MOVIETOP

リッチ・ムーア
Rich Moore

<amazon>
<楽天>
鑑賞本数 合計点 平均点
allcinema Walker ぴあ IMDb CinemaScape
wiki キネ旬 eiga.com wiki(E) みんシネ
書籍
2016 ズートピア 共同監督
2015
2014
2013
2012 シュガー・ラッシュ 監督・原案
2011
2010
2009
2008
2007
2006
2005
2004
2003
2002
2001
2000
1999
1998
1997
1996
1995
1994
1993
1992
1991
1990
1989
1988
1987
1986
1985
1984
1983
1982
1981
1980
1979
1978
1977
1976
1975
1974
1973
1972
1971
1970
1969
1968
1967
1966
1965
1964
1963
1962
1961
1960
1959
1958
1957
1956
1955
1954
1953
1952
1951
1950
1949
1948
1947
1946
1945
1944
1943
1942
1941
1940
1939
1938
1937
1936
1935
1934
1933
1932
1931
1930
1929
1928
1927
1926
1925
1924
1923
1922
1921
1920
1919
1918
1917
1916
1915
1914
1913
1912
1911
1910
1909
1908
1907
1906
1905
1904
1903
1902
1901

ページトップへ

シュガー・ラッシュ 2012
2012米アカデミー長編アカデミー賞
2012ゴールデン・グローブアニメーション作品賞

2012放送映画批評家協会長編アニメ賞

<amazon>
<楽天>
クラーク・スペンサー
ジョン・ラセター(製)
ジェニファー・リー
フィル・ジョンストン(脚)
ジョン・C・ライリー
サラ・シルヴァーマン
ジャック・マクブレイヤー
ジェーン・リンチ
アラン・テュディック
★★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 とあるゲームセンター。ここは営業終了後、ゲーム内のキャラクタが配線を通じて交流を持っていた。そんな中、30年に渡って稼働し続けていたゲーム“フィックス・フェリックス”があった。そのゲームの中で主人公フェリックスに退治される役を延々続けてきた悪者キャラ、ラルフは最近鬱気味。そして自分を抜きにゲーム内で30周年記念パーティが行われていることを知ったラルフはついに切れてしまう。売り言葉に買い言葉で、他のゲームからメダルを持ってくると約束してしまったラルフだったが…
 常に新しいテーマ作りを試みを続けているディズニーによる最新作。今回はなんとゲームキャラをモティーフにしたもの。私くらいの世代になると、もはやオールドゲーマーになるが、こういうマニア心をくすぐる設定は大好物だ。ディズニーの作るアニメだからたぶん質も高かろう、と勝手に考えて劇場へと向かった。
 出来については、
予想通り実に良いものだった。上映時間はかなり短めなのだが、ここに過不足無く必要なものを詰め込んでいる。単純な性格に見える主人公の複雑な内面描写、交流を通して芽生える優しい心の課程。仲間達との反発と連携、そして世界の危機に対するトリッキーな解決方法。これらを一つ一つ際だたせつつ描写し、そこにいくつかの伏線を絡ませ、時に「あっ」と言わせる。実際物語だけで言えば、ほぼ完璧と言っても良い作品。しかもそこに心くすぐるゲームキャラを絡ませる事で、それこそ大人から子どもまで、一般からマニアまですべてを楽しませようという姿勢が見て取れる。何というか、観ている間はとにかくハッピーな思いにさせられる作品である。演出においてもゲームの中それぞれに個性があって、時にポップで、時にクラシックで、時にモノトーンで、と、それぞれに合わせた演出がしっかりとれていた。
 私なんぞは80年代から90年代くらいのゲームにどっぷりはまった口なのだが、その時代に登場したキャラもわんさか出てきており、モブシーンとかで懐かしのキャラを見かけるだけでも嬉しくなってきた。
 その意味では、
ほぼ文句の言いようがない作品でもある。

 それでも減点対象となるのは、強いて言えば
その完璧さによるもの。
 物語上の完璧さとはつまり、隙がないと言うこと。そして隙がないというのは、あまりに幅が狭い。
 ピクサーが
『トイ・ストーリー』を作った時、「これは本当に完璧な物語だ」と思わされたものなのだが、その主人公ウッディーは後に完璧にフォーマット化された。即ち、表面上はともかく、その内面にはちょっとした嫌らしさが見え隠れしており、自分の利益を最優先する。周囲のキャラもそんな主人公の性格を知っていくにつれ離れてしまうのだが、ちょっとした出来心で最悪の事態を招いてしまった主人公が改心して、最後はハッピーエンドにもっていく。ちょっとした悪を心に持ち、欲望を最優先してしまうキャラを主人公とするこの流れは、そのまま『バグズ・ライフ』(1998)『カーズ』(2006)と言った物語にそのまま流用されるようになった。
 その洗練された物語が本作であるとも言えるのだが、逆にパターンが見えてしまい、次の展開が大体分かってしまう。いや、観ている間はそんなことも考えずに楽しめるのだが、観終わった途端に「あれ?どこかで観たような?」という疑問が浮かび上がってしまう。それで、
「ああ、ラルフって、結局ウッディ/ホッパー/マックィーンなんだ」と思わされるにいたり、これは全然新しさのない物語なのだと言うことを思わされてしまうわけだ。
 『トイ・ストーリー』から始まった新しいタイプの物語も、使い古されてしまったことがちょっと寂しい印象を受ける。

 あと、個人的に納得がいかないシーンもいくつか。
 最初にラルフ達が一堂に会してグループカウンセリングをするシーンがあるのだが、その悪役の代表のような存在としてストリートファイターIIのザンギエフが出てくる。私がストIIにはまっていた時はほとんどこいつをメインで使用しており、悪役ではなく主人公のように思っていたものなんだけど…まあ個人的な思いなんだが。
 あと、ゲーセンがお休みの夜中に、あんな消費電力が大きい筐体の電源を抜いてないってあり得ないだろ?画面に焼き付けが起こってしまうだろうし、省エネ教育にも良くない…どうでも良いツッコミだけど。

ページトップへ