでマナは再びエクセラーの元へと帰ってしまう。
<ヒカルの考案した作戦は、ウルトラマントしての可動限界である3分で変身を解除し、ギンガとビクトリーで交代するというもの。3分って言うのは、肉体の限界だから、3分後に又変身出来るってものじゃなかったんじゃないか?>
VOL.6
<A> <楽>
第27話 明日を懸けた戦い

  監督:坂本浩一
  脚本:中野貴雄
 ビクトルギエルに入り込んだマナによって僅かながらその動きに誤差が生じた。それを好機と攻め込むギンガとビクトリーだが、ダークルギエルはエクセラーの支配をはねのけて復活してしまう。
 敵はビクトルギエル。エクセラーの支配をはねのけたダークルギエル本体が操る。そしてダークルギエル。エクセラーを排除してコントロールを取り戻した。自分の体を操縦するという不思議な光景と鳴るわけだが…
 シリーズの最終話となる話。ウルトラマンには地球人達の応援の力が必要というオチへと持って行くのは、「ウルトラマンティガ」以来の伝統芸。地球人だけでなく地底人の力も。ってのがちょっとだけ違ってるところ。
 そもそも「もうウルトラマンになれない」→「地球の人々の思いがウルトラマンを呼ぶ」はもはや使い古されてしまった感があって、なにも言うべきことが無い。あとルギエル弱すぎ。
 前半の敵であったイカロス星人、ナックル星人、バルキー星人が登場してるのはサービスかな?
SP ウルトラファイトビクトリー

  監督:坂本浩一
  脚本:足木淳一郎
 UPG隊員として戦っていたショウとサクヤは休暇で地底世界へと帰ってきた。だが突然の地響きと共に超獣アリブンタが現れた。危機に陥るウルトラマンビクトリーだったが、そこに助けに現れたのはウルトラマンヒカリだった。ヒカリの力を得てパワーアップしたビクトリーは、ヒカリから、宇宙の帝王が復活しようとしており、その復活のためにビクトリウムが必要である事を知らされる。
 そして宇宙の帝王が封じられていたという惑星グアへと向かったビクトリーは、そこに囚われているギンガの姿を見る。そこで知った事実は、巨大ヤプールは宇宙の帝王ジュダ・スペクターを復活させようとしており、そのためにウルトラマンギンガも囚われの身となっているという事実。
 この物語はウルトラシリーズのスピンオフ作品である「アンドロメロス」からいくつかのキーワードが登場している。宇宙の帝王として現れるのがジュダスペクター…あ、「アンドロメロス」じゃなくて、これ『ウルトラマン物語』か。
 お祭りに近い物語で、ギンガとビクトリー以外にウルトラ兄弟の多くが登場しており、劇場で公開されたギンガとビクトリーの合体したウルトラマンギンガビクトリー、そしてビクトリーのパワーアップ体ウルトラマンビクトリーナイトも登場。
<映画で初登場したウルトラマンギンガビクトリーが登場するが、男二人の合体で誕生するヒーローか…
 宇宙の帝王として現れるのがジュダスペクターだが、ジュダは「アンドロメロス」における敵の三兄弟の末弟だった。出世したな。
 惑星グアから地球に一瞬に来るウルトラマンは瞬間移動で良いとしても(それもギリギリだと思うけど)、ジュダ・スペクターを倒した際、ゆっくり立ち上っていたビクトリウムの粒子が一瞬で地球に戻っているのは何でだろう?>