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2021 | ラストナイト・イン・ソーホー 監督・製作・脚本 | |
2020 | ||
2019 | ||
2018 | フリードキン・アンカット 出演 | |
2017 | ベイビー・ドライバー 監督・製作総指揮・脚本 | |
2016 | ||
2015 | アントマン 製作総指揮・脚本 | |
2014 | ||
2013 | ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う! 監督・製作総指揮・脚本 | |
2012 | サイトシアーズ 〜殺人者のための英国観光ガイド〜 製作総指揮 | |
2011 | アタック・ザ・ブロック 製作総指揮 | |
タンタンの冒険 ユニコーン号の秘密 脚本 | ||
2010 | スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団 監督・製作・脚本 | |
2009 | ||
2008 | トレーラーズ・フロムヘル 出演 | |
2007 | ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン! 監督・脚本 | |
グラインドハウス 監督 | ||
リトル・ランボーズ 出演 | ||
2006 | ||
2005 | ランド・オブ・ザ・デッド 出演 | |
2004 | ショーン・オブ・ザ・デッド 監督・脚本 | |
2003 | ||
2002 | ||
2001 | SPACED ~俺たちルームシェアリング~(2nd) 監督 | |
2000 | ||
1999 | SPACED ~俺たちルームシェアリング~(1st) 監督 | |
1998 | ||
1997 | ||
1996 | ||
1995 | ||
1994 | ||
1993 | ||
1992 | ||
1991 | ||
1990 | ||
1989 | ||
1988 | ||
1987 | ||
1986 | ||
1985 | ||
1984 | ||
1983 | ||
1982 | ||
1981 | ||
1980 | ||
1979 | ||
1978 | ||
1977 | ||
1976 | ||
1975 | ||
1974 | 4'18 ドーセットで誕生 |
ラストナイト・イン・ソーホー Last Night in Soho |
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ファッションデザイナーを夢見てロンドンのデザイン学校に入学したエロイーズ(マッケンジー)は、寮での生活に馴染むことができなかったので、ソーホー地区で下宿生活を始めることにした。その晩から夢の中で60年代のソーホーのこの部屋で暮らしていたサンディ(テイラー=ジョイ)という歌手志望の若い女性になっていた。サンディの身体を通して華やかな60年代のロンドンを味わい、楽しい日々を送るようになるエロイーズだったが… 実はこの作品についてほぼ全く事前情報を入れてなかった。直前になってこの作品がライト監督のものだと知ったので慌てて観に行った。 でも事前に情報入れてなかったのは大正解。最初から最後まで本当に楽しめた。 これはモロに私のツボだった。私の大好物なのは悪夢をテーマにしたもので、しかもホラーにならないものというかなりニッチなツボがある。ニッチなだけにさほど多くないのが難点で、そう言う作品を探し当てるととても嬉しくなる。 そんなツボに見事はまったのが本作。大好物も大好物。実に良い。 最初の設定だけで充分良いのだが、記憶と今の二人が次々に変わる演出も素晴らしい。瞬時に変わるあの演出はてっきりCGを駆使してるのかと思いきや、鏡を使ったアナログな特撮だと知り、余計愛おしさが増した。過去の亡霊が襲ってくるシーンはだいぶ怖いが、これも怖いと言うよりは存在感だろう。あの亡霊達の真実が分かるシーンなんかは『シックス・センス』(1999)を思い起こさせるが、むしろこれはそのオリジナルである『恐怖の足跡』(1961)の方が演出的には近いか?オチの付け方も似てる。 あと、多少強引なところもあるが、ストーリー展開も良い感じ。少なくとも最後の真相は意外で、まさかこの人が?というところで驚かされた。素直にその驚きは賞賛になる。 とにかく全般的に質が大変高い。元々ライト監督作品は好みに合うものが多いが、これはその中でもかなり高い好感度である。 それでも点数が最高点に達しないのは、ストーリーの強引さがちょっとひっかかったことと、キャラがはまってないように感じたこと。主人公を含めてもうちょっとはまるキャラがいたんじゃないかな?あと、これは重要だが、60年代のブリティッシュオールディーズが全く分からなかったという自分自身の問題。これが分かっていれば絶対はまっているはずなので、もどかしくて。 |
