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ジャスティン・リン
Justin Lin

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鑑賞本数 1 合計点 3 平均点 3.00
allcinema Walker ぴあ IMDb CinemaScape
wiki キネ旬 eiga.com wiki(E) みんシネ
書籍
2016 スター・トレック BEYOND 監督・製作
2015 TRUE DETECTIVE/トゥルー・ディテクティブ(2nd)<TV> 監督
SCORPION/スコーピオン(2nd)<TV> 監督・製作総指揮
2014 SCORPION/スコーピオン(1st)<TV> 監督・製作総指揮
2013 ワイルド・スピード EURO MISSION 監督・製作総指揮
2012
2011 ワイルド・スピード MEGA MAX 監督
2010
2009 ワイルド・スピード MAX 監督
2007 阿呆遊戯 ブルース・リーを探せ! 監督・製作・脚本
2006 ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT 監督
アナポリス 青春の誓い 監督
1973 台湾で誕生

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スター・トレック BEYOND 2016
2016米アカデミーメイクアップ&ヘアスタイリング賞

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J・J・エイブラムス
ロベルト・オーチー
リンジー・ウェバー
ジャスティン・リン
ジェフリー・チャーノフ
デヴィッド・エリソン
デイナ・ゴールドバーグ
トミー・ハーパー(製)
サイモン・ペッグ
ダグ・ユング(脚)
クリス・パイン
ザカリー・クイント
ゾーイ・サルダナ
サイモン・ペッグ
カール・アーバン
アントン・イェルチン
ジョン・チョー
イドリス・エルバ
ソフィア・ブテラ
ジョー・タスリム
★★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
シリーズ第13作
特撮事典
 深宇宙探索中のUSSエンタープライズ号。その中で自分のしていることの意味が徐々に見えなくなってきたカーク船長(パイン)は、艦長を辞任することを真剣に考えていた。だが新艦長候補の筆頭に挙げた副館長であるスポック(クイント)も又、バルカン人として故郷で根を下ろして生きることを願っていた。そんなモヤモヤした気持ちを抱きつつ、寄港した宇宙基地ヨークタウンで救難信号を受け、その探索の為にエンタープライズ号は暗黒星雲に入り込むのだが…
 都合にして13作目。新生「スター・トレック」となってから3作目の作品となる。前2作を監督したJ・J・エイブラムスは製作に専念し、アクションでは定評のあるリン監督がそれを受けて監督した。
 それで出来の方だが、多分この作品、さほど一般的な評価は高くはならないと思う。アクションでの演出はそこそこ良いものの、ストーリーが平板だし、石化空中を舞台にしてるのに、メインの物語はどんな作品でも応用が利く地上中心。更に敵の正体があまりにもしょぼくて、かなり肩すかしを覚えてしまう。だからこれは一般的には評価が上がらないはずである。
 …何故敢えて「一般的に」という言葉を多用したかというと、実は本作、特定の人間にとっては、全く評価が変わるからである。そして残念な事に、私もその特定の人間の一端を担ってしまってる。

 さて、このスター・トレックの新三部作だが、それぞれに特徴がある。まず『スター・トレック』(2009)TV版のオマージュに溢れていて、続く『イントゥ・ダークネス』(2013)は映画版の物語をトレースしたかのようなオマージュに溢れた作品だった。
 そしてこの三作目は一体どんな特徴があるのか。そこが問題になる。そしてそれこそが、トレッキーとしての喜びでもある。

 実は三作目に当たる本作は、
テレビシリーズの一本をそのまま映画にしたような物語なのだ
 前述した通り、本作の出来はあまり良いとは言えない。だが、それらの欠点というのは、全て元々オリジナルTVシリーズが持っていた演出そのものなのである。
 先に『スター・トレック』(2009)のレビューで私は
「往年のテレビシリーズを観た人なら分かるだろうが、その、単純なストーリー+幸運すぎる主人公のコンボこそが実はスタートレックの魅力そのものなのだから。だから、本作を観た感想は「良いSF作品を観た」じゃない。「良いスタートレックを観た」というのが正しい感想になる。」と書かせていただいた。それは実は全く同じことが本作でも言える。
 私が観たかったのは、良質なSF作品ではない。
「スター・トレック」が観たかったのだ。そしてその願いは本作によって存分に叶えられた。もうそれだけで本作は充分過ぎるほどだ。
 しかも本作の面白いところは、この物語展開がオリジナルシリーズの中でもちゃんと位置づけが見えるところ。
 オリジナルTVシリーズは3期5年にわたって放映されていた。それだけ長くなると、キャラの性格も少し変化が生じてくる。例えばスポックは初期の頃は機械的な発言ばかりをしていたが、どんどん人間味を増していく。それを恥じて敢えて冷静沈着であるということを余計にアピールしようとするのだが、みんなにはもうバレバレで、敢えて温かい目でスポックを眺めているようになる。マッコイも初期の頃の毒舌家ぶりはなりを潜め、カークとスポックの感情面を上手くコントロールして艦長と副艦長の間を取り持つようになる。そして主人公のカークは初期の頃は、それが正しかろうが間違っていようが、果断な判断をしていたが、徐々にその判断に迷うようになっていき、スポックやマッコイの言葉を受け入れるようになっていく。そう言った物語の流れというのがある。
 そして本作では、それらの感情面が一番練れていた最終シリーズの最後半あたりに位置づけされる物語展開となっているのが特徴なのだ。カークもスポックもマッコイも、長く一緒にいて気心が知れた仲であり、その中でお互いが持っている悩みを共有するような関係を既に築いた後の話となる。
 これがどういう事かというと、本作は本当にオリジナルテレビシリーズの完全続編というか、あのテレビシリーズが終わった後、彼らはどんな冒険を続けたのだろう?という、先の物語となっている訳だ(勿論テレビシリーズと本作は時間軸そのものがずれているのだが、『スター・トレック』(2009)のラストシーンで元の世界からやってきたスポックがこの世界の若きスポックに、「カークと一緒にいることが正しい」と言ったことは決して間違っておらず、かれらの冒険はちゃんとオリジナルシリーズに沿ったものとなっているのだということを感じさせる)。
 
トレッキーと呼ばれる人にとって、本当に観たかったものってのは、実はまさにそれだと思う。その「本当に観たかった!」と言うものをちゃんと提供できたというだけで、トレッキーにとってはまさしく感涙そのものの作品となるのだ。

 だから本物のトレッキーでなければ書くことが出来ない脚本となるのだが、最後にスタッフロールを観ていて、本当に吹き出した。
 マジ?これ脚本サイモン・ペッグなの?
 ああ、なるほど。確かにペッグは昔からトレッキーには知られた人だし、『ショーン・オブ・ザ・デッド』(2004)でブレイクしたのも、この人の脚本だったか。
 それで本作、なんでペッグが演じるチェコフがやたらと個性強かったのか。などと考えてしまった。ペッグ本人にとっても本作は長年暖めてきた夢の企画だったんだろうな。
 なるほど本物のトレッキーJJが降板しても、もう一人とんでもないトレッキーがいたって訳か。なるほど本作がしっくり来る訳だな。
ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT 2006

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ニール・H・モリッツ
クレイトン・タウンゼンド(製)
クリス・モーガン
カリオ・セイラム
アルフレッド・ボテーロ(脚)
ルーカス・ブラック
バウ・ワウ
千葉真一
サン・カン
ナタリー・ケリー
ブライアン・ティー
北川景子
妻夫木聡
柴田理恵
KONISHIKI
中川翔子
★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 アリゾナに住む自ら改造した車でレースを楽しむ高校生ショーン・ボスウェル(ブラック)は、ストリート・レースで事故を起こしてしまい、補導されてしまう。あきれた母親によって東京にある米軍基地にいる父親の元に送られてしまう。カー・レースをしないと誓いを立てさせられ、東京の高校に通うことになったショーンだが、そこでドリフト・バトルに興じる一団と知り合ってしまう。D.K.(ティー)の技術に魅了されつつ、持ち前のレース魂に火が付いたショーンはD.K.に勝負を挑むのだが…
 定期的に作られている『ワイルド・スピード』シリーズの第3弾だが、本作は出演キャラも舞台も違うため、外伝的な位置づけにある作品となる。
 基本的にカー・レースを主体とするのが本シリーズを通しての基本路線とは言え、他の作品は、犯罪などが加味され、純粋なカー・アクションよりもストーリー的にはクライム・サスペンスに近いものがある。それに対して本作は、まさしくカー・レースに特化した作品で、最も純粋な作品と言うことも出来る。
 舞台は日本になり、日本の交通事情も加味されて、コンパクトカーが主体となって、スピードそのものよりもいかにして華麗なドリフトを決めるのかという点に主眼が置かれたカー・レースは、これまでのシリーズのものとは大きく異なり、なんだか『頭文字D』の影響が垣間見られる。
 本シリーズに特有の細かい車描写は健在だし、レースの演出も素晴らしいので、見所は多数あるが、なにより、本作での一番の楽しみは、昔からあった「ちょっと変わった日本描写」に尽きるだろう。一体日本ってどんな無法地帯だよ!と、一々ツッコミ入れていくときりがないけど、夜な夜な不良外国人が地下でドリフト大会を行っているという無茶苦茶な描写だけでもうお腹いっぱいな感じ。この馬鹿さ加減が愛おしい。
 最高の演出でバカ映画を観たいという人は結構多いと思うんだけど、そんな人にとっては、至福の時間が過ごせそうな好作。
 最初監督は北村龍平に依頼されたそうだが、やってみても良かったんじゃないかな?

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