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ベイビー・ドライバー 2017 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2017米アカデミー音響賞、編集賞 2017英アカデミー編集賞、音響賞 2017ゴールデン・グローブ男優賞(エルゴート) |
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若き天才ドライバーのベイビー(エルゴート)は、過去暗黒街の大物ドク(スペイシー)という男に負債を負わせてしまったことから、銀行強盗の逃走手伝いをさせられていた。ベイビー自身もそれが嫌いではなく、淡々と任務を果たしては、順調にドクへの負債を減らしていった。そんな時、ベイビーは昔母が働いていたというダイナーでデボラ(ジェームズ)というウェイトレスと出会った。お互い惹かれ合った二人は、やがてこの町を出ることを考えていくのだが… エドガー・ライト監督の最新作はなんとカー・チェイス作品。ライト監督って言ったら、うらぶれたパブを舞台に世界を相手に戦うという印象ばかりがあって、しかもそれが大好きなので、それを期待して観に行ったのだが、そう言う意味ではかなり驚かされた作品となった。 これはいつものライト監督のものではない。 まず極めてスタイリッシュという点が挙げられるだろう。舞台がイギリスの片田舎ではなくアメリカ。しかも音楽に合わせて高速運転する車の軽快な動き。キャラがちゃんと自分の意思で全てをコントロールしてる。しかも街の喧騒やノイズがちゃんと流している音楽に合わせるなど小技も見事。ちょっと違うけど、ミュージカルと言っても良いほど音楽がマッチしてる。最初の15分で一気に頭のモードが切り替わる。そして切り替わったまま最後までこの高速演出に酔わせてもらえる。 ライト監督作品だったら駄目男がグダグダ酒飲んでクダ巻いてる周りで世界の危機が起こるんじゃないのか? しかし、その驚きをさっ引いたとしても、極めて高度な演出がなされている。 そしてそれに合わせてキャラも新鮮。 常に音楽を流し、その音楽に身を委ねて動くベイビーの動き。スペイシーのドクの堂の入った大物ボスっぷり。ジェイミー・フォックス演じるバッツのサイコパスっぷり。そして今まで全く知らなかった俳優ジョン・ハムの危険すぎる魅力。どれも見事に噛み合っている。冴えない青年〜中年のサイモン・ペッグがいないということもあるけど、ここまで隙の無いキャラ描写が出来るなんて全く思ってもいなかった。 演出良しキャラクター良し。 ではストーリーはどうかというと、基本的にはとても単純なのだが、ここでも音楽が上手く絡められることによって奥深い心理描写が出来ている。 音楽が重要な役割を担う本作だが、歌詞をちゃんと聴いていると、今ベイビーが一体何を考えているのか、その歌詞にそれが現れていたりする。かなりの曲は原曲が分からないのだが、ベイビーが黙って音楽を聴いている時、その歌詞がベイビーの心を代弁して語っているようで、それが上手い。 基本的にサングラスをかけたベイビーは無表情で台詞もほとんどない。だがちゃんと喋っているのだ。 まさにその意味で本作はミュージカルと言って良い。 そしてラストに向かって行く時の怒濤の演出は「見事!」の一言だ。良くやった! …と、ここまでべた褒めで点数がちょっと伸びなかったのは、私が本当に観たかったのはやっぱりいつものライト監督の作品だったから。なんかあんな身近に感じていた監督が遠い所に行ってしまったような寂しさもひとひら。 |
ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う! | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2013放送映画批評家協会コメディ映画賞、コメディ映画男優賞(ペッグ) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団 2010 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2010ツイッタートレンド第3位 2010ジェイムソン・エンパイア監督賞 2011サターンファンタジー作品賞 2011HIHOはくさい映画賞第6位 2011コメディ・アウォーズ監督賞(ライト) |
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ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン! 2007 | |||||||||||||||||||||||
2007ゴールデン・トマト・アウォーズ英国作品賞、アクション第2位、ユーザー評価:大規模公開作品第3位 2007エンパイア・アワードコメディ作品賞 2008エンパイアコメディ作品賞、監督賞、男優賞(ペッグ)、英国作品賞 |
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スコットランド・ヤードでは抜群の検挙率を誇るエンジェル巡査(ペッグ)は、ある日上司に呼び出され、田舎町への転勤を突然言い渡されてしまった。実は検挙率こそ素晴らしいものの、エンジェルが関わると被害額も上がり、更にそのストイックさが警察内部では疎まれていたのだ。新しい赴任先はサンドフォードという片田舎の町で、ここはかつて「英国一美しい村」に選ばれたこともあるのどかな町で、過去20年間、事件らしい事件は何一つ起きたためしがないという。もちろん警察もすることがなく暇を持て余しているようなもの。そこでエンジェルはポリスアクション・オタクのダニー巡査(フロスト)を相棒にあてがわれ、退屈なパトロール業務ばかりやらされる羽目に陥る。エンジェルを英雄視するダニーにうんざりしつつも、それでも日に日にエンジェルはこの町にはどこかおかしいところがあることに気づいていく… 異色ホラー映画『ショーン・オブ・ザ・デッド』を世に送り出したライト監督が再びサイモン・ペッグとニック・フロストを主演に据えて作り上げた、これ又異色のバディ・ムービー。 良い意味で内容が狂っているため、こう言ったケレン味大好きな人間にとってはたまらなく魅力的な作品に仕上がっている。 どんなに退屈な作品であっても、逆にどんなに派手な作品であっても、映画にとって最初の5分はかなり重要で、持論ではあるが、ここで居住まいを正さなければならない。と思った作品にはまず外れがない。 それで本作は、本気で冒頭5分の掴み部分が半端じゃなく詰まっている。主人公のエンジェルがどんな人で、周囲からどう思われているか、左遷の理由がなんであるか、それら全てがあたかもコマ落しのように高速に、そしてコミカルに描き、その怒涛の情報量に対処してる内に5分後には劇中のエンジェルと同じく視聴者も茫然として、田舎町に連れていかれる。あっという間に味わうこの疾走感はとにかく心地良い。圧倒的な情報量にここだけで居住まいをただされてしまう。 ところが、冒頭での情報量とスピード感は凄いのだが、次の展開では、今度はいきなり牧歌的な田舎町の弛緩した時間へと連れていかれる。 最初の疾走感のお陰で間伸び感がますます際立つわけだが、冒頭の記憶があるために、いつか又スピード感溢れる演出が来る、と言う期待があって、たとえ間延びした時間が長く続いていても退屈なしに観ることが出来る。それで期待通り、きっちりラストは濃密なアクションシーンが用意されている訳だ。 この緩急の演出こそが本作の強みで、全般に渡って時間的な演出の用い方がうまく、時に敢えて思い切った演出を用いることで、全体の流れを上手くコントロールしている。全般的な演出も、概ねコミカルに、しかし締めるべきところはきっちり締めていて、演出面に関して言うなら、際立った上手さを持っている。 物語面でも、ミステリーの基本を抑え、徐々に明らかになっていく殺人事件の謎に対し、地道な捜査と、そこから導き出される真実…を導き出した揚げ句、すべてをひっくり返す事実と、最初から最後までよく考えられている。「事実はもっと単純だ」と知らされたときのエンジェルの表情が又最高に良い。ベタだけど、本当に“開いた口がふさがらない”ってのを素でやってくれると、何でもOK!てな気にさせられる。 そして最後の、ほとんどなんでもありの大アクションシーンへとなだれこむ。特にこのシーン、生身の人間同士の戦いなのに、演出は日本の特撮そのまんまで、ほとんど『サンダ対ガイラ』…ここまでサービス精神に溢れてると、文句言わずに高得点を与えたくなる。こんなに楽しいアクション映画を観られるってだけでも幸せな気持ちになる。 最初に本作を“異色”と書かせていただいたが、一つ一つの画面を観る限りは、実際にはすべて基本的な演出をしてるのに過ぎない。しかしながら、その基本としている映画ジャンルがアクション、サスペンス、ミステリー、ホラーと、実に様々なところから取られ、それを上手い具合にまとめてバランス良くまとめ上げているので、色々な意味でお得な一本。監督の相当の映画オタクぶりも窺えて良し。特に様々なジャンルを無節操に観るタイプの人間にとっては楽しめるはず。 ところで本作は意外に豪華な配役でも知られている。元ジェームズ・ボンド役のダルトンはともかく、カメオでピーター・ジャクソンやケイト・ブランシェットまで出てるのは驚き(ただしブランシェットは医師役で、目だけしか出ておらず、ジャクソンに至ってはサンタの格好をしてる写真だけだが)。 |
ショーン・オブ・ザ・デッド 2004 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2004英アカデミー新人賞、イギリス作品賞 2004英インディペンデント映画脚本賞、作品賞、新人賞 2005サターンホラー作品賞 |
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